平成30年八幡平市議会第2回定例会
 
議事日程(第2号)
                               平成30年6月15日(金)

日程第 1 一般質問
        井 上 辰 男
        渡 辺 義 光
        関   治 人
        立 花 安 文

出 席 議 員(20名)
     1番  関     治  人  君     2番  羽  沢  寿  隆  君
     3番  工  藤  多  弘  君     4番  勝  又  安  正  君
     5番  北  口     功  君     6番  工  藤  隆  一  君
     7番  田  村  善  男  君     8番  井  上  辰  男  君
     9番  立  花  安  文  君    10番  渡  辺  義  光  君
    11番  工  藤  直  道  君    12番  古  川  津  好  君
    13番  田  村     孝  君    14番    橋  悦  郎  君
    15番  熊  澤     博  君    16番  関     善 次 郎  君
    17番    橋  光  幸  君    18番  米  田  定  男  君
    19番  小 野 寺  昭  一  君    20番  工  藤     剛  君
 
欠 席 議 員(なし)
 
説明のために出席した者
      市         長    田  村  正  彦  君
      副    市    長    岡  田     久  君
      教    育    長    星     俊  也  君
      企 画 財 政 課 長    香  川     豊  君
      総   務  課   長    小 山 田     巧  君
      防 災 安 全 課 長    遠  藤  明  広  君
      地 域 振 興 課 長    津 志 田  勇  孝  君
      税   務  課   長    田  村  泰  彦  君
      市   民  課   長    佐 々 木  孝  弘  君
      地 域 福 祉 課 長    松  村  錦  一  君
      健 康 福 祉 課 長    渡  辺     信  君
      農   林  課   長    高  橋  政  典  君

      花 き 研 究 開 発    日  影  孝  志  君
      セ ン タ ー 所 長

      商 工 観 光 課 長    小 山 田  克  則  君
      建   設  課   長    関  本  英  好  君
      上 下 水 道 課 長    菅  原  浩  人  君
      国 保 西根病院事務局長    遠  藤  俊  彦  君

      会 計 管 理 者 兼    菅  野  美 津 子  君
      会   計  課   長

      西 根 総 合 支 所 長    渋  谷  栄  光  君
      安 代 総 合 支 所 長    佐  藤  泰  平  君
      教 育 総 務 課 長    工  藤  久  志  君
      教 育 指 導 課 長    川  村  憲  弘  君
      農 業 委 員 会事務局長    畑  山  直  已  君

事務局出席者
      事務局長    中 軽 米  昭  彦
      議事係長    佐 々 木  由 理 香

                     ☆
                  開     議
                     ☆
議長(工藤 剛君) ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達していますので、会議は成立いたします。
     これから本日の会議を開きます。
                                    (10時00分)
                     ☆
                    一般質問
                     ☆
議長(工藤 剛君) 日程第1、一般質問を行います。
     この際、お願いします。本定例会の一般質問の方法は、会議規則第64条及び一般質問及び会派代表質問に係る実施運用基準により行います。したがいまして、質問回数は制限をしないこととし、再質問以降は一問一答方式または二問二答方式、三問三答方式のいずれかの方法で行うことができます。なお、質問者は一般質問席で質問を行い、答弁及び再質問についても一般質問席で行うこととします。ただし、質問の制限時間等については、一般質問及び会派代表質問に係る実施運用基準を適用し、また発言順序や通告以外の質問は行わないことは申し合わせ事項により取り計らうこととしておりますので、ご協力をお願いします。あわせまして、質問、答弁は要点をまとめてお願いいたします。
     通告順位1番、井上辰男議員。
            (議員 井上辰男君一般質問席登壇 ※プロジェクター使用)
議員 井上辰男君 議席番号8番、八起会、井上辰男でございます。さきに通告していたとおり、2項目について質問します。
     1、市民からの要望、意見について。ギカイのひろば声欄には、毎号要望や意見が寄せられるなど、あらゆる場面で市民の声を聞く機会があります。先般の市議会議員選挙期間中にもいただいた声を含め、市民の要望や意見など、次の4点について伺います。
     (1)、平成30年2月に八幡平市空家等対策計画が策定され、平成40年3月までの10年間、空き家問題に取り組む計画ですが、市内の至るところで荒廃し、危険な状態の空き家が目につきます。住民からは、風の強い日は大変怖いという声があります。
     @、平成30年3月末の空き家の戸数、その中で利活用可能な戸数と特定空き家戸数を伺います。
     A、八幡平市空家等対策計画の中では、地域の事情に精通した行政連絡員、自治会等などと連携し、計画を推進するとありますが、今後どの程度の連携を想定しているのか伺います。
     (2)、ことし旧松尾庁舎が解体されますが、将来老朽化した公共施設が解体された場合、ますます未利用地がふえ、その利活用が課題になると予想されます。
     @、現在利用されず、今後も利用予定がない市有地はあるのか伺います。
     A、市営共新住宅の入居者が減少していますが、今後解体の予定があるのか、また解体した場合、どのような利活用を考えているのか。
     B、共新児童遊園地に隣接している市有地の今後の利用予定について伺います。
     (3)、市役所本庁前の南北線にある出入り口の案内看板が小さくてわかりづらいという意見があります。もう少し遠くからでも認識できる標識にできないものか伺います。
     (4)、雪が解けると、市内の道路の傷みが目立ち、担当課も補修に忙しいと思いますが、直径五、六十センチ程度の穴は常温合材を入れて固めるだけの応急的な対応なので、すぐぼろぼろになり、早い箇所では1年ぐらいしかもたないとの意見があります。熱処理を施したパッチング処理作業ができないものか、また要望があれば可能かどうか伺います。
     2、移動期日前投票車の導入等について、(1)、1票の格差是正ということで国会で議論されていますが、これ以前に投票所の見直しにより、数キロ先の投票所に統合され、投票したいが、交通手段がないという山間部の高齢者のために、公用のワゴン車を使った移動期日前投票所のサービスを始めた自治体があります。移動期日前投票所につきましては、昨年の第4回定例会で同僚議員が一般質問していますが、その際、検討することはやぶさかではないとの答弁でした。以下について伺います。
     @、移動期日前投票車の導入について、検討した内容と、その課題について伺います。
     A、一般的に投票所までの距離は3キロメートル以内と言われています。先般の市議会議員選挙においても投票所までの無料バスを運行しましたが、乗車状況と今後の課題を伺います。
     B、当市では、平成25年9月22日、投票区再編により44カ所あった投票所を15カ所に統廃合し、因果関係は定かではありませんが、投票率は減少しています。対策と今後の見通しについて伺います。
     C、平成28年6月19日から選挙権年齢が18歳に改正されました。そのことが当市において期待された投票率の向上に効果があったのか伺います。
     以上、よろしくお願いします。
議長(工藤 剛君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 井上辰男議員の質問に順次お答えをしてまいります。
     まず、大きな1点目、市民からの要望、意見についての1つ目にあります空き家の戸数、利活用可能な戸数と特定空き家戸数を伺う、そういうお尋ねでございます。
     まず、空き家については、議員ご案内のとおり、前年度の2月に八幡平市空家等対策計画を策定し、今年度からこの計画に基づき、本市として実効性のある空き家対策について総合的かつ計画的に実施していくこととし、全庁的に本計画を推進することといたしており、市民が安心して暮らせる良好な住環境の整備を図ることといたしております。
     さて、平成30年3月末の空き家の戸数でございますが、平成29年3月末時点の空き家の戸数でお答えをいたします。この計画策定のために行った実態調査に基づく戸数となりますが、613軒が空き家戸数となっております。
     次に、利用可能な戸数につきましては、外観目視による判断となりますが、そのままで利用可能な軒数は46軒、一部修繕を行い利用できる軒数は440軒、特定空き家候補軒数は127軒と確認をいたしております。
     なお、特定空き家等は、市空家等対策条例施行規則に定める認定基準に照らし、市空家等対策協議会から意見聴取後に特定空き家等に認定することができることといたしておりまして、現時点ではゼロ軒でございます。
     次に、2つ目、行政連絡員、自治会などとの連携についてのお尋ねでございます。空き家等の状況は、常に変動をするものでございまして、継続的な進行管理を行う必要があるため、地域の実情に精通をしておられる行政連絡員及び自治会等からの情報提供をいただくようお願いをし、地域の空き家等の実態を把握し、空き家対策を推進してまいります。
     また、自治会等が地域活動として、あるいは福祉等の面で空き家等を活用することで地域振興や、福祉の充実等につながる可能性が考えられます。具体化に当たっては、市は地域の皆様と懇談、協議を重ねながら実現化に向けて支援してまいりたいと考えております。
     次に、2点目の未利用地の利活用についての1つ目にあります、現在利用されずに、今後も使用予定のない市有地の件数、面積についてでございます。現在公用、または公共の用に供されていない普通財産のうち、未利用となっている宅地及び宅地比準の雑種地が163筆、約12.4ヘクタールございます。
     次に、2つ目の共新住宅についてのお尋ねでございます。共新住宅は、昭和48年度建設の簡易耐火づくり平家建ての住宅であり、管理戸数は5棟20戸でございます。平成30年5月末現在の入居状況は、入居者戸数15戸、空き家戸数5戸となっております。
     今後についてでございますが、八幡平市営住宅長寿命化計画において建てかえを行う計画としているため、現在は退去者が出た都度、政策空き家としておるものでございます。
     なお、建てかえに当たっては、近接する新山第2住宅及び新山第3住宅と統合する計画でありますことから、詳細につきましては平成33年度からの次期八幡平市営住宅長寿命化計画の策定において検討してまいりたいと考えているところでございます。
     3つ目の共新児童遊園に隣接する市有地の今後の利用予定についてでございますが、当該土地は旧西根町民プール跡地で、面積が1,150平方メートルでございます。平成22年の施設解体以来利用されておらず、現時点での利用計画もございません。
     今後につきましては、周辺が住宅地となっておりますことから、宅地としての分譲や、市営共新住宅の建てかえ工事の際の用地として活用してまいりたいと考えております。
     次に、3点目の庁舎案内看板についてでございます。本庁舎前の市道南北線と丁字路で交差する市道砂田永持線の入り口に設置いたしております市役所の案内看板でございますが、当該看板は平成26年の本庁舎の開庁にあわせて整備をいたしたものでございます。看板がわかりにくいとのご指摘についてでございますが、ふだん本庁舎を利用されていない住民の方や、市外からの来庁者は主に国道側から進入し、市道砂田永持線側は本庁舎の場所を認識している周辺住民の方の利用が主であると想定し、規格、寸法を決定し、設置したものでございます。
     看板の取りかえにつきましては、野駄田圃の整備と砂田永持線の改良工事にあわせ、視認性のほか、景観や農作業、交通への影響など、総合的に検討してまいりたいと考えております。
     次に、4点目の舗装路面補修の対応についてでございます。舗装の維持管理につきましては、破損状況によりまして直営による穴埋め、委託業務による部分的な舗装、路面補修、いわゆるパッチングによる破損状況に応じた工法で補修をいたしているところでございます。穴埋めにつきましては、パンクなどの事故防止のため、できる限り早急な作業に努めております。
     また、議員ご質問の繰り返して穴があくような箇所や、ひび割れが生じているような箇所につきましては、パッチングにより一定の範囲で補修をいたしております。パッチングの補修箇所につきましては、日常の道路パトロールで把握いたしているものや、パッチング受託業者による破損状況調査のほか、通行者から通報や要望があれば、現地確認を行い、補修をいたしているところでございます。
     次に、大きな2点目、移動期日前投票車の導入についての1つ目にあります移動期日前投票所の導入について検討した内容と課題についてのお尋ねでございます。昨年の第4回定例会で立花議員よりご質問いただいた件に関連する質問と捉えておりますが、移動期日前投票所につきましては、平成28年の参議院議員通常選挙で初めて導入した自治体があるものと、そのように承知をいたしております。
     また、昨年秋の衆議院議員総選挙の際の事例は、今のところ国より示されておりませんが、インターネットの記事により、新たに導入された自治体がある状況を拝見をいたしております。
     この移動期日前投票所は、認識している範囲ではどこの自治体も小規模の集落を対象に実施しているものであったことから、当市では再編前の旧投票所で比較的遠距離の交通状況が不便な集落が該当するものと思われます。当市においては、投票区再編後、市議会議員選挙が2回終わっております。このことから、昨年12月の立花議員への答弁とさせていただきましたとおり、まずは投票区再編前後での投票状況を総括し、あわせて移動期日前投票所の効果等を選挙管理委員会が中心となり今後検証していくものと考えております。
     次に、投票所までの無料バスの乗車状況と今後の課題についてのお尋ねでございます。議員がおっしゃる投票所まで3キロメートルというのは、旧自治省、現在の総務省が1969年に示した設置基準がもとになっているものと認識をいたしております。当市では、投票所の再編後、新しい投票所まで遠方になることがないよう、旧投票所から選挙バスの運行を行いまして、最寄りのバス乗車位置が基準を満たすよう取り計らってきたところでございます。
     現在まで選挙バスを運行してきた回数は、途中2回の無投票もございましたので、全部で6回となります。選挙の前日と当日の選挙バスの乗車状況を順に申し上げますと、平成26年の市議選が延べで113名、同年、同じ年の衆議院選挙が延べで207名、2年後の平成28年の参議院選挙が147名、平成29年の市長選挙が105名、同じ年の衆議院選挙の延べ90人、本年4月の市議選が延べ105人と低調な乗車実績が続いております。投票区再編後の選挙バス運行を実施した当初は、当日については旧投票所と統合先投票所の間の運行のみでございましたが、現在はほとんどの路線が旧投票所の先まで路線延長を行い、また乗車方法もコミュニティバス同様、バス停以外でも乗降できるよう見直しをいたしております。
     選挙バスの課題は、過去6回の選挙で利便性を高めるなど、改善を図っているところではございますが、乗車率が向上しないことと捉えておりまして、今後の見直しでその点も踏まえ、選挙管理委員会が中心となり検証していくものと考えております。
     次の平成25年9月22日投票区再編によりまして44カ所あった投票区を15カ所に廃止、統合し、因果関係は定かではないが、投票率は減少している。その対策と今後の見通しについてのお尋ねでございます。これにつきましては、全国的に減少傾向でございまして、なかなか決定打となる施策があるわけではございませんが、選挙年齢が18歳に改正になる前は年齢が低いほど投票率が低い状況でございましたが、現在は学校での主権者教育もございますし、初めて投票する時点での投票率はさほど低くはなく、投票率低下に一定の歯どめがかかりつつある状況とも考えられます。
     また、2022年度の高校の新入生から主権者教育にさらに力を入れる公共という科目が新設されると伺っております。投票行動につなげていくためには、地域、家族、各種メディアなど、ふだんから身近な話題として触れ合うことが必要と思われます。投票率の変動を見ますと、同種の選挙でも注目度により違いがあることから、そのような状況が投票率向上に少なからず影響を与えているものと推察されます。
     次に、選挙権年齢が18歳に改正された。そのことが当市においての期待された投票率向上に効果があったのかというお尋ねでございますが、年齢別投票率から見られる傾向は20歳投票率が一番低く、その前後は高い状況でございます。しかし、全体から見た場合、投票率は市の平均より低いことから、投票率の向上にはつながっていないと見ております。これは、八幡平市の地理的条件も影響があるとは考えております。20歳前後の年齢は、市外への通勤通学や県外への就職、進学などにより投票条件が不利な方が多いと思われます。また、この年代の方は、親元に住所のみを残し、県外へ行かれている方も多いものと思われます。
     一方、地元の高校生が通学する平舘高校の投票率としては、ご協力をいただいた平成28年の参議院議員通常選挙のデータのみでございますけれども、投票率は約8割もあったことから、その傾向があると考えております。
     以上で演壇からの答弁とさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 それでは、何件か再質問をさせていただきます。
     まず、空き家につきましては、全国の自治体でもいろいろと問題になっているようですが、日本の住宅の8軒に1軒が空き家だと言われています。八幡平市も人口減少や高齢化に、それが要因の一つとして年々空き家がふえているという認識しております。答弁では、空き家が613戸ということですが、中には朽ちて、今にも倒壊しそうな空き家も見受けられます。少し強い風が吹けば、屋根のトタンとか壊れかけた窓枠が飛んでいきそうで、毎日がそれで怖いという、そういう話も聞いております。また、隣が空き地になっている場合、植木などが道路にはみ出して通行の妨げになっているという、こういう話も聞いております。特に八幡平市は、観光立市といいますか、観光が非常にメーンでございますけれども、観光客にも悪いイメージを与えかねないと思います。もちろん空き家につきましては所有者の責任でございますけれども、行政としても観光立市として何か対策を練らなければならないのではないかなと思いますけれども、そのあたりどう考えているのかお伺いいたします。
議長(工藤 剛君) 防災安全課長。
防災安全課長 遠藤明広君 お答えいたします。
     空き家の関係、先ほど613軒と市長が演壇からご答弁を申し上げております。その中でも特定空き家候補、いわゆる先ほど議員おっしゃられた崩れそうになっているというような候補の空き家につきましては127軒ということで捉えております。この127軒につきましては、苦情がある都度、その所有者に対しましてこのような苦情が来ておりますので、その対策を講じるようにということで文書で回答を申し上げているところでございます。
     その結果、数軒については取り壊し等を行っているというふうにございますし、また今後取り壊しを行う予定であるというふうに伺っているものもございます。
