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令和5年7月

夏の風物詩

令和5年7月26日

このところ、夏らしい暑い日が続いていますが、博物館の東側近くを流れる安比川にはいつものこの時期の風景がありました。アユ釣りの季節到来です。何名かの方に、「写真を撮らせてくださ~い」と頼んだところ、ベテランの方が快く引き受けてくれました。
真夏の強い日差しを受けながらのアユとの真剣勝負。勝手な想像ですが、その立ち姿から、この人は「できるなぁ」と思える雰囲気が漂っていました。ご存知の方もいると思いますが、安比川は下流の一戸町で馬淵川と合流し、河口のある八戸市で太平洋に注いでいます。アユは秋に産卵した後一生を終える一年魚ですが、孵化した稚魚は河口や湾内で過ごした後、翌年春先に川を遡上。上流部で良質の藻などを食べながら大きく育ちます。アユの成魚は縄張り意識がとても強く、自分のテリトリーに侵入する魚を激しく追い払う習性があります。それを利用した友釣りと呼ばれる釣り方が主流で、安比川の場合は、下流部に遡上を妨げる高い堰堤があるため天然遡上魚ではありませんが、その分漁協による放流がされており、きれいな水で育ったアユは味も絶品。とても人気があるそうです。
これからの時期、お盆で帰省した人にとって、アユの塩焼きは郷愁を誘うふるさとの味と感じる方々もいらっしゃるのではないでしょうか。
博物館は五日市橋の上流部車で3分ほどのところにあります。
アユの塩焼きはなくても、もしかすると郷愁を誘う懐かしい史料に出会えるかもしれませんよ。皆さん是非立ち寄ってみてください。

あゆ

中学生の職場体験

令和5年7月19日

7月上旬、八幡平市立安代中学校の2年生4名が博物館に職場体験にきました。
はじめに当館の概要、博物館や学芸員の仕事内容等について話した後、展示室とバックヤードを見学しました。生徒の皆さんは、小学校の社会科見学や博物館のイベントで博物館に来たことがありましたが、久しぶりの来館とのことで興味深く資料を見ていました。
今回は、資料の展示や梱包の方法、館内環境整備の一環として館内清掃を体験しました。展示キャプション作成では、慣れていないカッターナイフを使っての作業でしたが、初めてでもお互いに協力しあいうまく作成できていたと思います。

キャプション作成 

キャプション作成後、展示作業へ。自分たちが住んでいる安代地区で出土した土器や石器を中心に展示資料やキャプションの入れ替えをしました。初めて触る本物の土器や石器に壊さないようにと緊張していましたが、皆さんとても喜んでいました。生徒の皆さんが作成したキャプションは常設展示室考古コーナーに展示しています!

展示体験 土器 石器

後日頂いた体験へのお礼のお手紙には、博物館や学芸員の仕事に興味関心を持ってもらえたこと、自分たちが住んでいる安代からすばらしい土器が出土していることを誇りに思うと感想が書いてありました。担当者もとても嬉しく思うと同時に仕事へのやりがいを改めて感じました。
今回の体験で博物館や学芸員を志してくれたらとても嬉しいですし、皆さんの将来を考える中で少しでも役立ててもらえればと思います。また、博物館に来てくださいね!​

玄鳥何処に・・・

令和5年7月11日

玄鳥至(つばめきたる)は七十二候中第13候で4月4日から4月8日ごろを指します。当館のある安代地区はこの時期はまだまだ雪が深く、ツバメの「ツ」の字すら感じられませんでしたが、6月になってようやくツバメが忙しなく飛び回るようになりました。当館の屋根裏は広く大きいのでツバメがたくさん巣を作っています。そして、雛を育てるために親鳥が飛んでいる昆虫をとっていたのだと思います。

ところが、6月下旬からその姿がぱったりと見えなくなってしまいました。巣を見ても、静まり返ったままです。そういえば、ツバメが見えなくなる直前、やたらとカラスが目立つ時期がありました。カラスはツバメの天敵です。もしかするとカラスに襲われてしまったのかもしれません。

ツバメの巣1 ツバメの巣2

残念に思っていたところ、窓の外をスーッと横切る物体が。ツバメ?と思いましたが、サイズが少し小さいようです。よく見ると、トンボでした。

トンボ1 トンボ2

季節は確実に移り変わっているようです。

 

こだわり

令和5年7月4日

博物館では、毎月様々なイベントが行われています。

そのたびにポスターやチラシなどで皆さんに周知していますが、そのポスターやチラシは当館職員が一つずつデザインして作成しています!

縄文の祈りとかたち 縄文の祈りとかたち 拡大 

こちらは昨年行われた出張ミニ展示のチラシと、その作業中に撮った写真のひとつになります。全体的なデザインを考え、画像を加工したり文字の位置を何度も変えて数種類のパターンを印刷して確認してみたり...。細かい作業ですが、しっくり来たデザインを作れた時はとても達成感があります♪

もう一つ、博物館の周知のために作成したチラシをご覧ください!

博物館紹介

博物館イチオシの展示品をふたつピックアップして大きく取り上げてみました。個人的なこだわりなのですが...くすんだ赤と黒を使うことで上品に、且つ落ち着いた雰囲気を伝えることができるかな?と思い、よく使用しております。

そんな当館ですが、幅広い世代の人に気軽に利用してもらいたい...という思いがあるため、今度は親しみやすい、ポップなデザインのチラシも作ってみようかな?と模索しております。みなさんも当博物館のポスターやチラシを見つけた際には、「ああ、ブログでこんなこだわりがあるって書いてたなあ~」と思い出しながら見てもらえれば幸いです♪