令和2年八幡平市議会第3回定例会
 
令和2年八幡平市議会第3回定例会
 
議事日程(第2号)
                                 令和2年9月7日(月)

日程第 1 一般質問
        田 村 善 男
        田 村   孝
        渡 辺 義 光

出 席 議 員(20名)
     1番  関     治  人  君     2番  羽  沢  寿  隆  君
     3番  工  藤  多  弘  君     4番  勝  又  安  正  君
     5番  北  口     功  君     6番  工  藤  隆  一  君
     7番  田  村  善  男  君     8番  井  上  辰  男  君
     9番  立  花  安  文  君    10番  渡  辺  義  光  君
    11番  工  藤  直  道  君    12番  古  川  津  好  君
    13番  田  村     孝  君    14番    橋  悦  郎  君
    15番  熊  澤     博  君    16番  関     善 次 郎  君
    17番    橋  光  幸  君    18番  米  田  定  男  君
    19番  小 野 寺  昭  一  君    20番  工  藤     剛  君
 
欠 席 議 員(なし)
 
説明のために出席した者
      市         長    田  村  正  彦  君
      副    市    長    佐 々 木  孝  弘  君
      教    育    長    星     俊  也  君
      企 画 財 政 課 長    田  村  泰  彦  君
      総   務  課   長    津 志 田  勇  孝  君
      防 災 安 全 課 長    畑  山  直  已  君
      地 域 振 興 課 長    渡  辺     信  君
      税   務  課   長    遠  藤  福  子  君
      市   民  課   長    小 笠 原  文  彦  君
      地 域 福 祉 課 長    松  村  錦  一  君
      健 康 福 祉 課 長    村  上  直  樹  君
      農   林  課   長    佐 々 木     仁  君

      花 き 研 究 開 発    津  島  佐 智 幸  君
      セ ン タ ー 所 長

      商 工 観 光 課 長    遠  藤  幸  宏  君
      建   設  課   長    関  本  英  好  君
      上 下 水 道 課 長    森     政  彦  君
      八幡平市立病院事務局長    高  橋  康  幸  君

      会 計 管 理 者 兼    菅  野  美 津 子  君
      会   計  課   長

      西 根 総 合 支 所 長    葛  西  美 羽 子  君
      安 代 総 合 支 所 長    阿  部  正  昭  君
      教 育 総 務 課 長    工  藤  久  志  君
      教 育 指 導 課 長    照  井  英  輝  君
      農 業 委 員 会事務局長    遠  藤  竹  弥  君

事務局出席者
      事務局長    高  橋  政  典
      議事係長    高  橋  美  穂

                     ☆
                  開     議
                     ☆
議長(工藤 剛君) ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達していますので、会議は成立いたします。
     これから本日の会議を開きます。
                                    (10時00分)
                     ☆
                    一般質問
                     ☆
議長(工藤 剛君) 日程第1、一般質問を行います。
     この際、お願いいたします。本定例会の一般質問の方法は、会議規則第64条及び一般質問及び会派代表質問に係る実施運用基準により行います。したがいまして、質問回数は制限をしないこととし、再質問以降は一問一答方式または二問二答方式、三問三答方式のいずれかの方式で行うことができます。なお、質問者は一般質問席で質問を行い、答弁及び再質問についても一般質問席で行うこととします。ただし、質問の制限時間等については、一般質問及び会派代表質問に係る実施運用基準を適用し、また発言順序や通告以外の質問は行わないことなどは申合せ事項により取り計らうこととしておりますので、ご協力をお願いいたします。あわせまして、質問、答弁は要点をまとめてお願いいたします。
     通告順位1番、田村善男議員。
            (議員 田村善男君一般質問席登壇)
議員 田村善男君 おはようございます。議席7番、八起会、田村善男でございます。さきに通告しておりました4点について伺います。
     まず、1点目ですが、市長の業績と自己評価について。平成17年に3町村合併による新市八幡平市の初代市長に就任以来、15年が経過いたしました。1年後に市長改選期を迎えますが、業績と自己評価に併せ、決意を伺います。
     2点目、人口減少対策について。今まで何度となく人口減少対策について議論されてきました。静かなる危機と呼ばれる人口減少は、我が国が直面する最大の脅威と考えます。特効薬はないが、活力に富み、子育てしやすい環境を地方で整えることは、重要な処方箋と言われています。厚生労働省の人口動態統計によると、2019年1年間で生まれた子供の数は86万6,908人で、1899年の統計開始以来初めて90万人を割り込んだといいます。主な要因は、未婚化や晩婚化の進行にあると言われていますが、一方で死亡者数は高齢化の進展で戦後最大の137万8,906人、この結果、人口の自然減は51万1,998人となり、初めて50万人の大台を超えました。まずは、地方の衰退に歯止めをかけることが重要ではないかと思います。政府が地方創生第2期総合戦略では、地方と何らかの形で関わりを持つ関係人口を拡大し、地方への新しい人の流れをつくることが大事であると言っています。
     岩手県においても人口減少に拍車がかかっています。今年1月1日時点の本県の日本人住民は122万7,464人で、前年の同時期に比べ1万5,548人減少しました。反面、本県より人口規模の小さい富山県と島根県が近年社会増を成し遂げています。両県とも熱心な移住、定住の取組の成果として知られています。また、山口県では子育て対策における家庭への支援として、第3子以降の子供が生まれた家庭に米1俵を贈るなど、家計を力強く支援しています。
     八幡平市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、八幡平市人口ビジョンの人口展望を踏まえ、4つの基本目標に基づく17のプロジェクトにより、人口減少対策を総合的に進めてきました。これらの取組により、起業や新規就農の促進、スポーツ関係大会の誘致、外国人観光客の誘致、再生可能エネルギーの利用促進など、一定の成果が上がってはいるものの、人口減少の加速化に抑制をかけるまでに至っていないと結論づけていますが、2期総合戦略にどのように反映させていくのか伺います。
     3点目、介護保険制度について。介護保険制度が今年度創設20年を迎えます。度重なる制度改正で、自立支援に重点が置かれ、介護度の軽い人は保険給付対象から外れました。創設時の理念には、介護の社会化に加え、利用者が必要なサービスを自由に選べることも含まれていました。しかし、3年ごとに行われる改正で保険の給付対象は狭くなったと思われます。介護予防重視型へ転換したのは2006年、大幅な改正が行われた2015年には、所得が一定以上のある人の自己負担額を2割としました。介護保険財政の逼迫やサービス提供側の慢性的な人手不足など、深刻な課題が山積し、介護予防は重要な視点となっています。推計で人口の2割を占める団塊の世代が75歳以上となり、社会保障の給付と負担が増える2025年問題が迫っています。そこで、同年に向けて進める厚生労働省の地域包括ケアシステムをどう捉え、進めていくのか伺います。
     4点目、中学校の教科書検定結果について。文部科学省は、来春から中学校で使用する教科書の検定結果を公表しました。3年間で学ぶ各教科の平均ページ数の総量は、前回から7.6%増の1万1,280ページとなり、文部科学省の記録で比較できる2004年度検定以降最多であると言われます。子供自身による「主体的・対話的で深い学び」という理念を掲げ、新学習指導要領の全面実施に対応するため、対話などを通した学びを促進する内容が手厚くなったと言われていますが、授業時間数は現指導要領と変わらず、計算上は時間当たりで学ぶページ数が増えると言います。子供の負担が増し、教員の長時間労働の深刻化がさらに懸念されるが、見解を伺います。
     以上、答弁をお願いします。
議長(工藤 剛君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 田村善男議員のご質問に順次お答えをしてまいります。
     まず、第1点目の合併以来、今日までの業務と自己評価と併せて5選に向けての考え方についてのお尋ねでございますが、大切なことなので、多少時間をいただき、お答えを申し上げます。
     平成17年9月1日、農と輝の大地をテーマに八幡平市が誕生しました。合併に至るまでには、産みの苦しみとも言える様々な課題が合併協議会、またそれぞれの議会で議論されたものと承知をいたしております。一方では、合併に反対する住民組織も設立され、住民レベルでの議論もなされたものと承知をいたしております。
     当時私は、現職の県議会議員でございまして、任期半ばということで多少の迷いはございましたが、農業団体職員としての20年、そして16年の地方自治体議員としての知識、経験、そして日頃の思いを新しく誕生した八幡平市で市長として生かすべく、市長選挙に立候補いたしました。厳しい選挙戦だったわけですが、多くの市民の皆様の負託を受け、初代の市長になってから、早いものでもう15年の月日がたちました。その間、議会をはじめ、市民の皆様、そして取り組んだ様々な政策に関わった皆様のご支援、ご協力により、自分なりには反省しなければならない案件も数件はあったと認識はいたしておりますが、おおむね順調な行政運営の下、今日に至っているものと思っております。
     合併に当たって、合併協定という基本があります。それを基とする新市建設計画があり、幸いなことに、旧3町村の英知を集約した新市建設計画は、私が思い描いていた考えとそう変わるものではなく、合併協定書に掲げられた事項の着実な実行と新市建設計画に盛り込まれた事業の優先度、必要性を検証しながら、その時々の市民の皆様の意識、環境に柔軟に対応しながら実行していくという思いで進めてまいりました。具体的には、計画よりは数年遅れたわけでございますが、庁舎建設、これを駅と合築することにより、JR花輪線、いわゆる地域の基幹公共交通でございますが、この花輪線は八幡平市内に12の駅があります。高齢化が進む中で、市役所と駅をつなぐことで飛躍的に利便性が増すわけで、この発想は新病院建設、あるいは大更駅周辺整備にも生かされております。
     合併時に策定されます新市建設計画、当初は平成17年度から26年度までの10年間だったわけでございますが、後ほどお話は申し上げますが、令和6年度までの20年間と延長されております。計画に盛り込まれた229の事業及びプロジェクトでございますが、着手あるいは完了したものが182事業、約80%の実施率となっております。また、さきにも申し上げましたが、新市建設計画を具体化し、策定されました平成18年度から27年度までの第1次総合計画、それに引き続き策定された平成28年度から令和2年度、今年度までの第2次総合計画前期基本計画に盛り込まれております681事業は、今現在574事業に着手、あるいは完了をいたしておりまして、84%の達成率となっており、こういった各種具体事業もおおむね順調に推移しているものと認識をいたしております。
     私は、議会でも度々申し上げておりますが、市政の運営に当たって一番考慮したことは、旧町村が育んできた歴史、文化を大切にしながら、旧町村がそれぞれ進めてきた産業、これを継続し、より発展させること、このことが合併前、そしてその後も市民の皆様が漠然と抱えている合併に対しての不満、あるいは不安を拭い去る最大の方策と考え、それを念頭に、政策を推進してまいりました。
     安代地区には、林業あるいはスキー、そしてまたリンドウ、そして先祓い、漆器に代表される伝統文化、芸能、松尾地区には十和田八幡平国立公園に代表される観光産業、西根地区には工業団地や商業施設等の商工業、こういった特色を生かし、それを発展させていく政策を今後も続けていくことが市全体の活力向上につながるものと確信をいたしているものでございます。
