平成26年八幡平市議会第3回定例会
 
議事日程(第2号)
                               平成26年9月16日(火)

日程第 1 一般質問
        大 森 力 男
        渡 辺 義 光
        古 川 津 好
        立 花 安 文
        関   善次郎

出 席 議 員(22名)
     1番  工  藤  隆  一  君     2番  田  村  善  男  君
     3番  畠  山     康  君     4番  井  上  辰  男  君
     5番  立  花  安  文  君     6番  大  森  力  男  君
     7番  渡  辺  義  光  君     8番  工  藤     剛  君
     9番  遠  藤  公  雄  君    10番  古  川  津  好  君
    11番  小 野 寺  昭  一  君    12番  田  村     孝  君
    13番  山  本     榮  君    14番    橋     守  君
    15番    橋  悦  郎  君    16番  関     善 次 郎  君
    17番  大 和 田  順  一  君    18番    橋  光  幸  君
    19番  米  田  定  男  君    20番  北  口  和  男  君
    21番  伊  藤  一  彦  君    22番  工  藤  直  道  君
 
欠 席 議 員(なし)
 
説明のために出席した者
      市         長    田  村  正  彦  君
      副    市    長    岡  田     久  君
      教    育    長    遠  藤  健  悦  君
      企 画 総 務 部 長    小 野 寺     浩  君
      市 民 福 祉 部 長    高  橋  正  明  君
      産 業 建 設 部 長    工  藤  孝  栄  君
      教   育  次   長    工  藤  義  昭  君
      松 尾 総 合 支 所 長    工  藤  賢  一  君
      安 代 総 合 支 所 長    村  上  輝  身  君
      会  計  管  理  者    山  本  正  信  君
      企 画 総務部市長公室長    香  川     豊  君
      企 画 総 務 部総務課長    松  尾     亮  君
      企画総務部地域振興課長    工  藤     健  君
      企  画  総  務  部    小 山 田  克  則  君
      ス ポ ー ツ 推進課長兼
      国 体 推 進 室 長
      企 画 総 務 部税務課長    工  藤  加 寿 子  君
      市 民 福 祉 部市民課長    小  林  清  功  君
      市民福祉部地域福祉課長    松  村  錦  一  君
      市民福祉部健康福祉課長    高  橋  公  子  君
      産 業 建 設 部農政課長    佐  藤  文  城  君
      産 業 建 設 部花き研究    日  影  孝  志  君
      開 発 セ ン タ ー 所長
      産業建設部商工観光課長    小 山 田     巧  君
      産 業 建 設 部建設課長    遠  藤  明  広  君
      産業建設部上下水道課長    菅  原  浩  人  君
      安 代 地 域 振 興 課長    高  橋  桂  子  君
      土 木 林 業 課 長    北  舘  修  吾  君
      農 業 委 員 会事務局長    遠  藤     等  君

事務局出席者
      事務局長    松  浦  淳  二
      議事係長    佐 々 木  由 理 香

                     ☆
                  開     議
                     ☆
議長(工藤直道君) ただいまの出席議員は22名です。定足数に達していますので、会議は成立いたします。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
                                    (10時00分)
                     ☆
                   一般質問
                     ☆
議長(工藤直道君) 日程第1、一般質問を行います。
     この際、お願いいたします。本定例会の一般質問の方法は、会議規則第64条及び一般質問及び会派代表質問に係る実施運用基準により行います。また、通告以外の質問は行わないようにお願いいたします。あわせて、質問、答弁は要点をまとめてお願いいたします。
     通告順位1番、大森力男君。
            (議員 大森力男君一般質問席登壇)
議員 大森力男君 議席番号6番、新政クラブの大森力男でございます。私は、3項目について質問しますので、よろしくお願いいたします。
     それでは、まず第1点目でございますが、人口減少、高齢化時代のまちづくりについてでございます。皆さんご存じのとおり、合併して9年、著しく人口が減ってきております。特に合併協、試算したときは、西根地区については大体横ばいないしは若干ふえるという予想でしたが、現実的には9年で2,000人減っていると。それから、松尾地区については若干減るという予想でしたが、900人減ったと。それから、安代については当然減ると、3,200人まで減るというシミュレーションでしたが、いずれ1,300人減ったと。もう既に9年で4,000人を超える人口が減少している。ここで手を打たないと、もう大変なことになる、これがまず私の一番最初に言えることだと思います。このような状況下にありますので、これをやはりどうかして打破して、みんなで住みよいまちづくりをしなければならないということに尽きると思います。それでは、質問要旨を述べます。
     人口減少時代への突入と高齢化社会を迎え、東京への過度な一極集中が進行する中で、縮退化、過疎化する地域が全国的に増加し、地方の疲弊がいや応なしに進んできている。自治体の企業誘致や定住対策等の各種施策もなかなか大きな成果を上げられず、逆に町なかの空洞化が加速し、人口減少に歯どめがかからない地域が多く見受けられるようになってきております。これまでの成長を前提とした時代が終えんを迎えようとしており、今時代は着実に変わりつつあります。高齢化社会は、新しい安らぎや今までにない働き方を求めてきており、多くの人が環境の大切さや自然とのかかわりを大切にしようとしております。これから10年あるいは20年先を見据えながら、今何が必要なのか、人口減少により小さくなる市を、市民が誇りを持って暮らせる地域社会を実現するため、どのように持続可能な社会づくりに誘導するのか、これまで全く経験したことのない縮小のまちづくり、この政策について伺います。
     (1)、近い将来、確実に押し寄せる超高齢化、人口減少時代を控えて、国や県においても縮小に応じたまちづくりのあり方についてはいまだ模索が続いており、これから八幡平市のまちづくりについてコンパクトシティー、スマートシティーも含めて考えを伺います。
     (2)、まちづくりの鍵を握るのは、やはり人材であります。企業誘致が進まないのも、交通アクセスが悪いだけでなく、人材不足も大きな要因の一つであります。企業が必要としているような人材は、どうしても都市に集中してしまい、人材のいる場所に企業が集まってきます。それらに対応するためには、これからそれを担える人材を育成していく必要があると思われますが、考えを伺います。
     (3)、縮小時代においては、人口減少による税収減の結果、財政的な制約が今後より強まってくると思います。一方、社会インフラが一斉に老朽化するという初めての課題に直面してきます。また、社会保障制度など、より量的なインパクトの大きい政策課題も存在しています。今後どのようにその政策、資源を配分していくべきか考えを伺います。
     (4)、今後まちづくりにおいて、公有地の有効活用、公民連携による事業の組み立てということが注目されており、これからの取り組み方法について伺います。
     2のほうに参ります。地域の経営戦略について。構造改革特区や地域再生計画に見られるように、地域政策主体が国から地方へと変わりつつあり、人口の一極集中など、都市と地方の地域間格差に注目が集まっております。
     (1)、これから地方対地方、あるいは近隣自治体間においても地域間競争の激化が予想されます。そこでの優劣を決めるのが地域の進むべき方向性についての明確な地域ビジョンや、地域がその特性を生かして企画する地域振興プロジェクトなど、地域の経営戦略が必要と思うが、考えを伺います。
     (2)、個人旅行が主流となる時代において、重要な要素は何度も訪れてくれるコアなファンを獲得することであり、そのためには建物などのハードだけではなく、市民が八幡平市は観光地であるという共通認識を持ち、温かくもてなすことが急務であります。市内各地に分散した観光資源を生かすためには、それらのネットワーク化を進めることで、相互に協力を高め合う多機能融合が観光振興の分野でも有効であると思うが、考えを伺います。
     3項目めですが、安代地区の地域振興について。安代地区は、市内でも人口減少が著しく進んでおり、高齢化率も50%に迫る勢いであります。それに危惧した地元の市民が地域振興を図るため、みずから地域振興事業計画を立案して、地元の方々に説明がありました。事業のコンセプトとして、地域活性化のために会社を設立し、地域づくりをプロデュースし、地域資源を生かして地域振興を実現するというものでございます。
     主な事業内容でございますが、テレトラック安代観光拠点化事業、閉店中のレストランボナンザを賃借し、安代の食の拠点とする。将来テレトラック安代を道の駅化する。
     もう一つが特産品開発及び七時雨物語、この七時雨物語というのがいわゆるタイトルになっておる計画でございます。七時雨物語ブランド確立販売事業、原木ナメコを牧野組合を活用して栽培、ブランド化、販売、リンドウ根を活用した自然食品、健康食品としての商品化、販売、試験管フラワーの開発、販売などであります。
     ほかにもさまざまありましたが、その企画に対する問題点は当然ありますが、このように地域振興に対する提言は貴重なものと考えます。
     (1)、レストランボナンザは、競馬組合の所有で、振興公社が利用していると思いますが、借用利用は可能なものか伺います。
     (2)、市民からの声であり、地域振興に対する思いが感じられますが、今後の地域振興のあり方について伺います。
     以上であります。
議長(工藤直道君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 大森議員のご質問に順次お答えをしてまいります。
     まず、大きな1点目、人口減少、高齢化時代のまちづくりについてのお尋ねでございます。ご案内のとおり日本の人口は、2008年をピークに減少に転じております。国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口によりますと、今後さらに人口減少が進み、2050年には9,776万人、およそ現在の4分の3程度の人口になると予測されております。一方、地方においては国に先駆けて人口減少が進んでおりまして、岩手県におきましては2000年から減少が続いている状況にございます。
     このような現状にあって、議員がおっしゃられるように、東京への一極集中がとまらず、地方の人口減少はさらに進み、高齢化も相まって地方の疲弊が深刻化してきていることは否めない事実でございます。さらに、以前から少子高齢化は深刻な問題でございましたが、団塊の世代が後期高齢者となる、いわゆる2020年問題を間近に控えるなど、今後これまでの政策の延長では立ち行かない状況も現実となってきております。
     このような問題意識に立って、議員からは人口減少、高齢化時代のまちづくりや政策について4つのご提言とご質問をいただいております。ご提言の趣旨を共有しつつ、現在の取り組み状況と今後の考え方についてお答えを申し上げます。
     まず、1つ目のコンパクトシティー、スマートシティーについてでございますが、人口減少や高齢化に対しては、有効な手段であると考えておるものでございます。コンパクトシティーは、都市の規模などにより、どのようなコンパクトなまちづくりを目指すのか、また周辺地域のあり方が課題になるなど、グランドデザインが難しい側面もございますが、当市の大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備基本計画の推進もある意味ではコンパクトシティーへの取り組みの一環であると、そのように捉えているものでございます。
     また、国土交通省が来年度予算要求に盛り込んでおりますふるさと集落生活圏の推進による小さな拠点づくりも、コンパクトシティーとしての有効な施策と捉えております。
     スマートシティーは、環境配慮型都市と言われておりますが、本年度総務省から委託を受けました分散型エネルギーインフラプロジェクトへの取り組みは、地域振興もあわせたスマートシティーへの取り組みだと、そのように考えておるものでございます。
     これらコンパクトシティーやスマートシティーへのこれまでの取り組みを整理するとともに、国の施策も注視しつつ、今後検討を重ねてまいりたいというふうに考えております。
     次に、2つ目の人材育成についてのお尋ねでございます。議員の発言にありましたとおり、人材不足は企業の求人と就職しようと希望する市民のミスマッチが要因の一つであると思います。高校や大学を卒業後、受け皿となる企業の選択肢は、大都市に比べると非常に少なく、また一方では市内の企業では求人を出しても人が集まらないという現状にございます。
     この問題は、市町村ごとに解決できるものではないと、そのように考えております。過日、盛岡市が地方中枢拠点都市に向けて総務省のモデル事業に申請をし、それが採択をされております。盛岡広域圏の経済の活性化を図るため、経済戦略を策定するのが本年度のモデル事業への取り組みでございます。地方中枢拠点都市への取り組みにより、盛岡市の都市機能を強化しつつ、盛岡広域8市町の経済活性化を図ることによりまして、企業と市民のニーズに応えることが可能であると、そのようにも考えているものでございます。
     また、岩手大学におきましては、直近4カ年で平均34%の県内就職率を平成29年度には39%とする目標を掲げておりまして、いわて協創人材育成プラス地元定着プロジェクトに取り組んでいると、そのようにお伺いをいたしております。
     この事業は、自治体や地域企業等との協働により、被災地での学習の必修化や地域課題をテーマとした課題解決型授業の導入、インターンシップの拡充などにより人材の育成及び人材の地元定着を促すことによりまして、目標を達成しようとする内容となっております。この岩手大学の取り組みによりまして、大学卒業者の地元定着率の向上に期待をいたしておるものでございます。
     さらに、国におきましては、まち・ひと・しごと創生本部を先般立ち上げ、秋には地方創生の理念を定めた基本法案の提出に向けて動き出しております。この法案の中で、東京一極集中に歯どめをかけるために、地方への企業移転や地方居住の推進などを盛り込むこととなっておりますが、このことによりまして企業と人材がセットになって地方への移転の実現に大いに期待をするものでございます。
     次に、3つ目の政策資源の配分についてのお尋ねでございます。議員ご指摘のとおり、今後公共施設等の老朽化が進み、財政的な負担増が見込まれております。このことに対応するため、橋梁長寿命化計画の策定による年度間の負担の平準化を図っておりますし、来年度には公共施設等総合管理計画を策定しまして、維持管理経費の平準化を図るとともに、施設の配置の見直しについても検討をしてまいります。
     政策資源の配分につきましては、次期総合計画におきまして施策の整理を行い、重点施策を定めるなど、めり張りある資源の投資を行ってまいりたいと考えております。
     次に、4つ目の公有地の有活用、公民連携による事業の組み立てについてのお尋ねでございますが、公有地の有効活用につきましては、今後総合計画実施計画に基づく事業を進めるに当たりまして、効果的な活用を検討してまいります。また、公民連携による事業の組み立てについてでございますが、いわゆるPPPや、あるいはPFIの活用につきましては、これまで内閣府や日本政策投資銀行などの主催によるセミナーや紫波町のオガールプロジェクトなどの事例を見てきておりますが、現在の市の事業計画では財政的には市直営によって過疎債などの有利な地方債を発行し、財源調達を行う事業のほうが有利であることから、具体的な検討には入っておらない現状でございます。
     今後過疎債や合併特例債が活用できない複合施設などの施設整備が計画された場合には、有効な手段としてPFIの活用等も検討してまいらなければならないものと、そのように考えております。
     次に、ご質問の2点目、地域の経営戦略についての1つ目、地域間競争の激化が予想されるが、地域ビジョンや地域振興プロジェクトなど地域の経営戦略が必要と思うがいかにと、そういうお尋ねでございます。国全体の視点で見れば、人口の一極集中による都市と地方の格差是正を進めれば、都市対地方の対立という構図が懸念されます。例えば平成26年度から実施されました地方法人課税の見直しにおいて、東京都特別区長会がこれに反対をいたしまして、地方の都市部においては明確に反対しないなどの同じ市長会においても対応が二分される事案などは、まさにその一例と思っております。
     また、地域の視点で見れば、人口減少をいかに食いとめるかは、言いかえれば他の自治体への転出をいかに食いとめるか、または他の自治体からいかにして呼び込むかという捉え方をすれば、自治体間の人の取り合いになるという考え方にもなるかもわかりません。しかし、人口減少は1つの自治体だけの取り組みでは、期待する効果は得られないものと思っております。市が取り組むべき経営戦略とあわせて、盛岡広域圏8市町の連携した取り組みは、これまで以上に重要であると考えております。
     盛岡市が国に対し申請し、委託を受けた地方中枢拠点都市モデル事業は、圏域全体の経済成長の牽引、高次の都市機能の集積、圏域全体の生活関連機能サービスの向上に取り組むというものでございまして、拠点都市である盛岡市を中心として経済振興に努め、盛岡広域圏からの都市圏への人口流出を防ぐ狙いがございます。広域圏全体の活性化への取り組みは、八幡平市にとりましても非常に有効であると考えております。
     地域ビジョンや地域振興プロジェクトは、総合計画において示していくものでございますが、次期総合計画では八幡平市における独自の取り組みに加え、盛岡広域圏の広域行政のさらなる推進に努めていかなければならないものと考えておるものでございます。
     次に、観光振興の分野における多機能融合の有効性についてのお尋ねでございます。価値観やライフスタイルが多様化いたしまして、観光客のニーズも体験や交流、趣味や知的欲求を満たす探訪など、多様化いたしております。議員ご指摘のとおり、旅行形態につきましても、団体旅行から個人や家族、友人、知人等との旅行といった小グループでの旅行が増加している傾向にございます。海外から日本を訪れる旅行者もその傾向は同様でございまして、外国人旅行者の約6割が小グループで日本の観光を楽しんでいるという状況にございます。
