24ページ キラリ輝人 Vol.131 積み重ねた努力を自信に、全国制覇を目指す 第47回全国高等学校選抜自転車競技大会男子個人ロードレースの部 8位入賞 大澤礼寛(あやのり)さん 16歳 (駅前一区)  平成19年生まれ。盛岡農高2年、両親と兄、弟との5人暮らし。自分の性格を、負けず嫌いで、やりたいことをとことんやるタイプと分析。自転車は好きだが、転倒で負った擦り傷とともに入るお風呂が「しんどい」とおどける。最近見た映画は「トップガン」「ワイルドスピード」。モットーは「筋肉しか信じない」。  3月26から29日まで大分県で開催された第47回全国高等学校選抜自転車競技大会男子個人ロードレースの部で8位入賞した大澤礼寛さん。「選抜大会での入賞を目標に、冬からずっと練習してきました。気温がマイナスでも自転車を走らせてきたので嬉しい」と、これまでの取り組みの確かさをかみ締める。  自転車を始めるきっかけは、中学入学時にロードバイクを買ってもらったこと。爽快感にハマり、3年の時にはレースにも出るようになった大澤さん。結果に手応えを感じると、進学先は自転車部がある高校を選んだ。半分趣味だったこれまでと違い、毎日の自転車練習は「正直、きつかった」というが、1年生でいきなりインターハイの出場権を獲得。1年生での出場は非常にまれで、実力の片りんを示したものの、全国大会本番では「まったく歯が立たず悔しかった」と結果を振り返る。レベルの違いを痛感すると、次は絶対に全国入賞と奮起し、大会に向けて練習に取り組んだ。  雪国の選手にとって、春の大会は特に結果を出しにくいと言われる自転車競技。今大会での入賞を喜ぶチームメイトや関係者の姿に加え、何よりも家族に結果を褒められ、今までの努力が報われたと感じた。  ハードな練習を続けられたのは「全国で活躍するという気持ちで練習に取り組んだら、強くなっていくことを実感できたから」という大澤さんは現在2年生。今年、そして来年の目標はすでに定めているが、同じ目標を全国の選手も持っていることも理解している。「練習は自分との戦い。負けないよう目標に向かって頑張る」とひた向きなまなざしで高みを目指す。 編集後記  キラリの大澤礼寛さん。西根中3年時には、花巻での県駅伝に4走で出場。走った後は、バトンをつないだチームメイトに大声援を送っていた姿を私は覚えています。結果も大事ですが、仲間を大事にする姿勢が、後で自分に返ってくるんだなと、取材を通じて感じました。(智)  今月はGIGAスクールについて紹介しました。写真を撮りに、西根中にお邪魔しましたが、私の中学時代とは全く違った授業風景でとても驚きました。今や一人一台端末を持っている時代。私も社会の流れに取り残されないよう、情報収集を心掛けたいと思います。(千)