1ページ 農(みのり)と輝(ひかり)の大地 八幡平市 広報はちまんたい 2010年5月20日 No.103 2ページ Zoom Up 人   山本 拓実 さん やまもと・たくみ・西根中学校3年・下町三区 ◎profile  1995年八幡平市生まれ。6歳でスキーを始める。昨シーズンはジュニア五輪出場、東北中学校スキー大会大回転6位など入賞多数。好きな選手は大越龍之介選手(東海大)。尊敬する人は新里優子先生(西根中)。西根中学校では生徒会長を務める。「何事も前向きで、やると決めたら全力で取り組む。中途半端は嫌いな性格」と自己分析。167a、60`、血液型B型のしし座、14歳。 集中し難コースを攻略 来季に弾みつく優勝  絶対に優勝する―。自信に満ち溢れていた。  4月3、4日に下倉スキー場で行われた第34回県中学校スキーアルペン競技記録会。難度の高いポールセットを落ち着いて攻略し、2本とも最高タイムをマークして大回転を制した。  この優勝には伏線があった。2月に本市で行われた全国中学校スキー大会に出場。全国トップレベルの選手の意識の違いに衝撃を受けた。アルペン競技はわずかなミスがタイムを左右する。考えながら練習に取り組み、一本一本の滑りを大事にするようになった。  スキー競技は現在オフシーズン。夏はサッカー部に所属しながらも、イメージを見失わないよう、自分の滑りと目指す滑りのビデオを見て研究する努力を欠かさない。  「中学校生活最後の年。目標は全国入賞」と語る山本君。天性の運動センスに努力が加われば、来シーズン全国の舞台でその才能が開花することだろう。 CONTENTS ●目次 02 ZOOM UP 人  山本拓実さん 03 Front Topics  八幡平市民歌歌詞決まる 04 特集 市議会議員選挙 08 市長とのフリートーク  3月25日市PTA連絡協議会 09 春の叙勲市内から3人が受章  各課からのHOT LINE 埋蔵文化財現地確認にご協力を 人権擁護委員に大森貞子さん委嘱 10 国民健康保険税が変わります 12 話題ピックアップ 八幡平山開き/安代漆工技術センター入所式 ほか 16 福祉ネットワーク 保健のひろば 介護のココロ 環境のみらい  17 まちの企業探検隊 子ども手当スタート 18 博物館だより 図書館だより 19 よろこび おくやみ 広報クイズ 20 暮らしの情報カレンダー 22 INFORMATION 24 八幡平いにしえの宝 木造地蔵菩薩立像 今月の表紙  JR東日本盛岡地区指導センター主催の鉄道安全教室は4月15日、平舘小学校(松村秀二校長、児童131人)で行われ、1、2年生38人がトレインジャーなどのキャラクターと手をつなぎ、「右、左、もう一度右」と実際に正しい踏切の渡り方を学びました。 3ページ Front Topics  八幡平市民歌歌詞決まる    八幡平市民歌 作詞 保岡 直樹  一、若い息吹に 満ちあふれ    農と輝の 夢よぶ大地    ながれ清らな 川がある    いのち育む 土がある    四季の恵みの 幸うけて    ああ あしたを拓く 八幡平市  二、花はリンドウ 咲き薫り    ふれあう人の和 明るい笑顔    みどり豊かな 山がある    歴史ささやく 路がある    心ひとつに 肩よせて    ああ しあわせ築く 八幡平市  三、伸びるアカマツ たくましく    飛翔くヤマドリ 耀く空へ    ここに理想の 街がある    未来を彩る 虹がある    力あわせて 躍進の    ああ 希望に燃える 八幡平市  9月に合併5周年の節目を迎えるに当たり、市では、市民の皆さんが郷土愛をはぐくみ、市の一体感を感じることができる「八幡平市民歌」を制定することにしました。  制定に当たり、大学教授や演奏家などからなる八幡平市民歌制定検討委員会(赤澤義昭委員長、委員8人)を昨年12月2日発足しました。  検討委員会では、歌詞を全国公募することとし、子どもから大人まで世代を超えて歌い継がれるような歌詞を募集したところ、9歳から90歳まで県内38件(うち市内15件)、県外95件、計133件の応募がありました。  審査の結果、保岡直樹さん(39歳)の歌詞を採用することが、3月15日開催の第3回検討委員会で決定。選考理由については、「市民憲章の精神に沿っている」「歴史に目を向けながら未来志向」「老若男女どの世代でも親しめる」などが同委員会委員から挙げられました。  作詞者の表彰式は3月30日、市役所で行われ、田村市長から保岡さんに賞状と歌詞が書かれた安比塗の記念盾などが贈られました。  今後、専門家が曲を付けて、11月3日開催の市民憲章推進大会で披露する予定です。  ◆作詞者・作品への想い  市民憲章を何度も読み込み、心ひとつに未来へ躍進する八幡平市を力強く表現しました。  「農と輝の大地」というキャッチフレーズを作品に活かし、明るくあたたかく、元気の出る歌を心掛けました。  「リンドウ(市の花)」、「ヤマドリ(市の鳥)」、「アカマツ(市の木)」を歌詞に織り込み、街の風景が浮かぶ工夫をしています。  広く、永く、八幡平市の皆さまに愛される市民歌になればと願っています。 4から7ページ 【特集】市議会議員選挙 定数26→24の少数激戦、向こう4年間の市政を担う  市民の代表24人が決定   私たちに最も身近な選挙である、任期満了に伴う八幡平市議会議員選挙は、4月25日午前7時から市内44カ所の投票所で一斉に投票が行われ、即日開票の結果、現職19人、元職2人、新人3人の24人が当選しました。 