令和5年八幡平市議会第3回定例会
議事日程(第2号)
令和5年9月12日(火)
日程第 1 一般質問
渡 辺 義 光
工 藤 直 道
羽 沢 寿 隆
外 山 一 則
出 席 議 員(17名)
1番 外 山 一 則 君 2番 田 村 正 元 君
3番 齊 藤 隆 雄 君 4番 関 治 人 君
5番 羽 沢 寿 隆 君 6番 工 藤 多 弘 君
7番 勝 又 安 正 君 8番 北 口 功 君
10番 熊 澤 博 君 11番 立 花 安 文 君
12番 渡 辺 義 光 君 13番 工 藤 直 道 君
14番 古 川 津 好 君 15番 橋 悦 郎 君
16番 橋 光 幸 君 17番 井 上 辰 男 君
18番 工 藤 隆 一 君
欠 席 議 員(なし)
説明のために出席した者
市 長 佐 々 木 孝 弘 君
副 市 長 田 村 泰 彦 君
教 育 長 星 俊 也 君
企 画 財 政 課 長 関 本 英 好 君
総 務 課 長 佐 々 木 善 勝 君
防 災 安 全 課 長 多 田 和 雄 君
ま ち づ く り推進課長 工 藤 輝 樹 君
文 化 ス ポ ー ツ 課長 関 貴 之 君
税 務 課 長 藤 原 重 良 君
市 民 課 長 高 橋 繁 範 君
地 域 福 祉 課 長 村 上 郁 子 君
健 康 福 祉 課 長 齋 藤 美 保 子 君
農 林 課 長 佐 々 木 仁 君
花 き 研 究 開 発 津 島 佐 智 幸 君
セ ン タ ー 所 長
商 工 観 光 課 長 佐 々 木 宣 明 君
建 設 課 長 工 藤 剛 君
上 下 水 道 課 長 高 橋 康 幸 君
八幡平市立病院事務局長 小 笠 原 文 彦 君
会 計 管 理 者 兼 橋 誠 君
会 計 課 長
西 根 総 合 支 所 長 金 田 一 捷 誠 君
安 代 総 合 支 所 長 畠 山 健 一 君
教 育 総 務 課 長 遠 藤 幸 宏 君
教 育 指 導 課 長 柏 英 保 君
農 業 委 員 会事務局長 田 村 春 彦 君
監 査 委 員 事 務 局長 佐 々 木 由 理 香 君
事務局出席者
事 務 局 長 及 川 隆 二
議 事 係 長 高 橋 美 穂
☆
開 議
☆
〇議長(工藤隆一君) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達していますので、会議は成立いたします。
これから本日の会議を開きます。
(10時00分)
☆
一般質問
☆
〇議長(工藤隆一君) 日程第1、一般質問を行います。
この際、お願いいたします。本定例会の一般質問の方法は、会議規則第64条により行います。したがいまして、質問回数は制限をしないこととし、再質問以降は一問一答方式または二問二答方式、三問三答方式のいずれかの方法で行うことができます。なお、質問者は一般質問席で質問を行い、再質問についても一般質問席で行うこととします。質問の制限時間については、議事運営に係る申合せ事項を適用し、答弁を含めて60分以内とします。また、通告以外の質問は行わないことなど、このほかの運用基準につきましても申合せ事項により取り計らうこととしておりますので、ご協力をお願いいたします。あわせまして、質問、答弁は要点をまとめて簡潔にお願いします。
通告順位1番、渡辺義光議員。
(議員 渡辺義光君一般質問席登壇 ※プロジェクター使用)
〇議員 渡辺義光君 おはようございます。議席番号12番、市民クラブの渡辺義光でございます。さきに通告しております3項目について質問いたします。
1番の市民憲章の質問に入る前に、市民憲章をよく理解し、効果的で促進活動に結びつくような質問を心がけ、当局の皆さんには明快で発展的な答弁を期待し、八幡平市市民憲章を朗読したいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。市民憲章の朗読は60秒です。では、配付しておりますので、御覧いただきたいと思います。
八幡平市市民憲章。八幡平市は、岩手山・八幡平・安比高原の裾野に広がる大自然にめぐまれた農(みのり)と輝(ひかり)の大地です。わたくしたちは、心を一つにして、お互いの幸せを願い、ここに市民憲章を定めます。
1、わたくしたちは、自然をはぐくみ、景観にすぐれたまちをつくります。
1、わたくしたちは、心身をきたえ、活力にみちたまちをつくります。
1、わたくしたちは、ふれあいを大切に、人情あふれるまちをつくります。
1、わたくしたちは、共に学び働き、暮らしのゆたかなまちをつくります。
1、わたくしたちは、限りない未来に向け、希望にもえるまちをつくります。
定例会の前に、このように市民憲章を朗読している議会が多数あります。
それでは、質問に入ります。1点目、市民憲章唱和と市民歌斉唱の啓発と実践について伺います。大更コミュニティセンター主催の住民と市議会議員のフリートーキングが8月4日、同センターで開かれました。市民45人と大更地区議員5人が出席しました。市民の皆さんから出されたまちづくりや地域の課題を集約して市政に反映することを目的に、毎年開催されています。市民憲章推進協議会を中心に、行政と各種団体が連携し、市民憲章唱和や市民歌斉唱の啓発に努めていますが、近年発表の機会が減少しています。あらゆる機会にまちづくり運動として理解を深め、実践に努めてはどうかなど、活発な意見や提言が述べられました。
八幡平市市民憲章は、市民の一体感の醸成と八幡平市が未来に向かって理想のまちづくりを目指していくため、合併翌年の平成18年11月3日に制定されました。まちづくりや市民生活の目標、規範を示しています。八幡平市民歌は、八幡平市の限りない発展と市民の幸せを願い、合併5年後の平成22年11月3日に制定されました。
@、市民憲章推進大会に市民憲章の唱和や市民歌斉唱が行われています。そのほか、現在どのような機会、場所で唱和が行われていますか。市主催の行事だけでなく、市内各種団体の行事や学校教育の場も含めて現状と普及啓発について伺います。
A、私が議会に提言しました市民憲章の英語版が完成し、公表されています。国際交流都市を目指す当市の指針となると思っていますが、今後どのように活用し、普及活動を展開していく考えですか。
B、小学校社会科副読本に市民憲章と市民歌が掲載されています。小中学校での指導や市民歌の合唱はどう行われていますか。校舎内に市民憲章や市民歌の看板を設置し、運動を広げる考えはありませんか。
C、2年後に市合併20周年を迎えます。旧3町村の町村歌や音頭などの保存と活用を今後どのように進めていく考えですか。リストを示してほしいです。リストは頂いています。
2点目、「八幡平旅情」の普及とPR活動について伺います。平成28年12月定例会で一般質問しました旧松尾村のご当地ソング、「八幡平旅情(星野哲郎さん作詞)」についても提言がありました。市ふるさと大使でもあり、民謡日本一の漆原栄美子さんがカバーした同曲の歌、踊りの普及と浴衣などの作成はどのように進んでいますか。
3点目、ごみの不法投棄禁止のミニ鳥居とのぼり旗の効用について伺います。きれいな環境を守るために八幡平クリーン作戦や自治会が中心になり、地域でごみ拾いを展開していますが、不法投棄は後を絶たないようです。特に道路沿いのくぼみや山林など、車を止められるスペースのある場所が不法投棄の常習現場になっています。大更松川地区の市道森合線と中森線には、ごみ捨て禁止のオリジナルののぼり旗が10本立てられました。国道282号沿線の星沢2と相沢パーキング、戸沢には、朱塗りの手作り鳥居(高さ140センチ)が数基立てられ、無言の警告を発しています。鳥居設置後は、不法投棄が皆無であると近隣の市民が言っております。どちらの効用が大であるか見守っていきたいと思っています。
@、これらの設置者及び管理者は誰でしょうか。日本人の信心に訴えるミニ鳥居のアイデアとのぼり旗の効用をどう評価していますか。
A、近年の当市の不法投棄の件数、投棄量、防止策の現況をお伺いします。
この質問に当たり、今回も議会運営委員会の研修視察や、市内外での関係する現場写真や資料の一部を紹介いたしますので、質問、答弁に理解を深めていただきたいと思います。それでは、座って映します。
とても市民憲章を大事にしている花いっぱいの田頭コミセンでございます。これは、旧西根町の町民憲章を彫り直した新しい八幡平市の憲章で、西根総合支所前の憲章でございます。
皆さんにご配付しました八幡平市市民憲章、英語版を特に重視したいと思います。
これは、私がいつも愛用しております市民憲章のコーヒーカップでございます。市民憲章の推進協議会で頂きました。
今回の質問に当たり、市政調査会費を利用して日本の市民憲章、そして社会科副読本の市民憲章です。かつて市民憲章について質問したことがありましたので、追跡質問に当たり、こういう点もどうこの意向を考えているかお聞きしたいので、ここに出しました。
これ社会科副読本の中身です。市民憲章の5か条をこうやりたいよというのを、内容を説明しています。
これは、遠野市図書館のロビーにあります市民憲章と遠野市民課、現場に行って調査しながら撮ってきました。
それから、これは函館駅前の、7月19日に行った議会運営委員会研修、市民憲章といろいろな都市宣言をしている事例でございます。私は、いつもタブレットを公用、私用にかかわらず持ち歩いて、写真の機会を狙って撮っています。
これは、漆原栄美子さんの「八幡平旅情」、先ほど申し上げましたときに発売したものでございます。
これは、漆原栄美子内閣総理大臣賞受賞パーティー、8月11日です。市内からは、観光協会の会長ほか数人行っていましたが、こういう踊りの普及もしたいということで、盛岡のホテルで二百二、三十人集まって、パーティーに私も出席しましたので、写真撮ってきました。
これは、リストに載っていませんが、「みちのくだより」は八幡平市が1億円のふるさと創生で作ったテープでございまして、リストに載っていません。これは、担当したのは私でしたので、ここに書きましたが、図書館で十数年前にこういうレコードないかというので私のところに来たのです。この保存状況があまり徹底していないということで、ここに載せました。私の関わったレコードです。
これは「人生七時雨」、寺田の方がレコーディングしたものでございますが、この「人生七時雨」の文字は北舘義一町長が書いたものでございます。
これは、西根音頭、令和5年8月27日。大更の運動会では、ずっとこの西根音頭を踊っています。各チームで10人以上出ますと、10点の点数です。だから、12チームありますから、全部20人以上出ていますから、二百四、五十人で輪になって西根音頭を踊っています。
これは、ごみ捨ての森合線ののぼり旗で、立てた効果があってきれいになっていましたが、これは星沢2パーキング、8月13日の朝撮ってきましたが、今までのごみがきれいになくなっていました。
これは、同僚議員から写真を送ってもらいました、相沢パーキングの。ここもごみがなくなっています。
こういう警告も発していますけれども、私は警告ではなくて日本人の信心に訴える、捨てては駄目だよというようなことで、ごみの撲滅、投げ捨てをしないような行政なりの指導が必要だと思います。警告に反した人は不法投棄で罰金とか何か取るという、こういうのはあまりいっぱい立てたくないと思って、鳥居の効用を大事にしています。
ここも、こういう強制的な、捨てるなとか、持ち帰れとかではなくて、鳥居の効用のように捨てれば駄目なのだよ、内発的な心起こし、そういうような、ごみ捨てを罰してばかりでなく、市民の内発的な心起こし、気持ちを意識改革するというのがこの質問の趣旨でございます。
これは、大更の方で「盛岡ブルース」、このレコードも欲しいというのでやりましたが、これは平舘出身の角掛芳克さんが作曲した「盛岡ブルース」、「ふたりの盛岡」、平舘の方です。そういう例でここに載せましたが、以上、こういうように百聞は一見にしかずですので、絶えず持って歩きながらタブレットの効用を最大限活用したい、そういう思いで質問しましたので、ご答弁願います。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
(市長 佐々木孝弘君登壇)
〇市長 佐々木孝弘君 おはようございます。渡辺義光議員の質問に順次お答えしてまいります。
初めに、大きな1点目であります市民憲章唱和と市民歌斉唱の啓発と実践についてのお尋ねでございます。1つ目の市民憲章唱和と市民歌斉唱の現状と普及活動についてでございますが、市民憲章は八幡平市の歴史や風土を踏まえ、市民皆さんのまちに対する愛情の醸成とまちづくりへの参加意欲を促すことにより、市の将来像である「農と輝の大地」を実現していくことで、自分の住むまちに誇りを抱くように5か条の構成としているところであります。それぞれ自然環境の保全、健康づくり、連携・思いやり、学習・勤労、未来への希望といった領域における市民の取組姿勢を示しており、平成18年11月3日に制定されたものであります。また、市民歌につきましては、市民の一体感の醸成を図るとともに、八幡平市が未来に向かって理想のまちづくりを目指していくため、八幡平市誕生5周年を記念して、平成22年11月3日に制定をされたものであります。
市民憲章の唱和や市民歌の斉唱につきましては、市民憲章推進大会や成人式、今は二十歳のつどいでありますが、これらにおいて行ってきたものであります。また、年度当初に開催されます行政連絡員会議では、例年市民憲章の唱和のみを行ってまいりましたが、本年度からは市民歌の斉唱も併せて行っており、同様に市市民憲章推進協議会でも実践をしているところであります。市民憲章推進協議会では、38の構成団体に対しまして、総会資料に市民憲章の条文の掲載をお願いしてきたところではありますが、本年度の役員会において、市民憲章の唱和に加え、市民歌の斉唱についても呼びかけていくこととしておりますので、さらなる啓発につながるものと考えているところであります。
次に、2つ目の市民憲章英語版の展開についてであります。令和3年市議会第1回定例会で渡辺議員よりご提案がございまして、市民憲章英語版を作成いたしまして、既に市のホームページに掲載をしておりますが、この市民憲章英語版は日本語版をそのまま英語に訳したものであります。新たな国際交流について特化した条文を追加したものとはなっていないものであります。
また、令和4年市議会第1回定例会におきましても、議員から市民憲章英語版に関するお尋ねがありまして、繰り返しの答弁とはなりますが、市民憲章推進協議会の役員からは、市民憲章のあるべき姿というものは、市民の方への自覚をさらに促すものということで設けた憲章であり、まずは日本語で理解をしていただくことが一番重要ではないか。また、役割的には市民の約束事ということで位置づけられているものなので、英文化までは必要ないのではないかというようなご意見も多数いただいていることから、今のところ市民憲章推進協議会での披露などについては考えておらないところであります。今後外国人来訪者の方などから市の取組姿勢を知りたいなどの要望がありましたら、紹介してまいりたいと考えております。
次に、4つ目の旧3町村の町村歌や音頭などの保存と活用などについてでございますが、旧3町村にはそれぞれ合併前に町民歌、村民歌が制定されており、また西根音頭、松尾小唄や安代音頭もございます。現在町村民歌の歌詞につきましては、旧町村史に掲載されているとともに、町村民歌と音頭の音源については市立図書館、松尾・荒屋コミュニティセンター図書室において保存管理しているところであります。
合併20周年を迎えることに当たりまして、今後ますます旧3町村という枠組みを超えたさらなる八幡平市としての一体感を醸成していくことが重要であると考えております。決して先人が築き上げてこられた歴史を軽視するものではありませんが、八幡平市といたしましては、今のところ旧3町村の町村民歌などについての活用は、現在は考えておらないところであります。なお、引き続き音源等については、図書館などで適正に保存管理をしていきたいと考えております。
次に、大きな2点目の「八幡平旅情」の普及とPR活動についてであります。議員からは、平成28年市議会第4回定例会に加えまして、平成31年市議会第1回定例会でもご質問をいただいております。「八幡平旅情」は、現在市ふるさと大使を委嘱している漆原栄美子さんが平成28年にカバーされ、市、県内外を問わず、様々な場所で歌われておりまして、ふるさと大使として市のPRに多大なる貢献をしていただいているものと認識しておるところであります。また、市の観光イベントであります八幡平ふるさと花火まつり、八幡平山賊まつり、八幡平紅葉まつりや不動の滝まつりの会場では曲を流しておりますし、柏台地区敬老会におきましては、参加者の皆さんで踊られておるものであります。市といたしましては、現在のところ「八幡平旅情」の普及活動は現状のとおりということでありますが、引き続き漆原さんにふるさと大使を務めていただきながら、市のPRの一つとして「八幡平旅情」を歌い続けていただきたいと考えております。
「八幡平旅情」に関した浴衣の作成や「八幡平旅情」の踊りの普及に関しましては、議員から提案がございましたが、現状では市民の皆さんから要望は寄せられていないことから、今のところ浴衣の作成や踊りの普及については予定をしておりませんので、ご理解をいただきますようによろしくお願い申し上げたいと思います。
次に、大きな3点目のごみの不法投棄禁止のミニ鳥居とのぼり旗の効用についてのお尋ねでございます。初めに、1つ目のこれらの設置者及び管理者は誰か、日本人の信心に訴えるミニ鳥居のアイデアとのぼり旗の効用をどう評価しているかについてでございますが、国道282号沿線のミニ鳥居につきましては、このエリアの国道を管理する盛岡広域振興局土木部岩手土木センターにおいて設置をいたし、管理しているものでありまして、いずれも令和4年度以降に設置されたものでございます。ミニ鳥居は、ごみよけトリーという製品名で販売されている商品であり、鳥居に似せて作ってあるため、不法投棄者の心理的な効果を狙って設置したものであること、また設置後につきましては、不法投棄の減少に一定の効果があるということも伺っておりますので、今後の取組の参考にしてまいりたいと考えております。また、のぼり旗10本の設置者及び管理者につきましては、八幡平市公衆衛生組合連合会でございまして、本年8月上旬に設置されたものでございますので、その効用につきましても今後期待するところでございます。
次に、2つ目の不法投棄の件数、投棄量、防止策の現況についてでございますが、不法投棄の件数につきましては、平成30年度が15件、令和元年度が15件、2年度が15件、3年度が11件、4年度が10件となっておりまして、5年度においては8月末現在で3件となっております。
不法投棄の投棄量につきましては、不法投棄された品目により搬入場所が違うこと、また冷蔵庫、洗濯機などの家電4品目及びタイヤ等につきましては、量ではなく数で計算していることから把握できておりませんが、不法投棄された品目につきましては、家電4品目やタイヤなどが特に目立っており、そのほか空き缶、ペットボトル等のポイ捨てなどが多くございます。なお、不法投棄された家電4品目及びタイヤの数量でございますが、家電4品目につきましては、平成30年度が30台、令和元年度が23台、2年度が10台、3年度が5台、4年度が7台となっており、5年度におきましては8月末現在で3台となっております。タイヤにつきましては、平成30年度が40本、令和元年度が190本、2年度が38本、3年度が87本、4年度が150本となっておりまして、5年度におきましては8月末現在で12本となっております。
市における防止策につきましては、「広報はちまんたい」や市ホームページでの周知、不法投棄禁止看板の設置、また公衆衛生組合連合会における不法投棄パトロールなどを実施しております。市では、関係機関、団体等と情報共有し、今後も継続的に不法投棄防止に取り組んでまいりたいと考えております。