     したがいまして、先ほど議員さんもおっしゃられたとおり、空き家については第一義的には個人の財産だという観点がございますので、とりあえずはまずこういう状況ということを所有者の方にお知らせをし、そこを認識してもらうことが大事なのかなというふうに考えておりますし、その改善が見られない場合には再度通知をするというふうに現在では捉えているところでございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 ただいまの答弁で特定空き家といいますか、そういうのが127戸あるということですけれども、空き家等実態調査では4割の方が空き家を取り壊す予定がないというふうに何か答えているというデータでございました。そのまま放置しますと、当然そのうちが付近に影響を及ぼすことはもう見え見えでございますけれども、話を聞きますと壊す予定がないという一番の理由は、当然だと思いますけれども、解体に費用がかかるという話をされていました。そういうのをよく聞きますけれども、このほかに壊す予定がないという理由というか、そういうのがあればお話ししていただきたいと思います。
議長(工藤 剛君) 防災安全課長。
防災安全課長 遠藤明広君 取り壊す予定の関係につきましての第1番の取り壊しができない理由といいますのは、やはり先ほど議員おっしゃられました金額の問題というのが非常に高い割合を示してございます。
     あとは、取り壊す予定がない147軒でございますけれども、それ以外の理由につきましては取り壊したいけれども、税制上の問題もあるというようなことから、取り壊したいけれども、先ほど言いました税制上の問題で現在保留しているというような状況でございます。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 固定資産税につきましては、当然建物が建っていれば固定資産税の優遇が得られるわけでございますけれども、特定空き家になると税制優遇というのはされないというふうにも聞いています。例えば小さい住宅、200平米以下の場合には6分の1が固定資産税、税制優遇されるわけですけれども、結局特定空き家になればまた今までの税金の6倍になるわけです。30年いれば。そういったことも考えれば、やっぱり特定空き家になれば固定資産税が優遇されなくなりますよという、そういう説明をするべきではないのかなと思いますけれども、その辺よろしくお願いします。
議長(工藤 剛君) 防災安全課長。
防災安全課長 遠藤明広君 お答えいたします。
     まず、特定空き家候補ということで先ほど市長が演壇から答弁申し上げましたけれども、特定空き家という認定には、特定空き家候補からこの物件については市が昨年立ち上げました空家等対策協議会、ここから意見を聞いて特定空き家に認定してもいいだろうというご意見をいただいた後に市長が認定するというふうになっております。
     したがいまして、先ほど市長が答弁申し上げましたとおり、特定空き家という、そういうものについてはいまだゼロ件というような状況でございます。
     それで、税制上の優遇ということでございますが、それについては関係課と協議は必要だろうなというふうに考えておりますけれども、議員おっしゃられました200平米までは6分の1、それを超えるものについては3分の1という条項がちょっとあるようでございます。済みません、私税務課のほうちょっと詳しくないものでございますので、その辺は連携を図ってまいりたいなというふうに考えております。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 特定空き家につきましては、近所周辺、かなり環境上も影響していると思いますので、そういうのをやっぱりいろいろと助言なり指導なりしていただきたいと思います。
     空き家の中には、利活用可能な空き家もあると思いますから、そういう所有者にはどのような支援とか取り組みを行っているのか伺います。
議長(工藤 剛君) 防災安全課長。
防災安全課長 遠藤明広君 お答えいたします。
     空き家等に対しての住宅リフォーム助成というのは、当市では行ってはございません。ただ、市としては、今年度中に空き家バンク制度を創設予定として取り組んでおります。この空き家バンクに空き家の所有者から登録をいただき、空き家物件情報をホームページ上で提供することによって、市場への流通促進を通して空き家等の発生抑制、それから利活用の促進、本市への移住受け入れ施設の拡大、空き家所有者等の居住、利用希望者とのマッチングという情報提供の仕組みを構築していきたいというふうに考えております。この空き家バンク制度を活用することによりまして、子育て世代の支援というものにもつながってくるのかなというふうに考えているところでございます。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 今の子育て支援ということが出ましたので、一つの例ですけれども、アパート住まいの子育て世代の若い方なのですけれども、子供がうるさくするのかどうかわかりませんけれども、周囲が迷惑しているのではないかなと、そういうふうに気を使って生活している方なのですけれども、できれば一戸建ての空き家で、住めそうな一戸建てに安く入れるのであれば、利用したいという方もいますので、そういった情報提供なり、そういう子育て世代に引っ越し費用の補助をするなど、空き家対策の一環として実施していただきたいなと思っています。
     それと、八幡平市には、八幡平温泉郷、それと安比等に多くの別荘があります。選挙活動で回った際、売り家の看板が非常に目につきました。見て、中には何年も利用されず、放置されているらしい別荘も見受けられました。その中に、所有者が不明だという空き家があるのかどうか。もし不明だと言えば、当然所有者が特定できないとなれば、助言なり指導ができないわけですけれども、そういった場合にどういう対応をしているのか伺います。
議長(工藤 剛君) 防災安全課長。
防災安全課長 遠藤明広君 お答えいたします。
     まず、所有者の特定ということになりますけれども、これにつきましては税務課の課税台帳などから所有者を探します。ただ、それでも不明な場合につきましては、市民課からの戸籍等を提供いただきながらどこまでも詰められるところは詰めていくというふうに対応しております。
     なお、今回の調査によって不明という方も数軒おりますので、それについては今後空き家のデータができ上がっておりますので、その中から不明なものについて追跡調査を行っていきたいというふうに考えているところでございます。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 八幡平市は、観光立市ですので、別荘地で朽ちた家が放置されれば、当然周囲の環境も損ない、観光の面からも大きな課題となってくるだろうと思いますので、早目の対策が必要だと思っております。
     それでは次、共新児童遊園地の隣に、先ほど市長から答弁ありました昔の市民プールですか、その跡地なのですけれども、この利活用についてお伺いいたしますけれども、一部の人から平舘高校の車がいろいろ来るのですけれども、その周回場所として利活用できないのかという意見もありますけれども、これについて考えを伺います。
議長(工藤 剛君) 総務課長。
総務課長 小山田 巧君 共新住宅付近の市有地の空き地についてのお尋ねでございます。
     この空き地について、平舘高校と近接してございまして、確かに朝夕の送り迎えであそこの市道が混み合うといったところから、いわゆる周回用のスペースとして活用できないかというようなお尋ねでありますけれども、現在のところ砂利が入っておりまして、草はぼうぼうとなっておりますけれども、草刈りをすれば広場としては使えるようなスペースにはなってございます。ただ、現在は、市道とは若干段差がございまして、そのままの状態では特に冬場、交通上の危険性が伴うと思われることから、取りつけ道路の改良について整備しなければ、そのままでは使うことはやや困難ではないかなというふうに思うところでございます。
     また、平舘高校側からの要望はまたお伺いしておらないところでございますけれども、平舘高校からの出入りとなりますと体育館側にフェンスがずっと回っておりまして、出入り口がない状況となってございます。もし周回コースとして、そこで生徒さん方が乗りおりするということになりますと、当然そのフェンスの一部を取り外して、そこから出入り口をつけないと高校へはすぐには入れないというふうな状況になっておりますことから、まずは平舘高校とそういうような要望があるかないかについて確認をさせていただいた上で、また整備についてもある程度費用がかかるということが考えられますことから、果たしてそれが一番有効な手段であるかどうかというところを検証してまいらなければならないものというふうに考えておるところでございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 現状では、整地をしないと多分利用できないのかなと私自身も思っていますけれども、特にことしの10月に平舘高校の70周年記念行事があるわけですけれども、そういった高校の行事のときに駐車場に利用できないかという話もありました。現在平舘高校に行事がある場合、平舘コミセンの駐車場を使いまして、そこからまず歩いて来ている状況ですので、あそこの空き地を使えば、空き地というか公園の隣接地なのですけれども、そこを使えば近くなるので、便利ではないのかなというふうに思っていますけれども、そういった行事等にも何か使えるかどうかというのをちょっとお伺いしたいのですけれども。
議長(工藤 剛君) 総務課長。
総務課長 小山田 巧君 行事等で一時的に駐車スペースとして活用したいというのは、現在も可能でございます。こちらにつきましては、総務課のほうにお申し出いただきまして、そうしますと一時貸しという形でお貸しするというふうな形になります。
     また、公共的団体あるいは公共団体が活用する場合については、使用料については減免するというふうな規定もございますところから、平高さんの場合でございますと無償でお使いいただくことも可能というふうに考えるところでございます。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 ありがとうございました。
     それで、次に南北線の入り口にある案内標識についてお伺いいたします。一部の方から、まず案内標識なのですけれども、案内するためにある標識なのになかなかわかりづらいという、こういう意見をいただきました。案内する看板がわかりづらいというのも何かなと思いますけれども、それでは先ほど市長答弁では砂田永持線が拡幅されれば検討するような答弁でございました。実言うと、国道282号線からの車が多いという話でしたけれども、中には砂田永持線が狭くてすれ違いに大変だから、あっちのほうを回ってくるのだという方も中にいますので、多分砂田永持線が拡幅されれば、そちら側に来るのが多くはなるとも予想されております。
     それで、実言うとこの看板の件なのですけれども、庁舎の建つ場所なのですけれども、裏から入ってきて、くねくね曲がって入ってくるのが表玄関の入り口ということになります。正面玄関から立派な南北線があって、ロケーションも岩手山とかあってかなりいいのに、そっちのほうが結局は裏口になっているわけです。確かに八幡平電機のほうから入ると立派な案内看板があります。それに対して、砂田永持線は、ちょっとこういうことを言っては失礼なのですけれども、貧弱というか小さ過ぎるということもあって、できれば何かわかりやすいような看板にしていただきたいというのが多分その意見だと思います。特に冬とか、天候が悪いときにはちょっと見過ごすと行き過ぎてしまうということがありますので、そのあたりも考えていただければと思いますけれども、その件についてお願いいたします。
議長(工藤 剛君) 総務課長。
総務課長 小山田 巧君 砂田永持線の丁字路のところにちょうど南北線に向かう方向に庁舎への案内看板があるわけでございますけれども、確かにあの付近にはこれといった大きな目標物があるわけではございません。周辺がほとんど田んぼでございまして、ある程度遠くから見ますと看板は周囲の風景に溶け込んで、ちょっとなかなか見えないというのは確かにそのとおりであるというふうに思ってございます。
     ただ、平成26年の新庁舎開庁にあわせてその位置につけましたことから、まだ建ててから月日が浅いということで、今すぐそれを撤去して新しい大きな看板にということは現在はまだ考えておりません。
     しかしながら、市長答弁にもございましたとおり、その場所につきましては現在後藤川圃場整備ということで、圃場整備事業とあわせまして、砂田永持線の拡幅改良ということも計画の中に入っているやにお伺いしておるところでございまして、その際には当然今現在入り口に入っている看板についても移動撤去が出てくるものと思われますので、そのタイミングに合わせて、もっと視認性のよい看板に取りかえるというふうなことを考えていきたいというふうに思っておるところでございます。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 そのときはよろしくお願いします。
     なぜたかが案内標識について言うのかというと、もう一つ理由があります。それは、多分皆さん思い出していただきたいのですけれども、7年前にテレビで東日本大震災見たとき案内標識が本当に重要だなと、大事だなというふうに私テレビを見て感じました。特にこの本庁舎の1階の多目的ホールは、震災のときに緊急避難所に指定されているわけです。そういった場合、砂田永持線のほうから来た場合、通常でもわからない標識が多分災害で住民の方がパニックになっているときに、では果たしてわかるのかどうかと、そういうのも含めて、この看板をもう少し検討していただきたいなと。通常でもわからない看板が、今言ったように災害のときにわかるかどうかという問題なのですけれども、そういったことを含めて、もう一度検討していただきたいなと思っていますけれども、それでできれば遠くからでも認識できる標識にしていただきたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。
     それで、時間もあれですので、次、期日前投票車の件について何点かお伺いいたします。これが島根県の浜田市が導入している移動期日前投票所になります。浜田市につきましては、この移動式投票所の件で研修に行ってきたわけではないのですけれども、介護のほうで研修に行ってきたのですけれども、たまたま選管の前にこの移動投票車があって、同僚の立花議員が写真を撮ったりなんかしてきたのを私がお借りしているわけでございますけれども、経費は10万とか20万という本当に安い金でできるということでした。それで、中にあるのは、記載台とプライバシーを保護するパネル、そして入り口のところにスロープをつけただけの車になりますけれども、こういったことで投票率が上がればいいのかなと思っています。ですから、4回の定例会のときには、総務課長は金がかかるとか、そういうことでちょっと検討してみる余地はあるという話をされましたけれども、そんなに金はかからないというふうに認識しておりますので、こういうのをやってみたらどうかなということで総務課長にお話ししたわけですけれども、そのときの4月以降、この投票所について検討した内容とか、こういう問題があるからだめだよとかいいよとかという話があればお聞かせ願いたいと思います。
議長(工藤 剛君) 総務課長。
総務課長 小山田 巧君 この期日前の移動投票車につきましては、昨年の12月議会に立花議員からも同じ質問が出まして、答弁いたしたというふうに記憶してございます。その節には、市議会議員選挙の1回目のときに44カ所あった投票所を15カ所に再編統合いたしまして、そこに選挙バスというのを走らせまして、旧投票所から統合された投票所までの交通の便、足を確保するというふうな対策をとらせていただいたということでございます。今回の井上議員のご質問にもございましたが、その乗車率というのは決して高いものではなく、このままの対策でいいかどうかということは選挙管理委員会としても一つの課題点であるというふうに捉えております。
     一方で、出向いていって移動期日前投票所をやるという取り組みについては、非常にユニークなおもしろいアイデアだというふうには捉えてございます。
     また、何か対策あるいは課題等を検討したかということでございますけれども、正直なところまだ第2回目の市議会議員選挙がことしの4月29日に終わったばかりで、その総括に今追われているというような状況で、この期日前移動投票所についての十分な検証はこれからということになりますが、今の時点で考えられますことは、1つは季節的な問題があるというふうに思っております。特に当市の場合は、もし衆議院議員とかが冬場の選挙になりますと、ちょっと期日前の移動投票車は条件的には厳しいのではないかなということが1つ想定されておりますし、あともし入り口に簡易テントとかを設けて受け付けを行っておるような状況をお見受けいたしておりますけれども、非常に当市の場合風が強いところもございまして、そういったようなところでは何かもっと対策を講じないと十分な選挙、投票行動に支障を来さないようなそういったような設備にならないのかなというふうなところが今現在ちょっと懸念しておるところでございます。
     また、山間部のほうに出向いていって投票していただくということで、その地域の交通の便を持たない、いわゆる足を持たない投票者にとりましては利便性が高まるものというふうに考えておりまして、もう少し詳しい検証をする必要があるのではないかなというふうに思っておるところでございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 冬場は、確かに大変だと思います。ただ、無料のバスができて、投票車ができないということもないので、ぜひ考えていただきたいと思います。
     それで、44カ所から15カ所になったわけですけれども、3キロ圏内示した図を用意しましたので。見づらいでしょうけれども、15の投票所から半径3キロの円、円が見づらいかもしれませんけれども、これを示したのがこの図でございます。それで、この図でいきますと、ほとんどの住民の方は網羅というか、圏内に入っているわけでございますけれども、これを見て、わかりにくいかもしれないですけれども、安比高原と西根、寺田の暮坪、そして新田の一部、それから前森地区が外れているわけです。しかも、この場所は、無料バスが通っていないところなのです。やはり1票とはいえ、できる限り投票を平等にするのが行政の仕事だと私は思っていますけれども、圏外になる前森地区とか暮坪、そして安比高原、このあたりにはバスを通すのか、それとも何か検討しなければならないと思いますけれども、その点についてお伺いいたします。
議長(工藤 剛君) 副市長。
副市長 岡田 久君 お答え申し上げます。
     実は、バスといいましても市ではスクールバス、それからコミバスというふうな形で今動かしているのですが、そういう中で選挙についてもやはり考えていかなければならない。投票バスを選挙の当日と前日を今走らせているわけなのですけれども、これに投票バスについても交通の一体的なことということで行政改革実施計画のほうに登載いたしました。要するに、効率のいい方法というのは何かなというふうな、今議員ご提言をいただきました安比高原、前森、それから暮坪等につきましても参考にさせていただきながら、ぜひ投票率が交通弱者にとりまして選挙に行けないということがないように考えていかなければならない。そういう意味におきまして、もう少し時間をいただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(工藤 剛君) 8番、井上辰男議員。
議員 井上辰男君 これは、最近の投票なのでございますけれども、その中で期日前投票と、それと全体の投票率、これを当市の選管から資料いただきまして抜粋してつくりましたけれども、平成17年には期日前投票が7.87、全体の投票率が74.22ということで非常に高かったわけです。18年、19、20、そして最後には30年になりますけれども、だんだん期日前投票が多くなりまして、平成17年度のころは7.87でしたけれども、先般行われた市議会議員選挙につきましては期日前投票が27.03%、非常に高くなっております。では、全体の投票率はどうかなというと、平成17年は74.22、そして先般の市議会議員選挙のときには67.25でございます。投票率は下がっているけれども、期日前投票のほうが多くなってきているということは、期日前投票のやり方については少し検討したほうがいいのかなというふうに私自身思っていました。この数字だけ見るとわかりにくいと思いますので、下のほうにグラフつくっておりました。このグラフを見ると、もう明らかでございます。上のほうが全体の投票率で、下のほうが期日前投票でございます。全体のほうがもうだんだん、だんだんと少なくなってきています。それに対して、期日前投票のほうがだんだんと多くなってきているわけですから、この期日前投票をもう少し大事にしていただきたいなと思っていましたので。44投票区から15投票区にするとき検討されたのが期日前投票が多くなったら見直しをするという項目がありましたので、ぜひそれを実現していただきたいと思います。これについては、もう最後ですので、市長、何かありましたらご意見をいただきたいと思います。
