18ページ 博物館だより 博物館 電話63-1122 市内の文化財を紹介(2)「土偶」 縄文人が祈りを込める  今から約1万6,500年前に土器が作られはじめ、およそ1万年続いたといわれる縄文時代。その長い時代の中で使われた縄文人の祈りの道具の1つに「土偶」があります。  土偶とは、主に縄文時代に作られた土製の人形です。その姿は、胸や下半身のふくらみを表現したものが多いことから、モデルは女性で、子孫繁栄を祈ったものという説があります。また、バラバラの状態で見つかることが多いため、ケガや病気の回復を願って身代わりとして壊された、など他にもさまざまな説はありますが、祈りの道具として使われたことは共通しています。 市内で出土したユニークな土偶  市内で出土したユニークな表情や形状の土偶の中から、3点を紹介します。  打田内7遺跡の土偶は、長い腕をあごの下に置き何か考えているかのような表情です。  上斗内3遺跡の土偶は、耳飾りをつけた、おしゃれな女性像です。  松尾釜石環状列石の土偶は、慶應義塾大学の発掘調査(昭和28年)で出土してから、大学で保管していましたが、調査から60年の時を経て平成25年に市へ移管されました。やや上を向き、ポカンと口をあけた表情にはどんな思いが込められているのでしょう。  秋には市内で見つかった土偶を展示します。個性あふれる土偶に会いに、来館してください。 図書館だより 図書館 電話 75-1700 松尾コミュニティセンター図書室 電話 76-3235 荒屋コミュニティセンター図書室 電話 72-2505 新着ピックアップ 『猛暑対策BOOK』著 藤井 直人 出版社 小学館  岩手の夏も30℃超えの真夏日が珍しくなくなりました。何を飲むか、食べるか、効果的なエアコンの使い方、冷やすと良いカラダの部分、暑さ対策グッズなど、夏の暑さから身を守るための科学的な方法が紹介されています。暑さ対策を見直してみませんか。 『毎日食べたい いまどき精進ごはん』著 青江 覚峰 出版 オレンジページ  大豆ミートを使った精進ハンバーグや、ジャガイモのガレット、豆腐のキーマカレーなど、野菜や豆をふんだんに使ったイマドキの精進料理レシピ集。食べたい、作りたい1品がきっと見つかります。 『小学校のあたらしい教科書』  令和6年度から市内の小学校で使用されている教科書が入りました。貸し出しも可能です。令和の子どもたちが学んでいる内容を、実際に手に取ってご覧ください。 読書の夏 課題図書コーナー設置中  第70回青少年読書感想文全国コンクールおよび第57回岩手読書感想文コンクールの課題図書を展示、貸し出ししています。読書感想文の参考にしてください。展示は8月下旬までとなります。 貸し出し期間は1週間です。