なお、このほかのご質問につきましては、教育長から答弁がありますので、以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
(市長 佐々木孝弘君降壇)
〇議長(工藤隆一君) 教育長。
(教育長 星 俊也君登壇)
〇教育長 星 俊也君 私からは、議員お尋ねの大きな1点目の3つ目、小中学校における市民憲章や市民歌の指導、市民歌の合唱や今後の運動についての質問にお答えいたします。
市民憲章につきましては、全小学校において社会科副読本の活用に関連して扱っており、中には年2回行われる児童総会の資料に市民憲章を掲載し、会に先立ち、参加児童全員で読み上げるという実践が長く継続されている学校もございます。
市民歌の歌唱指導につきましては、副読本活用時の導入場面で内容に触れたり、歌詞の音読や市の昼のチャイムのメロディーとの関連について扱ったりするなどしている学校もございます。また、総合的な学習の時間において八幡平市について調べる際の活用を想定しているほか、鑑賞や歌唱を計画している学校もございます。
次に、市民憲章や市民歌の看板の設置についてのお尋ねでございます。現在市民憲章等を校内に掲示しているのは、市内の14校中8校でありますが、日常の学校生活において、児童生徒が市民憲章を意識する機会を持つことは大切な意味を持つと考えますので、今後全ての学校で掲示をする方向で取組を進めてまいります。
教育委員会といたしましては、市民憲章や市民歌に触れる活動なども通して、生まれ育った地域についての理解を深めるとともに、地域に対する愛着を持った児童生徒の育成に取り組んでまいります。
以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
(教育長 星 俊也君降壇)
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 大更地区の議員と語る会ですが、東北地区の市民憲章の推進委員会に出席された方から、「ほかの地域ではとても大切にしていることが伝わってきました。議会で市民憲章についてどう考えているでしょうか」という質問がありました。各議員一人一人からコメントをしてくれと言われました。今回大更コミセンで発行しました、この発行の文を読んでみます。市民憲章唱和の普及について、議員としてどう考えているか、一人一人からのコメント、非常に大事に思っている。改めて議会で提案していきたい。議会改革特別委員会に提言していきたい。各部署で唱和したり、学校や自治公民館等に掲げたり、そういう場をつくっていきたい。さらには、外国人も増えているので、英文化してほしい。次に、いろんな催し事の際に唱和の普及に努めたい。市民の合意を表した市民憲章を深く勉強していきたい。これが大更地区5人の議員から選ばれた市民憲章に対する意見でございました。
それで、質問しますが、今回、英語版の市民憲章が公表され、私大変モデルとしてイメージを広げていきたいと思っていました。この英語版について、庁議決定あるいは市長の決裁を受けて配信していると思いますけれども、その辺の経過をお願いしたいし、この頭のところ、八幡平市市民憲章、そして英文ですとHachimantai Citizen's Charter、「City」が抜けていると思います、私。八幡平市、「市」の市民憲章です。こっちの英訳文は八幡平市民憲章で、「市」の訳が抜けていると思います。それから、細かい英文は分かりませんが、花、リンドウ、木、アカマツ等の解釈もちょっと違うのではないかという、私も素人ですから、その辺の制定経過の市長決裁、あるいは庁内で庁議等で決定して、どういう形でこの英文ができたかということと、今指摘した市民憲章の英文訳についてのご見解をお伺いします。
〇議長(工藤隆一君) まちづくり推進課長。
〇まちづくり推進課長 工藤輝樹君 お答えいたします。
決裁の経過、あとは英文の作成経過のお尋ねだと思います。令和3年第2回定例会でも渡辺議員からご質問いただきましてご回答しているところでございますが、英文案につきましては、海外留学の長い、また海外での業務経験のある地域おこし協力隊員に原案を作成させまして、その後アメリカ人である国際交流員、日本語が堪能な国際交流員の監修をいただきまして、令和3年6月にホームページのほうに掲載させていただいたところです。議員からご指摘いただいたときにも、現在最終調整しているということでご回答を申し上げていたところでございます。
庁議とかの決裁についてでございますが、これにつきましては答弁でございましたとおり、翻訳したものという扱いでございまして、市のホームページに掲載するための所属長決裁において決裁を終わっているというところでございます。
あと、「City」が抜けているというところをご指摘いただきましたけれども、そこにつきましては、私今のところちょっと深く分かりかねるところでございますので、また確認してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 市民憲章は、将来のまちづくり、市民の役割を示すものであります。それを示すために市総合計画、あるいはいろんな計画があります。ここのところ、「City」が抜けているというのを分からないということですか。これは、市民憲章は条例で決めて、例規にも載っていますよね。そして、ほかの町村では英文も載っているのです。それをさっきの参考図書から出して話ししたのですが、私はやっぱり2人の、海外留学とか日本語が堪能、そんな人と言ったけれども、これは庁内で検討して、庁議決定して発表しなければ、こういうふうなミスが起きて分からないというようなことになるのではないでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) まちづくり推進課長。
〇まちづくり推進課長 工藤輝樹君 お答えいたします。
ミスというご指摘でございますけれども、これはアメリカ人の方に翻訳していただきましたので、国際交流員の方からはそのような表現が、母国語を英語とされている方からはそういった表現が適切だということで、監修いただいたものと思っているところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 はっきり間違いではないですか。訳し方ですか、直訳ですよね。文学作品であれば、いろんな芸術、文化、宗教的なのを入れて訳すわけですが、これ直訳そのままですから、そのまま分かりやすいのにするのが翻訳ですし、英語版だと思います。私もいつ発信したか分からなかったので、その辺決裁なり受けて発表するべきで、担当課長が広く全国に発信するとしてはちょっと無理があったのではないかと思いますが、その辺副市長なり市長はどう考えていますか。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 お答え申し上げます。
庁議決定というお話もありますが、基本的にはこの左側の八幡平市市民憲章日本語版、これが当然いろいろな経過を踏まえて決定したものでありまして、答弁でも申し上げましたとおり、英語版については直訳したものというようなことであります。これをあえて庁議決定ということに至るというところまでは考えておらない、そういった経過の下に英語版として載せたということでの、作成したということの私は解釈ではないかというふうに思っています。
そして、間違いという話でありますが、庁議で話ししても、この英語版の間違いかどうかというのは、私どもになかなか解釈は、理解できないところもあるわけでありますので、そこについてはやはり英語の堪能な方からまた再度検証していただいて、間違いなのかどうなのかというような判断は、ここの場では答弁は控えさせていただきたいというふうに思っておるところであります。
また、市民憲章の意義について、英語版で直訳することがそのままストレートに海外の方に伝わるかというようなことも、なかなか難しいものがあるというふうに思っております。多分市民憲章というのは、それぞれの国ごとにもあるところもないところもあると思いますけれども、我々が、日本の中での八幡平市が策定したこの八幡平市市民憲章が、その理念が海外の方にもそのまま直訳しただけで受け止められるのかということについては、なかなか難しいというふうに思っておりますので、何を目的にして英語版にしていくかというところ、もう少し掘り下げていけば、例えばまた別なちゃんとした英語版ということで、直訳ではなくて、いわゆる翻訳したような形で、英語版あるいは外国語版の市民憲章というものがつくられていくべきものかなとは思いますが、それをなぜつくるのかというようなことの意義が、ちょっとまだそこのところ、私のところにも落ちてこない、そういったところもあります。
ちょっと話長くなりますが、先ほど渡辺議員が総合計画の話もされましたが、第2次八幡平市総合計画の策定に当たっては、この市民憲章の5か条をそのまま基本目標に置き換えました。これは、私が知る限り、旧町村の時代からも含めて初めての試みといいますか、画期的なことであるというふうに思っています。八幡平市市民憲章がこの基本目標に置き換えられて、その下に施策、そして事務事業の展開ということが図られているわけでありますので、我々市の事務事業についても、大きくたどれば市民憲章を基にした施策の展開であるということが言えるというふうに思っております。その展開が市民憲章のいわゆる推進に大きく寄与しているものだというふうに考えておりますので、ご理解よろしくお願いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 5項目に分けるということは、平成23年2月に提案していました。23年の広報に。市民憲章を、ばらばらの計画ですから、項目に合ったようにつくり変えるべきだということを提案して、そのとおりしていました。唱えることを言霊信仰といいます。古代から日本初期、古事記の時代から、唱えることに魂が宿って意識が変わる、いいことを唱えればいいことが起きるよ、だから唱和運動が大事だということは申し上げていました。総合計画とか地域福祉計画にも、裏表紙にいつも市民憲章が入っていましたが、今回入っていませんね。それと、成人式でも全く抜けていました。君が代、国歌は斉唱しましたよね。懇談会で言ったように、市民憲章の唱和なり活躍がないというのは、そういう点も指摘したものでございますが、その辺、総合計画に載っていますか、地域福祉計画に載っていますか、それ。それから、成人式で、二十歳のつどいでやらなかったというのは、どういうことでそれ縮小してやったのでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 文化スポーツ課長。
〇文化スポーツ課長 関 貴之君 お答えします。
成人式での市民憲章の唱和につきましては、令和元年度まで実施した成人式では実施しておりました。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、実施を見送ったところでございまして、3年度に前年度の成人式対象者の22歳のつどいと当該年度対象者の成人式を実施しました。令和4年度には、4月1日に成人年齢が20歳から18歳に変わったことから、二十歳のつどいとして実施しておるものでございます。
令和3年度以降は、コロナ禍の実施ということもありまして、感染防止対策として式典の内容の簡素化による時間短縮を図り、市民憲章の唱和を行いませんでした。こちらは、国歌の斉唱も同じく行わなかったところでございます。
本年8月15日に行いました二十歳のつどいでは、国歌斉唱は行いましたが、市民憲章の唱和、あるいは市民憲章の提示は行わなかったところでございます。その理由としましては、実は前年度、時間短縮と簡素化というところで実施しており、今年度につきましても会場の広さを確保するということで、八幡平市総合運動公園の体育館で実施したところでございまして、議員の皆様にも出席いただきまして、ご存じと思いますが、暑さ対策というところで、引き続き簡素化の方向でというところで行ったところでございます。そこで、本来であれば令和元年度に実施しているモデルでやらなければいけなかったところと思いますが、今回につきましては簡素化というところを重視したために行わなかったというところでございます。
来年度以降につきましては、今年度の状況を踏まえまして、また本日のご意見を踏まえまして、式典の内容あるいは開催場所についても検討する予定でございますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 副市長。
〇副市長 田村泰彦君 お答えいたします。
総合計画の基本構想の本文の中に掲載しています。議員ご指摘のとおり、例えば地域福祉計画、もろもろの計画には、多分といいますか、私が確認した中では掲載は少ないのかなというふうには思っております。なので、計画の改定のときに、市民憲章については裏ページなり表ページなりに掲載するようにしたいというふうに思います。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 こういうのが、懇談会で言ったように、市自体が縮小するし、成人式でも唱えてほしかったと思いますし、各種計画の裏側にも載せれば、総合計画なり計画の思いやりのまち、自然豊かというのが出てくるので、ぜひそこを見直して、今からでも折り込みでもいいですから、載せると一覧して分かります。そういうふうにお願いします。
このときに、22年12月に来年度から成人式で唱和すると私の答弁に答えていました。この23年の2月発行の議会報を見てください。ここについていました。それから、「八幡平旅情」。ここで田村前市長は、「市民憲章は、市民一人一人が自分にできることを自発的に行うもの。総合計画は、市と行政上の最高規定である。市民憲章運動と総合計画は、市民と行政が役割を分担しながらまちづくりを考える」、この理想の理念です。それが欠けているというのが今言った唱える場所、あるいは計画にもないと、そういうふうに縮小しているというのをこの前の懇談会で言われたものだろうと思いますので、ぜひ総合的に点検しながらまちづくりに対して市民憲章をのせていただきたい、そういう思いですので。
それから、教育委員会ですが、秋田県の小学校の例も出されました。秋田県の小学校では、秋田県県民歌、市民歌を歌ったり、市長が来て歌っているということを参加者から聞きました。私の孫も3人秋田市内にいるのですが、学習発表会等では市民歌、県民歌、そして市民歌を題材にした寸劇等を披露しているのです。私は、学力が日本一の秋田県は、そういうふだんからのまちづくり教育、そして唱える市民憲章等の成果が日本一の学力の秋田県であろうと思いますが、学校教育においてそのような形で、いろいろ問題もありますが、これが学力向上あるいは市民の一体感、思いやり、郷土愛につながるという考えですが、学校教育からどういう観点かお聞きしたいと思います。
〇議長(工藤隆一君) 教育指導課長。
〇教育指導課長 柏 英保君 お答えいたします。
学力と地域との部分につきましては、具体的にデータ等はないわけでございますけれども、ただ自分たちの住んでいる地域に対しての愛着を持ったり、愛情を育んでいくことは、非常に重要なことであるというふうに考えてございます。各学校におきまして、今後市民憲章の唱和であったり、それから市民歌の歌唱等であったり、そういったものを進めていく中で、より一層子供たちの八幡平市民としての理解や愛情といったものを育んでいきたいなというふうに思ってございます。
以上です。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 私は、そういう風土あるいは郷土を愛する郷土愛、市民の助け合い、そういう形が総合的に学力向上、体力向上、思いやり、将来の秋田県、そういう秋田の学力の向上はその一環であると思いますが、教育長は総合的に市民憲章あるいは郷土学習、副読本等の活用がそれにつながる、あるいはつながっていると私考えまして、総合的な観点からご答弁願いたいと思います。
〇議長(工藤隆一君) 教育長。
〇教育長 星 俊也君 秋田の取組を紹介していただきましたが、市民歌あるいは市民憲章というものについては、学力向上と直接の関わりは、私はないと考えております。市民としての一体感を育む、あるいは郷土愛を育てるということについて、むしろ大きな意味があるのではないかなというふうに考えております。市民歌について、常日頃耳にしますと、大変高尚ですばらしい曲であります。しかし、特にも小学生にとってはなかなか難しい曲であるというふうにも思っております。今後市民歌を耳にする、触れる機会を増やしながら、またどのような取組をすれば子供たちにも親しまれる市民歌となっていくのかと、今後各学校の意見等も聞きながら検討してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 そのように内的な、直接に学力にはつながらないと思いますけれども、意欲なり、あるいは希望なり、意識改革にはつながると思います。ぜひ学校教育のほうでも市民歌、市民憲章の朗読、そして掲示板等もやるということですので、一体となった進め方をしてほしいと思います。
それから、「八幡平旅情」に入ります。西根音頭、文化財になっていました。ぜひ新しい踊りを踊りたいという方もおりますので、西根音頭を学校に行ってリーダーの人が教えているのです。だから、「八幡平旅情」にも振りつけがあります。そういう芸術文化団体等あるいは舞踏愛好家等で教える方を募集して、各クラブなり地区に行って教えていただきたい、そう思います。
それから、市民憲章の唱え方も、しおりを書いてこうやればいいよ、例えば私がやりますというようなのを書いて、すぐやれるような方法にして進めていただきたいと思いますが、その2点お願いします。
〇議長(工藤隆一君) まちづくり推進課長。
〇まちづくり推進課長 工藤輝樹君 「八幡平旅情」または西根音頭等の普及についてのお尋ねだと思います。先ほどの答弁でもございましたが、地区によっては独特な代々伝わる音頭を踊ったり、また地区によっては伝統的な盆踊りを踊られるとかございます。地区によって考え方、やはり盆踊りを踊る機会も年々少なくなっておりまして、私も田山なのですけれども、太鼓のたたき手が減少しているという中で、その伝統芸能を引き継いでいくところでも大変な地域もございます。あと、音頭がやはりいいところとかもございますので、振興協議会もございますので、各地区でご判断されて、それぞれに合った楽曲なり、音頭なりを普及、そして伝えていただくものと考えてございます。
あと、市民憲章の唱え方、「一つ……」と唱えるということだと思いますけれども、そちらのほうにつきましては、今ご提案ございましたので、課に戻りまして検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 秋田市では、図画、書道作品、児童生徒作品コンクールをやっているのです、市民憲章をテーマにした。市民の目と心で作品を通した感性豊かな思いで、時代を担う子供らとともにというような、心豊かなまちづくりということで、自然豊か、あるいは標語にあるのを図画にしたり、書道にしたり、作文にしたり、そういうふうな取組をして、ぜひ私は市民憲章を合併20周年でその集約を、一体化したいというような思いで話ししています。国際交流都市宣言も話ししましたが、その一環として英語文化、さきに申し上げました教育委員会のほうでそういうふうな取組もありますので、作文なり、あるいは市民憲章の思いなり、図画なり、そういう考えもぜひ取り入れていただければと思いますが、いかがでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 教育長。
