24ページ キラリ輝人 Vol.124 後輩や子どもたちの目標となるよう練習に励む 令和5年度全国高等学校総合体育大会(北海道インターハイ)相撲競技大会 個人100キロ級 優勝 工藤 佳太(けいた) さん 18歳 平舘高3年 平成17年生まれ。盛岡市出身。平舘高相撲部主将。身長172センチ、体重96キロ 両親と兄の4人家族。平日は市内の祖父母の家から通学。3食準備してくれる祖父母に感謝する。尊敬する人は、ストイックな生活をしている大谷翔平選手。モットーは「筋肉は裏切らない」  8月4日から6日まで北海道北斗市で令和5年度全国高等学校総合体育大会(北海道インターハイ)相撲競技大会が開かれ、工藤佳太さん(平舘高3年)が個人100キロ級で2年ぶりの優勝を果たした。「1年生のインターハイ以来、全国優勝できなかったが、高校生活最後の大会で優勝し最高の形で終われた」と喜び、5位入賞した団体戦を「自分は負けてしまったが仲間に支えてもらった。賞状はみんなで勝ち取った結果」と振り返る実直な語り口に充実感がにじむ。  相撲を始めたのは小学校2年生の時。「始めてみると、思ったより勝てた」と凛とした表情が緩む。中学に入ってからは、誰よりも努力しようと、筋トレなど体づくりにも取り組んだ。  高校進学にあたり、父の故郷八幡平市を相撲で盛り上げたいという思いもあり、平舘高校へ進む。入学後は大更にある祖父母の家から通学し、ひたむきに相撲と向き合ってきた。本人は「特に変わった練習はしていないが、いつも試合を意識して取り組んできた」と語る。1年生で出場したインタ―ハイは、新しく設けられた個人体重別100キロ級でいきなり優勝したが、連覇のかかった翌年は2回戦敗退。結果を受け止め、研究を重ねながら、緊張に負けないよう心を鍛えて臨んだ今回、3回戦では危ない場面もあったが、決勝では負ける気がしなかったという。  卒業後は大学へ進学し競技を続ける予定で、当面の目標は「世界大会の予選が5月にあり、優勝して、日本代表になること」と表情を引き締める。 後輩たちへは「素質があるので、毎日稽古を継続すれば全国で上位入賞できると思う。頑張ってほしい」と力強くエールを送る。 編集後記 取材後の写真データをカメラからハードディスクに移したハズが、データはまっさらで、顔は真っ青、頭は真っ白。データは復元ソフトで復活でき一安心。技術の力はすごいなぁと心底感動しました。(智) 今月はイベントがたくさん開催されました。いろいろ取材させていただきましたが、どこへ行っても人でにぎわっていて、コロナ前の活気が戻ってきたなと感じました。(千) 安代中の合唱の特別授業を取材しました。体全体で表現しながら楽しそうに歌う生徒らの表情と歌声。つい、シャッターを押すのを忘れてしまいそうになりました。(福)