議長(工藤 剛君) 市長。
市長 田村正彦君 民主主義の根源は、やはり住民が投票するということが民主主義の一番の基本だというふうに思っております。そういう意味では、ぜひ投票率の向上というのは今に限らず、ずっと未来永劫図っていかなければならない大きな課題であるというふうに思っております。今ご提案あったような期日前投票の歴史的な推移、そしてまた実績、全体の投票率、そしてまた全国の投票率の状況、そういったものもきちっと精査しながら、そして他自治体の取り組みもございます。そういったものも参考にしながら、何とか投票率の向上、少なくとも70%をきちっと確保できるような、そういう投票率の維持というのですか、それは図っていかなければならないものというふうに思っております。ぜひ市民の皆さん、全ての選挙において投票という行動をとることが民主主義の根本ですので、そういったことから投票率の向上というものには常日ごろ目を配って取り組んでいかなければならないことというふうに認識しております。
            (議員 井上辰男君一般質問席降壇)
議長(工藤 剛君) これで井上辰男議員の質問を終わります。
     ここで11時15分まで休憩いたします。
                                    (11時00分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(工藤 剛君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                    (11時15分)
議長(工藤 剛君) 引き続き一般質問を行います。
     通告順位2番、渡辺義光議員。
            (議員 渡辺義光君一般質問席登壇 ※プロジェクター使用)
議員 渡辺義光君 議席番号10番、市民クラブの渡辺義光でございます。私は、まちづくりは人づくり、人づくりは市民の心おこしを基本に、教育、福祉、観光や農業、地域活性化など、川上行政、先取り行政の視点に立ちまして、8年間議員活動をしてまいりました。市民クラブを結成し、市民派議員として市民の目線で市民みんなでつくる農と輝の大地を基本理念に掲げております。6月定例議会の新たなスタートに当たりまして、これまでの活動を振り返り、3期目の初心に返って、これら施策のさらなる具現化に向けて提言してまいりたいと考えております。以下、3項目7点について一般質問を行いますので、ご答弁よろしくお願いします。
     1、市道の改良整備についてですが、今回の選挙活動で市内各所を回らせていただき、合併から13年の八幡平市の現状や、地域の皆さんの声を聞くことができました。市民の皆さんの最も多かった要望は、市道や生活道、赤線など、舗装の整備でありました。市民に関心の高い市道などの舗装や改良整備についてお伺いします。
     1つ、ことしは、大雪のためか、特に舗装道路の亀裂やガードレール、デリネーター、道路標識などの破損が各所に見られます。日常の巡回点検、管理、安全対策はどのように行われ、処理されていますか。
     1つ、かなり前から市に舗装などを要望しているが、いつまで待てばよいのかという声が聞かれます。要望の優先度や経過を市民に伝え、情報を共有すべきと考えますが、いかがでしょうか。
     1つ、舗装の経年劣化や掘削工事などによるひび割れやでこぼこが各所に見られます。既存の道路や施設の維持管理、修繕のあり方等、今後の財政の見通しをどう考えておられますか。
     2つ目、八幡平ドラゴンアイと地元学について。近年市の観光ポスターやたばこマッチ、旅行雑誌などに広く活用され、脚光を浴びている八幡平頂上付近の鏡沼ドラゴンアイがあります。地元の人が地元を見直し、地元を学び、地元を考える地元学を長く提唱してきた者として、大変喜ばしい限りです。ドラゴンアイの活用と地元学の今後の進め方についてお伺いします。
     1つ、八幡平ドラゴンアイ開眼と経過、その命名者、今後の活用方針と地元学による地域の宝探しをどう進めるお考えですか。
     1つ、観光戦略には、地域性や物語性が欠かせないと考えています。地元の竜伝説や、特産品の開発との結びつきを考えてはいかがでしょうか。
     3点目、老人クラブ活動への助成支援について。平成30年度からの八幡平市地域福祉計画には、高齢者の生きがいづくりや社会参加活動を促進し、その活動が円滑に行われるように老人クラブへの助成を通じ活動を支援しますとあります。老人クラブ活動への助成支援のあり方について考えを伺います。
     1つ、合併以後、単位クラブ数、会員数ともに減少しています。その原因究明と今後の具体的な支援のあり方の考えはいかがでしょうか。
     1つ、平成30年度から始まった65歳以上を対象としている高齢者等温泉館入浴利用証を老人クラブ全会員に拡大し、一体的な支援をしてはいかがですか。
     以上、3点についてお伺いします。ご答弁をお願いします。
議長(工藤 剛君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 渡辺義光議員のご質問に順次お答えをしてまいります。
     まず、大きな1点目の1つ目にあります市道の巡回点検、管理、安全対策についてのお尋ねでございます。日常の道路維持管理につきましては、道路パトロールにより破損や異常を発見した場合、また市民の方から修繕などの要望があった場合は、その都度職員が現地を確認し、直営や、あるいは業者に依頼して修繕を行っておるところでございます。議員ご指摘のとおり、ことしは例年以上に降雪の影響による舗装道路の損傷が多いことから、さきの臨時議会で舗装修繕費860万円を補正し、例年より早目に路面補修を行っております。
     次に、2つ目、舗装要望の優先度及び情報共有についてのお尋ねでございます。舗装要望につきましては、平成29年度末で68件と把握いたしております。軽舗装は、毎年2,000メートル、2キロ程度を目途に各路線を整備したいと考えておりますが、道路周辺の家屋の状況や車両の通行状況などを考慮しながらその都度優先度の高い路線から順次整備を行っているところでございます。
     軽舗装の要望は、日々増加していること、境界等の現地精査が必要な箇所などもございまして、情報共有するのは非常に難しいものと考えております。
     次に、3つ目、道路施設の維持管理及び財政の見通しについてのお尋ねでございます。舗装道路の維持管理方法としましては、直営による日常の穴埋めのほか、ひび割れやでこぼこが激しい箇所については、委託業務によるパッチングでの補修、赤線等の未舗装道路については、道路軽舗装事業により特化した軽舗装工事をそれぞれ単独で事業として行っているものでございまして、今後も計画的に事業を推進してまいりたいと考えております。
     また、幹線道路の舗装補修は、道路施設舗装補修事業において道路施設点検結果に基づき、順次打ちかえ工事を行っております。この事業は、社会資本整備総合交付金、いわゆる社総交の対象事業となっておりまして、毎年事業費5,000万円程度の補助事業として実施いたしております。舗装道路につきましては、今後ますます経年劣化が進むことが予想されることから、効果的で効率的な補修を計画的に行うとともに、国、県の有利な制度を活用しながら維持管理に努めてまいりたいと考えております。
     次に、2点目、八幡平ドラゴンアイと地元学についてのお尋ねでございます。1つ目の八幡平ドラゴンアイの経過や今後の活用方策についてのお尋ねでございます。議員ご承知のとおり八幡平ドラゴンアイは、八幡平山頂までの遊歩道から見られる鏡沼が雪解けの季節に沼の周辺から解け出して、沼の中央部に雪が残り、さらにその中心部の雪が解け始め、沼全体が瞳のように見える現象を指しております。この現象が竜の目に見えるとして、外国人観光客の方がドラゴンアイとSNSに投稿し、そこからドラゴンアイとして広がりを見せていったものと認識をいたしております。
     また、北東北の地形を上から見た場合に、下北半島、津軽半島が竜の口、三陸海岸が竜のたてがみと想定をし、北東北3県の中心に位置する八幡平はまさに竜の目の位置にあることから、八幡平ドラゴンアイを観光素材として大いに宣伝をいたしているものでございます。おかげさまで昨年から大手主要メディアを初め、各種テレビや雑誌などでも大きく取り上げられておりまして、多くの方々に八幡平を訪れていただいております。特にも5月下旬から6月にかけての期間限定の現象でございますので、多くの方がそれを見に今現在訪れているというのが実態でございます。来年以降もさらに受け入れ環境の整備や課題について整理をしながら誘客推進に努めてまいります。
     2つ目の特産品の開発についてのお尋ねでございますが、議員ご指摘のとおり観光スポットとしてただ景観がよい、すばらしい自然というだけではなく、そこにはストーリー性があることで観光素材としての強みが増してまいります。八幡平ドラゴンアイも何台もの大型バスが来訪し、日によっては山頂の駐車場が不足するなど、たくさんの方にお越しいただいているわけでございますけれども、八幡平ドラゴンアイを見て終わりではなくて、地域への経済効果を高めていく必要があります。現在八幡平ドラゴンアイの商標登録に向けて観光協会で手続を進めておりまして、市内事業者の皆様の協力をいただきながら訪れた際のお土産などの販売についても強化してまいりたいと考えております。
     また、県内広域での八幡平ドラゴンアイから龍泉洞を回る竜つながりのツアーの企画や、鏡沼だけではなくて、周辺のガマ沼や八幡沼、御在所にある神社から五色沼などをあわせて散策するコースの企画、訪れた人が気軽に購入できる商品の企画、市内の宿泊、経済効果の増加につながる方策を検討してまいりたいと考えております。
     次に、3点目でございます老人クラブ活動への助成支援についてのお尋ねでございます。最初に、1つ目の単位クラブ数、会員数ともに減少をいたしているが、その原因究明と今後の支援のあり方というお尋ねでございます。単位クラブ数、会員数の減少は、本市に限らず、全国でも同様の傾向となっております。本市における単位老人クラブ数と会員数について申し述べますと、平成17年の合併当時、単位老人クラブ数が77クラブ、会員数が3,006名でございましたが、本年4月1日現在では77クラブが50クラブに、3,006名が1,604名と、約13年の間に単位老人クラブが18、会員が1,402名減少をいたしております。この原因の一つとしては、高齢者等を取り巻く社会経済状況の変化、特にも年金支給開始年齢が引き上げられた影響や、農林業を中心とする本市の産業構造などに起因するためとも考えられ、60歳を過ぎても現役で働く方が多く、平成29年度を例にとりますと新規加入者数68名に対し、退会者数が139名、加入者数より退会者数のほうが多くなっております。
     市といたしましては、今年度も国、県とともに活動に要する経費に対する補助を行うほか、単位老人クラブが負担する市老人クラブ連合会分担金に対する市単独助成についても引き続き実施をいたしてまいります。
     また、高齢者の中には、単位老人クラブの活動がよくわからないといった方もいらっしゃることから、元気な高齢者の社会参加活動を積極的にPRし、活動の参考としていただくため、ことし3月から単位老人クラブの活動を広報はちまんたいでいきいきシルバーと題して紹介を始めさせていただいております。
     そのほか、今後市社会福祉協議会と連携しながら未加入の方が興味を引くような活動内容を提言するなど、魅力ある単位老人クラブの育成に努め、活動の活性化や会員確保に向け、支援してまいりたいと考えております。
     次に、2つ目の高齢者等温泉館入浴利用証を老人クラブ全会員に拡大し、一体的な支援をしてはどうかというお尋ねでございます。七時雨憩の湯、なかやま温泉館、綿帽子温泉館の高齢者等温泉館3施設と森乃湯の合計4施設で利用できることとなっております高齢者等温泉館入浴利用証につきましては、ことし3月22日から交付を開始いたしております。4月1日から利用を開始しておりますが、発行枚数は6月11日現在で3,556人分となっておりまして、交付開始から3カ月に満たない中で、本市の65歳以上約1万人のうち、既に35%の方が交付を受けられております。
     老人クラブへの具体的支援策として、クラブ全会員に高齢者等温泉館入浴利用証の発行をというご提案でございますが、市といたしましては高齢者等の温泉入浴に係る低料金の適用は高齢者等の健康の増進に主眼を置くものでございまして、老人クラブの育成や加入対策とはまた別な施策と位置づけております。老人クラブの目的や趣旨に賛同し、加入することが会員として活動する上で一番大切なことでございまして、生きがいづくりや仲間づくり、ボランティア活動など、長続きする秘訣ではないかと考えております。
     以上で演壇からの答弁とさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 一番多かったのは、先ほど申し上げましたとおり、各所で道路あるいは砂利が田んぼに入って困る、あるいは側溝をあけられないというような、私もその現場から担当者等にかけて対処してもらいました。全部できませんので、それぞれ私が見てパトロール、あるいは破損等、市職員あるいは委託してやっているということですけれども、私感じたのは歩いてみて、自転車で見て、本当に道路の悪いところがわかりました。車で走ってみるとわからないのです。その管理方法はどのようにして今点検しているのか。私自転車で歩いてみてなるほど、そして歩いてみると目線でその悪さ、あるいは危険なところが見えてくるのです。どのような管理方法で今点検しているのか伺います。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 日常の道路のパトロールにつきましては、現在維持作業員が3名おります。さらには、臨時の作業員を2名雇用しておりまして、5人で日常のパトロールをやっている現状でございます。
     ただ、その方々については、軽微な修繕等も行っている、除草とか側溝の泥上げなんかもやっておりますので、なかなかパトロールのほうと兼務してございますので、パトロールが十分かといえば、そうでない部分もあるかと思っております。
     パトロール方法でございますが、現在は作業車によりまして車でのパトロールということで、なかなか歩いて……車で歩いて気になる箇所については、その場所については歩いて確認するという状況でございますが、全体的にゆっくりパトロールしているという状況ではございません。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 限られた数で、全域この5人で回るというのは、とても至難のわざだなと私は思います。
     それで、例えば修理、舗装等、職員の皆さんも議員の皆さんも多分そこを歩いている方がいっぱいあって見ていると思います。職員から提案制度とか、あるいはスマートフォンで送るような方法とか、そういうような方法を考えないと、道路の管理責任は管理者である市長ですから、瑕疵ある事故等の責任を負わなければならない。ぜひそういう全職員が一緒になって、あるいは市民が一緒になって即座に対応できるような方法が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 確かに今の維持作業員5人では、全体的に十分に回り切ることはできないものと考えております。
     ただ、建設課もしょっちゅう工事現場等に出かけますし、また住民からの通報や要望があれば、その都度確実に現場に行くことにしてございますので、そのときは必ずそこだけではなくて、パトロールも兼ねて回ってくるということにはしていますが、議員ご指摘の全庁的にということは今は取り組んでいない状況でございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 先ほどの同僚議員からも質問がありましたが、同じ穴ぼこを同じく毎年やっているのです。ことしは、穴あいたところをとりあえず砂袋を入れて、そしてまたやって、もう直したところがまた決壊して穴あいていました。抜本的な修理なり修繕なりが必要だと思います。その繰り返し現場見ていて、これでは転んだり事故があったりしたら大変なことになるなと思って、全域回ったものですから、危険な箇所が各所に見られます。そういうような管理なり情報なりをもう少し徹底してやる方法をどのようにお考えでしょうか。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 市の補修の大きな順番とすれば、日常のパトロールによって自前でやれる分については、そのとおり簡易な合材等による穴埋めをしております。そこで何回も穴があくような箇所については、パッチングで業者委託をして行っております。それでも、また何回も穴あくようなところについては、打ちかえの工事を行っております。先ほど市長答弁したとおり、近年経年劣化でかなりの道路が傷んでおるのは私もそのとおりだと思ってございます。今現在はその事業に特化して、先ほど市長が申し上げましたが、年間5,000万円程度で打ちかえを行っているものでございます。
     ただ、5,000万円だと平均的には2キロぐらいしか打ちかえ工事ができない状況でございますので、果たして全体の市の延長でその程度でいいのかということは確かにかなり全体的な根本的な補修についてはその金額では難しいものと捉えておりますので、ただしかなりやっぱり経費がかかりますので、それなりの制度を使いながら予算を確保してできるだけ多くの根本的な補修をできるように推進していきたいものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 予算的なのは、最後に市長からお答えいただくとして、細かいのを。やっぱり経年劣化、特に掘削工事等、あるいはマンホール等をやったところがすぐ傷んでいる。傷んでいるのも、いいところもあるし、あるいは地盤のせいか工事のせいか、すぐにひび割れしているところもある。そういう舗装については、建物等、あるいは機器等のように保証とか、あるいは修理とかという、もう1回の完成検査で終わって、それで終わるのですか。何かいろんな場所で劣化のひび割れの状況が違うなという感じしていましたが、その辺はどのような検査方法なり、あるいは掘削工事に伴う破損等についての指導はどのようになっているのですか。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 基本的には、道路を占用してやる下水とか水道、その他いろんな地下埋設の工事がございますけれども、その場合は掘削した影響範囲だけをもとに戻すという方法が基本でございますので、現在はそのような影響範囲だけの復旧をしている状況でございます。確かに議員ご指摘のとおり、そういう掘削した箇所については特段目立って道路が劣化しているということがありますので、ただその復旧をもう少し検査のときは確実に点検していきたいなと考えておりますので、よろしくお願いします。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 工事終了後、特に下水道関係もあるのですが、終了後の点検とか保証、あるいはそういうような工事の建物等であれば修理期間とか保証期間の措置があるわけですが、舗装等についてはもう1回の検査で終わって、それ以降の特に目立った劣化とか、そういうのは業者なり、そういう責任はない、そういうような制度はないですか。
議長(工藤 剛君) 建設課長。
建設課長 関本英好君 基本的には、工事終わって完了検査をいたしますので、その時点で引き渡しを受けたということであります。
     ただ、余りにも工事検査終わって余り時間がかからないうちにまた道路が下がったという場合は、業者にお願いしてやってもらっているという場合もございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 掘削工事によるそういうような影響があるということは課長も認識しているということですので、下水道の担当課長からもその辺の考え方に現場の状況を、それなりに破損等はあるというのを認識しているようですから、どのようにお考えかお聞きしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 上下水道課長。
上下水道課長 菅原浩人君 お答えいたします。