〇教育長 星 俊也君 大変貴重なご意見をいただいたと思っております。市民憲章をテーマとした書道、絵画コンクールと取り組みがいのあるものだというふうにも考えますので、今後機会を見て検討してまいりたいというふうに思っております。
〇議長(工藤隆一君) まちづくり推進課長。
〇まちづくり推進課長 工藤輝樹君 お答えします。
市民憲章推進大会等でのコンクールとかだと思いますでの、今後の市市民憲章推進協議会の中で、市内の各種団体の代表の方にお集まりいただいていますので、その中でもご相談していきたいと思っております。
以上です。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 各課でそれぞれ出向く集会等もあるわけですが、私去年の10月まで保護司をやっていました。保護司は、保護司信条というのをその都度読むのです。だから、そういう工夫をして、出かける会議、あるいは各課の集会等があった場合もつくっておいて、自ら職員が先に唱えて、そしてみんなで一緒にやるというようなことも必要だと思います。すると、暗記できますし。ぜひそのような各集会を通じて各課が、さっき言ったように唱え方とか意識が減少している現状ですから、唱え方についても、あるいは啓発についても1枚の模造紙でも書いて持って歩いたり、いろんなところに行って、老人クラブなり、ふれあいいきいきサロンなり、いろんなことで唱えることによって、よいことを唱えれば夢がかないます。それが言霊信仰です。ぜひそういうような機会を全課的に取り組んでほしいと思いますが、いかがでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 お答え申し上げたいと思います。
市民憲章を唱和する機会、先ほどの答弁の中でも二十歳のつどい等々、いろんな行事の中で、3年間コロナで縮小する中で、いろんなものを省略してきたり、そういったような状況で来ましたが、改めて今年度コロナ後ということで、いろんな行事が少しずつ元に戻すような形で動き出してきましたので、来年度以降、ご提言に沿ったようなことで取り組んでいくことも検討していきたいと思っております。
あと一方では、先ほど私申し上げましたとおり、市民憲章を5項目唱える、そしてそれを大きな枠組みとして、理念として市民の皆さんが共有する、それに向かって行政も市民も、あるいは事業者も、多くの市内の皆さんがそれに基づいてどういう方向に進んでいったらいいのかというようなこと、これがやはり先ほど申し上げましたとおり、総合計画の中で基本目標の下に掲げております施策、例えば市民憲章では最後の5項目めに「わたくしたちは、限りない未来に向け、希望にもえるまちをつくります」とあるわけでありますが、総合計画の第1項目めで「未来への希望にもえるまちづくり」というものを基本目標に置き換えているわけでありますが、その施策としては「住んでしあわせを感じるまちづくり」あるいは「安心して子育てができるまちづくり」という大きな施策を2つ掲げ、そしていろんな事務事業、予算にと展開しているわけであります。こういったことも皆さんで共有しながら、それぞれが行うべきもの、あるいは目指していくべきもの、いろんなものを皆さんで共有しながら取り組んでいくことが市民憲章の理念に沿った市政の推進につながっていくものと思っておりますので、そういったことで展開していきたいと思っております。よろしくお願いします。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 人口減少、暗い話題、もっと明るい話題もありますが、ぜひ市民憲章を夢に見ながら、こうあるのだよということを私はここで発表して、なるほど、発表で勇気づけられました。そういうふうな形で唱和していただきたい。
それから、市民歌、音頭等について、私もリストがありますので、紹介しますから。さっき言った1億創生で、私がつくったのがリストに載っていないというのを残念に思いました。全国公募して、「みちのくだより」というのを作りました。それが調べていなかったと言うのですけれども、これです。ふるさと創生1億円で三百何万かけて、全国から四百何点、私担当して、東京に行って録音したったのですけれども、そういうのもリストにできないというなら、私前にも言いました、各町村章も見えない、何か古いのを大事にしない、文化を。こういうのも参考にしながら、リストを私も出しますし、集めてほしいし、音源は図書館あるいは資料館でもいいと思いますし、そして新しい「八幡平旅情」等についても、希望があれば浴衣等も作ってもいいというようなことですが、あまりなかったということですので、ぜひそういうふうな盛り上げを婦人会の皆さんなり図っていただいて。
そして、最後に聞きますが、「八幡平旅情」の著作権なり、それは自由に使えるのですか。そこがちょっと、松尾村で作ったのではないですけれども、それ自由に使って著作権料をJASRACに払うのか、その辺が非常にネックになっているのだと思いましたが、その辺のお考えを最後にお聞きして、終わりたいと思いますので、ご答弁願います。
〇議長(工藤隆一君) まちづくり推進課長。
〇まちづくり推進課長 工藤輝樹君 お答えします。
申し訳ございません。そこまでは調べてございませんが、JASRACのホームページについていると感じておりましたので、恐らく著作権は生ずるのではないかなと思っております。今後調べさせていただきたいと思います。
〇議長(工藤隆一君) 12番、渡辺義光議員。
〇議員 渡辺義光君 以上、発展的な、唱えたかいがありました。質問して勉強になりました。ぜひそのように沿って進めていただきたいと思います。ありがとうございました。
(議員 渡辺義光君一般質問席降壇)
〇議長(工藤隆一君) これで渡辺義光議員の質問を終わります。
ここで11時15分まで休憩いたします。
(11時02分)
☆
休 憩
再 開
☆
〇議長(工藤隆一君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
(11時15分)
〇議長(工藤隆一君) 引き続き一般質問を行います。
通告順位2番、工藤直道議員。
(議員 工藤直道君一般質問席登壇 ※プロジェクター使用)
〇議員 工藤直道君 議席番号13番、自由クラブの工藤直道でございます。通告しておりました3項目について質問いたします。
1項目め、大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備についてであります。平成24年3月に事業計画が示され、計画案総括表を基に、大更駅前地区事業(大更駅西側)は、大更駅東西自由通路、駅舎、都市計画道路大更駅前線など11事業、また駅東地区事業として、市道大更中央線や市立病院建設など14事業が、そして空き店舗活用事業などソフト事業4事業が計画されました。想定事業着手時期を短期5年以内とするものが22事業、中期10年以内とするものが3事業、長期10年超えとするものが4事業と目標を定め、事業を図られてきましたが、事業着手5年以内であった駅前顔づくり施設が平成26年度からの検討開始から10年以上経過しています。今年度に入札、契約、そして令和6年から7年度に建設工事、工事完了後運営開始を予定しておりますが、想定された未着手の他の事業について、今後どのように進めていく考えか、以下についてお伺いいたします。
@、駅東地区のまちづくり環境整備基本計画案では、病院や文化施設の一体的な整備、集積という方針でありましたが、文化施設についても今後検討されていくのか見解をお伺いいたします。
A、同じく駅東地区の整備方針であった市道大更中央線などを軸とした住宅団地整備や公園の配置計画がありましたが、今後とも計画に変わりがないのか、見解をお伺いいたします。
B、市道松子線の拡幅など、道路整備の見通しと踏切の改良などは、JRなど関係機関との交渉が重要と考えます。現在の進捗状況をお伺いいたします。
C、市道山子沢線との連結に期待がかかる(仮称)大更南線の整備計画と今後の事業方針をお伺いします。
2項目め、学校給食費の負担軽減について。文部科学省が行った学校給食費の保護者負担軽減に向けた令和4年7月29日時点での各自治体の調査では、実施または実施を予定している自治体は全国で1,491自治体、83.2%という調査結果が出ています。以下について伺います。
@、小中学生を育てる保護者の物価高騰などによる負担の軽減と、子育て環境の充実が重要と考えます。多くの自治体において、負担軽減に向けた取組が行われていますが、本市の考えをお伺いいたします。
A、負担軽減を実施していると回答した679自治体のうち、54.8%に当たる372自治体が既存の地方創生臨時交付金を活用しています。また、これから実施予定とする812自治体のうち、96.2%に当たる781自治体では、地方創生臨時交付金のうちのコロナ禍における原油価格・物価高騰対応分の活用を予定しております。本市でも国の交付金を活用し、学校給食費助成事業を実施していく必要があると考えますが、見解をお伺いいたします。
3項目め、雨水等災害時の避難対策について。令和元年に発生した東日本台風被害で、高齢者や、障がいがあり、自力での避難が困難な避難行動要支援者の方など、多くの方が被災を受けました。本市の災害時の避難対策など、以下についてお伺いいたします。
@、市町村には、避難行動要支援者を把握するための避難行動要支援者名簿の作成が義務づけられていますが、避難方法などの個別避難計画の作成は、市全体としてどのように推移されているのかお伺いいたします。
A、個別避難計画作成には、個人情報などの聞き取り、記載が伴うため、本人からの開示拒否や不同意などの課題もあると関係者の方からお伺いしていました。市としての推進策をお伺いいたします。
B、八幡平市指定避難所である西根地区市民センターの対象地区となっております大更北村集落では、県道23号大更八幡平線のアンダーパスを利用する避難者が多いと推測します。ゲリラ豪雨などによる冠水の危険性が危惧されますが、安全対策についての見解をお伺いいたします。また、そういった危険を回避するため、西根バイパス東側の住民は、指定避難場所を八幡平市総合運動公園体育館などに変更ができないかお伺いします。
以上、質問といたします。ご答弁よろしくお願いします。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
(市長 佐々木孝弘君登壇)
〇市長 佐々木孝弘君 工藤直道議員のご質問に順次お答えしてまいります。
まず、大きな1点目の大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備についてのお尋ねでございます。初めに、1つ目の文化施設について今後も検討されていくのかでございますが、文化施設につきましては、大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備基本計画に盛り込んでおりまして、当初計画していた場所は、現状、八幡平市立病院の駐車場として整備されておりますことから、駅東側地区におきましては建設のための用地が残っていない状況にあります。文化施設につきましては、新市建設計画の中で、新市全体としての新たな文化を創り出し、充実させていくため、また市民が主体的に芸術や文化の活動や、ボランティア活動、学習活動、伝承活動などを行う拠点として、多目的型の文化交流施設の整備を図るとうたっており、令和3年度から7年度までの5か年の八幡平市総合計画後期基本計画の中で、多目的文化施設に関し、規模や運営手法などについて検討を重ねることとしているところであります。本年度は、(仮称)八幡平市文化芸術推進基本計画の策定に向けまして、同審議会を設置いたします。その中でご意見を伺いながら、本市の文化芸術の推進に向け、ソフト、ハード両面の施策についてご審議をいただき、在り方の方向性をまとめてまいりたいと考えておるものでございます。
次に、2つ目、駅東地区の整備方針であった市道大更中央線などを軸とした住宅団地整備や公園の配置計画についてでございます。大更駅東側の住宅地整備につきましては、平成23年9月策定の八幡平市都市計画マスタープラン、24年3月策定の大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備基本計画及び26年12月策定の大更駅東側土地利用基本計画において、日常生活や交通の利便性の向上により定住化が期待される地域であると位置づけておりまして、駅を中心としたコンパクトなまちづくりを進める計画としておるものであります。この計画に基づいて、駅東側の環境整備を進めてきたところであります。平成30年2月に大更駅及び自由通路の供用開始、令和2年8月に市立病院の開院、これに併せて駅東口駅前広場を含む市道大更中央線を供用開始し、駅東西の連担と国道282号からの利便性の向上を図ってきたところであります。駅東側の土地利用につきましては、民間活力を導入した住環境の整備を視野に住宅地の形成を図ることとしております。これまでの公共施設整備等に伴う社会情勢の変化を踏まえ、開発需要や住宅需要の動向などを見極めながら、令和6年度以降に予定しております八幡平市都市計画マスタープランの見直しにおいて、内容について検討してまいりたいと考えております。
次に、3つ目、市道松子線の道路整備の見通しと踏切改良に伴う関係機関協議の進捗状況についてでございます。市道松子線の改良につきましては、国道282号とJR花輪線大更駅西側を結ぶアクセス路線として、松子踏切の拡幅改良が重要であると考えております。市の道路整備計画において、JR東日本との協議を必要とする改良計画が複数ございまして、事業ごとの協議をお願いしているところでありますが、JR東日本側の対応としては複数箇所の同時整備は難しいことから、事業の優先度に応じた改良協議を求められておるところであります。このことから、令和3年度の市道山子沢線夏間木踏切の拡幅改良の完了を受けまして、4年度から県営事業後藤川地区圃場整備事業に伴う市道永持1号支線整備に係る森子踏切の移転協議に着手をし、本年度踏切の詳細設計を実施しております。この詳細設計に基づいて、今後森子踏切の移転時期等の協議が行われますことから、松子踏切の拡幅改良に係るJR協議は、森子踏切の移転の進捗状況を見ながら進めてまいりたいと考えております。
また、市道松子線の改良整備につきましては、現在駅東口の事業として整備を進めております市道大更中央線と市道赤森線を結ぶ市道大更駅東線の進捗状況や他事業との事業調整が必要となりますことから、整備内容や整備時期等について検討してまいりたいと考えているところでもあります。
次に、4つ目、(仮称)大更南線の整備計画と今後の事業方針についてでございます。(仮称)大更南線の整備につきましては、これも大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備基本計画において、生活道路の拡充を目的に、新たな交通、歩行動線を創出する位置づけで計画した道路でございまして、通学路としての歩行環境の改善につながる路線であると考えております。現在市が実施しております通学路への歩道設置を目的とする道路改良事業といたしましては、市道山子沢線と市道森合線の改良舗装工事があります。これらの事業は、社会資本整備総合交付金事業、国の交付金事業でありますが、これの対象事業として実施しておりまして、このうち市道山子沢線の夏間木踏切から一般県道渋民田頭線までの区間は、(仮称)大更南線の接続を計画する路線でありまして、令和6年度の工事完成を目指して事業を実施しているところであります。
また、市道森合線につきましても、国道282号から市道大更線までの区間を優先し、本年度から道路改良工事に着手する予定としております。
(仮称)大更南線を事業化する場合の財源といたしましても、社会資本整備総合交付金事業が想定されますことから、市道山子沢線及び市道森合線の事業の進捗状況や他事業との事業調整を図りながら、同上の路線の必要性や整備内容及び事業の実施時期等について検討してまいりたいと考えておるところであります。
次に、大きな3点目、雨水等災害時の避難対策についてのお尋ねでございます。1つ目の個別避難計画の作成は、市全体でどのように推移しているのかについてでありますが、災害時に自力での避難が難しい高齢者などの避難行動要支援者につきましては、八幡平市地域防災計画及び八幡平市避難行動要支援者避難支援計画に基づき、避難行動要支援者名簿を作成しておりますが、名簿登録者数は令和5年7月31日現在で3,051名となっております。このうち、避難支援等関係者に対する名簿の情報提供に同意がある方につきましては、地域の自主防災組織などの協力を得ながら、避難の際の配慮事項や緊急連絡先などを記載した個別避難計画の作成に取り組んでいるところであります。
議員お尋ねの個別避難計画の作成における市全体での推移につきましては、先行的に大更地域と寺田地域、2つの地域において、それぞれの自主防災会のご協力を得ながら作成に取り組んでおるところであります。現時点で大更地域では163件の計画が策定されておりますが、寺田地域におきましては現在作成中でございます。
今後個別避難計画作成にご協力をいただいた2つの地域の取組を参考にしながら、他の地域でも計画作成に着手できるように進めてまいりたいと考えております。
次に、2つ目の開示拒否や不同意などの課題に対する市としての推進策についてのお尋ねでございますが、個別避難計画は自主防災組織などが支援を必要としている方の情報を平常時から理解しておくことで、緊急時の機動的かつ迅速な対応につながるものであります。このことから、情報提供に同意する方の同意者名簿の作成と一体で進めていく必要がありますが、現在は同意をいただいている方の個別避難計画作成を優先して進めており、不同意者に対する取組は現状ではまだ進んでいないところであります。
今後情報提供への不同意をなされた方々に対しましては、個別避難計画作成の趣旨や名簿の個人情報がきちんと管理されていることなどを丁寧に説明をいたしまして、ご理解をいただいた上で同意をいただけるよう、取り組んでまいりたいと考えております。
もう一つの取組として、市では本年度から県の個別避難計画作成支援事業を活用いたしまして、八幡平市の計画策定に当たって、アドバイザーから助言をいただくという取組を始めたところであります。今後議員お尋ねの名簿情報提供に同意がない方の個別避難計画の作成や同意者を増やす取組についてなど、先進事例の情報や手段について調査研究し、本市の実情に合った取組につなげてまいりたいと考えております。
次に、3つ目、指定避難所についてでありますが、八幡平市地域防災計画におきましては、市の避難所として指定しております西根地区市民センターは、北村、間羽松の集落を対象地域としておるものであります。この指定避難所と対象地域の関係は、旧町村単位で全域に避難所を開設する必要に迫られた場合の振り分けとなっているものであります。市から高齢者等避難、避難指示等を発表、発令する際には、災害の種別、例えば大雨による水害なのか、地震によるものなのか、加えて災害の規模などを総合的に判断して発令する地域と開設する避難所を決定した上で、お知らせすることとしているところであります。このため、お尋ねにありました大雨により北村集落に避難指示を発令する際に、県道大更八幡平線のアンダーパスが冠水のおそれがあると予想される場合には、開設する避難所を大更コミュニティセンターなどに指定する場合もございますので、防災無線や防災メールなどを確認の上、避難していただきたいと考えているところであります。
また、当該地域の避難所に指定されているからといいましても、避難経路が被災しているような場合には無理にその避難所へ移動することではなく、災害の状況に応じた柔軟な避難をお願いしたいと考えているところでありますので、ご理解いただきたいと思います。
