24ページ キラリ輝人 Vol.127 コミュニケーションの積み重ねを大切に馬と向き合う 特別国民体育大会(鹿児島国体)少年団体障害飛越 3位 船橋 友希那(ふなはし ゆきな)さん 18歳 盛岡中央高3年(松尾寄木) 船橋 慶歌(ふなはし よしか)さん  15歳 松尾中3年(松尾寄木)  馬ふん堆肥を利用したマッシュルーム栽培などに取り組む両親との4人暮らし。姉の友希那さんは、いろいろな料理に合うマッシュルームを使った料理が得意。慶歌さんは、馬や手作りのお菓子を写真に撮るのにハマっている。2人とも好きな言葉は、アニメで知った「なせば大抵なんとかなる」。  昨年10月に行われた特別国民体育大会(かごしま国体)馬術競技に出場し、姉妹で組んだ少年団体障害飛越で3位入賞を果たした船橋友希那さんと慶歌さん。姉の友希那さんが「競技中も声援が聞こえ、馬も頑張ってゴールに連れて行ってくれました」と喜ぶと、妹の慶歌さんも「初めての国体で、気負わずに、結果は残らなくても満足いくようにゴールを切ることを考えてました」とうれしそうに微笑む。  引退した競走馬の飼育などを営む両親のもと、馬と家族のように育った2人。本格的に競技を始めたのは中学に入ってから。「いろんなことをやってみたいなと思って」と語る友希那さんは、追いかけるように始めた妹と一緒に競技と向き合ってきた。  心の状態や馬とのコミュニケーションの大切さから、メンタルスポーツと言われる馬術競技。友希那さんは個人種目で出場した前回の栃木国体を「馬の調子も悪く、自分も雰囲気に飲まれ、失権(制限タイムの超過などにより完走できないこと)してしまいました」と振り返る。経験を糧とし、馬の調整にも特に注意を払って迎えた今国体。2人1組の団体種目では慶歌さんとペアを組んで臨み、見事に姉妹での表彰台を獲得した。  少年ダービー競技でも4位に入賞した友希那さんは「多くの人の支えと愛馬の頑張りを結果で返すことができ、心から嬉しく思う」と振り返り「将来は、馬の能力をスポーツや社会で最大限発揮できるような取り組みをしたい」と思いを抱く。また、慶歌さんは、馬の魅力を「癒しや元気をもらうだけではなく、共に競技に取り組み、成長出来るところ」と笑みを広げる。  思いを丁寧に語る2人の姿から、真摯な人柄と馬への愛情がにじみ出る。 編集後記  ロサンゼルス ドジャースの大谷翔平選手から、市内の小学校宛てにグローブが届きました。触れたくてそわそわ、触ってニコニコ、手にはめて「おーっ」と歓声。みんな眼を輝かせていました。野球でもジャンプでも読書でも、楽しくて夢中になれるなら何でもいいんですよね。 (智)  1月中旬に近隣市町と合同で広報紙の研修を受講しました。広報はちまんたいの改善点などを具体的に示してもらい、他市町との情報交換も参考になりました。研修会で学んだことを生かして、さらに伝わりやすい広報紙を作っていけるよう頑張ります。(千)