市の未来を担う新議員24人の顔ぶれ(敬称略) 1年齢 2党派現新 3当選回数 4職業 5行政区  大和田 順一 おおわだ・じゅんいち 1 58歳 2 無・現 3 5回 4 農業 5 上寄木  高橋 光幸 たかはし・みつゆき  1 61歳 2 無・現 3 6回 4 農業 5 南寄木  渡辺 義光 わたなべ・よしみつ 1 63歳 2 無・新 3 1回 4 神職 5 両沼  高橋 悦郎 たかはし・えつろう 1 56歳2 共産・現3 4回 4 政党役員 5 上町  高橋 守 たかはし・まもる 1 47歳 2 無・現 3 4回 4 会社員 5 中平笠  遠藤 公雄 えんどう・きみお 1 65歳 2 無・現 3 2回 4 農業 5 寺田新田  立花 安文 たちばな・やすふみ 1 55歳 2 無・新 3 1回 4 農業 5 畑1区  北口 和男 きたぐち・かずお 1 65歳 2 公明・現 3 6回 4 農業 5 浅沢第1  古川 津好 ふるかわ・つよし 1 56歳 2 無・現 3 3回 4 会社役員 5 松尾  小野寺 昭一 おのでら・しょういち 1 61歳2 無・現 3 3回 4 農業 5 荒木田  田村 孝 たむら・たかし 1 65歳 2 無・現 3 3回 4 自動車整備業 5 松久保  工藤 剛 くどう・つよし 1 46歳 2 無・現 3 2回 4 会社員 5 五百森  工藤 直道 くどう・なおみち 1 51歳 2無・現 3 2回 4 農業 5 北村      高橋 喜代春 たかはし・きよはる 1 60歳 2 無・元 3 2回 4 農業 5 松川  瀬川 健則 せがわ・たてのり 1 63歳 2 無・現 3 4回 4 農業 5 間羽松  三浦 侃 みうら・ただし 1 65歳 2 無・元 3 4回 4 会社役員 5 田山下  大森 力男 おおもり・りきお 1 60歳 2 無・新 3 1回 4 自営業 5 新町中央  米田 定男 まいた・さだお 1 63歳 2 共産・現 3 6回 4 政党役員 5 上野駄  関 善次郎 せき・ぜんじろう 1 62歳 2 無・現 3 4回 4 会社役員 5 兄川  伊藤 一彦 いとう・かずひこ 1 54歳 2 無・現 3 4回 4 保険代理業 5 小屋の沢  松浦 博幸 まつうら・ひろゆき 1 71歳 2 無・現 3 4回 4 農業 5 堀切  田中 榮司夫 たなか・えしお 1 77歳 2 無・現 3 3回 4 無職 5 小福田  渡邊 正 わたなべ・ただし 1 54歳 2 無・現 3 2回 4 農業・会社役員 5 中関  小笠原 壽男 おがさわら・ひさお 1 58歳2 無・現 3 4回 4 農業 5 五日市3区 24議席を25人が争う選挙  今回の選挙から定数が2人減り24人。4月18日の告示には、現職20人、元職2人、新人3人の25人(すべて男性)が立候補の届け出を行い、24議席を25人が争う少数激戦の中、7日にわたる選挙戦が展開されました。  投票日の4月25日は、午前7時から午後6時まで市内44カ所で投票が行われ、各投票所には多くの有権者が訪れて、わたしたち市民の代表を選ぼうと一票を投じました。 投票率は4・39ポイント下回る  午後7時45分から西根地区体育館で即日開票の結果、午後9時58分に新議員24人が決まりました。  得票数トップは1135票を獲得し、旧松尾村議を含めて5度目の当選を果たした大和田順一氏。地区別の当選者数は、西根地区13人、松尾地区5人、安代地区6人となりました。  当日の有権者数は2万4778人(男1万1866人、女1万2912人)で、投票者数は1万8958人(男9064人、女9894人)。投票率は76・51パーセント(男76・39パーセント、女76・63パーセント)で、前回(平成18年4月23日執行=80・90パーセント)を4・39ポイント下回りました。 任期は平成26年4月まで  当選した24人に対する当選証書付与式は翌26日、市役所で行われ、小山田惇公市選挙管理委員会委員長から当選者一人一人に当選証書が手渡されました。任期は平成26年4月30日までの4年間です。 議会の役割と市民ができること   新しい議員が決まり、新たなまちづくりがスタートした八幡平市。選ばれた議員によって構成される市議会の役割と市民の代表を選んだ私たちができることは―。 意思決定機関・議会  市議会は、市民から選挙で選ばれた議員で構成されています(議員定数24人、任期4年)。市民の代表者として、市政運営や施政方針の決定などに当たることから「議決機関」と呼ばれています。これに対し、市議会の決定に基づいて実際に仕事を行うのが、市長に代表される行政であり、「執行機関」と呼ばれています。  市議会と市長は、対等の立場に立ち、お互いに尊重し、議論しながら、より良い市の実現を目指しています。 議会の仕事(権限)は 【議決】  議決は、市議会として最も基本的で重要な仕事です。  市議会では、条例の制定、改正、廃止のほか、予算(市が使うお金)の決定、決算(市が使ったお金)の認定、重要な契約の締結や財産の取得、処分などについて審議し、決定します。 【選挙と選任の同意】  議長・副議長などを選挙で決めます。また、市長が副市長や監査委員、教育委員などを選任する場合、議会の同意を求めます。 【調査・検査・監査請求】  市の事務に関する書類の検査を行います。必要に応じて、関係者の出頭・証言、記録提出を求めるほか、監査委員に監査をするよう求めるなど、市政を監視します。 【請願・陳情の審査】  市民の意見や要望を市政に反映させるため、提出された「請願書」や「陳情書」を審査します。 【意見表明の提出】  市民生活にかかわりの深い事柄や採択された請願、陳情について、市だけの施策では解決が困難な場合、国や県などに議会の意志をまとめた意見や要望を提出し、その改善や解決を求めます。 私たち市民の権利は 【請願・陳情の提出】  市政について意見や要望がある場合、誰でも市議会に請願や陳情を提出することができます。ただし、 請願を提出する場合、内容に賛同した市議会議員の紹介が必要です。議員の紹介のないものを陳情といいます。  提出された請願・陳情は、市議会で審査し、採択か不採択かを決めます。採択された請願は、必要に応じて市長や関係機関にその実現を要請します。 【直接請求】  市政に対して異議などがある場合は、市民は有権者の一定数以上の署名で、次のことを請求できます。 ■条例制定・改正・廃止、監査請求 有権者数の50分の1 ■市議会の解散、市長・市議会議員・主要公務員(副市長、選挙管理委員、監査委員、教育委員など)の解職 有権者数の3分の1 まずは議会傍聴から  市民の代表である議員がどのような活動をしているのかを目の前で見ることができる方法に市議会の傍聴があります。誰でもできる傍聴は、市政を、身近に感じるだけではなく、市政への知識を深めることができます(一般傍聴席の定員は36人)。  詳しくは、市議会事務局@76−2111、内線1321〜1323)まで。 ◎interview × 新しい市議会議員に期待すること  瀬川 愛子さん せがわ・あいこ 74歳 駅前二区  今回は女性議員がいませんでしたが、女性の声も反映し、地域にとらわれず、市全体として、声なき声にも耳を傾けてほしいです。  