5ページ みんなが笑顔になる思いやりの地域を目指して 第4期市地域福祉計画を策定 市は5年を1期として3回にわたり「市地域福祉計画」を策定し、地域福祉の推進に取り組んできました。 この間、地域社会を取り巻く環境は大きく変化し、人と人とが支えあう社会の実現が求められています。 今回、令和9年度までの5カ年にわたる市の地域福祉に対する基本的な考え方などについて定めた第4期の地域福祉計画を策定しました。本号では計画の内容やこれに基づく取り組みについて紹介します。 私たちが住み慣れた地域で安心して暮らしていくためには、地域のつながりや支え合いが必要です。 今回策定した第4期の計画では「人と人とが自然に支えあうまちづくり -みんなが笑顔になる思いやりの地域を目指して-」を基本理念に定めました。 市は次の3つの基本目標を目指して取り組みを進めていきます。 1 福祉サービスで安心して暮らせる体制づくり 高齢・障がい・児童などの「分野を超えた包括的な支援」が可能となるような体制を目指すとともに、福祉サービスの充実を図ります。 2 地域で共に支えあう仕組みづくり  地域の福祉課題を住民が「わが事こと」として捉え、地域交流の希薄化により孤立する人を生み出している現状の改善を図ります。 また、地域の人と人が出会い、コミュニティや分野を超えて「丸ごと」つながり、 そのつながりを深めることにより住民相互のコミュニケーションが活性化することを目指します。 3 思いやりの心で楽しく暮らせるまちづくり 地域の歴史や文化の継承を通じた地域行事や高齢者と子どもたちの世代間の交流を図り、 お互いを思いやる心が育まれるように、交流事業を促進します。 計画の推進にあたって 計画では基本理念とこれを支える基本目標の達成のため、重点的取組事項を定めました。 1 地域での避難支援体制を確立する 自主防災組織や民生委員・児童委員などと連携して、避難行動要支援者個別避難計画の作成を目指します。 2 地域共生社会の実現に向けて地域コミュニティを育成 制度や分野ごとの「縦割り」や「支える側」「支えられる側」という関係を超えて、 「人と人」「人と資源」が相互に支え合うことで、地域課題解決力の向上を目指します。 3 包括的支援体制の構築に向けて多機関の連携を深める 複雑な地域生活課題や支援ニーズに対応するため、断らない相談支援、 参加支援および地域づくりに向けた支援について、相互の連携を深められる体制を目指します。 市はこれらの取り組みを通して、本計画が目指す地域づくりを進めていきます。