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特定外来生物にご注意ください

特定外来生物とは

本来日本には生息・生育しておらず、生物本来の移動能力を超えて国内に持ち込まれた海外起源の外来種を、外来生物といいます。
特定外来生物とは、外来生物の中でも特に生態系や人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすと考えられるものについて、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」により指定されているものであり、飼育、栽培、保管、運搬などが禁止されています。

特定外来生物は、令和5年6月1日現在で157種類が指定されており、岩手県内ではアライグマやオオクチバス、オオハンゴンソウなど12種が確認されています。

環境省ホームページ 特定外来生物指定一覧<外部リンク>

条件付特定外来生物

条件付特定外来生物は、外来生物法に基づき特定外来生物に指定された生物のうち、通常の特定外来生物の規制の一部を、当面の間、適用除外とする生物の通称です。

適用除外とする規制の内容は、それぞれの種ごとに政令で指定されます。

アカミミガメ

米国東南部からメキシコまでが原産で、最大背甲長は雄20センチメートル、雌28センチメートルで、在来のニホンイシガメより大型です。雑食性(魚類、甲殻類、水生昆虫、水草等)で、レンコン畑のレンコンの新芽食害等の農作物被害の報告もあります。

幼体は通称ミドリガメと呼ばれ、ペットとして輸入されたことから、飼育者がとても多い生きものであり、単に特定外来生物に指定して飼育等を禁止すると、手続きが面倒などの理由で野外へ放す飼育者が増えると予想され、かえって生態系等への被害を生じるおそれがあることから、一部の規制を適用除外とする条件付特定外来生物に指定され、令和5年6月1日から規制が始まりました。

環境省ホームページ 日本の外来種対策(アカミミガメ)<外部リンク>

アメリカザリガニ

ミシシッピ川流域を中心としたアメリカ南東部からメキシコ北東部が原産で、全長が通常10センチメートル程に成長し、最大で15センチメートル、成体は赤から赤褐色、若齢個体は淡褐色、黄褐色、緑泥色です。寿命は4年から5年と言われています。河川・湖沼・池をはじめ、農業水路や水田、ため池など、さまざまな水域に生息し、高水温・低酸素・水質汚染にも耐性があり、劣悪な水環境であっても定着し増殖することが可能です。雑食性で、陸生植物の落ち葉、藻類や水草等の植物や水生昆虫、オタマジャクシ、魚類等の動物など、さまざまな動植物を捕食します。

ウシガエルの餌として利用する目的で輸入され、養殖やペットとして飼育されていたものが逃げたり、意図的に捨てられたことにより全国各地に広がったとされています。

環境省ホームページ 日本の外来種対策(アメリカザリガニ)<外部リンク>

規制後のポイント

  1. 規制開始後も、一般家庭でペットとして飼育しているアカミミガメ・アメリカザリガニは、これまで通り飼うことができます。申請や許可、届出等の手続きは不要です。アカミミガメ・アメリカザリガニが寿命を迎えるまで大切に飼育してください。
  2. アカミミガメ・アメリカザリガニを池や川などの野外に放したり、逃がしたりすることは法律で禁止されています。違反すると罰則・罰金の対象となります。適切な飼育を行わずにアカミミガメやアメリカザリガニが自力で逃げ出した場合も違法となることがあります。逃げ出さないような容器で適切に飼育してください。
  3. 飼い続けることができなくなった場合は、友人・知人・個体の新しい飼い主探しをしている団体等に譲渡してください。この場合も、無償であれば申請や許可、届出等の手続きは不要ですが、責任をもって飼うことのできる相手を探してください。ただし、無償であっても頒布にあたる行為は規制されています。

八幡平市で確認されている特定外来生物

オオハンゴンソウ(植物)

北アメリカ原産のキク科の多年生草本で、高さは0.5から3メートル程度にまでなります。中部地方以北の寒冷な土地に分布し、路傍、荒地、畑地、湿原、河川敷などに生育します。開花期は7月から10月で、横に走る地下茎があります。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(オオハンゴウソウ)<外部リンク>

オオハンゴンソウの写真1オオハンゴンソウの写真2

駆除の方法

きれいな花だからといって、自宅の庭や花壇に植えてはいけません。
お庭や敷地内で見つけましたらご自分で駆除していただきますよう、ご協力をお願いします。

  1. スコップなどを使って丁寧に根から引き抜きます。地上部の刈取りだけでは不充分です。結実前に根を引き抜くのが有効です。
  2. 少しでも根を残すと再生するので、種をこぼさないように注意が必要です。翌年以降も種子の発芽や根茎からの再生が見られなくなるまで続けます。
  3. 天日にさらして枯らします。(生きたままの運搬、野外への放出などが禁止されているため。)
  4. 燃やせるごみとして処理します。

アレチウリ(植物)