     平成23年3月11日、あの東日本大震災が発生し、東北沿岸を中心に壊滅的な災害、被害を受けました。翌月、4月6日のことですが、東北市長会を代表し、仙台市長、青森市長、谷藤盛岡市長の代理で私の3名で、震災に関する国に対しての緊急要望陳情の機会がございました。当時は民主党政権時代であり、菅総理との面談はかないませんでしたが、岡田幹事長、あるいは仙谷官房長官など、多数の政府関係者と面談することができました。その時点での我々の要望事項には入ってはおりませんでしたが、私は震災復興には多くの時間がかかり、着実に復興をするためには、合併特例債の延長、あるいは過疎債の対象枠の拡大が不可欠であると、その旨を強く主張、要望させていただきました。その後、このことが全国市長会からの国への要望事項として取り上げられ、合併特例債に係る法案の改正が要望から1年という異例の短期間で平成24年6月27日に公布され、被災県である岩手県においては10年間の延長が認められ、過疎債の対象も広く拡大されたことは、今日まで31年地方自治に関わってきた者として最大の喜びであり、誇りに思っております。
     本市にとって、各種事業を進める上で最も重要な財源である現行の過疎地域自立促進特別措置法が来年3月末をもって期限を迎えることとなっております。一連の活動の結果として、平成30年、全国市長会過疎関係都市連絡協議会長に指名をされ、同時に全国過疎地域自立促進連盟の副会長も拝命いたしました。今がまさに新たな過疎法立案の正念場なわけでございます。我が市も含め、全国過疎自治体のため、新たな過疎法成立に向け、全力を傾注してまいりたいと考えております。
     個々の事業の評価につきましては、それぞれ個々に様々な評価はあろうかと思いますが、私なりには合併の効果はある程度具現化できたのではないかと考えており、事務的な成果、あるいは投資的な成果はもちろんですが、旧3町村の市民の交流、連携が図られ、市民としての一体感は、この15年で醸成されたのではないかと思います。先日、小学校3年生の子供たちが課外学習で市長室に来られました。子供たちに聞いてみました。「八幡平市というのは、15年前合併してできたんだけども、知っていますか」という問いかけをしましたら、ほとんど全員が知らなくて、時の流れは早いのだなとつくづく感じるとともに、何となくうれしい気持ちになりました。
     いずれ合併して15年、リーマンショックによる不況、政権交代、東日本大震災、そしてそれに伴う原発事故、あちこちで多発する自然災害、そして今は新型コロナ禍、その時々の課題に取り組み、スピード感を持って対応してきたと思っております。その原点は、合併当初から意識してきたことでございますが、離れた場所、地域に積極的に訪問する、できるだけ多くの人と偏らない形で対話をし、それを行政政策の糧にしていく、訴えるだけでは駄目で、突破していく、突破するためには、人とのつながりを大事にしていかなければなりません。
     ただいままで申し上げたこと、また市政を運営し、市勢を発展させるには、市長一人が頑張ってもなし得るものではございません。当然議会の皆様のご理解、市民の皆様をはじめとする市政に関わる皆様の理解、協力、また市役所としての組織の力も重要でございます。私も4期目最後の1年を迎えようといたしております。在職が長くなればなるほど、慣れ、おごり、思い込みが出てきがちになるものと思います。自らを律しながら、現在コロナ禍の真っただ中、市内の経済、市民の皆様のなりわいを維持していくための重要な今後の1年だと認識いたしており、令和3年度の予算編成に当たっては、地域経済、特にも観光産業の立て直しを図っていかなければならないと思っております。
     ご案内のとおり、本市においては、現在公共、民間ともに大きなプロジェクトがまさに進行中でございます。公共においては、大更駅周辺のにぎわい創出の核とも言うべき駅前顔づくり施設も具体化していかなければなりません。そして、我が市の畜産にとって大変革をもたらすであろうキャトルセンターの建設及び開設、統合保育所の完成、田山スキー場の整備、また県による産廃最終処分場の建設、民間においては松川地熱発電所の全面改築、ハロウスクールの開設、安比地区における大規模地熱発電所建設等、これらは今後の八幡平市の発展に関わる重要な案件であり、当事者として5期目においてしっかりとその進捗を見守っていくべき、いきたいと考えております。
     一方、来年で年齢も73歳、様々な意味で老害が起きかねない年齢になると同時に、長期にわたっての行政のかじ取りによる弊害もまた指摘されているところでもございます。私が市長就任以来取り組んできたことを十分に理解し、かつ合併から今日までの行政の流れを十分に承知した上で、継続的な市政の発展に向け、意欲のある方が現れないかなと、大きな期待も持っているところもございます。
     次に、大きな2点目、人口減少の加速化の抑制を2期総合戦略にどう反映させていくのかについてのお尋ねでございます。第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略につきましては、今年の3月に計画を策定いたしました。計画の策定に当たりましては、17のプロジェクトの精査を行い、効果が出にくいものや計測しにくいプロジェクトは、他のプロジェクトとの統合、または中止し、注力すべきところへリソースを割くことといたしました。また、重要業績評価指標であるKPIにつきましては、結果KPIと過程KPIに細分化し、それぞれ計測できるものに再設定するという考え方で進めてまいりました。
     議員ご案内のとおり、第1期計画の振り返りは、起業件数や外国人観光客の増加など、一定の成果が上がっている項目と、スポーツ関係宿泊者数や保育所待機児童数など、目標値に届かない項目がそれぞれございます。これらを踏まえた上で、第2期計画では4つの基本目標の数値目標を12から10に、17のプロジェクトを13に整理した上で、36の重要業績評価指標を50に設定をいたしました。人口減少の加速化を抑制するためには、これらの取組を中長期的視点で継続的に進めていかなければならないものと認識しているところでございます。
     なお、計画の進捗につきましては、毎年度実績評価と分析を行いまして、指標項目の見直しなどについても、有識者からのご意見をいただきながら、柔軟に対応を進めてまいりたいと考えております。
     次に、大きな3点目、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて進める厚生労働省の地域包括ケアシステムをどう捉え、進めていくのかについてのお尋ねでございます。地域包括ケアシステムは、地域の実情に応じて、高齢者が可能な限り住み慣れた地域でその有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるよう、医療、介護、介護予防、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保される体制と定義されております。これらのものが個人のそのときのニーズに応じて、切れ目なく総合的に提供される体制を充実させることによって、介護が必要な状態になっても安心して暮らし続けることができるものでございます。
     今後独り暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯、認知症高齢者の増加が見込まれることから、高齢者の地域での生活を支えるためにも、地域包括ケアシステムの推進は特にも重要なものと捉えております。
     これらは、幅広い分野に横断的にまたがるものでございまして、また介護保険をはじめとする社会保障制度の共助や行政の福祉政策による公助で全て賄えるものでもなく、個人の自己決定やセルフケアなど、自助によるものや、ボランティア活動や住民組織など、様々な方の参加による生活支援などは、互助の視点が必要となります。また、医療、看護、介護、リハビリ、保健福祉など、専門職が中心となって担うものは、多職種の有機的な連動が必要となってまいります。
     これまで現行の介護保険事業計画、高齢者福祉計画においては、2025年を目指しての取組を実施してまいりました。住まいの確保としてのグループホームの施設の整備や、介護の充実としての地域密着型通所介護事業所の指定等、サービス量の確保に努めてまいっております。
     平成29年より開始されました介護認定の軽度である要支援の方が利用する訪問介護と通所介護は、全国一律の介護保険事業の予防事業から、市町村が取り組む地域支援事業の総合事業へ移行した際にも、これまで介護保険制度において利用していたときと同様のサービスを継続して受けることができるようになっております。
     また、高齢者の自立支援として、温泉施設や運動を行う高齢者健康教室の実施や、リハビリ専門職による効果的な運動指導、高齢者がボランティア活動を通して地域に貢献する介護支援ボランティアポイントモデル事業の実施などにより、高齢者自身の社会参加活動を促し、介護予防の推進を図ってまいりました。
     今後新たな取組として、介護予防に効果があるシルバーリハビリ体操を行う通いの場の増加や、認知症の方への見守りや簡単な支援を行う仕組みであるチームオレンジの始動、高齢者の生活支援サービスの創設に向けた検討を実施してまいりたいと考えております。
     令和3年度から令和5年度までを計画期間とした第8期介護保険事業計画が今年度、保険者である盛岡北部行政事務組合において策定されます。また、それと一体的に策定される市の高齢者福祉計画も同じく今年度に策定をいたします。
     地域包括ケアシステムの推進につきましては、国から示される指針を参考にしつつ、地域の実情に見合ったものを計画に盛り込み、これまで進めてきた地域包括ケアシステムについてさらに深め、充実させるよう取り組んでまいります。
     以下のご質問につきましては、教育長から答弁がございますので、以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤 剛君) 教育長。
            (教育長 星 俊也君登壇)
教育長 星 俊也君 私からは、大きな4点目、中学校の教科書検定結果についてのご質問にお答えいたします。
     議員お尋ねの中学校の教科書のページ数増加と子供及び教員への負担増についてでございます。今回の検定では、新学習指導要領の実施に伴い、児童生徒の「主体的・対話的で深い学び」を通して、新しい時代に必要とされる知識及び技能、思考力、判断力、表現力、そして学びに向かう力、人間性等の3つの資質、能力が育成されるように教科書の内容が充実いたしました。
     教科書のページ数が増えた要因としては、児童生徒の学力向上を図るために内容が充実したこと、児童生徒にとって分かりやすく、学びやすい内容であること、魅力ある資料や写真等が豊富に掲載され、主体的な学習をより促進するものになっていることなどが挙げられます。また、ユニバーサルデザインにより、教科書の記載やレイアウト等が工夫され、教科書に書き込みができるなど、自学や家庭学習との連携にも十分に配慮されております。
     どの教科書もその内容の配列に従って学習を進めることで、対話的で深い学びにつながるように構成されていることから、教員にとっては授業づくりの視点が明確となり、教材研究等の効率化につながるものと考えております。
     また、従来から、教科書の内容には、必ず扱う内容と児童生徒の興味、関心に応じて発展的に扱うものがあり、指導者の単元デザインを基に取捨選択していくものであります。よって、教科書のページ数が増えたことが、そのまま教員や生徒の負担増につながるとは考えておりません。
     今後も新学習指導要領で教員に求められているカリキュラムマネジメント力の育成を図りながら、授業改善と働き方改革が両輪となって推進されるよう指導してまいります。
     以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
            (教育長 星 俊也君降壇)
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 それでは、再質問を何点かしたいと思います。
     まず最初に、市長の業績と自己評価については、それぞれ15年間の思いを淡々とお話しいただきました。市長に1つだけお聞きしたいと思いますが、合併して15年、この3地区のいろんなそれぞれの町村が育んできた歴史、文化があって、一時一体感というものが非常に話題とされた時期がありますけれども、市長が15年間市政を運営した中で、この一体感というのはどのように捉えているのかお聞きしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 市長。
市長 田村正彦君 これはそれぞれの組織の問題で、あまり私からそういう発言をするのはいかがかなとは思いますけれども、もう皆さんも感じておられると思いますけれども、市にはいろんな組織がございます。例えば体育協会、観光協会、商工会、そして消防という組織もありますし、いろんな組織がありますけれども、よその自治体を拝見して感じると思いますけれども、合併した自治体では、人口の多いところからの方々がその組織の長になっているというのが、大体そういうふうな感じが見受けられます。ところが、八幡平市の場合はそんなことは一切なくて、いろんな組織の代表はそれぞれの組織の意思の中で、そんなことは関係なく、どういう地域の人達でもそこのトップになって、今までずっと正確にというのですか、大過なく今まで進めてこられてきていると。まさにこれは地域エゴを出さないで、それぞれの組織内で、それぞれの連携を図ってきた結果であろうと、私はそう認識をいたしております。まさにそれが一番表れている事項かなというふうに考えているものでございます。
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 それでは、人口減少対策について何点か再質問をしたいと思います。
