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校内研究

研究主題

読みを深め,自分の考えを形成する国語科学習指導の在り方
―単元構成の工夫と学習過程の明確化を通して―

研究主題設定の理由

 情報化やグローバル化が人知を超えて加速度的に進展している現代。予測できない変化に主体的に向き合い,自分の力で人生を切り拓いていくことができる児童生徒を育成する教育の在り方を求め中央教育審議会答申が平成28年12月に出され,学習指導要領が告示された。
 国語科においては,ただ活動するだけの学習にならないよう活動を通してどのような資質·能力を育成するかを示すため,学習過程が一層明確に示された。また,すべての領域において,自分の考えを形成する学習過程を重視し,「考えの形成」に関する指導事項が位置付けられたところである。
 本校では,平成30年度全国·学習状況調査において,「目的に応じて,文章の内容を的確に押え,自分の考えを明確にしながら読む」の設問において,平均正答率62.5% (全国平均80.7%)と大きく下回っている。これは,読んで理解したことを自分の知識や経験とつなげて自分の考えを持たせる指導が十分でなかったと考えられる。一方,同意識調査においては,「国語の勉強は大事だと思う·役に立つと思う」と肯定的に回答した児童は87.5%と全国を上回っていた。このことは,児童の学習意欲を自分の考えの形成まで高める学習過程の工夫が求められていると考えられる。また,授業では,教師の教えようという意識が強く,児童の考えを引き出したりつなげたりする指導やじっくり考える時間を保障すること等が不足している。さらに,自分の考えを形成する学習過程に自信を持てない教員が多く,読みを深め,自分の考えを形成する効果的な学習になっていない状況である。
 以上のことから,国語科を研究教科として取り上げ,「考えの形成」を目指した単元構成と学習過程の工夫に焦点をあて,学校全体で組織的·継続的な研究を進めていくことにした。

研究のキーワード

  • プランシート
  • 考えの視覚化
  • 考えの引き出し
  • 既有の知識や体験

令和元年度の取組

・4月
校内研究会(研究構想・研究体制の確立)教育課程研究指定校事業連絡協議会
全国学力・学習状況調査 アンケート調査
・5月
校内研究会(第1回研究授業の事前研究会)
・6月
研究授業・協議会(4年「一つの花」5年「生き物は円柱形」以下光村教育図書)
・7月
校内研究会(各種学力調査の分析) 学期末評価と課題の明確化
・8月
夏季国語授業研修会(宮城教育大学 教授 児玉 忠 氏)
校内研究会(第2回研究授業の事前研究会)
・9月
研究授業・協議会(2年「お手紙」6年「鳥獣戯画を読む」)
・10月
校内研究会(第3回研究授業の事前研究会)
・11月
研究授業・協議会(1年「じどう車くらべ」3年「ちいちゃんのかげおくり」)
・12月
校内研究会(研究途中総括 課題の明確化)学期末評価と課題の明確化
・1月
冬季国語授業研修会
・2月
学期末評価 校内研究会(本年度のまとめ・次年度方針)
教育課程研究指定校事業連絡協議会

研究内容

考えの形成を目指した単元構成

(ア)目指す児童の姿を明確にするプランシートによる単元構成
(イ)視覚的な言語活動(単元のゴール)の提示による学習目的の設定

「考えの形成」を促す教師の働きかけ

(ウ)既有の知識や体験を引き出す観点の明示
(エ)結び付ける既有の知識や体験を選ぶための視覚化
(オ)考えをまとめる活動の設定

結び付けた知識や体験を広めたり深めたりする場の設定

(カ)交流の場の工夫
(キ)振り返りの工夫

1年目の研究の成果と課題

成果


・プランシートの作成により,単元に位置付ける言語活動の分析や,児童が考えを形成していくまでの過程を具体的に構想することができた。
・考えを形成するために,「既有の知識や体験を引き出す」,「選択する」,「まとめる」という段階を位置付けることが有効であり,指導過程を構想する方向性が明らかになった。
・グループや学級全体で交流する目的や視点を明確に示すことによって,児童が結び付けた既有の知識や体験に焦点を当てて吟味することができ,考えを広げたり深めたりする姿につなげることができた。

課題


・考えの形成を図るためにどのような教材を選定するのか,学年段階に応じて既有の知識や体験及び既習内容の何を結び付けていくのかについて有効な指導の在り方を明らかにすること。
・考えの形成を図る研究実践の客観的なデータに基づいた検証及び分析により、具体的な成果と課題を明らかにすること。

令和2年度の取組(予定)

・授業研究会(各学年2回,プランシート作成は学期に1回)

・実態調査(子どもの記述から分析・各種学力調査)

・意識調査(教師・児童)

・学校公開研究会 11月12日(木曜日)