24ページ キラリ輝人 第139回 ワイヤーとビー玉を使い色彩豊かなインテリア雑貨などを制作する マーブルアート マイスター 松橋京子(まつはしきょうこ)さん 73歳(刈屋) 昭和26年生まれ。夫と2人暮らし。海運業に従事していた夫の転勤により、横浜、神戸、金沢などさまざまな都市で暮らしたが「天津(中国)での生活は、旅行や食事も含めて思い出深い」と微笑む。売りに出ていたログハウスに惹かれ、平成21年に本市に移住。手芸と自宅前の庭いじりが趣味。好きな言葉は「感謝」。 冬の窓辺をマーブルアートで色彩豊かに  「工夫次第で自分だけのオリジナル作品を作り上げることができてとても楽しい」と声を弾ませるのは、自在に曲げたアルミなどのワイヤーとビー玉を組み合わせたマーブルアート作品づくりに取り組む松橋京子さん。自宅に飾られた作品の、落ち着いた華やかさが目を惹く。  大槌町出身の松橋さん。同郷の夫の転勤に伴い、国内外のさまざまな都市で暮らしたが、退職後は岩手に戻ろうと移住先を探す中、売りに出ていた物件が気に入り、平成21年に本市に居を構えた。  移住後、友人の紹介で、岩手生まれのクラフトであるマーブルアートの存在を知ると、色鮮やかな作品に魅かれ「自分も、長い冬の窓辺をキラキラ飾りたい」と教室に通い始めた。「最初はワイヤーを上手く扱えず苦労しましたが、制作を繰り返すうちに出来上がりの過程を楽しめるようになりました」と当時を振り返る。  2年半ほど教室に通い、制作指導や販売技能を有する証である「マーブルアートマイスター」の資格を取得。習った基本を応用し、花などの他さんさ踊りなど催事の様子もモチーフに、デザイン性の高いインテリア雑貨の制作に取り組んできた。「すごくすてきな花。ずっと取っておきますね」とお客さんから掛けられた言葉は今も心に残っているという。  自身の作品制作に加え、月一回、体験教室を開いており、「難しいと言いながらも、自分で完成させた作品を見て『素敵だね』と喜んでくれる参加者の姿がうれしい」と目を細める。また、マーブルアートを広く知ってもらおうと作品づくりの場「サークルK」を立ち上げ、5年ほど前からメンバーと一緒に市芸術祭にも出展している。  今後は「指導者を育て、技術を教えていきたい」と言う松橋さん。「もっと多くの人に、マーブルアートの魅力に触れ、親しんでもらいたい」と思いを込める。 編集後記  子どもの遊び場を紹介する企画「ドコいこっか」(19ページ参照)。市内のご家族に写真撮影の協力をいただきました。毎号、多くの人に協力いただき、広報を発行しています。この場を借りてお礼いたします。(智)  キラリの松橋さんを取材。地区のイベントで、松橋さんご夫妻がマーブルアート体験教室を開いていたのがきっかけで声を掛けさせていただきました。お2人のアドバイスを受けながら作り上げたリースは、自宅の玄関に飾っています。(千)