     まず、1つ目お聞きしますが、新型コロナウイルスの感染症拡大で都市と農村が大きく制限される中で、関係人口の拡大について、人口の自然減が全国的に抑えられない中、これまでの移住、定住といった考えだけでなく、昨今の多様な働き方、暮らし方を勘案すれば、市ならではの関係人口のつくり方を模索していくべきではないのかなと、それが重要ではないかと思いますので、考えをお聞きしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 企画財政課長。
企画財政課長 田村泰彦君 お答えいたします。
     ただいまの田村議員さんのご指摘の内容については、第2期の計画書のほうには記載されているところでございます。今回の第2期の計画では、先ほど市長が答弁申し上げたとおり、重点の業績の評価指標を36から50に拡大しているところでございます。今回計画を策定するに当たって、この交流人口もしくは関係人口というのは、もう国から示されている中では、今回新しく取組をしなければならないところもございまして、業績評価については内容を検討して50に伸ばしたものでございます。
     ただ、どういうふうに伸ばしていくかという内容につきましては、これといった特効薬がないというのは議員ご指摘のとおりでございますので、4月から始まった第2期の計画については粛々と進めながら、その実績を把握、分析して今後につなげていきたいというふうに考えております。
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 今交流人口のお話も出ましたが、交流人口の拡大については、人口減により、まちの活力低下が懸念されるわけですけれども、定住人口だけでなく、観光客と交流人口を増やして、経済の波及効果の拡大を図ったり、まちの活力の維持増進を図っていくことが必要ではないかなと思いますが、その件についての考えをお願いしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 企画財政課長。
企画財政課長 田村泰彦君 お答えいたします。
     交流人口の拡大につきましても、いずれ先ほど答弁した内容のとおり、交流人口、関係人口というのは、かなり大きく対策的には進めていく必要があるというのが第2期の計画になっておりますので、繰り返しになりますけれども、50の業績評価指標の実績を見ながら、先ほど市長の答弁にもありましたけれども、内容によっては柔軟な姿勢で指標を変更するなど、有識者会議を毎年開催しておりますが、その中でも意見を聞きながら、いずれ進めていきたいというふうに考えております。
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 では、もう一点質問します。
     岩手県ふるさと振興総合戦略というのがありまして、岩手県人口ビジョンに基づいて、ふるさと振興は人口減少を引き起こす様々な生きにくさを生きやすさに、住みにくさを住みやすさに、学びにくさを学びやすさに、働きにくさを働きやすさに、結婚しにくさを結婚しやすさに転換して人口減少に立ち向かうとともに、岩手への新たな人の流れを生み出すふるさと振興を積極的に展開するというふうにしていますが、この件についてはどのように捉えていますか。
議長(工藤 剛君) 企画財政課長。
企画財政課長 田村泰彦君 お答えいたします。
     例えば住みやすさとか、○○やすさという表現については、生活の満足度の向上を示すものとして、県の考え方については、同意といいますか、そのとおりだと思います。岩手県におきましては、今年の4月にふるさと振興部という組織再編がありました。これは地域振興に特化したもので、いわて県民計画の着実な推進を図ることが意図となっているようでございます。県と市町村においては、連携が不可欠なところでして、手法は違っていても、目指す方向性については、岩手県も八幡平市も同じなのかなというふうに思います。これから、4月から始まったばかりですけれども、第2期総合戦略については、繰り返しになりますけれども、施策の実績を見ながら進めていきたいというふうに考えております。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 それでは、3つ目の介護保険制度について何点か再質問したいと思います。
     先ほど市長のほうからもいろいろご答弁いただきましたが、本格的な高齢社会において、私のおふくろもある施設に入っていますけれども、住み慣れた場所で安心して住み続けるには、地域全体での支援する仕組みが必要ではないのかなというふうに思いますが、その辺について考えをお聞きしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 健康福祉課長。
健康福祉課長 村上直樹君 この地域包括ケアシステムというのは、先ほど市長からも答弁申し上げましたように、医療、介護、予防、住まい、それと生活支援という5つのサービスを行うものでございまして、またそれらにつきましては、自助、互助、共助、公助というものでの助け合いを行っております。まず、行政につきましては公助という形、または社会保障制度での共助という形になりますけれども、この中で地域での支え合いということになりますと、一番大切なのが互助というものになると思います。地域ごとに、地域の皆さんの協力を得ながらやっていかなければならないということになります。これは非常に大切な問題、大切なことであると考えておりますけれども、非常に難しいものであるというふうにも考えております。
     今後もこの新しい計画の中では、地域での互助による助け合い、支え合いということを考えていかなければならないと、そのように考えております。
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 では、もう一点、新型コロナウイルスの感染拡大が市内の介護事業者等にどのような影響があるのか。また、介護現場の現状をどのように捉えているのかお聞きしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 健康福祉課長。
健康福祉課長 村上直樹君 介護の事業所の皆様方から聞き取りをしております。その中で、事業所の皆さん方がおっしゃるには、まず事業所の職員といたしましては、感染への危機感による強いストレスを抱えているということがございます。また、消毒作業の業務量が非常に増加して負担が増えているということに対するストレスが多いということがございます。また、利用者につきましては、長期間の面会や外出、外泊の自粛によりまして、家族と会うことができないというようなストレスにより、精神的に不安定な状態になっていると。また、事業所といたしましては、感染防止用の用品、マスクやガウンなどのそういった物品の購入について、流通が今は少しは改善してきましたが、一時期は全く入らなかったというようなこともあります。そういったことが今もまだ若干続いていると。それに伴いまして、価格も高騰しておるということで、経営に対する負担が増えているということがございます。
     また、万が一感染が発生した場合には、今度は事業所の従業員の方の負担が増えるわけですけれども、今現在国のほうでも事業所同士相互の援助の体制をつくって、それに対応していくというようなことを進めるということになっておりますが、現状まだそこまでの体制が完成されておりません。それらの体制づくりということが事業所としてはなかなか今非常に難しいというような声が聞かれております。
     まず、財政的な面などにつきましては、国の感染症の緊急包括支援交付金というのがございます。10分の10の補助ということがございまして、金銭的にはこれで多少は賄えるのではないかなというふうに思っておりますが、従事者のストレス等につきまして、この負担の軽減を図るというのは難しいなというふうに考えておるところでございます。
議長(工藤 剛君) 市長。
市長 田村正彦君 施設でのコロナ禍に対しての対応の話に関連するのですけれども、皆さんも新聞の死亡欄を見て感じていらっしゃる方もいるのではないかなと思いますが、八幡平市の死亡欄を見ますと、最近ずっと減ってきているのではないのかなというふうな印象を受けます。担当課のほうに調べてもらいました。4月から7月までの八幡平市の死亡者数というのは、実は去年と比較して、またその前の年と比較しても、約3割から4割減っているのです。これは何が原因だろうなというふうに考えた場合に、やはりコロナ禍の中で施設関係者が患者、入所者をきちっとフォローしている結果ではないのかなと、これは私個人的な臆測なのですけれども、それくらい顕著に死者の数が減っていると。これは、やはりインフルエンザ感染で亡くなる人はお年寄りが多いわけなのですけれども、そういった感染予防が徹底された結果ではないのかなというふうに私は考えております。
     そのときに、前の質問とも関連するのですけれども、ついでにと言ってはなんですけれども、では転入者と転出者の割合は4月から7月までどうなのだという調査しましたら、転出者より転入者のほうが増えているという、これもまた市にとってはありがたいデータが出てきました。
     先ほどの質問と関連するのですけれども、市としてもスパルタキャンプだとか、あるいは地域おこし協力隊、そういった人たちを通じた外へのアピール、あるいは今日も出席してきましたけれども、トラウトガーデンの跡地でビール工場の竣工式がありました。そういった様々なことに関わって、県外からこの八幡平市に来て住んでくれる人が、徐々にではあるけれども、実績として上ってきているのかなというふうに思っていますので、ぜひこういった傾向をこれからも維持発展させていかなければならないなというふうに思っているものでございます。
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 時間もなくなりましたが、最後に4番の教育委員会に質問させていただきます。
     先ほど教育長の答弁にもあったかと思いますけれども、ページ数が増えた背景はどのように捉えますか。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 照井英輝君 お答えいたします。
     まず、4点ございます。児童生徒の学力向上を図る点、それから生徒、子供たちにとって分かりやすく、学びやすい内容である点、それから3点目は、魅力ある資料、写真、図、表、グラフの掲載、4点目は家庭学習との連携、この4点であろうと考えております。
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 もう一つ行きます。新型コロナウイルスの関係で臨時休校、あるいはそれに伴い、授業時間数をどのように確保し、そして学校行事の中止、延期というものにどのように対応されているのか伺いたいと思います。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 照井英輝君 お答えいたします。
     本市の場合、臨時休校はゴールデンウイークの全国一斉の臨時休校における2日間のみでございます。4月30日と5月1日の2日間ということであります。授業時数にいたしまして12こま、12時間でございます。運動会や修学旅行を2学期に延期したことにより、教科等の授業時数が確保され、十分に補充ができております。また、今後の臨時休業に備えて、どの学校も1学期中に各教科の学習内容を前倒しして進めているところでございます。
     次に、学校行事の中止や延期につきましては、文部科学省やスポーツ庁等で示されているガイドラインに従いまして、学校行事が安全にできるかどうかを教職員及びPTAの役員の皆様、学校運営協議会等にお諮りをして、十分に協議を行いながら進めているところでございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 最後に、教育長に伺います。
     学校行事は、学校生活において子供たちに何を求め、どう育て、成長させていくのか伺いたいと思います。
議長(工藤 剛君) 教育長。
教育長 星 俊也君 お答えいたします。
     学校行事は、子供たちの心身の成長にとって非常に大きな意味を持っていると考えております。私自身も小学校、中学校時代を思い出してみますと、学校でどんな授業を受けていたかということについてはほとんど記憶にないのですが、事運動会や体育祭、あるいは文化祭、修学旅行など、学校行事の様子は非常に鮮明な記憶として残っているわけです。
     それには幾つかの理由があると思うのですが、1つはやはり目標に向かって全校で、あるいは学年の仲間と協力して取り組むことで、集団への所属感や連帯感を強く感じることができたということが挙げられると思います。そして、行事を通じて仲間との絆を一層深め、また人間関係をよりよく形成するために必要なことは何かというものを学ぶことができたというふうに考えております。
     2つ目の理由としましては、全校や学年などの大きな集団による集団活動、また体験活動に自主的に取り組むことによって、自他のよさに気づいたり、認め合ったり、高め合ったりということができ、人間としての成長を実感できるからではないかというふうに思います。同時に、異年齢の集団の中で多様な人々と協働することで、先輩に対する尊敬の念でありましたり、後輩に対する思いやりなど、よりよい生活を築いていくための考え方や資質も伸ばしていくことができるというふうに考えております。
     ほかにも学校行事の意義はたくさんあるかと思いますけれども、総じて申しますと学校行事の中には日常の授業にはない感動体験があったり、あるいは楽しく充実した体験がありますことから、それによって子供たちの心が育てられているのではないかというふうに考えております。
