本文
校内研究の概要
1.研究主題
自ら考え共に学び合う子どもの育成
~言葉に着目して論理的に考え、伝え合う授業づくりを通して~
2.研究目標
自ら考え、共に学び合う子どもの育成をめざし、国語科における効果的な言語活動を位置付けた指導のあり方について授業実践を通して明らかにし、学習指導の改善を図る。
3.研究の視点及び内容(仮)
1研究の視点
「自ら考え共に学び合う子ども」を育成するために、国語科では、
・子供たちが、主体的に読んだり書いたり伝えたりする授業
・子供たちが、言葉に着目して論理的に考え、伝え合い、学びを深めたり広げたりする授業
を目指す。その実現に向けて次の視点で授業改善を図る。
視点1子供たちが主体的に言葉に着目して言語活動に取り組むにはどうしたらよいか。
視点2言葉に着目して論理的に考え、伝え合い、学びを深めたりする授業の実現のための手立てはどうあるべきか。
2研究内容
☆視点1に関わって
児童が主体的に言語活動取り組むためには、見通しをもって活動することと、自分のまなびを自覚することが必要だと考える。
〇見通しをもって主体的に学ぶ学習の手立て
1付けたい資質・能力や指導事項を明確にした単元構想。
2児童に学習の見通しをもたせる。
(1)単元のゴールを明確にする。
(2)相手意識、目的意識をはっきりして取り組む。
(3)本時の流れを明確にする。
(4)振り返り
・毎時間の振り返り…学びの自覚。単元のゴールを見据えた振り返り。
・単元の振り返り…どんな力がついたか。ゴールの姿に近づいたか。
☆視点2に関わって
〇言葉に着目して論理的に考えるための手立て
論理的とは具体的なことである。児童が既有知識や生活経験と結び付けて、本文を具体的に「自分ごと」として解釈することで、読み深まると考える。論理的に考えたり表現したりする手段として「根拠・理由・主張」の3点セットを活用する。
1「根拠・理由・主張」の3点セットを意識して考えたり表現させたりする。
・根拠…客観的な事実やデータ(本文の言葉・記述・資料・グラフ等)
・理由…事実やデータに基づく解釈・推論
※「根拠・理由・主張」の3点がそろうと、論理的(具体的)で説得力がある考えになる。
2根拠と理由があいまいなときは問い返して、根拠と理由を補う。
・どこから分かるの?(根拠)
・どうしてそう言えるの?(理由)
〇学びを深めたり広げたりするための手立て
多様で説得力のある考えを交流することで、児童が自分の考えの狭さや誤りを自覚したり、友達の考えのおもしろさに気づいたりするようになる。また、自分の考えを再構築することで、学びが深まったり広がったりすると考えられる。多様で説得力のある考えを交流するためにも、「根拠・理由・主張」の3点セットを意識した授業実践が必要であると考える。
1「根拠・理由・主張」の3点セットを意識した授業実践。
2多様な考えが出てくるような課題の設定
3効果的な学習形態の工夫(ペア・グループ等)
4.研究の方法
1研究内容に基づいた授業実践
2講師や文献等による理論研究、先進校視察
3日常の観察、記録の収集
5.研究全体構想図
6.研究内容の具体
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