24ページ 輝(キラリ)人 第150回 全国健康福祉祭(ねんりんピック)岐阜大会に親鸞の「正信念佛偈」を記した書を出品   日本習字平舘教室 代表 関山幸子(さちこ)さん(雅号 翠月) 83歳 (共新)  奥州市出身。結婚を機に宮城県職員を退職。夫の転勤とともに県内各地で暮らした後、昭和60年に旧西根町へ。62年に日本習字平舘教室を開く。6年前からは平舘高でも書道を教えている。尊敬する人は「3月で104歳になる母。誰にでも分け隔てなく接する姿を見習いたい」と微笑む。日本習字教育財団8段位(最高段位)。 手書きの良さ、書く喜びを伝えたい 「全国からの作品とともに、自分の作品が展示され、感謝と嬉しさでいっぱいです」と笑みを広げるのは、昨年10月18日から21日まで開かれた第37回全国健康福祉祭(ねんりんピック)岐阜大会美術部門に岩手県代表として書を出品した関山幸子さん。  選考会で高評価を受け岩手県代表となった作品は、浄土真宗の宗祖、親鸞が著した「正信念佛偈」約850文字を、濃紺の和紙に金泥を使い細字で書いたもの。東日本大震災の惨状を目の当たりにし「今、書かなければ。書で平穏な日常を願わなければ。との思いに突き動かされて」震災の年に仕上げた。選考会への出品は、書の師に勧められたこともあり「戦争の絶えない今だからこそ、見てもらえればいいかなって」とその経緯を語る。  書道は「小学生の時に、母から手ほどきを受けて始めた」と言う関山さん。「運動会でも習字でも、賞を取るとノートや鉛筆をもらえてうれしかった」と当時を思い出す。高校まで続けた書道は、進学や就職などで一度離れたものの30代で再開。「思い出深いのは、京都での昇段試験に臨む際に、亡き夫に何時間も墨をすってもらったこと」とこれまでを振り返る。  昭和60年に夫の実家がある旧西根町に移り住むと、周囲から「子どもたちに教えてほしい」と請われ、62年4月には自宅に書道教室を開設。教室は本年度で39年目を迎え、教えた生徒は100人を超える。かつての教え子が親になり、その子どもも通うようになった。 「これまで続けてこられたのは、師、家族、生徒、たくさんの人に支えられてのもの。子どもから大人まで、上達していく生徒の姿に元気をもらっている」と周囲への感謝に人柄がにじみ出る。  「自分の書は まだまだ っていう思いがあるので」と、 今も月3回、盛岡へ稽古に通い、師のもとで腕を磨く。書道の魅力は「終わりのない難しさや、無心になれるところかなぁ」と微笑む。  「デジタルの時代だからこそ、手書きの良さが見直されている」とのテレビ報道に「とても共感した」という関山さん。「書くことで、子どもたちには、きっと構成力や集中力も養われている」とも。「楽しく書いてもらうと私もうれしいし、書くことが大好きになって、上達を感じてもらえればいいな」と思いを込める。 編集後記  生産者、販売店舗、来訪者の3者にとって、良い企画になれば、という思いで、市内の産直、立ち寄りスポットを紹介するコーナー(第1回は道の駅にしね)を企画しました(19ページ参照)。ほうれん草ソフトや、もっちり豚まんは安定の人気だそうですが、個人的にはレストランのほうれん草揚げ餃子が、私の推しメニューです。(智)  「いつか表紙に」と係内で考えていた寄木裸参り。本号で掲載することができました。当日は、晴れたり吹雪いたり、安定しない天気でしたが、白装束を身にまとった子どもたちは元気いっぱいの笑顔で地域を練り歩き、見守る大人もつられて笑顔に。地域行事の良さがぎゅっと詰まった素敵な伝統行事でした。(千)