私たち市民もただ押し付けるのではなく、市政とのパイプ役でもある議員の皆さんに、問題提示など情報の発信をしていきたいと思います。    小野寺和哉さん おのでら・かずや 23歳 川原目  市民の代表である議員の皆さんには、子どもが暮らしやすい環境やスポーツ施設の整備を進めたり、身近な存在として、若い世代の意見を聞いてもらえたりする機会があれば良いです。  そうすることで、若い世代が政治に関心を持ち、選挙離れを防ぐことにつながると思います。 新市議会議長INTERVIEW  八幡平市議会議長  瀬川 健則  ●せがわ・たてのり 昭和22年八幡平市(旧西根町)生まれ。盛岡農高卒。平成9年旧西根町議会議員に初当選、通算4期目。八幡平市議会議長は2期目となる。田頭在住、63歳。  全国に誇れる八幡平市 市民とともに創造―  選挙後初の議会となる市議会第2回臨時会は5月11日、市議場で開かれた。議長選は24人全員による無記名投票で実施され、瀬川健則氏が議長に再任された。    「合併5周年を迎える八幡平市。これからの八幡平市を住みよいまちにする気持ちは24人全員が同様に持っている。今後ともご支援ご協力をいただき、決意も新たに誠心誠意努力していきたい」  5月11日瀬川議長は、選挙後初の臨時議会で市議会議長に選任され、このように就任のあいさつを述べた。  現在、景気低迷など市を取り巻く課題は山積し、市民から寄せられる声も日増しに高まっている。  「地域社会の基本は人。全国に誇れる市をつくり上げるには、市民の協力が欠かせない」と旧西根町議当選以来「教育と人づくり」をテーマとし、協働のまちづくりを基本姿勢に据える。   少数精鋭の八幡平市議会。24人が一丸となり、市の発展と市民の福祉向上に向け、新たな船出が始まった。 市議会新体制  5月11日の臨時会では、議長や副議長をはじめ、総務、教育民生、産業建設の常任委員会の委員などが決定。市議会の新体制は次のとおりになりました。(敬称略) ■議長 瀬川 健則 ■副議長 高橋 光幸 ■総務常任委員会  委員長 関 善次郎  副委員長 三浦 侃  委員 米田 定男  伊藤 一彦  田中榮司夫  田村 孝  渡邊  正 ◆教育民生常任委員会  委員長 小野寺昭一  副委員長 遠藤 公雄  委員 高橋 悦郎  高橋 守  古川 津好  工藤 剛  渡辺 義光  立花 安文 ◆産業建設常任委員会  委員長 工藤 直道  副委員長 高橋喜代春  委員 高橋 光幸  北口 和男  大和田順一  松浦 博幸  小笠原壽男  大森 力男 ◆議会運営委員会  委員長 古川 津好  副委員長 田中榮司夫  委員 米田 定男  関 善次郎  小笠原壽男  田村 孝 ◆議会広報特別委員会  委員長 伊藤 一彦  副委員長 渡邊 正  委員 三浦 侃  高橋 悦郎  大森 力男  立花 安文 ◆盛岡地区広域行政事務組合議会議員 伊藤 一彦 ◆盛岡北部行政事務組合議会議員 三浦 侃  古川 津好  高橋喜代春  工藤 剛  渡辺 義光 ◆県後期高齢者医療広域連合議会議員 遠藤 公雄 ◆農業委員・議会推薦 松浦 博幸 ◆監査委員・議会選出 小笠原壽男 会派の名称と所属議員 ※会派は、政策や考え方が同じ3人以上の議員が一緒に活動するための集まりです  会派の名称 議員数 代表者 議員氏名   新生会 10人 田村 孝 松浦 博幸 瀬川 健則 田中榮司夫 工藤 剛 工藤 直道 大和田順一 渡辺 義光 大森 力男 立花 安文  八起会 4人 高橋 守 小笠原壽男 小野寺昭一 三浦 侃  自由クラブ 4人 関 善次郎 遠藤 公雄 渡邊 正 高橋喜代春  緑松会 3人 高橋 光幸 伊藤 一彦 古川 津好  無会派(日本共産党) 2人 米田 定男 高橋 悦郎  無会派(公明党) 1人 北口 和男 8ページ 市長とのフリートーク  子どもたちの未来を語り合う  市長と市民の皆さんが、直接語り合うことを通して寄せられる意見や提言を、まちづくりに生かす「市長とのフリートーク」は3月25日、八幡平市PTA連絡協議会員を対象に、大更公民館で行われました。今月号では、市の将来を担う子どもたちの未来について同協議会会員と話し合われた内容を紹介します。 【子どもの安全について】 Q.西根地区のスクールバスはどのような経路で始まるのか。 A.大更・寺田小学校、西根・西根第一中学校方面で4月から4系統運行する。小学生は4キロ、中学生は6キロ以上が該当になる。 Q.盛岡市などは110番の家などのぼりを立て、犯罪抑止効果があると思う。八幡平市にも取り入れてほしい。 A.今岩手警察署で委嘱し、市でも行っている。小さなプレートなので、もう少し分かりやすくしてもらうようにしたい。 Q.専門的な医者が市内にいない。子どもがよくかかる耳鼻科や皮膚科、眼科を誘致することはできないか。 A.今の西根病院では、スペースや駐車場がなく難しい。 【少子化について】 Q.子どもが少ない原因をたどると、「独身が多い→出会いがなく結婚できない→企業が近くにない、賃金が高くない」と感じる。企業を受け入れる体制はどのようになっているのか。 A.現在の経済状況などから企業誘致はなかなか進まないが、第1次産業と絡めた企業誘致を重点に進めていきたい。若い人たちが第1次産業を頑張ろうという意識改革もしてもらいたい。また、独身対策では、出会い・婚活組織を2月に立ち上げた。 【学校統合について】 Q.統合の話は決まったことなのか。24年度には統合するという噂もある。 A.市の学校適正配置指針が24年度までというだけであり、必ずしもその年度までに統合しなければならないという意味ではない。学校がなくなるのは地域にとって重要なこと。PTAと地域が統合すべきと意見がまとまった時点で進めたい。 Q.統合した後の校舎はどうするのか。 A.地域の意見を聞いて考えたい。地域では管理が難しい。公共的利用が前提となる。 【学校施設について】 Q.学校図書室の本について。読ませたい本があるが、予算がなく、課題の本もあり、買えないこともある。置いている本も古くなっているので、図書の予算を増やしてもらいたい。 A.学校図書の予算は、各学校に割り当てている。図書館の本もうまく活用し、充実を図ってほしい。 