     今はコロナ禍の中にあって、各学校は大変学校行事の持ち方に苦慮しております。教育委員会といたしましては、子供たちのために何とか学校行事を実現したいという学校の立場を支援しながら、各校の取組を見守っていきたいというふうに考えております。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 7番、田村善男議員。
議員 田村善男君 以上で私の質問を終わります。
            (議員 田村善男君一般質問席降壇)
議長(工藤 剛君) これで田村善男議員の質問を終わります。
     ここで11時15分まで休憩します。
                                    (10時58分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(工藤 剛君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                    (11時15分)
議長(工藤 剛君) 引き続き、一般質問を行います。
     通告順位2番、田村孝議員。
            (議員 田村 孝君一般質問席登壇)
議員 田村 孝君 議席番号13番、八起会の田村孝でございます。さきに通告しておりました4点について質問させていただきます。
     1、新型コロナウイルス感染症対策について。(1)、県が定めた都道府県をまたいだ外出自粛等の段階的緩和方針を超える制限を市の権限で行うことの可否についての考えを伺う。
     (2)、市が行う経済対策など5事業について、予算不足が懸念されるが、次について伺う。@、コロナウイルス感染症対策資金の利子及び保証料補給金の申請は何件あるか。
     A、地域企業経営継続支援事業費補助金の申請は何件あるか。
     B、新型コロナウイルス感染症対策事業費補助金市単独事業の申請は何件あるか。
     C、市税の徴収猶予の申請は何件あるか。
     D、水道料金などの支払い困難な方からの支払い期限延長の申請件数は何件あるか。また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者からの水道料金などの減免申請数は何件あるか。
     大きな2番目、道路に関する請願について。道路は生活環境の向上と地域経済の重要な役割を持つことから、住民からいろいろな請願が出されているものと思う。優先度や予算などの関係から未実施のものがあると思うが、今後の対応計画はどのようになっているか伺う。
     大きな3点目、赤川河川水門について。近年各地で大雨による被害が多く見られる。当市も頻繁に警報が発令され、そのたびに河川増水などによる被害が心配されているが、県が管理する河川に設置されている水門について、市が管理委託を受けているものがあると思うが、どのような契約内容になっているのか伺う。
     大きな4点目、スマホと中学生について。7月31日、文部科学省は、原則禁止としている中学生によるスマートフォンや携帯電話の学校への持込みを認める上で、トラブル防止に向け、4つの条件を設定するよう求める通知を全国の教育委員会に出したと新聞紙上に掲載されました。このことについて、本市ではどのような状況か伺う。
     以上、よろしくお願いします。
議長(工藤 剛君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 田村孝議員の質問に順次お答えをしてまいります。
     大きな1点目の新型コロナウイルス感染症対策についての1点目、県が定めた方針を超える緩和や制限を市の権限で行うことの可否についてのお尋ねでございます。新型インフルエンザ等対策特別措置法では、都道府県対策本部長の権限として、当該都道府県の団体や個人に対し、必要な協力の要請をすることができるとされており、蔓延の防止に関する措置として、外出の自粛要請やイベント会場の使用制限、催物の開催制限等の要請または指示ができるとされております。
     また、市町村対策本部長の権限としては、都道府県対策本部長に対し、緊急事態措置に関する総合調整や情報提供を求めること、緊急事態措置の実施に関し、必要な要請をすることができるとされております。
     今般の岩手県が示した都道府県をまたいだ外出自粛の段階的緩和の方針は、国が基本的対処方針に基づき示した目安に沿った内容となっているものでございます。
     市対策本部長、いわゆる市長には、法律上団体や個人に対して制限を要請する権限がございませんので、県の方針を超える緩和や制限を行うことはできないものと考えております。
     続きまして、2点目の市が行う経済対策事業5事業の予算不足のご懸念についてのお尋ねでございます。まず1つ目、新型コロナウイルス感染症対策資金の利子及び保証料補給金の申請件数についてでありますが、新型コロナウイルス感染症により、経営環境が悪化した事業者が金融機関から運営資金等の融資を受けた場合、市が指定する国及び県等が実施する7つの制度融資については、その全期間の利子、保証料の全額を市が補給する事業でございます。8月末現在の申請件数につきましては172件となっております。一般会計補正予算(第5号)までの予算現額9,008万1,000円に対して、交付決定済みの本年度支出予定額は7,342万8,000円となっております。執行率は約82%で、申請の状況を見ますと、まだ新規の融資決定がされている状況であることから、本定例会において3,565万2,000円の増額補正予算をお願いしたところでございます。
     2つ目の地域企業経営継続支援事業費補助金は、いわゆる家賃補助でございます。感染症の拡大により、大きな影響を受けた小売業、飲食業、宿泊業、サービス業を営む中小事業者に対し、1か月当たり10万円を限度に最大3か月分の家賃を補助することといたしており、そのうち県からは家賃の4分の1が市に補助されます。8月末現在の申請件数は32件で、予算額4,699万2,000円に対し、交付決定額が509万7,000円、約11%の執行率となっております。
     3つ目の新型コロナウイルス感染症対策事業費補助金は、感染症の拡大により大きな影響を受けた小売業、飲食業、宿泊業、サービス業を営む中小事業者に対し、事業資金として定額20万円を補助する事業でございます。8月末現在の申請件数は156件で、補正前予算額5,000万円に対し、交付決定額は3,120万円、約62%の執行率となっておりました。
     なお、この定額補助金につきましては、市商工会等からの要望を受け、対象事業等の拡大を予定しており、今定例会に9,560万円の増額補正予算をお願いいたしたところでございます。
     次に、4つ目の市税の徴収猶予の申請件数についてのお尋ねでございます。徴収猶予の特例は、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が20%以上減少した方で、納税が困難な場合、納期から最大1年間の徴収を猶予するもので、令和2年2月1日から令和3年2月1日までに納期限が到来する市税が対象となっております。申請は、申請日翌月までの納期のものが対象であることから、申請者にはご自分の経済状況を勘案しながら、その都度申請いただいている状況でございます。直接窓口による申請のほか、郵送、eLTAXによるオンライン申請でも受け付けておりまして、8月末時点で市税の徴収猶予の特例の申請件数は21件で、全ての申請が許可となっております。猶予許可額の総額は7,547万5,000円となっており、税目別では固定資産税7,457万円、市県民税普通徴収9万2,000円、市県民税特別徴収14万4,000円、法人市民税50万2,000円、国民健康保険税16万4,000円となっている状況です。
     なお、国民健康保険税に係る減免の申請の状況でございますが、8月末時点での申請件数は12件で、全ての申請が決定となっております。減免額は240万3,000円となっており、減免額につきましては、国から補助金及び特別調整交付金で補填されることとなっております。
     次に、5つ目の水道料金等の支払い期限延長及び減免申請数についてのお尋ねでございます。まず、支払い期限延長の申請数は3件でございました。支払い期限延長につきましては、令和2年4月27日から7月31日まで申請受付を行い、申請がございました法人1件、個人2件の全てについて支払い期限を延長いたしております。
     なお、対象となりました水道料金及び下水道施設使用料の総額は8万6,000円でございます。
     また、減免につきましては、令和2年8月31日現在で113件の申請となっており、申請がございました法人事業者55件、個人事業者58件の全てについて減免の決定をいたしております。対象となりました水道料金及び下水道施設使用料の総額は、7月分から8月分までの2か月で約591万7,000円となっておりまして、今後12月分までの減免額を想定いたしましても、さきの定例会でお認めいただきました予算の範囲内で事業継続の支援が可能であると見込んでおります。
     なお、減免の申請受付は、令和2年10月31日までとしているものでございます。
     次に、大きな2点目の道路に関する請願についてのお尋ねでございます。道路の請願につきましては、平成17年に合併して以来、16件の請願が採択されており、9件が実施済みとなっております。未実施7件につきましては、今後も八幡平市道路整備計画や総合計画と整合を図りつつ、順次計画的に実施してまいります。
     また、請願のほか、市民からの道路改良や修繕要望などにつきましては、建設課窓口での口頭受付、地域からの要望書など、その要望内容は多種多様となっております。
     道路改良要望のうち、維持修繕で対応可能と判断される要望につきましては、現地確認を行いまして、実施時期や施工方法を要望者と協議しながら行っている状況であり、軽舗装については家屋の状況、車両の通行状況、地域のバランスを考慮し、その都度優先度を総合的に勘案し、実施しているところでございます。
     さらに、要望内容が中長期的と判断されるものにつきましては、多くの財源確保が伴うことから、総合計画などに位置づけ、有利な財源確保を図りながら、計画的に整備していかなければならないものと捉えております。
     各種要望につきましては、限られた予算の中で優先度や緊急性などを勘案し、計画的に実施しているところではございますが、市民の方々から寄せられる要望につきましては、今後とも期待に沿えるよう努めてまいりたいと考えております。
     次に、大きな3点目、赤川の水門管理のお尋ねでございます。大雨等の警報により河川の増水が心配される場合は、その都度パトロールを実施しており、その際には県管理の河川、道路についても併せて確認しているところであります。
     議員お尋ねの県が管理する河川の水門設置箇所は、西根地区41、松尾地区47、安代地区35、合計123か所でございます。そのうち、赤川には51か所設置されております。
     河川水門管理は、毎年県と委託契約をいたしておりまして、その主な業務といたしまして、毎年度3回、6月、8月、翌年の3月に水門の状況確認及び試運転を行いまして、その結果について報告することとなっております。
     以下の質問につきましては教育長から答弁がございますので、以上で演壇からの答弁に代えさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤 剛君) 教育長。
            (教育長 星 俊也君登壇)
教育長 星 俊也君 私からは、大きな4点目のスマホと中学生についてのご質問にお答えいたします。
     議員お尋ねの中学生によるスマートフォンや携帯電話の学校への持込みについてでございます。昨年度、八幡平市学校警察生徒指導連絡協議会が実施した調査によりますと、市内中学生のスマートフォンや携帯電話の所持率は39.6%でございます。市内の4つの中学校においては、学校への携帯電話の持込みは原則禁止としており、やむを得ない事情により、例外的に持込みを許可している事例は、中学校で1件のみであります。また、保護者等からの学校への携帯電話の持込みについて検討してほしいという要望は、現在のところ特にございません。
     7月31日に文部科学省から発出された通知においても、携帯電話は学校における教育活動に直接必要のないものであることから、中学校においては学校への生徒の携帯電話の持込みについては原則禁止とすべきであることと明記されており、本市の4つの中学校においてもその方針や取組に変更はございません。
     しかしながら、全国的には児童生徒が携帯電話等によるネット上のトラブルに巻き込まれる事例は後を絶たない状況であり、市内においても個人を傷つけるようなメールが拡散されたり、ゲームで知り合った県外の人とトラブルに巻き込まれるなどの事案が散見されます。そこで、8月3日に実施した子供リーダー研修会では、スマートフォンや携帯電話の利用ルールやマナーを自分たちでつくり、2学期にそのルールを校内で広めて、情報メディアをより適切に使えるようにするための話合いを行っております。
     今後も各学校において情報モラル教育の推進に一層力を入れ、情報メディアとの上手な付き合い方ができるよう、指導を継続していきたいと考えております。
     以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
            (教育長 星 俊也君降壇)
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 再度質問させていただきます。