     やはり掘削をしますと、どうしても目地が出ますので、何年かで目地が開いてくるというふうな状況はございます。私どものほうでも下水道、水道で、先ほど建設課長が申し上げたとおり、掘削した部分のみならず、本復旧するときには幅広く、影響範囲も含めて復旧に努めておりますので、施工による差も、もしかすればいろんな場所であるかもしれませんけれども、そういったことで努めておりますので、また業者のほうには十分な指導をしながらよい施工になるように努めてまいりたいというように考えておりますので、よろしくお願いします。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 市の職員、管理人では、とても故障の、あるいは破損の状況を把握できない。例えば1つ提案しましたが、各地区から二百何人の職員がいるわけですから、それぞれ職員からのこういうところというのもそういうようなシステムをつくって、市道を通ってくるので、そういうような総がかりで職員も自分の地域の自分の安全ですから、そういうような必要があるだろうと思っています。
     そして、できれば、私は職員の皆さんが各行政区に一回回って歩いて点検していただいて、行政連絡員なり、私はそれを思い出したのは昭和50年ごろまで清潔法というのがあったのです。掃除検査です。連絡員と一緒に役場の職員が行って、各戸を回って掃除の点検を見ながら清潔法済み、そして私たちのころは金銀、白い紙でうちに張ってきたのです。私地域を回って、非常に勉強になったのです。歩いて。多分歩いた職員もいるかもしれませんが、何か1日自分の郷土を見直して、そして歩いて、そして安全なまちをつくる、そういうような昔の清潔法のように地域を回って歩いてみて、そのころは自転車ですから、掃除検査でしたけれども、そういう職員総ぐるみで地域活動に飛び出す、そういうような制度が考えられないか。これからの課題ですけれども、そして職員の情報、そして市民の情報もですけれども、一番身近な職員からの情報等の取り組み等についても、これは副市長からお聞きしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 副市長。
副市長 岡田 久君 実は、ことし通常ですけれども、凍上災という国の災害に該当するということで、実は私その災害の認定を期待しておりました。ところが、岩手県内では、西和賀町しかその該当には入らないということで、それでいやこれだと春先が大変だなと思っておりましたら、4月に入りまして舗装の補助金が特別に国から全国の自治体におりまして、それで実は4月早々に建設課長からかなり穴があいていると。先ほどご紹介がありましたけれども、県道、岩手県では予算がないために、土のうに砂を入れて穴ぼこにふたをして、逆に白いので反射して事故が起きなかったかなというふうにも思っておりますが、ただいずれにしましても予算が切れて、もうとにかくこれはやっていかなければならないということで、第1回臨時会におきまして800万の補正予算をお願いして承認をいただいたところでございます。
     それで、現在市道が大体940キロございます。そのうち舗装している市道なのですけれども、700キロございます。その700キロの中で、穴ぼこがあいている箇所の補修とかさまざまございます。または、全面の打ちかえもございます。そういう意味に……
            (「市職員の作業ですから、細かいのじゃないです。ちょっと
              短目に簡素に……」の声あり)
副市長 岡田 久君 市職員につきましては、いずれ間接的には自主的にそういうふうなものについては建設課のほうに情報を入れているかとは思いますけれども、ただこれは建設課の道路だけに限って制度化をするというよりは、全般にわたることだと考えております。例えば地域の福祉の関係、保健の関係、さまざまにある程度PR活動をしていかなければならないと。それで、職員の5カ条というふうなことをつけまして、5つ目に地域活動に積極的に参加しようということで週に1回職員でその5カ条を唱和させているところなのですけれども、ただ実際どこまでやっているか、今後さらにそれは検討していかなければならない。ただ、この舗装だけに限って制度化するというのは、逆にそういうふうに、言葉は悪いのですけれども、制度で言いますと勤務そのものとの兼ね合いも出てまいりますので、いずれにしてもこの情報提供自体は大切にしていかなければならないし、あとは関係機関、関係団体にも情報提供をしてもらわなければならないものと、そのように考えております。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 では、道路の最後ですから、市長から予算的なもの、現状が本当に厳しい現場でした。道路の補修なり、あるいは予算をもう少し増額するなりして、安全安心な生活環境整備をしていただきたいと思いますが、お願いします。
議長(工藤 剛君) 市長。
市長 田村正彦君 今副市長のほうから話があったとおり、八幡平市が管理している市道940キロ、大体距離が大阪までです。そのうち舗装しているのが700キロですから、名古屋を超えるぐらいまでの長さを市が管理している、こういう実態はぜひ皆さんご承知おきをいただきたいというふうに思っておりますし、そういった長い延長をずっとこれからも管理していかなければなりません。そういった中で、道路だけに予算をつぎ込むというわけにもこれまたいかないのも当然なわけで、そういった中でぜひ議員の皆さんにはご承知おきをいただきたいのは、先ほどの副市長の話にもあったのですけれども、凍上災、冬期間の厳冬、いわゆる氷点下20度近い日にちが続けば、国の制度によって特別の手当てをされる事業がございます。これを実は七、八年ぐらい前に八幡平市がその対象になりまして、八幡平市がいわゆる改良舗装する分の約50年分を3年間でやりました。50年分です。30億近い予算でこれをやった。それは、職員がまさにほとんど寝ないで何週間も稼いで稼いで設計して、そして国に上げて、それが認められた結果がそういう一挙に50年分の舗装ができた。これは、岩手県では八幡平市が特筆して、よその市町村からは八幡平何だったのだと言われるくらいもう突出した舗装をその時点でやった。これは、まさに情報を早く捉えて、そして職員の皆さんが市民の皆さんのためにこのチャンスを逃さない、そういう意気込みで徹夜して頑張っていただいた結果がそういう舗装率を一挙に高めたというふうに、私はそういう理解をしております。そして、そういった凍上災を七、八年前に入れながらやった舗装ですけれども、やはり議員がおっしゃるとおり、それ以外にもあちこち舗装しなければならないところはたくさんあります。今の議論の中で、職員なり、そういったシステムをつくったらどうだという話もありますけれども、そういうシステムをつくらなくても今現在でも皆さんから要望来ているのに対応できないというのが実態なわけで、それを優先順位を決めながら何とか困っているところを最優先に舗装をしたり改良したりいるというのがこれは実態としてぜひご承知おきをいただければなというふうに思っております。
     いずれ皆さんどうお感じになっているかわかりませんけれども、近場の他町村、例えば滝沢だとか二戸だとか盛岡市だとか、そういったところに比較しても決して舗装の修理費というのは劣るものではありませんし、むしろ舗装改良についての投資額というのは他町村より毎年多くかけながら市民の利便性を図っているというのは、これは事実でありますので、ぜひその辺のところもご理解をいただきたい。ただ、議員がおっしゃるとおり、生活道路というのは大事ですので、常にそれには注意を傾けながら、時としては予算で想定した以上に舗装にお金をかけなければならない年も出てくると思います。そういったものも臨機応変に考えながら何とか舗装の維持管理に当たっていきたい。
     最後になりますけれども、いずれ舗装をかけているところだけで700キロあるわけですから、これをもう常に破れたところを補修しながら延々としてやっていかなければならないということですので、ぜひその辺のところはご理解をいただきたいというふうに思います。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 いろんな厳しい条件で舗装していただいているということ、よく私も理解しております。
     では、道路については、西根総合支所のところの松の木切って、その後に何か植えると言ったけれども、草ぼうぼうで、私は切ったら後に植えて、こういうふうに生まれ変わったよということを皆さんにお話しして、きょうも実はあるところで木切っていたのです。ぜひその木の生まれ変わりですので、何かそこに、そういうような答弁がありましたが、これは答えいいですので、ぜひすてきな木をあそこの切った後に植えていただきたいと思います。
     では、八幡平ドラゴンアイを質問したいと思います。大変私はネーミングがすばらしいと思いました。私も何回かこれ見ていたのですけれども、なるほどこんなものかなというのは気がつかないです。それを気がついて話題にして材料にするのが地元学です。ネーミングも多分私であれば竜の目とつけたけれども、ドラゴンアイとつけたから、これは世界的なネーミング、キャッチフレーズが非常に大事だということもこれからの観光振興なりポスター等をつくる場合にやっていただきたいと思います。
     龍泉洞とか、あるいは岩手、北東北の目玉ということで、大変地元の分を地元で取り上げる、これが非常にすばらしいことです。ただ、一過性で1カ月ぐらいしか見られない。これをいかに継続していくかがこれからの特産品なり開発だと言いました。
     これは、私の愛用の杯なのです。ちょうどこれドラゴンアイです。安比塗工房にも、そしてふるさと納税の田村麻里さんにもこういうのできないかなという話ししたら、すっかりはできないけれども、こういうのはできるだろうというお話でした。ぜひこういう特産品、課を超えた範囲でいろんな開発していただきたい。これドラゴンアイに見えるでしょう。そして、これで最後は鷲の尾で飲んで、竜の話しするというような、ストーリー性というのはそういうことなのですが、担当課長からそういうストーリーのつくり方をお聞きします。
議長(工藤 剛君) 商工観光課長。
商工観光課長 小山田克則君 いろいろご提言いただきましてありがとうございます。確かに議員お持ちの杯ということで、ドラゴンアイに見えるかなというふうに思います。このドラゴンアイにつきましては、ご答弁の中にもありました。たてがみとか口とかというイメージがありますけれども、大分前のテレビを見ていたら、明治時代の教科書の先生が日本列島の教え方を北海道、本州、四国、九州を子供たちに教えるときにそれぞれ例えておりまして、それが本州は竜のごとくという形で明治時代の教科書では教えていたということでテレビでこの間やっておりました。それを私見まして、これはすごい今この八幡平市で売り出しているドラゴンアイとぴったりだなというふうに考えました。そうした中で、このドラゴンアイ、運がよければ見られますということで、本当に期間限定のものでございますので、ぜひこれにつきましても今ご提言いただきました安比塗なり、あとは焼き物、陶芸とかで活用してまた売り出していただければというふうに思いますし、また現在地熱の蒸気で染めているやつありますけれども、それでもこのドラゴンアイをモチーフにしたハンカチとか小さいスカーフとかというのも売り出しておりますので、そういったものを絡めてこのドラゴンアイを活用した特産品の売り出しということも考えていければなというふうに思います。
     また、いろいろ物産振興会等の会合等にも私出席させていただいております。そうした中でもやはり何かドラゴンアイを活用して八幡平の山頂のレストハウスで売り出すことができるものがないのかなということで投げかけはしておりますので、そうした中で市内の業者さんの方々が何かそういう特産品を出してくれればなというふうに期待はしているところでございます。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 キャッチフレーズ、岩手日報さんを褒めるわけではないですが、「半分、青い。」、NHKテレビの朝のドラマ、いやこういうネーミング、短いの、私本当に心してつけてほしいなと思って、これ6月5日の岩手日報、NHK朝ドラ「半分、青い。」のタイトルで、これが全国、もう県内に5文字、6文字で広がります。画竜点睛という熟語がありますが、目を入れたところ竜が飛び立った、竜が飛び立ったのをどう活用するかです。それで、県内、ドラゴンアイのツアーとかやるときの、私は市内のドラゴンアイツアーをしてほしいです。市内の西根町史民族編、八郎太郎、竜になった八郎太郎です。そして、水があるところ、あるいは危ないところに竜の神様が祭られているのです。これは、地元学というのは、そういうのをぜひ研究して、龍泉洞もいいですけれども、地元の杯で夜飲んで、地元の昔話を聞いたり、そしてやる地元学をもう少し進めて、龍ケ森だって龍神がすむ池があったという龍ケ森です。そういうような伝説、あるいは龍大明神とか、白龍明王というのが田頭にもありますし、各地区に竜にまつわる、そして水なり危ないふちなりに祭られているのです。ぜひ地元に訪れた人、龍泉洞に行く前にこういうストーリー、物語をつくってほしい、そう考えていますが、いかがでしょう。地元学との関連ですけれども。
議長(工藤 剛君) 地域振興課長。
地域振興課長 津志田勇孝君 お答えいたします。
     まさしく地元の方々にそういったものを教えていく、伝えていく、広く情報を共有していくという中において、地元学ということで生涯学習の一環として取り組んでいくというのも非常にいいことかなというふうに私今お話を伺って思いましたので、これからそれぞれコミュニティセンター等でさまざまな講座等を開催しておりますので、そういった機会を捉えて実施ができればというふうに紹介していきたいと思います。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 ぜひ地元の足元の宝探しを、そして町史もあります。そういうのを生かせないか。どうしても今回のドラゴンアイの観光ポスター等も市外域、あるいは行政区等にはないです。もう少しやっぱり地元でドラゴンアイはこういうのだよと、みんなで職員なり市民が宣伝できるように、そして龍ケ森が「龍」があってドラゴンだよという、そういうような勉強なり仕組みを、ストーリー性をつくってほしい、そう考えております。あるいは「八幡平旅情」もすばらしい、私もその宣伝なり踊り等もやっておりましたが、そういうのを結びつけて、複合的に地元を結びつける手法が観光ばかりでなくて、いろんな開発なり物語性になると思いますので、その辺ももう一度……観光課長の日本の竜の話を私は聞いて大変勉強になりましたので、さらに勉強しているところをご披露していただいて、ご答弁願います。
議長(工藤 剛君) 商工観光課長。
商工観光課長 小山田克則君 地元学につきましては、我々がふだん歩いているところをさらに見直して、地元の宝探しということで私は理解してございます。そうした中で、やはり地元の人だけではなくて、よそから来た人たち、我々がふだん何気なく見過ごしているものが、今回のドラゴンアイではございませんけれども、よその人から見れば、これはすばらしいといったようなものがたくさん八幡平市内にはあるものというふうに思っております。そうした中で、各地域によっては、地域を歩きながら地元を見詰め直しているといったような事業をやっている、地元を歩こう会というような形でやっているところもございます。そういったものをぜひ我々のほうに情報提供をしていただきながら、また我々もそういったものに参加させていただいて、地元に残る言い伝え、あるいは伝説、そういったものを再確認しながら生かせていければいいのかなというふうに思いますし、また議員ご提言のフットパスというのもございますので、そういったものにも活用できていけるのかなというふうに思っていますので、これからはそういう形で再確認のほうをしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 それでは、ドラゴンアイは、時間がちょっと迫りましたので、次に老人クラブ活動に入ります。
     一緒に一体的な支援して、老人クラブ活動とこの支援とは違うという言葉ですけれども、現在60歳以上の加入者は1,602人、これ課長からもらいました。加入率が13.1%なそうです。市長は、退職するときに私たちもぜひ地域に帰って公民館なり老人クラブしなさいよという提言をいただきまして、私は退職した次の日から入って、もう11年になります。なかなか市の職員も入らないし、停滞していました。その中で、いろいろ要件がありますけれども、例えば七時雨のいこいの家に行った場合に65歳以上の人は無料化、そして未満の人は定額取られるというので、3月から老人クラブで一緒に行くと200円で全部入れたのです。何とかクラブ活動の一環として、一体で利用した場合に、65歳未満の方にもその入浴券を適用した取り扱いはできないかというのをお聞きしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 健康福祉課長。
健康福祉課長 渡辺 信君 今ご提言がありました。65歳以上の方は、4月から200円で入れる温泉館です。そして、老人クラブの人につきましては、今は通常の料金で600円ということになっております。65歳未満の老人クラブの加入者というのが4月1日現在で33人でございます。その方々につきましては、できれば老人クラブの活動として温泉等に行っていただいた際につきましては、その会の負担といいますか、そちらのほうで400円なりを負担していただくような形で利用していただければいいのかなというふうに考えております。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 金のかかる話ですけれども、今お聞きしまして65歳未満の老人クラブの加入者33人なそうです。退職した人入ってくださいよ、あるいは地域で勧めても入れない、あるいはいろんな社会条件なり仕事とかあるけれども、それだけではないだろうと思います。それと引きかえに無料にせいということではないですけれども、クラブ活動はやっぱり見守りなり健康なり結愛、あるいは子供たちのガード、大変まとまって地域活動しているのです。その一体感を持っていくためにもせめてもの一緒に行ったとき同じ料金にしてほしいというような希望もありますし、そういう一体的な活動を支援してほしいというのですので、できないということですけれども、そういう活動の中から一体感を伴ったクラブ育成という観点、これはどのようにお考えでしょうか。
議長(工藤 剛君) 副市長。
副市長 岡田 久君 お答え申し上げます。
     1つは、老人憩いの家、今まで西根寺田の七時雨には西根老人憩の家というふうにあったのですけれども、実は老人という定義について調べてみました。そうしましたら、老人という定義は法律ではございませんでした。現在の60歳以上は、国連では60歳以上を高齢者と呼んでいる。国際保健機構、WHOでは65歳としていると、それから75歳以上を後期高齢者としている、それぞれさまざまでございました。実は、考えてみたのですけれども、西根老人憩の家だけを1つそれに特化して、もう私の考えですけれども、西根老人憩の家をつくりましたのは昭和の40年ないし50年代、そのころは年金が60歳からの支給になっておりまして、実は老人クラブの補助金等についても年齢について云々というのはうたってございません。老人クラブに入っている方というふうなことでございます。実は、老人クラブ連合会、先日行われまして、出席者の方から同様のご提言をいただきました。ぜひ老人クラブに入っている人については200円にしていただきたいと。それにつきまして、私が申し上げましたのは、老人クラブに加入させるために200円というのと、本来の高齢者の健康の増進ということと分けてやはり考えなければならないのかなと思いまして、そこを説明したところでございます。ご理解いただいたかどうかは別にいたしまして、いずれにしましても高齢者にますます元気でいていただく。60歳から65歳については、正直言いまして年金が65歳になりまして、それでもって現役世代として65歳まである程度仕事をしていかなければならない、なりわいとして進んでいかなければならないというのを前提に考えた場合、まさに現役世代にも当てはまるのかなというふうに考えているところですので、この点につきましてご理解を賜りたいと思います。
議長(工藤 剛君) 10番、渡辺義光議員。
議員 渡辺義光君 率直に言えば、拡大はしないということですよね。余り……私は、ぜひクラブ活動を一体として、それに引き換えて無料にするということではなくて、クラブ活動を一緒にしているわけですから、そして地域のさっき言った学童の見守り、奉仕活動、三世代交流、ますます減っている中で、合併のころ26%が今13%の加入率です。そういう老人クラブの一体性を持たせるために、一緒に活動している場合は同じ高齢者の温泉入浴に取り扱いをしてほしいということですが、そして育成して、団体活動をもう少し広げないと、包括支援とかいろんなことを言っても10年後になれば地域の見守りなり高齢者対策が大変だと思いますので、老人クラブは元気なところはまちも元気になると思いますが、もう一度、では副市長からお願いします。
