6ページ 山田監督、倍賞さんを囲み同窓会トーク 映画 同胞がつないだ50年 交流を続けてきた工藤さん 感謝てんこ盛り  本市(旧松尾村)を舞台に制作され、昭和50(1975)年に公開された映画「同胞(はらから)」の、公開50周年を記念したイベントが12月21日、メガホンを取った山田洋次監督と主演の倍賞千恵子さんを囲み、盛岡市内にあるの映画館「フォーラム」で行われました。  イベントは、山田洋次監督の最新作「TOKYOタクシー」(出演 倍賞千恵子、木村拓也。配給 松竹)上映後の舞台あいさつの一環として行われたもので、前半は、山田監督が最新作に込めた思いを伝えました。  「映画『同胞』50年目の同窓会」と題して行われた舞台あいさつの後半では、「同胞」に出演後、これまで交流を続けてきた工藤金子さん(野駄)が登壇。地元青年団の一員として出演した工藤さんは「岩手山と、田んぼとリンゴと、ベゴ(牛)と、かぼちゃとトウモロコシと、松尾村の財産をいっぱい映画に残してくれました。山田監督、倍賞さんありがとう。感謝の気持ちがてんこ盛りです」と万感の思いを語りました。  倍賞さんは「寺尾(聰)君とのシーンで、なかなかうまくいかなくて、撮り直しになった記憶があるんです。で、青年会のみんなが集まっているところに行ってボロボロ泣いたんです。みんなが話を聞いてくれて『大丈夫だよ、できるよ、頑張れ』と言われて次の日の撮影に臨んだ記憶があります。青年会の人たちと一緒になって作ったから、同級生という感じです」と当時を振り返りました。  山田監督は「20年くらい前、東京で拾ったタクシーの運転手が、一番好きな映画が「同胞」だと言ってくれて、とても嬉しかった」と語りました。  同日は「同胞」に出演した地元関係者などが「映画同胞50年の輝きありがとう」のメッセージボードを掲げて歓迎。メッセージを見た山田監督や倍賞さんらは驚きながらも、50年目という節目での再会を喜んだ様子でした。 同胞とは  映画「同胞」は、岩手県内の過疎化が進む農村を舞台に、村の青年会が劇団の公演を成功させようと奮闘する姿を生き生きと明るく描いた青春映画で、実話をモデルにした感動の物語。 エピソード  映画公開から17年後の平成4年に、松尾中が倍賞さんと作曲家で夫の小六禮次郎(れいじろう)さんを文化祭に招いたほか、令和5年には同校創立70周年記念碑の除幕式に倍賞さん夫妻を招くなど、現在も関係者と交流が続いています。