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報道機関に発表したものを掲載しています。
発表項目内容の詳細については、各担当部署に問い合わせてください。
令和7年1月9日
新年あけましておめでとうございます。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。年明け、特に大きな出来事もなく、穏やかな新年を迎えたかなと思いましたが、 1月2日に、お隣の盛岡市で高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されました。八幡平市も防疫拠点を設けて対応をしているところであります。
昨日は八幡平市の無形指定文化財「平笠裸参り」が行われ、 私も初めて参加をさせていただきましたが、多くのメディアの方々に 取材・放映していただき、大変ありがたいなと思っているところです。
今年の大きなところといいますと、今月22日からアフリカのルワンダ共和国に出張します。 安代りんどうをアフリカのルワンダで生産を開始して、去年(2023年10月-2024年7月)で6シーズン目になりました。また、現在EUでの鉢物りんどう生産に向けルワンダで苗を生産しているところで、1月下旬に、オランダ等の生産者への苗出荷にあたり、出荷式を行うということで、私と花き研究開発センターの職員、安代リンドウ開発(一社)、そしてJA新岩手八幡平花卉生産部会の 皆さまとルワンダに10日間ほど行ってまいります。
この6シーズンの間に、ルワンダでの生産、切り花の生産本数は 13倍ぐらいまで伸びてまいりました。初年度 11万本の出荷でありましたが、昨シーズンは143万本弱というところまで伸びてきておりまして、円安もありますが、日本円で1億4500万円の出荷額となっています。
さらに弾みをつけて、世界的な安代りんどうブランドをしっかりと発信し、日本国内でも安代りんどうの単価を引き上げていくなど、そういったところに結びつけていきたいと思っています。
それから、昨年の7月に設立した(株)はちまんたいジオパワーという、いわゆる地域新電力の会社ですが、 2月から供給を開始します。
現在、市内の事業所等々に営業しており、おかげさまで、8社20施設と契約を結び、スタートします。また、3月以降の供給を内定している事業所もあります。公共施設についてはほとんどすべてその会社に切り替えて、CO2の排出ゼロという結果を出していきたいと思っています。
また、整備を進めている(仮称)大更駅前顔づくり施設ですが、 順調に行けば11月には完成する予定で、その運営の仕方をどうするかというところで、 指定管理に向け準備を進めているところです。
来年度、令和8年4月の 開業に向けて、しっかりと取り組み、整備を進めてまいります。
八幡平市安代漆工技術研究センター 藤原文隆主任技師が文化庁長官表彰を受賞 [PDFファイル/735KB]
田山パーキング緊急流入出路の運用を開始しました [PDFファイル/708KB]
パートナーシップ・ファミリーシップ制度を導入しました [PDFファイル/642KB]
Q:制度導入の目的、狙いを改めて伺いたい。
令和5年3月に、岩手県が「 岩手県におけるパートナーシップ制度の導入に関する指針」を策定して公表しました。この制度の趣旨・目的ですが、 読ませていただければ、「性的指向・性自認については、明治期に西洋文化の影響を受けたことにより、かつて一部の性的指向に基づく行為が刑罰の対象となるなど、その価値観の変化が見られたが、近年では若者世代を中心に多様な性的指向・性自認への理解が徐々に広まりつつあり、県内市町村においてもパートナーシップ制度の導入に向けた動きが活発化しつつある」というようなことが書かれており、また「基礎自治体優先の原則を尊重しながらも、県が広域自治体として指針となるべき事項を定めることにより、県内市町村におけるパートナーシップ制度の導入、さらには相互利用の円滑化を促し、誰もが生きやすい地域社会の実現を図る」というようなことが続けて書かれております。
(制度対象者についての『県の指針』部分を朗読説明 ~記載省略~)