議長(工藤 剛君) 副市長。
副市長 岡田 久君 議員今ご発言のありました老人クラブの諸活動については、大変敬意を払うところでございます。朝とか帰りの登下校の関係、それから交通安全、それから地域の美化活動、さまざまな点で老人クラブも含めまして、地域の皆さんからご協力をいただいているところでございます。そういう意味におきまして、老人クラブの趣旨、逆にこれには先ほど年齢65歳とか60歳という規定はないものですから、先ほど市長が答弁申し上げましたように、老人クラブのさまざまな活動をある程度社会福祉協議会とどういうふうな魅力あるのがあるのかなということも含めまして、さらに広報紙で募集のPRをしてまいりたいということで、温泉と老人クラブの魅力をある程度離していかなければならないのかなというふうに思います。例えば老人クラブが……
議長(工藤 剛君) 副市長、手短にお願いします。
副市長 岡田 久君 1,600人なのですが、あの温泉の受給者の皆さんは3,000人超えている状況にございます。そういう意味におきまして、元気な方というふうに思っておりますので、さらにまた老人クラブ加入についてPRをしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
            (議員 渡辺義光君一般質問席降壇)
議長(工藤 剛君) これで渡辺義光議員の質問を終わります。
     ここで昼食のため1時15分まで休憩いたします。
                                    (12時16分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(工藤 剛君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                    (13時15分)
議長(工藤 剛君) 引き続き一般質問を行います。
     通告順位3番、関治人議員。
            (議員 関 治人君一般質問席登壇)
議員 関 治人君 議席番号1番、八起会、関治人です。よろしくお願いします。初めての一般質問ですが、私が今回の選挙を通じて市民の皆様の要望の大きかったリンドウの産業の今後についてと、地域性を生かした教育について、新教育長より方針を伺います。
     初めに、訂正があります。通告書の1ページ、1の(1)、B、「安代りんどう品種海外活用事業」とありますが、正しくは「りんどう海外展開共同研究事業」の誤りでした。訂正しておわび申し上げます。
     それでは、質問を始めさせていただきます。1、リンドウの生産量拡大と人手不足について。(1)、現在リンドウの生産現場では需要があるのに生産量が上がらないという現状があります。その原因として過疎化や高齢化による人手不足が挙げられます。この現象は、リンドウに限らず、日本全体の社会問題であり、これに効く特効薬はなかなかないのが現状であります。そんな中、生産量を上げていくためには、より幅広いアイデアを考え、実施していくことが重要と考えますが、以下について伺います。
     @、人手不足を解消するためには、手間のかからない花の開発が必要と考えます。開花時期を短くすることやばらつきを少なくすることなど、収穫調整作業を短くすることが求められていますが、このような品種改良について、新品種も含め、現在の状況を伺います。
     A、リンドウ農家の所得向上のためには、リンドウの生産量を上げるだけではなく、リンドウのブランド化による知的財産権や栽培技術のノウハウを売っていく、いわゆるソフト部門の販売が重要と考えます。平成20年にグリーンハーベストパシフィック社とマーキュリアス社との間で鉢物栽培ライセンス契約を締結しましたが、その後の状況を伺います。
     B、りんどう海外展開共同研究事業によりニュージーランド、チリに続き、今回ルワンダでの栽培が成功しましたが、今後この国際ブランド化事業がどれくらいの売り上げを目標にしているのか、またさらなる国際戦略があるのか伺います。
     C、海外からの実習生の受け入れは、リンドウ農家の人手不足解消にも役立つことだと思いますが、現在市では何名の方が研修しているのか、また今後の対策についても伺います。
     2、地域性を生かした学校教育について。(1)、八幡平市は、合併して12年が過ぎましたが、旧3町村においてはそれぞれの異なった環境と文化があり、その特徴をしっかり残して共存しているところが八幡平市の魅力の一つと考えます。このような地域の環境と文化をこれから育つ子供たちにしっかりと受け継いでいくことが大切で、学校教育にも生かしていくべきと考えます。地域性を生かし、特色ある教育が理想と考え、次の3点について伺います。
     @、この特色の違う地域での情報交換は、お互いの立場を尊重し、協力できる社会づくりのための教育として必要と考えますが、学校及び子供たちの交流活動の現状を伺います。
     A、市内には、4つのスキー場があり、中には日本でも有数のスキーリゾートがあります。また、全日本公認のノルディックコースやジャンプ台もあり、このようなスキー環境は日本でも限られております。この恵まれた環境を生かした教育と冬場の体力づくりの観点からもスキー授業の推進は重要と考えます。
     そこで、昨年度スキー授業を実施した小学校、中学校はそれぞれ何校か、またスキー授業を行う上での問題点、今後の方針について伺います。
     B、これからの八幡平市は、インバウンドによりたくさんの外国人が来る機会が多くなることが予想されます。また、リンドウの国際化などの観点からも子供たちはよりグローバルな感覚を養わなければならないと考えます。平成20年から小学校5、6年の外国語活動が新設され、市内でも取り組まれていると思います。ALT授業も含め、現状と今後に向けての取り組みを伺います。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 関議員のご質問に順次お答えをしてまいります。
     大きな1点目のリンドウの生産量拡大と人手不足についてのお尋ねでございますが、議員おっしゃるとおり全国的に農家が減少する中で、市内の花卉生産農家は横ばいと健闘をしているものの、リンドウ生産農家数も、生産量、販売額も伸び悩んでいるのが現状でございます。より幅広いアイデアを考え、実施していくことが重要とのお考えにつきましては、まさにごもっともなお考えと拝聴をいたしました。
     市内のリンドウ生産につきましては、合併前の旧安代町において、この地域に合った品種を開発し、生産することによって産地化を図ろうと、生産者、JAと町が協力し、既定のものにとらわれず、新しいことに挑戦する意欲を持って、全国的にも珍しい花き開発センターを設置し、品種の開発、改良に努めてまいりました。
     合併後は、八幡平市花き研究開発センターとして引き継がれ、日本一の産地化に大きな役割を果たしてきております。
     そこで、1つ目の品種改良についてのお尋ねでございますが、市内の生産者からもばらつきのない品種や、株もちのよい病気に強い品種についての要望がございます。そのような品種を提供することで農家の栽培経費を抑え、所得の向上につなげることができると考えております。現在花き研究開発センターでは、切り花系品種の親株のさらなる開発、選抜を行っております。市場の需要が高く、市内での生産量が多いお盆、彼岸向け品種につきましてもこれらの新しい親株を交配することによりまして、農家の圃場での品種構成を細分化し、開花時期の細かく異なる複数の品種で構成することにより収穫作業の効率を上げることができるものと考えております。今年度は、このうち盆用1系統、彼岸用1系統を品種登録申請する予定といたしております。
     また、遺伝的に完全に均一な純系を用いる研究も並行して行っております。この純系を親株として使うことによりまして、草姿、花形、さらには開花期にばらつきのない新品種の開発を目指しております。今後もこのような品種の開発を通じて生産者の要望に応えていくことができるように努めてまいります。
     次に、2つ目の知的財産権の活用についてのお尋ねでございます。平成28年にヨーロッパでの鉢物品種の活用を図るため、グリーンハーベストパシフィック社とマーキュリアス社と市の3者でライセンス契約を締結をいたしました。その後、市が開発した鉢物用の登録品種5品種とリンドウインターナショナルの登録品種1品種を提供し、先方で苗の増殖や試作に取り組んでいるところでございます。3年間は、試験、試作期間として設定しておりますので、今年度までは栽培試験を行い、来年度からいよいよ商業ベースでの生産販売が始まる予定となっております。
     契約締結後、現地でも非常に熱心に試作に取り組まれてきておりまして、また毎年八幡平市に来訪され、市内生産農家の圃場での視察や情報交換等をされております。今後始まる本格的な生産販売につきましてもぜひ軌道に乗せていただきたいと願っておりますし、同時にEU市場での安代リンドウの商品価値を高め、ブランド化の役割を担ってほしいと大きな期待を持っているところでございます。
     次に、3つ目の国際ブランド化、国際戦略についてのお尋ねでございます。ルワンダでの事業は、国際貢献の一環として、みずほ情報総研株式会社とのリンドウ栽培に関する共同研究のため、りんどう海外展開共同研究事業として平成27年11月からスタートし、平成30年3月に終了をいたしました。研究の結果、リンドウの苗の生産及び安代の輝きという品種についての切り花栽培が可能であることがわかりました。
     その結果を受けて、みずほ情報総研やトヨタ自動車の支援のもとに立ち上げました現地法人、ブルームヒルズルワンダ社から八幡平市及び一般社団法人安代リンドウ開発に対して、リンドウの切り花生産の許諾と種子の供給をお願いしたい旨の申し出がございました。現在は、安代リンドウ開発が種子の提供、販売が可能かどうかを検討しているところでございますので、今後安代リンドウ開発の検討結果を待って、市としての対応を検討する予定といたしております。
     安代リンドウ開発が種子の提供をすることになった場合は、今回試験栽培を実施したブルームヒルズルワンダ社が安代リンドウの切り花生産を行うことになります。ブルームヒルズルワンダ社からは、日本で生産していない冬から春の期間にルワンダで安代リンドウの生産をし、EU等への切り花輸出をしたいとのご提案でございましたので、11月までは八幡平市から輸出し、冬期間はニュージーランドとチリに加えて、ルワンダからも輸出できることになります。このことから、八幡平市としては、今後ルワンダでの切り花生産が可能になれば、安代リンドウのさらなる世界ブランド化が可能になるものと期待をいたしているところでございます。
     売り上げ目標についてのお尋ねでございますが、現在価格を含めた市場での評価を検証中でございますので、販売額の目標をお答えするのは難しい状況でございます。ただし、ブルームヒルズルワンダ社からご提案をいただいていた販売数量の目標は約40万本となっております。種子の提供が可能となれば、当面はその実現に向けて努力していくことになると思われます。また、さらなる国際戦略があるのかとのお尋ねでございますが、現時点では具体的なさらなる国際戦略は持ち合わせておりませんが、常に国際情勢の変化を見きわめながら八幡平市の産業振興に結びつく施策を今後とも実施していく所存でございます。
     次に、4つ目の外国人実習生についてのお尋ねでございます。岩手労働局の資料によりますと、昨年10月末の盛岡管内の外国人労働者は1,368名、そのうち技能実習制度を活用している者は582名となっておりますが、確認したところ八幡平市内の人数、または農業を特定した人数は集計をしていないとのことでございました。
     また、JA新いわてでは、農家を実習生の受け入れの資格がある管理団体に紹介しているわけでございますが、JAと取引がある2カ所の協同組合に確認してみましたが、現在八幡平市内にあっせんしている例はないとのことでございます。
     ご案内のとおり、岩手町では、農業の外国人実習生の受け入れ実績がございますので、その取り次ぎをしているJA新いわての東部営農経済センターに確認したところ、次のとおりでございました。実習生は、現在70名ほど在住しているが、20名ほど追加で来ることになっているので、90名前後の規模となること、優良農家と認定されると最大5年間同じ方を雇用できるが、一旦研修生としての資格が切れると、その方は再取得ができないこと、研修生に関する費用として本人に対する賃金は県の最低賃金設定額以上の単価によらなければならず、そのほかにも渡航費用や研修に関する費用の負担、宿泊施設の確保などがあるため、日本人より経費がかさむこと、例えばキャベツ農家の場合は冬の期間は菌床シイタケに従事させるなど、通年での仕事がないと農業経営が成り立たないとのことでございました。
     現在西根地区でこの制度の活用を検討している農家があると伺っておりまして、リンドウ農家に対しましても希望があればJAなどに取り次ぎをする用意はございますが、やはり年間を通じた農業経営計画を練っていただき、ご相談を願えればと思っております。
     以下のご質問につきましては、教育長から答弁がございますので、以上で私からの答弁とさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤 剛君) 教育長。
            (教育長 星 俊也君登壇)
教育長 星 俊也君 私からは、大きな2点目の地域性を生かした学校教育についてのご質問にお答えいたします。
     議員お尋ねの1つ目、学校及び子供たちの交流活動についてでございます。小学校においては、市内陸上記録会や市内音楽発表会、中学校においては運動部の各種大会や練習試合、文化部が中心となる岩手地区中学校総合文化祭などが行われております。また、特別支援学級の児童生徒が中心となり、岩手地区芽ぐみの会学習発表会も行われております。
     特に旧3町村間の交流を意識した活動ではございませんが、小中学校とも一堂に会する機会を通して交流を深めております。どの小中学校も地域と連携し、地域のよさを生かした特色ある学校づくりを推進しておりますので、さまざまな交流の場においてお互いのよさを学び合い、それぞれの学校や地域における活動に生かしているところでございます。
     なお、小中学校間の交流といたしましては、中学校への体験入学が行われておりますし、小学校間の交流としては外国語活動やキャリア教育での交流学習、宿泊学習での合同実施などの取り組みが行われております。
     次に、スキー授業の実施についてでございます。昨年度小学校では、市内小学校10校全てでスキー授業を実施しております。また、中学校では、西根中学校を除く3校で実施しております。気候や立地条件のよさなど、恵まれた環境の中で、各校とも積極的にスキー授業に取り組んでいるところでございます。
     また、スキー授業を実施する上で、各校が問題と捉えている点は、スキー場での指導の際の指導者の確保とリフト代の出費についてであります。子供の実態に合わせた指導を実現させるためには、できるだけ多くの指導者を確保することが望ましいのですが、実施日が平日であることや、指導者のリフト代を学校で賄う必要があることなどから、十分な指導者の数を確保できない状況にございます。
     今後につきましては、スキー環境に恵まれているよさに加え、実際に地元出身のオリンピック選手が活躍しているという誇りを実感させながら、これまで同様、意欲的にスキーの授業に取り組ませていきたいと考えております。
     最後に、外国語活動についてでございます。今年度市内の小学校においては、平成32年度からの英語の教科化に向けて第3、第4学年においては年間15から18単位時間、第5、第6学年においては年間50から53単位時間の外国語活動を実施しており、学習指導要領にのっとって指導が行われております。外国語活動は、音声を中心に外国語になれ親しませる活動を通じて、言語や文化について体験的に理解を深めるとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を養成し、コミュニケーション能力の素地を養うということを目標としております。聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの領域別の目標の実現を目指して、各学校では挨拶や自己紹介、買い物、食事といった具体的な場面を取り上げたり、家庭での生活、学校での学習や活動、子供の遊びの場面を取り上げたりすることで子供たちの興味関心を高めながら授業を行っております。
     また、現在八幡平市には、4名の外国語指導助手、ALTがおり、分担して市内小中学校において外国語を指導しております。子供たちは、ALTとの英語による会話やゲームなどを一緒に行い、英語になれ親しんだり外国の文化に触れたりすることができていると捉えております。
     今後は、教育研究所における重点研究において、外国語の教科化に向けた高学年における授業展開案や、ALTの活用例など、教育課程の編成に当たってのモデルプランを作成してまいります。
     また、外国語の免許所有者が少ない中、公開講座等の研修の機会を確保し、外国語指導に係る教員の指導力の向上を図ってまいります。これらの取り組みを通して、小学校における外国語活動の充実を目指していきたいと考えております。
     以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
            (教育長 星 俊也君降壇)
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 再質問を行いたいと思います。
     リンドウについてですが、収穫調整作業を短くするためにはという質問に対して、実はきょうの朝の一番の農業新聞に、皆様のお手元にお配りしたこの新聞の切り抜きがあります。これによりますと、「岡山県のJAあしんは、特産リンドウの生産拡大に向け、国内で初めてリンドウの選別ロボットを導入した。共同選花場に整備したロボットは、13日から稼働を開始、選別、結束が全自動で作業効率は1.5倍になる見込み。日量3万5,000本を安定的に出荷できることに期待が高まる」と、そして最後に部会長のほうから「新規就農者をふやし、新鮮なリンドウを安定して市場に届けたい」というコメントがありますが、これに対して八幡平市ではこのような選別ロボットについて、今後このような対策とか、そのようなものを考えているのかをお伺いします。
議長(工藤 剛君) 花き研究開発センター所長。
花き研究開発センター所長 日影孝志君 お答えいたします。
     各生産者の方々は、選別機というものをかなりの方が導入しておりまして、この選別ロボットと選別機の違いは、恐らく花の段数や長さの振り分けということをするかしないかの違いだと思っております。ロボットとなるとかなり能力が高いので、そういうことまでできるとするとかなりの戦力になるのではないかなと思います。以前10年から十四、五年くらい前に一度菊の選別機を使いまして、部会長の生産者のところで試作をしたりなんかしたのですが、そのときは花の段数の振り分けがちょっとできなかったということで、やはり時代は進んでいるのだなと思って、この新聞記事を見させていただきました。能力が高いということは、個々の方々が選別機を使うのではなくて、共同で選別するというふうに八幡平市のリンドウもなっていくことができる素地はできるのではないかなと思いました。研究する価値が十分あると思います。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 この新聞にも書いてあるのですけれども、菊の選別機ロボットを結束機に改良した形のこのようなロボットみたいでありますけれども、このような機械に関しては非常にコストが高いということで、例えば先ほどもおっしゃいましたが、菊の選別機を改良しながら地元の企業でこういうふうなものをつくるとか、そういうものに関してはいかがなものでしょうか。
議長(工藤 剛君) 市長。
市長 田村正彦君 リンドウの生産量を上げるためには、どうしても労力の合理化というのですか、そういったものをやらない限り、なかなか飛躍的な生産量の増加には結びつけられないということで、もう大分前から市内の企業懇談会という一つの企業の皆さんの集まりがあるわけですが、その中でもこのリンドウの選別機、いわゆる花をまだ出していない段階で覆った弁から通して花の色を選別して、そこからもうその段階から選別できるような機械を何とかできないかというような話もしていますが、まだ実現に至っていないというのが実態でございます。これからも働きかけはしますけれども、やはりこういったものは先行的に開発した企業、今拝見しているわけですが、川島製作所というのですか、こういったものをやっぱり現地を生産者の人たちに見ていただいて、そういったものが本当に岡山にはよくても八幡平市にはだめだというケースもありますので、そこのところをきちっと検証していただいて、研修していただき、そしてまたその結果の評価、そしてまた行政としてそれを受けてどう取り組めばいいか、そういったものは常に生産者との協議の中でやっていきたいというふうに思います。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 それでは次に、品種登録申請という言葉が先ほど出てきましたが、日本で品種登録されたものは育成者の許可がなければ海外に持ち出すことができないというようになっているようでございますが、今回安代リンドウの登録の有効期限が間近に迫っていてということを聞きます。これに対しての対策はありますでしょうか。
