5ページ 松川地熱発電所 商用運転開始から60年 産業発展への功績が評価 米国電気電子学会 IEEEマイルストーンに認定  東北自然エネルギー株式会社(本社は仙台市、取締役社長は和田浩文(ひろぶみ))が運転する松川地熱発電所が2月18日、世界最大の電気電子技術者による非営利団体組織「IEEE」から「IEEEマイルストーン」に認定され、その証である銘板の贈呈式が9月3日、仙台市で行われました。  IEEEマイルストーンは電気、電子などの分野における画期的なイノベーションの中で、社会や産業の発展に多大な貢献をした歴史的業績を認定するものです。松川地熱発電所は、世界的にも希少な「蒸気卓越型貯留層」を蒸気供給源とする地熱発電所で、長年の運転を通じて蓄積された知見は地熱にとどまらず、他の発電設備の技術向上にも波及しており、こうした技術的価値と社会的貢献が今回の認定につながったものです。 商用運転開始から60年 電力安定供給を支える  日本のみならずアジア初、世界で4番目の商用地熱発電所として、昭和41年10月8日に運転を開始した「松川地熱発電所」は、半世紀にわたり地域における電力の安定供給に貢献してきたほか、地域へ温水を供給するなど、クリーンエネルギーの先駆者として市民に親しまれてきた施設です。  東北自然エネルギー株式会社は、令和4年から発電設備の老朽化に伴う更新工事に着手。工事が完了した7年12月9日に新たな設備での営業運転を開始しています。 施設更新した発電所の見学会参加者を募集  市は地熱発電事業者などと共催で、10月10日(土曜日)から12日(月曜日)まで開かれる八幡平山賊まつり会場に、再生可能エネルギーの仕組みを楽しく学べるブースを設置します。また11日(日曜日)には、松川地熱発電所の見学会を開きます。所要時間は1時間30分程度で、新たに生まれ変わった発電所の仕組みを学ぶことができます。希望者は次のURLから申し込んでください。https://forms.gle/uKmZ25wuZF9DF2Ly9 問い合わせ先 まちづくり推進課(電話 内線1457) 知っていますか  10月8日は「地熱発電の日」です。これは、今から10年前の平成28年10月8日に、松川地熱発電所の商用運転開始から50年を迎えることを記念し、JOGMEC(独立行政法人エネルギー 金属鉱物資源機構)、日本地熱協会および電気事業連合会が共同で、毎年10月8日を地熱発電の日と定めたことによるものです。  日本の地熱発電の歴史は、大正8年に海軍中将 山内万寿治(やまのうちますじ)氏が、大分県別府市で噴気孔掘削に初めて成功したことに始まります。その後、事業を引き継いだ東京電燈株式会社研究所長 太刀川平治(たちかわへいじ)氏が、大正14年に日本最初の地熱発電(出力1.12キロワット)に成功しましたが、以降は、第二次世界大戦が終わるまで地熱開発に大きな発展は見られませんでした。  終戦後、住民生活がいくらか安定の兆しを見せ始めた昭和27から31年ころ、旧松尾村が温泉開発を目的に行ったボーリングから蒸気が噴出したことをきっかけに、東化工株式会社(現日本重化学工業株式会社)が地熱開発に着手。41年10月8日に、日本で最初の本格的地熱発電所として、松川地熱発電所が商用運転を開始しています。  日本における本格的な地熱発電の歴史は、ここ八幡平の地から始まっています。 地熱の日および日本の地熱発電の歴史については、主にJOGMEC(独立行政法人 エネルギー 金属鉱物資源機構)ホームページ https://journal.jogmec.go.jp/geothermal/learn/history/history.html に記載の内容および「松尾村誌」を参考に掲載しています。