     今まで答弁いただいたのですが、県からのあれは、市は独自にはそういうあれはできないと、県のほうのあれでやっていかなければいけないということでしたので、よく分かりました。
     (2)の5事業についてです。予算はまだ満額使われておりませんけれども、今後出る可能性があるから、補正を組んでやられるということですので、これに対してもどうのこうのというあれではないのですけれども、そういう先取りをして、やはり市民のために頑張っていることが分かりました。
     特に税収のあれがちょっと少ないのかなと思うのだけれども、それだけやはりコロナに対しては八幡平の市民はそんなに落ち込みはないのかどうか、ちょっとお尋ねしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 税務課長。
税務課長 遠藤福子君 お答え申し上げます。
     現在の税収の収納状況につきましてお答えいたします。令和2年8月末現在での前年同時期の比較をいたしまして、法人市民税につきまして1,880万円ほどの減、固定資産税が8,240万円ほどの減、入湯税が1,300万円ほどの減となっており、観光業をはじめとする企業の減収が主な要因となっていると見込まれます。次に、たばこ税ですけれども、650万円ほどの減となっておりまして、これにつきましては健康志向が高まり、禁煙、減煙者が増えているものと想定してございます。最後に、個人市民税が850万円ほどの増、国民健康保険税が980万円ほどの増、あと滞納繰越分が全税目の合計で1,170万円ほどの増となっておりまして、個人に課税される税目での納税が増えております。これにつきましては、5月下旬から支給された特別定額給付金の受給分を税額へ充てていただいた方も多いものと推測してございます。
     今8月末現在での税収の状況は以上となってございます。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 税金に対してですけれども、水道料金のことでちょっとお尋ねしますけれども、法人と個人のあれはそんなにないということで、やはりこれも一般市民の方はあまりそういう点ではお困りになっていないのかと感じましたけれども、そういう点ではこれからということもあるでしょうけれども、その点については当局はどのような考えをお持ちですか。
議長(工藤 剛君) 上下水道課長。
上下水道課長 森 政彦君 お答えいたします。
     今回の減免の措置につきましては、事業者を対象として、支援策ということで皆様のほうにお知らせしているものです。今回の減免の申請状況を見ますと、やはり飲食業、または宿泊業、これらの方々が多いような状況になってございます。一般家庭のほうにつきましては、例年並みといいますか、滞納、それらが特に増えているというふうな状況にございませんので、一般家庭のほうについては、皆様のほうから順調に納めていただいているというふうな状況でございます。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 次に、大きな2点目に入らせていただきます。
     道路に関する請願は、今市長答弁にもありましたとおり、やはり予算執行、そのほか優先順位もあってやるということですけれども、遅いものだと相当の時間がかかっているのですけれども、それに関連して、私道とか私有地に入るような道路も結構あるわけです。田んぼの中とか畑の中、そういう点に対しての市の道路管理はどのように考えているかお伺いしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 お答えします。
     市長答弁でも道路改良なり修繕については答弁いたしましたけれども、まずは新規につけるような道路改良については、各種道路整備計画、または総合計画によって、多額の事業費がかかりますことから、計画的に進めているというところでございます。
     議員がおっしゃるようなある程度の形状の、建設課の修繕料は年間5,000万円ほど、大体平均すると決算額ではそのとおりになっているのですが、その中で要望があったものについては、その都度現地を確認しながら対応しているというところで、修繕についてはなかなか計画的にやれるというものではないので、皆さんの要望なりを聞きながら、予算等を調整しながら進めているという状況でございます。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 舗装道路があちこち穴空いたりしているのですけれども、そういうのを市のほうでは補修するには間に合っていないのかなというふうな感じもします。それで、この間も直接うちに来て、夜、ここなんか4トン車以上の車があったら、寝られないよというような市民もいました。ちょっと建設課から来て現場確認していただいたのですけれども、見たら大した道路の穴ではないのだけれども、やはり大きな車だとかなりの衝撃があるみたいで、家が揺れるようなことを言っていましたので、やはりそういう予算的なものがあるのかというのは、緊急のあれで直すことはできないのでしょうか。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 お答えします。
     まず、舗装の修繕については、建設課では大きく2つの方法で行っております。まず1つは、根本的にもう老朽化して舗装が傷んでるというものにつきましては、社総交の事業を利用して舗装の打ち替えを行っているところでございます。ただ、その枠については年々厳しくなってきておるところでございまして、舗装の打ち替えといっておりますけれども、その事業についてはなかなか修繕が追いついていないという状況でございます。
     あと、議員さんがおっしゃりました局部的なものについては、パッチングなり、その都度直営で穴埋めをするなりして対応しているところでございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 質問したとおり、やはり道路というのは生活環境、市民のためにどうしても必要なあれですので、予算確保をしながら、ちょっと工事も増やしていっていただきたい。それは今年度というわけではないでしょうけれども、そういう状況だというのを市の皆さんにも説明しなければならない面もあると思いますけれども、そういう点も考慮しながら、次の予算には組み入れていっていただきたいと思います。
     次に、大きな3点目の赤川河川水門について、年に何回か検証して県に報告しているということでしたけれども、私もこの間行ってみましたけれども、赤くさびて回らないような状況になっているのです。グリースも差していないし、オイルも差していない、そういう状況でしたので、何かさっきの答弁とは全然離れているようなあれですけれども、その点はきちっとやってらっしゃるのですか。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 お答えします。
     河川水門については、市長答弁でもお話ししましたけれども、市内に123か所ございます。そのうち、水門にはタイプがございまして、手動で開け閉めできるタイプが10か所ございます。今議員がおっしゃったものはそのことだと思うのですが、残りのタイプは開放しているものと、あと逆流防止の蓋がついているタイプがほとんどでございます。手動タイプにつきましては、開け閉めについては建設課では点検のときにはやっているのですが、洪水等の異常時については開け閉めをやっていないという、操作していないという状況でございます。理由といたしましては、その状況が分からないということと、多分適正な位置でゲートがあるものと想定されておりますので、それを開けたり閉めたりすることによって、逆に逆流するおそれがございますので、その辺は適正な位置をそのままにしているということでございますし、古くなってさびている箇所もあるかとは思いますが、私の記憶では、そういう箇所については随時点検の際に応急的なオイルを塗るなりした対策を取っているという認識でございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 開け閉めするための鍵がかかっていましたし、水門を閉めたり開けたりするときのあれはどこで管理しているのでしょうか。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 お答えします。
     先ほど申した10か所のうち、何か所かは施錠になっているということでは認識しております。その鍵については、現在建設課では預かっていないということでございますし、また防災安全課のほうにも確認したところ、預かっていないということでございますので、鍵がかかっている水門の鍵については、県が保管しているものと認識してございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 この水門に関しては、私は相当前に質問しておったのです。そうしたら、そのときの答弁では、地元の消防団員に預けているというような答弁がありましたけれども、そういうことはございませんか。
議長(工藤 剛君) 防災安全課長。
防災安全課長 畑山直已君 申し訳ございません。消防団員が預かっている件については、私も確認をしていないところでございました。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 では、大きな4点目に入らせていただきます。
     教育長の答弁では、持込みは禁止ということで、パーセントが出ていましたので、これ議会と市民の語る会で、田山コミュニティセンターへ行ったときにそういうあれが出て、教育総務課からパーセントをいただいております。自分の携帯電話を持っている小学生、4年生から6年生までは121名おりました。携帯電話を持っている中学生、1年生から3年生は296名で57.3%。スマートフォンの所持者は、小学校4年生から6年生は84名で17.7%、中学生は1年生から3年生はでは221名、42.7%。そうすると、さっき教育長さんが言ったのとパーセントはちょっとずれているところがあるのですが、どっちを信頼したらいいのか、その点のところの違いは何か原因があったのかお聞きしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 照井英輝君 お答えいたします。
     教育長答弁にありましたデータにつきましては、保護者からの数値を使っております。子供さん方のアンケート結果の中には、スマートフォン、携帯の中に、タブレットを含んでいるということが見えてまいりましたので、実際の契約と異なる部分があるというふうに判断し、実際に契約者である保護者の方のデータを使って答弁をさせていただきました。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 保護者の回答、またちょっとあれです。子供が自分で専用の携帯電話を持っている生徒は、4年生から6年生は77名、中学生が1年生から3年生が176名、そのうちスマートフォンを持っている小学生は4年生から6年生47名、中学生は1年生から3年生まで142名、これは保護者からの回答です。これでこのパーセントは大丈夫なのか、どこか違いがありますか。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 照井英輝君 お答えいたします。
     先ほども申し上げましたが、ここの表にある39.6%、携帯及びスマートフォンというところでデータを使わせていただきました。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 今禁止されているというけれども、実際に学校に持ち込んでいる生徒はいるのでしょうか、その点もちょっとお尋ねしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 照井英輝君 お答えいたします。
     中学校において、持込みを許可されている例は1件ございます。これは、具体的には食物アレルギーの生徒さんで、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるという方で、登下校中発作を起こした際の緊急連絡用として持参しているという方が1名おります。中学校では1件でございます。
     小学校においては2件ございます。1件は、ことばの教室の終了後に1人で学童に行くということで、所在確認のために持たせてほしいという件が1件ございます。もう一件は、スクールバスが通らない遠方で、そして徒歩で帰る。同じ方面に友達と帰れないというお子様がおりまして、それの迎えのための携帯電話ということで、1件許可をいただいております。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 許可をいただかなくても、ふだん使っているように、ポケットに入れたまま学校に登校する生徒はいらっしゃるのですか。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 照井英輝君 お答えいたします。
     基本的には持込禁止ということになっておりましたので、基本的にはないというふうに認識をしております。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 13番、田村孝議員。
議員 田村 孝君 以上で質問を終わらせていただきます。
            (議員 田村 孝君一般質問席降壇)
議長(工藤 剛君) これで田村孝議員の質問を終わります。