ご提案のありました八幡平市総合運動公園体育館につきましては、大規模災害時におきましては、災害応急活動の中核となる防災拠点及び緊急物資の輸送、集積等の中核となる輸送拠点として位置づけられておりますことから、現時点での変更は考えていないものであります。
なお、このほかのご質問につきましては、教育長から答弁がございますので、以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
(市長 佐々木孝弘君降壇)
〇議長(工藤隆一君) 教育長。
(教育長 星 俊也君登壇)
〇教育長 星 俊也君 私からは、大きな2点目の学校給食費の負担軽減についてのご質問に順次お答えいたします。
初めに、1つ目の負担軽減に向けた取組についての本市の考えについてでございます。まず、改めまして本市における学校給食の状況についてご説明をいたします。これまでの一般質問の答弁の中でもご説明申し上げているところですが、学校給食費につきましては、平成26年度に合併以降初めて消費税の税率引上げに伴う改定を行いました。それ以降、昨年度までは改定を行っていなかったため、実質合併以降単価を据え置いた状態で学校給食の提供を行ってきたところであります。
しかしながら、実際は学校給食費より食材費が上回ることとなり、当然その差額分につきましては市が補填するということとなっておりました。単価統一後の平成20年度から28年度までは、財政的にもそれほど大きな影響がなかったと捉えておりますが、平成29年度には補填分が約500万円と増え、社会情勢などの影響により、物価高騰が続いた昨年度は約1,200万円までに膨れ上がりました。このような状況から、昨年度、小中学校PTA役員を含む委員で構成する八幡平市立学校給食センター運営委員会での協議などを踏まえ、今年度学校給食費の引上げによる改定を行ったところであります。しかしながら、今年度1学期の状況を見ますと、既に160万円ほど食材費が上回り、実際は市が補填している形となっているところであります。
このような対応は、学校給食費の負担軽減という観点からは、他自治体のように取組や成果としてはっきりと目に見えるものではございません。しかし、物価高騰による負担軽減という意味合いでは、物価上昇による増額分について、今年度さらに学校給食費の引上げをして保護者から負担いただくということは考えておりませんので、増額分を市が補填しているという点では、保護者の皆様への支援になっているものと捉えております。
次に、2つ目の国の交付金を活用し、学校給食費助成事業を実施していく必要があると考えるについてでございます。新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金につきましては、物価高騰分を学校給食費に転嫁する場合、言わば食材費増額分に対応して学校給食費を改定し、保護者負担を増額させようとする場合に、その増額分を交付金で手当てするものであると捉えております。
学校給食費につきましては、基本的には3年に1度、見直しに向けた検討を行っていく必要があるものと考えております。そのため、今年度から令和7年度までは、改定を行うことを想定しておりません。そのことから、この交付金の学校給食費の充当については、現時点では該当するものではなく、今後の物価高騰等の状況により、その活用の可否を検討していくことが適切であるものと考えておるところであります。
以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
(教育長 星 俊也君降壇)
〇議長(工藤隆一君) 13番、工藤直道議員。
〇議員 工藤直道君 それでは、再質問いたします。
まず、最初の大更駅周辺の整備についてでございますが、今のスクリーンにあるようにこのとおりで、駅の西側はもうかなり整備が進んで、複合施設が完成すれば大体かなという感じがします。ただ、この西側に比べ、東側のほうが当初の整備計画の完成時期等を見ますと、かなり遅れているなという感じがします。ただ、今市立病院のちょうど駐車場、ここからが多分前の計画であれば文化施設、多目的施設になるはずだったのですが、答弁のとおり用地がもうほとんどない、そういうことで、これは理解しております。ただ、市内の文化芸術の皆様からは、そんなに大きくなくてもいいから、ゆったり座って鑑賞できるような文化施設もやっぱり必要だよという話はしょっちゅう聞かれます。当初の周辺整備の環境整備計画にもありましたとおり、この文化施設についてはやはり今後検討をしていただいて、実現をしていただきたい、そのように思います。
それと、もう一つが2番目の質問でありますが、大更中央線、この軸を基本に住宅団地を当初は考えていくということでございました。将来この八幡平市に住んでいただけるような若い世代を中心に分譲をして、ここに住宅団地として開発をしていくという話でございましたが、まだ土地はかなりあるように見ました。しかし、今のところ何も動きはございません。それと同時に、公園あるいはドッグランを兼ねたような緑地地帯、こういうのも当初の計画でございました。私は、この当初の計画を聞いたときに、これは病院の入院患者さんがリハビリを兼ねて、こういう公園とかドッグランのところを見て癒やしてもらえればいいなという思いでずっと計画を待ち望んでおりましたが、いまだに全然計画が進んでいません。この点について、もう一度答弁をお願いしたいと思います。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 お答え申し上げたいと思います。
文化施設のお話、あるいは大更中央線の両側への住宅団地についてということで、答弁でも何度も繰り返し申し上げましたとおり、大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備基本計画、この中でうたっているものであるわけでありますが、やはり財源等の関係、それからご答弁でも申し上げましたが、大更駅前の都市計画道路につきましても、当初想定していたよりも相当遅れが生じて、遅れといいますか、財源的な裏づけ、社会資本整備総合交付金等の中で財源を調達しながら進めてきたわけでありますが、社会資本整備総合交付金、国の交付金が非常に難しいといいますか、配分率が非常に低くなってきた、ちょうどそういう時期と重なってしまったということもあって、思ったように計画が進まなかったというようなことであります。都市計画道路も今年度完成をいたしまして、その上で顔づくり施設についても、計画よりは遅れたわけでありますが、6年度から事業、お認めいただければ工事着手というようなことで、ようやくここまで来たなというのが実感であります。
住宅団地については、やはり私も必要性を感じておるところであります。やはり人口減少も進んで、少子化も進んでいる中ではありますが、この地域ではまだまだ需要があるというふうには考えています。民間の事業者さん等といろいろ情報交換もしながら、そういう動向を把握した上でどう進めていけばいいのかというようなところ、今はまだそういった状況ではありますが、いずれ早く着手しないと、ますます需要が減っていくおそれがあるわけであります。JR花輪線の赤字問題もあるわけでありますが、そういった観点からも駅周辺にはそういう住宅団地も整備しながら、JRも使っていただけるような、そういった公共交通も使っていただけるような、そういった環境づくり、早急に対応していかなければならないと思っておるわけであります。ただ、公共事業としてこれを進めていくということでは、財政的な負担が大き過ぎて、これがやはりすぐにはできないということでもありますので、何とか民間開発によってこの宅地造成が進めていけるように、いろいろ情報交換もしながら、あるいは情報共有もしながら、そこに向けて取り組んでいきたいという現状でありますので、ご理解よろしくお願いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 13番、工藤直道議員。
〇議員 工藤直道君 この計画、今市長答弁にありましたとおり、土地開発のほうは県の土地開発公社、あるいは民間の事業者等を考えているということが当時の資料に載っておりました。今空いている土地結構ありますので、何とかこの住宅団地、ここを早めに確保して、人口増に、定住化に向けて対策を打っていただきたい、そのように思います。
また、大更駅前の最初の駅西側のほうを含めての再質問になりますが、このまちづくり環境整備基本計画案では、大更駅を中心としたコンパクトなまちづくりを当初目標としておりました。駅東西の一体化を図るために自由通路、あるいは西口駅前には、当時は(仮称)松尾鉱山記念公園の配置等もありました。あとは、複合施設には産直を兼ねた物産販売所あるいは観光案内所、そして支所機能が配置された2階建ての複合施設という計画でありました。総工費は約6億円を見込んだ整備計画が示されたと私は記憶しております。複合施設の前は歩道整備をしっかり図って、歩きたくなるまち、あるいは車社会に対応した駐車場の拡充、商業拠点エリアと飲食機能の充実、集客というようなにぎわいの基本構想でございました。すごく当時はすばらしい計画だなと、私ももう大賛成でございました。
この計画がどこでどうなったか、現在では建設費約20億円とも言われている複合施設に変更しようとなっております。一番危惧しているのは、このことが原因で未着手の事業が履行できない、そのような事態になれば大変重大な問題であると私は考えております。特に先ほど市長答弁にもありました住宅団地、あるいは市立病院のちょうど南側にある大更東線の整備の途中で道路がもう寸断されていますし、松子線の拡幅と、まだまだ事業がたくさんございます。先ほどの社会資本整備総合交付金ですか、こちらのほうの交付が国からなかなか難しくなってきて、予算が取れないという現状でございましたが、ちょっと1点だけ確認するのは、今度の複合施設、これを造ることによって他の事業に支障が出ないというようなことを、確認をもう一回したいのですが、その点答弁をお願いしたいと思います。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 お答え申し上げます。
周辺整備事業の中で計画されている事業については、それぞれ財源が異なるわけでありますが、先ほど申し上げました社会資本整備総合交付金事業につきましては、まずは道路とか、そういった事業に充当することになるわけでありますが、先ほどご答弁申し上げましたとおり、やはり平成の頃は要望した額に対しまして、ほぼ要望どおりについてきたものというふうに思っておりますが、令和になってから、特に今年度は一般事業にあっては、要望額に対しての19%ほどしか社会資本整備総合交付金がついてこないと。ですから、これは顔づくり施設というよりは、道路整備事業も含めた、そういったハードのほうの財源が、やはり国の交付金がいただけないということから、毎年毎年事業を縮小しながら、あるいは延長しながら粛々と対応をしてきたというような結果がそういうことになっているというふうに思っております。
顔づくり施設については、社会資本整備総合交付金の対象事業にはなり得ませんので、あくまでもこれは起債あるいは基金の取崩し、これらによって財源確保しながら2年間で整備を進めていくということになるわけであります。東側の住宅団地等々については、いわゆる先ほどもお話ありましたとおり、民間によっての開発ということでありますので、そちらのほうの財源も顔づくり施設等には直接的には影響しないものというふうに思っています。
そして、あと松尾鉱山資料館の話もありました。この計画には載っているわけでありますが、やはこの計画を受けて、総合計画の基本計画のいわゆる実施計画ですね、事業計画の中にこの計画を落とし込んでいくわけでありますけれども、そういった過程の中で、大更の駅周辺に松尾鉱山資料館を整備するというよりは、アスピーテの入り口のところにもう少し移転するなりしながら整備を進めていったほうが集客力も上がり、八幡平観光にもつながっていくのではないかというような議論もありますので、そういった観点からいろいろ協議を進めていく中で、現状ではまちづくり環境整備基本計画にはあるわけでありますが、それを落とし込んだ実施計画の中では、その鉱山資料館のことは現状では計画していないものであります。別なところに建てて、さらに効果が出るように、そういった観点で検討をしているというようなことでありますから、これについても顔づくり施設のいわゆる財源には直接的には影響していない。ですから、それぞれの事業計画について、顔づくり施設の事業費、財源がどの程度影響するものかということについては、その都度実施計画の中で議論をしているわけであります。いずれにいたしましても、一番影響が大きいのは、何度も繰り返し申し上げますけれども、国の社会資本整備総合計画の配分が非常に少なくなったことによって、いわゆる道路とか、そういったハード的なところの対象になる事業の進捗が非常に遅れてきたと、ここが一番の要因であるというふうに考えておるところであります。
〇議長(工藤隆一君) 13番、工藤直道議員。
〇議員 工藤直道君 次に、松子踏切と市道松子線の拡幅についてであります。この問題は、もう10年以上前から私も質問をしておりますし、同僚議員も質問しておりました。市長答弁によりますと、後藤川の圃場整備、こちらのほうの森子踏切ですか、これからのほうが終わり次第、状況を見て取りかかりたいという答弁でしたが、合併以来すぐにこの問題は出ました。何でもう合併20周年も迎える時期まで全然進まなかったのか、これは大変私、危惧しております。ここは、通学、通勤者の人たちが駅に行くところで、時間帯では大変混み合うところで、危険な場所でもございます。何とかこの踏切の拡幅、あるいは道路の旧国道282号、上町の、今現状は市道ですけれども、ここから西根バイパスに抜ける拡幅等の計画、これこそ早く実現しなければならなかった事業と私は考えておりました。合併前の旧西根町の頃もこれが手つかずで、そのうち住宅がどんどん、どんどん建ってきて、今道路を拡幅するにはかなりな問題も出てくるなと私は思っておりました。森子踏切が終わり次第というお話でございますが、JRとの協議は、造る自体、改良する自体は問題ないというか、もう大丈夫のような交渉でしょうか。そのJRとの交渉のちょっとお話をお聞かせいただきたいと思います。
〇議長(工藤隆一君) 建設課長。
〇建設課長 工藤 剛君 お答えします。
松子踏切につきまして、改良できるというところまで協議が進んでいるのかというご質問だと思います。JRとの協議につきましては、市側の概略設計等をもちまして初めて協議になります。これまでも大更駅周辺につきましては、市道山子沢線の夏間木踏切、その前に大更駅自由通路、こちらがまず大優先という形で自由通路の協議を進めながら、自由通路を供用開始してきていると、その後において山子沢線の夏間木踏切の協議を実施して、夏間木踏切の改良拡幅を行ってきたという状況になっております。市道松子線について、市長答弁でも答弁したとおり、非常に市道松子線の改良において松子踏切の改良が重要だという答弁をしておりますが、そのとおりこの場所につきましては、議員ご指摘のとおり、周辺に住宅団地等が建ち並んで、交通量も増えているという状況で、急いだほうがいい路線であるという認識はございますが、JRとの協議につきましては、後藤川の圃場整備自体が期限がある状況になっておりますので、そちらのほうを優先して現在協議を進めております。当然踏切移転につきましても、今年度は踏切に係る詳細設計をやっておりますが、その後において、森子踏切につきましては新設の踏切の開設と、あとは旧森子踏切の閉鎖という形で事業も進めていく状況になっておりますので、その辺の時期につきましてはJRと協議をしながらということになっております。市道松子線につきましても、その進捗状況を見ながら、市のほうで概略設計を行いながら、どういった拡幅改良が可能なのかを今後JRと協議していく状況になっております。よろしくお願いします。
〇議長(工藤隆一君) 13番、工藤直道議員。
〇議員 工藤直道君 それでは、3項目めの雨水等の災害時の避難対策について再質問いたします。
まず最初に、@の避難計画の作成、市の状況等を市長答弁でいただきましたが、今大更コミセンでもこの避難行動要支援者名簿の作成とか、個別避難計画の作成等でコミセンと、あるいは各自治公民館と協働で作成について進めているところでございますが、私も地元の自治公民館長をやって、了解を得た各要支援者のところを回りました。回った結果、そのときは市の民生委員さんと一緒に回ったのですが、専門的な、体調が優れないとか、要支援幾らかというような細かいようなところもやっぱり判断の基準になりますので、そういったところがどうしても私たち素人では見抜けない、要支援者の人がどの程度必要としているのかということが見抜けなかったのです。民生委員さんとか、自治公民館が回るのもいいのですけれども、やはり例えば福祉専門のケアマネジャーみたいな方とか、相談員の専門にやっている方とか、こういう方も一緒に回らないと、小まめな作成というか、避難計画ができないのではないかなと私は考えていましたが、その点について見解をお願いします。
〇議長(工藤隆一君) 地域福祉課長。
〇地域福祉課長 村上郁子君 お答えいたします。
議員おっしゃるとおり、大更地区の自主防災会のご協力を得まして、個別避難計画の策定に初めて取りかかったところでございます。市ではこれまで、昨年度新聞報道でもされましたけれども、計画が全くなかったということで、取組についてなかなかどのように進めていいか分からなかったところでございましたが、まずはやってみましょうということで、大更地区に先行的にご協力をいただいたというところでございます。
議員おっしゃるとおり、個別避難計画というのは大変デリケートな部分も、住民の方からお聞きしなければならない部分もございますので、国のほうで示している策定の例としては、ケアマネさんですとか、そういう福祉の専門の方をという例もございました。ただ、そこら辺につきましては、専門的な知識がある方に同行いただいてということにつきましては、今寺田地域につきましても取りまとめ中でございますので、両者からご意見を頂戴して取組のほうに反映をさせていきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(工藤隆一君) 13番、工藤直道議員。
〇議員 工藤直道君 答弁では、避難行動要支援者名簿で、今年の7月31日現在で3,051名の方が登録になっているということでございました。3,051名がこの時点で多いとか少ないという分析は私はしませんが、今後やはりこの要支援者名簿の作成は本当に重要になってくると思います。私が訪問したところの高齢者の方は、盛岡にいる息子と随時連絡が取れる、携帯の連絡が取れるようにしているから大丈夫だとかという方もいました。ところが、有事の際になれば、地震とか大雨になれば、地元の方、近隣にいる方がすぐ助けに行かないと大変なことになるということがもう分かり切っていますので、そういった連絡網を、やっぱり地元にいる方をきちっと計画書に入れるようなこともしていかないと、息子が好摩にいるとか、松尾にいる、安代にいるという連絡網では、ちょっと有事に対応できないのかなと思っておりました。そういった計画書をつくる、市のほうでこういうふうなつながりをつくれる人、地元の人を見つけてくださいというようなことをやっぱり進めていかないと、どうしても第三者に頼むより、自分の息子、娘、親戚という、そういうふうな感じになりますので、そこのところをうまくやっていかなければならないと思いますが、そういったことに対して何か助言があればお願いします。
〇議長(工藤隆一君) 地域福祉課長。
〇地域福祉課長 村上郁子君 お答えいたします。
