24ページ キラリ輝人 第140回 令和6年度全国中学校体育大会第62回全国中学校スキー大会 アルペン種目男子回転競技で4位入賞 八幡陸斗(やはたりくと)さん 15歳(西根中3年)  平成21年生まれ。両親、妹と4人暮らし。夏場に活動したバレーボール部では、未経験からのスタートだったが、3年生時には地区中総体で優勝。チーム躍進の原動力となった。所属するスキーチームのコーチには生活面や生き方など、技術以外のことも教えてもらい感謝しきれない。モットーは「練習から全力で取り組む」。 お世話になった人への感謝を胸に 高みを目指す  ずっと頑張ってきたので、とても嬉しい。入賞は家族やコーチ、学校の先生など、お世話になった人のおかげ」と晴れやかな表情で周囲への感謝を口にするのは、2月上旬に行われた全国中学校スキー大会(全中)アルペン競技の回転種目で、4位に入賞した八幡陸斗さん。中学最後の全中を、念願の入賞で飾った。   アルペン競技を始めたのは、田山スポーツ少年団に入団した小学校2年のとき。「上手くなっていくのが自分でも分かり、楽しくなってきて」と当時を振り返る。土、日は田山スキー場で練習、平日は盛岡市玉山区にあるスキー場で営業終了時間まで滑っていたという。  中学入学後は、県内の有力選手も集まるスキーチームに移ると、冬はスキー、夏はバレーボールと二足のわらじで取り組んだ。「大変だったが、バレーはスキーとは別の楽しさがあり、仲間と試合に出掛けるのも楽しかった」と笑顔を浮かべると「バレーで培った瞬発力はスキーにも役立っていると思う」とも。  1年生の時から全中など、全国大会に出場し注目される存在だった八幡さん。昨年、2年生で出場し、11位に食い込んだジュニアオリンピックでは、同学年では2番となった。 有望選手として24-25シーズンの全日本スキー連盟強化指定選手に指定されると、同じ強化選手との合同合宿も重ねてきた。「一緒に練習したライバルたちの意思の強さや積極性にとても驚いた」という。刺激を受け、競技への向き合い方を見つめ直すと、1本1本の滑走を大事に意識して取り組むようになった。迎えた今シーズン。県大会、東北大会で回転、大回転競技のいずれも制し、4冠を達成した。  当面は、3月に開かれるジュニアオリンピックに向け練習に取り組むという八幡さん。良い結果も大事だが「応援される選手が理想かな」と目指す選手像を話す。周囲の人への感謝を胸に競技に取り組み、将来は「国際大会で活躍出来る選手になりたい」と力を込める。 編集後記  2年連続で掲載を断念していた桜の名所ですが、本号でようやく紹介できました(21ページ参照)。調べる過程で、軽井沢(安代地区)の1本桜が今は見られないと知り、残念に思いましたが「根石ダムの桜も綺麗だよ」と新たに教えてもらいました。時期を合わせ行ってみたいと思います。(智)  各種スキー大会を取材。ノーマルヒルサイズのジャンプ台を、踏み切り台近くまで初めて上ることに。階段途中で何度か休憩をはさみながら上りきり、高さにおののきながら何とか撮影しました。87メートルの高さから飛び出す選手のすごさを改めて実感しました。 (千)