28ページ キラリ輝人 Vol.129 海外への魅力発信を通じ、人と人とをつなぐ 市国際交流員観光客受け入れ環境整備にも携わる ロック ミーガン さん 27歳 (大更)  1996年生まれ。オーストラリア(南オーストラリア州)出身。趣味は料理、読書、旅行で、休日は県内のみならず東北各地に足を伸ばしている。ホームステイや交換留学での来日経験もあり、流暢な日本語を話す。最近は、さんさ踊りに向けた練習に熱中。  「オーストラリアの地方で育ち、その後はアデレードという都市に約10年間住んでいたので、八幡平市に来て、生まれ育った場所に戻った感覚になりました」とにこやかに話すのは、市の国際交流員として、市商工観光課に勤務するロック ミーガンさん。  中学の時に受けた日本語の授業が気に入り、大学まで勉強を続けた。大学在学中の留学経験もあり「また日本に」という思いを抱きながら、卒業後はアデレードで教師の職に就いたが「コロナも明け、まだ若いし、今行かなければ」と一念発起。以前から興味があったJET(外国青年を招致して地方自治体で任用し、地域の国際交流などの推進を図る事業)の派遣プログラムに申し込んだ。  昨年8月の着任後は、観光資源の調査や市内在住外国人のサポート、国際交流に関する事業などで積極的に活動を行っている。松尾保育所で開いた異文化理解講座では「質問をたくさんする子どもたちが印象的だった」と目を輝かせる。  現在、特に力を入れているのはインバウンド観光振興業務で、外国人観光客が快適に過ごせるよう、施設の表記や飲食店のメニューの英訳、チェックなどを担当している。  派遣通知を受けた当初「八幡平市を聞いたことが無く、すぐに検索して調べた」と振り返るが「自然豊かで、来れてよかった」と笑みを絶やさない。「市の人にオーストラリアのことを知ってほしいし、海外で市の認知度が高まるような取り組みもしていきたい」と思いを描く。  市は市内観光事業者(飲食店、温泉施設、ペンションなど)を対象に、英語訳版の案内文章などの作成を支援しています。 費用 無料 問い合わせ先 商工観光課観光振興係(電話 内線1349) 編集後記  来年9月に迎える市制20周年に向け、記念ロゴマークが決定しました(19ページ参照)。プレ企画ではありませんが、約19年、ほぼ変わらない広報はちまんたいの表紙デザインも、本号を区切りに新しくしました。引き続き、手に取ってもらえる広報づくりに取り組みたいと思います。(智)  西根一中の卒業式を取材しました。校内には、終始温かい空気が流れていて、心のこもったすばらしい合唱や最後のホームルームで涙を零している卒業生を見て、私ももらい泣きしそうに。新たな道を進み始める卒業生の皆さんのご活躍をお祈りします。 (千)