9ページ 22年 地域貢献たたえる 春の叙勲  国や地方の発展などに対し功績のある人を顕彰する「2010年春の叙勲」が4月29日に発表され、本市からは菊田寔さん(76歳、駅前一区)と盛内源榮さん(70歳、新町中央)の2人が瑞宝双光章、松浦喜一さん(78歳、山崎)が瑞宝単光章を受章しました。 瑞宝双光章(更生保護)  菊田 寔さん きくた・まこと 76歳 駅前一区  菊田さんは、昭和59年から岩手地区保護司を務め、現在に至っています。同地区保護司会会長や県保護司連合会副会長も歴任し、社会奉仕の精神のもと、少年、社会人の更正に尽力しました。 瑞宝双光章(郵政事業)  盛内 源榮さん もりうち・もとえ 70歳 新町中央  盛内さんは、昭和59年から平成15年までの間、田山郵便局長、荒屋郵便局長を務めました。県北部特定郵便局長兼業務推進連絡会副会長も歴任し、郵便業務の推進に尽力しました。 瑞宝単光章(消防)  松浦 喜一さん まつうら・きいち 78歳 山崎  松浦さんは、昭和26年に旧平舘村消防団に入団。昭和62年から平成5年まで旧西根町消防団第8分団長を務め、42年にわたり地域の消防事業の発展、防火意識の啓発などに尽力しました。 各課からのHOT LINE 教育委員会生涯学習課 埋蔵文化財包蔵地の現地確認にご協力を  市教育委員会は、登録から30年以上経過した埋蔵文化財包蔵地(遺跡)の新しい基本図を作成するために、以下のとおり職員が土器・石器などの遺物の確認で田畑や山林などに立ち入る現地調査を行っています。現地で地形の状況を調査員がお聞きする場合がありますので、遺跡に関する貴重な情報提供などご協力をお願いします。 ■調査期間 4月〜23年3月 午前9時から午後4時 ■調査場所 市内全域(県遺跡基本図を準用します) ■調査方法 遺跡基本図をもとに現地を徒歩で地表面観察を行い、遺物(土器・石器)、遺構(堀・土塁)を確認し、現況を撮影します。耕作物に影響がないように踏査します。  詳しくは、市教育委員会事務局生涯学習課(電話74-2111、内線2325)まで。 市民部市民課 「人権擁護委員」に大森貞子さん委嘱  国民の基本的人権を守り、人権に侵された人の適切な救済、人権思想の普及啓発などを使命とする人権擁護委員として大森貞子さん(おおもり・ていこ 秋葉 再任3期目)へ4月1日、法務大臣から委嘱状が交付されました。  任期は25年3月31日までの3年間。皆さんの暮らしの中での悩み事や心配事などの相談に応じます。相談は無料で、秘密は守られます。お気軽に相談ください。  相談日など詳しくは、市市民部市民課(電話76-2111、内線1134)まで。 10、11ページ 変わる 国民健康保険税 4月から非自発的失業者への軽減措置開始  4月から、会社の倒産などで職を失った非自発的失業者の人が、在職中と同程度の負担で国民健康保険に加入することができるよう国民健康保険税を軽減する制度がはじまりました。この制度では、非自発的失業者の人の前年給与所得を一定期間の間100分の30とみなして算定することになります。また、地方税法などの改正により、市の国民健康保険税の制度が次のとおり改正されました。  国民健康保険(国保)は、病気やケガに備えて、安心して医療機関にかかることができるように、加入世帯の被保険者数や収入などに応じた保険料である国民健康保険税(以下、「国保税」)を負担し、みんなで助け合う制度です。  医療機関にかかったときには、被保険者証を提示すれば、その医療費の1割から3割を負担するだけで医療を受けることができますが、その残りは国や県などからの補助金と合わせて、皆さんが納めている国保税で賄われています。皆さんが受けることができる高額療養費などのさまざまな給付も国保税から支払われています。  国保税は大切な財源であり、納付が滞ると、病気になったときに自分が困るだけでなく、年間に必要な財源を確保できなくなるため、加入者全員が困ってしまいます。  本年度の納税通知書を7月中旬に発送しますので、保険税は必ず納期限内に納めましょう。 課税の最高限度額4月から引き上げ  国保税の課税限度額が今回の改正でそれぞれ引き上げられ、医療分は50万円、後期高齢者支援金等分は13万円となりました。税率は21年度と変更ありません。 非自発的失業者への国保税を軽減します  ■対象は  この制度の対象となるのは、次の(1)から(4)すべてに該当する人です。 (1)公共職業安定所で、雇用保険受給資格者証を取得している (2)離職の翌日から翌年度末までの期間において、次の1または2として失業等給付を受ける  1雇用保険の特定受給者(倒産・解雇などによる離職)※雇用保険受給資格者証の離職理由コードが11、12、21、22、31、32  2雇用保険の特定理由者(雇い止めなどによる離職)※雇用保険受給資格者証の離職理由コードが23、33、34 (3)離職日が平成21年3月31日以降 (4)離職日時点において65歳未満 ■軽減の方法は  国保税は前年の所得などにより算定されますが、この制度の対象者は、その本人分に限り、一定期間の間、前年の給与所得を100分の30とみなして所得割を算定します。軽減になるのは対象者本人の前年の給与所得だけで、自営業など給与所得以外の所得については、この制度の軽減の対象にはなりません。 ■軽減の対象期間は  離職日の翌日の属する月から、その月の属する年度の翌年度末までの期間をいいます。国保に加入中は途中で就職しても引き続き軽減対象となりますが、会社の健康保険に加入するなど国保を脱退した場合は、対象期間内でもその時点で軽減は終了します。 ■制度が始まる前の失業期間は  制度は22年4月1日からですが、制度が始まる前1年以内(21年3月31日以降)の離職であれば、本年度分に限り、国保税が軽減されます。21年度の国保税については対象となりません。 ■軽減を受けるための手続きは  対象となる人は「特例対象被保険者申告書」の提出が必要になります。 申告書は本庁保健課および各総合支所地域振興課、田山支所の窓口にありますので、雇用保険受給資格者証と印鑑をお持ちの上、忘れずに申告してください。  なお、雇用保険受給資格者証を持っていない場合や離職年月日が軽減対象期間外である場合、離職理由が雇用保険の特定受給者または雇用保険の特定理由者として判別できない場合は、この制度の対象とすることはできません。  申告が遅れた場合でも、対象期間内であればさかのぼって軽減することができます。  