18ページ 地域の昔話、伝承を次世代へ 地域に伝わる昔話を本にまとめ、学校などに寄贈した沼田さん 英語訳版も収録、翻訳、扉絵は金子さん(旧西根町生まれ)が協力  市内に伝わる昔話から18話を選び、一冊の本『八幡平市内の昔ばなし』にまとめた沼田博子(ひろこ)さん(寺田)。 8月8日、市役所を訪れ「本を通じて郷土に伝わる昔話に触れてほしい」と、市内小、中学校や図書館、二十歳のつどいの参加者など向けに約200冊を寄贈しました。  旧3町村の町村史を基に作成された著書は、第1話で「岩鷲山のいわれ」が紹介されているほか、各話で、なじみのある方言や身近な地名が登場する読みやすい説話集になっています。  平成19年に本市に移住した沼田さん。自身の「知りたい」 を原動力に昔話を調べ、さまざまな人と話をする中「地域の昔話が伝承されなくなってしまうのではないか」と危惧を抱き、3年前に構想。刊行にあたっては「幅広く知ってもらいたい」と、英訳版も収録しました。翻訳は、かねてより付き合いのあった金子千保(ちほ)さん(旧西根町生まれ。米国在住)に依頼。「本市生まれで多才な人がいるということもまた、知ってほしかった」とも。  翻訳した金子さんは「また起こるかもしれない自然現象や地域の歴史を語り継ぐことはとても大事」とその意義を語り、英訳収録について「この土地の感性が、より多くの人の心に届くことを願う」と思いを込めました。  沼田さんは「昔話があるということは、考える力の土壌、誇れる歴史があるということ。少しでも地域を知るきっかけになれば」と笑みを浮かべました。 本は非売品。市立図書館(松尾、安代含む)にも備え置かれ、希望者は閲覧することができます。 図書館だより 図書館 電話 75-1700 松尾コミュニティセンター図書室 電話 76-3235 荒屋コミュニティセンター図書室 電話 72-2505 落ち葉が運んでくれたお話会に参加しませんか  10月27日(日曜日)から始まる読書週間に合わせて、市立図書館でも、親子で楽しめるお話会「落ち葉が運んでくれたお話会」を開催します。  申し込みは不要です。お気軽に参加ください。 日時 10月26日(土曜日)午前10時半から11時半まで 場所 市立図書館お話室 出演 お話ボランティア「こどもみらい」 盛岡誠桜高等学校保育士専攻科「子ども未来学科」の皆さん 内容 お話会とワークショップ 読書週間 今年の標語 この一行に逢いにきた 2024年第78回読書週間(11月27日から11月9日まで) 新着ピックアップ 『最強恐竜超図鑑』 監修 小林快次 出版社 ポプラ社  恐竜と古生物141種の姿を大迫力のCGイラストで再現。1ページにつき1種類が紹介されているので、細かい部分までよく見ることができます。恐竜大好きな子どもたちにおすすめ。 絵本をプレゼント  ブックスタートとして、図書館の利用をスタートする子どもたちに絵本を1冊プレゼントします。 対象のお子さん 令和3年9月11日から4年8月生まれ 持ち物 対象のお子さんの図書利用カードまたは生年月日を確認できるものを持参してください。2歳6カ月児歯科検診で配布した引換券でも交換できます。