議長(工藤 剛君) 花き研究開発センター所長。
花き研究開発センター所長 日影孝志君 お答えいたします。
     安代の夏という品種と、それからメルヘンアシロ、それからシャインブルーアシロ、この3品種が今年度、ことしの収穫まではいいのですが、来年からは登録が切れてしまいます。そういうことで、極端な話、そのものを使って、例えばメルヘンアシロならメルヘンアシロを使って、県南でそれをつくられてもそれがだめだということができなくなる。まして海外に持っていってだめですよということもできなくなるという時期が来たということです。そういうこともあって、今年度切れると。種でふやす品種、例えば安代の夏という品種については、F1なので種でふやします。もちろん挿し木でふやす方法もあるかもしれませんが、コストがかかるということで、種でふやす品種についてはF1化することで品種登録が切れてもその品種を守っていけます。ところが、メルヘンアシロ、シャインブルーアシロのように挿し木でふやす品種については、基本的にはちょっと守っていけないということになります。そういうこともあって、この品種の登録が切れる前にヨーロッパで品種登録をして、ヨーロッパのほうの品種の保護をしようということで、メルヘンアシロとシャインブルーアシロはヨーロッパで品種登録を既にもうやっておりまして、今から10年くらいまだ保護期間がございます。そういうことで、栄養系品種についてはそうやって海外でも登録するということをやってきたために、何とか保護はできるということになりますので、現在のところ大きな海外での増殖されるとかという心配は、リンドウをつくっているところは今のところ日本とヨーロッパだけですので、心配はないかなと思っています。
     そういうことで、ちょっと話が長くなってしまいましたが、栄養系品種と、それから種子系品に分けて、これからも海外での登録もしながら品種保護を図っていきたいなと思っております。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 それでは、先ほど研修生について非常に細かく説明していただきまして、実際市内にはいないということでしたので、この部分は省きたいと思います。
     リンドウ農家に対して、現在新規就労者等支援事業や振興作物推進事業、それから農業経営基盤強化促進事業、それから経営所得安定対策推進事業など、いろいろな手当てを行っておりますが、このような事業を行っていることが生産現場では余りよく浸透していないように思われます。事業をより効率的に皆様から使っていただくために、これもより幅広く周知する必要があると考えますけれども、見解を伺います。
議長(工藤 剛君) 農林課長。
農林課長 高橋政典君 お答えいたします。
     施設、機械等の支援事業についての周知ということでございますけれども、市ではまず国、県などの支援事業の周知につきましては、認定農業者等に毎年お知らせする説明会というのを開いてございます。そのほかに集落座談会や、JAさん単位で行われる生産部会等で各種農業制度の説明等をしているところでございます。
     具体的なところをご紹介いたしますと、本年度に入る前に、予算的なところはこういうものを今やっておりますよという説明会については、市役所のほうの大ホールにおいて人・農地プランというプラン、国では言っているのですけれども、県はいわて地域農業マスタープランというのですけれども、そのプランというのを作成している中に、中心経営体というのが定められてございます。その方々にお知らせする。約600名の方に個別に今度説明会しますよということで通知して、ホールで開いているわけですけれども、昨年もやったというのもありますけれども、本年の1月にやったときには80人ほどの方が説明会に来ていただきまして、あとの方々は去年と同じぐらいと、あと制度が変わっているというのは事前にお知らせなんかもしていましたので、来られなかったのかなというふうにも思っています。昨年よりも少なかったものですから。なかなか各農家、今度制度周知を画一的にお知らせしても、なにということで、パンともう見ないでやるということなので、個別の通知をさせていただきながらが一番いいのかなと思って、そういう手法をとらせていただいて、周知に努めたところでございます。
     以上でございます。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 ぜひ現場のほうでそのような声がありましたので、周知徹底のほうをまたよろしくお願いしたいと思います。
     続きまして、ほかから定住して新規就農者に、いわゆる新規で本当に就農する人についてですけれども、農地の取得や住宅とか、あと冬場の冬期間の仕事などに非常に高いハードルがあるようでございます。これに対して、市として対策はありますでしょうか。
議長(工藤 剛君) 農林課長。
農林課長 高橋政典君 お答えいたします。
     新規就農として、他の住居地から本市のほうに来て農業をやりたいというようなところのご相談というのの対応ということでございますが、まず農地の貸し借りについてはこれまでも農地中間管理機構や農業委員会などでの相談に応じて、貸し借りについてのマッチングをやっているわけですが、なかなか新規就農者に対してという具体的に細かくやれるぐらいの量がないという状況でございます。
     ただ、本年9月からは、農業委員のほかに農地利用最適化推進委員という制度で27名の方が委嘱される見込みにもなってございます。この推進委員につきましては、農業委員会の農業委員、先ほど言った農地中間管理機構と連携しながらそれぞれの担当地域、細かく借り手、貸し手の調整も行うことになっていますから、そういうような活動を細かくやっていただければというふうに期待してございます。
     なお、住居等の住まい等の問題について、それから例えば子供さんを持っていれば保育所、学校の問題等もございますので、なかなかすんなりとすぐに保育所用意しますとか、そこまでは言えないような状況もありますので、きめ細かく、まずは対応はしていきたいと思ってございます。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 この人手不足問題は、新規就農者の確保や強いブランド力を使い、市内の国内外からの移住者、または研修者を受け入れていくことなどの方法と、一方で生産現場での手間のかからない作業や作業工程の合理化により、いかに人手をかけないかということが課題になっていると思います。
     きょうのNHKの報道でも外国人労働者の受け入れについて、研修生、実習生を労働力としていく方針が示され、いろんな分野で人手不足が深刻なわけでありますが、市ではリンドウに関しての人手不足問題に対して、今後どのように取り組んでいかれるのか、お願いします。
議長(工藤 剛君) 農林課長。
農林課長 高橋政典君 リンドウについての人手不足ということでございますが、ご指摘のとおりに、まず全産業、働き手の後継者不足なり、働き手が少なくなってきているという問題ございます。私どものほうでは、農業に関しては市の独自の制度として新規就農者との支援事業を国よりも先んじて立ち上げをしております。ご紹介ちょっとさせていただきたいと思いますけれども、平成22年から新規就農者の支援事業として就労者と、それから研修先の農家の方の支援をやって、後継者等の育成等を図っておるところでございます。
     国におきましては、平成24年からそういう準備型の制度を始めてございますが、国の事業として農業次世代人材投資事業、旧青年就労給付金ですか、そういう事業をやっていますが、うちのほうはまずはそれに先んじてやったということで、現在までに12名の新規就農者の方がその指導を受けて、あと指導者のもとで研修を行ってございます。2年間の研修でございますが、リンドウにつきましてはそのうち7名の方がリンドウの研修を行ってございまして、今現在2年過ぎた方は実際に経営体として自分で自立した農業をやっているというような状況でございます。
     その中でもいろいろ地域の農業をどうするかという問題にもつながってくると思いますので、農業の法人化、集落営農組織の法人化等も踏まえながら、進めながらそこの地域のリンドウというご質問ですけれども、地域全体の営農活動をなくしないようにしていきたいなというふうに考えてございます。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 ありがとうございます。私新人ですが、この農業、特にリンドウについてこれからも勉強し、いろいろ取り上げてまいりたいと思っております。これからも農家の方の所得向上のために頑張ってまいりたいと思っております。
     続きまして、教育についてお伺いいたします。地域での地域間の情報交流というところで先ほど質問したのですが、教育推進運動事業の概要の中で、子どもフェスティバルと子どもリーダー研修会というのが開催されておりますが、この事業の内容についてお知らせいただけますか。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 川村憲弘君 お答えいたします。
     お尋ねにありました八幡平市子どもフェスティバルについて、まず説明をさせていただきます。八幡平市子どもフェスティバルですけれども、市内の子供たちが一堂に会し、教育振興運動の実践区を超えて交流を深める事業であります。年齢の違うグループでさまざまな競技に挑戦することで協調性や思いやりの心を養ったり、互いのよさを発見させたりすることを目的に行われております。昨年度は、6実践区から10チーム、73名の小中学生が参加しております。
     今年度ですけれども、7月7日土曜日になりますが、開催することが決まっております。例年行っておりますさまざまな競技に加え、今年度はタグラグビーを実施する予定でおります。
     続きまして、八幡平市子どもリーダー研修会について説明をさせていただきます。八幡平市子どもリーダー研修会は、子供会のリーダーとして活躍する子供たちにリーダーに必要なスキルを実践的に学ばせることを目的に実施している事業であります。昨年度は、市内の小学校5年生、それから中学校2年生、つまり次年度リーダーになる児童生徒、これらのうち各地区より割り当てになった94名が参加しました。
     今年度は、8月3日の金曜日に開催する予定で、情報メディアのルールづくりに取り組む予定でおります。主体的に活動に参加する楽しさを学ぶ機会にするよう準備を進めているところでございます。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 このような活動を通して交流を深めていることは大変いいことだと思いますし、今後生徒間の交流も深めまして、また文化や郷土芸能などの交流も盛んになることが望ましいと考えます。
     次の質問に入ります。田山スキー場について触れさせていただきます。田山スキー場は、スキー授業を行う上で、先ほどのスキー授業の件なのですけれども、非常にコンパクトなコース設計になっております。そのため、貸し切り状態で滑れ、そのため子供たちに目が行き届き、安全面が非常に確保できるという利点があります。また、ヒカリパス券により市内の子供たちは、先ほどリフト券の金銭的な理由を挙げられていましたけれども、無料で滑れるということもありますし、また休憩スペースも整っております。一番のネックは、中上級者向けのコースであるということで、コースを除けばスキーの授業の環境には適しているとは思いますが、そこでちょっと話は飛びますが、田山スキー場の市営化により、初心者コースを増設する計画があるようでありますが、進捗状況を簡単にお知らせいただけますか。
議長(工藤 剛君) 安代総合支所長。
安代総合支所長 佐藤泰平君 お答えいたします。
     田山スキー場の整備の進捗状況というご質問でございますけれども、昨年度、平成29年度に用地取得費、そして立ち木の補償費を計上いただきました。立ち木のほうは、補償費としてお支払いできましたけれども、用地費に関しましてはまだ立ち木が伐採後の裸の山になってからの契約という状況でして、ことしの11月30日までに伐採していただきたいという内容で契約しております。そのため、用地費につきましては繰り越しさせていただいております。また、一部相続の関係で今まだ用地交渉を継続している方もございます。
     そのような状況の中で、今現在は右側の斜面が中級のコースになっておりますけれども、将来的には第1リフトの左側の斜面、今現在は杉の木が立っておりますけれども、その部分に緩斜面の初級者向けのコースを設定する予定になっております。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 せっかく恵まれた環境にいながらこの田山スキー場の活用というのは、またこれからも大事なことだと思いますので、早い着工を期待しております。
     それでは次に、外国語活動について、先ほど詳しくお伝えいただいたのですが、現在小学校の先生の中で英語の免許をお持ちの方は何名ぐらいいらっしゃるかお伺いします。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 川村憲弘君 お答えいたします。
     英語の免許を所有している教員についてお話をさせていただきます。八幡平市の小学校に勤務する管理職を除いた教員及び講師のうち、英語の免許を所有している者は84名中7名になります。これは、全体の約8.3%という割合になっております。
     小学校において、英語の免許を所持している教員の数が決して多くないと感じられるかもしれないのですが、先生方はALTとともに授業することで指導スキルを向上させたり、児童の興味、関心を引く教材を活用したりしながら効果的な指導の実現に向けて研さんを積んでいるところでございます。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 先ほどの質問の中で、これから先生方の研修とか行いながらやるということでしたが、実際教員免許を持たなくてもこれはいろいろな研修を行った中で、市が認定すれば英語の授業も教えていくというふうな理解でよろしいですか。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 川村憲弘君 お話しさせていただきます。
     小学校の先生方の指導する教科の中に、英語、外国語活動として必修化されたのは平成23年度からになります。それ以降、先生方はALTの協力を得ながら何とか指導するスキルを身につけてきているところでございます。平成32年度から英語が教科化になるということで、そこに向けて今各学校で準備を進めております。当然研修の機会を設けたり、新たな教材を活用したりすることで、何とかその対応に準備を進めているところでございます。最初なかなかふなれな部分もあったわけですけれども、さまざまな経験を積むことで先生方のスキルが向上してきているものと捉えております。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 それでは、もう一件、今年度の予算の中にコミュニティ・スクール導入等促進事業がありますが、この事業が地域性を生かした教育と関連するのかということも含めて、事業内容を簡単にお願いします。
議長(工藤 剛君) 教育指導課長。
教育指導課長 川村憲弘君 説明します。
     コミュニティ・スクールについてお話をさせていただきます。コミュニティ・スクールですけれども、これは学校運営協議会制度を導入する学校のことをいいます。学校運営協議会の主な役割としましては、校長が作成する学校運営の基本方針を承認するということが挙げられます。これは、学校と地域住民が目標やビジョンを共有し、地域住民が当事者として学校運営や教育活動に積極的に参加することを可能にするために行われるものであります。
     また、学校運営協議会ですけれども、学校運営について教育委員会、または校長に意見を述べることができます。これは、これまでのようにただ支援するだけではなくて、地域の特性を生かしたよりよい学校づくりを推進するために有効であるものと考えております。学校運営協議会ですけれども、八幡平市の地域とともにある学校づくり推進プランの実現に向けて、コミュニティ・スクール事業を推進していく上で必要とされる協議会であると考えております。
     八幡平市は、これまでも教育振興運動で大きな成果を上げてきております。各学校におきましても地域と連携し、さまざまな活動に取り組んできております。コミュニティ・スクール事業ですけれども、保護者や地域住民がこれまで以上に学校経営に参画できる仕組みである学校運営協議会制度を導入し、より各学校や地域の実情に応じた連携や協働の実現を図ろうとするものであります。各学校の実情、各地域の実情に応じ、先進的に取り組んでいる学校の取り組みに学びながら推進していきたいと考えているところでございます。
議長(工藤 剛君) 1番、関治人議員。
議員 関 治人君 それでは最後に、今後八幡平市で育った子供たちがここのよさを十分理解し、いずれこの地で暮らしたいと思えることが非常に大事だと思います。この地域の環境や文化をしっかりと子供たちに伝えていくことが私たち大人の役割だと思います。さきに述べました地域性を生かした特色ある教育は、八幡平市の将来に大変重要と考えます。私は、文科省の指導要領を中心とした学力向上はもとより、地域教育の重要性を訴えましたが、教育長の見解と総合的な方針を最後にお伺いしたいと思います。
議長(工藤 剛君) 教育長。
教育長 星 俊也君 お答えいたします。
     八幡平市にお世話になりまして2カ月半たちましたが、さまざまな機会に学校を訪問させていただいております。この間、どの学校でも子供たちが大変生き生きと活動している姿を見て、とてもうれしく思っております。
     また、どの学校の教育活動の中にもそれぞれの地域の持ち味、よさ、そういったものが存分に生かされておりまして、特色ある学校経営が進められているなということを実感しております。
     例えば先日平舘小学校を訪問いたしましたが、平舘小学校では学校独自に江間章子さんの詩集をつくって、その詩集を使って全児童が暗唱活動に取り組んでいる。すばらしいことだなと思いました。
     また、安代地区の3校、安代中、田山小、安代小では、安代リンドウ青年部の指導をいただきながら花育に取り組んでいると。私花育という言葉を初めて聞いて驚いたのですが、食育ならぬ花育ということで、リンドウに触れる、あるいは育てるなどの体験学習や、リンドウを利用した物づくりに取り組んでいるということで、これまたとてもすばらしい活動だなと思いました。これからどのような学習に発展していくか、大いに期待をしております。
     このような特色ある学校経営ができておりますのは、それぞれの地域の支えがあってこそであります。今教育指導課長が説明を申し上げましたが、教育振興運動でこれまで八幡平市内の小学校、中学校、本当に支えていただいております。子供、学校、家庭、地域、行政の5者が連携し、一体になって学校経営、学校づくりに努めていくのだということがまさに具現化されている、実現されているのが八幡平市の学校ではないかというふうに見ております。
     先ほどコミュニティ・スクールの質問ございましたが、今県の教育委員会からコミュニティ・スクール事業の指定を受けまして、安代小、寄木小が既に取り組みを昨年度からスタートしておりますし、西根一中、寺田小、平舘小が今年度から取り組み始めました。地域とともにある学校づくりが一層力強く進められるということを願っております。これまで以上に保護者や住民の方々が学校経営に参画していただける、そういう仕組みだと思っております。こういった取り組みを通して、地域に誇りを持てる、そういう子供たちを育ててまいりたいというふうに考えております。どうぞ今後ともさまざまな観点からご指導ただければと思います。
            (議員 関 治人君一般質問席降壇)
議長(工藤 剛君) これで関治人議員の質問を終わります。
     ここで2時30分まで休憩します。