     市民の「八幡平市は観光地である」といった認識につきましては、平成25年2月に策定をいたしております八幡平市滞在型観光振興計画におきましても、これからの市の観光のあり方の課題として、東北有数の観光地に暮らす市民として、市民参加による観光客へのおもてなしの重要性を掲げております。各種制度を活用しながら観光ガイド、観光インストラクター、まちあるきガイドなどの育成を推進する施策を展開しまして、市民が観光ボランティアとして活躍できるような仕組みづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
     本市は、862.25平方キロメートルという広大な市域を有しており、市内各所に点在する宿泊施設と食、体験、自然といった観光スポットをネットワーク化し、多機能融合が有効であるという議員のご指摘は、市の観光施策のまさに大きな課題の一つであると、そのように認識をいたしております。
     現在当市におきましては、盛岡駅と市内宿泊施設をつなぐ八幡平・安比二次交通整備事業を一般社団法人八幡平市観光協会へ委託をし、旅行者の利便性確保に努めているところでございます。今後は、これまでの取り組みに加え、例えば宿泊施設と飲食店や商店街をつなぎ、観光客に市内で食事や買い物を楽しんでいただけるような二次交通を確保するといった検討を関係者と連携して進め、観光資源のネットワーク化、多機能融合に努めてまいりたいと考えております。こうした事業の実施によりまして、観光客の滞在を市民が実感する機会が増し、前段の八幡平市は観光地であるという意識も一層高まるものと期待をしているものでございます。
     また、本市は北東北3県の中心に位置しまして、市内に宿泊いただくと岩手県内はもとより秋田県、青森県の観光も楽しむことができます。地理的に恵まれた観光拠点として、近隣自治体や秋田県、青森県といった広域エリアでの連携を図って、観光施策を推進していかなければならないものと認識をいたしておるものでございます。
     次に、質問事項の3点目、安代地区の地域振興についてのお尋ねでございます。まず、1点目のレストランボナンザの借用利用についてでございますが、ご質問のとおり施設の所有は岩手県競馬組合で、八幡平市産業振興株式会社が利用をいたしているものでございます。毎年会社が競馬組合から行政財産使用許可を受けまして、その使用料と光熱水費を負担をいたしておりますが、使用許可を受けているものはボナンザと1階のファストフードラック及び自動販売機の部分でございます。
     ボナンザにつきましては、テレトラック安代がオープンした平成3年12月から、当時の株式会社安代産業振興公社がレストランとして経営をいたしておりましたが、平成23年度からはレストランとしては休業しており、現在は仕出し弁当の製造を行っております。ボナンザの施設を利用した仕出し弁当は、昨年度の実績ではございますが、約1万8,000食、売り上げとして約940万円となっており、年々増加しております。
     ご質問の地域での借用利用についてでございますが、このように八幡平市産業振興株式会社が利用しているものであり、同社の別の施設でかわりになるようなところはありませんので、他に又貸しできない状況であることをご理解いただきたいと思います。
     次に、2点目の今後の地域振興のあり方についてのお尋ねでございます。ご質問にございます地域振興事業計画がどのような経緯で策定され、どのような内容なのかは承知をいたしておりませんが、地域住民みずからが話し合い、地域が主体となって地域の将来像の実現に向かっていくことは、まさにことし4月にスタートしたコミュニティセンター化の目的とするところでございます。
     安代地区では、既に4地区において地域振興計画書が策定をされており、市民の地域振興に対する思いが地域振興計画に反映されているものと承知をいたしております。また、これから策定する地域におきましても、地域総参加で地域振興計画書を策定し、その実現に向け自助、共助、公助、そして協働により取り組んでいかなければならないものと理解しておりますし、その過程において住民力、地域力が向上し、地域が発展していくものと考えておるものでございます。
     以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤直道君) 6番、大森力男君。
議員 大森力男君 それでは、再質問いたします。
     まず、1点目でございますが、コンパクトシティーなりスマートシティー、いわゆる効率のいいまちづくり、あるいは徒歩で歩ける範囲のそういうまちをつくるということで、参考例なのですけれども、先進都市の5都市の中に富山市が選ばれて、先般市長が行って発表したということでございます。これは串だんごといいますが、いわゆる軌道、鉄道上にそれぞれのだんご、まちを形成していくということで、かなり成果を上げて、借金のほうもかなりかさんできているようですが、いずれ電車とか、そういうものまでやっているという状況です。このコンパクトシティーなり、あるいはスマート、いわゆる省エネ型のまちづくり、これはやっぱり今後八幡平市がまちをつくっていく上では欠かせないものと思います。特にまず当面できることは、公共施設を省エネ型の、電力にしろ何にしろ、そういうものに切りかえていかなければならないというふうに考えますが、その点はいかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 市長公室長。
市長公室長 香川 豊君 お答えします。
     公共施設を省エネ型に切りかえるというご提案ですけれども、現在国のほうでは各省庁で予算要求が出されてございます。先ほど答弁の中でもお答えしましたけれども、国土交通省の中ではふるさと集落生活圏という地方創生型、人口減少対策の一環としての施策が提示されてございます。
     これにつきましては、公共施設、例えば旧小学校を診療所とか保育所、図書館に切りかえて、集落とコミュニティーバスでつなぐというような形の政策だったと思います。現在このような形で各省庁のほうで地方創生という形で少子、人口減少化対策の施策が次々と出てきておりますので、地方創生のために最大限4兆円という予算枠、特別枠が措置されているようでございますので、これからは各省庁のそういう来年度の施策を見きわめながら、八幡平市ではどのような形で対応していけばいいのかというのを勉強していきたいなと思ってございます。
議長(工藤直道君) 6番、大森力男君。
議員 大森力男君 人口減少対策で、政府もようやく重い腰を上げようとしております。既に10年ぐらい前から予想はされておったわけでございますが、いずれ今回の臨時国会にこのまち・ひと・しごと創生本部、これをつくって法案を出すと、こういうことで重い腰を上げたということで、これから期待されるというふうに考えております。
     出産とか、子育てとか、地方が求める企業の移転とかというのが新聞に出ておりましたが、今の時点で結構ですので、この政府の考えている本部の考え方、これをおわかりでしたらお願いしたいと思います。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 過疎化だとか、人口減少についての危機感というのですか、問題意識というのは、もう大分前から国においては持っておられたものというふうに承知をいたしております。そういう思いから、特に総務省の事業におきましては、特に過疎債の対象事業というのは非常に広げていただいております。例えば先ほどのご質問の中にもあったと記憶していますけれども、コミュニティーバスも対象にするのだと、医師の確保も過疎の対象にするのだと、さまざまな事業として総務省から打ち出されております。八幡平市においては、そういった事業に即応して、有利な過疎の事業で今までもさまざまな過疎対策を実施してきたところでございます。
     ただ、今回違うのは、安倍総理がまさに公約として地方再生というのを最重点に取り組むのだと、来年度からはそういう政策で臨むのだということが打ち出されております。その総理の政策によりまして、各省庁、先ほどありました国土交通省もそうです、農水省もそうです、厚労省も、全ての省庁で地方再生にかかわる事業をこれから立ち上げようといたしております。その詳細は、皆さんもインターネットでごらんになれるわけですけれども、ただ具体的に、ではどういうものかというのはまだこれから予算編成の過程で、12月末の予算編成までに具体的なそういう要綱というのですか、そういったものが定められてくるものというふうに思っています。今示されているのは、各省庁とも概略的な、こういう趣旨の政策をやりますよと、そういうのが載ってきておりまして、今後それが八幡平市にどの政策がどう確保できるのか、対象になるのかということがこれから年度末から2月ごろまでにかけての国との、県を通じながら、あるいは国と直接のやりとりの中で選択されてくるものというふうに考えております。
議長(工藤直道君) 6番、大森力男君。
議員 大森力男君 そこで、人口問題ばかりやっているわけにいきませんが、いずれ西根地区で2,000人減ったということは、これは事実なわけでございますので、そこにいわゆるメスを入れるといいますか、調査なり、あるいはコンサルに頼んでもいいと思うのですけれども、ただ出生だ、死亡だ、学校終わったから転出だと、これだけではやっぱりいけないと思います。何が原因しているのか、もっと深く調査なり、コンサルに頼んで、ただ田舎だけでは済まない。やはり人がいなくなると何もできなくなるというのが現状なわけでございますので、その辺をもっと掘り下げて、八幡平市にはこういうのが不足している、あるいはこういうのがこれからもっと力を入れてやっていかないと、10年で4,000人ずつ減っていくよというと、増田先生が言ったとおりの人口になってしまうというふうな状況になるわけですので、ここでやっぱり10年になりますから、今までもいろんな手は打ってきたわけですけれども、それとちょっと視点を変えて、もうちょっと変わった人口減少に対する対策といいますか、そういうものの考え方を持っていってほしいと思うのですが、その辺調査なり、そういうふうなものをもっと掘り下げてやってみてはいかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 人口減少の主たる原因は、1年間に残念ながらお亡くなりになる方が400人を若干超える程度がお亡くなりになっています。出生が150人前後です。そこのギャップというのは毎年250名、10年ですと2,500人、自然減だけで。それくらい減っていっているのが実態です。出生と死亡の自然減、これが一番大きいものというふうに思っています。
     若者の定着にかかわっては、議員ご案内のとおり、例えば平舘高校を卒業して就職を希望する人、これの市内に就職する率は約70%です。7割が市内に就職している。それくらい市内の企業の皆さんには大変な努力をいただいて、地元雇用に努めていただいているというふうに認識をいたしております。ただ、例えば地元の高校を終わっても、大学に進まれる方、この人たちの地元就職率というのは、これはもう少ない率になっています。質問の中にもありましたけれども、大学を卒業して、いかにその受け入れる企業が八幡平市にあるのかということだというふうに思いますけれども、そこはなかなかそういう状況にはないということでもございます。ただ、地元誘致企業なんかでも、今大学から毎年2名から4名を採用していく方針ですと、はっきり打ち出している企業もございますので、そういった企業の皆さんにはこれからも市内出身の学生の確保ということは、ぜひ働きかけていかなければならないものというふうに思っております。
     あともう一点言えることは、やはり地場産業ですね、地場産業が元気になってもらわなければならない。そういう意味では、例えば地場の建設関係の……
議員 大森力男君 簡潔にお願いします。
市長 田村正彦君 会社の雇用というのは、ここ5年ぐらいで150名ぐらいふえています。そのほかにも地場の企業で従業員をふやしている人数で350名ぐらいふやしているという実態もございますので、ぜひこれからもそういう実態をきちっと把握しながら、どうすれば地場に雇用が生まれるのかと、こういったことを考えていかなければ、議員がおっしゃるような人口減に歯どめはかけられないというふうに考えていますので、そういった面をきちっと把握していかなければならないものというふうに思っております。
議長(工藤直道君) 6番、大森力男君。
議員 大森力男君 では、人材のほうに市長のほうから入ってもらいましたので、それを聞きたいと思います。
     1つは、高校が1つしかないということですので。ただ、大学が盛岡市に3つありますので、平成24年6月に文部科学省から大学改革実行プランが発表されて、そこでうたわれた大学像の一つが地域再生の核となる大学づくり、COC、センター・オブ・コミュニティーのこの構想の推進ということで、大学が既にこういうふうな地域の核となるような、そのようなプラン、これが既に2年前に発表されております。京都は、まちを外れた山岳地帯から海に向けて、かなりの過疎化が進んでおります。そこで山田知事というなかなか頭のいい知事さんで、人材育成、これを大学とNPOと、それから関係者とで一つの団体をつくりまして、そして人材を51名育成しております。そのような大学を活用すると、そして人材育成をしていかないと、この地帯、盛岡広域圏でもITとか、いろんな新聞上はにぎわしておりますが、いずれ人がいないと何もできない、いわゆる県南と県北の格差がもう既にあらわれてきています。県南は自動車産業から何から、全て向こうに行きます。ここ四、五年前から、県北には企業が来なくなりました。というのは事実なわけでございます。そういうふうなことを考え合わせますと、やはり人災育成、人をまずつくって、そして事に当たっていかなければならないと。いわゆる京都方式がなかなか有効であるというふうに、この名前が地域公共政策士という、120時間だか勉強すればもらえるのだそうですけれども、そういうふうな制度でいずれ京都はやったということでございますが、その辺、大学活用の考えはいかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 先般岩手大学との懇談会というのですか、そういう席がありまして、今度の新たな学長さんも、まさに国のそういった方針を受けて岩手大学としても大きく変わらなければならないと。その変わる目標というのは、一般の4年制大学ではもう無理だと。あくまでも大学院生、これをいかに教育して一般社会人として送り出せるのか、これが大学のこれからの使命になるであろうと。一般の4年制大学から院生をいかに引き出して、それを地域に供給することが地域の活性化につながるのだと、岩手大学ではそういう方針を今年度から打ち出しているということでございますので、そういったことにもぜひ成功というのですか、それが実証されることを強く望みますし、今は八幡平市にそういうIT企業が来なくても、例えば滝沢なり盛岡周辺に来れば、ここから就職できるわけですので、そういう意味では広域的な連携というのは、演壇からも答弁しましたとおり、広域でこういった問題に取り組むということはこれからももっともっと大事になってくるのだろうなというふうに考えております。
議長(工藤直道君) 6番、大森力男君。
議員 大森力男君 それでは、(3)のいわゆる税収減は、これは当然なわけですが、特に社会インフラが一斉に老朽化すると。去年総務常任委員会で神奈川県の秦野市を視察したわけでございますが、そこでは全国に白書をつくれということで、いろんなけしかけをしておりますが、その中で八幡平市は数十年後に98億円の資金が不足するというシミュレーション、これを出していただきました。これはかなり難しい方程式で、確かにそのとおりで、既に岩手県でも取り組んでいるところがありますが、いずれその方向に向かっていかないと、アメリカの自動車の崩落とか、笹子トンネルの崩落事故とか、いろんなのがこれから起きてきます。そういうのを、やっぱりインフラの一気に来る、それに対する、あるいは八幡平市も合併していますから、過剰に抱えている箱物、各町村単位にそれぞれ箱物があります。それを今度は維持していかなければならないと、こういう時代が10年、20年先には待ち構えております。そういうふうなことをやっぱり念頭に置きながらまちづくりを進めていかないと大変になると思いますが、その辺はいかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 ちょっと聞き逃したのですけれども、八幡平市は何年後に98億円の欠損を生ずると。
議員 大森力男君 一応あのときで30年か40年ぐらいのところだったと思います。数十年後と言いましたけれども、それ見てみればわかりますが、自分のところのも出していて、そしてそれの方程式に当てはめて八幡平市のシミュレーションしてもらったと。確かにあのときの話を聞いたら、そのとおりの100億円の不足が生じるような算式でした。
市長 田村正彦君 非常にショックな算式なのですけれども、たった40年後には100億円の欠損を生ずるということになると、これは大変な問題だというふうに思っていますし、いつも議会でもお話し申し上げているとおり、やはり将来20年後、30年後を見越した財政運営というのをやっていかなければならないということを基本に、日々の年々の予算編成というのをさせていただいております。そのためには有利な借金、いわゆる過疎債、あるいは合併特例債、こういったものも延長していただいていますので、十分に有効に利用しながら、将来の負担がふえないように議会にもお示しいたしておりますとおり、今現在のところ将来負担比率もたった1桁台で今推移しておりますので、何とか将来にそういう負担がかからないような財政運営をしていくということで、今頑張っているところでございます。
     それと同時に、議員から一般質問でご指摘をいただいたとおり、橋だとか、道路だとか、施設だとか、ご指摘のとおりたくさん古い、まさに修理、補修が必要なものがたくさんあります。これは昭和30年代、40年代にどんどんインフラ整備した、その施設が老朽化しているということは当然事実でございます。これをいかに負担が一気にかかるのではなくて、平準化をして1年1年の負担が少ないように運営できるかということで、橋梁の長寿命化調査、あるいは施設の管理調査、こういったものを今まさに手がけておるということでございますので、その数字をもとに後期の総合計画というのも、当然それを視野に入れた後期の計画をつくっていかなければならないというふうに思っておりますので、ぜひご理解をいただきたいというふうに思います。
議長(工藤直道君) 6番、大森力男君。
議員 大森力男君 それでは、4点目の公有地の有効活用、これは当然そのとおりなわけですけれども、公民連携、これで現在は有利な過疎債なりを充てるということで、それはそれで結構だと思いますが、先般新聞に出たのですが、久慈市が「あまちゃん」であそこの駅前をやるようなのですけれども、公共事業の申請はやめたと。やめたというよりも、見直すということでPFI、これもひっくるめて考え直すと、こういうふうに新聞に掲載されておりまして、びっくりしたところなのですけれども、この有利な過疎債は当然いいと思いますが、合併特例債もそうですし、いずれなくなります。そうなると、やっぱりそういうふうな民間との協力、これも特に箱物の場合には考えなければならない。考えていくほうが有利だというふうに思いますが、その辺の考えを伺います。
議長(工藤直道君) 企画総務部長。
