1ページ 農(みのり)と輝(ひかり)の大地 八幡平市 広報はちまんたい 12月号 Dec.2010 No.117 2ページ Zoom Up 人   日野沢 瑛 さん ひのさわ・あきら 盛岡視覚支援学校中学部2年  profile 平成8年八幡平市(旧西根町)生まれ。学校では、中学部の生徒会長を務める。今年は、全国盲学校野球大会に「4番・サード」で出場。趣味はギター。尊敬する人は同校卒業生の菊池陵馬先輩。「後輩などとよく話をして盛り上げる性格」と自己分析。両親と祖母、姉、弟の6人家族。身長176センチ。血液型O型のてんびん座。寺田新田在住。14歳。  師とつかんだメダルは 新しい挑戦の第1歩  ゴールの瞬間、達成感でいっぱいだった。目標に向かって努力してきた成果が実を結んだ―。  10月23日から25日まで千葉県で開催された第10回全国障害者スポーツ大会。初出場で陸上男子200メートル(視覚障害者男子1部)で金メダルに輝いた。  本格的に陸上競技を始めたのはことしの春から。体育を指導する畠山哲男先生は「挑戦する気持ちを持ってほしい」と競技を勧めた。畠山先生が伴走を務め、「2人3脚」での挑戦が始まった。「お互い忙しく、2人の練習時間を見つけるのが大変だった」そうだが、少しの時間を見つけてひたすら走り込んだ。  「スポーツは楽しいことに改めて気付いた。これからも競技を続けていく。目の見えない人でも競技に挑戦する仲間が増えていったらうれしい」と日野沢さん。6年後に本県で開催される同大会を見据えた日野沢さんの新しい挑戦はスタートしたばかりだ。   CONTENTS 目次 02 Zoom Up 人 日野沢瑛さん 03 Front Topics 安比塗漆器工房企画展を開催 04 特集 八幡平からの挑戦 12 全国に挑む 小澤みなみさん 14 連載企画 スキーインターハイの舞台へ 16 新庁舎基本設計まとまる 18 集中改革プラン取り組み結果 20 2010秋の叙勲・褒章ほか表彰など 21 盛岡北部行政事務組合21年度決算 22 各課からのHOT LINE 民生委員・児童委員が委嘱される 除雪への理解と協力を 24 話題ピックアップ 八幡平ワインと郷土の食を楽しむ夕べ ほか 26 福祉ネットワーク  保健のひろば 介護のココロ 環境のみらい  27 まちの企業探検隊12 積水メディカル株式会社岩手工場   われらスポーツ少年団No.7 八幡平フットボールクラブスポーツ少年団   広報クイズ 28 博物館だより 図書館だより 29 よろこび おくやみ 人口の動き 交通事故件数など 30 INFORMATION お知らせ 32 八幡平いにしえの宝 田山暦木活版木 今月の表紙  ラグビー体験教室は11月1、8の両日、アリーナまつおで開かれました。市内の小中学生など延べ64人が参加。パスやルールなどの基本技術やタグラグビーなどを体験しました。市は、6年後のいわて国体・ラグビー少年男子の会場。この中から国体選手が生まれると良いですね。 3ページ Front Topics  漆の魅力を汁椀で再発見 安比塗漆器工房企画展「汁椀 ことはじめ展」   安比塗漆器工房では、企画展「汁椀 ことはじめ展」を12月23日(木曜日)から23年1月16日(日曜日)まで開催します。今年は、「漆の表情 ―器じゃないモノ― 展」「漆塗りのカップ展」と漆が持つ可能性が表現された企画展を開催してきた同工房ですが、漆の良さを知るには、まず汁椀に触れることから。同工房の定番の汁椀から、漆作家による汁椀約60点が並びます。実際に足を運び、手にとって新しい年を新しい漆器で迎えてみませんか。  安比塗漆器工房企画展「汁椀 ことはじめ展」 12月23日(木曜日)〜23年1月16日(日曜日)  営業時間 9:30〜17:00 定休日 月曜日(年末年始の休業日は問い合わせください)  詳しくは安比塗漆器工房(電話63-1065) 4から11ページ 特集 八幡平からの挑戦  アンソメット岩手八幡平 全国クラブチームの頂点に   新潟県の新発田市五十公野公園陸上競技場など5会場で10月30日から11月3日まで開かれた「第17回全国クラブチームサッカー選手権大会」。八幡平市に本拠を置き昨年の春に始動したアンソメット岩手八幡平が昨年に続く出場で悲願の初優勝を果たした。地域に根差し、市民に愛されるチームを目指し、いずれはJと名の付く舞台へ―。アンソメットの歴史への物語は幕を開けたに過ぎない。(特集11ページまで) 栄冠の戦績 2年連続の出場で前回大会の2回戦敗退の雪辱を晴らし、県勢として2年連続の全国制覇を果たしたアンソメット。無失点で全国クラブチームの頂点に上り詰めた戦績をたどる。  2回戦 アンソメット岩手八幡平(岩手) 2−0 富山新庄クラブ(富山)  強豪相手にFW2発で快勝  前回大会でFCガンジュ岩手が優勝したため、1回戦はシードのアンソメット。この試合が初戦となった。富山新庄クラブは、J2カターレ富山に所属していた選手が多く在籍し、今年の天皇杯では富山県代表として出場した強豪。しかし、アンソメットは、立ち上がりからゲームを支配していく。7分にFW西田からのパスを受けたFW山口が右足を振り抜き先制点を挙げる。後半開始早々にもFW藤井が追加点を決めて相手を引き離したアンソメットは、その後は相手にシュートすら打たせず、2対0の快勝で初戦を突破した。  準々決勝 アンソメット岩手八幡平(岩手) 2−0 ASジャミネイロ(新潟)  後半に攻撃陣が目覚める  準々決勝は地元・ASジャミネイロとの対戦。アンソメットは、試合開始早々から積極的に攻撃を仕掛けていき、前半だけで18本もシュートを放つもなかなかゴールを奪えない。0対0で迎えた後半、落ち着きを取り戻したアンソメットは44分、MFイ・ファソプがゴール前のこぼれ球を押し込み待望のゴール。64分にはDF松下のパスを受けたFW藤井が2試合連続となるゴールを冷静に決める。守備陣も相手の攻撃を跳ね返し、地元相手の完全アウェーのスタジアムで、アンソメットは準決勝の進出を決めた。  準決勝 アンソメット岩手八幡平(岩手) 6−0 FC駒沢Griffin(東京)  大量6得点で決勝へ進出  準決勝の相手はFC駒沢Griffin。この試合、アンソメットの攻撃陣が大爆発する。29分、右サイドMFイからのクロスをFW山口が右足で決め先制するとゴールラッシュの幕開け。31分にMFイ、前半ロスタイムにはMF一ノ渡、後半に入るとFW山口とMF一ノ渡がそれぞれこの試合2点目のゴール。仕上げはMF千葉が67分に頭で合わせゴール。守備も相手をシュート1本に抑え、6対0の完勝で決勝の舞台へ駒を進めた。  決勝 アンソメット岩手八幡平(岩手) 2−0 FC川崎(岐阜)  大会無失点でつかんだV  初優勝を懸けて臨んだFC川崎との決勝戦。決勝にふさわしく一進一退の攻防が続き、0対0で前半を折り返す。しかし、アンソメットに焦りはなかった。