北アメリカ原産のウリ科の一年生草本で、生育速度が非常に速いつる性植物です。長さは数メートルから10メートル程度になります。群生することが多く、果実に鋭い棘を密生します。 温帯~熱帯に分布し、林縁、荒地、河岸、河川敷、路傍、原野、畑地、樹園地、造林地などに生育します。 開花期は8月から10月です。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(アレチウリ)<外部リンク>

アレチウリの写真1 アレチウリの写真2

アライグマ(哺乳類)

体重4~10キロ程度で、頭胴長41~60センチメートル、尾長20~41センチメートルです。白色の顔に黒色系のマスクを着けたような外見で、4~7の輪模様を尾に持ちます。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(アライグマ)<外部リンク>

アライグマの写真

その他岩手県で確認されている特定外来生物

アメリカミンク(哺乳類)

雄は頭胴長45センチメートル、尾長36センチメートル、体重1キロ程度です。雌は頭胴長36センチメートル、尾長30センチメートル、体重0.7キロ程度です。毛色は通常は黒く、飼育技術によって、プラチナ、バイオレット、パステルなどの毛色タイプに区分されています。繁殖力が旺盛で、成体は毎年繁殖すると推定されます。 水辺での生息を特に好みます。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(アメリカミンク)<外部リンク>

ウシガエル(両生類)

大型で極めて捕食性が強く、口に入る大きさであれば、ほとんどの動物が餌となります。日本のみならずアメリカ合衆国でも最大のカエルで、頭胴長18センチメートルに達します。水生傾向が強く、後肢の水かきはよく発達します。幼生も大型で、全長15センチメートルになります。貪欲な捕食者で、昆虫やザリガニの他、小型の哺乳類や鳥類、爬虫類、魚類までも捕食します。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(ウシガエル)<外部リンク>

オオキンケイギク(植物)

北アメリカ原産のキク科の多年生草本で、高さは0.3~0.7メートル程度です。温帯に分布し、路傍、河川敷、線路際、海岸などに生育します。 開花期は5月から7月です。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(オオキンケイギク)<外部リンク>

オオクチバス(ブラックバス)(魚類)

 全長30~50センチメートルです。体側から背にかけて不規則な暗斑があり、腹側は黄味を帯びた白色です。湖沼やため池、河川の中下流域に生息します。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(オオクチバス)<外部リンク>

コクチバス(魚類)

全長30~50センチメートルです。オオクチバスに似ていますが、口は小さく、上あごの後端が眼の中央下まで達していません(オオクチバスでは上あごの後端が眼の後端の直下よりも後方に達します)。湖沼や河川の中下流域に生息しています。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(コクチバス)<外部リンク>

セイヨウオオマルハナバチ(昆虫類)

胸部と腹部のそれぞれが鮮やかな黄色と黒色の縞模様で、腹部の末端は白色です。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(セイヨウオオマルハナバチ)<外部リンク>

ブルーギル(魚類)

全長25センチメール程度です。生後約1年目までの幼魚では体形がやや細く、体側には7~10本の暗色横帯があります。成長するにつれ体色は濃灰褐色から暗褐色に黒ずみ、横帯はやや不明瞭になってきます。湖沼やため池、堀、公園の池などに生息します。河川の護岸や人工漁礁にもよく集まり、小型魚は小さな隙間のある構造物を、大型魚は大きな隙間のある構造物を好みます。

環境省ホームページ 特定外来生物解説(ブルーギル)<外部リンク>

 

特定外来生物の駆除にご協力を

市内で確認されている「オオハンゴンソウ」「アレチウリ」のほかに、近隣市町村では「オオキンケイギク」の繁殖が確認されていることから、市内でも生育の恐れがあります。庭などで見かけましたら早期の駆除にご協力をお願いします。
また、その他の特定外来生物も含めて特定外来生物を見かけた場合は、市民課環境衛生係まで情報提供をお願いします。

生態系被害防止外来種にも注意ください

アメリカオニアザミ(植物)

ヨーロッパ原産のキク科の一~二年生草本で、高さは0.5~1.0メートル程度です。全体にわたり鋭い刺を持つひれがあります。淡紅紫色の花を枝上につけ、8月中下旬に開花のピークを迎えます。

国立環境研究所ホームページ 侵入生物データベース(アメリカオニアザミ)<外部リンク>

駆除の方法

  1. 花が咲く前の駆除が効果的です。
  2. 固く鋭いトゲがあるため、革手袋等をつけて作業します。
  3. 草刈り鎌などで刈るか、スコップ等を使用して根周辺の土ごと根ごと堀り上げます。株や根が残っていると再生してしまいます。
  4. 燃えるごみとして処理します。
    なお、トゲがごみ袋を突き破り、収集作業員が怪我をする可能性がありますので、新聞紙などでくるむか「トゲ注意」の貼紙をごみ袋に貼るなどご配慮願います。