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名誉市民
八幡平市名誉市民
八幡平市では、市民や市と特別に縁故の深い方で、市政の振興、社会福祉の向上、産業の発展、学術・文化やスポーツの興隆に貢献してその事績が卓絶で、市民が郷土の誇りとする方に対し、その功績をたたえるために「八幡平市名誉市民」の称号を贈っています。
江間 章子 さん (旧西根町) 詩人
大正2年3月13日、新潟県に生まれ、少女時代を母の郷里、西根町平舘で過ごす(平舘小学校に6年生まで在籍)。
「春への招待」「夏の思い出」「花の街」をはじめ、多くの素晴らしい作品を発表。現代詩人会会員、日本文芸家協会会員、日本音楽著作権協会評議員としても活躍され、少女小説集、翻訳詩集など多くの著書がある。
旧平舘中学校校歌、西根第一中学校校歌、平舘小学校創立百周年記念賛歌の作詞を手掛けたほか、西根町歌、西根音頭の選者として、郷土のために貢献された。
市(旧・西根町)では、江間さんの『詩の心』を後世に伝えようと、平成10年に少年少女の詩「江間章子賞」を創設し、毎年、県内の小、中学生から広く詩を募集し、優秀な作品を顕彰している。
平成17年3月12日死去。
佐藤 喜美子 さん (旧松尾村) オペラ歌手
昭和5年2月2日、東京生まれ。
東京芸術大学音楽部声楽科を卒業後、ウイーン国立音楽大学声楽科に留学。在籍中に歌劇「蝶々夫人」の主役でデビューして以来、オーストリアを中心にオペラ歌手として活躍する。その間、国際音楽ゼミナールや日墺(にちおう)文化協会などを設立し、日本とオーストリアの経済・文化交流に貢献され、ウイーン市から日本女性として初のゴールドメダル(功労金賞)を授与される。
平成元年、松尾村制百周年記念事業「八幡平国際音楽祭」に出演していただいたのが縁で、村の国際交流推進委員として、オーストリアへの中学生派遣事業などを通じ、国際交流に貢献された。また、旧松尾村とオーストリアのアルテンマルクト町との友好都市締結(平成6年11月13日締結)の早期実現に尽力いただいた。
平成8年2月14日死去。
吉池 貞蔵 さん 園芸家
昭和6年9月8日、長野県生まれ。
千葉大学卒業後、財団法人日本園芸生産研究所に勤務、岩手県立盛岡農業高等学校教諭、岩手県園芸試験場長など岩手県職員を経て、平成4年4月安代町農林課技術顧問、平成9年4月安代町花き開発センター初代所長としてリンドウの育種に関わり、多くのリンドウの品種登録を行う。
「寒い地域でも、よそでできないものを残したい」との信念に基づき、野生種の園芸化に取り組み、リンドウの優良品種・独自品種の開発に多くの力を注ぎ、八幡平市を国内需要の3割を占める日本一のリンドウ産地に育て上げることに大きく貢献された。