後半に入ると徐々にリズムをつかみ、53分FW山口が右サイドから切れ込み、均衡を破るゴールを決める。終了間際の67分にはDFシムがヘディングでつないだボールをFW藤井が右足で確実に決め試合を決定づけた。そして、鳴り響く試合終了のホイッスル。アンソメットが前回の2回戦敗退の雪辱を果たし、大会初優勝、しかも無失点で栄冠をつかんだ。 最強の16人 発足2年目で初の全国制覇を果たしたアンソメット。試合を重ねるごとにチーム全体のプレーには一体感が生まれていきました。ここでは、栄光を勝ち取った選手たちを紹介する(大会登録メンバーのみ。背番号は大会時のもの)。  2 丸山富洋(まるやま・ふみひろ) 1 矢部憲一(やべ・けんいち) 4 寺石勇斗(てらいし・ゆうと) 5 松下晋也(まつした・しんや) 6 リカルド・ベルメーリョ 8 シム・キュワン 9 イ・ファソプ 10 藤井貴(ふじい・たかし) 11 西田健吾(にしだ・けんご) 14 山口将造(やまぐち・しょうぞう) 16 千葉龍弥(ちば・たつや) 17 玉那覇翔太(たまなは・しょうた) 19 堀一輝(ほり・かずき) 20 一ノ渡靖彦(いちのわたり・やすひこ) 22 久保篤史(くぼ・あつし) 23 森金大貴(もりかね・だいき) 2年の軌跡 昨年の春に設立し、八幡平市から「J」の舞台を目指すアンソメット。同チームの高橋義利代表にこれまでの2年間を振り返るとともに、来シーズンに向けての抱負などについて聞いた。  敗戦から得たチーム作り 着実に力を付けていきたい  アンソメット岩手八幡平 代表 高橋義利 Takahashi Yoshitoshi 平成17年2月からいこいの村岩手代表取締役。21年3月よりアンソメット岩手八幡平代表。68歳。柏台在住。  八幡平市に本拠地を置き、八幡平市のクラブチームとして、市民に愛され、地域に根差した持続する運営で、「J」の舞台を目指すチーム作りをしたい―。有限会社タカ・コーポレーション代表取締役である高橋代表はアンソメット岩手八幡平を結成した理由についてこう語った。  高橋代表は、この2年間の中で、2つの敗戦がチームを変えたという。1つは、アンソメットの公式戦初戦、昨年5月10日の県サッカー選手権大会1回戦、対盛岡中央高校戦(PK戦の末敗退)。もう1つは、今年の同大会準々決勝対FCガンジュ岩手戦(1−3で敗戦)。どちらも寄せ集めた選手の個々の力ではなく、チームプレーの重要性が明らかになった敗戦だった。特に今年の敗戦後、選手は目の色を変えて練習に励み、試合を重ねるごとに一体感を強めたことで、全国の頂点まで上り詰めたと確信する。  スポーツの世界、選手の入れ替わりはある。しかし、同じような敗戦を繰り返さないために、来シーズンに向けて「選手の入れ替わりを少なくし、焦らずに成熟度を上げていきたい」と語る高橋代表。全国クラブチーム選手権大会連覇はもちろん、県サッカー選手権大会で1つでも多く勝利することを目標に挙げた。 ともに歩む 八幡平市を拠点に、地域・市民とともに歩む八幡平市のクラブチームとして、「J」と名の付く舞台を目指すアンソメット。アンソメットの取り組みが八幡平市にもたらすものは。  「J」の舞台を目指した挑戦 駆け上がり始めたばかり  全国クラブチームサッカー選手権大会を制したアンソメットであるが、今シーズンは県社会人リーグ4部に所属。来シーズンは同3部昇格が決定しているが、図1(日本サッカーリーグの構成(岩手県チームの場合))のとおり、目標である「J」と名の付く舞台を目指す場合、一つ一つ階段を上るその道のりは長いことが分かる。しかも、東北社会人リーグ1部からJFLへ昇格するために開催される「全国地域リーグ決勝大会」は1番の難関と言われ、これまで岩手県のチームが突破した例はない。  また、「J」と名の付く舞台を目指すには、サッカーが強いだけでは上にいけない。実力以外にもハードルがある。例えば、上位リーグに上がるほど、活動エリアは広がり、リーグ加盟料や遠征費などの経費も多くなる。その資金の確保もしていかなければならない。  平成5年(1993年)に10クラブでスタートしたJリーグ。現在は37クラブまで増えた。Jリーグは「Jリーグ百年構想―スポーツで、もっと、幸せな国へ―」をスローガンに、スポーツ文化の振興活動に取り組んでいる。地域で暮らす人たちが健康で笑顔あふれる暮らしを送れるような環境を「地域に根差したスポーツクラブ」を核として創り上げていこうというもので、「J」の舞台を目指していくのであれば、地域に密着した活動を重視し、着実に努力していく姿勢が求められている。  地域に根差した積極的活動 市民などとの交流深める  アンソメットは、「サッカーで地域に笑顔と活力を」をキャッチフレーズに掲げている。  地域に根を下ろした活動の一環として力を入れているのがサッカー指導。県サッカー協会のキッズ巡回指導への取り組みや市内中学生への指導を行っている。9月から10月まではチームのサッカースクールを開校した。指導を通じて地域の子どもたちへサッカーの楽しさはもちろん、団体行動やマナー、協調性などを伝え、子どもたちの夢の実現をサポートしている。  また、八幡平山賊まつりではステージイベントに参加したり、今回優勝した全国クラブチーム選手権大会、同大会東北予選会の応援ツアーを企画したりするなど、市民をはじめとするサポーターとの交流を大切にしている。  スポーツは人を元気にする そしてまちを一つにする  スポーツといえば、体を鍛えたり、試合の結果を求められたりするイメージが強いと思う。  しかし、オリンピックやWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、今年開催されたサッカーワールドカップなどで日本選手などが躍動する姿を見て、歓声を上げたり、涙したりした人は少なくないのではないだろうか。スポーツは人に感動や勇気を与え、元気にする力があると言える。  スポーツへの触れ方は、「する」「見る」「支える」などそれぞれであるが、そこから「つながる」ことはたくさんある。  今回の全国クラブチームサッカー選手権大会優勝は、多くの市民に夢と希望を与えてくれた。実際、全国大会優勝祝賀会には、多くの人が集まり、選手らを祝福した。これからも八幡平を熱くし、市民を元気にしてくれる―。八幡平市のクラブチームとしてアンソメットの挑戦は、始まったばかりに過ぎない。市民一人一人がアンソメットに誇りを持ち、サポーターとして盛り上げていくことは、まち全体が1つの大きな夢をかなえることに違いない。  INTERVIEW 私たちはアンソメットを応援します  中村まき子 さん なかむら・まきこ 北村  地元で行われる試合はもちろん、東北予選会のときは山形まで応援に行きました。来年も1試合でも多く勝ち、上のステージを目指してほしいです。  工藤祐子 さん くどう・ゆうこ 高宮  地域密着のチームの活躍は私たちに元気を与えてくれます。