詳しくは、市市民部保健課(電話76-2111、内線1142)または市市民部税務課(電話76-2111、内線1248)まで。 12から15ページ 話題ピックアップ まちのニュース 観光シーズンの幕が開く 八幡平アスピーテライン開通・山開き  岩手県と秋田県を結ぶ八幡平アスピーテライン(本県側10.6キロ)は4月16日、これまでで最も早く開通しました。ゲート前で行われたテープカットに続き、山頂レストハウス周辺で関係者による除雪などのセレモニーも行われ、晴天の下、県内外から訪れた観光客は、自然が織り成す雪の回廊などの景色を堪能しました。  この日には、八幡平(1,613メートル)の山開きも行われ、1年間の登山者の安全と観光客の増加を祈願し、両県の山岳協会のピッケル交換やもちまきに続き、両県の市民や関係者が交流登山を行いました。  開通と山開きが同時に行われ、八幡平の観光シーズンが本格的にスタートしました。 2年目は勝ちにこだわる アンソメット岩手八幡平が会見  本市に本拠を置くサッカーの社会人クラブチーム・アンソメット岩手八幡平は4月7日、いこいの村岩手で会見を開き、新加入選手を紹介するとともに、今季の抱負を披露しました。  新加入の選手は、丸山富洋監督自らが見て獲得を決めた選手で、市内出身だけでなく、ブラジル・韓国・中国出身など多国籍な17人。同監督は「勝つチーム作りのために補強した。今季は内容よりも結果にこだわるチームを目指したい」と抱負を述べました。 早期復興の「願い」よ届け チリ大地震救援金を贈呈  市役所チリ地震救援募金会代表の田村正彦市長は4月13日、盛岡市の日本赤十字社岩手県支部を訪れ、救援金を贈呈しました。  田村市長は「地震発生の約1カ月前にチリを訪れ、被害地にも滞在した。安代りんどうをチリで栽培しており、被害の実態を見てなんとかしなければと思い募金を行った。有効に使っていただきたい」と、市内のりんどう農家、市議会議員、市職員などから集めた105,411円を圃田清昭同支部事務局長に手渡しました。 目指すは漆器職人への道 安代漆工技術研究センター入所式  市安代漆工技術研究センターの入所式は4月5日、安代総合支所で行われました。  本年度入所の研修生は、紫波町出身の内記友和さん(34歳)、静岡県静岡市出身の田形江里さん(28歳)、久慈市出身の城内由美子さん(34歳)。3人は実用漆器の製作や漆の精製、漆を使った修復など漆塗りの伝統技術習得に意欲を示しました。  同センターは、漆器職人の養成施設として昭和58年の設置以来、48人が2年間の研修を修了しています。 市民の生活へ定着目指す 八幡平市プレミアム共通商品券抽選会  市商工会(高橋富一会長)で販売する「八幡平市プレミアム付き共通商品券」の第2回抽選会は4月20日、市商工会館で行われました。昨年の10月から今年3月までの同商品券の販売金額は約7,700万円。応募総数5,705本から、商品券5,000円(みのり賞)と10,000円(ひかり賞)各100本を関係者が抽選しました。  昨年度の同商品券の販売金額は目標の1億円を上回る1億4,309万円。1万円につき500円お得な同商品券は、市商工会などで好評発売中です。 交通安全誓う黄色い羽根 春の全国交通安全運動街頭活動  「手をあげる 可愛い笑顔に 待つ笑顔」をスローガンに、4月6日から15日まで春の全国交通安全運動が展開され、市内でもさまざまな街頭活動が繰り広げられました。  8日朝には、市内の小学校周辺など14カ所で、市交通安全協会、交通安全母の会など関係者が黄色い羽根などを配布。通勤や通学する人たちへ交通マナーを守るよう呼び掛けを行い、交通事故防止へ市民の意識を高めました。 みんなで作る安心なまち 春の地域安全運動啓発活動  4月6日から15日までの春の地域安全運動(スローガン「なくそう犯罪 ふやそう笑顔 みんな大好き岩手県」)に合わせ、市防犯協会・防犯隊は市内各地で啓発活動を展開しました。  運動初日の6日には、マックスバリュ西根店とホーマック西根店前で買い物客にチラシやポケットティッシュを配りながら、自転車盗難や車上狙いを防止するためのカギかけの実践など一人一人ができることを呼び掛けました。 地域を守る気持ち新たに 市消防団辞令交付式  市消防団(高橋守男団長、団員781人)の辞令交付式は4月21日、市役所で行われました。  昇格者11人と新入団員28人に辞令を交付。新入団員を代表して畠山長太さん(第32分団)が「良心に従って忠実に消防の義務を遂行することを誓います」と宣誓しました。  高橋団長は「市民の身体・財産・生命を守るために、訓練を重ね、消防団一体となって地域の防災に努めてほしい」と訓示し、団員を激励しました。 地域で育てる子どもたち 市教育振興運動推進協議会総会  市教育振興運動推進協議会総会は4月26日、西根地区市民センターで行われました。  市内11実践区などから関係者75人が参加。本年度は運動推進6カ年計画の4年目として実践を蓄積すること、全県共通課題へ取り組むことなどを決定し、会長には、本年度も堀篭富男さんを選出しました。  教育振興運動とは、5者(子ども・家庭・学校・地域・行政)が地域の教育課題の解決に向けて取り組む岩手県独自の教育運動です。 地産地消による地域貢献 特定非営利活動法人「だいち」設立  地産地消推進活動や食育の普及啓発などを通して観光の振興や地域社会に貢献する「NPO法人だいち」の設立総会は4月12日、なかやま荘で行われました。  総会には、安比のペンション経営者や市内の野菜生産農家らで組織する会員など約20人が出席。設立趣旨や定款のほかに、特産品・生産物の紹介、市内小学校の環境学習への協力などの事業計画、収支予算などを決定し、畠山英夫さん(67歳、野駄)を同法人の理事長と設立代表者に選任しました。 それぞれの目標に向かい 市スポーツ少年団結団式  市スポーツ少年団(工藤嘉八本部長)の結団式は4月24日、市総合運動公園体育館で行われました。団員や関係者など約250人が参加。日本スポーツ少年団団員綱領を斉唱した後、工藤本部長から各少年団に認定証の授与が行われました。  団員を代表し、八幡平フットボールクラブスポーツ少年団の斉藤隆希主将(安代小6年)が「指導者・保護者に感謝して練習を重ね、大会では自分たちの実力を出し、良い成績を残したい」と決意表明をしました。 