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百日咳が流行しています
全国的に百日咳が流行しています。
岩手県内でも、百日咳の患者が増加しています。下記の感染予防方法を参考に、感染に十分ご注意ください。
また、かぜのような症状が長く続く場合は、早めに受診をしましょう。
百日咳の特徴
百日咳菌の感染によって引き起こされる急性の気道感染症です。特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作 けいがいほっさ)が特徴です。
感染経路
飛沫感染(感染した方の咳やくしゃみの飛沫など)や接触感染(菌が付着した手で口や鼻、目の粘膜をさわるなど)により伝播します。
潜伏期は7日から10日程度です。
症状
(1)カタル期(約2週間持続)…かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
(2)痙咳期(約2~3週間持続)…発作性、けいれん性の咳(痙咳)が出るようになります。咳の後、息を吸うときに「ヒュー」という音が出ます。
(3)回復期…激しい発作は次第に少なくなります。全体を通して約2~3か月で回復するとされています。
重篤な症状
乳児では咳の後呼吸ができず、顔色や唇の色や爪の色が紫色に見える状態(チアノーゼ)から、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。
肺炎、脳症などの重い合併症を起こしやすく、まれに命を落とすこともあります。
治療方法
百日咳は抗菌薬を服用することで治療できます。医師の指示に従い、治療薬は最後まで服用しましょう。
百日咳の感染予防
(1)咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえること)
(2)手洗い
(3)予防接種…乳幼児期の予防接種を忘れずに受けましょう。百日咳の予防には3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)、4種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)、および5種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、ヒブ)の各ワクチンの接種が有効であり、2024年以降は5種混合ワクチンを主に用いています。
※詳細は百日咳とは(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>をご確認ください。