                                    (14時13分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(工藤 剛君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                    (14時30分)
議長(工藤 剛君) 引き続き一般質問を行います。
     通告順位4番、立花安文議員。
            (議員 立花安文君一般質問席登壇)
議員 立花安文君 議席番号9番、八起会、立花安文です。2項目についてご質問します。
     1項目め、林業振興について、(1)、手入れが行き届いていない森林を担い手に集約する森林経営管理法が来年4月から施行されます。新制度では、所有者が管理できない森林について管理する権利を市町村に設定しており、市は担い手に管理を委託するか、みずから管理することになります。こうした新制度に必要な担い手や林業に精通した市職員を確保することが喫緊の課題と思います。担い手の委託先は、森林組合等が考えられますが、この機会に林務の専門職員の採用を検討してはどうか伺います。
     (2)、市町村に林業の専門家がいなくなり、また林業の体系を理解した上で伐採する業者が激減していると言われています。当市もここ数年、伐採が進んでいますが、伐採の現状と今後の伐採見通しについて伺います。
     @、平成27年から29年までの年ごとの民有林の伐採届の面積を伺います。
     A、丸太を積んだトラックが頻繁に行き交い、伐採ラッシュの感がしておりますが、今後の民有林の伐採見通しについて伺います。
     B、民有林の針葉樹伐採後の再造林の状況を伺います。
     C、民有林の広葉樹伐採後の拡大造林の状況を伺います。
     (3)、来年度から森林環境譲与税が市町村に交付されます。市は、この財源をもとに間伐や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発などの各種事業に取り組むものと思い、以下について伺います。
     @、森林環境譲与税の平成31年度収入見込み額を伺います。
     A、森林環境譲与税の活用計画を伺います。
     (4)、自伐型林業を自治体が支援し、山の再生や移住者増加を目指す動きが徐々に広がっています。一般的に高性能林業機械の導入に対して支援する大規模林業化が進められているわけですが、小規模山林所有者は大規模林業形態の伐採ではなく、小型機械で木を少しずつ切る環境に優しい伐採を望んでいます。自伐型林業への支援について、森林山村多面的機能発揮対策事業をメニューに、自伐型林業に対する補助金があります。1ヘクタール当たり国が12万、岩手県が2万円補助しています。市も県と同額の2万円のかさ上げ補助を検討してはどうか伺います。
     (5)、森林法が改正され、平成31年4月1日までに土地所有者や境界に関する情報等を整備、公表する林地台帳制度が創設されたことについて伺います。
     @、台帳整備の進捗状況を伺います。
     A、作成された台帳の公表方法について伺います。
     B、情報閲覧等は、森林組合等の業界関係者に限らず、誰でも可能なのか伺います。
     (6)、当市は、再造林等、各種事業に市単独かさ上げ補助を実施しています。民有林内の作業道が大雨等により崩壊し、車両の通行が困難な箇所を森林保有者が補修しようにも重機代、砕石代等の負担が大きい等の理由により放置されていることから、作業道補修に対して何らかの援助を検討してはどうか伺います。
     (7)、当市は、松くい虫被害地域である滝沢市、盛岡市に隣接していることから、近いうちに被害地域になるものと危惧されることから、伺います。
     @、市内で松くい虫被害は確認されているのか伺います。
     A、防止策について伺います。
     B、アカマツを全伐したい意向の山林所有者が多数いると聞いております。しかし、現在のアカマツの木材価格では伐採を見合わせる状況とも聞きます。市が樹種転換を進める対策の一つとして、例えばトラック運賃補助などを検討してはどうか伺います。
     (8)、外資の森林買収が全国累計で1,589ヘクタールになり、国内にある外資系企業が昨年買収した森林面積が881ヘクタールと過去最大で、累計4,200ヘクタールになったと新聞報道がありました。当市の外資系企業による森林買収の事例があれば伺います。
     2項目め、安代林業センターについて、(1)、安代林業センターは、昭和55年に森林所有者等の技術の向上と林業後継者育成を図る目的で開設され、当時の広報あしろには林業センターとしては日本一の規模を誇ると掲載されています。林業従事者の実技訓練用機具としてチェーンソー、刈り払い機、測量器具類、林業用参考図書等の教材をそろえてのスタートだったようですが、その後に開業した安比高原スキー場のゲレンデに直結した施設だったこともあり、長年商工観光課所管のもと、スキー客等の宿泊施設として活用されてきました。今後の施設活用について伺います。
     @、これからも宿泊や日帰り入浴施設として活用する考えなのかどうか伺います。
     A、多額のリフォーム費用をかけて宿泊営業を続けるより、現状のままで施設本来の目的である林業研修所に近い形の活動が期待できるのではと思っています。例えば安代地区で森林公園づくり等の活動をしている市民団体や、安比で環境保全活動をしている市民団体などの活動拠点施設として、当面グリーンシーズン限定での活用を検討してはいかがか伺います。
     B、安代林業センターの敷地は、株式会社岩手ホテルアンドリゾートからの借地ですが、林業センターの周囲からホテル安比グランドにつながる安比地区生活環境保全林の土地所有者が八幡平市であれば、市有林内に株式会社岩手ホテルアンドリゾートの土地があることになります。林業センターの敷地を市が購入してはどうか、考えを伺います。よろしくお願いします。
議長(工藤 剛君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 立花安文議員の質問に順次お答えをしてまいります。
     まず、大きな1点目、林業振興についての1点目ですが、林務の専門職員の採用についてのお尋ねでございます。議員ご指摘のとおり、平成31年4月から森林経営管理法が施行されます。この新法施行後においては、議員のご質問にありますとおり、市区長村が担う役割が非常に大きいものとなっており、事務負担が増大するとともに、林業経営に関する知識が求められる状況になるものと捉えております。
     当市では、法律施行後の制度の状況を踏まえ、林業担当職員の増員についての検討が必要である、そのように考えております。
     同様に、将来的には特別交付税措置が受けられる地域林政アドバイザー制度を活用した林業専門員の雇用についても新法施行後において雇用の必要性を勘案しながら検討をしてまいりたいと考えております。
     次に、2点目、伐採の現状と今後の見通しの1つ目にあります年ごとの民有林の伐採届の面積についてのお尋ねでございます。年度ごとの伐採届け出による実績といたしましては、平成27年度が167ヘクタール、平成28年度が207ヘクタール、平成29年度が114ヘクタールとなっております。
     次に、2つ目、今後の民有林の伐採見通しについてのお尋ねでございます。民有林の多くが昭和30年代から昭和40年代にかけて植林された人工林でございまして、現時点で多くの森林が伐期を迎えている状況にございます。民有林の伐採につきましては、森林所有者の意思により進められているところでございまして、当市として詳細に把握をいたしてはおりませんが、民有林の林齢等を考慮すれば、今後についても現在と同じようなペースで民有林の伐採が行われていくのではないかと推察をいたしているところでございます。
     次に、3つ目、民有林の針葉樹伐採後の再造林の状況についてのお尋ねでございます。当市がかさ上げを行っております森林整備事業の年度ごとの実績でお答え申し上げますが、平成27年度が51ヘクタール、平成28年度が32ヘクタール、平成29年度が29ヘクタールの実績となっております。
     次に、4つ目、民有林の広葉樹伐採後の拡大造林の状況についてのお尋ねでございます。拡大造林の実績につきましては、森林組合による補助事業の実績としまして、平成27年度から平成29年度の3年間実績がございません。ただし、森林組合を通さず、森林所有者みずからが伐採して植林しているものがあると思われますが、その部分については市として把握をしているものではございません。
     次に、3点目、森林環境税についての1つ目であります。森林環境譲与税の平成31年度収入見込み額についてのお尋ねでございます。森林環境譲与税につきましては、議員ご指摘のとおり、森林環境税の課税及び徴収に先駆けて、平成31年度から国が借入金を財源として交付を行う見通しとなっております。森林環境譲与税の交付額の算定につきましては、市有林面積割、林業就労者数割、人口割の3つの要素で算出されるものと国の資料に示されております。平成31年度の当市への交付額につきましては、現時点で国や県から示されてはおりませんが、国が公表している資料等に基づき試算したところ、1,000万円前後と見込んでおります。
     次に、2つ目、森林環境譲与税の活用計画についてのお尋ねでございます。森林環境譲与税の使途の詳細につきましては、国レベルで検討が行われておりまして、最終的には県を通じて県内の市町村に示されることとなっております。よって、森林環境譲与税の使途の方法につきましては、国から使途の詳細が示された後に、当市における森林環境譲与税の活用方法について検討することといたしております。
     当市における森林環境譲与税の活用の方向性といたしましては、国が示す使途の範囲内において、有効かつ効果的な活用の方法を検討してまいりたいと考えております。
     次に、4点目、森林山村多面的機能発揮対策事業に対する市かさ上げ補助についてのお尋ねでございます。議員ご指摘の自伐型林業については、低額な小規模の機械を導入し、伐採作業等をみずから行うため、小規模でも十分に採算がとれるというメリットがございます。また、高齢者や移住者等の雇用の場の創出にもつながるため、中山間地域を再生するための手法の一つとして、山間部を抱える自治体を中心に注目されつつあります。
     当市では、過去において当該事業を実施した実績はございませんが、自伐型林業を支援するための一つの手段として当該事業の要望及び実施について検討を進めてまいりたいと考えております。
     なお、当該事業を実施する場合、県及び市町村のかさ上げは任意負担とされておりますが、市町村によるかさ上げが行われないと県によるかさ上げも行われないこととなっております。そのために、県内の当該事業実施市町村の多くがかさ上げを行っている状況でございますので、当市におきましても市のかさ上げ分の支援を行っていく前提で事業実施の検討を進めてまいりたいと考えております。
     次に、5点目、林地台帳の1つ目、林地台帳の整備の進捗状況についてのお尋ねでございます。議員ご指摘のとおり、森林法の一部改正によりまして市区町村は平成31年4月1日までに林地台帳を整備し、公表することとされました。岩手県の場合、県が登記情報及び森林簿情報を整備し、そのデータを市町村に提供し、市町村ではさらにそのデータに森林経営計画の認定状況や森林機能区分等のデータを書き加え、市町村が公表する流れとなっております。
     当市においては、平成29年度中に県からデータの提供を受けており、当市が整備する項目について現在整備を進めている段階でございます。
     次に、2つ目、作成された林地台帳の公表方法についてのお尋ねでございます。県の説明によりますと、林地台帳の公表方法につきましては、市町村の窓口での閲覧によるものとされておりますので、農林課の窓口等での閲覧を予定をいたしております。
     次に、3つ目、林地台帳を閲覧することが可能な方の範囲についてのお尋ねでございます。林地台帳閲覧については、閲覧者本人による閲覧申請書を提出した上で、本人確認の書類を提示していただければ、どなたでも個人情報である所有者の氏名及び住所等以外の林地台帳の情報を閲覧することができることとなっております。
     また、森林所有者、隣接の森林所有者、森林所有者等から森林経営の委託を受けた森林組合等が森林施業、または森林経営計画等を策定するために閲覧する場合については、所有者の氏名及び住所等の個人情報についても閲覧することが可能となっております。
     次に、6点目、作業道補修に対する援助についてのお尋ねでございます。高性能林業機械を用いた森林の施業が主流となっている現状において、作業道等の林内路網は森林を管理していく上で非常に重要であると認識いたしております。現在作業道等の新規開設に対しては、一定の条件を満たしますと国の補助を受けることが可能となっておりますが、作業道の維持補修に対して、国や県の支援はございません。当市といたしましては、市内民有林の多くの森林が伐期を迎え、今後さらに作業道等の林内路網の重要性が高まることから、森林所有者がみずから行う作業道補修に対して、費用対効果も勘案しながら支援のあり方についての検討を進めてまいりたいと考えております。
     次に、7点目、松くい虫被害の1つ目にあります松くい虫被害確認についてのお尋ねでございます。市内では、平成26年度及び平成27年度に大更地区において各年度1本、平成28年度に堀切地区において1本、それぞれ松くい虫被害木が確認されておりますが、平成29年度については被害木は確認されておりません。当時の被害木に対する対応としましては、被害木及びその周辺に点在する疑いのある木について、早急に伐倒し、破砕処理、または薬剤薫蒸処理を行ってございます。
     次に、2つ目、松くい虫被害の防止対策についてのお尋ねでございます。被害防止に向けた取り組みとしましては、盛岡広域振興局管内に属する自治体及び関係団体を構成員とする盛岡地区松くい虫被害対策連絡会議が設置されており、広域的に情報を共有しながら松くい虫被害拡大の防止に取り組んでおります。
     また、当市といたしましては、これまでに被害木が確認された大更地区、堀切地区を初めとした旧西根町管内を重点監視区域として位置づけ、県の松くい虫被害の巡視員と連携をとりながら松くい虫被害木の早期発見と、疑いのある木の早期駆除に努めております。
     次に、3つ目、伐採したアカマツ材の運搬費に対する補助についてのお尋ねでございます。議員ご指摘のとおり、伐期に達したアカマツ林でありながら、アカマツ材の価格の低迷等により伐採されずに放置されているアカマツ林が見受けられます。その一方で、隣接する市、町では、アカマツ林の松くい虫被害が確認されておりまして、被害の侵入を阻止するためにも市の境を中心に一定のアカマツ林の樹種転換について、当市としても推進していく必要があるものと認識をいたしております。
     樹種転換を推進する方法といたしましては、議員ご指摘のとおり、伐採したアカマツ材の運搬等に対する支援が一つの方法として考えられるわけでございますが、伐採したアカマツ材の運搬に対して市が補助支援することは財政的にも厳しいものと考えております。
     当市といたしましては、既存の補助事業を活用しながら樹種転換を促していくことが適切ではないかと考えております。
     活用が可能な事業として考えられるのが森林整備事業の更新伐でございますが、全体面積の半分程度の面積を伐採し、伐採した部分については天然更新を行っていく事業内容となっております。この事業では、伐採した木材の運搬費は補助対象となりませんが、伐採経費及び搬出、集積経費については補助対象となるため、伐採面積は全体の半分程度にとどまりますが、通常のアカマツ林の伐採には生じない補助金が受けられるため、有利な内容となっております。また、森林整備事業につきましては、もう既に市がかさ上げを行っている補助事業となっております。
     事業の実施に当たっては、採択要件となる森林経営計画書作成の部分で、森林組合との協力が条件となりますが、当市といたしましては市内のアカマツ林の樹種転換を促進するため、森林整備事業による更新伐について関係機関と連携をとりながら進めてまいりたいと考えております。
     次に、8点目、外資系企業による森林買収の事例のお尋ねでございます。議員ご指摘のとおり、全国的に国内の外資系企業による森林買収が確認されておりまして、国レベルで情報収集が行われております。媒介や相続等により、森林の土地を新たに取得した方は、森林法や国土利用計画法に基づき、市町村長に対して届け出をすることとなっております。その届け出の情報に基づきますと、当市において国内の外資系企業による森林買収の事例はないものと思っておりますが、国と同様に、当市といたしましても国内の外資系企業による森林買収がないかどうか注目してまいりたいと考えております。
     次に、大きな2点目の安代林業センターについてのお尋ねでございます。1つ目にあります今後の宿泊や日帰り入浴施設としての活用についてのお尋ねでございますが、議員ご指摘のとおり、安比高原スキー場のゲレンデに直結し、比較的安価に利用していただけるということで、主に冬期の利用客からご愛顧をいただいてきた施設でございます。
     しかしながら、昭和55年の建設当時、平成6年の温泉入浴施設を増築した当時と現在を比較いたしますと、施設を取り巻く状況は大きく変化いたしております。安比高原地区及び隣接細野地区にはペンションや民宿といった民間の宿泊施設が多く整備され、また日帰り入浴施設もエリア内に営業いたしておりますことから、市といたしましては今後安代林業センターの営業を再開し、宿泊や日帰り入浴に供することは考えておらないところでございます。
     2つ目の現状のままグリーンシーズンに限定し、市民団体の活動拠点としての活用はどうかというお尋ねでございます。安代林業センターにつきましては、昨年6月に開催をお願いしました市議会議員全員協議会での説明と内容が重複いたしますが、耐震診断や耐震補強、建物躯体の老朽化更新といった改修を行う場合に要する経費を約2億円と見込んでおりまして、議員ご指摘のとおり多額のリフォーム費用となるものでございます。
     また、現状のまま施設を利用する場合におきましても年間約300万から400万ほどの維持管理経費が見込まれます。施設を市民団体の活動拠点として活用いただくという案は、望ましい姿の一つではございますが、維持管理経費を初め、解決すべき課題も多いものと考えております。
     3つ目、当該土地の購入についてのお尋ねでございます。安代林業センターの敷地6,004平方メートルの所有者は、株式会社岩手ホテルアンドリゾートとなっており、市は土地利用料として年間45万円を支払っております。生活環境保全林は、保安林の指定区分の一つでございますが、安代林業センターの敷地につきましては指定区域から除外されております。
     保安林区域の現状といたしましては、市所有の山林が一部含まれておりますが、大半は岩手ホテルアンドリゾートの所有する山林となっております。指定区域について、土地所有者が同一であることや、官公庁であることといった縛りもないことから、安代林業センターの敷地の購入につきましては考えてはおらないところでございます。
     平成29年から休館しております安代林業センターでございますが、周辺環境の変化や改修経費、維持管理経費などを考慮いたしますと、施設を運営し、維持していくことは困難であるという考えから、関係機関との協議を行った上で、閉館の手続を進めてまいりたいと考えております。
     以上、演壇からの答弁とさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤 剛君) 9番、立花安文議員。
議員 立花安文君 それでは、再質問をいたします。
     順番に大体、職員採用の件でございますが、私が旧安代町役場に採用となったのが昭和48年でした。そのころの旧安代町というのは、特段観光とか何かも全くなく、当時は林業の山仕事、そして物すごい人数の出稼ぎ、こういったところが最大の産業といったところで、今の森林管理署である営林署も地区内に2つあるという特殊なくらい林業が盛んで、製材所も今2つですが、当時は7つございました。そういったことで、林業に精通した職員というのも当時の町職員の中には必要ということで、私が採用になった年には大学の林務科というのですか、よくわからないのですが、山のほうの勉強した方も一緒に入って、そういった形でやはり林業が盛んということで、職員も一般職採用でしたが、そういった専門の知識のある方も採用になった経緯がございます。
     その後は、木材の自由化によりまして、瞬く間に林業が衰退し、今日まで来て、そしてまた今突然のように山に光が差し込むみたいに国会でこの法律がうまくいくのかどうかわからないのですが、手入れをしない山林については市役所の管理のもとに管理できる方にそれを委託するという、何かよく憲法か何かに抵触しないのかと思うようなすごい法律がもう通りましたので、早速来年から始まるわけです。
