2、3ページ 進む地域交流 ハロウ安比校開校から1年半  開校以来、県内のさまざまな場所へ訪問したり、市内の中学生を招いたりするなど、積極的に体験学習と交流を積み重ねるハロウ安比校のこれまでの活動を紹介します。 広がる 活動のフィールド  令和4年8月29日に安比高原に開校したハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(ハロウ安比校)では、体験や訪問を通じて、生徒が互いの文化を理解し、新たな視点を持てるよう、地域との交流を積極的に行っています。 市内中学生に英語劇を披露  昨年12月には、招かれて訪問した西根、西根一、安代の3中学校の生徒と教職員など学校関係者を前に、英国式パントマイムといわれる英語劇(一般的に想像する無言のショーではなく、観客も 巻き込んで展開される英国の伝統的な舞台)を披露しました。  安比の自然をモチーフにしたこの劇は全て英語で行われ、会場を巻き込む演出が組み込まれた内容に、当初、戸惑った様子を見せた生徒たち。しかし、身振り手振りなど、体全体を使った演技に、次第にストーリーを理解した様子で、出演した役者からの問いかけにも生徒が積極的に答えるなど、最後は手拍子や拍手などで大盛り上がりとなりました。  また、劇の終了後に各中学校の代表の生徒が、英語で感謝のスピーチをすると、ハロウ安比校の生徒からも大きな拍手が送られました。 交流の裾野を多分野に  市および県ではハロウ安比校の開校に先立ち、ハロウ安比校を運営する学校法人H.A.インターナショナルと協定を締結しています。これは、市民交流など地域振興のために相互に連携することを目的としたものです。  市内の子どもたちとハロウ安比校で学ぶ生徒との交流に加え、事業所や施設など、子ども世代に限らず、さまざまな形での交流を図ることにより、国際理解が進むよう、今後も取り組みを進めていきます。 INTERVIEW もっと英語を勉強していきたい 高橋 春樹(はるき)さん(西根中2年)  鑑賞した演劇は、最初から全部英語で意味も分からず、演じている人のテンションも含めて戸惑ったけど、身振り手振りの動きなどで、話の流れは理解できました。見ているうちに演技に引き込まれ、最後には演じる人も見ている人も、みんなノリノリになり、とても楽しかったです。  将来、外国の人と関わる機会がたくさんあると思うので、英語をもっと勉強すれば、今後の役に立つと感じました。 ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン スティーブン・トン校長 ハロウ安比校が2年目を迎えた所感  1年目を終え、長期休みを挟んで戻ってきた子どもたちは、まるで我が家に帰ってきたかのように嬉しそうにキャンパスに帰ってきました。ハロウ安比校の存在が、1年を経て、温かく幸せな家庭のようになったと実感しています。 安比の教育環境について  ハロウ安比校は室内でも室外でも学びを提供できる学校です。安比高原の自然に出ていく子どもたちの活動の数は無限で、人として成長するにあたって必要と考える「全人教育」※にとても大事な環境だと感じています。 地域とどのようにかかわっていきたいか  子どもたちは、スポーツ、芸術、勉強において、他者と切磋琢磨し成長できる経験をたくさん積んできました。これを学校の外で、地域と一緒に行えば、子どもたちにとっても充実した経験になる機会と考えています。また、地域にとって豊かな経験となる機会の1つが、ハロウ安比校からも提供できればと考えています。 地域交流の軌跡 (一部のみ掲載) 2022年 8月29日  ハロウ安比校開校 9月11日  あっぴリレーマラソン大会参加 11月12日 生徒による市内老人ホーム訪問 11月15日 松尾中学校とスポーツなどを通じて交流 2023年 3月19日  スキー交流大会ジャパンカップを開催 9月13日  焼走り国際交流村で野外活動 10月4日  市小学校陸上競技会に参加 6月17、18日 安代中学校へ訪問、音楽交流 10月28日 西根中学校の男女バスケットチームを迎え交流 11月1日  西根、松尾中学校合同サッカーチームと交流試合  11月16日 麹屋もとみやを迎え、味噌づくりワークショップを開催  文化が異なっても、食の感覚は同じ 講師 麹屋もとみや 本宮啓(けい)社長   美味しさのもとになるものが、麹の力で発酵したものだと説明するのは難しかったですが、食に関する感覚は変わらないように感じました。  自分たちも商品を海外に展開していますが、伝え方を工夫する必要があると実感しています。 11月24日 安代中学校とのバスケット交流 12月13日 ハロウ安比校生徒による英語劇を市内中学生が鑑賞