今回の優勝をきっかけに、サポーターが増えて、市民みんなで盛り上げていきたいですね。  田村 祐貴 さん たむら・ゆうき 西根中2年  アンソメットの選手の皆さんには、サッカー部の練習を指導してもらっていて、あこがれの存在です。Jリーグの舞台に行くまで応援していきます。  取材を終えて  今回の優勝でアンソメットは、「J]と名の付く舞台へという高い目標へのスタートラインに立った。これから上のステージに上るにつれて、選手の入れ替わりは当然あるはず。しかし変わらないものがある。それはサポーターの存在。サポーターの支えがチームを強くする。チームが強くなればサポーターも増えていく。互いに成長する姿はこれからのまちづくりにつながるはずだ。特集 八幡平からの挑戦 終  12、13ページ 全国に挑む Top Athlete of Hachimantai 女子バレー県選抜に選出 中学校最後の栄冠目指す  小澤みなみ さん  おざわ・みなみ 西根中学校3年 下町一区  profile  小3からバレーボールを始める。ポジションはセンター。西根中学校女子バレー部主将を務め、チームは学校初の東北大会に出場した。好きな選手はバレーボール女子日本代表の江幡幸子選手(日立)。尊敬する人は両親。身長163センチ。血液型A型のかに座。15歳。   最終選考会で名前を呼ばれるとは思わなかった。選ばれたときは、嬉しさと同時に不安もあったけど、今は全国の舞台に立つのが楽しみです―。  12月25日から大阪府を会場に開幕する「JOCジュニアオリンピックカップ第24回全国都道府県対抗中学バレーボール大会」。この大会は将来のオリンピック選手の登竜門といわれている。そんな大会に出場する岩手県選抜12人に西根中学校、そして八幡平市から唯一選出された。  小澤さんがバレーボールに出会ったのは、小学校3年生のとき。近所の先輩のプレーする姿にあこがれて大更バレーボールスポーツ少年団に入り、全力でボールを追いかけた。最後のスポ少県大会で負けたとき悔しさと同時に「もっとうまくなりたい」という気持ちが中学校でも続けるきっかけとなった。  そんな小澤さんに転機が訪れたのは、中学校2年生の春。新しい指導者の三田永旬さんとの出会いだ。厳しい練習の中で技術はもちろん、精神力も鍛えられた。「コート上でのプレーの乱れは生活の乱れ―」普段の生活を大切にすることを学んだ。努力を重ねた結果は、去年の県中学校新人大会で3位、ことし7月の県中学校総合体育大会でも3位に入り、学校初の東北大会出場へと実を結んだ。小澤さん自身も県大会優秀選手に選ばれた。  ポジションがセンターの彼女の持ち味はブロック。163センチの身長は、同大会が170センチ以上の選手を2人常時出場させるという規定がある中、センタープレーヤーとして決して恵まれているとはいえない。しかし、持ち前のスピードとジャンプ力で身長の高い選手にはひけをとらない。同選抜チーム監督の小川悟史先生(北上市立飯豊中)は「普段は控えめな性格だが、逆境に強く、苦しい試合の中での強気なプレーで局面を打開できる選手」と期待を寄せる。  現在は、平日は引退した部活動で自主練習、土日は選抜チームの練習や県外遠征に励む。バレーボールは個人の力や考え方、行動では勝てない「チームワーク」が大切なスポーツ。チームで支えあいながら1つの目標に向かい、厳しい練習に耐えている。小澤さんはバレーボールの醍醐味を「みんなでつないで1点を勝ち取ったときの達成感」と語る。  「出るからには全国制覇を狙いますが、全国大会は厳しい試合ばかり。1つ1つの試合に集中し、練習の成果を全国大会のコートで発揮するのが目標」と小澤さん。「自分にはバレーボールしかない。高校では、インターハイや国体、春高バレーに出場したい」と将来を見据えている。西根中、八幡平市、岩手県の代表として、全国の舞台に立つ15歳のセンタープレーヤーの夢がここから始まる。 14、15ページ 連載企画 スキーインターハイの舞台へ   来年2月6日から10日まで、県内の“スキーの聖地”八幡平市で開催される第60回全国高等学校スキー大会。6月号から市内の選手を紹介しています。最終回となる今回は、秋田県・花輪高校に進んだ選手です。 競技生活最後の大舞台 地元で有終の美を飾る  斉藤由美佳 さん さいとう・ゆみか 3年 日瀬通  profile  小2からクロスカントリースキーを始める。昨シーズンはインターハイ10キロフリー8位、リレー2位など入賞多数。尊敬する人は父。身長148センチ。血液型A型のおひつじ座。18歳。田山小→田山中卒。  中学校3年生のときに石川県で開催された全国中学校スキー大会。斉藤さんは、予選の県大会でクラシカルとフリーの2種目を制し、2冠の勢いで全国の舞台に臨んだが、クラシカル17位、フリー13位と思うような結果を残すことができなかった。もう一度自分を鍛え直し、大きな大会で結果を出したい―。同じクロスカントリースキー競技をしていた姉・友美さんが通っていた影響もあり、花輪高校に進学することを決めた。  花輪高校は、2009年ノルディックスキー世界選手権ノルディック複合団体金メダリストの小林範仁選手をはじめとする優秀な選手を輩出しているほか、去年のインターハイの学校対抗で男女共に3位に入賞するなど、全国屈指のスキー強豪校だ。スキー部に入部し、スキー中心の生活に変わった斉藤さんを待っていたのは厳しい練習だった。オフシーズンといっても休みなんてない。最初は練習についていくので精いっぱいだったそうだ。しかし、夏場の練習を乗り越えた成果は冬に必ず生きる―、そう信じて練習に取り組んだ。  その成果はさっそく結果に出る。1年生ながら強豪ひしめく秋田県の予選を全種目で突破し、長野県で開催されたインターハイでは、5キロクラシカル17位、10キロフリー26位、リレー(5キロ×3)では3位入賞に貢献した。2年生になり、北海道で開催された前回大会でも、得意のフリーで8位入賞。リレーでは準優勝に入った。続く国体でもリレー(5キロ×4)で3位に入る活躍を見せている。  斉藤さんは、身長148センチの小さい体をフルに動かして大きな滑りができるのが持ち味。大森敬一監督も小さい体に秘めた大きなパワーに太鼓判を押すが、本人はクロスカントリースキーで大切と語る「メンタル面の強さ」を課題に挙げる。実際、前回のインターハイは、気持ちの弱さを露呈し、クラシカルの出場を逃した。今は、練習に集中し、大会に向けてモチベーションを上げることに全力を注ぐ。  スキー競技生活は、高校で終わりにするという斉藤さんは最後の大きな舞台・インターハイが地元で開催されるということに「たくさんの人たちに応援してもらえる」と気合いが入る反面、「正直、プレッシャーもある」と語る。「高校3年間、競技生活の集大成を田山のコースですべて出しきり、前回の成績を上回りたい」と斉藤さん。リレーは前回の成績を上回るとなると優勝しかない。