企画総務部長 小野寺 浩君 おっしゃるとおりPFIという方式につきましては、非常に新しい考え方で、従来からあったわけですけれども、そういった形で一応研修もしてまいりましたが、やはり今のところ現制度の起債とか補助制度を使ったほうが将来的に負担が少ないという考え方で進めております。したがって、先ほど市長からお話ししましたとおり、有利な起債があるうちはそれで通したいと。その後に、起債の対象外になりましたならば、当然民間のよい考え方、あるいは知恵をいただいて、そういったものに取り組んでまいりたいと、そう考えております。
     以上です。
議長(工藤直道君) 6番、大森力男君。
議員 大森力男君 それでは、次の地域経営戦略のほうに参りたいと思います。
     特に市長から各市町村間で取り合いという話も出ましたが、いずれそういうふうな状況に現在はあるし、これからは人口がどんどん減っていきますので、そういう状況になると。競争の激化が予想されます。
     そこで、コミュニティセンター化も市長の考えの一つだったと思いますし、このようないわゆる地域ビジョンといいますか、こうあるべきだと、大更はこうあるべきだ、平舘はこうあるべきだ、田頭はこうあるべきだというふうな、そういうふうなことを地域によってそういうものを定めて、そしてそれを観光なり、いろんな分野と融合、いわゆるネットワーク化しながら進めていけばうまくいくのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 私は、合併当初から常に申し上げておりましたけれども、合併したからといって全部均一な地域振興というのはないだろうと。やはり旧安代は安代、松尾は松尾、西根は西根、それぞれ歴史を持ってきたまち、地域であります。そういった歴史をいかにもっと高めてもらうか。例えば安代の場合は林業、花、そしてまた地場の小さいながらも一生懸命頑張っていただいている製造業の人たち、こういった人たちがもっと高められるような政策展開、松尾の場合はやはり地熱とか観光、自然エネルギー、そういったものをいかに高めていくか、あとは旧西根の場合はかつて松尾鉱山の恩恵を受けた大更地域のあのにぎわいを、あそこまではいかなくても、もう一度取り戻してコンパクトなシティーづくりと、こういった一つ一つめり張りのあるような政策展開をしていかなければ、合併したからといって、みんな一緒くたに平準化するのではなくて、それぞれの特徴を生かせるような政策展開というのは絶対必要だし、そのことが地域の振興につながるものと、そのように考えているものでございますので、今後も後期の総合計画においてはそういった方向で考えていきたいというふうに。
議長(工藤直道君) 6番、大森力男君。
議員 大森力男君 それでは、2のネットワーク化で盛岡駅から二次交通をやっているということですので、その状況、それを簡潔にお願いします。
議長(工藤直道君) 商工観光課長。
商工観光課長 小山田 巧君 お答えいたします。
     盛岡駅から現在1日1往復ということで各施設を、デマンド方式でございまして、予約をとりまして運行しているものでございまして、盛岡駅を発ち、八幡平温泉郷、安比高原、そして新安比温泉というふうに往復しているというような状況でございまして、利用の状況は去年よりも少し上回ってきておるというような状況でございます。
議長(工藤直道君) 6番、大森力男君。
議員 大森力男君 それでは、最後になりますが、レストランボナンザ、これは聞いていました。1万8,000食、有効利用されておりますので、それはいいと思いますし、頑張っていただきたいと思います。
     それで、2の今後の地域振興のあり方でございますが、いずれ人が集まる、魅力のある地域形成、これが必要であるというふうに思いますので、いろんな交流人口のことで数年前からやってきておりますが、その地域のための活動、これを強めていかなければならないし、やっぱりそこがいわゆる八幡平市に欠けている原点といいますか、おとなしいといいますか、人がいいといいますか、そういうのではなく、人を集めて活性化するような、人材を育成して、そしてそれを高めていって、よそから人に来てもらうというふうなことが肝要と思いますが、最後にその点についてお伺いします。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 まさに議員おっしゃるとおり、地域力をつける、地域の発想をその地域の活力につなげると、そういったことを目標にして地域コミュニティセンターというのを設置させていただきました。少ないながらも自由裁量で使える予算措置もさせていただいております。そしてまた、アイデアによってはそれを超える、例えば1,000万円、2,000万円かかるようなアイデア、地域活性化のためにはこれはどうしても必要なのだというアイデアがあったら、それはそれで総務省と直接かけ合って、国の事業をそこに投入すると、こういう手段もありますので、ぜひ地域のコミュニティーのアイデアというのですか、そういったものをこれからはこのコミュニティセンター化を機にどんどんと議論、討論をしていただければなというふうに思っています。
            (議員 大森力男君一般質問席降壇)
議長(工藤直道君) これで大森力男君の質問を終わります。
     ここで11時15分まで休憩します。
                                    (11時02分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(工藤直道君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                    (11時15分)
議長(工藤直道君) 次に、通告順位2番、渡辺義光君。
            (議員 渡辺義光君一般質問席登壇)
議員 渡辺義光君 議席番号7番、新政クラブの渡辺義光でございます。さきに通告しておりました3点について質問いたしますので、よろしくご答弁お願いします。
     八幡平市合併以来最大の懸案事項でありました待望の新庁舎が間もなく完成し、移転が間近となり、現庁舎での最後の定例会となりました。昭和63年2月、現庁舎の開庁式が盛大に行われ、以来26年間、西根町役場、そして合併後の八幡平市役所として住民福祉の向上と市の限りない発展を目指し、この議場では幾多の議論を闘わせ、議会と市が一体となった行政運営に努め、多様な役割を果たしてまいりました。私は、この議場の当局側の座席に11年間、そして議員席に4年間、合わせて15年間お世話になりました。この間、市長を初め議員各位の温かいご支援とご指導をいただきました。今までの数々の教訓を胸に刻みながら、新庁舎の議事堂に発展的に引き継いでいきたいと、そういう思いで質問席に立たせていただきます。
     それでは、質問事項第1点、安心、快適、利便なまちづくりについてでございます。東洋経済新報社が発表した第21回全都市(全国791都市)住みよさランキングで、当市は総合で669位にランクされています。県内14市では、総合で11位、住居水準充実度は全国で60位で、県内ではトップ、安心度は同じく100位で上位を占めております。利便度、快適度、富裕度はいずれも全国700番台で、最下位クラスであります。平成26年7月22日の岩手日報の記事でございます。上位にランクされれば、市のイメージがアップし、郷土の誇り、定住促進、交流人口拡大と、まちづくりの戦略に大きな効果があると考えています。同調査の評価と今後のまちづくり構想についてお伺いいたします。
     @、総合順位と安心度、利便度、快適度、富裕度、住居水準充実度、5項目を評価し、分析し、安心、快適、利便なまちづくりをどのようにグランドデザインする考えですか。
     A、文化、文化財も含みます、芸術など、心の豊かさやおもてなしの心を生かしたまちづくりの方策と、実践活動をどう進めていくお考えですか。
     2項目め、八幡平観光ガイド養成並びに展望台整備についてです。この件につきましては、9月11日、八幡平の頂上を初め周辺の現場を踏査してまいりました。市内の観光ガイドは、4団体ほど登録されていますが、国立公園八幡平圏域は八幡平自然散策ガイドの会、会員15人が主体となって観光客に山の魅力や高山植物などを広く紹介し、案内しております。近年同会は高齢化などで会員が減少し、継続活動が憂慮されてきております。八幡平観光ガイド養成と展望台の早期整備についてお伺いいたします。
     @、観光バスや散策バス観光客の要望に応えるためのガイドの役割と養成や支援をどう考えておられますか。
     A、八幡平頂上の展望台は解体され、3年ほど経過していますが、いまだに整備の様子が見えません。県や市の対応と早期整備の考えはいかがですか。この件は、入札したということで看板が出ていましたので、余り詳しくなく、簡単に説明願います。
     3、新庁舎移転後の西根総合支所窓口サービスと施設活用についてでございます。@、現庁舎の来庁者数の実績をお知らせください。新庁舎移転後の西根総合支所に保健師を配置してほしいという地域の市民要望が多数あります。高齢者、障害者、子育て親子等の保健、福祉の相談窓口の充実と要望にどう応えるお考えですか、伺います。
     A、庁舎移転後は現庁舎及び市民センター利用者は激減すると述べていますが、今後の施設の多角的、効果的な活用が急務であると考えております。
     以上、3項目について質問いたします。よろしくご答弁をお願いします。
議長(工藤直道君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 渡辺義光議員の質問に順次お答えをしてまいりますが、冒頭ご発言がございました。私にとっても6年間そちらの席に座り、9年間この当局席に座っている者としては、今議会でここでやることがなくなるということに対しては、非常に感慨深いものがございます。順次お答えをいたしてまいります。
     まず、大きな1点目の安心、快適、利便なまちづくりについてのお尋ねでございます。最初に、住みよさランキングについてでございますが、議員ご承知のとおりこのランキングは、東洋経済新報社が公的な各種統計データをもとに、一定の項目について採点の上、順位化をいたしているものでございます。例えばランキング上位である居住水準充実度の場合は、持ち家の世帯比率と住宅の延べ床面積がその根拠指標となっております。したがって、2階建てなどの持ち家率が高ければ順位が上がります。また、安心度は病院の病床数や介護施設、保育所の定員数、出生数が指標となっております。当市の場合は、出生率は高いとは言いがたいわけでございますが、病院を初めとする指標対象施設は充実をいたしていることから、上位にランクされたものと推察をされます。
     また、ランキングが下位である利便度につきましては、大型店舗面積と小売業の商品販売額が指標となっております。これは、都市部のように大型店が多数あり、各商店の販売額も高ければ必然的にランクが上がるものでございます。快適度は、転入転出の人口比率、下水道の普及率、新設住宅の着工数などがその指標となっておりますので、人口が増加し、加えてその転入者が新築の家を建てれば、おのずと順位が上がる仕組みとなっております。富裕度は、財政力指数、所得額や税収額を根拠といたしております。このために、例えば利便度におきましては商業施設のみがその指標となっておりまして、交通手段や情報通信網の整備などの指標は反映されているものではございません。また、ランキングが高かった安心度にしても、これまで他自治体に先駆けて実施した子供たちの医療費助成であったり、あるいは消防、警察の体制や救急搬送の対応など、採点項目として取り上げてもいいのではと思われる項目も多数ございます。
     このように、今回の住みよさランキングは、本年7月22日発行の岩手日報の記事にもありましたとおり、県庁所在地のベッドタウンとして人口が流入し、教育や商業関連施設の立地が進んでいる都市が上位に位置づけられる仕組みとなっているように考えております。確かにランキングにより人々の注目を浴びるということに関しては、一つの効果があるものと否定はいたしませんが、このランキングはさきにも述べましたとおり一部の統計データをもとに行われているものであると、そのような認識をいたしております。
     次に、文化や芸術など、心の豊かさやおもてなしの心を生かしたまちづくりの方策や実践活動についてのお尋ねでございます。市内には、市指定のものを初めとした有形、無形の文化財のさまざまな伝承活動や文化芸術愛好者によるサークル活動が活発に行われており、市芸術祭や地域のコミュニティセンター主催事業などの機会を捉えて発表の場を多数設けてきたところでございます。
     こうした活動につきましては、ご案内のとおり東洋経済新報社の住みよさランキングの算出方法には一切含まれておりませんが、地域のまちづくりを進めていく上で、こうした心の豊かさを生かした活動はこれからますます重要さを増していくものと認識をいたしております。
     地域の特色ある文化、芸能活動を盛り上げるには、日ごろの成果を発表する場が欠かせないものと認識をいたしております。先般8月23日に行われました岩手県民俗芸能フェスティバルに民俗芸能の保存、伝承活動に意欲的に取り組んでいる本市の浅沢神楽が出演をいたしまして、日ごろの活動の成果を披露したことは、特筆に値するものと考えております。今後も市芸術文化協会を初めとした地域の文化団体との対話をしながら、実践活動を支援してまいりたいと考えております。
     次に、大きな2点目の八幡平観光ガイド養成、展望台整備についてのお尋ねでございます。1点目の八幡平観光ガイドにつきましては、ご質問にございました八幡平自然散策ガイドの会のほかに岩手山岳ガイドクラブ、八幡平市山岳ボランティアガイドの会及び山岳ガイド歩っ歩企画の計4団体が活動いたしております。参加人数や時間、登山ルートによってコース及び料金を設定いたしまして、八幡平市を訪れる皆様をご案内をいただいているところでございます。
     八幡平自然散策ガイドの会におきましては、高齢化によって会員が減少いたしまして、活動の継続が憂慮されているとのご指摘でございますが、市といたしましても同様の認識でございまして、八幡平の魅力や高山植物などを観光客に紹介するガイド育成は、観光推進の課題であると捉えておるものでございます。各ガイド団体へより一層の後継者育成への努力をお願いするとともに、市といたしましても一般社団法人八幡平市観光協会など、関係団体と協議を進め、ガイド養成のための事業について検討を進めてまいりたいと考えております。
     2点目の八幡平頂上の展望台についてお答えをいたします。八幡平山頂の展望台は、老朽化のため平成24年に解体撤去されております。山頂展望台からの景色をごらんいただけなくなったことに加え、再築のため準備した資材を山頂周辺に保管する状況が長らく続き、多くの観光客、登山者からも早急な対応が要望されておりました。市や一般社団法人八幡平市観光協会では、機会あるごとに県に対して山頂展望台再築を要望してまいってきたところでございますが、入札が不調に終わるなどでなかなかめどが立たない状況が続き、現在に至っておりますが、このたび県執行の入札で請負業者が決まりまして、9月3日に工事請負契約を締結し、9月4日から11月17日までの工期で八幡平山頂展望台の再築工事が施工されることとなりました。これを機に、より多くの皆様から八幡平を訪れていただき、すばらしい自然景観を楽しんでいただきたいと考えておるものでございます。
     次に、大きな3点目、新庁舎移転後の西根総合支所窓口サービスと施設活用についてのお尋ねでございます。1点目の現庁舎の来庁者数実績についてのお尋ねでございますが、本庁舎は平成20年8月20日、水曜日でございますが、窓口延長日に午前8時30分から午後7時30分の間で、松尾総合支所は同日午前8時30分から午後5時15分の間で来庁者窓口アンケートを実施をいたしております。アンケート実施項目は、性別、居住地、交通手段、担当課、用件、滞在時間の6項目を調査をいたしております。その結果、1日当たりでは窓口アンケート回収数が本庁舎が289名、松尾総合支所が83名という結果となっております。また、平成22年1月4日から9月30日の9カ月間、総合案内窓口における調査実施の結果、1日平均では最も少なくて7月と8月では158人から、最も多くて3月の348名となっております。
     次に、新庁舎移転後の西根総合支所に保健師を配置してほしいという市民要望が多数あると。高齢者、障害者、子育て親子等の保健、福祉の相談窓口の充実と要望にどう応えるのかというお尋ねでございます。保健師の配置につきましては、現在松尾総合支所、安代総合支所において保健師を配置していないところでございます。高齢者の相談窓口としては、市役所健康福祉課内に八幡平市地域包括支援センターが設置されております。この地域包括支援センターは、高齢者が住みなれた地域で生き生きとした生活を送るために、介護サービスや福祉、医療、権利擁護など、さまざまなサービスを包括的、継続的に提供していく必要があることから、高齢者の生活を支える総合機関として設置をされております。
     そのブランチとして、中枢から分かれて活動を行うところとして、市内5カ所に社会福祉法人との業務委託契約により設置されておりまして、西根地区は西根ブランチ、西根在宅介護支援センター、西根北部ブランチ、西根北部在宅介護支援センターの2カ所が設置をされておりまして、円滑な対応が行われているところでございます。また、各総合支所は地域振興課に地域振興係及び市民福祉係を配置いたしまして、住民、福祉関係等の申請受け付け、交付及び窓口相談業務を行っております。
     現在は、高齢者、障害者、子育て親子等の保健、福祉の相談内容が複雑となっておりますことから、本庁担当課において専門スタッフを配置し、総合支所窓口との連携のもと、一元対応をとることといたしているものでございます。西根総合支所においても、他総合支所と同様の取り扱いとし、新庁舎開庁後、来年度末までの間の動向を検証した上で、必要な対応を考えているところでございます。
     次に、2点目の現庁舎関係施設の活用についてのお尋ねでございますが、庁舎移転後の現庁舎の活用につきましては、庁舎建設基本計画において、広域的団体の活動拠点、市民活動、学習施設としての活用、農林業関係事務所など産業振興の拠点としての活用、また各種団体、広域事務組合などの事務所としての活用など、その方向性を示しております。
     このようにさまざまな活用方法が考えられる中で、当面は市の西根総合支所としての機能を配置するほか、現在新岩手農協の中央支所の誘致に向けて働きをしているところでございます。現庁舎は、国道282号沿いであることや高速道路へのアクセス性、駐車場の広さなどの利便性を備えておりますことから、有効活用いただけるように引き続き各方面に働きかけてまいりたいと考えております。
     以上で演壇からの答弁にかえさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 住みよさの全国ランキングですが、いろんな一般的なデータを用いて数字的にあらわしたもので、県庁所在地とか都市部が有利だということですけれども、安心度100位、そして住居水準60位は、全国この数字ですから、立派なものだと思います。ただ、利便度、快適度、富裕度は700番台で、私はこんなに低いとは思わなかったのです。そのためにも、これはハード的な、あるいは数字的なものでございますけれども、ソフト事業も進めたいというのが2番のほうの質問でございます。
     評価している対象の今まで18年から27年までの総合計画があったわけですが、これを踏まえてこういう評価をどう取り入れて、28年度からの第2次の市総合計画に反映していく考えかお聞きしたいと思います。
議長(工藤直道君) 企画総務部長。