     ここで昼食のため13時まで休憩いたします。
                                    (11時52分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(工藤 剛君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                    (13時00分)
議長(工藤 剛君) 引き続き、一般質問を行います。
     通告順位3番、渡辺義光議員。
            (議員 渡辺義光君一般質問席登壇 ※プロジェクター使用)
議員 渡辺義光君 議席番号10番、市民クラブの渡辺義光でございます。さきに議長に通告しておりました新八幡平市立病院の改革プランと周辺整備について、学びの心に火をつける教師、市職員像の2点について質問を行います。
     私は、今朝市立病院周辺を視察してまいりました。待合室には、20人ほどの患者さんがおりました。そして、市立病院発8時8分の市のコミュニティバスに乗車し、西根総合支所を経由して、8時28分に市役所に到着し、登庁しました。乗車人員は3人でしたが、高校生と女性の方は平舘で降りました。帰りは、花輪線を利用して大更駅で降りたいと思っております。
     市民クラブ、そして市民派議員として、市民の目線に立ち、市民の声を聞き、市民力の向上のために、常に現場100遍、現物100件、原点主義に徹し、自分の目で見て、聞いて、触れて、考えて実感したことを自分の言葉で市政に反映したいと思います。
     また、望月市立病院事業管理者は、公務のために本日の議会には出席できないと伺っておりましたので、4日の本会議終了後に市立病院にお邪魔してご本人に面会し、ヒアリングを行いました。管理者からは、快く応じていただき、新病院にかける夢と決意、そして質問の主なポイントについてお聞きしました。この点も踏まえてご答弁をお願いします。
     1点目、8月1日に市民待望の地域医療拠点として、市立病院が堂々とオープンしました。市立病院には、最新医療機器の導入や人工透析室の拡充など、ハード面の整備は計画どおりに整ったと考えています。市立病院の経営理念は、心の通う医療サービスの提供と各部門の連携によるチーム医療の実践を標榜しています。組織は人なりと言われますが、この目標に向けて、職員一人一人が今まで積み上げてきた西根病院の医療資源や実績を引き継いで、新たな決意で経営改善に取り組み、新市立病院に新風を吹き込み、魂を入れていただきたい、そう願っています。以下、新市立病院の改革プランと周辺整備についてお伺いします。
     1、当市の高齢化率は40%を超えています。安代地区は52%となっております。高齢者等の増加に伴って、医療費や社会保障費は増加の一途をたどっております。医療費の伸びを抑制し、一人一人が健康で長寿を目指す、そういう活動や取組が必要と考えます。今後、市立病院を拠点とした保健、医療、介護、福祉の体制充実を図り、予防医療や地域包括ケアなど、川上行政、まちづくりの視点に立った地域医療をどのように進めるお考えですか。
     次に、「予防は治療に勝り、養生は予防に勝る」の格言があります。市民の健診件数や健診率はそれほど高くありません。これら先人の教訓や格言に学び、予防医学を生かしていくための市民の健診の向上と受入れ体制の整備をどう進めますか。
     次に、大更駅前の顔づくり施設の新図書館構想に健康院図書室、健康づくりです、これを計画し、市立病院と図書館を両立させた予防医学や保健活動、公衆衛生の学びの場を設置してはどうでしょうか。
     次に、市立病院周辺の北側を流れる排水路、大更10と南側の17号の流域調査及び大更駅前の老朽看板改修、駐車場の花壇整備について、過去に数回提言してきましたが、いまだに進展が見られないようです。市の掲示板について一例を挙げれば、八幡平市役所の位置は、西根総合支所の位置にそのまま表示されています。なお、商業看板にも、十数年以上たった商店名がついております。大更のまちづくり、そして八幡平市の玄関口として、盛んに整備が進められておりますが、この大更駅前の老朽看板等、早急な改修と整備が必要と考えます。これら施設の現況把握と改善の進捗状況はどうですか。
     2点目、学びの心に火をつける教師、市職員像について。市教育研究所所報第5号で教育長は、学びの心に火をつける教師像として、自らを磨き続ける教師を力説しています。名言に、アメリカの作家、ウィリアム・アーサー・ワードさんは、「普通の教師は、言わなければならないことをしゃべる。良い教師は、生徒に分かるように解説する。優れた教師は、自らやってみせる。そして、本当に偉大な教師というのは、生徒の心に火をつける」があります。
     当市の名誉市民、江間章子さんは、平舘小学校の頃、「風変わりな先生なので、変わったことを書かなくてはと思い詩を書いた。それがほめられた。この体験が私の生きる力、詩を書く原点」と、著書「〈夏の思い出〉その想いのゆくえ」で述べております。なお、この心に火をつけた先生は、伊藤岩太郎先生で寺田出身の方でございます。学び教育の好事例でもあります。以下について伺います。
     総合的な学習や社会科副読本を教材にした学びの心に火をつける教師の育成指導、教育力向上の取組はどのように進められていますか。
     次に、市職員の育成について。職員一人一人の意識改革と能力を最大限に引き出し、資質の向上に努めるとあります。先ほどの名言を市の管理職に置き換えてみました。普通の課長は、言わなければならないことをしゃべる。良い課長は、職員に分かるように解説する。優れた課長は、自らやってみせる。そして、本当に偉大な課長というのは、職員の心に火をつけるとなります。市職員の心に火をつけるような管理監督者の自己啓発向上と職員研修や、特に最近増えております地域に飛び出す職員支援、体験学習など、従来の研修制度にプラスワンの発想と創意工夫が求められると考えます。どう進めるお考えですか。
     以上、2項目6点について質問いたしますので、ご答弁をお願いいたします。
議長(工藤 剛君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 渡辺義光議員のご質問に順次お答えを申し上げます。
     まず冒頭、事業管理者とご面談され、意見交換されたというふうに聞いております。質問では、そのことを念頭に答弁いただきたい旨のお話があったわけですが、事前に質問通告いただいた要旨に従って答弁書を書かせていただきましたので、まず取りあえずその質問の要旨に沿って答弁をさせていただきます。
     まず、大きな1点目の新市立病院の改革プランと周辺整備についての1つ目にあります保健、医療、介護、福祉体制の充実とまちづくりの視点に立った地域医療の進め方についてのお尋ねでございます。当市の65歳以上の方の割合、いわゆる高齢化率につきましては、年々上昇いたしております。平成29年度末には38.3%、平成30年度には39.2%でございましたが、令和元年度末においては40.1%となっており、この増加傾向は当面続くものと考えております。
     高齢化が進むことは、医療や介護の需要が高くなる傾向となり、多額の費用がかかることにつながります。しかし、保健活動、予防医療、地域包括ケアなどによりまして、健康寿命の延伸が図られれば、市の財政的な面の軽減もさることながら、ご家族の負担の軽減、またご本人の生活の質の向上が図られ、様々な懸念が緩和されることにつながるものと考えております。
     その上で、医療や介護が必要となった場合は、専門のケアが十分に施され、回復して元の生活を送る、あるいは介護サービスなどを受けながら、状態に応じた生活にシフトして過ごしていけるような体制を整え、市民の皆様が将来的な見通しを持って安心して生活できるまちづくりを行っていく必要があり、それに向けた各種保健事業や地域包括ケアシステムを進めているところでございます。
     今後とも住み慣れた地域の中で、心身ともに健康で生きがいを持ち、市民一人一人が自らの健康づくりに取り組み、健康寿命の延伸を図ることを目指し、また市民の皆様が安心して保健、医療、介護、福祉のサービスを受けることができる環境づくりを行ってまいりたいと考えております。
     また、市立病院におきましては、地域包括ケアシステムを構築する要素の一つである医療の立場から、かかりつけ医としての役割を果たし、併せて地域の医療機関や介護事業所等との連携を図ることによって、一体的な地域医療の提供に取り組んでいるところでございます。市民に寄り添う医療を提供し、市民の健康面や生活面に安心を与えることが今後のまちづくりにもつながっていくものと考えております。
     次に、2つ目の市民の健診件数、受診率向上のための受入れ体制整備についてのお尋ねでございます。当市の特定健診の受診率は、平成29年度は36%、30年度が36.2%、令和元年度43.5%となっておりまして、実施体制の改善や未受診者への受診勧奨の通知方法の見直しを図った結果、受診率が少しずつ向上しているところでございます。
     また、がん検診の受診率については、令和元年度は胃がん検診が29%、大腸がん検診41.3%、肺がん検診44.3%、子宮頸がん検診35.7%、乳がん検診38.9%で、平成30年度と比較して、全ての検診において受診率が向上いたしておりますが、検診を受けていない方がいることもまた事実でございます。
     市としても、各会場で行っております集団検診については、委託機関と可能な限り日程のすり合わせを行い、検診の回数や会場について、より受診しやすい工夫をいたしているところでございます。
     また、特定健診につきましては、都合により集団健診を受診できない方につきましては、医療機関で個別に受ける方法も設定をいたしておりまして、健診受診票送付時にその案内も同封をいたしております。個別受診については、市内では東八幡平病院、市立病院、市立安代診療所の3施設で行っておりまして、予約の上、実施しているところでございます。
     集団健診と個別健診を併せて行い、また集団健診においてもなるべく受診しやすいものとなるよう、市民の皆様の声も反映し、改善しながら実施してまいりたいと考えております。
     また、市立病院においては、現在個別健診と企業健診を受け入れておりますが、医師の人数が限られているため、日程調整を行いながら、通常の外来診察の合間に健診の受入れを行っております。
     そのような状況において、健診の受入れを拡大することは、外来診察を受診するために来院する患者さんの診察に少なからず影響を与えるものと考えておりまして、併せて医師等への負担の増大が懸念されます。
     議員ご質問の市立病院における健診の受入れ体制の整備については、医師をはじめとする医療スタッフ等の拡充が必須となることから、今後の市立病院の経営状況等も考慮しながら、慎重な検討が必要であると考えております。
     市立病院としましては、外来診察への影響を防ぐためにも、健診については、事業所にお勤めの方については勤務先での健診を、自営業などの方については市が行う健診をそれぞれ確実に受診していただくことが基本であると考えているところであり、その中で都合により受診できなかった方で、市立病院での受診を希望する方については、従来と同様に健診の受入れをしてまいりたいと考えております。
     次に、3つ目の新図書館構想における予防医学の学びの場の設置についてのお尋ねでございます。議員ご質問の新図書館構想につきましては、大更駅前周辺再編に係るにぎわい創出事業として、大更駅西側の大更駅前顔づくり施設内に新市立図書館の整備が計画されているところでございます。
     公立図書館に求められる機能は、市民に対して読書の場を提供することや本の貸出し等を行うことが大きな役割となっておりますが、その一方で市民の皆様に対して様々な交流や学習の場を提供していくことも一方重要な役割の一つであると考えております。新市立図書館整備の基本方針におきましても、学びの拠点となる図書館が基本方針の項目の一つとして掲げられております。したがいまして、新市立図書館における予防医学の学びの場の設置につきましては、基本方針に合った取組でありますとともに、設置に当たっては関連図書コーナーの設置や講座の開設などの方法が考えられ、テーマの設定や図書の選定などが多くの市民の方から興味を示してもらう重要な要素となりますことから、市立病院に勤務する医師の専門的なアドバイスをはじめ、その他関連する機関等からの協力も必要不可欠であると考えております。
     市立病院といたしましては、全国における先進的な取組事例も研究しながら、予防医学的な学習の場として図書館を活用できるような取組について検討してまいりたいと考えております。
     次に、4つ目のお尋ねでございます。初めに、排水路の流域調査につきましては、議員お尋ねの排水路は、平成26年12月策定の大更駅東側土地利用基本計画に記載されている大更駅東側周辺の排水路と認識をいたしております。この区域は、八幡平市防災マップに記載されておりますとおり、平成25年9月豪雨により、床下浸水の被害があったことなど、近年の集中豪雨の際には増水傾向にあり、地域住民の方々から修繕の要望もいただいております。
     また、市立病院や周辺道路整備の完成に伴いまして、舗装面が多くなったことによって、雨水が短時間で排水路に流れ込むことが予想されることから、大更駅東側の排水系統や水路断面などの調査について検討してまいりたいと考えております。