16ページ 保健のひろば 本年度の特定健診は6月から始まります  特定健診は、20年度から始まった健診です。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目し、病気になる可能性が高く、生活習慣の改善が必要な人を見つけることが目的です。 ◆主に着目する検査項目 ・腹囲 男性85センチ未満     女性90センチ未満  ポッコリおなかは要注意 ・血圧 最高 130mmHg未満     最低  85mmHg未満 ・中性脂肪 150mg/dl未満 ・ヘモグロビンA1c 5.2%未満 ・血糖値 110mg/dl未満 今日からできる生活習慣の改善  この健診で「要医療・要精密検査」にならないように、以下のことを健診を受けるまで実践しましょう。 ■規則正しい食事を  1日3食、できるだけ決まった時間に食事をしましょう。食事を抜くことや一度にたくさん食べること(ドカ食い)は、血糖値が乱れる原因となります。 ■減塩を心掛けて  1日当たりの目安は男性10グラム未満、女性8グラム未満です。 ■お酒は適量に  飲酒の習慣がある人は適量を守り、週に2日は「休肝日」を作りましょう ■カリウムの摂取を  野菜や果物には血圧を下げる働きのある「カリウム」という栄養素が多く含まれています。積極的に取りましょう。 ■体を動かすことを習慣に  普段の生活の中で次の3つを習慣にしましょう。 @積極的に体を動かす A軽めの運動を続ける B筋肉を鍛える運動を取り入れる  健診の日程については、チラシを全戸配布しますので、確認してください。 環境のみらい ◆地球温暖化防止・省エネについて  地球温暖化は、異常気象や海面上昇の原因とされ、世界規模の問題となっています。そもそも地球温暖化は、エネルギーの大量消費による二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの大量放出が原因であり、人間の活動が引き起こしたものです。  現代の生活様式でエネルギーを使わない事はほぼ不可能ですが、省エネ製品への更新や冷暖房の適正な温度管理など、エネルギー消費を少なくする取り組みはできるはずです。各自の可能な範囲での省エネを実践しましょう。  なお、地球温暖化いわて県民会議では「温暖化を防ごう!いわて環境講演会」を開催します。地球温暖化問題に対する行動のきっかけに、参加ください。 ■日時 5月30日(日曜日)、午後1時半から4時15分まで ■場所 盛岡市民文化ホール 小ホール  申し込みなど詳しくは、県環境生活企画室(電話019-629-5326)まで。 介護のココロ ◆口の中(口腔・こうくう)からいきいきと  口(口腔)は、食べる・話す・笑うなど、元気で楽しい生活を送るための大切な機能を持っています。しかし、高齢になると、「歯の数の減少」「だ液の分泌が減る」「飲み込む機能が衰える」などから機能が低下し、食事をおいしく感じなかったり、うまく話せなくなったりしてしまいます。 ◆口腔機能アップを目指して 詞腔清掃(細菌の繁殖を防ぎましょう)  @毎食後歯みがきを(ときには舌の清掃も)  Aうがい薬ですみずみまで清潔に  B入れ歯の手入れを忘れずに 詞腔体操(誤嚥・ごえん)を防ぎましょう)  @口を閉じたまま、ほおをふくらませたり、すぼめたりする  A口を大きく開けて、舌を出したり、ひっこめたりする  B舌を出して上下、左右に動かしてみる 17ページ まちの企業探検隊5 株式会社丸勘商店  紹介者 製造部主任 高橋綾子 さん  所在地 松尾寄木12-1-25  資本金 4500万円  代表者 村上智恵子  設立 平成4年3月  従業員数 28人  電話番号 78-3710  事業内容 納豆・もやし・冷麺などの製造・販売  主な取引先 スーパー、百貨店、市内ホテルなど ▼どんな会社ですか  納豆・もやし・冷麺などの製造・販売を行っています。社員一人一人が英知を結集して毎日の仕事に取り組んでいるので、働きやすくやりがいのある会社です。 ▼どんな仕事をしていますか  納豆製造の部門で、パックなどに盛り込みされた納豆を発酵させるための「室」に入れる作業を行い、18〜20時間かかる発酵が終わった納豆の出来上がりをチェックしています。毎日約1万パックの納豆が製造されるんですよ。 ▼仕事で心掛けていることは  食品を扱う仕事ですので、異物混入などの衛生面に気を付け、安心・安全な納豆を提供するよう心掛けています。 ▼やりがいを感じるところは  お客様においしいと言ってもらえるのが何よりもうれしいですね。 ▼今後の展望は  新商品の開発だけではなく、地元の原料「南部シロメ」を使い、地産地消のもと、皆さんの食卓へおいしい商品をお届けします。 4月1日 子ども手当スタート  児童手当に代わり、中学校までの児童・生徒を対象に、一人につき月額1万3000円を支給する「子ども手当」が始まります。 【支給対象】   中学生までの子ども(平成7年4月2日以降に生まれた子ども)を育てている保護者 【支給時期】  本年度は、6月(4・5月分)、10月(6〜9月分)、2月(10月〜23年1月分)の年3回 【手当てを受給するには】 ■3月末現在で、児童手当を受給していた人=手続きは不要(ただし、額改定の申請が必要な人もいます) ■3月末現在で、児童手当を受給していない児童・生徒=手続きが必要  支給の該当になると思われる人には、個別にお知らせしていますが、届いていない人はご連絡ください。  手続き(額改定を含む)は、本庁児童福祉課および各総合支所地域振興課、田山支所でできます。はんこなどをお持ちの上、申請してください。  詳しくは、市福祉部児童福祉課(電話76-2111、内線1177)まで。 18ページ 博物館だより  郷土の民俗芸能を紹介 ◆神楽とは  皆さんは「神楽」をご存知でしょうか。神楽とは、儀式によって神座に神様を招き、厄除け・五穀豊穣を祈願して舞われるものです。  古事記・日本書紀では、天照大神が天の岩戸に隠れたとき、再び天照大神が地上に現れるように女神アメノウズメが舞った舞が、神楽の起源とされています。そうして始まった神楽は、各地で独特の個性を持ちながら伝承されています。今回は浅沢地域に伝わる、浅沢神楽を紹介します。 ◆浅沢神楽  古い伝えによると、浅沢に神楽が伝わったのは鎌倉時代で、奥州からやってきて浄法寺に根付いた山伏らが踊っていた神楽が起源とされています。  