企画総務部長 小野寺 浩君 いずれ渡辺議員さんご質問の住みよさランキングについて、あるいは自治体サイトランキング、総務省による決算の統計上のランキングとか、あるいは全国地域番付、それから経済ランキング等、いろいろあるわけでございまして、それぞれのある一定の指標を計算しているというのが項目のランキングであります。その項目も一定ではありませんので、どの視点で、あるいはランクづけで行政のグランドデザインを組むかは、各地方公共団体の考え方であります。市長がお答えいたしましたとおり、否定はしませんが、一定の一部統計データと認識しており、住みよさランキングは一つの効果はあるかもしれませんが、あくまでもデータとして考えておりますので、その辺につきましては総合計画の見直し時点では、そういった数字もある程度くみして検討してまいりたいと、そう考えております。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 調査手法がいろいろ異なるわけですけれども、そういう全国の皆さんはこのデータを、さっき言ったいろんなデータありますが、それも見て、八幡平に来たいな、あるいは誘致したいなとか、いろんなのが参考になると思いますので、ぜひいろんなランキングの資料を分析、解析して、それも次期の総合計画のほうに、あるいはまちづくりの各計画にも、それを上げるための方策をしていただきたい考えでございますので、各種計画もあります。いずれこういうような具体的ないろんな数字が出ていましたので、それを取り入れてやっていただければありがたいと思います。
     少なくとも10年、30年後ペースの大きなグランドデザインを考えていただかないと、まちの将来が、さっき大森議員からもいろんな将来的な負担等もありましたが、そういうような将来を見通した人口対策あるいは観光客の誘致、まちづくり、話題性のあるイメージをつくっていただきたいと思います。
     市総合計画では、「農と輝の大地 岩手山・八幡平・安比高原の恵みに満ちた、交流新拠点をめざして」、こういうすばらしいイメージもありますので、このよさで皆さんがイメージするわけですので、それらを取り入れて、各課の計画もありますので、それに反映して分析していただくようにしていただきたいのですが、もう一度お願いします。
議長(工藤直道君) 副市長。
副市長 岡田 久君 お答え申し上げます。
     先ほど企画総務部長が申し上げましたけれども、さまざまなところでさまざまな評価がされていると。例えば観光地を一つ見ても、どこそこの観光地が一番評価が高いとか、さまざま観光地、それから会社によりましてもそれぞれコンサルといいますか、研究所でも出してございます。いずれ評価につきましては、どれが市として高い、高いものについてはやはりそれを伸ばしていかなければならないと思いますけれども、この評価の中には例えば3万人程度、全国の市で見ますと京都とか、大きな市もございます。そういう中で、やはり3万人、それから置かれている地域等を踏まえ、ある意味では類似性等も踏まえた中で、総合計画の中でどうあるべきかというのは検討されていかなければならないということもまたご理解いただければ、よろしくお願い申し上げたいと思います。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 よろしくお願いします。合併10周年も間近ですし、待望の新庁舎も完成します。ぜひ10年、30年後のグランドデザインを描いた、郷土に誇りを持って、歴史文化をしっかり受け継いでまちづくりをしていただきたいと思いますし、市長の経験豊かなリーダー性を発揮して、一丸となって私たちも努めていきたいと思いますので、以上でこれは終わります。
     それから、文化芸術など、心の豊かさやおもてなしの心のまちづくりでございますが、浅沢神楽が県民会館で発表されておりますし、発表の場が欠かせないということで、市長は大更の懇談会でもぜひこの文化活動を進めたいということでありましたが、就任以来そういう考えでございました。大更に行ってもお話しされていましたが、文化会館ももう少し早く進むのかなと思っていましたが、当初からおくれて中期計画に位置づけられて、大更の人たちも、市長がしゃべるのはちょっと違うなということを後で話ありましたが、ぜひこういうおもてなし、あるいは芸術、心の豊かさを進めるためにも、文化会館のことについてもう一度お聞きしたいのですが、早める考えなり、あるいはそういうような情勢が変わってきましたので、当初から中期で変わって、またもう少し進めていただければありがたいなと思いますが、お願いします。
議長(工藤直道君) 副市長。
副市長 岡田 久君 お答え申し上げます。
     文化会館につきまして、議会でもさまざまなご質問をいただいてございますけれども、例えば文化会館、ステージがあって、照明施設があって、座席があると言えばそれまでなのですけれども、そういう中でどのようなものをやっていくのか、それから例えば既存の施設があるわけなのですが、そことの差別化といいますか、どういうふうなのをやっていかなければならないかと、そういうことも含めて総合的に検討していかなければならないものというふうに、たしか議会で市長が答弁してきたというふうに考えて、そういうふうに受けとめてございます。
     いずれにしましても、施設を建てるということが目的ではなくて、その中でどのような発表の場を設けていくのか、そして例えば近隣のまちも含めて、ある意味では交流的な立場の中でどのようなものを取り入れていくか、そういうふうなソフト的なものも含めて、総合的に検討していかなければならないものというふうに考えておりますことから、やはりもう一つ大きな問題は、財源の問題もございます。また、維持費の関係もございます。専門的な知識といいますか、専門的な技術が必要になってまいりますので、やはり慎重にこれは検討してまいらなければならないものということで、前倒しということよりは、まず市民の方々の安心、安全なまちづくり、そして地域振興というものを考えて、その中でやはり文化会館につきましても優先度を踏まえて検討していかなければならないものというふうに考えておるところでございます。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 当初より大分後退して具体的に進みましたが、経済的なものとかいろんなのかかります。私も盛岡とか、この辺の舞台は全部踏ませて、実情わかっておりますので、ぜひ後退しないで、おもてなし、あるいはこれから物よりも心の豊かさ、あるいは見えないものを大事にする、そういうような人たちがふえております。そういうような拠点となるのが文化会館ですし、文化会館と同時に活動もコミュニティセンター、あるいは地域振興課、教育委員会も含めてですが、ソフト事業も高めていって、この認知度をさらに向上させていただきたいなと思っていました。では、余り後退しないで、前にも少し文化会館の構想は着手してやりますと言ったけれども、またちょっと延ばされて、その取り組みなり、検討なりをしていただければ私も理解できますけれども、答弁ごとにこうだこうだといろんな言いわけが出て、動いていないというのが私の言いたいところなのです。その辺をきちっと捉えて、動いて、実際に活動して、こうだよというのが見える形で示していただければありがたいと思いますので、よろしくお願いします。
     やっぱりこういう厳しい状況で、私は建物とか空き家ばかりでなく、人間の心まで沈んで暗くなっているような感じがします。人間の心を明るく豊かにするのは、芸術文化活動でありますし、おもてなしの心であろうと思いますので、おもてなしの心、あるいはいろんな形でも、国体等も来ますし、あるいは市民憲章等でもそういうような形で皆さんで市民一丸となって、市で音頭をとって、あるいはコミュニティセンターでやるような形で進めていただければありがたいと思いますので、この項目についてもう一度お願いします。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 文化会館への取り組みについては、動きが見えないというお話を頂戴しましたけれども、決して動いていないのではなくて、文化会館を建設、運営、経営するためには従来の手法ではだめだろうということで、議会でも申し上げましたけれども、やはりこの経営、文化活動にたけた経営者、こういうふうな人を、経営者なり団体なり、そういったものをきちっと捉えた上で建設に当たっていかなければ、ただ建てた、はい、お客さん来てくれでは、全く無駄な箱物になってしまいますので、そういった意味ではしょっちゅうというのですか、常に八幡平市に来て文化会館というものをこの地域に根差した文化の殿堂として経営できる人がいないかと、そういう働きかけは何十遍といろんな団体にお声がけをさせていただいております。ただ、それが、はい、わかった、では八幡平市に行ってやりますというのがまだ見つかっていないというのが実態でございますので、これからもありとあらゆる機会を捉えて、そういったこのすばらしい自然に恵まれた八幡平の地で文化会館経営に当たっていただけるような、PFIの問題もありますし、そういったことも含めながら、これからも鋭意検討していきたいし、とにかく合併協定の中にも触れられている案件でもございますので、そういったものに積極的に取り組んでいければなと、いきたいというふうには考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 先ほど大森議員さんからもありましたが、七時雨物語のブランド化というようなことで、私もまちづくりにはこのストーリー、あるいはブランド化、あるいは物語性が必要だと思います。ぜひこういう観点を生かして、文化財のほうも教育長にも質問していましたので、そういうようなのを生かしながら物語をつくればいいなと思っていました。例えばこの前「瀬織津姫物語」というすばらしい上下巻が発刊され、私も出版パーティーに行ってきました。これは水の神様で、お不動さんのご神体、守護神なわけですが、そういう水に関する七時雨の分水嶺とか、あるいはいろんな形で物語つくるとおもしろいなと思っているのです。まちづくりのストーリーとして物語性を歴史文化、あるいは現状を入れたのを構想していただければありがたいと思いますので、これは要望です。
     そして、どこかですか、方言でおもてなしをしているというようなまちもございました。これはちょっとそれるかもしれませんが、私市役所に来て、朝間から「お疲れさまでした」と言われるのはちょっと異様に感じているのです。私がいたときは、「お疲れさま」と言わなかったけれども、朝間に「お疲れさまでした」と言うのが随分広がっているのですよね、市役所の職員が言うから。ちょっとそれは異常だなと思ったりしていましたが、マナーとか、おもてなしの心で、「おはようございます」でもいいけれども、いつも来たとき、朝から「お疲れさまでした」と。ちょっとこれは職員に教えているのか、けさも言われましたけれども。そういうような小さなことですけれども、市役所でそういう言葉遣いなり、接待すると、全部市に広がっていくのです、こう言うものだなと思って。私が現役のときは、「お疲れさまでした」と言わなかったけれども、そういうのは接遇なりあれで、そういうふうに指導なりなさっているのかどうかお聞きします。
議長(工藤直道君) 総務課長。
総務課長 松尾 亮君 お答えいたします。
     職員の接遇の研修については、新採用の職員の方々、新採用研修等でも受けておりますし、何年かした職員についても、全員ではありませんが、出ていただいているところです。丁寧な対応ということで、そういうお言葉を使っているという状況であります。それを皆さんで使ってくださいという指導等は特にしていないものですが、ちょっと異様だというところであれば、改めるような形で今後気をつけていきたいと思いますので、ご理解のほうよろしくお願いいたします。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 張り切って議会で質問するときに「お疲れさまでした」と言われると、何か朝間から疲れてきたのかなと。ちょっとその使い方、私は異常だとずっと思っていたのです。昔私たちがいたときは、「へっちょはかせやんした」と言ったのだよね。これは上司から部下に言うのと、そういうふうな使い方もある。ご苦労さんというのは、多分部下から上司には言わないと思いますし、そういう「へっちょはかせた」というのも下のほうに言う言葉ですので、非常に方言のまちおこしも珍しいし、おもしろいなと思って、一言おもてなしの心ですから、余り疲れさせないように、元気にして朝のご挨拶をしていただきたいと思いますので、ご検討してみてください。どういうような経緯でこうなって広まっているのか。
     文書も挨拶もですけれども、市役所で使うと、間違った文書を書いている団体もあるのです。言葉も同じです。だから、市役所の職員が率先してそういうような言葉なり、作法なり、地域に飛び出して活動すると、まちがさらによくなると思いますので、副市長からお聞きします。
議長(工藤直道君) 副市長。
副市長 岡田 久君 大変申しわけございません。「お疲れさまでした」というのは、一般的にはやはり会議が終了して、例えば帰られるときとか、一つの区切りの中で「ありがとうございました」という意味合いを込めて、一般的にはそのような形でと受けとめてございますけれども、朝一番に会って「お疲れさまでした」というのは、何が疲れているのか、私の顔が疲れているのかというふうに勘違いされると思います。
     いずれにしましても、言葉遣いにつきましては、今回は議会でのご指摘であったわけなのですが、できればそういうふうな、やはりこういうことはなというふうなことがございましたら随時、気をつけておりますけれども、やはり直ちに直していかなければならないということも考えておりますので、どうか違和感がありましたらご指摘いただければ、すぐに対応してまいりたいというふうに、お願い申し上げたいと思います。
     もう一つは、文書でございますけれども、確かに議員ご指摘のとおり、ふだんは使わない言葉が文書内にあることがございます。というのは、1つの言葉の流れでつくっている文書ですけれども、一つ一つの意味を込めた場合は、やはり不適切な意味合いをそのまま使っているというのは、目につくたびに指示をしまして直しているところでございますけれども、課長決裁で回る文書もございますことから、これについては庁議等で、やはり文書については吟味して発行してほしいというのは指示してまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 では、そのようにお願いします。
     市役所で発行する文書なり挨拶というのは、みんな模範でそれが広まっていきますので、誤った使い方をずっとしている例もございます。その辺、よろしくお願いします。
     それから、ガイドのほうに入りますが、私も行ってガイドさんの案内を葛巻の小学校の子供たちと一緒に聞いてきました。なるほどな、ガイドがあって理解が深まるし、また訪れたくなるなというような感じがしました。特に観光ガイドの散策ガイドでは、「八幡平旅情」も歌ってサービスしていました。私は2番の好きなのは、青い鳥も飛んでくると、足元に青い鳥があるのです。この歌詞にありますよね。青い鳥がどこかにあるのだと探したというのがチルチル、ミチルですけれども、自分のそばにあったということです。これは、私の言う足元、地元学を進めてほしいというのがガイドの役目です。
     ぜひ育成したいということですので、このバス、この日は3人乗ってきましたが、ガイドさん2人待っていたのです、観光ガイドが。なければそのままですし、あれば案内するということで、要望に応じてではないのです、この散策バスは。だから、何か不合理だし、あるいは油代程度はいただいているそうですけれども、ぜひこのガイドを養成して、まちのイメージと、そして八幡平のすばらしさをアピールして、リピーターをふやしていただきたいと思います。八幡平もそうですし、特に28年から国民の祝日「山の日」ができます。それまでにぜひ整備なり、そういうような醸成づくりをしていただきたいと思います。
     ガイドでは、名ガイドと言われました田村初太郎さん、ああいうようなガイドさんからもっと聞いておけばよかったなと思っているのです。私もガイドの養成講座を受けましたけれども、断念しました。3年、4年かかるのです。ぜひこの計画で来年度もガイドを養成していただくように、観光協会とご検討願いたいと思いますので。
     それと、自然と文化系がありますが、町なかガイドもありますので。私も実は町なかのガイドやっているのです。そちらの養成も、関連ですので、商工観光課長さんからお聞きしたいと思います。
議長(工藤直道君) 商工観光課長。
商工観光課長 小山田 巧君 お答え申し上げます。
     まず、山岳系の自然ガイドのほうでございますが、これにつきましては観光協会と打ち合わせをしており、養成講座等、計画に盛り込むことで補助金等も検討しておるところでございます。それで、高齢化しておるというような実態もございましたので、調査いたしましたところ、自然ガイドの会の方が最も人数が多いわけでございますが、大きくは退職後ガイドの道を志されているというような方々が多い関係で、どうしても平均的に年齢が高いというようなこともございます。
     また、一方では岩手山岳ガイドの会とか、歩っ歩企画とかというふうなペンションのオーナーさんというような方々がやられているようなこともございますが、こちらのほうは総体的には若いというふうに言えるかと思います。また、山岳ボランティアガイドの会は、これは八幡平市山協のほう、まさに山を愛する方々で構成されておりまして、こちらは割と若い方から年配の方まで年齢幅があるというような状況でございます。
     それから、ご質問にございましたまち歩き等の関係でございます。これにつきましては、先進的に取り組んでいる事例もございますが、当市の場合今取り組んでおりますのは、歴史街道のほう、津軽街道を中心としたほうのガイド養成、これ文化庁の補助を受けて鹿角街道まちづくり実行委員会のほうで取り組んでおる状況でございまして、今年度10月18日にモニターツアーも行うということで計画しておるところでございますので、こういったようなのをてこにして進めてまいりたいというふうに考えてございます。
     以上でございます。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 ぜひ街道もそうですし、平舘の石川啄木の父祖の地とか、あるいはいろんな町なかというのはそういう意味ですので、それも含めて拡大していけばありがたいなと思いますので、これは要望します。
     それから、広報にも原稿が来ていました。八幡平の、あるいは十和田国立公園の観光というのが余り動きが見えないよということで、地域のことはもちろん大事ですが、全国から注目してもらっているよいところがたくさんありますので、もっと県外に我が市のアピールをして呼び込むようにしたいというようなことを広報委員長からいただきました。ぜひこういうような市民の要望も多数ありますので、お願いしたいと思います。