おっしゃるとおり、この個別避難計画というのは、地元の方たちがどこのお宅にどういう避難の際に支援が必要な方がいらっしゃるかということを把握していただいて、有事、災害の際に速やかに行動していただけるようにということで策定するということが目的でございますので、ご近所の方あるいは自主防災会の方が率先して避難支援者になっていただくということを考えておるものでございます。また、その個別避難計画の中には、緊急時の連絡先としてご親族の方とか、息子さんのご連絡先を書くという箇所もございますので、両者を漏れなく書いていただいてというふうに進めてまいりたいと思います。
以上でございます。
〇議長(工藤隆一君) 13番、工藤直道議員。
〇議員 工藤直道君 それでは、雨水の最後の質問になります。大更の県道23号大更八幡平線のアンダーパスの件でございます。この件につきまして、私先日岩手県の土木センターのほうにお伺いいたしまして、当時の工事設計に関わる資料等を見せていただきました。今日、資料はどうしても公文書なので出せないということで、持ってきませんでしたが、当時の設計ではアンダーパス、これがアンダーパスですが、これが田頭から岩手町に向かうところでございますが、この当時の設計は、県の内陸部を含む旧西根町の過去7年間の降水量などを気象データで調べて、最大降水量にも対応できるような排水を整備しているということではございました。ただ、今全国的に異常気象がありますので、例えば24時間当たり300とか400ミリといった大雨になると、もう全然無理だという話でございました。そういった大雨は想定していない構造だということでございました。
私は、この構造をまた変えるとか、そういうことは質問しませんが、アンダーパスのこの前後、こっちに大雨が降ったときに、水位センサー、こういうのを設置して、例えば冠水水位が20センチ以上になったら赤とか黄色の危険のランプ、赤色ランプが点灯するような、そういうような安全対策というか、そういうのと同時に、例えば絶対入っては駄目だよというようなバリケードを途中で設置するような対策とか、そういうのも市と県と連携して進めていただければと考えておりますが、その件に関して見解をお伺いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 防災安全課長。
〇防災安全課長 多田和雄君 お答えいたします。
水位センサーの関係でございますが、現在市内では河川を中心に水位を観測できるものを岩手県とか、あとは国が整備して設置している箇所がございます。今回ご指摘をいただいたようなアンダーパスの場所ということに関してましては、私も今そういった事例があるのかというのがちょっと把握できておりませんでしたので、そういったところを土木センターさんのほうにも情報をお伺いしながら、どういった対応が取れるのか確認をしてみたいと思います。
いずれ避難の際の問題でございますが、昨年大更の自主防災会ができて、いろいろ自分たちで勉強会を開いたり、あとは現在行われている要支援者の支援計画策定の中で、そういった新たにこういう問題があるなということで、いろんな新しいことを各自治会等も含めて、コミセンを中心にお勉強というか、そういった学習を深めていただいているなというのを非常に感謝しております。ですから、避難する場合に、やはり自分がどういうふうに逃げればいいかというのをそういった自主防災会の取組の中で、ふだんから意識をしていただけることによって自分の命を守れると。先ほど市長のほうの答弁でも、北村に逃げてくださいと出すときに、アンダーパスが通れない状況で北村の自治公民館に逃げてくださいよというようなことはやらないということで、そういった対応を考えているわけですけれども、やはりふだん皆さんから、日頃から避難場所、避難経路、あとは持ち物とか緊急連絡体制、そういったものを、災害時の行動を意識して自分の中で組み立てていただける、そういった自主防災会の取組に期待をしているものでございますので、引き続きよろしくお願いいたします。
以上です。
〇議長(工藤隆一君) 13番、工藤直道議員。
〇議員 工藤直道君 北村集落の避難場所については、運動公園のほうは大規模災害時の場所にしようということで使えないというのはそのとおりでございます。分かります。であれば、例えば今防災マップ等がありますので、分かりやすく、もう大更コミュニティセンターであれば大更コミュニティセンターとかという避難場所の変更等も早めにつくっていただきたい、バイパスの東側の住民ですね、そういう方には変更をしていったほうがいいと思います。なぜかというと、避難支援計画の要支援者のお宅を回って歩いて、「市民センターのほうに避難してくださいね、有事の際は避難してくださいね」と言うと、「あのアンダーパスのあそこ水たまらねえか」とかなんとかと結構言われた方もいますので、であればかえって大更コミュニティセンターと明記したほうが大変分かりやすい、そのように思いますので、今後はそういったことも含めて対策を打っていただきたい、そのように思います。
以上で私の質問を終わります。
(議員 工藤直道君一般質問席降壇)
〇議長(工藤隆一君) これで工藤直道議員の質問を終わります。
ここで昼食のため、13時15分まで休憩いたします。
(12時13分)
☆
休 憩
再 開
☆
〇議長(工藤隆一君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
(13時15分)
〇議長(工藤隆一君) 引き続き一般質問を行います。
通告順位3番、羽沢寿隆議員。
(議員 羽沢寿隆君一般質問席登壇 ※プロジェクター使用)
〇議員 羽沢寿隆君 議席番号5番、八起会の羽沢寿隆でございます。それでは、通告書に従いまして質問をいたします。
大きな1番、コロナ禍脱却後における観光資源の活用と商工業振興対策について。大災害とも言えたコロナ感染症による3年間、人、金、物の抑制からあらゆる産業が大きな損害を受けてまいりました。昨今、ようやくコロナ感染症も5類に引き下げられ、コロナ禍前とはいかないまでも、人、金、物の流れが活発になってきたと言えると思います。とりわけ本市のように観光の比率が大きい自治体においては、深刻な事態からやっと抜け出し、さあ、これからだというような空気がやっと芽生えてきたような気がいたします。よって、関連する以下について質問します。
@、ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ2023年に行くべき52か所ということで、盛岡市がその2番目に紹介をされました。また、観光庁が選定した全国11のモデル観光地に八幡平エリアが選ばれました。実際今年の盛岡さんさ踊りは、過去最高の人出でにぎわい、外国人も多数見受けられました。この機を逃さず、これからの観光、商業振興に向けて戦略的かつ効果的に迅速なる施策が求められていると思います。市長の具体的な構想を伺います。
A、昨年8月、ハロウインターナショナルスクール安比ジャパンが開校しましたが、細野地区にまた新たな私立小学校が2027年4月の開校を目指し、建設予定であります。それに付随する経済効果、交流人口、移住人口、税収入など、今後大きな市の核となっていくことも考えられます。市としての見通しはどう捉えているのか、またどのような施策を考えているのか、見解を伺います。
B、本市を縦断し、1922年から100年以上にわたりまして、市の大動脈として貢献してきたJR花輪線は、赤字が続いており、今存続の危機に陥っております。JRとの協議は、現状どうなっているのか伺います。
C、JR花輪線荒屋新町駅の車両転車台は、国内でも数か所しか残っていない貴重な文化財であります。再三、私も一般質問で取り上げてきましたが、いまだ申し訳なさそうな程度の説明板しか設置されておりません。JRとの交渉はどうなっているのか、また今後の見通しを伺います。
D、今年荒屋新町地区で唯一の食料品スーパーが閉店をいたしました。もちろん採算が合わなくてやむなく閉店したのでありますが、高齢者が多いこの地域では大変な痛手であります。車がある家はまだいいですが、車もなく、高齢で運転できない住民にとっては、生活に大きな支障が出てきております。いわゆる買物難民であります。市としては、コミュニティバスの増便やオンデマンド交通など、いろいろと施策を考えていくべき時期に入ったのではないかと思い、見解を伺います。
E、現在大更駅前線沿道商業予定地の進捗状況はどうなっているのか。市民からは、他の都市にあるような飲み屋横丁みたいなものがあれば非常に助かると切望されている声もあります。見解を伺います。
F、コロナや過疎、原料高騰、光熱費の増大、人手不足など、商工業を取り巻く環境は一向に改善されておりません。Dでも触れたとおり、商工業の衰退は、あらゆる業種や市民生活に影響を及ぼします。八幡平市商工会からは、商工振興条例の制定を求められております。既に全国の半分以上の自治体で制定をされておると聞いております。その件について、見解を伺います。
以上、よろしくお願いします。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
(市長 佐々木孝弘君登壇)
〇市長 佐々木孝弘君 羽沢寿隆議員のご質問に順次お答えしてまいります。
まず、大きな1点目のコロナ禍脱却後における観光資源の活用と商工業振興対策についてのお尋ねでございます。初めに、1つ目のこれからの観光、商業振興に向けての具体的な構想についてでありますが、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられたことで、コロナ禍前の生活に戻りつつある状況ではございますが、依然として物価高騰の影響などにより消費意欲が低下している状況であると捉えているところでございます。
そのような中で、盛岡市がニューヨーク・タイムズ紙の2023年に行くべき52か所で、ロンドンに次ぐ2番目に紹介をされたことによりまして、国内外から多くの注目を集め、観光客が急増している状況や、新型コロナウイルス感染症の影響で3年余りにわたって運休が続いていたいわて花巻空港と台湾を結ぶ定期便の運航再開など、コロナ禍で減少した外国人観光客は急速に回復しており、今後ますますインバウンドの需要は高まるものと期待しておるところでございます。
観光振興につきましては、昨年8月に策定をいたしました第4期八幡平市観光振興計画に基づき、9つの施策と18の具体のアクションを積極的に推進しているところであり、本年3月に観光庁から選定されました地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり事業につきましては、現在市内の観光事業者が中心となった戦略チームを立ち上げ、観光庁の支援の下に具体的な事業計画の指針となるマスタープランの策定に取り組んでいるところであります。本格的な動きはこれからとなるわけでありますが、こうした方向性を確実に捉え、地域経済の好循環を生む仕組みづくりを構築し、雇用機会の増大、交流人口の拡大、消費の拡大につながる事業展開を進めてまいりたいと考えております。
また、商業振興につきましては、八幡平市商店街活性化推進事業によりまして、回遊性創出、誘客促進を図るため、グルメ&スタンプラリーの実施、各地区商店街による公募型イベントの開催のほか、商店街の自主性及び創意工夫により、誘客促進商店街イベント事業を開催し、来街者の増加による新たなにぎわいの創出、一体感ある販売促進や消費者サービスの展開に取り組んでいるところでございます。
次に、2つ目のハロウインターナショナルスクール安比ジャパンの開校や新たな小学校の建設予定に付随する経済効果等の見通しと施策についてでございますが、昨年8月に岩手県で初となる国際学校のハロウインターナショナルスクール安比ジャパンが開校いたしました。市とハロウ校は、市民との交流や地域振興を図ることを目的に連携協定を締結し、密接に連携しながら相互に協力して施策を進めることとしております。本年8月8日には、岩手に新しい小学校をつくる会が(仮称)安比高原小学校設立に向けて、一般財団法人安比高原学園設立準備財団を立ち上げ、学校設置のための準備を開始したことが発表されました。学校の設置は、八幡平市が取り組む八幡平市第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の推進に大きく寄与するものであると考えております。
このような多様な学校の建設によりまして、市内の子供たちの学習環境にもよい影響を与えるとともに、移住者の増加による地域の活性化、周辺の商業施設等のにぎわい創出など、八幡平市にとって大きな波及効果になると考えておりますことから、今後も設立準備財団と情報共有するとともに、人口減少対策、子育て支援対策、移住定住対策などの施策に積極的に取り組んでまいりたいと考えているところであります。
次に、3つ目の花輪線に関するJR東日本との協議状況についてでございます。昨年7月に、利用者が少ない地方路線の区間別収支がJR東日本より公表され、岩手県においては花輪線を含む6路線が大幅な赤字となっていることが明らかとされました。花輪線においては、昨年8月に豪雨被害を受けたことによりまして、本年5月まで鹿角花輪駅から大館駅間が運休となっていた影響などから、昨年度実績におきましても県内路線では唯一利用者の減少が続いている状況であり、利用の促進が急務となっておるものであります。これまでJRとは、県、沿線自治体及びJRで構成している花輪線利用促進協議会において花輪線利用促進の協議をしてきたところでございますが、本年8月に開催された花輪線利用促進協議会の通常総会では、花輪線の利用者数をコロナ禍前の令和元年度並みに回復することを目標として、利用促進事業を展開していくこととしたところでございます。
当市といたしましても、花輪線の廃線やモード転換とはならないように、まずは現在の鉄道の力が最大限発揮されるように利用促進を進めることが先決であると考えているところでございまして、今後もJR、国、県及び沿線自治体とともに利用促進に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、4つ目のJR花輪線荒屋新町駅の貸車転車台についてでございますが、鉄道遺産としても全国的に貴重な転車台の活用につきましては、JR東日本盛岡支社のご協力をいただきまして、平成30年には転車台の説明案内板の設置、令和3年10月には花輪線全線開通90周年の記念イベントの開催による記念号の特別運行による転車台の見学、限定グッズのついた旅行商品販売などが行われたところであります。また、花輪線利用促進協議会のホームページでは、協議会の活動状況や沿線のイベント紹介のほか、花輪線の歴史につきましても紹介するなど、その利活用につながる情報発信に努めてきたところでもあります。
転車台の説明案内板につきましては、JR東日本盛岡支社が見学者の安全と保安面を考慮し、現在の場所に説明案内板と見学スペースを設置したものでありますが、転車台のさらなる利活用という展開につきましては、JR東日本盛岡支社からのご理解とご協力をいただかなければ実現できないものと考えております。
花輪線全線開通90周年の記念イベントの際には、見学者の安全確保や転車台の説明、実演などを行うため、JR東日本から多くの職員の動員がありました。また、警備面では鉄道敷内のほかにも一般道路などにも配置されたということで、これらのことから常設的な公開は現状では難しいものと、JR東日本盛岡支社と協議をした状況にあります。
現在は観光振興に関する包括協定に基づき、JR東日本びゅうツーリズム&セールスと定期的に地域資源を活用した旅行商品の造成に取り組んでいるところでございますので、引き続きJR荒屋新町駅周辺を周遊しながら、JR花輪線の利活用にもつながるような商品造成の開発に努めてまいりたいと考えております。
次に、5つ目の買物難民に対する公共交通の検討についてでございます。本年3月に、荒沢地区唯一のスーパーが閉店をいたしたわけでありますが、食料品や日用品を取り扱う地域住民にとって欠かすことのできないスーパーであり、地域の皆さんに様々な面で影響が出ていると認識しております。これまで安代地区コミュニティバスについては、地域の皆さんの買物需要に対応するため、荒屋新町駅前で4のつく日に開催されている市日に合わせ、本来運休日となっている土日、祝日も運行してきたところであります。市日開催日においては、利用者がふだんより多い状況となってきております。
市では、今回のスーパー閉店の影響により、コミュニティバス利用の新たな需要が発生するものと捉え、安代地区コミュニティバスの利用状況を注視してきたところでございますが、荒屋新町を通るコミュニティバスや西根方面に向かう幹線バスにつきましては、4月以降も利用者が増えていない状況にありますことから、買物のための交通手段として、現在のところ多くは使われていないと考えております。本年度は、地域公共交通網形成計画の策定に取り組んでいるところでございますので、計画策定の中で地域のニーズや交通事情を把握しながら、地域に合った効率的で持続可能な地域交通ネットワークの構築を目指してまいりたいと考えているところでございます。
次に、6つ目の大更駅前顔づくり商業施設の進捗状況についてでございますが、大更駅前線沿道商業用地の分譲予定地につきましては、本年度実施の大更駅前線沿道整備土地区画整理事業の換地処分により土地の地割地番、面積を確定した後、不動産鑑定を行い、適正な販売価格を決定の上、令和6年度に分譲を開始する予定としているところでございます。商工業事業者が大更駅前線沿道に参入しやすいよう、市でも支援策を検討しておりますが、分譲を希望する事業者がどのような支援を望んでいるのかご意見をお聞きするために、大更駅周辺整備事業に係る事業者向け説明会を本年5月に開催をいたしまして、多くの方が分譲希望されるよう、情報提供を行ったところでもあります。
現在大更駅前線沿道商業用地の分譲を希望する事業者からの相談を受けておりまして、また大更にぎわい創出事業において、市民からの積極的な提言も寄せられておりますことから、これらの相談、提言も参考にしながら、引き続き大更駅前線沿道商業用地の分譲の仕方や出店の形態、条件について検討をしているところであります。
次に、7つ目の商工振興条例の制定についてでございますが、中小企業振興条例につきましては、主に地域経済の活性化や地域社会の問題解決など、目指すべき方向性を示した上で、より体系的な施策展開を行い、連続性を担保することを目的に定められているものと考えているところでございます。令和5年1月27日現在で、全国市区町村1,741のうち669市区町村で制定されておりまして、岩手県内では県を含め13の自治体が制定済みの状況であります。
八幡平市においては、中小企業基本条例について八幡平市商工会とともに勉強会を行っているところでございますが、どのような条項を設けることが必要かなど、中小企業基本条例の在り方の検討を共に行うこととしております。
以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
(市長 佐々木孝弘君降壇)
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 それでは、随時再質問を行いたいと思います。
まず、1番の盛岡に関してですが、今年さんさ踊り、私もちょっと孫を連れて行ってきました。かなり10年ぐらい通っているのですが、今年は特にすごい人出でありました。外国人の方もかなり見られて、本当に道路は人をかき分けても進めないような状況で、大変な人出でございました。そういうこともございまして、当然盛岡含め近隣市町村の方々、誘客のための施策というか、いろいろ考えがあると思いますが、ある程度これは盛岡広域という形で考えていくのでしょうか、それとも八幡平市は八幡平市で独自に戦略を練っていくのか、そこら辺お聞きしたいと思います。
〇議長(工藤隆一君) 商工観光課長。