新しいスタートに向け、地元で有終の美を飾る。 地元の声援を背に受け スタートラインに立つ  八幡 優花 さん やはた・ゆか 2年 苗石田  profile   小2からクロスカントリースキーを始める。昨シーズンは全国高等学校選抜スキー大会に出場。尊敬する人はスキー部の先輩方。身長165センチ。血液型A型のおうし座。17歳。田山小→田山中卒。  尊敬する由美佳さんと一緒に頑張りたい。中学校のときの悔しさを晴らしたい―。そう誓って花輪高校に入学した。  クロスカントリースキーの魅力を「ただ滑るのではなく、コースをイメージしたり、ワックスなどの道具や滑り方など考えたりしながら競技すること」と語る八幡さん。現在は、持ち味である165センチの身長を生かしたダイナミックな滑りを生かすフォーム作りと体力を付けるため、この時期の練習を大切にし、ローラースキーなどのトレーニングに黙々と取り組んでいる。  選手層が厚い秋田県では、学校内の競争に勝った上で、予選を突破するのは簡単なことではない。前回大会は出場できなかったが「地域の人たちは声を掛けて応援してくれる。秋田県の選手であっても、クロスカントリースキーを始めた小学校2年生のときから滑ってきた地元・田山のコースで開催されるインターハイであることは変わりない。めったにないチャンスをつかみ、成長した姿を岩手県選手の同級生や応援してくれる人たちに見せたい」と出場に強い意欲を見せる八幡さんは、得意なクラシカルはもちろん、由美佳さんと一緒に出場できるリレーで、スタートラインに立つことしか頭にない。 開幕まであと65日(12月2日現在) Topics7 大会100日前に開催をPR  大会開幕まであと100日となった10月28日、県内高校のスキー部員は盛岡駅前とマックスバリュ西根店で第60回全国高校スキー大会をPRしました。  マックスバリュ西根店では、平舘高校や盛岡農業高校の部員15人がのぼり旗を掲げ、大会ポスターの絵が差し込まれたティッシュ500個とリンドウ100本を配布。多くの人に会場で応援してもらうため、生徒自らが大会の盛り上げに一役買いました。また、盛岡駅前では、「岩鷲護神 ハチマンタイラー」もPRに参加しました。 16、17ページ 新庁舎基本設計まとまる1  庁舎建設については、平成20年に庁舎建設に係る基本構想、翌21年は基本計画・配置計画を策定し、広報はちまんたいでお知らせしてきました。今回、庁舎の配置や機能などの基本設計がまとまったので、今月号と来月号の2回にわたり紹介します。今回は、1階から3階までの平面図(次ページ図)をもとに、各階の機能などについてお知らせします。詳しくは、市企画総務部庁舎建設対策室(電話・内線1412)まで。  市民や環境に優しい庁舎を目指して  基本設計は、市庁舎建設検討委員会(古澤眞作委員長)、同庁内検討委員会で検討を重ね、庁舎に必要な機能のほか、市民の皆さんが利用しやすい環境の充実を目指しています。誰でも使いやすいデザインに配慮した人に優しい庁舎、明るく開放感があり、地中熱などのクリーンエネルギーを活用した環境に優しい庁舎として設計しています。  1階は明るく開放感のある空間に  1階は、各種証明書発行などの窓口部門を配置。相談室を設け、相談対応の充実を図ります。窓口前のロビーは広くし、2階への吹き抜けを設け、開放感のある空間とします。ロビー側の外観はガラス張りで採光に配慮した明るい庁舎を演出します。  また、東西に横長い庁舎であることから、玄関を2カ所設けるほか、多目的ホールや駅の待合機能としての「結のひろば」を庁舎に併設しています。  2・3階は岩手山展望スペースを配置  2階は執務機能を充実させています。階段・エレベーターの近くに、市長室などを設け来客などの利便性向上を図ります。  3階は主に議会議事堂。議場は、傍聴席の位置を議員席・市当局席の側面に配置し、議論全体を見渡す配置としています。  また、エレベーター前には、岩手山を望む展望スペースを配置しています。 18、19ページ 行財政集中改革プラン取り組み結果 4年間で19億9,000万円の節約  市は、18年2月に「八幡平市行政改革大綱」、同年12月に「八幡平市行財政改革実施計画(集中改革プラン)」を策定し、21年度までの4年間で31の取り組み項目を掲げて行財政改革に取り組みました。取り組みを行わなかった場合と比較すると、4年間で19億9,433万1,000円の財政効果額を達成しました。 1財政効果額 達成率は70.1% 2特定項目への取り組み結果  集中改革プランで定めた31項目に取り組んだ結果、改革方針に基づいて達成できた項目は13件、一部達成した項目は15件、達成できなかった項目は3件でした。達成できなかった項目については、取り組み内容と経過を再度検証し、次期行政改革へ反映させていきます。 第2次八幡平市行政改革大綱を策定  18年度に策定した市行政改革大綱および行財政改革実施計画(集中改革プラン)の取組期間は21年度で終了。引き続きさらなる行政改革へ取り組むため、9月に「第2次八幡平市行政改革大綱」を策定しました。  基本方針 1市民視点に立った行政運営の推進 2機能的な執行体制の確立 3健全な財政運営の確立  計画の期間 平成22年度から27年度まで  具体的行動計画 行政改革大綱に定める主要施策を具体的に進めていくため、「第2次行政改革大綱実施計画」を策定しています。実施計画は、計画期間を前期(22年〜24年度)と後期(25年〜27年度)に分け、計画達成に努めていきます。前期実施計画は、現在策定中です。策定しだい、ホームページや広報はちまんたいで公表します。  詳しくは、市企画総務部総合政策課行政経営係(電話・内線1222)まで。 20ページ 2010 秋 叙勲・褒章  国や地方の発展などに対し功績のある方を顕彰する2010年秋の叙勲と褒章が発表され、本市からは伊藤清孝さん(84歳、帷子)が瑞宝単光章、畑良一さん(61歳、畑)がが藍綬褒章を受章しました。  瑞宝単光章(消防) 伊藤 清孝さん いとう・せいこう 84歳 帷子  伊藤さんは、昭和17年に寺田村警防団に入団。昭和46年から56年まで旧西根町消防団第12分団長を務めました。農業をしながら39年にわたり地域の消防事業の発展、防火意識の啓発などに力を尽くしました。  藍綬褒章(保護司) 畑 良一さん はた・りょういち 61歳 畑  畑さんは、昭和57年から保護司として28年間活動し、現在に至っています。旧松尾村保護司会会長などを歴任し、社会奉仕の精神の下、対話を通じて保護観察対象者の社会復帰に尽力しました。 積水メディカル株式会社岩手工場 県環境保全活動表彰を受ける  積水メディカル滑竡闕H場(根釜務工場長)は11月14日、いわて環境王国展で岩手県環境保全活動表彰を受けました。  同工場は、廃水処理で発生するメタンガスを工場内のボイラ燃料に有効活用するなど地球温暖化防止への取り組みが評価されたもので、根釜工場長は「これからもエコに取り組み、地域と共存していきたい」と語りました。 