     もう一つは、市長にお聞きしますが、十和田八幡平国立公園は昭和11年に十和田国立公園として認定され、昭和31年に秋田と岩手にまたがる八幡平地区を追加して、十和田八幡平国立公園になりました。現在あのパンフレットを見るも、十和田と入らないで八幡平国立公園というような、もう固有化していました。現在全国の国立公園の分割や統合というのがあるのです。例えば尾瀬国立公園というのができましたが、平成19年に日光国立公園から尾瀬地区を分割して尾瀬国立公園ができました。国立公園協会とか、あるいはこういう観光関係の首長会議で、分離して岩手八幡平国立公園、そして青森のほうは白神十和田国立公園と、こういうような構想というのはお話はないでしょうか。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 今のところ十和田八幡平国立公園を十和田国立公園、八幡平国立公園に分離しろというようなご意見はいただいたことがございません。したがって、今後そういう声が出てくれば、それは可能なのかどうかも含めて、ただ我々が目指しているのは、十和田八幡平国立公園ということで、十和田湖と八幡平市を連携した2泊3日の広域連携だとか、あるいは宮古まで含めた2泊3日の広域圏だとか、そういったものを一方では目指しているという事情もございますので、そういう意見が今のところ全く出てきていませんので、かかわっている方々からそういう意見が出た時点で検討の材料になるのかなというふうに考えています。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 時間がかかる問題ですので、私もパンフレット等を見ても十和田がほとんどなくて、八幡平国立公園というような名称ですし、亡くなった田村さん等からもこのほうがいいなというようなこともお聞きしましたので、その遺志はつないでいきたいというので、そういうような考え方もあるのではないかなというような質問で、そういうふうな意見があったということを今後お考えいただければありがたいと思いますので。
     では、ガイドのほうは、雨の日も風の日も待ってでもやっていましたし、高齢化して、人材育成には3年、5年、現場体験しなければできない重要な役目ですので。
     それと同時、頂上には、さっき言ったように9月4日から工事が入って、シートをかけて始まっていました。11月までの工事だというので、雪が降らないうちにできればいいなと思っていましたが、行く途中に八幡平スキー場という看板とか、あるいは公園内に看板が崩れているのとか、たくさんありました。自然公園管理人等も市で委嘱しているわけですが、そのような情報なり、あれは県の仕事ですので、関係課なりいろんな部署があると思いますけれども、その辺の把握はどのようになさっているでしょうか。看板数カ所見てきました、倒れそうなのを。それの要望なり、県とのやりとりはどのように要望しているのかお聞きします。
議長(工藤直道君) 商工観光課長。
商工観光課長 小山田 巧君 お答えいたします。
     看板等も含めまして、登山道あるいは山小屋等の整備も含めまして、毎年自然保護課のほうに要望書は出しておるものでございます。中には、県のほうで設置しておらないようなものも見受けられまして、これにつきましてはちょっとどなたが設置したものかということも含めまして、突き詰めていかなければならない問題が多々あるものでございます。現在市では広域観光圏の中でサイン計画といったようなものも構想して、実際発注しておるところでございますので、こういったようなデータがまとまりましたら、それも含めて全体的にどうあればいいかというようなことも検討してまいりたいというふうに考えております。
     以上です。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 課長なり担当者も現場は把握しているのか、あるいはガイドの会ともお話し等をして、現状を聞いている実態があるかどうかもお聞きします。
議長(工藤直道君) 商工観光課長。
商工観光課長 小山田 巧君 お答えいたします。
     ガイドの会とはなかなかそう多い接点があるわけではございませんが、自然保護管理委員を頼んでおりますので、そちらのほうから日報という形で修正箇所等、あるいは写真を実際撮ってきてもらうといったようなことから把握しておるものでございます。職員が直接現場に行く機会をふやせればいいわけでございますが、なかなかそういったような時間が少ないというのが実情でございまして、ご理解賜りたいというふうに思います。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 現場主義を主張しております渡辺ですので、ぜひ現場を見ながら話ししないと、これは体験現場ですので。では、これは終わります。
     庁舎、あるいは保健師の配置でございますが、妊産婦とかお母さん方から、ぜひ窓口に保健師さんを配置して、妊娠のときからいろんな相談に支援していただきたいというような声が多数寄せられていました。この3月まで動向を見ながら検討するということでございますので、その必要性も考えながら、保健師さんというのはいろんな精神的なもの、あるいは高齢者ブランチもありますが、特に子育てお母さんたちが遠くなったら大変だなというような声が多数ありましたので、受け付け、そして専門的なのは本庁でやるし、ここで実際に受け付けるような、相談に来たら顔が見えるような体制をつくっていただければありがたいなと思っていました。
     市民課から5年間の出生数をお聞きしました。平成21年から25年、市は777人出生しています。大更は294人、田頭は382人、合わせまして50%、大更、田頭の子供たちです。それから、平舘は99人、寺田は50人、松尾は163人、安代83人が5年間の出生数でございますので、そういうような子育て、あるいは親子の相談等に乗る窓口が、ここに総合的な窓口が子育てにかかわって、あるいは高齢者にかかわる、あるいは精神的なものにかかわる、保健師にかかわるような、一番安心して相談できるというのは保健師さんというふうに言われていました。その辺も動向を見ながらということですが、この数字等も示しておりますので、もう一度その数字に合わせて、その答えをお聞きしたいと思います。
議長(工藤直道君) 企画総務部長。
企画総務部長 小野寺 浩君 新庁舎移転時にそういった保健師さんを配置してほしいということでありましたが、人の配置につきましてはいずれその動向がどのような形になっているかというものを新庁舎に移転してから十分検討させていただいて、その件では4月に配置できるかどうかというのを実証して配置を検討したいと、そう考えております。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 では、出生数の実数を重く受けとめて、そのようにご検討して、よい方向で、安心して子育て、あるいは支援をできるような窓口にしていただきたいと思います。
     それから、庁舎、あるいは市民センター等の有効活用でございますが、新岩手農協さんに交渉中でございますけれども、ほかの公的な団体が使いたいという要望もございますが、その辺はどのように受けとめて、これが決まらなければだめなのか、あるいは松尾の総合支所に商工団体とか、あるいは安代には浄安組合が入っていますが、そういうような公共的な団体でここを使いたいという希望にはどのように、その全部ではなくても1部屋か幾らなのです。その辺をお聞きしたいと思います。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 さっきの議員のご提案というのですか、保健師の提案があったわけですけれども、これは根本的な話なのですけれども、よく我々は東京一極集中はだめだよと。人口ばかり集まるところにみんな施設をつくるのはおかしいのではないかと、こういう話をしていますよね。そういう観点からすれば、子供が多いからここに置けという議論にはならないのではないのかなというふうに思っています。先ほど総務部長が申し上げましたとおり、実際の実態を把握しながら、やはりせっかく合併したわけですから、より有効にその機能が発揮できるような、そういう観点でやっていかなければならないというふうに思っています。
     あと、庁舎の利用の問題ですけれども、一義的にはまさに今JA新いわてとの協議というのですか、それがなされている状況ですので、それも遠からず結論が出るものというふうに承知していますので、その結論が出たら、またそれなりの方策を考えていかなければならないというふうに考えております。
議長(工藤直道君) 7番、渡辺義光君。
議員 渡辺義光君 実態を見ながらということですけれども、私は身近にむしろ集中しなくて、地域にそういうような実態、例えば安代総合支所には林業土木課ですか、そういうような形であるわけですから、そういう数字の重みがこれを示しているわけですので、安心してできる障害福祉、あるいはそういうような形で進めていただければありがたいなというような思いでお話ししました。特に保健師さんというのは、本当に市民の心のよりどころで、ほかではかかりつけ保健師というのがある。かかりつけ医はありますけれども、そうやって妊娠から出産、健診まで続きます。
     最後に、健診とかいろんなのをここでやってきたわけですが、全部向こうのほうに持っていくか検討するというような前の答弁でしたが、そういうのも全部あっちの新庁舎の多目的ホールで、今まで市民センターでやっていた例えば健診とか、そういうのもやる予定になっているのでしょうか、最後にお聞きします。
議長(工藤直道君) 市民福祉部長。
市民福祉部長 高橋正明君 健診の関係、現在は市民センターが中心で行われております。新庁舎についても、議員の方々もごらんいただいたと思いますが、市民が利用できる場所として、庁舎とは別につくったわけでございます。それも一つの目的としてございますので、実際健診等の機能、例えば器具類の保管とか、あるいは土足の可否、お子さん方をそのとおり健診する場合は、土足であればやっぱりまずいということになりますので、ほかの使い方との兼ね合いといいますか、その辺どのように行えるかの関係で、大きいほう、小さい部屋もございますので、その辺の可能性をこれから現地を見ながら庁内での検討をして決めたいというふうに思っておりました。現在では、今のところそちらでやるというふうなことまでは決めてはございませんが、これから検討させていただきたいというふうに思っておりました。
            (議員 渡辺義光君一般質問席降壇)
議長(工藤直道君) これで渡辺義光君の質問を終わります。
     ここで昼食のため1時15分まで休憩いたします。
                                    (12時16分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(工藤直道君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                    (13時15分)
議長(工藤直道君) 通告順位3番、古川津好君。
            (議員 古川津好君一般質問席登壇)
議員 古川津好君 議席10番、古川津好です。最初に、岩手山の登山に関して伺います。
     ここ数年来、7月1日の岩手山の山開きに参加してまいりました。ことしは、あいにくの天候で雨模様となり、大変残念でございました。下山時に一緒になりました登山客の方と、観光客からいろいろお聞きしました要望について伺います。
     第1点、滝沢の馬返しコースには水場があり、下山時には顔を洗ったりでき、非常にありがたい。焼走りの駐車場にも水場を設置して、下山時に汗を拭いたりできる洗い場を設けてほしい。
     第2点、焼走り駐車場のトイレが汚れているので、しっかり清掃してほしい。
     第3点、この焼走り駐車場の入り口付近の看板が乱立ぎみでわかりづらい。焼走りの施設全体が俯瞰できるような看板を設置してほしいと、以上のような要望の声を聞きましたので、今後どのように対処してまいりますか、伺います。
     次に、私は平成22年6月の議会において岩手山神社までの道路整備等について質問いたしました。今回は道路ではなく、山岳信仰の宗教登山としての文化面についての岩手山について伺います。日本各地においては、著名な山はかつては山岳信仰の登山としての目的地としてその名を知られております。岩手山においても、そのような登山が活発に行われていたようです。教育委員会として、市の歴史面から岩手山の山岳信仰の面での宗教登山に対する資料収集、保存についてどのように考えておりますか、加えてこれまでの取り組みと今後についての考え方等をお伺いします。
     第2項目めになりますが、長雨の影響について伺います。7月28日の梅雨明け後、数日好天があったほかは、8月はほとんど毎日のように雨が降り続き、農作物や夏休みの書き入れどきであった宿泊施設等への大きな影響があったのではないかと思われます。広島市のような大きな災害はなかったようですが、農業、観光、自然災害等の被害状況を伺います。
     また、この期間には広島を初め福知山、北海道の礼文、利尻でも局地的な大雨が降り、災害が発生しました。これまで以上にどこに集中的に雨が降るかわからない状況です。災害を未然に防げればよいわけですが、簡単なことではないと思います。岩手山の噴火への対応訓練は先日行われましたが、集中豪雨のピンポイント的な水害への対応についても後手に回らないような相応の備えが必要と思われます。局地的な豪雨による土砂崩れの危険箇所の把握と確認、そしてその災害対策の取り組みは十分なされておりますでしょうか。
     最後に、第三セクターのありようについて伺います。さきの6月定例会において、米田議員の第三セクターのありよう、使命、存在意義についての質問に対しまして、議事録を抜粋しましたが、その中で市長は、ちょっと長くなります。「存在意義の議論が先ほどなされておりましたけれども、今現在我々がこの存在意義という観点から考えているのは、まさに第三セクターの、特にこの八幡平振興株式会社、第三セクターにとって、第三セクターとして本当にふさわしい事業とは何ぞやということを今これから、今まさに検討しているところなのですけれども、まさにそれは旧温泉開発株式会社、これはまさに市が幾ら財政負担しても維持をしていかなければならない組織だろうというふうに考えています。これは、今これから検討に入らせていただきますけれども、合併はしたものの、全然存在意義が違うだろうと。あれは、八幡平市にとって東八幡平温泉郷を維持するという一つの大きな公的な責任がありますので、あの部門については市が責任を持って運営していく。運営なり、たとえ赤字が出たとしても補填していかなければならない組織だろうなと。ほかの販売部門とか、そういったものについては、これは企業努力。それぞれの皆さんが一生懸命努力して収益を得るような形にしていかなければならない組織だろうなというふうに思っています」と答弁しました。
     私も過去に3町村の第三セクターの統合に関しまして、温泉会社は他の会社とはその目的が違い、極めて公益性が高いので、別会社にしたほうがよろしいと発言した記憶があります。今でも私はそのように考えておりますことから、市長のこの前の答弁を聞きまして、ぜひその方向に進むべきですし、今回はそのことを確認したいという思いで質問しております。
     昨年は、水害による給湯管の破損による被害への補助、そしてまたことしも崖崩れで一時断湯したと聞きました。今後も何らかの補助なりをして、給湯管を直すことになるかもしれません。温泉がなければ、八幡平温泉郷の魅力は半減といいますか、全く失われてしまいます。あの地域にとっては、大げさかもしれませんが、命の次に大事なものではないでしょうか。万全な体制のもとで温泉供給をすべきです。他の事業に左右される経営体制ではなく、温泉を守り抜く強固な体制に早急にすべきであり、分社化の手続をすべきと私も思います。そこで伺います。
     市長の答弁では、今これから検討に入らせていただきますとのことでしたが、約3カ月経過しました。その後の検討状況を伺います。
     次に、技術的な面から温泉の給湯に関して伺います。現在2本の管で引き込んでいるわけですが、どんな状況になっても給湯できるようにどこかで切りかえができるようにして、万一片方が壊れても一時的に熱水ハウス方面は断湯して温泉郷へお湯を送れるような装置の検討も今後は必要ではないでしょうか。
     最後にもう一点、6月に私が質問しました産業公社の貸借対照表の土地の評価に関して、その後何らかの検討がなされたのであれば伺います。
     以上、質問いたします。
議長(工藤直道君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 古川津好議員のご質問に順次お答えをしてまいります。
     まず、1点目の岩手山の登山についてのお尋ねでございます。1点目の登山道の水場でございますが、岩手山登山コースのうち、ご指摘の焼走りコースにつきましては、滝沢市柳沢コース馬返しの鬼又清水のようないわゆる水場はございません。焼走り登山口周辺につきましては、従前から登山者に水場を供給できるような安定的な水量の水源に乏しい区域でございます。焼走り登山道につきましても、合併前の旧西根町で水源調査を行った経緯もございましたが、水場として利用できるような水源を発見することはできなかったと伺っております。登山の際は、行動中及び料理用、もしくは非常用に水が必要になると承知をいたしております。行動時間が長くなれば、それに伴い携行する水の量もふえることとなりますが、こうした点も登山の計画に盛り込みながら楽しんでいただきたいものと考えております。
     2点目の駐車場のトイレの汚れについてのお尋ねでございます。当該施設は、岩手山焼走り国際交流村施設の一部で、八幡平市産業振興株式会社が管理いたしているものでございます。定期的な点検、清掃を行ってはおりますが、何分屋外施設であるため、特に夏場は虫やクモの巣などが付着しやすい状況となっております。汚れているとのご指摘を真摯に受けとめ、早急に改善し、衛生的にお使いいただけるよう管理者に申し入れをしてまいります。
     3点目の駐車場内の看板につきましても、ご指摘のとおり国際交流村の施設全体を表示するものの文字が薄くなって見えない、また場所によっては施設概要を説明するものや焼走りについて説明するもの、広域観光圏の案内看板などが密集している状況でございます。効果的にお客様をご案内できるよう、関係機関と協議しながら計画的に改修を進めてまいりたいと考えております。
     次に、大きな2点目の長雨と災害についてのお尋ねでございます。1点目の農業、観光、自然災害等の被害状況についてのお尋ねでございますが、気象庁の大雨警報の発令によりまして災害対策本部を設置し、被害状況の把握を行った結果、去る8月10日に東北を通過した台風11号による翌11日の午前8時現在の被害状況は、県道1カ所、国道2カ所、市道3カ所の計6カ所が倒木などにより一時的に通行どめとなり、建設課等において撤去作業を行い、通行可能といたしたところでございます。
     また、観光面では市内松川地内において、松川地熱発電所内から県民の森旧展望台付近貯湯槽までの引湯管のうち、中間地点の通称馬の背下流約150メートル付近で松川左岸側土砂崩れ発生による落石事故により、引湯管200トンライン及び60トンラインとも破断、加えて架台が破損いたしましたが、8月11日に仮復旧を完了し、温泉給湯を再開しているとの報告がなされております。
     農業被害では、1級河川松川の中渡橋下流左岸と山後遺跡付近で農地被害が発生いたしました。被害面積は2カ所で1万1,200平方メートル、被害額は概算で700万円と見込んでおります。被災農家と協議をし、堆積土砂撤去は行わず、整地復旧を市単独で施工する予定といたしております。
     次に、2つ目の各地で集中豪雨による被害が発生している。岩手山噴火による災害訓練は実施されたが、局地的な豪雨による土砂崩れの危険箇所の確認やその対策がなされているかというお尋ねでございます。まず初めに、当市を主会場に本年8月30日に実施されました平成26年度岩手県総合防災訓練についてでございますが、今回の訓練では災害想定といたしまして、岩手山噴火による降灰と大雨による土石流災害を想定した訓練が実施されまして、土石流せきとめ訓練などが初めて実施されました。これらの実施した訓練を通じて、今後とも災害時の対応力の向上に向けて住民の自助意識に基づく避難の徹底、共助による円滑な避難所の設置、運営体制の構築、人命救助、被災者支援を迅速に行うため、防災関係機関相互の公助の確立を図るよう努めてまいらなければならないと、そのように考えております。