〇商工観光課長 佐々木宣明君 お答えいたします。
盛岡を中心とした誘客の進め方についてのお尋ねかと存じます。ご指摘のとおり、現在は盛岡広域、あるいは県と盛岡市が中心となりまして、盛岡での新たなイベントの展開、例えばですが、今月にはたしか「わんこそば世界大会」というようなことも行われるというふうに伺っておるところでございます。現況、盛岡広域として進めておるところではございますが、ご承知のとおり、JR盛岡駅新幹線南口改札には盛岡広域で設置しております観光案内センター、そしてこのニューヨーク・タイムズ紙の影響を受けまして、一方の北口改札側にも、盛岡市が中心となりまして、ちょっと小さな規模感ではございますが、案内所というものを設置しておるところでございます。
市といたしましては、まずはこの2つの案内所を有効活用し、足しげくパンフレットの補充、状況の共有ということを踏まえまして、この冬、スノーリゾートシーズンに向けて、より八幡平のほうに誘客、案内をいただけるように連携をしてまいりたいと、そのように考えておるところでございます。
もう一点といたしましては、盛岡駅構内に、先ほど答弁にもございましたが、JRのびゅうツーリズム&セールス、会社名変わる前はびゅうトラベルサービスという旅行代理店でございましたが、こちらが駅構内にコンシェルジュを置いております。基本的には予約制ではございますが、訪れた方には対応いただくということで調整を図っておるところでございますので、こういったコンシェルジュのほうに八幡平の情報というものも定期的に提供を努めてまいりたいと、そのように考えておるところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 今盛岡駅内に案内所を設けて、それと情報共有しているということでしたので、来たインバウンドのお客様が取りあえず盛岡駅の案内所から聞いて八幡平市に来たというような割合といいますか、そういうお話というのは、実際そういう情報は入っているのでしょうか。いかがですか。
〇議長(工藤隆一君) 商工観光課長。
〇商工観光課長 佐々木宣明君 お答えします。
南口にあります観光案内センターにつきましては、毎年1度、総会の際にどのような方々、どのような人数が、どのような案内、希望があったかということを整理しております。今手元には資料ございませんけれども、このニューヨーク・タイムズ紙に選定された後、昨年の冬のシーズンでございましたが、直接この案内センターのほうにお邪魔した際に、どういう状況かというところを伺ってまいりました。やはり冬のシーズンということで、八幡平市への問合せが非常に多く、全体では、肌感覚ではございましたが、やはり3割増しくらいの外国の方の問合せがあったということで、そのセンターの所長とは確認をしておるところでございます。また、その後実際に皆様盛岡を歩かれて、お感じになられたと思うのですけれども、こう言ってはなんですが、ふだん行列を見たことないところの店舗も行列ができておったりとか、そういうところは肌感覚からであれば確実に増えているなというところは実感しているところでございます。
以上でございます。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 ではまず、そういうことは一定の効果があるということで認識をいたします。
それでは、次の2番でございます。細野地区に新たな私立の小学校が、全寮制になると思いますが、できるということでございまして、基本小学生というのは、寮生活というのはどうなのでしょう、できるものなのでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 教育長。
〇教育長 星 俊也君 お答えいたします。
私も今回募集しようとしているのが小学校の低学年だというお話を聞いて、寮生活というのは果たして可能なのかという思いを先に持ちましたが、話を伺ってみますと、全国にはやはり小学生を対象とした寮生活を送っている私立学校もあるというふうに伺っておりますので、そういった方向で目指しているのではないかなと考えております。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 その場合、多分市外からの方がほとんどかなとは思いますが、いわゆる保護者の方がついて移住するというようなケースというのは想定されているのかどうか、そこら辺もお願いします。
〇議長(工藤隆一君) 企画財政課長。
〇企画財政課長 関本英好君 現在学校建設に向けてお聞きしているところは、当初1学年二、三十人ということで、低学年3学年ということで開校したいなということでお話聞いております。その中で、寮生活を半分、通学を半分ということで見込んでいるということでございます。寮生活についても、当然父兄で心配な方については、近くにお住まいになるか、時々来てみるかということでございますし、また通学の生徒につきましては、移住していただけるような空き家とかも今模索しているというところであるということでお聞きしているところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 また企画財政のほうにお聞きしたいのですが、学校ですので、基本税金は固定資産税とか事業税とか、そういうのはどういう扱いになるのでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 企画財政課長。
〇企画財政課長 関本英好君 現在計画している建設については、この学校法人が建設するということになるということでお聞きしておりますので、学校に関する固定資産税等は期待できないものと思っております。ただ、先ほども申しましたとおり、半分通学を予定しているということでございますので、近くに住むということを期待しておりますので、その方々の効果はあるものと考えておるところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 できれば計画どおりに、なるべく早くそういうのができればいいなと思っておりますが、これは県のほうの管轄なので、市とはちょっとあれかもしれないですけれども、何か農振の解除がちょっと遅れているというようなお話をちらっと聞きましたが、そこら辺の情報入っていましたでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 企画財政課長。
〇企画財政課長 関本英好君 この開発に当たっては、開発手続と農振の解除手続を同時に進めているという状況でございます。今お聞きしているところについては、両方について今許可待ちということでお聞きしているところでございますので、もう間もなく両方とも許可になるものと認識しているところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 期待したいと思います。
それでは、次のBでございます。花輪線でございますが、前回もこういう資料が一般質問のときに出たと思います。大体花輪線全体で23億の赤字でございます。これに関して、当然JRとしては一日も早く廃線にしたいという思惑なのでしょうが、先ほどのお話の中にも出てきました新しい学校に通学されるというお子さんもいらっしゃることですので、こういう花輪線の重要性というのが、そういう面ではかなりプラスになるのではないかなと思っておりますが、そこら辺に関して、JRとの具体的な交渉みたいなものはどの程度まで進んでいるのか、何か情報ありましたらお願いいたします。
〇議長(工藤隆一君) まちづくり推進課長。
〇まちづくり推進課長 工藤輝樹君 お答えいたします。
JRと路線の存続、廃止といったような協議については、現在のところしていないところでございます。先ほど答弁でも申し上げました花輪線利用促進協議会の中に、総会には盛岡の支社長入ってございますし、幹事会というのもありまして、盛岡支社の社員も構成メンバーとなってございます。例年幹事会、総会とあるのですけれども、幹事会1回のところ、今年は今月に3回目を開きまして、JRと、構成メンバーには秋田県、岩手県も入っているのですけれども、一緒に花輪線の存続に向けた利用促進を取りあえずは推進していくということで進めていっているところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 利用促進をやって、その数字を上げて交渉するというのはそのとおりなのですけれども、現状これだけ人口が減っている中、利用促進自体が無理があるのではないかなと思っております。その協議会のほうで、利用促進事業を展開するということですが、具体的な事業内容とかは分かりますでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) まちづくり推進課長。
〇まちづくり推進課長 工藤輝樹君 お答えいたします。
今年度は、利用促進協議会のほかに、秋田県で主催しておりますJRローカル線活性化研究会というのに沿線自治体及び岩手県も入りまして、利用促進策を検討しているところでございます。この中では、北上線も一緒にやっているところでございますが、その研究会におきまして、今回では撮影スポット、いわゆる撮り鉄さんに向けたスポット整備、あとはサイクルトレイン、ロードバイクなどを自分で持ち込んで旅行していただく、例えば当市であれば安比から下っていって、あと鹿角からまた上りは乗車するという利用などや、あと居酒屋、秋田犬を活用した利用策などを検討していくということになっておりますが、いずれにつきましてもJRさんとの協議が大変重要でありますので、その中で検討していく流れとなっております。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 実は、荒屋新町の4日の市日に、ちょっとこの間年寄りを送っていったときに、JRさんのほうからアンケートの調査の方が二、三人来ておりました。花輪線をどのように使っているか、どのように存続させたらいいかというようなアンケートを一生懸命取っていたのですが、話をしたら組合の方なのです。いわゆる昔でいう国労の方々。なので、最初の動機は、我々とはちょっと違うとは思うのですが、いずれ普通考えれば、そういったことはJRの本社のほうの総務とか、そういったところがやるべき仕事ではないかなと。廃線に向けてするにしても、やっぱりそういった地域住民のアンケートなり、何かそういった調査をしてやるべきことなのかなと、それがなぜ国労、組合のほうで自主的にやられているのかなと。つまりはっきり言って、経営側としては数字だけ見て駄目だとか、いいとか、現場で一生懸命我々がやっている、そういう応援をしていたり、あるいは観光のためには絶対なくしては駄目だとか、そういったことをやってもなかなか経営側に届かないという現状があると思います。なので、一応そこら辺も含めて交渉をして、それから戦略も立てて、先ほどの学校のための、通学のための路線ではないですけれども、そういったものも含めてやっていくべきことではないかなと思いますが、市長はいかがでしょう。そこら辺、戦略を考えていますでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 お答え申し上げたいと思います。
まずは、アンケート調査の話がありましたが、組合というか、実は過日私のところにもいらっしゃいました。いわゆる花輪線の存続を求める会という、そういう団体でありましたが、構成員としてはJRのOBの方を会長にして、事務局もOBの方々で組織を構成したものというふうにお伺いしました。その方々がアンケート調査も行いながら、いわゆる花輪線だけではなくて、赤字ローカル線の維持に向けて活動を行っていきたいというようなお話でありましたので、非常に心強いというようなお話もさせていただいたところでございます。
そして、これからどういう展開をしていくかというところについてでありますけれども、先週鹿角市長に訪問をいたしました。まず、花輪線は盛岡から滝沢、そして八幡平市、鹿角、大館と続くわけでありますが、この花輪線の存続の問題については、私ども八幡平市と鹿角市がやはり中心となってこれから進めていくべきものというふうに思っています。そこで、まずは鹿角の市長さんと私との間でそこのところを共有しながら、これからどう進めていくかというところを話をしてきたわけでありますけれども、まだ整理できていないというのが実情ではありますけれども、やはり沿線市町村からJRのほうに話をして、存続についての協議を行いたいという話をするのは、ちょっと順番が違うのではないかというふうに思っています。やはり積極的にこちらから存続についての議論をするという持ちかけはしないということは、鹿角の市長とも共有してきました。
まずは、先ほど課長のほうからも話がありましたけれども、答弁でもお話ししましたが、いずれ花輪線利用促進協議会の中で利用促進をどう図っていくか、観光面とか、そういった一時的なもので増やしていくということだけでは、JR側を説得することは非常に難しいというふうな思いは私も持っていて、いかに日常生活の中で日常使い、やはり通勤、通学に使っていただくかというところを目指していかなければならない。そういった中で、ハロウとか安比高原学園等々、いろいろ明るい材料もあるわけでありますので、今々の、さっき答弁の中でもありましたけれども、鹿角から大館の間が大雨で不通になっていた期間がようやく解除されたというか、復旧したという現状で判断するというのはやっぱり拙速だと。やはりこれからハロウも5年かけて約900人になるという話もありますし、安比高原学園もあと4年後ですか、そういったようなその後の状況も見ていただきながら判断していただくということも必要ではないか。いろんなことをJRのほうにもお伝えする機会があるわけでありますが、まずは利用促進協議会の中で、利用促進という観点からその話をさせていただいて、あと廃線の議論については、やはりこちらから当然積極的に持ちかける話ではありませんので、そこのところは慎重にやっていきたいというふうに考えています。
いずれダイヤ編成についても非常に使い勝手が悪い。ここの庁舎を、北森の駅を500メートル移設して、ここに合築したときに、その翌年のダイヤ編成で8本だったのが7本に減らされて、しかも通勤、通学には非常に使い勝手が悪い。我々の職員も、帰りの時間帯も6時とか6時半とかあればよかったのですが、それがもう7時過ぎにしかないというようなことで、なかなか通勤にも使いづらいというような状況。これらも改善していただきながら利用促進を図っていかなければならないわけでありますので、いろいろ申しましたけれども、いずれまずは現状維持というようなことで、しっかりと進めていきたいというふうに思っています。また時期が、そういったいろいろな議論が重なってきましたら、やはり住民の声としてそういう組織、いわゆる反対の期成同盟会、先ほどのJR花輪線を維持する会みたいな形で、いろいろな組織立てをしながら、住民運動として盛り上げていくということも必要だというふうに考えておるところであります。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 ぜひ頑張っていただきたいと思います。
次の荒屋新町駅の転車台、これ再三にわたって私も一般質問でやってまいりました。この転車台だけではなくて、奥の扇形の機関車庫というのですが、これも全国で12か所しかないそうです。なので、ぜひこういうのを活用するというか、この間90周年のイベント、先ほども答弁にございましたが、それで大人1人9,900円、これは人気はどうだったのでしょうか。情報入っていますでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 商工観光課長。
〇商工観光課長 佐々木宣明君 お答えします。
たしか3両編成で90名でしたでしょうか、すみません、人数はちょっと記憶飛んでおりまして、失礼いたしましたが、30名でしたでしょうか。大変失礼しました。すぐに埋まったということで、当日各自治体で各駅のホーム、当市であればこの北森駅でお出迎えをした記憶がございますが、確かに満車でございまして、盛岡駅乗車の大館駅で下車ということで、お値段的に9,900円でしたが、非常に人気が高かったものというふうに認識しておるところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 すぐに完売したということで、こういったものはやっぱりいわゆる鉄道オタクと言われる方々には、喉から手が出るくらい欲しい題材でありますので、ぜひともこういうのを生かしていってほしいと。別にただ転車台だけを動かしても、そんなに人員とか経費がかかるものかなと。例えば荒屋新町地区、お不動さんとか、あとお盆とか、そういうところに合わせて、1日1回か2回ぐらい転車台を動かして、それに対して全国的にPRをして鉄道マニアの方々を呼ぶと、そうすれば当然宿泊施設にも泊まるわけですし、飲食店にも入るわけですし、地元にとっては非常に経済的な効果があると思います。この辺に関してはいかがでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 商工観光課長。
〇商工観光課長 佐々木宣明君 お答えします。
確かにこれまでも、平成27年のご質問以来、ご提言、ご質問をいただいていたと記憶しておるところでございます。先ほど答弁にもございましたが、この90周年の際には非常に盛り上がりを見せましたが、JR側のほうも16名の人員配置といいますか、安全の確保ということで実施していたというふうに伺っておるものでございます。また、現在除雪車あるいは保守点検車両で日常使いがあるということで、なかなかうまく、議員ご提言ありましたとおり、もう少し使いやすくできないかというところにつきましては、答弁にもございまして、繰り返しで申し訳ございませんが、今びゅうツーリズム&セールスの方々に具体的に花輪線を活用した商品造成ということをお願いしておるところでございますし、こちらからも、先ほどまちづくり推進課長が申し上げましたように、サイクルトレインですとか、そういう日常使いでできるようなツアー的な利用の仕方というのは、引き続き要望といいますか、交渉の上で協議をしてまいりたいと、そのように考えておるところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 よろしくお願いいたします。
時間の配分がちょっとうまくいかないみたいで、6番の大更駅前に移りたいと思います、いわゆる飲み屋横丁という、これは、この間議員の研修で函館へ行ったときにちょこっと寄ったのですが、すごく満杯にお客さんが入っておりました。こういう感じで30軒ぐらいですか、お店がずらっとつながって、非常にいい感じで随分楽しませていただいたのですが、ここまでとは言わないですけれども、大更駅前も何かできればこういうのがあったらいいなという話が、四、五年前はそういうお話で、いろんな夢のある構想も浮かんできたと思うのですが、現状は飲食店の方もなかなか殺到するわけではない。そういうこともありますが、ただ駅前施設が完成してオープンしたら、最初のあたりは子供さん方、やっぱり100人、200人、それに付随して保護者の方もそれぐらいの人出が多分1か月や2か月は続くと思うのです。やっぱりそのときに、日中でしたらお昼御飯とかを食べるところが場所的には絶対必要だと思います。なので、コンテナハウスというのも前お話が出たかと思うのですが、そういった形でもいいので、何かしら駅前の商業施設に飲み屋あるいは飲食店が欲しいなと常々から思っております。どうしてもテナントさんがなかなか集まらないというのであれば、提案としましては、いわゆる移動販売店、移動飲食店あるいは屋台というのが非常に有効的な考え方ではないかなと思います。一応そこの場所だけ、車が入ってちょっとお店が開けるようにちょこっとずつ整備をして、日中は、例えばたまにうちの荒屋新町のほうにもピザ屋さんとか、唐揚げ屋さんとか、移動販売車で来ていますので、そういった方々に来てもらって、日中は軽い飲食を提供して、夜は夜で同じ屋台の居酒屋さんとか、そういったところが入ってやってもらうというのも、これは経費的には非常にやるほうも負担が少ないし、市としても、いわゆるショバ代ではないですけれども、場所代を少しだけいただいてやれば十分に可能な話ではないかなと思うのですが、そこら辺はいかがでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 商工観光課長。