現在の奥州市周辺の神楽は、そのほとんが花巻市に伝わる早池峰神楽を起源とするものが多く、同神楽も早池峰神楽と同じ流れをもつ可能性があり、山伏らが広範囲に渡って神楽を伝えていたことがうかがえます。  浅沢に伝えられた神楽は、石神の齋藤家を中心に伝承されました。現在は、浅沢神楽保存会・同神楽子供会が伝統を守っています。 ◆浅沢神楽の演目  浅沢神楽の演目は9種類あり、それぞれの舞に意味と儀式的な役割があります。  一番重要な舞は、権現舞で、獅子頭に神を招き獅子頭を神として舞わせる格式の高い舞です。雌雄一対の獅子頭が力強く舞い、音が響き渡る程強く歯を打ち鳴らす様は厳かです。 ◆民俗芸能のいろいろな楽しみ方  民俗芸能は、見て楽しみ、踊って伝統を感じ、舞の意味や由来などの歴史に触れて楽しむこともできます。楽しみ方や視点が一つではない奥深さが、昔から今にまで受け継がれるのではないでしょうか。皆さんも、自分だけの民俗芸能の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。 図書館だより  読み聞かせ&本の修理を学ぶ 各種講習会の参加者を募集します ◆読み聞かせ講習会  読み聞かせを学びたい人へ。子どもに読み聞かせをしたいお父さん・お母さんもどうぞ。 ■日時 6月5日(土曜日)午後1時半〜 ■場所 市立図書館会議室 ■定員 24人 ■申込期限 5月31日(月曜日) ■講師 NPO法人うれし野こども図書室代表・高橋美知子氏 ◆本のクリニック講習会  実技を通して、本の修理の基礎を学びます。 ■日時 6月17日、木曜日 午前10時〜 ■場所 市立図書館 会議室 ■定員 15人 ■申込期限 6月13日(日曜日) ■講師 工藤 キクエ氏(図書館ボランティア) 新着図書の紹介 六条御息所源氏がたり1  林 真理子 空が割れる  藤田 宜永 危険不可視社会  畑村 洋太郎 高峰秀子の流儀  斎藤 明美 ミラート年代記3 ラルフ・イーザウほか くいしんぼう 高畠 純ほか 行事・休館日のお知らせ ▲5月テーマ展「SF特集」 ▲おはなしのじかん 5月23日(日曜日)カ6月12日(日曜日)、午後3時〜 ▲新刊子どもの本を読む会3 6月5日(日曜日)、午前10時〜 ▲あみぐるみ教室3 6月11日(金曜日)、午前10時〜 ▲短歌を楽しむ会3 6月12日(土曜日)、午後1時〜 ▲休館日 5月25日(火曜日)、6月1日(火曜日)、2日(水曜日)、8日(火曜日)、15日(火曜日) 19ページ よろこび おくやみ 健やかに  湯沢 蓮(れん)(光秋・真弓/駅前)  松本 成琉稀(なるき)(明・千江子/両沼)  田中 美緒(みお)(勝蔵・由美子/荒屋)  高橋 春樹(はるき)(正明・美香/上平笠)  渡辺 勇斗(はやと)(勇・喜美子/北村)  佐々木 桃花(ももか)(政義・美紀/松尾)  田村 愛椛(まなか)(智幸・明美/五百森)  森 春輔(しゅんすけ)(大輔・淳美/駅前二区)  工藤 蓮生(れお)(友樹・智美/両沼)  遠藤 未優(みゆ)(誠・ひとみ/帷子)  高橋 虹(こう)(登・清子/北寄木)  高橋 心暖(みはる)(潤・百合子/南寄木)  小野寺 心結(みゆ)(正隆・麻衣子/北村)  田村 虹杜(ななと)(恵一郎・悦子/町組) お幸せに  遠藤 秀喜 /東  藤井 ひとみ/盛岡市    石山 哲平/松川  倉沢 里美/松川 安らかに  佐々木カヨ  81歳 椛沢  村上 トヨ  77歳 畑2区  井上 辰藏  81歳 共新  小山田 義已 95歳 浅沢第1  祖利目 長利 80歳 上寄木  高橋 重治  78歳 笹目  小笠原めぐみ 35歳 松久保  高橋 末吉  73歳 笹目  小山田 ヨス 85歳 五日市1区  大柏 ちゑ子 83歳 共新  佐藤 喜藏  78歳 両沼  藤村 祐一  70歳 畑1区  関 善之助  75歳 兄川  中村 ノブ子 80歳 上寄木  渡辺 嘉一  84歳 上平笠  木戸口 惠二 60歳 中村  小田島 正弘 68歳 荒屋  盛内 ナカ  84歳 秋葉  田村 フサ  75歳 笹目  佐藤 升亮  75歳 浅沢第1  杣澤 良美  73歳 時森  竹田 ノブ  90歳 山子沢  立花 ウメ  82歳 苗石田  高橋 サトル 87歳 上寄木  武田 ミヨシ 82歳 北村  松尾 久一郎 77歳 松尾  北舘 ケオ  82歳 畑2区  川又 キヨ  98歳 新興矢神  森 光子   60歳 五百森  古川 キク  89歳 松尾  三浦 ミツエ 88歳 山子沢  中村 ハルエ 91歳 荒木田  三浦 多藏  90歳 日瀬通  伊藤 孫衛  95歳 五日市2区  川村 正   55歳 時森 No.56 広報クイズ5月20日号の問題 市議会議員選挙当選した議員の任期は何年間?  正解者の中から抽選で3人に500円分の図書カードをお贈りします。 ◎応募方法 はがき、ファクス、メールに「答え、住所、氏名、年齢」を書いて応募してください。また、答えのほかに、広報の感想や意見などを書き添えてください。紙面づくりの参考にさせていただきます。 ◎応募期限 3月19日サ 消印有効 ◎応募先 八幡平市役所「広報クイズ係」 ☆はがき〒028-7192(住所不要) ☆ファクス 75-0469 ☆メール somuka@city.hachimantai.lg.jp(タイトルに「広報クイズ」と入力、携帯電話は上の二次元コードからも送信できます) ◎第55回の正解 「昭和25年・36年」(どちらも正解) ◎応募者数 11人 ◎正解者数 11人 ◎当選者 佐々木芙美子さん(西根寺田)、遠藤芳子さん(松尾寄木)、田形江里さん(叺田) 20から21ページ 暮らしの情報カレンダー 22から23ページ INFORMATION お知らせ 国内で口蹄疫発生感染防止の対策を  4月に宮崎県で口蹄疫の疑似患畜が発生しました。口蹄疫は世界中恐れられている悪性伝染病の一つです。県内での発生を防止するため、次の対策をお願いします。 【家畜に異常が見られたら】  多量のよだれ、口の中の水疱、蹄の間の水疱などを見つけたときは、すぐに家畜保健衛生所(電話019-688-4111)へ連絡し、家畜保健衛生所の指示があるまで、その場で待機してください。 【侵入の防止対策】 1人、車両などの侵入防止 2発生地域などから輸入した飼料や敷料は利用せず、同地域への旅行は自粛してください。 