     次に、局地的な豪雨などによりまして想定される土砂崩れの危険箇所の確認やその対策についてでございますが、危険箇所につきましては、平成12年度に県において急傾斜地崩壊危険箇所及び土石流危険渓流の再点検がなされ、平成15年度にそれらを調査した危険箇所図及び調査表が市町村に配付されております。これらの箇所が危険箇所と想定をされます。また、それ以外の箇所につきましても、過去に災害を受けた箇所及びその付近についても想定される箇所として捉えております。
     急傾斜地崩壊危険箇所とは、傾斜30度以上、高さ5メートル以上の崖地に面する人家や施設等に被害が予想される箇所であり、土石流危険渓流とは渓流勾配が20分の1以上で、土石流が発生した場合、被害が予想される人家等がある渓流となっております。当市においては、これらの基準に該当する箇所として、土石流危険渓流99カ所、急傾斜地崩壊危険箇所64カ所、また平成9年度に県で調査した地すべり危険箇所6カ所を合わせますと、全部で169カ所が該当箇所として調査が行われ、これらの箇所につきましては市の防災計画に登載するとともに、県のホームページにも箇所数が掲載をされているものでございます。これらの想定される人家を有する危険箇所やそこに至る道路状況の確認につきましては、大雨警報、土砂災害警戒警報等が発令された場合にはパトロールを行い、状況確認を行っているところでございます。
     また、国の直轄砂防区域におきましては、施設点検やパトロールを毎年定期的に実施しておりますし、直轄砂防区域外におきましては毎年6月の土砂災害防止月間に合わせまして危険箇所を抽出し、県、警察、消防、市でパトロールし、随時周知及び注意喚起を図っている状況でございます。
     一方、施設整備の土砂災害防止対策工事につきましては、事業実施が国及び県となります。これまでに岩手山噴火による土石流対策も含め、砂防堰堤などの整備を継続的に行っていただいており、現在実施中の事業といたしましては、直轄砂防区域におきましては国土交通省により西根牧野沢砂防堰堤、直轄砂防区域以外では県から平の沢及び平笠西沢の砂防堰堤について整備を進めているところでございます。
     これら整備いただいた砂防施設の効果として、特にも昨年の台風18号による豪雨の際には、岩手山の山腹が崩壊したことによって、小水無沢において土石流が発生いたしましたが、洞ケ沢治山ダム及び平成23年に完成した小水無沢第1砂防堰堤により約500立方メートルの流木及び8,000立米の土石流を捕捉いたしまして、下流地区への土砂災害が未然に防止され、改めて砂防施設の重要性とその効果を認識いたしたところでございます。
     近年の局地的な雨の降り方や降雨量などから、これまでにない状況が発生いたしておりまして、市民の生命及び財産を守る観点から、今後県と協議を行いながら土砂災害警戒区域などの指定につきましては、現地調査を含め住民説明会を開催するなどし、検討を行い、住民に周知を図るとともに、情報伝達、警戒避難体制の整備、警戒避難に関する事項について庁内関係課で連携を図り、住民への周知などに努めてまいりたいと考えております。
     次に、質問事項の3点目、第三セクターである八幡平市産業振興株式会社についてのお尋ねでございます。1点目の温泉部門は分社して別組織にする方向で検討しているのかというお尋ねでございますが、ご案内のとおり八幡平市産業振興株式会社につきましては、経営企画部、給湯事業部、物産事業部、温泉事業部の4部構成で組織化されております。給湯事業部は、八幡平温泉郷への温泉給湯、別荘地等の不動産販売、トラウトガーデンでのミネラルウオーター製造を行っておりまして、物産事業部は道の駅にしねや、あすぴーてによる産直販売及びレストラン営業、ヤマブドウ商品を中心とした特産品販売、テレトラック安代の施設を活用したファストフード店経営及び弁当、仕出し、安比塗漆器工房による漆器販売を行い、温泉事業部は岩手山焼走り国際交流村の焼走りの湯など5つの温泉館を経営しているものでございます。
     これらの事業は、ほとんど会社合併前の旧公社から引き継いだものでございますが、先般発言をした趣旨は、特にも給湯事業部門は八幡平温泉郷などの生命線であることから、市としても責任を持ってその整備や運営に携わっていかなければならないということでございます。給湯事業部門の経営の組織体制が現状のままでいいのか、分社したほうがいいのかにつきましては、現在3月末を期限として策定中の分散型エネルギープロジェクトマスタープランにおいて検討されることとなっておりますので、それぞれの組織形態における採算性に主眼を置き、これから判断してまいりたいと考えております。
     次に、2点目、災害時に引湯管を切りかえして対応できないかというお尋ねでございます。八幡平温泉郷に温泉を給湯しております引湯管は、毎時60トンと200トンの2本でございますが、この2本は同じルートで県民の森にある貯湯槽まで温泉水を送り、この貯湯槽にためた温泉水を八幡平温泉郷や熱水ハウスなどに送っているものでございます。したがいまして、片方の引湯管に事故があった場合につきましては、もう片方の引湯管の分の温泉水は貯湯槽に送られてくることとなりますので、湯量の制限をお願いしながら対応してきたところでございます。
     しかしながら、昨年9月の台風18号などでは引湯管が2本同時に破損してしまったところでございまして、供給を受けている方々に大変ご迷惑をおかけいたしました。大雨で被災した松川荘付近にある危険箇所につきましては、ルート変更して布設し直したところでございますが、このほかにも危険箇所が多数存在しておりますので、先ほど述べた分散型エネルギープロジェクト事業におきまして、安全なルートへの切りかえを検討することとなっております。
     なお、現在の2本に加えまして、引湯管を増設するという考え方もあろうかと思いますが、松川地熱発電所から送られる温泉の量をふやすことは無理という確認をいたしておりますので、引湯管増設は現実的ではないと、そのように考えているものでございます。
     次に、3点目の八幡平市産業振興株式会社における土地の評価についてでございますが、同社の決算内容につきましては、6月定例会前に開催されました市議会全員協議会において同社がご説明を申し上げたところでございますが、貸借対照表における造成土地、未成土地の評価方法についてのご質問がございました。これらの土地の区分につきましては、造成土地は売り出している土地であり、未成土地はそれ以外の土地でございますが、宅地造成済みでも売りに出していない土地は未成土地に区分をしております。
     この土地の評価額につきましては、平成16年度に当時の八幡平温泉開発株式会社が松尾村及び岩手県観光開発公社から土地の現物出資を受けた際に県公社が評価した金額をもとにしているところでございます。この評価に当たりましては、不動産鑑定とあわせ税理士や公認会計士の内容審査を経たものでございます。その後、会計事務所に考え方を確認したところ、基本的には販売用の土地はその取得価格を簿価とするものであるが、市場価格が著しく下落した場合に限り簿価の見直しをするものであるということでございます。
     その基準は、日本で一般的に適用されております企業会計基準において、少なくとも市場価格が帳簿価格から50%程度以上下落した場合が該当するとなっておりまして、市場価格は公示価格や基準地価格などによるものとされております。国が調査する公示価格は、八幡平温泉郷内には調査地点がございませんが、県が調査する基準地価格は八幡平温泉郷内に調査地点がございますので、現在公表されている最新の平成25年7月1日時点の価格を確認いたしますと、平米当たり8,250円となっております。
     簿価につきましては、企業情報となるため個別には明らかにはできませんが、その単価は基準地単価より低くなっており、基準地単価が簿価の2分の1以下まで下がることはしばらくないと判断されますので、現在の土地の簿価を減らすことは考えておらないところでございます。
     他のご質問につきましては、教育長から答弁がございますので、以上で私からの演壇からの答弁にかえさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤直道君) 教育長。
            (教育長 遠藤健悦君登壇)
教育長 遠藤健悦君 私からは、岩手山の登山についての2点目、歴史的に宗教登山の目的の山として岩手山を見た場合、その資料の収集、保存についてどのように考えているか、これまでの取り組みと今後について伺うについてお答えいたします。
     教育委員会といたしましては、岩手山信仰に係る文化財の観点からお答えいたします。ご承知のように岩手山は西根町史に「古来より山全体がご神体である霊山として県下最大の山岳信仰のメッカであった」と記されております。この岩手山につきましては、八幡平市はもとより近隣市町村でも調査研究をし、報告書や市町村史として編さん刊行しており、図書館、博物館等で公開されております。市立図書館には、西根町教育委員会発行の「西根町の石造文化財」、岩手放送発行の「岩手山」、滝沢村教育委員会発行の「岩手山の石造文化財」、岩手山一万講社発行の「岩手山記」など12資料がございます。このことからも、山岳信仰を知る上での資料は数多くあるものと認識してございます。
     次に、保存についてでございますが、調査研究した文化財の中から重要なものを市指定文化財として指定し、現地には説明板、標柱を立て、あるいは指定文化財管理者への補助金交付を行い、伝承と保存に努めておるところでございます。岩手山信仰にかかわる八幡平市指定文化財としては、有形文化財として土沢の浄屋、無形文化財として土沢浄屋の行事、岩手山神社山伏神楽がございます。今後におきましても、市民の皆様、文化財保護審議会委員の方々と協力いたしまして悉皆調査等を行い、貴重な文化財を保護し、後世に継承していきたいと考えてございます。
     以上で私の演壇からの答弁とさせていただきます。
            (教育長 遠藤健悦君降壇)
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 それでは、何点か再質問させていただきます。
     最初に、岩手山のことなのですけれども、一緒に山に登った方から聞いたり、それからいろいろ人づてに聞いた観光客の声をお伝えして対策をお願いしたのですが、この水場につきまして、馬返しのようにたくさん水が出なくてもいいのですけれども、売店みたいなのが昔駐車場にあって、入り口の角のところの、そこには水道が来ていたみたいなのですけれども、ちょっと手を洗ったり顔を洗ったり程度のもの、市長の答弁では水源が乏しいということだったのですが、多分温泉のほうから引いたのかもしれないのですが、水道管があるのではないかなと推測したのです。そういうふうなもので水場というか、ちょっとした水道でもいいのでしょうから、蛇口2つぐらいでもいいのでしょうけれども、そんなものが整備できないのかなという思いでございます。
     そもそもこの質問をしましたのは、馬返しと焼走りが岩手山の登山口として、どちらが表で裏なのかわからないのですが、非常にメーンな登山口であろうと、登り口であろうと。ですから、滝沢の馬返しから登ってこちらにおりると、また逆の場合もあると思います。何としても私個人的には滝沢に負けないような設備なり、環境を整えていただきたいというのがこの質問の大きな趣旨なのです。ですから、滝沢にあるものは、馬返しにあるものはこちらにも欲しいということで、さっき申しました売店のあたりの水道管についても、今答弁は結構ですけれども、一回調査なりをしていただいて、考えられないものかということをまず要望を含めて申し上げたいと思います。
     それと、第2点目のトイレのことなのですけれども、姫神山とか何かへ登って、下のトイレはここより汚いです。山のトイレにすれば、焼走りのあそこのトイレはいいほうだと思うのですけれども、あそこには一般の観光客の方、焼走りの溶岩流を見たり、温泉へ入った人はあそこのトイレは使わないでしょうけれども、登山客ではなくて、登山用のトイレとしてはきれいなほうなのかもしれませんけれども、観光客が使うトイレとしてはいささかというふうな気がします。ですから、産業振興公社で掃除なさっているということですけれども、夏場の掃除の回数をふやすとか、もう少しきれいにするための対策というものについて、産業振興公社のほうに要望できないでしょうか。
議長(工藤直道君) 商工観光課長。
商工観光課長 小山田 巧君 お答え申し上げます。
     まず、水場の点につきまして、大変登山者の方々にはご不便だろうということは私も承知いたしております。それで、トイレの横等も考えたわけでございますけれども、やはり市長答弁にもございましたとおり、水が細いというようなこともございます。ちょっと離れますけれども、キャンプ場のほうには水道施設がございますが、登山関係者からお聞きしたところ、やはり登山者としては山をおりるとなるべく歩きたくないのだというようなお話もございまして、ちょっと苦慮しておるところでございます。いずれ今後につきましても、ご要望の件につきましては検討させていただきたいなというふうに思ってございます。
     それから、焼走りのトイレでございます。山のトイレとしてはいいほうだというご評価を頂戴いたしまして、ただあそこは焼走りという国指定の天然記念物もある観光地という観点から見た場合は、少し劣るのではないかというようなご指摘でございます。現在産業振興公社で毎日1回掃除しておるわけでございますけれども、繁忙期につきましてはどうしても登山者も入りますので、土等の汚れも入るということと、それから先ほど市長答弁にもございましたように、外にあるああいう森の中の環境でございますので、どうしても昆虫といいますか、虫、クモ、クモの巣とか、そういったものが頻繁につきやすい場所だということで、これにつきましては先般も管理しております産業振興株式会社のほうには申し入れしたところでございます。あそこの国際交流村については、指定管理料は支払っておらない施設でございますので、経営の中で清掃回数がふやせないものかというのは、今後経営者会議等を通じて働きかけをしてまいりたいなというふうに考えているところでございます。
     以上です。
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 お金払っていないというのは今初めて聞いたのですけれども、管理料ですか。それは、逆に言いましたらちゃんと払うような予算どりをして、そういう国の天然記念物に付随した駐車場のトイレですので、払っても夏場だけ、ピーク時には毎日やるというふうな体制を整えていただきたいものだと思います。
     市長にもう一つ、産業公社の社長としてお伺いしますが、山開きの日のお風呂の割引はできないでしょうかということを言われたのですが、産業公社としてあそこの焼走りの湯、山開きの日に一般の方に安く提供するというわけにはいかないでしょうか。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 初めてご提言をいただいたわけですけれども、1つのアイデアとしては非常に有効なアイデアではないのかなというふうに思っています。
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 私と一緒に下った方がそういうふうに申していましたので、検討していただければと思います。
     それと、もう一つ、江間章子さんの石碑が駐車場とキャンプ場の入り口のところにあるそうなのですが、課長、ご存じですか。
議長(工藤直道君) 総務課長。
総務課長 松尾 亮君 江間章子さんの石碑については、焼走りにあるというのは存じ上げております。
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 これもある方から言われたのですが、ずっと端っこのほうで、昔キャンプ場がメーンのころはよかったかもしれませんけれども、あの駐車場に来た方、観光客の方に名誉市民の江間さんの石碑、何かずっと端っこのほうで、誰も見ないと言うとちょっと言い方が適切ではないかもしれませんけれども、せっかくですからもう少し皆さんに見てもらえる場所に、簡単に移動というのは無理なのかもしれませんけれども、そのようにしたほうがいいのではないかという声もありましたので、今ここでやる、やらないというのは答弁できないと思いますけれども、そのことについても検討していただきたいなというふうに思います。答弁は結構ですので、検討していただきたいと思います。
     それから、もう一つ、先ほど教育長のほうの答弁で山岳信仰としての岩手山のことをお聞きしたのですけれども、いろんな資料なり、保存なりは体制は整っているのかもしれませんけれども、各市町村でばらばらに皆さん整えているというか、集めていらっしゃるのは、それはその地域地域のもの、特徴があってよろしいとは思うのですが、全体的にまとめるようなことができないのかなというのが私の思いです。といいますのは、旧玉山村の民俗資料館に、前に博物館のことを調べましたときに山伏の神棚とか何か全部1セットのやつがあるのですけれども、それどうなっているかというと、そこ鍵かかって予約しないと見られないのです。見たいという人はそんなにたくさんいらっしゃらないと思いますけれども、そういう埋もれているものを関係市町村と協議をしていただいて、どこかにまとめて一つ見られるような場所をつくれないものかと。というのは、その場所としてやはり登山口である焼走りか馬返しかといった場合に、こちらの焼走りのほうにはいろいろ施設があります。フラワーガーデンとか温泉もあります。ですから、こちらのほうにそういうものを、関係市町村のものを集めて一堂に会して見ていただくようなものができないのかなという思いがあったので、こういう質問をいたしました。そういうふうな関係市町との連携について、どのようにお考えなのか伺いたいと思います。
議長(工藤直道君) 教育次長。
教育次長 工藤義昭君 お答えします。
     確かにこの文化財につきましては、各市町村それぞれの地域において伝承されてきたものですので、まとまってというのはかなり難しいかとは考えています。しかしながら、企画展等、何か開催できるようなことがあれば、そういった面は検討していきたいと考えております。
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 次長の答弁もそれでよろしいかもしれないのですが、お話ししたというか、私のほうの考え方というか、申し上げているのは、皆さんが個々にやっていらっしゃるのはわかります。だけれども、それでは相乗的な効果が薄いのではないかなと。ですから、このことについて、これもそうですけれども、関係市町村と例えば何かの機会を捉えて話をしていただきたいなという思いなのです。というのは、どこにもあるかもしれませんが、どこも目立たなくて眠っているという状況に見受けますので、その辺の話し合いをするようなことを考えられないかということでございます。
議長(工藤直道君) 教育次長。
教育次長 工藤義昭君 お答えします。
     図書館協議会とか博物館協議会等々ありますので、その中で議論はしていきたいと思っております。