〇商工観光課長 佐々木宣明君 お答えいたします。
確かに議員ご提言のとおり、様々な方策があります。現在市のほうで考えておりますのは、まずは10区画の部分、沿道沿いの10区画について、おかげさまで本年5月に事業者の説明会ということで、参考資料として区画の位置、面積等、あるいは参考ではございますが、価格等をお示ししたところ、7、8区画辺り、この区画は使えませんか、隣同士の2区画一緒に買えませんか、あるいは出店する際にはどのような支援がありますかといったご相談を具体的に受けております。こういったご相談の内容と方向性を踏まえて、支援策といったものを現在整理をしておるところでございますので、答弁等にもございましたが、不動産鑑定の後、早々に分譲できるような方策を進めたいと考えておるところでございます。
また、先ほどのご発言にもありましたとおり、自分たちで土地を買って、自分で全部建てるのも厳しいというお声も伺っておるところではございます。どういった形で、そういう家賃的な出店ができるかというところも現在検討を進めているところではございます。ご相談来た方、飲食店が多数ございますので、まずはこの10区画に進出していただくこと、そしてその後、現在一方、都市計画道路ではない県道のほう、令和元年度の商工会の調査によりますと、10店舗ほどの空きがその道路沿いにございます。まずは、そちらのほうの空き店舗の活用というところも踏まえて、そのにぎわいの状況を見て、ご提案ありましたとおり横丁の必要性、可能性なども検討できればと、そのように考えておるところでございます。ご意見ありがとうございます。
〇議長(工藤隆一君) 5番、羽沢寿隆議員。
〇議員 羽沢寿隆君 できれば、正直なところ、我々も花輪線で帰るわけですけれども、今言ったように大更で会議とかあって、夜ちょこっと一杯引っかけてから花輪線の最終で帰るというのが今までの生活パターンですので、ぜひ維持していただきたいなと思っております。
それでは、商工業の条例です。もうかなり前から、前市長のあたりから商工会さんのほうで、ぜひ条例をつくってくれというお話をされておりました。私も一応理事の一人でございますので、すごく会長さんからのプレッシャーが強いです。なので、できれば今年度中には何とか議員発議なり、そういった形で提出したいなと思っておりますが、当局のほうとして何か問題というか、こういうのはやめてほしいなとか、あるいはこういうのを足してほしいなとか、そういう要望がもしありましたらちょっと聞いておきたいと思いますが、いかがでしょうか。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 お答え申し上げます。
商工会の要望会というか、会議の中で、意見交換会の中でそのようなお話、毎年いただいているわけでありますが、八幡平市においてはやはり商工会も含めて、いわゆる補助金等々、支援については県内のほかの市町村に比べても、比べてもというよりは、比べると非常に突出したぐらいの支援をさせていただいていると私は思っているところであります。そういったことで、商工会に対しての支援は、金銭的には十分に行き届いていると思っているわけでありますが、そういった中であえて条例の必要性というのがどうなのかというところ、ここがいつも議論になるところであると思います。いわゆる理念条例だと思いますので、その条例を制定していただいた後に、それによってどうなるかというところ、もう少し具体的にそこのところを見ていかなければならないのではないかなというのが正直なところではありますが、ただ、繰り返しますけれども、理念条例でありましょうから、その条例ができたからといってこうでなければならないとか、ああしなければならないとか、あるいは予算額は具体的にこれぐらいは確保しなければならないとか、そういったような義務的なものというものを載せることがないというか、やはり時々の財政状況等もあると思いますので、いわゆる振興するという理念的なものを網羅したような、そういった条例という形で整備されていけばいいのかなというふうに思っています。そこは、羽沢議員おっしゃるとおり、議員発議という手段もあるというふうに思いますので、議会の皆様といろいろ協議をさせていただきながら、制定する方向で考えていければと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議員 羽沢寿隆君 以上で終わります。
(議員 羽沢寿隆君一般質問席降壇)
〇議長(工藤隆一君) これで羽沢寿隆議員の質問を終わります。
ここで14時25分まで休憩します。
(14時11分)
☆
休 憩
再 開
☆
〇議長(工藤隆一君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
(14時25分)
〇議長(工藤隆一君) 引き続き一般質問を行います。
通告順位4番、外山一則議員。
(議員 外山一則君一般質問席登壇)
〇議員 外山一則君 議席番号1番、八起会の外山一則です。さきに通告しております大きな項目3つについて質問をさせていただきます。
まず1番目、今後の盛岡広域連携について。任期満了に伴う盛岡市長選挙は、8月13日に投開票が行われ、現職の谷藤裕明氏を新人の内舘茂氏が破り、新市長となりました。当市は、連携中枢都市圏ビジョンに基づき、盛岡広域圏内での広域連携によるまちづくり課題への対応や資源循環の取組などを進めてきております。内舘新市長になり、今後これまでどおりの盛岡広域連携ができるかは注視していくところではありますが、それに対する市長の見解をお伺いいたします。
2つ目、にぎわい創出のイベントについて。今年の5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類になったことにより、令和2年から長きにわたり自粛していた経済活動などが再開され始めてきております。今年は、八幡平市でも様々なイベントが行われております。各地域の夏祭りが久しぶりに開催となったほか、クラフト市など、新しいイベントなどもたくさん行われ、主催者や参加された方々のたくさんの笑顔があふれ、当市も活気が戻ってきたように感じました。これからも市民皆様の思い出づくりや笑顔のため、そしてにぎわい創出のため、以下についてお伺いいたします。
@、今年の八幡平ふるさと花火まつりでは、8,000人の来場者があり、大変な盛り上がりとなっております。しかしながら、旧西根地区住民からは、「旧3町村が合併してから、松尾総合運動公園で行われるようになり、会場が遠くなって、合併してから花火大会を見ていない」という声がよく聞かれます。今後松尾総合運動公園だけではなく、会場を西根、松尾、安代の各地区持ち回りで開催できないのかお伺いします。
A、再三にわたりこの議場でも話し合われておりますが、大更駅前のイベント開催について、10月に行われる大更コミセンまつりと併せて開催する予定とありましたが、もう来月でありますので、具体的な内容をお伺いいたします。
3つ目、第1次産業の所得向上について。農業資材や肥料、飼料の価格が高止まりしております。燃料費なども過去に例がないほどの値上がりが続き、運送コストも高騰しております。それらに加え、人手不足という課題を抱える中で、来月からは最低賃金の値上がりやインボイス制度の導入が行われます。これらの影響を受け、産直などに出荷する際の手数料が高くなっている例もあります。とはいえ、価格転嫁ができず、手取り額が減少しており、このままの状況が続けば、農業に対してやる気はあるのに継続できない農家が出てくると予想されます。そこで、下記について伺います。
@、農業者がふるさと納税の返礼品提供事業者として活躍することは、第1次産業の所得向上につながると考えます。今年の2月に返礼品提供事業者が交流会を行っておりますが、農産物の返礼品開拓のための勉強会などがあれば有意義と考えますが、見解をお伺いいたします。
A、市内の農業者は、大半が系統出荷か産直施設へ出荷していると考えます。価格転嫁できず、手数料だけが高くなっている状況の中、市としてJA新いわてや八幡平市産業振興株式会社などと現状打破への話合いが必要と考えますが、見解を伺います。
以上、3つの項目についてよろしくお願いします。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
(市長 佐々木孝弘君登壇)
〇市長 佐々木孝弘君 外山一則議員のご質問に順次お答えしてまいります。
初めに、大きな1点目の今後の盛岡広域連携についてのお尋ねでございます。連携中枢都市圏は、盛岡広域の8市町で構成され、住民の暮らしに密接に関わる各般の課題に対して市町を超えて連携し、各市町の知見を結集し、これまで取り組んでまいったところであります。現在は令和3年度から7年度までを計画期間とする第2期みちのく盛岡広域連携都市圏ビジョンに基づいて、圏域における新たな産業、事業、サービスの創造や質の向上を図るため、産業の営みをつなぐ、人の流れをつなぐ、暮らしの安心をつなぐ、この3つの戦略を掲げ、様々な取組を推進しているところでございます。
今後も人口減少や少子高齢化の進行が見込まれている中、新たな価値や魅力を数多くつくり出し、育むことを通じて、将来にわたって選ばれる求心力のある圏域として各市町が手を携え、圏域全体が持続的に発展することを目指し、これまでと変わらず連携して、盛岡の新市長においても進めていっていただけるものと思っておるところであります。
次に、大きな2点目のにぎわい創出のイベントについてのお尋ねでございます。初めに、1つ目の八幡平ふるさと花火まつりの各地区での持ち回り開催についてでございますが、夏を彩る花火まつりを通じて、市民一人一人の郷土愛と地域の連帯意識の向上を図ることを目的に、ふるさと花火まつりは夏の観光イベントとして毎年8月15日に開催しているところでございます。本年のふるさと花火まつりは、天候にも恵まれ、40分間の打ち上げ花火のほか、一の宮太鼓の演舞や盆踊り、さんさ踊りが披露され、また多くの飲食屋台の出店もあり、来場されたお客様は大いに楽しんでいただけたものと感じております。
合併前の状況につきましては、旧町村でそれぞれ花火の打ち上げが行われてきたところでございますが、平成17年の合併を契機に、新たなイベントとして1つに集約し、安全面の確保や来場者の増加にも対応することができる松尾総合運動公園を会場に開催してきたものであります。これまでも、会場が遠くなった、花火が見えないなど、様々なご意見を頂戴してきたところでございますが、安代地区につきましては会場までの往復バスの運行により来場の機会を増やす取組や、大更地区や安代地区では地域振興協議会が主催するお祭りに合わせて花火の打ち上げが行われるなど、地域協働による取組も一方では行われてきていると認識しております。
ふるさと花火まつりの開催場所の持ち回りにつきましては、周辺道路への影響、駐車場の収容台数の確保、飲食屋台やイベントのスペースの確保などを考慮しますと、現在のイベント規模で開催することのできる会場としては、松尾総合運動公園が最適であると考えており、現状では持ち回りによる開催については難しいものと捉えております。
今後もふるさと花火まつりを継続するに当たりまして、一人でも多くの市民に足を運んでいただけるよう工夫を施しながら、安心安全なイベントの運営に引き続き努めてまいりたいと考えているところでございます。
次に、2つ目の大更駅前でのイベントの具体的な内容についてでございますが、実際に大更駅前周辺でのにぎわいの創出や人の動きなどを検証するため、(仮称)大更駅前顔づくり施設建設予定地及び周辺道路において、八幡平市商工会や地元の大更商店街振興会と連携しながら、現在調整を進めておるところであります。内容といたしましては、大更コミセンまつりに訪れた方々や市内外の多くの方々に、(仮称)大更駅前顔づくり施設建設予定地周辺をにぎわいの拠点として楽しめるように、都市計画道路の一部を閉鎖して、八幡平市の特産品販売、キッチンカーによる飲食販売、観光宿泊施設のPRパンフレット設置、あわせて(仮称)大更駅前顔づくり施設の2階に予定しております子育て支援エリアに導入予定の花巻おもちゃ美術館の遊具を体験できる、移動型おもちゃ美術館の設置を検討しているところでございます。
次に、大きな3点目の第1次産業の所得向上についてのお尋ねでございます。1つ目のふるさと納税返礼品提供事業者の返礼品開拓の勉強会についてでございますが、八幡平市におけるふるさと納税返礼品提供事業者は、本年8月末現在で116事業者の登録数となっております。そのうち農産物に係る返礼品提供事業者は41事業者で、全体の約35%が農業者という状況にあります。八幡平市は、野菜、水稲、花卉、畜産などがバランスよく産地形成されていることから、多彩な農産物を返礼品として提供しており、寄附者からは高い評価をいただいているものでございます。農産物の返礼品としての提供は、農業者の所得向上、さらには市の農産物のPRには欠かせないものと捉えておりまして、返礼品を提供していただいている農業者とは一層の連携強化が必要であると認識しているところであります。
また、農産物の返礼品の拡大が課題であることから、今後は昨年度開催いたしました返礼品提供事業者交流会に加え、議員ご提案の勉強会などを検討しながら、返礼品及び返礼品提供事業者の開拓に一層取り組んでまいりたいと考えているところであります。
次に、2つ目の出荷手数料の高騰に関する関係機関との話合いについてでございますが、八幡平市内の農業者につきましては、生産物の大半が系統出荷及び産直施設への出荷となっておりますが、出荷手数料につきましては、新岩手農業協同組合及び市内産直施設に確認いたしましたところ、昨年度からの値上げはしていないというようなことでございます。
生産物の販売単価は、昨年に比べ一部上昇しているものもございますが、資材高騰及び燃料費の値上がりもあり、生産に要する費用はかさんでおり、手取りの利益が圧迫され、農業経営に影響を及ぼし、厳しい状況にあるものと認識しております。生産コストが上昇する中、なかなか販売価格に転嫁できずにいる農業者も多いと伺っております。
国においては、現在食料・農業・農村基本法の検証と検討を行っているところでもありまして、農畜産物や食品の生産コストを反映した価格形成に向け、生産、加工、流通、小売などの代表者を集めた会議を開催していると伺っております。この会議において、関係者間で合意形成が図られることを大いに期待しているところでもあります。
今後においても農業経営は困難な状況が続くことが予想されるわけでありますが、利益を確保するためには、収量を落とさない中で費用面の圧縮も必要となってまいります。新岩手農業協同組合や八幡平農業改良普及センターの指導の下に農業経営を進めていく必要があると考えておりまして、市といたしましては、今後の情勢を注視しながら対応してまいりたいと考えておるところであります。
以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
(市長 佐々木孝弘君降壇)
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 それでは、順次再質問に入らせていただきます。
まず、今後の盛岡広域連携についてですが、内舘新市長になりまして、ちょっと自分が一番心配をしておりますのが、盛岡広域環境組合が白紙に戻らないか心配しておりますが、そのような心配は実際可能性としてあるのでしょうか、お伺いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 お答え申し上げます。
盛岡広域環境組合の設立につきましては、今年の2月に規約の議決を各構成市町からいただいて、発足してスタートしたわけであります。現市長がどのようなお考えなのか、そこについてはまだ聞く機会もないわけでありますが、やはりこれまでの検討経過、それから繰り返しますが、各構成市町での規約の議決等々を踏まえれば、計画どおり進めていただけるものと思っておるところであります。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 当市のみで新しいごみ焼却施設の建築、解体、そして運営などは多額な費用がかかり、財政的に厳しいものがあると考えます。現に古い焼却施設は、まだ解体できていない状況です。人口減少が進む現代には、広域で連携しながら助け合っていかなければいけないと考えます。国の循環型社会形成推進交付金の対象になります8市町での盛岡広域環境組合、まだまだ越えなければいけない壁はあろうかと思いますが、八幡平市のため、住民のためにしっかりと進めていただきたいと思います。
続きまして、2番目のにぎわい創出のイベントに移らせていただきます。まず、花火大会についてですけれども、持ち回りは厳しいだろうなとは思いながらもちょっと質問させていただきましたが、協賛金を出していただく企業や団体の方々は、やっぱり西根地区の方が多く、西根地区でやらないから協賛金を出さないとの声も聞こえてきております。実際のところ、協賛金の現状はどうなっているのでしょうか、お伺いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 商工観光課長。
〇商工観光課長 佐々木宣明君 お答えいたします。
議員ご指摘のとおり、これまでこのふるさと花火まつりにつきましては、各世帯からの協力金、そして各市内の事業者の皆様方からの協賛金ということで、それぞれ200万円ほどを超えない範囲でございますが、180万円から190万円ほど例年頂戴をいたしまして、運営の補助とさせていただいているところでございます。ご指摘の協賛金につきましては、コロナに入りましてからはいただいておらない状況でございます。本年度、令和5年度につきましても、各世帯からの協力金は頂戴いたしましたが、各企業の皆様方からの協賛金につきましては、この現状を踏まえて頂戴をせずに運営をしておったというところでございます。
来年度以降につきましては、この動向を踏まえて判断をしてまいりたいと思っておりますし、本年度につきましては、結果的にいただかない状況になっておりましたが、ご協力いただける場合はご連絡いただけますでしょうか、または振込いただけますでしょうかということで、チラシ等に併せて協賛金を募ったことではございましたけれども、繰り返しですが、やはりこのご時世で厳しいというところがございまして、1者と申しますか、1組合さんから頂戴をしたという現状でございます。
以上でございます。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 確かにこのご時世、協賛金等はかなり厳しくなる企業もこれから増えてくるのかなとは想像いたしますけれども、このご時世だけではなく、やっぱり場所というのもあるのかもしれませんので、そこはひとつ考えていただければと思います。
あと、皆様とお話をしていた中で、場所の提案として、平笠地区の河川敷であれば田んぼが多くて、あとは河川敷で出店もできそうですし、あと近くには平笠小学校とか広い施設もありますので、ここだったらできるのではないかというようなお話がよく上がるのですけれども、実際いかがなものでしょうか、お願いします。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 私からご答弁させていただきたいと思います。
