18ページ 松尾鉱山資料館だより 松尾鉱山資料館 電話78-2598 鉱山アラカルト「松尾鉱山の浴場施設」  今回は、寒さに厳しい松尾鉱山の楽しみのひとつ「浴場施設」を紹介します。 24カ所の浴場施設が鉱山の働き手を癒す  昭和31(1956)年当時、鉱山地内には一般公衆浴場として100から1,000人用の浴場施設が元山(緑が丘)に17カ所、屋敷台(柏台)に7カ所がありました。浴場施設の入浴日は週6日で、料金は無料でした。  各公衆浴場には、厚生課に所属の「浴場手」が1名ずつ配置されていました。浴場手は家族と住み込みで仕事に当たり、ヤマの労働衛生の維持に大事な役割を果たしました。仕事は午前10時に始まり、前夜の湯を落として浴槽や流しを磨き、脱衣所、ボイラーや外回りの掃除を行うと、浴槽に水を張り、火をつけた後は石炭をくべ続け、夜の10時まで12時間の断続労働でした。 浴場手が住み込みで風呂を焚き、浴場を管理  浴場には全山1万4千人、ひとつの浴場に平均500人余りがお風呂に入りました。利用者は「湯っこ混んでらったすか」「んだ、なんぼが混んでらったす」(お風呂は混んでましたかいくらか混んでましたよ)などと、洗面器片手に一日の疲れを洗い流しに訪れ、明日への力を養っていきました。  また鉱山の保健施設として運営されている松川温泉には露天の岩風呂もあり、鉱山の人たちに親しまれました。   図書館だより 図書館 電話 75-1700 松尾コミュニティセンター図書室 電話 76-3235 荒屋コミュニティセンター図書室 電話 72-2505 ぬいぐるみおとまり会を開きます   大好きなぬいぐるみが絵本を読む姿を通して、子どもたちに本に興味を持ってもらおうというイベントです。 内容 (1)お気に入りのぬいぐるみを預かります。 (2)ぬいぐるみが図書館で過ごす様子を写真に撮り、ぬいぐるみと一緒にお返しします。 申込期間 1月20日(土曜日)から28日(日曜日)まで 返却期間 2月10日(土曜日)から18日(日曜日)まで 募集人数 15人 詳細は図書館まで 新着ピックアップ 『随筆集あなたの暮らしを教えてください全4巻』編 暮しの手帖編集部、出版 暮しの手帖社  生活雑誌『暮しの手帖』に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。小説家や詩人、俳優や画家など、多彩な書き手によるエッセイが1冊につき約70作掲載されています。 『集英社版、学習まんが 世界の伝記NEXT新紙幣3人セット』渋沢栄一ほか  出版 集英社  令和6年度から新紙幣の顔になる3人の生涯に迫った小学生向け学習マンガセットです。  明治時代に日本経済の基礎をつくった日本資本主義の父、渋沢栄一。女性が学ぶ道を切りひらいた教育者、津田梅子。感染症の予防と治療に力を注いだ日本医学の父、北里柴三郎。近代日本を動かした3人の偉人の生涯をわかりやすく知ることができます。