東北中学校新人テニス選手権大会 伊藤寛太・渡辺大樹組が優勝  東北中学生新人テニス選手権大会は11月6日から7日まで福島県郡山市で行われ、伊藤寛太・渡辺大樹組(西根中2年)が優勝しました。  9月の県中学校新人テニス大会に優勝し、県第1代表として出場した伊藤・渡辺組は、県大会の勢いそのままに、決勝でも永山恵大・高田博野組(福島県)を8−4で下し、栄冠をつかみました。 21ページ 盛岡北部行政事務組合 平成21年度介護保険特別会計決算 歳出48億237万円を認定  介護が必要な高齢者などを社会全体で支える介護保険制度は、盛岡北部行政事務組合が3市町(八幡平市、葛巻町、岩手町)共同で運営しています。同組合議会は10月22日に開催され、21年度の介護保険特別会計の決算が認定されました。  歳入は48億2,252万円。歳入のトップは支払基金交付金の13億7,084万円で、全体の28.4%を占めています。65歳以上の人が納めた保険料は7億464万円(14.6%)となりました。  歳出の合計は48億237万円。このうち、居宅介護サービス費(33.1%)、施設介護サービス費(50.3%)、介護予防サービス費(4.0%)、高額介護サービス費(2.0%)、特定入所者介護サービス費(4.8%)、審査支払手数料(0.1%)を合わせた「保険給付費」が全体の94.3%を占め、45億2,817万円となりました。  また、盛岡北部行政事務組合管内の要介護・支援認定者数など、介護保険事業の概要は表1のとおりです。  介護の相談などは、市福祉部長寿社会課(電話・内線1184〜1186)または盛岡北部行政事務組合(電話@74-2716)まで。 22、23ページ 各課からのHOT LINE 地域の身近な相談者 民生委員・児童委員改選 詳しくは市福祉部地域福祉課福祉総務係(電話・内線1165)  民生委員・児童委員が12月1日付けで全国一斉に改選されました。市では、民生委員・児童委員99人、主任児童委員7人の皆さんが厚生労働大臣から委嘱されました。任期は、25年11月30日までの3年間です。  地域の身近な相談役 民生委員・児童委員  民生委員・児童委員は、地域の皆さんの相談に応じて助言をしています。皆さんの心配ごとなどを解決するため、専門機関や福祉サービスなどを紹介するなど、行政とのパイプ役を務めています。  なお、主任児童委員は、地区の子どもの福祉に問題について専門的に取り組んでいます。  同委員は、地域の皆さんの身近な相談役。子育てや高齢者の介護、健康・医療に関することなど、生活の中で気になることがありましたら、お気軽に相談ください。相談は無料で、秘密は守られます。 本格的な冬の到来へ 除雪作業に理解と協力を 詳しくは市建設部建設課管理係(電話・内線2512)  市は、冬の安全な交通の確保のため、市の管理する道路などの除雪をしています。  早朝から作業をします 朝の通勤・通学路を確保するため、早朝から除雪作業をします。作業騒音へのご理解をお願いします。  除雪車に近づかないで 作業はセンターラインを越えて行うこともあります。作業中の除雪車に近づくことは危険ですので、ご注意ください。  宅地内の除雪へ協力を 除雪車が通った後、玄関先に除雪しきれなかった雪が残ってしまいます。宅地内などは各家庭で除雪するようご協力ください(そのときは、路面が凍結するなど危険ですので、道路に雪を出さないでください)。また、屋根からの落雪を防ぐために雪止めを設置するなどの安全対策もお願いします。  市建設協同組合では、個人や事業所の皆さんを対象に、有料で生活私道や宅地周辺などの除雪をするサービスを行っています。  申し込み 市建設協同組合(電話70−2211)まで。  市は、除雪した雪の処分に、西根・松尾地区にそれぞれ市指定の雪捨て場を開放しています。市内に住宅を持っている人であれば誰でも利用できます。  雪捨て場所 1平舘地区・旧学校給食センター跡地 2柏台二丁目緑地公園 3市道前森線敷地の赤川橋付近  利用時間 西根地区(1) 午前9時〜午後4時(23年3月31日(木曜日)まで) 松尾地区(2・3) 午前8時半〜午後5時 ※1の雪捨て場には、積載量5d以上の車両での搬入はできません。 チェーンなど滑り止めを準備してください。 24、25ページ 話題ピックアップ まちのニュース 皆さまからの情報をお寄せください。電話・内線1219まで。 市の特産品の数々を堪能 八幡平ワインと郷土の食を楽しむ夕べ  八幡平ワインと郷土の食を楽しむ夕べ(市産業振興株式会社主催)は11月6日、岩手山焼走り国際交流村で開かれました。  市民など約160人が参加。同産業振興株式会社社長の田村正彦市長は「地元で消費してもらって初めて他で売れる。消費拡大に努めたい」とあいさつしました。八幡平市産のヤマブドウワインのほか、杜仲茶ポーク、ニジマスなどの地元食材が並び、参加者はジャズの演奏を聞きながら郷土の大地が生んだ恵みを味わいました。 地域資源を観光に生かす 地域資源を活用した地域活性化シンポジウム  地域資源を活用した地域活性化シンポジウム(市商工会主催)は11月5日、新安比温泉静流閣で開かれ、市民など約150人が参加しました。  京丹後市観光協会の渡辺法子事務局長が「地域が主役!地域特性を生かした観光まちづくり」と題して講演。続いて行われたパネルディスカッションでは、渡辺さんと江戸川大学社会学部の鈴木輝隆教授、「麹屋もとみや」の本宮隆一代表が観光資源の活用策について意見を交わしました。 団員同士でつなぐたすき 八幡平市スポーツ少年団交流駅伝まつり  第1回八幡平市スポーツ少年団交流駅伝まつり(市体育協会ほか主催)は11月7日、松尾総合運動公園で開かれました。市内12のスポーツ少年団約120人が参加。チームのユニフォームを着た選手は、仲間などの声援を受けて力走し、たすきをつなぎました。各種目の1位は次のとおりです。  小学生 男子=松野スポ少 女子=田頭バレーボールスポ少 中学生 男子=安代中スキースポ少B 女子=安代中スキースポ少 防災意識を高めるために 八幡平市火災防御訓練  災害発生時の対応に備えるための火災防御訓練は11月7日、安代総合支所周辺で行われました。  市消防団や婦人消防協力隊など約300人が参加。安代総合支所から火災が発生し、数人が逃げ遅れたという想定で、救助訓練やホースを中継した消火訓練などを行いました。また、地域住民が参加しての初期消火訓練や火災通報訓練、応急手当訓練のほか、市赤十字奉仕団と婦人消防協力隊による応急食料炊き出し訓練も行われ、参加者は防災意識を高めました。 地域福祉社会実現目指し 八幡平市社会福祉大会  八幡平市社会福祉大会(市社会福祉協議会主催)は11月7日、西根地区市民センターで開かれました。  市民など約260人が参加。