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安代漆工技術研究センターの紹介
設立の背景と目的
旧安代町は豊富な漆の産地という恵まれた条件を生かし、藩政時代から生活に根ざした漆器を製作していました。最盛期には約500人居たと言われる安代の塗師は、戦後の生活様式の変化やプラスチック製品などの普及により減少していき、漆器産業は衰退していきました。
漆器産業を再興するため、昭和58年4月に開設されたのが安代漆工技術研究センター (旧安代町漆器センター) です。
安代漆工技術研究センターでは、漆工技術者の育成と漆器産業の振興に貢献することを目的としており、設立以来、漆器産業の後継者を育成し続けています。
研修内容
安代漆工技術研究センターでの研修は、基礎課程2年、専攻課程1年となっており、研修内容は次の通りです。
基礎課程
- わん類、盆類、乾漆、まき絵等の制作の実習
- デザインの実習
- 漆に関する専門知識の講義
- その他基礎課程において必要と認める研修
基礎課程では、漆器製作技術を正確に習得するため少人数での指導を行っています。
海外からの研修生も受け入れており、台湾、ドイツ、オランダなどの受け入れ実績もあります。
専攻課程
- 漆の専門技術を活用した量産及び販売の実習
- 経理等の講義
- 商品構成及び木地発注の実務
- その他専攻課程において必要と認める研修