24ページ キラリ輝人 Vol.128 もっと うまくなりたいを原動力に、大舞台に挑戦 令和5年度県社会人野球ベストナイン表彰 渡邊学賞受賞 高橋凌平(りょうへい)さん 22歳(帷子)  平成14年生まれ。平舘高卒、現在はJR盛岡硬式野球部に所属し背番号は14。投手(右投げ)で武器は「綺麗なストレート」。趣味は筋トレと音楽鑑賞。自分の性格を「心配性」と分析。好きな言葉はゲームで知った「前向きになれば、前向きな未来が描ける」。  「こんな輝かしい賞に選ばれることは無かったので、自分が一番驚きました」と笑顔を見せるのは、昨年12月に行われた5年度県社会人野球ベストナイン表彰の表彰式で、活躍した若手選手に贈られる渡邊学賞を受賞した高橋凌平さん。JR盛岡硬式野球部に所属し、今シーズンは投手として5試合に登板、18回で防御率0.00を記録するなど、規定投球回数80パーセント以上の投手の中でナンバー1の成績を挙げたことが評価された。  兄とキャッチボールしたりと、小さな頃から野球に親しんでいた高橋さんが寺田野球スポーツ少年団に入団したのは、小学校2年の時。当時を知る関係者は「うまいという程ではなかったかな」と振り返るが、中学3年時には地区選抜に選ばれるまでに実力をつける。練習時間の確保も考え、地元の平舘高校に進むと、今も恩師と慕う小林哲雄先生(現平舘高野球部監督)に出会う。「自分をピッチャーとして使い続けてくれた。おかげで成長できたし、社会人野球の選択肢も提案いただいた」と、今も感謝しきれない。  好きな野球を、働きながら続けることを心に決め、JR盛岡硬式野球部に入部。体の使い方など、今まで深く考えていなかった部分も意識して、練習と向き合った。迎えた高卒4年目、先発を任されたJABA岩手県野球連盟定期リーグ戦の初戦では、初完封かつマダックス(投球数100球以内で相手打線を完封すること)を達成し、自らの成長を実感する2023シーズンとなった。  勤務先では新幹線の保守業務を担当しながら、週末に野球と向き合う高橋さんの目標は、都市対抗野球の本戦出場。「これまで以上に深く野球のことを考えて練習に取り組みたい」とさらなる高みを目指す。 編集後記 キラリで紹介した高橋凌平さん。人当たりがとても柔らかな人ですが、平舘高3年時には、夏の県予選2試合に先発出場。初戦で同校4年ぶりの勝利を挙げると、次の相手は花巻東高。真向勝負を挑んだその試合は、今でも関係者の話題に上がるそうです。(智) ハイゼックス炊飯。恥ずかしながら、西根中を取材して初めて知りました。今回は専用の炊飯袋を使用しましたが、熱に強いビニール袋でも代用できるそうです。防災グッズの準備はもちろんですが、その場にある物で賄うための知識も必要だと感じました。(千)