     こういったところを踏まえて、まだ職員採用がこれからだと思いましたので、今回取り上げたわけですので、もう一度確認したいのですが、交付税か何かで算定されるようになるまでということは、何年か先になると思うのですが、具体的な職員採用のめどというのはいつごろの話ですか。
議長(工藤 剛君) 農林課長。
農林課長 高橋政典君 お答えいたします。
     まずは、地域林政アドバイザーさんというのは特交措置をされるよということで、既に花巻さんとかが県の職員の方を採用してアドバイス受けながら業務やっているというのは聞いてございます。しかしながら、当市におきましては、林業係長と係員で2人なのですが、この業務を見ますと当然人をふやしていただかないといけないというふうに私は考えてございます。その中で増員しますという言葉は使えないのですけれども、いずれにしても来年度以降、遅くても再来年には必ず増員していただきたいというか、そういう体制づくりで進むようにいきたいなと思ってございます。
     ちなみに、今現在2人でございますが、事務的なところについてはいいのですが、将来のところのまだ事業が見えてきていませんので、それを勘案しながら本年度どの規模の人員体制にするかは判断させていただきたいと思ってございます。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 9番、立花安文議員。
議員 立花安文君 伐採がすごく伐期という言葉を使えば進むわけですし、これからも減ることはないと思いますが、非常に伐採する場所についても満遍なくぼつぼつとやればいいのですが、結構同じ場所の伐採が重なっているところもございます。たまたま今回初議会の5月のときに大雨なのか降って、安代の議員、なかなかゆっくり当局の皆さんと飲むことができなかったのですが、実は非常に私そのときも心配したのは、白沢ダムというのがあるのですが、その上流部が物すごく伐採が終わっています。いわゆるそこ、私のほうのここから国道282を荒屋新町に国道とか行った左側の山のその裏側に林道がずっと、正式な林道ではないのですが、作業路がずっと分水嶺まで、丑山牧場という、今森林化を進めている牧場までつながっていますが、そこがほとんど白沢ダムの流域なのですが、伐採が終わっていまして、大雨降ったときどうなるのかなと心配しております。たまたま5月のときは余り集中豪雨はなかったので、流木、あるいは流木というのはないのですが、その破砕というのですか、いっぱい丸太をつくるまでに山にさまざま枝葉をつけて積んでおくわけですが、それが流れたらダムが大変だろうなと心配したのですが、ほとんど被害がなかったということで安心したのですが、そういったことを含めて、伐採届と伐採時期、その辺のやっぱり行政指導というか、もう少しやっていかないと、たまたま重なるのかもしれないのですが、目に見えないところで山に入る人以外はわからないのですが、非常に大きな伐採が行われている。そういったことをぜひ防災安全課のほうだってこれは関係すると思いますので、確認してやっぱり1カ所に集中しないようなそういった指導というのは現実にはできないと思いますが、やっていただきたいと思うのですが、その辺ちょっと考えを述べていただきたいと思います。
議長(工藤 剛君) 農林課長。
農林課長 高橋政典君 お答えします。
     市内のまず伐期が来ている、10齢級とか、それ以上の部分がかなりもう来ておりますので、どこから手つけられてもいいような状態となってございます。森林管理署さんと私どものほうの話し合いでは、そこのところも注意するようにしましょうという話はしているのですが、いかんせんまず切るのは商売ですので、自由だということはありますけれども、いずれその分は市のほうの切るところとか、森林管理署さんの切るところも連絡をとりながらやるようにしております。あと面積についてもです。
     ただ、民間さんについては、直接的にはちょっと話を聞いていただく程度にしかまず、指導というところまではいけないかなというふうに思ってございます。
     いずれにしても、余り一回に切ってそういうようなのがあるよというのは、話としては出させていただきながら進めたいと思っております。
議長(工藤 剛君) 9番、立花安文議員。
議員 立花安文君 繰り返しになりますけれども、一刻も早く山の知識のある職員というのを1人つくっていただいて、そういう業界の方々とも親しくしていただいて、けんか腰ということではなく、ちゃんと指導しながら伐採をこれからも進めていく必要があると思います。いずれこのまま、この高性能林業機械というのは言葉はいいのですが、誰が見てもかなりひどい状態の山にして、そこから引き揚げるわけです。もうほとんど傷だらけの山ということで、これに当然大雨が降ると災害になると、誰が考えてもこういうふうに予測可能なわけです。ですから、余り面積が集中しないようにと言っても、先ほど言ったとおり今国を挙げて大規模化、大規模化ということでやるのだったら、金のかかったたけた機械で大面積を一回にやると、そういうふうに国を挙げてやっているわけですし、県もそういったことで取り組んでいます。ですから、市も取り組んでいくのは、それでもいいのですが、これに関連して先ほど自伐型林業への補助金というのもそういった、反発するわけではないのですが、そういった形で環境に優しい伐採を進める団体も出ているということで、この辺はバランスのよい進め方を市役所も本腰を入れてやっていかないと、本当にこの先も毎年100ヘクタール以上、200ヘクタール近くが伐採続くということになれば、見た目も皆さん心配するのですが、実際に何かあったときには何でこういうふうなことを進めたのかなということにもなりかねませんので、ぜひ取り組んでいただきたいと、こう思います。
     森林環境税につきましては、1,000万前後と具体的な数字を出していただきました。活用については、これからということですが、ぜひ私の希望としては今までやっていたかさ上げの財源にはしないでほしいと思います。大分前に過疎債の場合、ソフト事業にも活用できるといったら、てっきり新しい事業何かつくるのかなと思って期待したら、当時単独で医療費助成なんかしている分の財源にみんな回して、過疎から脱却する何か新規事業には全然回っていなかったので、非常にがっかりしたものですから、今回はぜひ市かさ上げ補助の財源にしないということを約束していただきたいと思って、この辺質問したいと思います。
議長(工藤 剛君) 農林課長。
農林課長 高橋政典君 総合的に、まず事業主さんとの話し合いとかも必要かなと思ってございます。昨年からちょっと林業関係者の方々と懇談をする場を設けさせていただきまして、この新法についての意見交換とか、将来の持続して八幡平市の林業が続けられるような方向性みたいなのも市の計画の中では持っていきたいなという意味で、懇談をする場を昨年度から設けてございます。
     その中でもいろいろ話題になっているのは、今がチャンスみたいな話も林業としては出ましたけれども、先ほど自伐型林業、要はある一定規模の面積所有者として自立していかなければならないということでご理解を得て、市内の業者の方もやっていらっしゃるところも実は意見として出していただいたところもございます。一方では、まずチャンスだという方は、どんどんやったほうがいいのではないかというのはありますけれども、私どもとしては市の森林計画の中にはやっぱりずっと継続できるように、一回に伐採すればまた植えるのも一緒になってきますので、幾らかずつずらしながら継続して林業の暮らしが立てられるようなまちにしていきたいというふうに考えてございます。
議長(工藤 剛君) 9番、立花安文議員。
議員 立花安文君 そういった意味で、自伐型林業、自伐型という言葉の意味をちょっと申し上げますと、自分の山を伐採すれば自伐なのですが、それに型が入っていますので、要するに自分の山以外、自分の山を例えば別な方、業者さんを含めて伐採していただいた場合に、こういった補助金をもらえるというか、対象になるということなようです。ですから、最近岩手県内でもNPO法人で退職した方々が組織をして、自伐型林業に取り組んでいるところがございます。その関連で、当安代地区でも商工観光課長の地区では早速団体をつくって、今森林公園づくりをして、会員が七、八名ということでしたが、市職員OBが2人もいるということで、これから先市職員、来年また何名か安代地区も退職なさいますので、多分こういった団体に加入して活動を盛り上げるものかと期待をしておりますが、具体的にそういった活動も2年目ですか、入っていまして、自分たちはまだ自伐型の伐採まではできないと言っていましたが、いずれ県のそういった大きな団体のメンバー、70人ぐらいいるそうですが、かなり専門的な方もいらっしゃるので、いろんな仕事があればやってあるということでございました。そういったことで、先ほどの答弁書では私から言いますと満点のご答弁で支援を行っていく前提ということで、ほぼやるのだったら補助かさ上げするということでございますので、かさ上げ義務なのかわからなかったので、てっきりかさ上げかと思ったら、市が出さないと県も出さないと、そういった事業であれば、当然これは取り組んでいけるものと思います。
     そういったことで、ちょっと具体的な事例を挙げますと、全く思わぬところでこういう研修会というのも開かれたわけです。去年の9月1日に安比で地域おこし協力隊をやっています馬放牧の方に声かけていただいて、今間伐すると。何か焼走りで木を使うの、今から2日ぐらいかな、間伐するから、来てみないかという声かけていただいたら、何とまさしくこの自伐型林業の研修会そのものでした。間伐伐採していただいている方もふるさとクラブの会長の息子さん、プロ中のプロの方が立っている木を切っていただいて、それを見ているところで遠野の馬搬をやっている方が道路まで引っ張っていく。それの早いこと、すばらしい手際のよさで、使う分、とにかく切ると。補助金もないので、ただで切って間伐してあげると、ここを一山してあげると言ったら喜んでいただきましたということで、地域振興課長の知らないところで、農林課長も知らないところでそういった研修会があって、たまたま私が行ったら、やはり五日市の方もいらっしゃっていまして、そしてまた最近はSNSというのですか、よく存じ上げませんけれども、全く山には無縁な、正直言ってスカートはいたような人たちが集まってくるのです。これには、私もびっくりして、専門的な方ではなくてもこんなに発信すると人が集まるというのを目の当たりにして、いつでも自伐型林業の研修も全国各地でフォーラムとかやっていますが、多分こういった実技を見せてやっているというのは、ましてや馬で運ぶのを見せているというのはここしかないと思います。ですから、ぜひこの辺ももうちょっと、私も知らないで行って、実は見ていて非常に感動したのですが、連絡とり合って、本当はちょっとこの辺も絡んでうまく発信すればマスコミも取り上げるでしょうし、すごいことをやっているなということで、多分おくれているどころか進んでいるのではないかと感心したので、その辺もぜひこれからもうまくその辺連絡とり合えればいいなと思うのですが、これもひとえに職員の配置の問題にもあるのです。安代とこちらの本庁と2班に分かれていて、正直言って今安代にこういった情報を提供しに足運ぶという人も多分いなくなっているのではないかと思って、もちろん本所にも来ない。そういったことで、この辺の組織体制というのも次の採用に当たってはぜひもう一回見直してやっていただきたい、そう思います。特にこれについて今答弁いただいてもなかなかできないと思います。
     ただ、言えるのは、自伐型林業というのは、全くやっていないということではなく、もう既に研修が始まっている。ことしも馬搬やったらどうかとこの間言ったら、いつでもいいですよと、こういう軽い返事でした。本当にそういうところも地域振興課長のほうからでもいいですから、もっと世の中に発信して、当の本人が非常に馬力ある方で、やっていることは立派ですが、非常にもったいないなと思っていました。そういったことをまずお知らせしておきます。
     もう一つ、もうちょっと質問いたしますけれども、台帳の件ですけれども、この閲覧とか何かは従来どおりそんなに勝手に第三者が見られないということなので、若干安心しましたけれども、非常に山の場合、農地と違って相続が進んでいないのです。そして、NHKなんかでも取り上げて、知らないうちに自分の山の木が切られていたとかというのが放送されて特集になったところもあるのですが、こういうふうなのも余り情報公開すると、いいのか悪いのか、気をつけなければならないと、こう思っていますが、その辺の進捗状況と、一体どういうふうな形で公表して、どういうふうにこれを生かすのかなというのがあるのですが、どうしても専門的なことなので、ざっと考えて農林課長あたりでその辺というのは考えたことあったら、もし対策とか心配事とか何かあったら、ちょっと教えていただけないかと思います。
議長(工藤 剛君) 農林課長。
農林課長 高橋政典君 お答えします。
     まず、林地台帳の整備につきましては、県のほうで平成28、29年度の業務委託によって林地台帳の原案データを作成してございます。それを同市町村に提供するという流れで今まで一緒になってまず整備しようということで取り組んできております。登記情報とか森林簿情報については、もう既にデータの入力済みで、あとは市町村それぞれで残りの項目、残りの項目というのは現に所有している方とか、境界測量の実施はどうかとか、経営計画の認定状況とか、そういうような個別の情報を市町村がやることになってございます。まず、それを31年4月1日までにそれは整備しようというものでございます。
     閲覧に際しては、これはまず土地の所有権の権利関係や土地の境界を証明する台帳ではございませんので、まずそのことを念頭に置いて閲覧していただくようなことになってございまして、利用者本人、閲覧を希望する方、あわせて利用者本人であることを確認したりして、あくまでも個人情報である部分については、第三者については非開示にさせていただくという必要があるということになります。あらかじめ個人情報を除いたデータで台帳にするか、画面でこれですよというふうに見ていただくかは、まず今後そのシステム開発にもよりますけれども、いずれにしても個人情報については、他人の分については閲覧できないということになります。
     以上です。
議長(工藤 剛君) 9番、立花安文議員。
議員 立花安文君 これも空き家の管理と同じような山の管理ということで、要は管理できないところを市役所がこれから権利を募集するという形なわけです。ですから、当然こういう台帳についても、昔であれば全然手つかずのところを先に見つけた方のものになりかねない状況になりますので、木切ってもどうせ不在地主で誰も管理していなければ、全部伐採しても誰も文句つけないわけで、そういったこともありますので、情報というのは悪用されても仕方がないところもありますので、そういったところを心配してちょっと発言したところでございます。
     次に、作業道補修の援助という言葉を使ったのは、補助とかではなく、従来から困ったときは市役所の例えば砕石をやるとか、ヒューム管を現物給付すると、そういうふうなことはやっておりますので、ぜひこういったことで、余りこういうことは議場で言ってはいけない発言なのかもしれないのですが、こういうふうなお金とか何かというよりは現物給付というのも必要なときもあると思いますので、そういったところをこれからも心を配っていただければいいのではないかと思っています。大半の方は、バックホーとかローダーとか重機は持っていますので、あとは大雨降れば、必ずヒューム管詰まって使えなくなったとか、道が流されて、土を盛った上に砕石が欲しいとか、そういった相談があったものですが、最近はなかなか、先ほど言ったとおり、相談窓口が2つになって、力のあるのが本庁にいるということもあるのかもしれないし、その辺は私もよくわからないのですが、こういった声があったので、今回取り上げておりますので、ぜひこの辺も前向きに取り扱いをしていただければと、こう思います。
     それで、時間がないので、次は林業センターなのですが、もうやることはないということなのですが、私も選挙期間中、安代は特に遊休施設なのか空き家なのか、公共施設のずっと使わないのがたくさんあると。今お話を聞いたら、もう林業センターも使うつもりはないということであれば、林業センター、そして私の地域であれば旧老人憩の家、そしてまたあちこちありますが、荒屋新町の支所の前に行けば、健康保健センター、そういった感じで、とにかく荒屋小学校を初め、中央生活改善センター、言葉にすればたくさん出てくる施設がいっぱい建っています。こういったのがとにかく選挙のときは片づけるか、早く何か活用するのを、あんたたちは議員なのだから、当局に一生懸命そういうのを訴えろと、こういうことでございます。ですから、今回の林業センターも誰が見てもまだ使えるということであります。ですから、先ほど言った市民団体の事務所あたりには、まだ使えるのだったら、危ないと言われればそれまでですけれども、そんなに簡単に壊れるとも思われませんので、何かその辺はもう少し融通をきかせる対応も必要かと思います。そうでなければ、こういう市民団体の活動というのも、拠点をどこに置くかというのはなかなか場所がなくて、先ほど言った公共施設いっぱいあってもどれもそう簡単に使わせるわけにはいかないという施設ばかりだと思いますので、この辺もできれば新しくて使えるのはそういうふうなところで開放してやったらいいと思います。安代総合支所についても空き家だらけなわけですので、本当にそういうふうな何か活用もできたらお願いして、少しでも建物がにぎやかになればいいなと、こういうことで、ひとつこの辺も時間もないので、市長から安代の活性化のためにもう一肌脱いで何かやるつもりはないでしょうか、この辺。
議長(工藤 剛君) 市長。
市長 田村正彦君 いや、いずれ市民団体でも何団体でも安代の総合支所を使いたいというのなら、どうぞご自由に使っていただくような。ただ、林業センターはやめたほうがいい。あれやっていると、もう大変な金がかかって、やる人も入る人も物すごい負担になるので、安代総合支所であれば、どういう団体でもどんどん入って使っていただければなというふうに思っています。
議長(工藤 剛君) 9番、立花安文議員。
議員 立花安文君 非常に残念な言葉でございました。というのは、先ほど言った自伐型林業の推進の説明会で、研修会なんかには県でお金を出しているみたいで、それをやるというときに非常に林業センターが都合がいいと思ったのは、さっき聞いたら市有林がごく一部で大半がいわゆるスキー場の所有地なようですので、使えないわけですけれども、どうしても実技になりますと木を切ったりするわけです。そういったときに、あの建物に集合して研修して、そういう実技をするのにはうってつけの場所なのだなと思っていたわけです。ですから、何とか使えないかなと思ったので、これが総合支所のところで丸太切りやっても何かイベントの丸太切り大会みたいなことになりかねませんし、また実技指導にもならないと。そういうことで、現実的には、そういったところは本当の事務所で、そういった研修所にはなかなか使えないと、こう思います。
     そういうことで、また考えますけれども、最後に1つだけお伺いします。旧荒屋小学校のグラウンドというのは、これから何かまだ活用計画というのはあるかどうかだけお伺いします。
議長(工藤 剛君) 副市長。
副市長 岡田 久君 お答え申し上げます。
     荒屋地域振興協議会から旧荒屋小学校を公園化したいということで、ある意味ではフリーハンドの、ここにはこういうの、ここにはこういうのというふうなことでの申請はいただいておりますし、実は先般校庭の周り、排水ですか、あれをやはりきちっとしなければならないということで、コンクリート製まではできなかったのですけれども、いずれ総合支所からバックホーとか、あとは排水のほう、一部ヒューム管を通してそこを歩けるような形で、整備ではないのですが、市のほうでは補修していますし、荒屋地域振興協議会では具体的にどこからどういうふうにするのか、さらに実施計画みたいなのを練っているのではないかなというふうに思ってございます。
     いずれ、言葉は悪いのですけれども、図面にフリーハンドで描いたのはいただいております。
            (議員 立花安文君一般質問席降壇)
議長(工藤 剛君) これで立花安文議員の質問を終わります。
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                  散     会
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議長(工藤 剛君) 以上をもちまして本日の日程は終了しました。
     本日の会議はこれをもって閉じ、散会いたします。
                                    (15時29分)