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 もう一つ山のことに関して、先ほど馬返しと、それから焼走りの登山口の話ししたのですが、車で行くと、こっちに行くとあっちにおりられないというか、当たり前ですよね、車はこっちにあるのですから。あっちからの人もそうなのです。7月、8月の繁忙期の土日なりは、さっき二次交通の観光の話で盛岡駅から来るバスの話もありましたけれども、例えば滝沢市さんとお話をして、7月、8月の土日は馬返しと焼走りにシャトルバスみたいなのを1日1往復、土曜日は八幡平が担当で日曜日は滝沢が担当でというふうな形で動かすことがもしできれば、登山者にとってすごく便利だと思いますし、どのぐらいの利用者があるのかわかりませんけれども、こういうふうな考え方があるということで、例えば滝沢市さんの山の担当者と商工観光課長のほうで何か機会があった場合にお話ししてみるというのはいかがかと思いますが、その辺のことについてお願いいたします。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 いいアイデアだと思います。これは、松川と網張の連携にもつながるのです。せっかくつくった県の歩道、あれを松川におりたらそれをフォローする、網張におりたらフォローする。それと同じような考え方で、この焼走りと馬返しというのは非常に有効な手段かなというふうに思っています。担当同士、なるかならないか、まず協議してもらいたいというふうに思います。
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 ぜひよろしくお願いいたします。
     それでは、長雨の影響についてということで質問いたしました。農業のことについては、大したではないでしょう、700万円ですから、被災された方には大変お見舞い申し上げますが、全体的にはそれほどでもなかったようで、少し安心しております。
     それで、観光のことで1つだけ質問いたします。スキー客が大分減少して、このことについては何回も質問しているのですけれども、八幡平温泉郷付近に関しましては、夏場の稼ぎで冬場の足りなかった部分を埋めるようなパターンというか、そういう形がずっと続いてきているのではないかと思うのです。ことしの場合には、長雨で急に来るお客さん、飛び込みと言うとよくないのですけれども、急に来るようなお客さんがほとんどなくて、ペンションとかはお盆もあいたり、それから週末もあいていて、非常に大変だったという話が聞こえました。そして、大手のホテルもことしの冬、お休みするようなうわさも聞きました。といいますのは、やはり夏場の働きが悪かったというか、お客様の集客力が弱かった、雨によることも含めてですけれども、そのことが通年で考えた場合、冬場の赤字部分の埋め合わせができないような状況まで温泉郷のあたりが落ち込んでいるのではないかなという思いがしたのです。いろんな対策、イベントなりをしているのは私も承知していますけれども、この夏場の観光について、特に夏休み、いかがしようというか、秋から、今9月からはずっとイベント1カ月ぐらいあります。でも、夏場が少し、何となく黙っていても来るような体制みたいな感じで、弱いのではないかなと思っているのですが、その辺の捉え方をどのように捉えていらっしゃるかお願いいたします。
議長(工藤直道君) 商工観光課長。
商工観光課長 小山田 巧君 お答え申し上げます。
     まず、夏場、今シーズン天候不良でなかなか大変だったのではないかというところの状況について、ちょっとお答えしたいと思いますが、実は山頂レストハウスからの報告でございましたが、25年度は雨の日が8月に限って言いますと4日間でございました。ことしは雨の日が14日間、曇りの日が16日間、晴れたのは1日だけということになっておりまして、8月だけの数字を見ますと、25年度は山頂レストハウス利用が1万3,000人ほどございましたけれども、今シーズンは9,800人台というような状況で、ご指摘のように落ち込んでおるというような形になっております。
     また、これは大手温泉施設からの8月分の調査でございますが、昨年に比べましておおむね5%程度落ち込みが見られるということで、確定値のほうは3カ月、3カ月でまとめておりますので、まだ今後出てくるかと思いますが、6月までの分が出ておりますので、ちょっとご報告申し上げたいと思います。4月から6月までにつきましては、平成25年度は38万3,000人ほどでございました。26年度につきましても同じく38万3,000人で、若干、0.07ポイント増というような状況でございました。これは、4月、5月が連休比較的よかったということがございまして、横ばいに。ただ、6、7、8月と落ち込んでいるというのはご指摘のとおりでございます。
     それで、夏休みの対策として、市として何か考えているものがあるかというようなお話でございます。ちょうどお盆の期間につきましては、ご存じのように夏祭りを実施しておるわけなのでございますけれども、今年度につきましては議員もご案内のとおりだと思いますが、雨にたたられまして、盆踊り等の行事につきましては割愛させていただき、花火の打ち上げのみとなりました。例年ですと、8,000人ほど来場者があるわけでございますけれども、今年度は4,500人ぐらいというような数字にとどまっておるものでございます。そのほかにも、各施設のほうでは人工的なプールをつくりまして、その中に空気を入れたボールといいますか、ボールの中に人が入って遊ぶというような独自の取り組みもありますし、あるいは有名なプラモデルといいますか、組立型の、そういったようなもののイベントを開いたり、ミニカーのイベント等もやったりしておるところでございます。市としては、特別にその期間について、夏祭りにかわるようなイベントは今のところないわけでございますけれども、やはり10周年ということもございますし、今後のイベントのあり方等も検討してまいらなければならない時期に入ったというふうに認識しておりますので、そういったような話し合いはしてまいりたいというふうに考えております。
     以上でございます。
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 大きなところも大変なのかもしれませんけれども、小さなところはもっと大変なようなので、日本の経済で大きなところが、大企業がもうかれば下のほうに落ちてくるトリクルダウン効果とかという話もあって、温泉郷という観光地の中で大きなところがいっぱいになると、あふれて下のほうに来ればいいのですけれども、もう全体が減っていると来ないので、少し小さな方々のためのものを、大きなところは大きなところで資本力がありますから、自分たちでいろいろ企画なさると思いますので、小さな方々のためのやつを一緒に考えていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
     災害のことで、この後関議員も質問しますので、ちょっと私のほうでお聞きしたいことは、今市長の答弁ありましたように、いろいろ災害の警戒区域の話もしているのでしょうけれども、対象になっている方に、うちのところがそうなっているというか、そういうことが伝わっているかどうかということが一番いろいろ報道を聞いていて思ったところなのです。広島のお話もそうですけれども、土砂災害警戒区域と特別警戒区域というのがあって、特別警戒区域というのは建物とか何かが危なそうなところだと。そうすると、何か宅地開発の許可申請がいろいろ面倒だというか、いろいろ規制がかかるので、余りしないようにしているというようなことがうたわれていますので、現に警戒区域になっている方のところまで行っているかどうか。私のうちは警戒区域に入っている、特別警戒区域に入っているというのがわかるような状況になっているかどうかということをお伺いします。
議長(工藤直道君) 産業建設部長。
産業建設部長 工藤孝栄君 お答えいたします。
     今市長答弁の中に土砂の部分で急傾斜地崩壊危険箇所、それから土石流渓流の箇所という、おのおの六十幾らという数値があります。それに関しては、県のほうで調査をした部分ということで、1万なり2万5,000なりの地図に黄色の部分で、ここの部分ですよという部分の色塗りしかないというのが現状でございます。そこのところにどなたのうちがあって、何戸あるかというところまでの調査そのものというのは、少ないという部分でございます。過去に、かなり前なのですが、一度松尾地区の部分で住民説明会をしようということでやったような経緯を聞いてございます。そのとき聞いた際には、温泉分譲地の中なものですから、ここを指定するとかなり風評被害になりますし、土地の評価も下がるということもあって、反対されたという経緯もございまして、その後実施していないという状況でございます。何回も言いますが、2万5,000なり1万なりの図面に黄色く塗って、そこに番号、1041の3とか、そういうような番号指定になっている地図等の部分しかないという状況になってございますので、当然ながら住民の方々には私のうちという部分については承知していないものと思ってございます。
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 それが一番大事だと思ったので質問したのですけれども、広島もそうですけれども、今言ったように評価が下がるとかという、そういうのは現に自分のところにあったとは思わなかったものですから、私もそれは知りませんでした。そういうことがあって、やらなかったために建物だけが壊れてしまったのであれば、まあしようがないやということになるのですけれども、亡くなった方がたくさん出たわけです。一番大事だと思ったのは、やっぱり下がるかもしれないけれども、あなたのところは今言った黄色の中に入っていますよというのは教えてあげておけば、心構えとして、まずい、うちは逃げなければというふうになると思うし、そうでなければ人間というのは自分だけは大丈夫だというふうに思うらしいのです。それが思わないようにするためには、やはりあなたのうちは危ないところの中に入っていますよと、これはやり方を間違うといろいろ問題があるのかもしれませんけれども、今の機会を、こういうふうなたくさんの人の被害のことを含めて広島の話をすることによって、今だったらいいのではないかなと思うのです。だから、ちょっと変な話ですけれども、人の不幸を見て、では今だったらしゃべれるというタイミングを逃さずにやったほうがいいのではないかなと思うのですが、いかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 ちょっと誤解があっては困るのですけれども、先ほど答弁申し上げたのは、区域ではなくて箇所、ここは災害が起きる可能性のある箇所ですよという個数で申し上げました。八幡平市の場合は、区域設定はされておりません。部長が申し上げましたとおり、過去には県のほうから危険性があるのではないかと、住民説明会したいのだけれどもという話もあってした経緯もあるやに聞いています。ただ、その後、皆さんもご承知のとおり、上流部分に、先ほども演壇からも申し上げましたけれども、国の直轄事業による砂防堰堤がかなりの投資をして何カ所かつくられました。そして、一番直近の岩手山1号線沿いに最終的な防波堤というのですか、あれが完成をしております。
     同時に、昨年の災害を受けて、それをもっと、あそこには絶対来ないような形、ダイワハウスの別荘地ですけれども、あそこには絶対来ないような工法でもう一回あそこを整備するというような話を今詰めているところですので、かなり安全性は当時と比べては保たれたのではないかと。その後、県では国の方針を受けて、もう一度そういった調査なりして、もし必要であれば県のほうからここは危険区域に設定しなければならないのだぞという判断がなされるものではないのかなというふうに思っております。その区域設定がなされた上は、やはり住民には周知徹底を図っていかなければならないというふうに思っております。
議長(工藤直道君) 10番、古川津好君。
議員 古川津好君 それで、市長の答弁でも、それはそれで結構だと思います。ただ、最後に市長が言われたように、県なりに指定されたときには、やはり該当する方にはちゃんと教えて、心構えをしていただくような形が望ましいと思いますので、そのようにしていただきたいものだと思います。
     3番目の第三セクターのことにつきましては、私は分社がいいなというふうに思っているのですが、3月までに検討されるということですので、その結果を待ちたいと思います。
     終わります。ありがとうございます。
            (議員 古川津好君一般質問席降壇)
議長(工藤直道君) これで古川津好君の質問を終わります。
     ここで2時20分まで休憩します。
                                    (14時10分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(工藤直道君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                    (14時20分)
議長(工藤直道君) 通告順位4番、立花安文君。
            (議員 立花安文君一般質問席登壇)
議員 立花安文君 議席番号5番、八起会の立花安文です。4項目についてご質問します。
     1項目め、防災行政無線施設の屋外子局の土地使用料及び市が借りている全ての土地使用料の定期的な見直し状況について。防災行政無線施設の屋外子局、屋外拡声器ですが、ほぼ集落ごとに立っておりますが、土地使用料は全て無償なのか伺います。
     次に、矢神山中継局は山合いに集落が点在する安代の地域性から、基地局である安代総合支所屋上に立つアンテナだけでは、安代全域をカバーすることが困難なことから、矢神山に中継局を設置したものと思います。矢神山にはこのほかに盛岡広域消防組合、NHK盛岡放送局、2つの地元テレビ受信組合、民間携帯電話会社、ドコモ、au、ソフトバンクの各アンテナが立っており、さながら電波中継地のような場所です。土地所有者は、生産森林組合であり、代表者の方から伺ったところ、当市、消防、NHKの土地使用料は無償、ほかは有償で貸しているとのことで、時代の変遷とともに無償から有償へ契約変更を希望して市と交渉したが、さんざんな結果に終わったと聞きました。そこで、市が借りている全ての土地使用料について、無償から有償、引き上げ、引き下げの定期的な契約内容の見直し状況について伺います。
     2項目め、目名市牛舎と兄川牧場及び田代平高原について。目名市牛舎と兄川牧場は、葛巻畜産開発公社に貸し付けして活用を図ってきましたが、今後の見通しについて伺います。
     次に、牛舎と牧場について何点か伺います。市が牛舎を所有するに至った経緯、牛舎の主な建物の名称及び面積、牛舎の土地の所有者及び借地面積、土地使用料、牛舎の土地の地目及び課税状況、公社との貸付契約内容、契約期間、貸付料、牛舎の利用状況、この冬の最大時の利用頭数、JA新いわてが管理している短角牛種牛牛舎の所有者は誰か、種牛の頭数は、兄川牧場の土地使用料、国の借地料でございます。兄川牧場の公社への貸付料と利用状況、採草面積でございます。
     次に、田代平高原について伺います。今年度限りでJA新いわてが田代平での採草約100ヘクタールから撤退する予定と聞いておりますが、これが事実なら牧歌的で雄大な田代平高原の景観が失われる危険があります。そこで、兄川牧場での採草は距離的な面から葛巻畜産開発公社では負担が大きいと聞いておりますので、目名市牛舎から近い田代平採草地へ変更要望等、田代平の景観維持に市の積極的な働きかけが必要と思いますが、お考えを伺います。
     3項目め、あしろ保育所畑分園について。あしろ保育所畑分園は、園児数10人で、うち今年度卒園児が6人です。来年度の入所児見込み数によっては、社会福祉法人杉の子会に移管する前に市の決断により廃園が決まる可能性が高いと思いますので、何点か伺います。来年度の入園児数の見込み、市が考える存続するための最低園児数、今いる園児の保護者で来年度も残る4人の保護者の意向について伺います。
     4項目め、安代老人憩の家について。安代老人憩の家の現在地での営業は、今年度をもって閉館し、来年度から綿帽子温泉館あずみの湯に併設することはことし2月の議会全員協議会で説明をいただきましたが、新施設利用の詳細な内容については触れませんでした。安代の場合、これまで約35年間にわたって60歳以上の方は利用料が無料ということで親しまれてきた施設であり、最大の関心は利用料だと思います。つきましては、何点か伺います。
     料金について、毎日のように風呂だけ利用している方が結構おり、この方々は西根老人憩の家と同じ料金、100円を希望しておりますが、新料金は幾らの予定で、条例改正はいつ行う予定か伺います。
     毎週実施している健康教室は継続する考えか、屋内ゲートボール場の利用の考え方について、屋内ゲートボール場は解体しないで継続利用させる考えか、もしそうなら管理を誰に委託するのか等伺います。
     以上のような施設利用に係る詳細なことをいつごろ公表し、周知を図る予定か、老人憩の家の所管は市民福祉部健康福祉課で、市直営施設として運営が行われてきた経緯があり、あずみの湯は産業建設部商工観光課の所管で、民間に業務委託をしています。併設後の老人憩の家の運営に健康福祉課はどうかかわっていく考えか伺います。
     以上、よろしくお願いします。
議長(工藤直道君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 立花安文議員のご質問に順次お答えをいたします。
     まず、第1点目の防災行政無線施設の屋外子局の土地使用料及び市が借りている全ての土地使用料の定期的な見直し状況についてお尋ねでございます。市の防災行政無線施設は、市役所、各総合支所及び消防署、各出張所に親局が設置され、西根、松尾、安代の各地区内に196カ所の屋外子局が設置されておりますが、土地使用料は全て無償となっております。安代地区の防災無線施設は、平成3年から平成5年にかけて農林水産省の補助事業により農村情報連絡施設として整備されましたが、安代地区の矢神山中継局は議員ご指摘のとおり山間に集落が点在する地域性から、基地局である安代総合支所屋上に立つアンテナだけでは安代全域をカバーすることが困難なことから、矢神山に中継所を設置しているものでございます。
     中継局の設置用地として、折壁生産森林組合所有の山林、借り受け面積100平方メートルを賃貸料は無償として10年の契約期間により貸し付けを受けてきているところでございます。その後、平成24年7月において、折壁生産森林組合の組合長より問い合わせをいただき、双方協議の上、収益事業を行う民間事業者との立場の違いをご説明申し上げ、災害時の迅速な情報伝達、安心、安全な市民生活を確保することの公用、公共用の目的の立場から賃借料は無償とし、契約期間を5年として了承を得て契約の更新をいただいたところでございます。
     現在盛岡地区広域消防組合運営の消防救急無線の中継局についても、折壁生産森林組合所有の山林に設置されておりますが、平成28年6月1日運用開始の予定で、本年度から平成28年度までの3年間の事業でアナログ方式からデジタル方式に切りかえするに当たり、中継基地局の新たな整備及び撤去が行われることとなっております。
     今後市において防災行政無線のデジタル方式への切りかえ整備に当たっては、同様の中継基地局の整備及び撤去を行うこととなっております。災害時の迅速な情報伝達、安心、安全な市民生活を確保するという公共目的の立場から、賃借料は無償でお願いをしたいと考えております。
     2点目の市が借りている土地使用料の定期的な見直しでございますが、市の行政財産及び普通財産の貸し付けに当たっては、地方自治法第237条、238条の4及び238条の5、八幡平市財産の交換、譲与、無償貸付け等に関する条例、八幡平市行政財産使用料条例の定めるところにより、管理及び使用料の額が定められております。適正な対価によるものと規定をされているものでございます。この適正な時価は、固定資産税評価額をもとに算出しておりまして、3年ごとの見直しが行われておりますので、適正な金額であると、そのように認識をいたしております。
