6ページ 市内の小中学校でICTを活用した教育が進んでいます  問い合わせ先 教育指導課(電話 内線1432)  文部科学省が推進する「GIGAスクール構想(子どもたちを誰一人取り残すことなく育成できる教育環境を実現する構想)」の実現に向け、ICT(インターネットを活用した情報共有を実現する技術の総称)機器を活用した教育が本市でも定着してきています。市では令和3年度に、小中学生にはオンライン接続できるタブレット端末を一人に一台貸与。学校には電子黒板、大型映像装置が導入されました。電子機器の活用で、学校に限らず家庭でも、子どもたちが自分の興味関心を自ら深められる環境が整備されています。 小学校間の連携にも  タブレットや大型映像装置を使った教育は、学校の状況に応じ、さまざまな工夫を凝らして行われています。  平成24年ごろから合同での宿泊研修を行っている安代、田山小では、研修に向けた目標や役割分担など児童同士の打ち合せにも活用。本年度は5月10日に1回目の合同授業が行われ、安代小5年生14人と、約12キロ離れた教室にいる田山小5年生10人をオンラインでつなげ、意見交換を行いました。両校では今回を含め6月5日の出発までに計2回の合同授業をオンラインで行うほか、6年生の修学旅行でも同様に、事前学習を行う予定です。 より良い学習環境を目指して  ICTを活用した教育のメリットとして、動画や画像を用いることで視覚、聴覚的に分かりやすい指導ができることが挙げられます。また、自ら情報を選択し、効果的に活用しながら主体的に問題解決を図っていく情報活用能力の向上も期待されています。  機器導入から3年が経過しましたが、本市では導入の前段階から現在まで、子どもたちがデジタル社会を豊かに生きられる力を養うため、学校現場でも研究と創意工夫を重ねてきました。今後も教育や日常のあらゆる場面でICTに触れ、学ぶ楽しさを見つけられる環境づくりに取り組んでいきます。 学校現場でICT環境をサポート ICT推進員 金野節(たかし)さん  子どもたちは、端末を遊ぶためのものではなく1つの文房具として認識し、使用しています。学校では疑問に思ったことをすぐに調べたり自分の考えを友達と共有してさらに発展させたりするなど、ICTを正しく活用することでより深く学ぶことができています。  私たちの生活は、すでにデジタル機器とは切り離せない時代になっています。道具に使われず、使いこなせる人になれるようサポートしていきます。