社会福祉事業やボランティア活動などの功労者や本年度の福祉健康標語入選者など35人を表彰しました。続いて、共に支えあい、自分らしく安心して生活することができる地域福祉社会の実現に向けた大会宣言を全会一致で採択しました。 また、市福祉まつりも開催され、福祉サービス事業所などによるバザーなども行われました。 26ページ 福祉ネットワーク 保健のひろば 電話・内線1151 市市民部保健課 風邪・インフルエンザの流行シーズンです   これからの寒い季節は、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。きちんと体調管理をし、元気に過ごしましょう。  風邪とインフルエンザの違いは感染力と症状  風邪 原因は、200種類以上もあるウイルスと細菌で、空気中を飛んでいます。感染力は強くなく、症状はくしゃみや鼻汁、せき、のどの痛みが中心。発熱や頭痛があってもそれほどひどくなりません。  インフルエンザ 原因は、インフルエンザウイルスで感染力が強いのが特徴。かぜと同じような症状とともに38度以上の高熱、頭痛、関節痛などの全身症状が急激に強く出ます。  毎日の体調管理が予防の鍵  1せきやくしゃみによって飛び散るウイルス対策として、手洗いやうがいを習慣づけましょう。  2寒さと乾燥はウイルスを活発にさせ、のどや鼻の粘膜の抵抗力を弱めます。部屋を暖かくして湿度を60%以上に保つことが大切。また、マスクを着用することは、のどや鼻の粘膜を守るためにも役立ちます。  3免疫力を高めるために規則正しい生活を心掛けましょう。休養や睡眠を十分取ることやバランスの良い食事、適度な運動などが大切です。体を冷やさないように衣類を調節したり、簡単なストレッチなどで筋肉をほぐし、代謝を上げたりすることは免疫力を高めるのにつながります。  4感染力の強いインフルエンザには予防接種が効果的です。ワクチンが効き始めるまでに2〜3週間ほどかかります。早めに予防接種を受けましょう。 環境のみらい 電話・内線1137 市市民部市民課  油漏れを防ぐために  寒くなり、暖房を使う機会が増える季節になります。この時期は、油漏れが多数発生しています。その原因の多くが操作ミスによるものです。次のことに注意しましょう。  1ホームタンクの設置場所は必ず固定する。万一の場合に備えて防油堤を設置する(200リットル以上のホームタンクは設置が義務付けられています)。落雪のおそれがある場所や水路付近には置かない。  2給油時は絶対にその場から離れない。給油後は、バルブ栓をしっかり閉める。  3除雪するときには、タンクや配管を破損しないようにする。また、定期的に点検を行う。  4不要なタンクはそのままにせず速やかに処分する。不要になった灯油は捨てない。  油漏れを発見したり、油漏れを起こしたりした場合は、市市民部市民課や八幡平消防署にすぐに連絡してください。 介護のココロ 電話・内線1185 市福祉部長寿社会課  認知症セミナーを開催します  「認知症」をテーマにしたセミナーを次のとおり開催します。入場は無料、事前申込は不要です。皆さんで認知症のことについて考えてみませんか。  日時 23年1月14日(金曜日)、午後1時半から3時まで  場所 ふれあいセンター安代  内容 講演会「学ぼう、考えよう、認知症のこと」講師 千葉喜久也氏(東京有明医療大学准教授)     交流会「千葉先生に聞いてみよう〜 認知症あれ これ〜」(例えばこんなことを聞いてみませんか)ご飯を食べたのに食べてないと言い張る。どうすればいいんだろう…? ここは自分の家ではないと話し、外に出たがる。どうすればいいんだろう…?  詳しくは、市福祉部長寿社会課まで問い合わせください。 27ページ まちの企業探検隊12 積水メディカル株式会社岩手工場 紹介者  製造第二課 高橋満(たかはし・みつる)さん  所在地 松尾4-115  資本金 12億7,500万円  代表者 岩手工場長・根釜 務  設立 昭和54年3月  従業員数 119人  電話番号 74-3161  事業内容 国内外向けアミノ酸、医薬中間体の製造  主な取引先 国内外製薬メーカー 所在地 大更2-154-25  どんな会社ですか 医薬品の原料となる製品を製造しています。安全を第一に考えた会社で、ゼロ災害1000日達成を目指しています。また、従業員一人一人が環境に配慮した取り組みを行っている会社です。  どんな仕事をしていますか 医薬品の中間体や医薬用のアミノ酸の製造をしています。  仕事で心掛けていることは 製品の製造管理・品質管理基準(GMP)やマニュアル(SOP)に基づき、事故なく安全で品質の高い製品を提供するよう心掛けています。  やりがいを感じるところは 製造したものが検査で合格し、お客様へ出荷されたときはうれしいですね。  今後目指していくことは 知名度の高い工場を目指すため、さらなる品質向上と生産性のスピードアップに努めるほか、お客さまのニーズに応えた新しい製品の製造にチャレンジしていきたいです。 われらスポーツ少年団  ナンバー7 八幡平フットボールクラブスポーツ少年団  八幡平フットボールクラブスポーツ少年団は、4月に設立されたばかりのスポーツ少年団です。今シーズンは、県北地区代表として全日本少年サッカー大会岩手県大会に出場を果たしています。  団員は、地区の隔たりなく、市内全域から33人が集まっています。練習に対する姿勢や努力を重んじたチーム編成を目指しているほか、サッカーを楽しむことを目的とした小学校1年生からのスクール制を導入しています。  活動を通して、ルールを守る態度と体力の向上はもちろん、礼儀正しく協調性に優れた社会人に育ってくれるよう指導しています。  新団員は随時募集しています(1カ月無料体験入団あり)。  練習日時・場所 毎週水・金曜日、午後7時から9時まで、西根地区体育館ほか  詳しくは、同スポーツ少年団父母会・遠藤(電話75−2448)まで。 No.63 広報クイズ12月2日号の問題 アンソメット岩手八幡平全国大会4試合の総得点数は  正解者の中から抽選で3人に500円分の図書カードをお贈りします。  応募方法 はがき、FAX、メールに「答え、住所、氏名、年齢」を書いて応募してください。答えのほかに、広報の感想や意見などを必ず書き添えてください。紙面づくりの参考にさせていただきます。  応募先 八幡平市役所「広報クイズ係」 はがき〒028-7192(住所不要) ファクス75-0469 メールsomuka@city.hachimantai.lg.jp(タイトルに「広報クイズ」と入力)  応募期限 12月20日(月曜日) 消印有効  第62回の正解 「167人」 応募者数 11人 正解者数 11人  当選者 高橋桂子さん(大更)、長南絵夢さん(平舘)、久世教枝さん(柏台) 28ページ 博物館だより 資料は語る(収蔵資料より) 収蔵資料から分かる生活文化  博物館資料の登録業務については、先月号で紹介しましたが、その分析から貴重な情報が導き出されています。