本文
報道機関に発表したものを掲載しています。
発表項目内容の詳細については、各担当部署に問い合わせてください。
令和6年2月15日
本日は令和6年度の当初予算概要の説明をさせていただくということでご案内申し上げましたが、ご出席賜りまして大変ありがとうございます。まずは本年1月1日に発生いたしました能登半島地震におきまして、被災された方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げる次第であります。地震発生から1カ月半が経過しました。八幡平市からも家屋の調査、そして罹災証明書の発行業務を行う職員を1名派遣しましたが、また3月に向けて職員数名を派遣することとしております。これからもまだ復旧、復興まで長期間かかると思います。我々もできる限りの支援をしてまいりたいという思いで、被災地に寄り添っていきたいと思っております。
6年度の重点施策といたしまして、地域の賑わい創出、地域新電力会社の設立、農業政策、物産振興、観光振興、子育て支援、これを主要な項目といたしまして、明日へつなぐまちづくりの実現に向けて取り組んでいる、そういったことを中心にまとめたものであります。まずは大更駅前の賑わい創出に関する事業といたしまして、(仮称)大更駅前顔づくり施設の建設に6年度から着手してまいります。この予算は令和5年度に債務負担でお認めをいただいて、本年度中に入札執行を行う予定で進めております。6年度から7年度の2カ年に渡る事業になるわけでありますが、1階に移住定住センター等、2階には屋根付き公園というコンセプトで、子どもたちが、雨が降っても遊べる公園を含めた子育て支援ワンストップサービスの施設、そして3階には図書館を整備するということで、複合施設を建設しますが、この施設を建設する目的は、新たに大更駅前に整備しました都市計画道路、今年に完成したわけでありますが、その両側に商業施設を10区画設けて、来年度から公募を開始することしております。新たに大更駅前の賑わい創出を図るための、商店を呼びよせる、あるいは人の賑わいを創出させる核となる施設としての位置づけで、大更駅前の顔づくり施設を整備するということで、これまでも議論をしながら進めてまいったものが、ようやく建設に着手できるということで、市民の期待も大きい中で頑張っていきたいということでございます。
続きまして、地域新電力会社の設立についてでありますが、本日午前中の議会議員全員協議会でもご説明させていただきましたが、民間事業者、市内金融機関を含めた共同出資によりまして地熱発電由来の電力という高いポテンシャルを活用しながら、電力の地産地消に向けた取り組みを始めるということです。具体的には、地域新電力が仕入れる電力は地熱発電の電力を基本とします。その電力を市場から購入し、市内の公共施設、企業に売電をしていく、そういった流れの中で企業誘致にもつなげる取り組みとして、地域新電力の設立を考え、6年度の予算に出資金の予算を措置したところでございます。まだ、一般家庭まで売電できる状況にはないわけでありますが、まずは公共施設と市内の企業に、地熱発電の電力を使っていただき、八幡平市に来ていただいた企業に使っていただくといったところから始めたいと思っています。
農業政策についてですが、担い手不足の対策が大きな課題となっているわけでありますが、これまで新規就農者に対する支援を行ってきたわけであります。一方で、親元で就農する方については、なかなか後を継ぐタイミングが計れないということから、そういった方々の背中を押すというようなことも考え、親元就農者への支援を考えて予算措置をしたところでございます。また、昨年はクマによる人身被害が多発しております。農産物に対しましても大変な被害があったわけですが、電気柵設置費用や地域との協働による駆除活動、地域おこし協力隊の採用によって、猟友会の体制の整備をしながら、鳥獣被害に取組んでいきたいと思っております。
物産振興について、八幡平市は農産物、あるいは漆、地熱染めなどいろいろな資源がありますが、販路拡大や認知度向上に対する全国的な展開がまだまだ及んでいなかったと、思うところがあります。従いまして6年度は商工観光課に物産振興係を設け、県内外に向けた特産品の魅力発信を強化し、物産展等も全国で展開しながらPRしてまいりたいということであります。
観光振興については、新型コロナウイルスが5類に見直しされたことで、八幡平市にも海外の方がいらしております。現在は台湾の観光客を中心にたくさんのスキー客がいらしているわけでありますが、四季を通じていかにして観光客を呼び寄せるかというところを、しっかり取り組んでいく大事な年だと思っております。昨年、観光庁から八幡平エリアが、地方における高付加価値なインバウンド地域に選定されましたが、海外の富裕層の方々が訪れるエリアとして、マスタープランを策定しながら取り組んでいきますが、3月までにDMOがマスタープランを策定することで現在進めております。富裕層の外国人中心ということでの取り組みではありますが、これをきっかけとしながら、多くの訪日外国人そして国内の観光客の誘客につなげていければと考えております。八幡平市の文化や歴史を伝えながら地場産品の購買につなげていく、そういったことも含めて観光産業の振興に努めてまいります。
子育て支援でありますが、切れ目のない子育て支援策ということで、現在妊娠期に10万円、出生時に50万円、合わせて60万円の金銭的な支援を行っているところであります。また、在宅で育児をする世帯に対しても支援しているところでありますが、国のこども家庭庁の創設に併せて国としても支援策を強化している中で、八幡平市は県内でも子育て支援は手厚い方だと思っておりますが、さらに国、県と連動した形での子育て支援策の強化に取り組んでいかなければならないと思っております。体制の強化ということで、地域福祉課に、こども家庭係と子育て支援係を設け、子育て世帯に対して細やかな相談体制の強化等を含めて、更なる施策を推進してまいります。冒頭で申し上げました、大更駅前顔づくり施設の2階部分につきましては、子育てワンストップサービスを目指すというかたちでの、子育て支援施設にしていきたいと考えておりますが、そこにも向けて、子育て支援体制の組織を充実させていく。そういった取り組みであります。
令和6年度の予算額については182億7900万円となり前年度対比で1億2000万円の減、率にして0.7%の減となるわけでありますが、基金からの繰り入れを2億9243万円に圧縮し、昨年度より少ない9億2404万円といたしまして、財政的にも起債残高の減も大きく改善していると思っておりますが、財政状況の改善にも努めた内容となっております。最後に花輪線の赤字問題についても、昨年から議論が続いているわけでありますが、過日、鹿角市において、花輪線活用の検討会議を設け議論をしてまいりました。盛岡市から秋田県大館市までの首長が集まって、花輪線の利用促進をどのように進めていくかという観点から、議論したところであります。これに併せて八幡平市には花輪線の駅が12あるわけですが、通勤通学に使う非常に重要な路線であるのはもちろんのこと、ハロウインターナショナルスクールや、これから4、5年後に安比高原学園小学校という新しい民間の小学校が開設される予定もあります。そういった中で、観光も含めてこの路線の重要性はますます増してくるものと思っています。ダイヤの改正も含めて、使い勝手のいいダイヤにしてもらいながら、利用者の増進も図っていくということで、これから取り組んでいきたいと思っておりますが、そういったことも含めて新たな地域公共交通計画を現在策定しているところであります。地域公共交通の再構築に向けて6年度から取り組んでまいります。
記者発表資料1 令和6年度一般会計当初予算(案)概要説明書 [PDFファイル/846KB]
PDF形式のファイルをご覧頂く場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードして下さい。(無料)