こういった方々を対象として、 制度対象者から届出を受けた時に住民票か戸籍を確認した上で受理証明書等を交付すること等々、普通に法律上で認められた婚姻関係にある方々が受けられる制度、いわゆる行政サービスなど提供されるものについて、不公平感がないよう、対応ができるように整備するべきではないかということで、この県の 指針を受けつつ、我々も色々考えてまいりました。 実際に住民から、そういった声があったわけではないのですが、そういった方々が想定されるこの現代おいて、要望がなくてもしっかり整備し、対応できるような環境を作ることが大事ではないかということで行ったものです。
Q:このパートナーシップ・ファミリーシップ制度を導入したことで得られる効果や期待することがあれば教えてください。
先ほども申し上げました通り、利用できるサービスということで資料に記載しているように、パートナーに代わって、さまざまな相談や証明書の交付、申請、市営住宅の入居とか移住支援金の申し込み、生活保護の受給申請など、 法的には婚姻制度として認められていない方々でも、同じようなサービスを受けられるということで不利益を無くしたいということです。
いろんな価値観をお持ちの方が増えてるように感じておりましたが、そういった方々も、公平に行政サービス等を受け、 暮らしていける環境を作りたいと思っています。
本年4月1日に、一部の証明手数料等を改定します [PDFファイル/573KB]
八幡平市冬季特別対策助成を実施します [PDFファイル/551KB]
各種スキー大会の日程をお知らせします [PDFファイル/663KB]
空き家の利活用を学ぶセミナーを開催します [PDFファイル/853KB]
令和7年八幡平市議会第1回臨時会を開催します [PDFファイル/479KB]
Q:あいさつ冒頭のルワンダへの出張について、現地で予定されている主な日程を教えてください。また何名で行かれるのかも併せて教えてください。
向こうでのスケジュールは調整中で、現時点で公表できかねるところです。
内容としては、現地にJICAの補助をいただいた培養施設を建設しており、その完成式のような行事や、ルワンダの、日本でいう農林水産省にあたる機関の方々との意見交換会とか、様々なことを予定しており、そのスケジュールを調整中です。
八幡平市からの参加は、 市役所関連では、私と花き研究センターの副所長、それから(一社)安代リンドウ開発の会長、あと、ルワンダ現地でリンドウを展開しているのが ブルーム ヒルズ ルワンダ(Bloom Hills Rwanda)という会社ですが、この会社に技術支援をしている元八幡平市花き研究開発センターの所長さんともう一人の方が行かれます。この方々が現地で色々指導されています。その他に JA新岩手八幡平花卉生産部会、いわゆるリンドウの生産者の部会の方で、全部で6人で行ってまいります。
Q:市内事業者は8社20施設と契約するということですが、契約を結ぶ事業所はどういった点をメリットとして契約を結んでおられるでしょうか?
市内事業者さんに、はちまんたいジオパワーに切り替えていただくメリットは、太陽光とか風力とか再生可能エネルギー、電力は色々な種類があるわけでありますが、なんと言っても地熱発電の電気には、安定した電源、ベースロード電源と呼ばれる24時間同じ電力を供給できるという非常に大きなメリットがあります。太陽光等だと、昼はいいですが夜間の電気は、いわゆる化石燃料を使った電気とセットで購入せざるを得ないと思います。そのことを考えれば、ほぼ100パーセントCO2排出量が0になるという意味で、このはちまんたいジオパワーが販売する地熱の電気というのは非常に有利で、これを事業者の皆さまにもご理解いただいたということであります。
また、今契約されている先との料金の比較についても、可能な限り我々の会社は、今の電気料金とほぼ同額かそれ以下に抑えるということを目標に、価格設定について頑張ってきたつもりで、その努力も認めていただいたかなと思います。
ただ、いろんな地域新電力、あるいは東北電力には、いろんなプランがあって、プランによっては価格的に太刀打ちできないような電気料金で契約されているところもあります。そういったところでは今のまま継続していくという話もありましたけれども、今後、価格面については、 会社の経営状況、規模感が大きくなっていけば、安価にできる方法もあるかと思いますので、会社経営の先を見通しながら、顧客の拡大に努めていければと思っています。