登録(収蔵)資料を分析した結果、多いのは諸職・交易関係資料で、農業を基盤としているものの、諸職人・商業に関するものが多く、安代地区に限ると「単なる山村でなく、交通が発達した地域」で「物と人の交流が活発な商業的性格を持つ土地柄」という従来の地域観を裏付けた格好となりました。スキー関係資料も多いですが、これは昭和以降に寄贈されたものです。 企画展「北一族の光と影」記念講演会を開催  企画展「北一族の光と影」の記念講演会を10月23日、寺田公民館で開催しました。講師の北家39代当主北敏昭さんが平舘高校にも8年間在職していたこともあり、参加者は、教え子だった市民はもちろん、花巻市・鹿角市・軽米町・盛岡市と北氏と歴史的に因縁のある地域などから125人が参加。「400年の時空を越えて―北信愛・愛一・十左衛門―」と題して寺田城を治めた北家の400年を経た現在や南部家ゆかりの人とのエピソードついて語りました。 図書館だより 貸出冊数を2倍にします  年末年始の長期休館を前に、貸出冊数の上限を10冊までに増やします(松尾・安代地区公民館図書室は除く)。ふるってご利用ください。  期間 12月13日(月曜日)から27日(月曜日)まで 図書館で冬を楽しもう  申し込みなど詳しくは、問い合わせください。  冬の映画会&おはなしのじかん  日時 12月25日(火曜日)午後2時から3時まで  上映作品 「大男とクリスマスツリー」ほか  映画会終了後、おはなしのじかんを開催します。  冬休み工作教室 リサイクル工作を作ろう!  日時 23年1月8日(土曜日) 午前9時から正午まで  定員 15人  干支あみぐるみ教室  来年の干支「うさぎ」のあみぐるみを作ってみませんか。  日時 23年1月14日(金曜日)・16日(日曜日)、午前10時から午後3時まで  定員 15人(18歳以上の市民) 読書マラソンもラストスパート!  読書マラソンは、23年1月10日(月曜日)で終わります。期日までにファイルを提出してください。 29ページ よろこび おくやみ(10月届け出分) 掲載は届け出順で、届け出人が 希望した場合だけ載せています(敬称略) 健やかに  工藤 彪司(とらじ)(健司・理沙/荒屋)  遠藤 楓穂(かほ)(洋平・奈菜/帷子)  高橋 花埜(かの)(登・恵美/白屋)  杣澤 月楓(るか)(和明・友美/両沼)  小林 愛佳(まなか)(正幸・美奈子/五日市1区)  高山 あゆみ(勉・薫/町組)  湯下 花恋(かれん)(登・純子/南寄木)  遠藤 ゆら(壮恭・夢子/寺田)  和泉 祐希(ゆうき)(悟・智枝子/柏台二丁目)  大和田 桃奈(ももな)(陽・香澄/上寄木)  三浦 叶彩(とあ)(貴志・深幸/東) お幸せに  馬場 康平 /渋川開拓  舘澤 奈津美/滝沢村  高村 光一 /荒屋新町  古川 亜寿香/南寄木  工藤 勇気 /北村  工藤彩加 /下町一区  高橋 淳  /下平笠  伊藤 真起子/下平笠  高橋 一夢 /畑  平山 理絵 /二戸市  千葉 尚樹 /東 藤村 由加里/畑1区  三浦 隆徳 /日瀬通  奈良 真由子/秋田県 安らかに  工藤 博明  74歳 新興矢神  立柳 キサ子 89歳 上野駄  田村 ミサ  77歳 岡村  工藤 善志  76歳 北村  吉田 黎   64歳 下町三区  三浦 千代  90歳 大石平  松村 定國  81歳 駅前二区  藤原 ミヨシ 79歳 舘腰  田村 サクラ 97歳 松久保  立花 愛子  86歳 畑1区  高橋 ナカ  90歳 南寄木  工藤 光利  58歳 北村  小山田 清美 82歳 浅沢第1  小山田 隆子 83歳 荒屋  本宮 カヨ  88歳 曲田横間  鈴木 キヨ  95歳 東  田村 源之S 75歳 笹目  田村 タカ  88歳 寺田  佐々木 勝夫 86歳 両沼  遠藤 ヨシミ 81歳 寺田  高橋 敏   80歳 南寄木  昆野 蓮子  80歳 上寄木  八重樫 雅雄 80歳 上町  高橋 三之S 87歳 若谷地  高橋 良佐久 81歳 小福田  森 キヨ   75歳 東  高村 由也  85歳 田山上  片岡 ユリ  92歳 柏台二丁目  伊藤 セキ  90歳 若谷地  田村 芳文  84歳 荒木田  道尻 ミヤコ 95歳 柏台二丁目  松村 勇   83歳 北村 人口の動き【10月31日現在 ( )は前月比】  西根地区 人口17,414(−3) 世帯数6,066(+4)  松尾地区 人口6,556(+4) 世帯数2,372(+3)  安代地区 人口5,379(−4) 世帯数1,935(±0)  合計 人口29,349(−3) 世帯数10,373(+7)  男性 14,192(−5) 女性 15,157(+2)  出生15 転入51 死亡35 転出34  交通事故件数など ※累計は1月からの合計  人身事故 10月5件 累計54件  物損事故 10月35件 累計397件  負傷者 10月9件 累計69件  死者 10月1件 累計1件  飲酒運転 10月3件 累計11件  火災 10月0件 累計9件  救急 10月89件 累計937件 30、31ページ INFORMATION お知らせ 名護市交流の翼 参加しませんか  市は、友好都市沖縄県名護市へ行く市民ツアー「名護市交流の翼」の参加者を募集中です。  期日 23年1月28日(金曜日)〜31日(月曜日)(3泊4日)  旅行代金(一人) 9万9,800円  定員 45人(最少催行人数30人)  申込期限 12月17日(金曜日)(先着順)  主な旅程(予定)  1月28日(金曜日) 市役所→仙台空港→那覇空港→名護市内(交流会)  1月29日(土曜日) 名護市滞在(名護さくらまつりオープニングセレモニーなど)→美ら海水族館  1月30日(日曜日) 名護市内→万座毛→おきなわワールド→摩文仁の丘→ひめゆりの塔→那覇市内  1月31日(月曜日) 首里城公園→沖縄ギャラリア(国内唯一の免税店)→那覇空港→仙台空港→八幡平市   申し込み 株式会社日本旅行東北盛岡支店(電話019-624-5826)まで。  詳しくは、市企画総務部地域振興課(電話・内線1121)まで。 こころの健康相談 気軽に申し込みを  市は、自分や家族の心の悩み、ひきこもり、認知症や飲酒問題など専門医による相談会を開催します。相談は無料(事前申込が必要)。  日時 12月13日(月曜日)、午後1時半〜  場所 西根地区市民センター  申込期限 12月9日(木曜日)  申し込みなど詳しくは、市市民部保健課(電話・内線1154)まで。 生活資金や借金の相談に 専門員が無料で応じます  市は、「くらしとお金の安心相談会」を行います(予約制)。  消費者信用生活協同組合相談員の対応で秘密は固く守られます。一人で悩まず、ご相談ください。  