     次に、老朽看板についてでございますが、現在大更駅前広場に設置されている看板につきましては、旧西根町時代に設定した大更駅から周辺施設の位置を案内する看板と商工会が設置した地元商店街の案内看板の2枚の看板がございます。これらの看板は、現在事業実施中の大更駅西口駅前広場整備事業において、関係機関との協議によって、周辺施設の案内看板は来年度更新を計画し、商店街の案内看板は本年度撤去することといたしております。
     次に、花壇の管理につきましては、直営による管理となっておりまして、定期的に現地を確認し、年6回程度の草刈り等の対応を行っております。
     なお、この花壇は、西口駅前広場整備事業の工事箇所でありますことから、工事完成後の施設管理の方法等については、今後検討してまいりたいと考えております。
     次に、大きな2点目の学びの心に火をつける教師、市職員像についての2つ目、市職員の育成について、職場研修や体験学習をどう進めるかについてのお尋ねでございます。時代の変化や高度化、多様化する市民ニーズに迅速かつ的確に対応していくためには、職員のやる気や意欲の高揚を図り、職員一人一人の潜在能力を十分に引き出し、組織力の拡充、強化することが必要でございます。そのためには、一人一人の職員の資質の向上を図ることが重要であると考えております。
     市では、職員の人材育成を進めるに当たり、八幡平市人材育成基本方針を平成18年9月に作成しており、自ら考え、責任を持ち、挑戦する職員など、5つの目指すべき職員像を掲げております。これまでも基本方針に基づき、毎年職員研修計画を策定しまして、研修の実施や自己啓発の促進などにより、市職員一人一人の資質向上に取り組んでまいりました。具体的な取組として、日常業務を離れ、一定期間集中的に業務遂行に必要な知識や技術、あるいは高度で専門的な知識や技術を習得することを目的とした庁外研修への参加、日常業務において上司や先輩職員などからの助言指導という形で行われる庁内研修の実施、職員が自己能力を開発するために主体的に取り組む自主研修の推進と支援でございます。また、職員の意識改革や職員一人一人が自己啓発に取り組みやすい雰囲気を醸成するため、管理者を中心とした職場環境づくりにも努めてまいりました。
     市といたしましては、これまでの取組を継続する中で、職員には自分を伸ばそうという意欲を持つこと、知識を蓄積していくこと、能力を向上する努力をし続けることを意識できるよう働きかけながら、今後も職員の育成に努めてまいります。
     なお、他のご質問につきましては教育長から答弁がございますので、以上で演壇からの答弁とさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤 剛君) 教育長。
            (教育長 星 俊也君登壇)
教育長 星 俊也君 私からは、大きな2点目の学びの心に火をつける教師、市職員像についてのご質問にお答えいたします。
     議員お尋ねの1つ目、総合的な学習の時間や社会科副読本における教員の指導力向上の取組についてでございます。総合的な学習の時間及び社会科副読本を活用した社会科では、どちらも地域を見詰め、地域の中に課題を発見し、探求的な学習や課題解決的な学習を繰り返し経験する中で、児童生徒は必要とされる資質、能力を身につけながら、地域のよさを学習し、地域に対する誇りや愛着を培っていきます。
     昨年度実施された全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙において、総合的な学習の時間の取組に対して、児童生徒の約66%が自分で課題を立てて情報を集め、調べたことを発表するなどの学習活動に取り組んでいるという肯定的な回答を示し、全国の割合を上回っております。また、岩手県学習定着度状況調査の児童質問紙において、小学校5年生では社会科が好きな児童は68%、社会の授業が分かると回答した児童は94%であり、県の割合を大きく上回っており、総合的な学習の時間や社会科の学習に意欲的に取り組んでいることが分かります。
     本市では、総合的な学習の時間の指導力向上の研修の場として、教育研究所の先進校研究において、平成30年度には西根第一中学校、令和元年度には平舘小学校が学校公開を実施し、市内教職員が参加して指導方法等を研修しております。
     また、社会科副読本の指導に関する取組としては、各小学校の校内研究において、社会科副読本の内容や使い方を共通理解し、年間指導計画への位置づけや教材提示の仕方等について職員間で研修を積んでおります。
     今後も教育研究所事業を中心に、児童生徒の学習意欲の向上を図るための教員研修の充実に努めてまいります。
     以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
            (教育長 星 俊也君降壇)
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 新市立病院は、まさに私から言わせると、天の時、チャンスを得た、そして地の利、大更駅前周辺整備の地の利があります。最も大事なのは、人の和でございます。天地人が新しいものをつくる、成功の。これをどう生かすかがこれからの課題です。
     市立病院には、事務局長から聞きますと、職員含めて、掃除とか100人ほどの働いている人がいるということでしたが、これら各部門、そして医療職から、あるいは介護職から、臨床技師さん、いろんな職種があります。私は、この研修をいかに縦系列、横系列で進めるかが今後の成功の秘訣だろうと思っています。どういうチーム医療、あるいはおもてなし、いろいろなのがありますが、医師から薬剤師、臨床検査技師、いろんな方があります。こういう方の研修体制、そして事務等も委託しているわけですが、そういう方の事務なり、応対なりの研修はどのように行われているかをお聞きしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 八幡平市立病院事務局長。
八幡平市立病院事務局長 高橋康幸君 お答えいたします。
     職員、あと院内で働く従事者の研修のお尋ねでした。院内の研修におきましては、昨年度におきまして、接遇研修ということで、外部の講師さんをお招きして研修会のほうを1回開いております。ただ、出席者、対象者につきましては、医師をはじめとして医療従事者、正職員、あとは窓口業務の方を中心としていまして、そちらの今お話のありました清掃業務等の方々の研修まではちょっと行っていないところでした。ただ、今議員さんおっしゃったとおり、病院も新しくなり、大きくなり、医療事務の仕事の流れも前の病院と比べまして若干変化しております。そういう場面での各セクションでのチーム医療という部分に関しては、いろいろな情報交換や研修等が必要と考えますので、それにつきましては今後統括院長のほうとも相談しながら進めていきたいと思います。あとは、それぞれ看護師は看護師の部門で各種研修を院外のほうで自主的に研修を行ったり、公費で行ったりということで研修に努めておりますし、あとは臨床検査技師につきましても3名体制に4月からなっておりまして、新たな検査に取り組もうということで、7月、8月に2名ほど県立中央病院のほうに研修にも出しております。
     これからもこのような研修を通じて、チーム医療、さらには来院者へのおもてなしということで、研修のほうを積み重ねていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 一番成功の秘訣を握って、新しい病院に魂を入れて、本当に生きた病院にするためには、人の和、チーム医療が大事だと思います。ぜひいろんな形で工夫しながら、各職場、そしてこれにもつながりますが、事業管理者にも次の予防医療等のお話もしましたが、ぜひそういう観点から、医師法第1条には、「医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする」と、こうあります。私も治療だけだと思っていましたが、むしろ今の事業管理者も予防治療をやりたいと、そして学びの場、出かけていっていろんな指導をしたいというお話ししていました。そして、薬剤師さんも大体同じような予防医療、公衆衛生の向上です、最後は。そういうことですから、ぜひ健康院の構想、もう飛んだり、長い答弁で時間がありませんが、事業管理者もぜひ今度も市老連とか、私も事業管理者の講話を2回ほど聞きまして、3月には自治会の講話に来ていただきまして、コロナの話をして、大変自治会で喜ばれているのです。やっぱりこういう中央病院の院長さんをやったような経歴のある方が来て、大丈夫だよ、こういうのだよというのが非常にこれから予防医学、治療に貢献するものだと思います。図書館のほうにも、ぜひそういうような意欲がありますし、図書館については、私はこれを調べているうちにまた構想が湧きましたので、次回に回しますが、図書館でそういうような病院側のご意向もあるということですから、今後どのように進めていくかお伺いします。
議長(工藤 剛君) 八幡平市立病院事務局長。
八幡平市立病院事務局長 高橋康幸君 お答えいたします。
     現在新病院におきましては、患者さん向けとか来院者向けの図書コーナー的なものは、場所は設けてございません。今回渡辺議員さんのほうからご提案をいただきました図書館の構想ですが、学びの場ということで、今度駅前、駅の反対側にはなりますが、新市立図書館の構想がございますので、その中で予防医学の場、そういう場を設けられれば、病院側としても講習活動という部分ができると考えております。事業管理者におきましても、今は病院が8月から新しく動き出した中でございますので、医療の体制の構築のほうに注視しておりますが、そちらのほうが落ち着きましたらば、だんだんにそういう予防医学的な、健康教室的な部門のほうにもぜひご協力したいということでお話を伺っておりましたので、そういう場面がございましたらば、病院のほうとしても様々な場面で資格者、いろんな資格を持った専門職がございますので、そういう方の講話等も通して、学びの場の充実のほうを図っていきたいと考えております。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 図書館については、商工観光課とか、あるいは教育委員会もですか、ぜひ連携しながら、こういう意見なり提案あったということを各部署で取り上げていただいて、これは今予防治療をしないと大変な時代になると思います。多分高齢者、私たちの年代では80万円から100万円ぐらい医療費がかかっています。その医療費を1%でも予防医療なり、教育なり、健康づくりに結びつけたい、つけるべきだと思います。関係課それぞれですが、ぜひ議会の提言を生かしていただいて、連携しながらこの構想も進めていきたいと。これをやりながら、八幡平周辺は非常に薬草の産地なのです、あるいは昔からの言い伝えでは、今日は頭痛いから気圧が高いとか、いろんなのがあるから、いろんな学びするといいというので、もっと構想が広がりましたので、私はもう少しこれについては勉強していきたい、そしてまた提案したい。取りあえず現段階でそういう構想をしていただきたい。
     それから、接遇ですが、時々接遇が、やっぱり人数ですから。私も検査入院で中央病院に1泊2日で初めて入院しました。大変すばらしい応対で、薬剤師さんは来る、看護師さんも。西根病院もこの間行ってきましたけれども、非常にいいです。ただ、一部どういうときか、市民から苦情が出るような場合もありますので、ぜひ接遇については100人近くいる全職員に使命を持っていただいて進めるように、短く答えをお願いします。
議長(工藤 剛君) 八幡平市立病院事務局長。
八幡平市立病院事務局長 高橋康幸君 接遇につきましては、基本的な挨拶、笑顔での接遇、あとは患者さんに寄り添った応対ということで考えていかなければならないと思っております。方法や時期等につきましては、院内のほうでちょっと協議しながら進めていきたいと考えております。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 それと、コロナ等で病院に行けない高齢者等、高齢者に限らず、こういう状態だから電話受診とか、薬剤処方は電話でも積極的に行っていると思いますが、その辺の現状なり、考え方を。電話でいつもの血圧の薬とか、あるいは腰の薬とか、そういうのを出せる方法があると思いますが、その辺の現状をお伺いします。
議長(工藤 剛君) 八幡平市立病院事務局長。
八幡平市立病院事務局長 高橋康幸君 コロナの関係等で病院のほうに行って受診するということを控えている患者さんがいらっしゃるというのも何名か市内にもいらっしゃるかと思います。コロナの関係でもなくて、以前から電話再診ということで、ちょっと初診に限ってはやはり患者さんの問診等をしないと判断できませんが、再診につきましては患者さんが安定していてという条件がありますが、医師が認める場合に限り電話再診できるということで、実際に何件か受診されている方がございます。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 それから、市の広報に平舘高校が1ページ割いて載っています。ぜひ私は新病院のそういうような体制なり、いろんな情報なりを市の広報で、半ページでもいいですので、ここ1年間ぐらい継続して皆さんに、かかりつけ医、あるいは上手な医者のかかり方とか、いろんな講演を管理者さんがしていますので、そういうような形で皆さんで学んで、そしてやったらいいと思います。
     それと、私たちの自治会では勝手に勝手連で市立病院をサポートしています。3回ぐらい草取りやっていました。もうどんどんやっていますので、あの辺の周辺整備についても、ぜひ地域の人たちも手伝いたい、役に立ちたい、あるいは医者のかかり方とか、いろんな啓発もしたいという話ししていました。その辺の2点について考えをお伺いします。