答弁でも申し上げましたが、合併以来ずっと松尾の総合運動公園で実施してきました。そういった中で、特に今年感じましたが、来場者数が約8,000人ということでありまして、出店していただいた屋台もほぼ完売と、しかも花火を打ち上げている時間中も15分、20分待ちの屋台もあるぐらい盛況だったわけであります。それだけ、車で皆さん来ているわけでありますが、8,000人の人たちが数千台の車でいらっしゃいます。これを収容できる場所は、現状では松尾の総合運動公園しかない、そういうことになるわけであります。確かに平笠の河川敷も非常に広くて、見る分には十分に対応できると思いますが、駐車場等の確保について、あるいは交通誘導の関係とかいろいろな観点考えると、なかなかやはりハードルが高いかなというふうに現状では捉えておるところであります。いろんなご意見あると思いますので、そういういろんな問題が解決できるような場所があれば、そういったこともこの先考えていかなければならないとは思いますが、これからも多分どんどん花火を見にいらっしゃる方の誘客というか、入場はまだまだ増える余地もあると思っておりますので、そこを考えれば現状の場所でいかざるを得ないというか、そこがベストではないかなというふうに現状では思っているところであります。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 実際先ほどもお話ししたとおり、持ち回り開催が厳しいのは承知の上での質問ではありました。ただ、このような声がやっぱり多く聞かれますので、一石を投じる意味で質問をさせていただきました。
では続きまして、大更駅前イベントについて再質問をさせていただきます。今市長のほうからお話があったとおり、いろいろと考えてくださっているなと思いましたけれども、こちらの具体的な日時と、あとキッチンカーの台数とかというのがもしある程度今の段階で分かれば、教えていただければと思いますが、お願いします。
〇議長(工藤隆一君) 商工観光課長。
〇商工観光課長 佐々木宣明君 お答えいたします。
来月ということで、期日が迫っておりまして、改めて公式ライン、ホームページ等でご案内をしたいと思っておりますが、10月の14日の土曜日を予定しております。おおむね朝方9時、10時から夕方あたりまでということでご案内をさせていただければと、そのように思っておるところでございます。10月14日につきましての事業者さんのほうですけれども、現在17ほどの事業者さんのほうから、飲食、物販、あるいは縁日的な要素も含めまして申込みをいただいておるところでございます。恐らくこのまま進められればというふうに考えております。加えまして、先ほど答弁にもございましたとおり、花巻のおもちゃ美術館の出張移動遊び場というところ、そして封鎖した道路のところで、現在調整中ではございますが、高所作業車のような体験といったところも予定をしておるものでございます。
今回このイベント、度々議場でも取り上げていただいておりましたが、なかなか単発でこのイベントだけをやるということでの誘客は難しいなというふうに当初から考えておりました。企画の段階から、例えば山賊まつりと同じ日に周遊してもらう、あるいは今月9月24日に行われます商工会青年部のおしごとたんけん広場、総合運動公園のほうで遊んでいただいてから、大更駅前にも来ていただくといったようなことも考えて進めておった中で、大更コミセンの方々より、大更コミセンまつりの同日開催のほうで大丈夫ではないかという力強いお言葉をいただきましたので、まずは大更地区の皆様方、そして市民の皆様方、そして先ほど申しましたように、宣伝をすることで市外からの皆様、そういった方々がうまく大更駅前で飲食あるいは体験などをしていただければというふうに捉えているところでございます。
キッチンカーにつきましては、先ほどの羽沢寿隆議員からもご質問、ご提言ありましたが、キッチンカーのほうでも今5店舗ほどの配置はありますが、こちら先ほどの17事業者がテントを持参されるか、キッチンカーかというのはもう少し確認が必要でございますので、数台はキッチンカーの配置もあろうかというふうに考えておるところでございますので、先ほどの繰り返しになりますが、大更駅前でこういう事業者が集う、出店をする、キッチンカーが配置できるというイメージを市内外の方々に認知をいただければ幸いと、そのように考えておるところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 17の事業者のお問合せがあるということで、思ったより反響があるなと感じました。
あと、先ほど羽沢議員の質問でもありましたけれども、新しい10区画について問合せがあるということでしたが、その中にはやっぱり飲食店とか、そういうのもあって、もしあったとしたら今回のイベントには参加されるのでしょうか、お願いします。
〇議長(工藤隆一君) 商工観光課長。
〇商工観光課長 佐々木宣明君 お答えいたします。
先ほどお答えした中に、10区画のほうの問合せが来ているということでお答えをいたしました。この17の事業者の中にも、ご相談に来ていただいているところが二、三者ほど見受けられているという状況でございます。すみませんが、個別の名称についてはご容赦いただければと存じます。よろしくお願いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 まず、大更は八幡平市の核になる地区であると考えます。八幡平市全体のバランスを考えても、大更駅前の顔づくり施設をはじめ、新しい商業用地で商売をされる方、昔から商売をされている方々も含め、大更が元気になることによって八幡平市全体も元気になってくると思いますので、ぜひこれからも八幡平市の核になる大更発展のため、よろしくお願いいたします。
それでは、3番目の第1次産業の所得向上についてに移らせていただきます。市としまして、1次産業の所得向上でできることは、まず今の現状に対する支援、そして売り先のサポート、あとは農村が維持できることに対する支援かなと考えます。そして、今資材や燃料などの高騰に対する支援は、市単独では財源的に限界があると考えます。このぎりぎりの状況を訴え、農家を救済するための支援を県や国に早急に求めるべきと考えますが、県や国には要望を上げているのでしょうか、お伺いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 農林課長。
〇農林課長 佐々木 仁君 お答えいたします。
ただいまの外山議員さんからの提言を上げているかというご質問でございますが、具体的には上げているものはございません。ただし、ここ何年か見ますと、令和3年は米価下落、あるいは昨年度、令和4年度になりますと肥料の高騰、あるいは飼料の高騰ということで、国で別枠で交付金を出したりということで事業が展開されてきておりますし、それとは別にいろいろな農業施策につきましては、国のほうでも議論をしているところでございますので、要望するかどうかにつきましては、もう少し様子を見ながら検討をしてまいりたいなと思っているところでございます。
以上でございます。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 私からも答弁をさせていただきたいと思いますが、現状ではまだ市単独で要望というようなことでは、畑地化交付金の財源確保とか、そういったことでは政党要望等は行っていますが、やはりそれぞれ単独の市町村でこの大きな課題に向かっていくということではなくて、大きな団体で国に要望をして実現を図っていくということ、これが戦略だと思っています。ですので、まずは岩手県の市長会として、14市の総意の下に、昨年度からこの問題については県市長会要望として取りまとめて、国のほうに、あるいは県にも要望しています。そして、今国のほうでもいろいろ物価高騰対策、資材高騰対策等で、また経済対策を取りまとめているというような話も聞いておりましたので、その時期を逃さずに、改めて市長会、あるいは盛岡広域も含めて、それぞれの団体として総意を上げて要望していく、そういった流れをつくっていきたいというふうに今考えているところであります。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 ぜひ国の力が必要であると考えますので、そこは引き続き力強くよろしくお願いします。
あと、昨年の私の一般質問で、新規就農者支援の質問をさせていただきました。その後、市のホームページでも本当に分かりやすく書いていただきまして、感謝しております。ただ、この2年ほどで状況ががらっと変わってきております。今の現状で、新規就農者支援で新しく農業を始めさせることは、何かある意味地獄行きの道案内になることと考えますけれども、当局の見解を伺います。
〇議長(工藤隆一君) 農林課長。
〇農林課長 佐々木 仁君 お答えいたします。
確かに今年の今の状況を見ますと、なかなか思ったほどの価格が出ない、あるいは天候が非常に高温が続いて、農作業が大変だというような状況もございます。そうはいいましても、毎年このような状況が続くことも、恐らくというか、ないとは思いますし、いいときもあれば悪いときもございますので、そういった状況があるとは思います。その中でも農業を目指してみたいという方のご相談はございますので、そういった方には真摯に、こういう条件で、こういうふうな形で、この作物をやるとこれぐらいの収益が出ますよといったような形で相談会を開催して、あるいはその作物をやるかどうかというような最終判断はご本人になりますので、我々としてはこれまでやってきたことを引き続き続けてまいりたいなと思っているところでございます。
以上でございます。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 ここからいいことがあるような気は、なかなか起きないわけでございますけれども、相当今厳しい状況になっております。
あと、売手のサポートとしまして、八幡平市産業振興株式会社には大いに期待するところではあります。産直施設だけではなく、ある意味地域商社のような、八幡平市の農産物を市内外に売っていただきたいと考えますけれども、その可能性があるのか、八幡平市産業振興の現状をお伺いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 市長。
〇市長 佐々木孝弘君 私からお答え申し上げたいと思います。
産業振興の中核になるのが道の駅にしねであります。このコロナ禍で非常に苦しい3年間となってしまいまして、道の駅にしねの経営にも大きな影響があったわけでありますが、産業振興株式会社、会社全体としては黒字を何とか維持しているということで、3年間は乗り切ったものというふうに思っています。ここからやはり八幡平市にいらっしゃる方、そしてあるいは盛岡、滝沢からも買物に来てくれる方もおります。そういった方々を多く引き寄せるために、魅力も、そして品ぞろえもしっかりと取りそろえながら、生産者の組合の皆様と一緒にこれから反転攻勢をかけていきましょうというようなことで、いろんな議論をしている最中であります。ただ、そうはいっても、繰り返しますが、ここまでの3年間で受けた売上げの減少というのは、やはり非常に大きなものがあります。黙っていても、コロナだからといって売上げが戻るということにはならないわけでありますので、そこをしっかりと収支の改善といいますか、売上げの向上を図っていくというのが現状であるというふうに、産業振興株式会社の現状はそういったような状況であるというふうに認識といいますか、そういった状況であるというようなことであります。
まさに議員おっしゃるとおり地域商社的な、いわゆる食材提供の窓口としての位置づけというのは、非常にやはり我が市においては足りていない部分であります。合併したあたりは、盛岡のホテル等でも八幡平の食の祭典とか、いろいろなことを仕掛けながら八幡平市の食のPR、食材の提供等も行っていた時期もあったわけでありますが、正直申し上げまして、温泉開発と産業振興株式会社が分社化してから、そこの体力が少しなくなってきたかなというような部分もあり、その中で、繰り返しますが、コロナの影響もありというようなことで、ここから産業振興を守り立てながら、その地域商社的な役割も持っていければというようなことも考えるわけではありますが、やはり一方では産業振興株式会社の全体の売上げの増収を図っていく中で考えるには、地域商社的な役割の立ち上げというか、そういったものはやっぱり喫緊の課題だというふうに思っているところもありますので、産業振興株式会社のみならず、DMOの展開とかあるわけでありますので、いろいろな立ち上げ方があるかと思いますので、地元の金融機関等ともいろいろ協議をしながら、そういった窓口の一本化というものを図っていきたいというふうに現在考えているところでありまして、まだ具体的にはお話しできる部分はないわけでありますが、そこの重要性については認識しておるところでございます。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 ハロウスクールもありますし、先ほどお話が出ました、安比に新しい小学校ができるとも聞いております。せっかく八幡平市にはおいしいお米、お肉、あと野菜もシーズンごとに、シーズンといいますか、何月から何月というような期間ごとになるとは思いますけれども、何とか市内でもそういう供給ができるような体制を考えていただければと思います。
あとは、農家の所得を上げるために、答弁にもありましたけれども、やっぱり利益を上げるためには費用を抑えることも重要だと思います。昨今の異常気象により、経費は本当に増えるばかりで、9月7日の岩手日報にもホウレンソウ農家が掲載されております。売上げが減少して、さらに暑さ対策まで講じると、もう赤字に変わってくると、本当まさしくそのとおりです。そして、野菜だけではなく、人も参ってしまっていまして、本当日中は働けませんし、その中でどうやって利益を出すか、すごく考えているところでございますけれども、その暑さ対策もそうですけれども、もっと人の手で何とかできるけれども、今大問題になりそうな鳥獣被害、先週認定農業者協議会の研修会で鳥獣被害に関する勉強会に出席をしてきました。当市でも熊や鹿、イノシシまで出てきて、被害が実際に出て報告をされております。今の段階で、鳥獣被害対策に対する市の見解をお伺いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 農林課長。
〇農林課長 佐々木 仁君 お答えいたします。
今年度につきましては、春から非常に目撃情報が多く寄せられているところでございます。少々お時間いただきますと、今年の出没が多いだろうという予想は、昨年度からある程度の予想が出てきておりまして、昨年度は山のブナの実の生育が豊作というようなこともございまして、春先からの出没が多いだろうと、あと冬期間の繁殖も成功というか、増えて、春先からの出没が多いのではないかというのが約1年前に出てきておりましたが、それに今年は天候もよくというか、天候はあんまり関係ございませんが、出没が多い状況となってきておるところでございます。県内でも6月末で、例年ですと1,050件程度でございましたが、それが1,300件程度の目撃ということで、非常に多くなっておりますし、当市も当然目撃情報が多いわけでございます。それに対しまして、猟友会さんのほうにお願いするケースもかなり多くなってきておりまして、去年の同時期、8月末ですと17件の出動要請をしておりましたが、今年は既に56件の出動要請をして、現場対応を頑張っていただいているというような状況でございます。
また、捕獲の状況につきましても、特別枠の捕獲ということで、最初に4月当初に割り当てる部分がございますが、これが11頭でございまして、これを8月いっぱいで既に捕獲しております。そして、さらには追加で9月1日で3頭、特別枠の通知をいただきまして、合計で14となるわけでございますが、そちらも恐らくはすぐに捕獲になるだろうということで、今後9月、10月の予想を見ますと、ツキノワグマに限っては、1頭ずつの捕獲を随時県のほうに申請する普通捕獲というのをお願いして、9月、10月を過ごしていくような形になります。ですので、捕獲頭数は多分過去最大に近い、ちょっと統計的な数字を持ってきておりませんが、一番多くなるのではないかと思っているところでございます。なかなか情報をいただいても、すぐに猟友会さんのほうで対応できないケースも出てきておりまして、非常に市民の方からはなかなかうまくいかないというようなお話も、苦情等をいただく場合もございますが、私どもとしても猟友会さんに連絡をして付近の見回り、あるいは警察さんにも見回りしていただいておりますので、そういったことで目いっぱい対応している状況でございます。
ということで、以上でございます。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 先週認定協で説明していただいた方からは、今の八幡平市は鳥獣被害対策として、ある意味ターニングポイントに来ていますというような厳しい話がありました。先ほど課長からお話のあったとおり、現れてから報告して駆除していくやり方ではもう遅いと思いますので、今後は市として鳥獣対策室みたいなのを設置して、盛岡とか雫石等ではあるみたいですけれども、そのようにして先回りに、例えば特定のエリア、イノシシであれば松尾、安代、七時雨、平笠とか、具体的に被害が出てきていますし、そういう特定のエリアを絞りながら対策をしていかないと間に合わないと思うのですけれども、その辺りの見解をお伺いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 質問事項にはないのですけれども。
〇議員 外山一則君 ないですか。もしなければいいです。
〇議長(工藤隆一君) 答弁よろしいでしょうか。もしよろしかったら。
副市長。
〇副市長 田村泰彦君 お答えいたします。
確かに今年に限っては、かなり鳥獣被害は大きいし、あとは昨日の報道にもありましたけれども、人身被害も増えているということで、近隣の町村の動向を見ながら、ちょっとその点については検討したいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
〇議長(工藤隆一君) 1番、外山一則議員。
〇議員 外山一則君 所得向上から費用対策ということで、ちょっと鳥獣被害のほうで話が膨らんでしまいましたけれども、いずれ農業をやれなくなってきて、農地が荒れてきますと、景観も悪くなりますし、野生動物がさらに里に近づいてきて、もう人的被害が出て、人も住めなくなってくると思います。食料自給率がさらに悪くなり、うわさをされているような食料難も現実味を帯びてきていると思っております。ぜひそうならないように、県や国ともしっかりと連携をして、市としてももっと真剣に農業者の現実に向き合っていただいて、現状打破へ向かうようにお願いを申し上げ、私からの一般質問を終わります。ありがとうございます。
(議員 外山一則君一般質問席降壇)
〇議長(工藤隆一君) これで外山一則議員の質問を終わります。
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散 会
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〇議長(工藤隆一君) 以上をもちまして本日の日程は終了しました。
本日の会議はこれをもって閉じ、散会いたします。
(15時07分)