日時 毎月第3金曜日、午前10時から午後3時まで  場所 12月17日(金曜日)・23年2月18日(金曜日)=安代若者センター、23年1月21日(金曜日)・3月18日(金曜日)=西根地区市民センター  予約など詳しくは、市市民部市民課(電話・内線1134、1135)まで。 市の住宅施策に対し 皆さんの意見を募集  市は、住宅施策の総合計画として「八幡平市住宅マスタープラン(住生活基本計画)」、市営住宅の全般に関する活用や長寿命化のための修繕、改善方針として「八幡平市市営住宅長寿命化計画」を策定しています。この計画の案に対して皆さんから意見募集(パブリックコメント)を実施します。  募集期間 12月24日(金曜日)まで  計画案の閲覧場所 市建設部建設課(松尾総合支所)、西根・安代総合支所地域振興課、市ホームページ  意見提出方法 1郵送(〒028-7392、八幡平市野駄19-75)2ファクス(74-2102)3電子メール(kensetsuka@city.hachimantai.lg.jp)  詳しくは、市建設部建設課(電話・内線2523)まで。 12月から日本脳炎 予防接種できます  市は国からの通知により、9歳以上13歳未満(接種日現在)の人で、第1期(2回の初回接種と1回の追加接種)をしていない人を対象に、12月1日から日本脳炎の予防接種をすることができるようになりました。  このほかの子どもは、国からの通知が届き次第、お知らせします。  詳しくは、市市民部保健課(電話・内線1153)まで。 福祉の就職に役立つ 無料相談を行います  福祉の仕事に興味がある人へ求人情報の提供や求職登録、資格取得などの出張相談を行います。相談は無料(事前に電話で申し込みください)。  日時 12月16日(木曜日)、23年1月20日(木曜日)、2月17日(木曜日)、3月17日(木曜日)、午後1時から午後3時まで  場所 市総合福祉センター  詳しくは、県福祉人材センター(電話019-637-4522)まで。 陸自高等工科学校 生徒を募集します  中学校卒業予定者など(平成6年4月2日から8年4月1日生まれの男子)を対象に陸上自衛隊高等工科学校の生徒を募集します。  募集期限 23年1月7日(金曜日)  1次試験日 23年1月22日(土曜日)  詳しくは、自衛隊盛岡募集案内所(電話019-641-5191)まで。 ふたりde入浴券 今年も販売開始  お得な入浴券「ふたりde入浴券」を販売しています。  販売期間 23年3月31日(木曜日)まで(1万枚限定発売、なくなり次第販売終了)  市内販売場所(予定) 1社団法人八幡平市観光協会2道の駅にしね3市産業部商工観光課4市安代総合支所土木林業課  価格 1枚800円(2人まで入浴できます)  市内利用可能温泉施設 1松川荘2峡雲荘3八幡平ライジングサンホテル4APPI温泉パティオ5綿帽子温泉館あずみの湯6安比温泉岩畑の湯7岩手山焼走り国際交流村  市外利用可能温泉施設など詳しくは、いわて湯雪王国実行委員会事務局(電話019-653-7414)まで。 古電話帳リサイクル 回収に協力ください  NTT東日本岩手支店では、12月中に順次、新しい電話帳をお届けします。現在お使いの電話帳は、配達員にお渡しください。  NTTでは、地球環境保護のため、回収した古電話帳から新しい電話帳を作る「電話帳循環型リサイクル」を行っています。  不在などで古い電話帳を渡せなかった場合は、後日改めて回収に伺いますので、ご連絡ください。  詳しくは、タウンページセンタ(電話0120-506-309)まで。 有限会社西根ファクトリー 期間従業員を募集中  有限会社西根ファクトリー(株式会社サンコーソーイング(大更)内)では、パート社員を募集します。  募集人数 10人  応募要件 50歳以下の人で、工業用ミシンを使ったことがある人  作業内容 寝具寝装品や車両関係品の縫製  勤務時間 午前8時20分から午後5時20分までのうち、6時間から7時間半までの勤務   雇用期間 1年契約(随時更新)  時給 700円以上  休日 日曜日・祝祭日、隔週土曜日、年末年始など  応募方法 電話にて申し込みください。後日、面接を行います。  応募など詳しくは、有限会社西根ファクトリー(電話76-3300、担当:中川または松浦)まで。   目指そうゼロ災害 無くそう労災事故  これからの季節は年末年始であることに加えて、寒くなることから労働災害が発生する危険性が高まります。  12月1日から23年1月31日(月曜日)まで「危険を見つけて 無くそう災害 あなたの無事が 家族の願い!」をスローガンに「いわて年末年始無災害運動」が実施されています。みんなで、労働災害を防ぎましょう。  詳しくは、岩手労働局安全衛生課(電話019-604-3007)まで。 編集後記  ことしも残すところあと1カ月となりました。寒さも日に日に厳しさを増し、いよいよスノーシーズンの到来です。例年のことながら、スキー大会目白押しです。中でも、今シーズンは、インターハイが市内で開催され、広報でも連載しているとおりたくさんの地元選手が出場します。八幡平市のお家芸であるスキー。選手の皆さんの大活躍を期待しています。もちろん私たちも競技役員としてがんばります。(宮野)  自慢ではありませんが、体力に自信がない私。11月に風邪を引いてしまいました。この風邪も年々引きやすく、治りにくくなっている気が…26ページの保健のひろばの記事はぜひ実践しなければと思います。来年2月のスキーインターハイで多くの人が八幡平市に来ますので、インフルエンザの予防接種もしておかないと。皆さんも予防接種はお早めに。(5年前のスキー国体のとき、インフルエンザに感染した北口) 32ページ 八幡平いにしえの宝(市内にある指定文化財を紹介します)  田山暦木活版木  所在地:下モ川原44番地  指定年月日:昭和57年3月23日(県指定)  暦が日本に伝えられたのは、西暦554年。朝鮮半島の百済から渡来した暦博士が伝えたと言われています。この暦は、月の満ち欠けを元に作成した「太陰太陽暦」でいわゆる「旧暦」や「陰暦」と呼ばれている暦です。江戸時代中期に冷害や凶作の被害を受けやすい田山の地で「田山暦」は誕生しました。  最初は手書きでしたが、干支や農具、植物を彫りこんだスタンプ状の木活版木を一枚の紙に一つ一つ押して、読み書きのできない人たちにも年中行事や農業経営の目安となればと発案者の思いが伝わってきます。江戸時代の紀行家やシーボルトもこの暦を「珍しきもの」として江戸市中はもとよりヨーロッパまで紹介しています。明治6年(1873)に明治政府は、太陽暦を採用したことで旧暦は終わりを告げたと思われましたが、近年、明治9年の田山暦が発見されました。時代が変わっても、版元善八の思いは伝わっていたようです。 ≪参考文献≫南部絵暦(岩手県立博物館1983年)、だんぶり(八幡秀男著)