4ページ 建設開始から4回の冬を越え 安比地熱発電所が稼働  3月1日に営業運転を開始  市内3カ所目の地熱発電所となる安比地熱発電所が3月1日、営業運転を開始しました。  発電所は安比高原スキー場西側の国有林内、標高約1,130メートルに位置。発電出力は14,900キロワット、一般家庭の消費電力に換算すると、25,800世帯に相当します。  県内で発電出力1万キロワットを超える地熱発電所の建設は28年ぶりで、市内では平成31年1月29日に国内で22年ぶりに稼働した松尾八幡平地熱発電所以来4年ぶりです。  運営するのは平成27年10月に設立された安比地熱株式会社(本社は大更、菅野雄幸取締役社長)で、同社は安比地域で地熱発電所の建設を計画し、30年12月からは独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の地熱資源開発資金債務保証支援を受けて開発を進めてきました。  発電した電力の全量は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を活用して供給されます。 開所を祝い安全運転を願う  発電所建設工事の完了を祝う竣工式、完成レセプションは7月17日、ANAクラウンリゾート安比高原で行われました。  関係者ら約80人が出席。佐々木孝弘市長は「地域資源である地熱を活用した発電は脱炭素化を進める上で非常に重要。地熱エネルギーを供給できることを地域の強みに、ブランディングを強化していきたい」とあいさつし、開所を祝いました。 安比地熱株式会社 菅野雄幸取締役社長  無事に竣工式を迎えることができ、皆さまに大変感謝しております。4年半にわたり工事を行い、大きなトラブルがなく、運転を開始することができました。  今後、まずは安全第一で、安定的な操業ができるよう運営していきます。地熱を使った再生可能エネルギーでの電力の発電ということで、国内の電力供給の安定化、CO2の排出抑制といった社会貢献に積極的に取り組んでいきたいと考えています。また、安比地熱が地域に根ざした発電所になるように、地域貢献していきたいと思います。