議長(工藤 剛君) 八幡平市立病院事務局長。
八幡平市立病院事務局長 高橋康幸君 市の広報への掲載ということで、前回、今家庭のほうにお配りしてある広報につきましては、市立病院特集ということで、何ページか割いていただいて掲載しております。あと、毎月の広報への連載というか、情報ということにつきましては、適時病院のほうから情報発信が必要な際に掲載させていただくということで考えてございます。
     あと、病院敷地内の草刈り、敷地内、あと敷地外ありますが、病院の中の花壇等の手入れ等につきましては、地域の住民の皆さんからお手伝い等いただきながら、環境整備のほう、すばらしく整えていただいております。このことについては、本年度は初年度で、ちょっと病院側のほうでも手が回らない部分等もありましたが、来年度につきまして病院側のほうでもちょっと検討して対応していきたいと思っております。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 看板については、これは今年度取ると言ったのかな。看板、今年度取るという答えだったと思いましたが、早くからこれも提言していました。この看板の中に、皆さん知っているか知らないか、こういうような店の名前がある。分からない人もあるでしょう。そして、八幡平市役所、位置が総合支所に、さっきの看板もこれもなっています。八幡平、距離22キロと書いています。今朝観光協会に確認しましたところ、大更駅から八幡平頂上は37キロだそうです。これも前から撤去してくれ、直してくれと言われていましたが、直していないのです。これは撤去するよりも、市役所の位置が総合支所で、もうここに来て6年か7年になるよね。そのままで、これからの大きな図書館なり、まちづくり構想する玄関口がこういう状態では、私はおぼつかないと思います。ぜひ直すなり、間違いですから。これは来年か、事業でやると言うけれども……これは今年取ると言ったよね。
     そして、駅前ではトイレは改修してもらって、今試行して24時間開いています。さきには放置自転車も申し上げました。私は、まちづくりの原点は地域づくりが一番だと思います。大きな立派な建物を建てても、駅から出たところに草生えて、こういう二、三十年前の看板が堂々と立っている、これでは本当に総合的なまちづくりはできない。むしろこういう地域の花壇なり、こういう看板を小さいものを片づけながら、大きなものを作って、本当の心の籠もったまちづくりができると思います。ぜひ看板の撤去なり、修正なりを早急にお願いしたいと思います。答えいいです。では、一言お願いします。市の看板のこと、短くお願いします。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 お答えいたします。
     看板については、先ほど市長答弁でも申し上げましたとおり、駅近くのトイレの前にあるやつは市のほうで設置した看板でございまして、その箇所については来年度工事予定、駅前については今年度と来年度と工事を予定しておりますので、来年度の工事の中でその旨については補償工事としてやる予定としておりますし、奥の駐車場にある商工会で設置した看板につきましては、商工会と協議した結果、撤去するだけでいいというふうに伺ってございますので、それについては今年度工事発注に合わせて撤去するということで進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 質問に当たって、私は現場、現物、原点主義、そしてここの土地をいつ買ったのかなと思って調べてみました。60年度の9月補正で大更駅前用地購入費1,651万円で買った施設でございます。それ以後の建造物は、ちょっと分かりません。そういう原点に立ち返って調べて、あるいは体験して質問するのが議員の役目だと思って、そこまで調べてみました。ぜひそういう観点でお願いしたいと思います。
     それでは、江間章子さんの学びの心です。この本を著書名も出して、ぜひ読んで、学びの心というのを本音で討論したいと思って、著書名まで書いていました。読んでいただけたのか。あるいは、前に「わたしたちの八幡平市」で正誤表をつけてほしいと言っていましたが、これには正誤表をつけて渡しているのか。議員には渡っていません。読んで答えてくれたのか、あるいは正誤表はどうなったのか、学びの心につけるには、誤ったら早く直さなければならないし。その2つについてお願いします。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 照井英輝君 お答えいたします。
     読ませていただきました。図書館に走りまして、本を見つけていただき、この土日で読ませていただいております。
     社会科副読本の正誤表につきましては、業者に今発注をしている段階でございますので、次年度そんなことについてしっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 正誤表、次年度に直すのですか。八幡平市市民憲章と書かなければならないのです。17年9月1日と書いていましたけれども、日にちが違うということですから、すぐ貼って。業者にやって来年直すということで、子供たちが1年間それで学んでしまう。そういうのが学びの心に火をつける教師なのです。私はそう思います。原典に当たって。もう一度、来年直すということはちょっと納得いかないが、どうですか。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 照井英輝君 お答えします。
     先日ご提供いただいた先人の写真も含めて変えることが可能だということになりましたので、そこでしっかりと直したものを子供さんに配布したいというふうに考えております。
     取組は以上でございます。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 それは違います。違うと思います。市民憲章のできた日にちをすぐ手で貼ってくれればいいのではないですか。それで1年間学ぶのです。それは、子供の心に水を差す教育です。石川一禎の写真もおあげしました。これは石川一禎の写真です。それはいいとして、間違っているここの17年9月1日制定、これはすぐ直して、私たちにも来ていますから、18年11月3日に直して、そういう細かな心遣いが子供の心、来年直すというのはちょっと、ここにセロテープで貼って直したらいいでしょう。議員にも配ったらいいでしょう、分かる範囲で。まだあるかもしれません、細かいのは。パソコンでもやれるし。これ、このまま1年間学んで、また来年直しますよと、それはない。ちょっと子供たちの立場に立って、心に火をつける学びの教育ではない……教育長からお願いします。
議長(工藤 剛君) 教育長。
教育長 星 俊也君 ご指摘ごもっともであります。日にちの違いについては、これは至急各学校のほうに連絡をし、また貼ったりとか、訂正の仕方は様々あるかと思うのですが、そこはこちらで検討させていただいて、通知をしたいと思います。
     ただ、議員からご指摘いただいた部分以外にも、1年間学習しますと、ここもというような部分が出てくるかもしれません。それも踏まえて、1年間分いろいろな正誤があったときには、それについてまとめてお知らせするということも併せてしたいということでございます。よろしくお願いいたします。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 議案等の訂正もしました。改むるにはばかることなかれです。すぐ直すのが本当の教育です。
     それから、私は制度的なのでなくて、教育長は自ら実践して市内の教職員に、心に火をつけた教職員はどうあればいいかというのを質問していました。それから、市長のほうにも心に火をつけるような研修なり、飛び出す職員、どうあればいいかということを質問していました。それは、自らが実践してこうだよということを示さなければならないのです。すばらしい文章を教育長は書いて、なるほどなと勉強していました。ぜひ自分が学んで、その実践をして、腹落ちして心に刻まなければ、心の本当の教育はできないと思います。
     職員もそうだと思います。私も福田こうへい君を出してあれですが、仲間ですので。「落ちてゆくのに まだ燃えている とがって生きろ 丸くはなるな」、これを私は信念にして、落ちていっている70代ですので、そういう学ぶ姿を見せて、それを教育長はどう示して、教職員が一緒に地域に出て、地域のことを分からないと教えられないのです、本当に。そのことを聞きたかったのです。市外から通っている職員が多いです。江間章子さんのこういう話、あるいはまだここにありますが……これは江間章子さんが育ったユニバースのところです。小学校の子供たちにも現場をして、ここで育ったよ、こういうような歌碑があるよということを教えられる教職員が育たないと、さっき、数字ですけれども、多分教えている人はいないのです。そういうのをぜひ郷土学習、郷土愛を育む、愛すというのはそこまで知ることだと思います。そこを教育長からお願いします。余り長くなくていいです。
議長(工藤 剛君) 教育長。
教育長 星 俊也君 江間章子さんの歌碑等々、市内に6か所ほどあるというふうに伺っておりますけれども、私自身確認したのはまだ3か所ほどでありますので、全ての箇所を確認し、それから江間章子さんについては、今平舘小学校のほうで大変資料をきちっと資料室のほうにまとめたりしておりますので、そういった価値のあるものも市内の各学校に知らせながら、みんなで学んでいけるような体制をつくっていきたいというふうに考えます。ありがとうございます。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 それでは、職員なり教職員の心に火をつける。職員なり一緒です、小さな成功体験をさせることが大事です。サクセスストーリーというそうです。それと、職員をその気にさせる。そして、市民の皆さんと一緒に汗をかくこと。市長部局に聞きますが、PTAとか、あるいはスポ少とか、いろんな形で市外に飛び出す職員がいっぱいいるのです。市外に飛び出す職員を一生懸命応援して、市民と一緒に汗をかいて、そして自分の心を燃やす、そういうような職員を目指しているのですが、市長はいつも一緒に行って汗をかいて、住民と話ししなさいよと言っていましたし、もう一度お伺いしたいし、教育長からも教職員、特に市外から来ている教職員が、忙しいのは分かりますが、市のそういうような教えるための教材研究なり、研究よりも現場検証をいっぱいしたほうが本当に心に火がついて、腹に落ちて心に刻まれた教育だと思います。残り時間をお二人の方からまとめていただければありがたいです。質問を終わります。まとめをお願いします。
議長(工藤 剛君) 市長。
市長 田村正彦君 教育委員会のことに口挟むようで大変恐縮なのですが、ついこの間も市長室に小学校の子供さん、大更小学校の子供さんたちが来て研修して、社会学習ですか、先生が帯同して来ました。「あなた方、これからどこ行くの」と聞いたら、「私たちは、これから博物館に行って、八幡平市のいろんな歴史だとか、そしてまたみそ屋さんに行って、みそはどうやって造るのか、そういったものを勉強してきます」と、そういうことでした。大更小学校の子供が旧安代町のそういったところに行って勉強するという、これは本当に大事なことなのです。そういうことをちゃんとやってくれているなということで、本当に感心をしていますし、昨日の消防防災訓練においても小学校の子供たちがみんな出て、保護者の皆さん、先生方みんな出て、地域の皆さんと一緒に防災の勉強すると。私は、本当にすばらしい取組をしているなと感心をして見ております。
     肝腎の市の職員のほうですけれども、おおむね面接のときにも、採用面接のときにも常に言いますけれども、常に地域の人たちといかに接するかがこれからあなた方が成長できる糧になりますよと、常に地域の皆さんと接触するということを念頭に置いて、日頃の行動してくださいということを申し上げています。
議長(工藤 剛君) 教育長。
教育長 星 俊也君 様々な機会を捉えて、市内の小中学校教職員には、自らを磨き続ける教師のみが子供の前に立つ資格を持つと、そのように伝えております。そして、研修の場も設定しております。例えばふるさと理解学習ということで、八幡平市内の様々な施設、自然等々を体で感じることができるような丸一日の研修もこの夏休み中に持って、大変好評でありました。こんなところがあるのだと。まさに教師の目で、体で感じたことを2学期は子供たちに伝えてくれているものと思っておりますし、校長にも、先日は市の博物館を会場にして校長会議を持ちました。博物館を見学しながら、漆文化についても学びながら、八幡平市を広く学びながら、子供たちにそれを還元していくということもぜひ大事にしたいと思っています。
     教職員、遠くから通っている者もおりますが、皆八幡平市に来てとても働きやすい、よいところであるという感想を持っておりますが、働きやすいだけではなくて、より深く理解をして子供たちに還元できるように、今後とも努めてまいりたいと思っております。
            (議員 渡辺義光君一般質問席降壇)
議長(工藤 剛君) これで渡辺義光議員の質問を終わります。
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                  散     会
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議長(工藤 剛君) 以上をもちまして本日の日程は終了しました。
     本日の会議はこれをもって閉じ、散会いたします。
                                    (14時02分)