Q:公共施設はほぼすべて切り替えということですけど、公共施設のうち大体何パーセントぐらいが切り替わるのかという数字があれば教えてください。
公共施設全体のうちで、今回切り替える施設の具体的な割合の話ですが、100パーセントです。八幡平市には地球温暖化対策実行計画事務事業編というのがあり、この計画は、いわゆる公共施設から 排出するCO2の削減目標を掲げた計画なのですが、市の施設の電気については全部切り替えて、一気にゼロに持っていけるということで、大きく改善できるものと見込んでいます。
Q:設立の時に、県外企業の誘致にも繋げたいというお話もされてたと思いますが、2月の操業以降の今後の展開を教えてください。
企業誘致に関して、これまで、東京や関東で企業誘致のプレゼンをする際に、八幡平市に来ていただきたいという話をしてきたわけですけれども、では、どこで、どうやって地熱電力を買えるんだという時に、以前は基本的に全国どこでも買える仕組みだったので、誘致する説得力が少し弱いかなとずっと思っていました。今回、はちまんたいジオパワーを設立したことで、はちまんたいジオパワーから購入していただけるというスキームができ、そのためには八幡平市に進出していただくことが条件だという点を、1歩進んで説明できる環境になりました。
関心を示していただいたところには、さらにプッシュして、企業の誘致に繋げられるのではないかなという感触も少し出てきました。今後このような点をさらに展開しながら、 企業誘致を、何社かでも増やしていければなと思っています。ただ、工業団地をどこまで提供できるかという課題もありますので、併せて日本立地センターという 団体に、工業団地の増設についても可能性調査を実施しておりました。盛岡北部工業団地も手狭になってきた部分もありますので、 新たな工業団地を造成し、そこに地熱の電気を送り込むスキームを作り、 企業誘致に弾みをつけていく政策を考えていきたい。それが次の第3次総合計画の1つの目玉になってくるかなと思っているところです。
Q:今年、重点的に 取り組みたい施策とかございましたら教えていただきたい。
市長に就任して4年目に入りました。 やはり市政の継続を訴えて市長に就任させていただいたところもありますので、例えば(仮称)大更駅前顔づくり施設の関係とか色んなことを、前市長の政策を引き継ぎながら、自分の中で見直しもかけて、さらに成果が上がるような取り組みをこの3年間行ってきました。芽が出てきたものもあります ので、そこを、さらに強化していく。例えば、(仮称)大更駅前顔づくり施設のお話をさせていただければ、冒頭でもお話させていただきましたけれども、 基本的に、顔づくり施設がその大更駅前に完成したということで目的達成したということにはならないので、あくまでもにぎわい創出の核となる施設ができたということですから、 そこにどうやって人を呼び込んでいくかという運営の仕方。また、その大更駅前の道路の両脇に10区画の商店エリアを設けてあります。今、1つは決まっていましたけれども、さらにこれから どんどん、そこに張り付ける形で埋めていかなければならない等々を考えたときに核となる施設であります。これは今年の大きなテーマであると思っていますし、来年以降についても、引き続き、 取り組んでいくべき事業、施策であると思っています。
さきほどご質問いただきお話しした ジオパワーについては、私が市長になってから実現できたものだと思っていますので、それに伴って、さらなる企業誘致に結びつけ、市内の経済循環、経済力の向上についても、 さらに強化していくという意味では、これも非常に大きな取り組みだと思っております。
最後に、今年、合併20周年を迎えますので、8月31日に式典を開催します。それと合わせて、令和8年度からの第3次八幡平市総合計画基本構想を令和7年度中に策定します。これまでの20年を振り返りながら、人口減少や少子化というマイナスの部分もあったわけですが、 大きく飛躍したものも相当数ありますので、そういったところもしっかりと検証、評価をしながら、次の10年間をどういう市にしていくんだというところを、しっかり柱を立てて市民の皆さんにお示しをしていくという意味で、計画策定に向けた取り組みが、7年中の大きな仕事になると思っています。
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