【家畜防疫互助事業への加入】  悪性伝染病が発生したときに、損害を補償します。万一に備えて加入してください。詳しくはお近くのJAにお問い合わせください。 こころの健康相談を開催気軽に申し込みください  市は、自分や家族の心の悩み、引きこもり、認知症、飲酒の問題などについて、次のとおり専門医による相談会を行います。 ■日時 6月14日(月曜日)、午後1時半 ■場所 西根地区市民センター ■申込期限 6月7日(月曜日)   相談には事前の申し込みが必要です。  申し込みなど詳しくは、市市民部保健課(電話・内線1154)まで。 駐車場利用証の制度がスタート  県では、公共施設などにある車いす用の駐車場を利用する人を明らかにするため、4月から利用証を発行する制度(ひとにやさしい駐車場利用制度)を始めました。 ■対象者 障がいのある人などで、車いす用駐車場を必要とする人 ■利用証の優先利用ができる場所  右記ステッカー などが表示されて いる指定駐車施設  申し込みなど詳しくは、盛岡広域振興局保健福祉環境部(電話019-629-6565)まで。 農業委員会活動計画(案)など皆さんの意見を募集  市農業委員会は、農業の担い手の育成・確保などについて、23年度までの目標を定め、その達成に向けた活動計画(案)および活動の点検・評価(案)を取りまとめました。これに対する皆さんの意見を次のとおり募集します。 ■募集期間 5月29日(土曜日)まで ■計画書案の閲覧場所 市農業委員会事務局、松尾総合支所地域振興課、安代総合支所土木林業課、市ホームページ ■意見提出方法  1郵送(八幡平市大更35-62) 2ファクス(0195-75-0469) 3電子メール nogyoinbukyoku@city.hachimantai.lg.jp  詳しくは、市農業委員会事務局(電話・内線1282)まで。 冬眠明けのクマに注意  クマは、冬眠から目覚めると、食べ物を求め活発に行動します。春になり、これから山に入る予定の方は、次のことに注意してください。 【クマに遭わないために】 ・グループでの行動を基本とし、クマの活動が活発になる明け方と夕方は山には入らない。 ・クマの出没状況を確認し、危険な場所には近づかない。 ・山に入るときは、鈴、笛、ラジオなど音の出るものを携帯し、クマに自分の存在を知らせる。 ・天候の悪い日の入山や水流の激しい沢辺は、注意する。 ・子グマを見たらそっと立ち去る(近くには母グマがいます)。 ・クマの足跡やふんなどを見つけたら引き返す。 【クマに遭ってしまったら】 ・クマが遠くにいるときには、あわてないで静かにその場から立ち去る。 ・近くで、立ち止まっているクマに出遭った時は、クマから目を離さず、持ち物を静かに地面に置いて注意をそらし、落ち着いて背中を見せず後ずさりする(背中を見せて逃げると、クマは本能的に襲ってきます)。 ・突然クマに襲われた時は、両手で顔・頭を守る。  クマを目撃した場合など詳しくは、安代総合支所土木林業課(電話・内線3142)まで。 住宅リフォームの費用を助成します  市では、住宅のリフォーム工事の費用を次のとおり助成します。 ■対象住宅 1建築後5年以上経過 2これまでに同助成を受けたことがない 3床面積の2分の1以上を所有し、自己または自己と生計を同じ親族が床面積の2分の1以上を居住用にする住宅で市内にあること ■対象工事   1工事に要する経費(消費税を除く)が50万円以上 2住宅であること。ただし、集合住宅は居住専用部分、併用住宅はは住宅部分 3市内の施工業者(主となる事業所か本店を有する法人または個人のリフォーム業者)によって行うこと 4そのほかの補助金等を受けていない住宅の部分(住宅エコポイントを申請する場合は対象になりません) 5申請のあった年度内に着手し、完了すること ■対象者 市内に住所があり、対象住宅に住んでいる所有者で、市税などを滞納していない人 ■助成額 対象工事経費の5分の1以内に相当する額とし、上限は20万円 ※助成金は八幡平市共通商品券で交付します。  申し込みなど詳しくは、市建設部建設課(電話・内線2526)まで。 松尾地区の市営住宅入居者を募集します  市は、市営住宅の入居者を次のとおり募集します(住宅に困窮する度合いの高い人から決定。困窮の順位を決めがたい場合は抽選)。  なお、今回の募集に限り、単身入居ができます。 ■募集住宅 【公営住宅】  柏台第一住宅 募集戸数4戸 建築年度昭和60年から平成元年 間取り2LDK風呂付き 【特定公共賃貸住宅】  湯沢住宅 募集戸数3戸 建築年度平成7・8年 間取り2LDK風呂付き 【コミュニティ住宅】  イワナシ 募集戸数2戸 建築年度昭和55年 間取り3DK風呂付き  イワカガミ 募集戸数1戸 建築年度昭和55年 間取り3DK風呂付き  市営住宅では、動物の飼育、3.3平方メートルを超える増築は認めていません。 ■敷金 入居時家賃の3カ月分 ■申込期間 6月3日(木曜日)まで ■申込方法 市建設部建設課(松尾総合支所1階)、各総合支所地域振興課に備え付けの用紙で申し込んでください(提出書類の審査が必要)。 ■入居抽選会・手続き説明会(申し込みをした人のみ) 6月10日(木曜日)、午前10時〜、松尾総合支所3階大会議室  入居資格など詳しくは、市建設部建設課(電話・内線2524)まで。 24ページ 八幡平いにしえの宝(市内にある指定文化財を紹介します)  木造地蔵菩薩立像(もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう)    所在地 西根寺田第20地割27番地(江峰山聖福寺)  指定年月日 昭和54年2月27日(県指定)  寸法/材質 像高74.5p/カツラ材一木造  この仏像は、彫り技は素朴で用材から現地の作と思われます。柔和な表情と伏眼は、参拝に来た人々に温かいまなざしで迎えます。ゆったりとした体付きと体を覆う大衣は彫らずに袈裟の縫条を墨描きしています。当初は彩色像で後に描いたと思われます。左腕を曲げて宝珠を持ち、右腕は軽く曲げて錫杖を持つなど、平安時代末の特徴を表しています。  県指定文化財であり、毎年7月17日の例大祭に一般公開されています。 ≪参考文献≫西根町仏像・宝筐印塔調査報告書、いわて情報大辞典、江峰山聖福寺ガイドブック