     また、議員お尋ねの市が借りている全ての土地使用料の定期的な見直し状況についてでございますが、借りている土地使用料は、国有林野、鉄道用地の貸し付けにつきましては、貸付先である森林管理署及び東日本旅客鉄道株式会社の積算により契約をいたしております。それぞれ2年または3年の期間で見直しがなされておるものでございます。
     民有地の借り入れにつきましては、過去の借入金額や近傍類似地価を参考にいたしまして、双方協議により定められているのが現状でございます。定期的な契約内容の見直しは、現在のところ行っておりませんが、借り入れしている土地については基本的に購入の方向で検討してまいりたいと考えておるものでございます。
     今後市が借りている土地使用料の定期的な見直しについても内部で調査研究をしてまいりたいと考えております。
     次に、大きな2点目の目名市牛舎と兄川牧場及び田代平高原についてのお尋ねでございます。まず、兄川牧場についてでございますが、平成13年に当時の安代町と葛巻町畜産開発公社との間で牧場の使用について契約を交わしております。この契約は、現在単年度を単位としたものであり、現状では葛巻町畜産開発公社との契約を継続していくことを考えておりますが、全国酪農業協同組合連合会において、全酪連において農水省の補助事業を導入し、大規模な搾乳牧場を設置する計画がございまして、この事業には牛舎と広大な草地を必要とすることから、このご質問の目名市牛舎と兄川牧場を含めた市内の休止牧野等を紹介した経緯がございます。大規模搾乳牧場につきましては、ことしの5月に全酪連や農林水産省から視察に訪れておりまして、候補地の一つとされているようです。まだ検討段階と聞いておりますが、このような大規模な事業が実施されれば、新たな雇用も生まれることになりますので、大いに期待をいたしているところでございます。
     次に、牛舎と牧場についてのお伺いでございます。まず、市が牛舎を所有するに至った経緯ということでございますが、上平牧野農業協同組合所有の土地に岩手県肉牛生産公社が公社安代牧場として施設を設置し、その後安比高原スキー場が建設されることに伴いまして、スキー場用地内にあった安代町農協所有の繁殖センターの代替施設として公社安代牧場の施設をリクルートが買い取り、安代町に権利を譲渡したとされております。
     牛舎の主な建物の名称及び面積につきましては、バンカーサイロが3棟で680平米、1階部分の避難舎及び2階部分の乾燥舎が合わせて1,229.4平米、パドックが1,802平米、計量舎が13.88平米となっております。
     牛舎の土地の所有者は、上平牧野農業協同組合、借地面積は6,760平米、土地使用料は47万5,000円となっております。
     牛舎の借地の地目及び課税状況についてでございますが、登記地目は山林で現況地目は宅地となっており、平成24年度より宅地課税がなされております。
     葛巻町畜産公社との貸付契約の内容につきましては、毎年度更新としておりまして、4月1日から翌年3月31日まで、貸付料は51万1,000円となっております。
     牛舎の利用状況でございますが、この冬の最大時の利用頭数は200頭と伺っております。
     一方、隣接するJA新いわてが管理をいたしております短角牛種雄牛牛舎の所有者でございますが、八幡平市が所有をいたしております。種牛の頭数は、6頭となっております。
     次に、兄川牧場の土地使用料についてでございますが、平成26年度は面積244ヘクタールで、契約額は111万3,600円となっております。兄川牧場の公社への貸付料と利用状況についてでございますが、公社とは生産物売り払い契約を締結いたしており、契約面積は114.57ヘクタール、契約額は67万円となっております。
     次に、田代平高原についてのお尋ねでございます。田代平高原につきましては、所有者の意向が第一でございます。最初にお答え申し上げました全酪連の大規模事業の候補地として市が紹介をいたしており、草地を管理する関沢山牧野農業協同組合立ち会いのもとに視察を受けております。市といたしましては、田代平高原の景観維持にもつながることから、大規模搾乳牧場の事業に期待をいたしているものでございます。
     続きまして、大きな3点目のあしろ保育所畑分園についてのお尋ねでございます。ご質問の中で、市の判断で廃園の可能性が高いという旨のご質問があったわけでございますが、市の判断で廃園ということは今考えておりませんので、その辺のところは誤解のないようによろしくお願いを申し上げます。
     議員ご質問のとおり、現在畑分園では5歳の年長児6名、4歳児2名、3歳児2名、全員で10名の園児を保育しておりますが、うち年長児6名は来春に卒園いたしますので、残る園児は4名となります。ご質問の1点目にあります来年度の入園児数の見込みでございますが、現状では相当少ないのではないかというのが正直なところでございます。と申しますのは、議員ご案内のとおり畑分園ではおおむね3歳以上の子供だけを保育いたしておりまして、細野、畑地区で保育が必要な3歳未満の子供は、あしろ保育所等畑分園以外の施設で保育せざるを得ない状況である、そういう状況にございます。
     2点目の存続するための最低園児数でございますが、市では園児数がこれ以下になったら畑分園を存続させることができなくなるというような基準は考えておりません。合併後に必要としてつくった施設でございますので、地元の方々の需要と存続に向けたご努力がある限り、市から積極的に廃止の方向に動くということは全く考えておらないわけでございます。
     ただ、基本的には最低6人以上でないと来年度から新しい制度でスタートする地域型保育事業の小規模保育事業にも該当しないこととなりますので、その場合は市の負担なしでは移管先法人の経営が甚だ困難となるため、市で不足分を支援しながら当面運営を続行していただくということになるものと考えております。
     3点目の残る4名の保護者の方々の意向でございますが、来年は4歳児、5歳児となることもあり、できるなら子供の多いあしろ保育所に移りたいという意向も少なからずあると聞き及んでおります。
     以上のことを踏まえまして、移管先法人と相談した結果、細野、畑地区で保育の需要の多い3歳未満児も来年度から受け入れることとし、できるだけ多くの子供をお預かりし、市の補助なしで経営的にも成り立つようにしてまいりたいと考えております。したがいまして、残る4名の子供を初め現在あしろ保育所で保育をいたしております3歳児未満についても、来年度以降は畑分園に預けていただきますよう、保護者の方々や地域の方々のより一層のご配慮をお願いするものでございます。
     続きまして、大きな4点目の安代老人憩の家についてのお尋ねでございます。まず、1点目の利用料についてでございますが、ご承知のとおり安代老人憩の家は、これまで高齢者の教養の向上、あるいは娯楽等の場として老人クラブや地域の方々に利用いただき、安代地区の福祉の増進に大きな役割を果たしてまいりました。しかしながら、施設の老朽化もあることから、昨年8月に市政調査会でご説明させていただいたとおり、綿帽子温泉あずみの湯を老人憩の家と同様に利用していただくために、今年度増改築を行うところでございます。
     利用料金につきましては、あずみの湯は入湯税が課税される施設でありますので、同様に入湯税が課せられております西根老人憩の家と同じ料金といたします。なお、金額については、市民間の公平性や昨今の燃料費の高騰等から、西根老人憩の家の料金も含めて検討を進めているところでございますので、まとまりましたらお示しをいたしたいと考えております。また、条例改正の時期につきましては、遅くとも12月までに行う予定でございます。
     次に、2点目の健康教室についてのお尋ねでございますが、今年度安代地区では安代老人憩の家で毎週土曜日に、あずみの湯では毎週2回健康教室を実施いたしております。健康教室は、高齢者の介護予防事業として実施いたしておりまして、来年度につきましてもあずみの湯で実施することを考えております。会場が1つになりますので、実施に当たり希望者が会場におさまらないなどの問題が生じた場合には、回数をふやすなどして対応していきたいと考えております。
     次に、3点目の屋内ゲートボール場の利用についてのお尋ねです。あずみの湯と同じく昨年8月に、これも市政調査会でご説明させていただいたとおり、ゲートボール場は今と同様に市民の方にご利用いただけるようにしたいと考えております。しかしながら、管理をする者が常駐しないことになりますので、現在管理のあり方について検討を進めているところでございます。
     次に、4点目の施設利用に係る詳細の公表及び周知の時期についてのお尋ねでございますが、詳細の公表につきましては平成27年4月1日から綿帽子温泉あずみの湯に機能を移したいと考えておりますので、先ほどの検討事項を整理次第市民の皆様にお示しし、周知を図ってまいりたいと考えております。
     5点目のあずみの湯と健康福祉課とのかかわりについてでございますが、現在あずみの湯は観光施設として位置づけ、商工観光課の所管といたしているところでございますが、今後は福祉施設として条例改正をした上で、健康福祉課が所管する予定で進めております。管理については、指定管理を考えておりますが、施設全体の収入や人件費を含む維持管理費等の支出を勘案した上で、改めて指定管理者を選定したいと考えております。
     以上、演壇からの答弁にかえさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤直道君) 5番、立花安文君。
議員 立花安文君 矢神山中継所を取り上げた理由でございますが、矢神山には八幡平市、盛岡広域消防組合、NHK盛岡放送局の3本のアンテナが無償で立っておりますが、どうも土地所有者の代表の方と市との信頼関係が2年前からしっくりしていないということを代表の方から聞いたものですから、何とか以前のような良好な関係に戻れればと思う気持ちで質問に取り上げました。関係悪化の原因は、最初に対応した市職員にあると思いますが、今さら「覆水盆に返らず」のことわざどおり、もとに戻ることは難しいかもしれませんが、時期を見て無償の利点、有償の欠点について、山の代表者の方から理解をいただけるよう話し合う機会を持っていただければと思います。
     私が何を言っているのか理解できない方ばかりと思いますので、事のてんまつを簡単に説明しますと、ちょうど2年前、山の代表者の方が安代支所に行って、NHK中継アンテナの契約書について確認しようとしたところからこの物語が始まったわけです。契約のことですから、役所の組織をわかっている方であれば、総務課にでも電話して用件を伝え、調べてもらうわけですが、安代支所に直接足を運んで最初に対応した職員にあれこれ言ったそうで、対応した職員もまたこれに負けず劣らずあれこれ言う方だったそうで、結局用件は果たせないまま、気分を悪くして自宅に帰ってきたということでした。これが第1ラウンドで、第2ラウンドは舞台を総務課に移して防災行政無線の中継局の土地使用料を無償から有償にできないか交渉したところ、平成25年3月21日付の八幡平市長名の文書回答で、契約面積から算定すれば年額9円という、全く門前払いのような内容だったそうです。防災行政無線の契約書の面積が100平米のようですから、100平米で9円ということだと思います。市が経営している田山スキー場のゲレンデの一部にも組合の土地を使用しておりますが、この土地使用料の1平米当たりの単価を安代総合支所のほうから伺います。
     もう一点、当時安代防災行政無線の整備をしたときの担当者だった香川室長から伺いますが、この矢神山中継所にアンテナ設置する際、何か当時問題になりそうなところだったのかも伺いたいと思います。
     以上、2点お願いします。
議長(工藤直道君) スポーツ推進課長兼国体推進室長。
スポーツ推進課長兼国体推進室長 小山田克則君 お答えいたします。
     ただいま生産森林組合さんの田山スキー場用地の貸付料ということでご質問がありましたので、その点についてお答えいたします。
     生産森林組合さんからは、約3反歩ほどを借用しておりまして、単価は1町歩当たり1万800円ということですので、1平米であれば1.08円ということになります。金額は、年間で3,240円という契約金額になってございます。
     以上でございます。
議長(工藤直道君) 市長公室長。
市長公室長 香川 豊君 お答えします。
     記憶をたどりますと、確かに平成3年当時、農林水産省の補助金を活用して農村情報連絡システム、防災行政無線を整備してございます。当時安代全域では役場からの電波は届かないということで、矢神岳に中継局を設置することになったのですけれども、当時の組合長さんとは直接私折衝はしないで、事務局をやっている方がちょうど役場職員の方だったので、その方と用地交渉して、防災行政無線なのでオーケーですよと、ほとんど問題なしに使用貸借、無料の契約書に判こをいただいたような記憶がございます。
     以上です。
議長(工藤直道君) 5番、立花安文君。
議員 立花安文君 香川室長からわざわざ聞いたのは、ほとんど問題になるような土地の使用は今まで役場の職員とかは考えていなかったのが、突然こういうふうなのが出てきたものですから、一応答弁していただきました。参考までにお知らせしておきますが、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社平均で、平米当たりの単価が約980円、今貸付料ですが、3本のアンテナの面積が総計で677平米ということでした。今この3社に組合の会計が随分助けられていると感謝をしておりました。ワンストップサービスという言葉は、福祉担当部署においては相当浸透しており、実際取り組んでいると思いますが、福祉部署以外はいわゆるたらい回し的な対応も多いかと思いますが、要件があって役所に来た方を怒らせて帰すような対応は、事情はどうあれ、結局後々まで問題を引きずってしまい、さらに事の本質が大きく異なってしまうことになりかねませんので、今後は同様のことが起きないよう願っております。
     防災行政無線中継局の土地使用契約書を新たに書きかえて、新たな条項として中継局までの道路の維持管理を土木林業課が行うことを明記したようですが、今までは契約書の条項に記載がなくとも、雪解けの春にはグレーダーを入れたり、市道、林道の路肩の草刈りの際は、ついでに延長して刈ってやったり、中継所を無償で使用している当然の代償として市が管理する道路ではないにもかかわらず、信頼関係のもと、あうんの関係を築いてきたものと思っておりますが、町村合併後、安代支所の職員の人事異動は目まぐるしいものがあり、表面上の事務の引き継ぎが精いっぱいで、いつの間にか書面にない安代独特の口承、口伝えの引き継ぎが断ち切れてしまった感がして残念に思っております。
     さて、もう一度土地使用料の話に戻します。市が当初無償契約でスタートしたことはそのとおりですが、その後時代が変わり、民間の電話会社が先ほど紹介したとおり平米980円という金額で借りているわけです。土地の所有者から言わせれば、土地の価値が変わったのだから、無償から有償契約にしてほしいという思いの何がおかしいのかということもわからないではありません。市役所は、土地使用料の定期的な見直しをしないで、機械的に当初契約に基づき、時代が変わって相場より高かろうが安かろうがお構いなしに契約を毎年更新しているような気がしております。
     一例を挙げてちょっとお尋ねしたいわけですが、午前中は上下水道課長の席に花き研究開発センターの日影所長が座って、その隣に商工観光課長が座って、2人座っているところではなかなか大きな声で質問できないなと思っていたら、日影さんいなくなったので、花き研究開発センターの温室の土地使用料ですが、平成6年以来約20年間同じ金額の土地使用料が計上されて、決算されております。テレトラック安代のオープン時が平成2年、安代インターチェンジ付近の水田を県競馬組合が借りて駐車場にしました。そのときの土地使用料の単価がたしか平米当たり250円と記憶しております。それを参考に温室の土地使用料も定めたと記憶しており、テレトラック安代のほうはこの24年間に競馬組合の経営状況が思わしくないこともあり、4回から5回ぐらい契約単価の引き下げを行い、今では当初契約額の3分の1ぐらいになっていると聞いております。私に言わせれば、中継所の100平米を何が何でも無償継続しなくとも、温室のほうの単価を半分に下げて、その分を中継所のほうに回しても、全体の土地使用料の予算額は何ら変わらないと思います。そんな柔軟な対応はできないものか伺います。
議長(工藤直道君) 副市長。
副市長 岡田 久君 お答え申し上げます。
     一般的に、合併時にございましたけれども、公共施設を建てる場合は公共団体が土地を購入しまして、そして構築物をつくるなりというのが一般的な、緊急を要する場合は借用という手もあろうかと思いますが、一般的にはそのように考えておりましたところ、安代地区におきましては、やはり土地に対する考えというのがあって、そのような借用形態をとっているという、一般的に考えるとちょっと特殊なところもあったというふうに合併時には受けとめております。
     ただ、やはり今現在市として考えておりますのは、借用というのは道路公団の安代がございましたけれども、やはり市として使わないものであればきちっとお返しすると。家賃といいますか、そういう土地を借りているお金が安いからそのまま払っていくというのは、原状復旧するよりは払っていったほうが安いというのもあるのですが、やはりそこはきちっとしなければならないと。現在、先ほど議員さんが申し上げられましたけれども、花卉センターの温室等、また消防の屯所を借りている箇所もありますが、いずれにしてもやはり必要なものは取得していくという形でいかなければならないものというふうに考えております。
     ちなみに、先ほどNTT、au、ソフトバンクの料金のお話が出てまいりましたけれども、NHKも含めまして料金で会社が運営されております。会社といいますか、その組織が運用されております。これらにつきましては、確かに有事の際のある程度情報伝達という部門もございますけれども、市といたしましては消防無線はあくまでも広報伝達というよりは、有事の際にやはり情報をとり合うという非常に公共という面が出ているものでございまして、市長答弁にもございましたが、全部で196カ所の鉄柱も現在無償で使用しているというふうなことになっております。
     折壁の生産組合さんにつきましては、確かに発端は安代総合支所の対応にまずさがあったということは、これはもう市としてはやっぱりあってはならないと。わからないのについては、上司に仰いで、本庁なり担当課にきちっとつなぐというのが、これは筋でございますので、それについてはやはり支所の対応に誤りがあったなということで、おわびを申し上げたいと思いますけれども、いずれにしましても消防無線といいますのは、そのとおり公共的なことで、ある意味ではお願いしなければならないのはお願いしなければならないのですが、場合によりましてはその施設の場所を購入するなどして、借地ということはできる限り回避してまいらなければならないというふうに考えておりますが、ただすぐに合意できるものではございませんし、公共性というのもある意味ではご理解いただいて、税金が安価だというのは承知してございますけれども、そういうふうな考えで、やはり市のほうでは考えてまいりたいということをご理解お願いしたいと思います。
議長(工藤直道君) 5番、立花安文君。
議員 立花安文君 実は、代表の方から私聞きました、何でこんなことになったのだと。素朴な一般住民の感覚でした。赤字であろうが、当時無償のアンテナが先に立ったわけですけれども、法人税、何も収入がなくても役場に基本額5万円ぐらい払うのですか、必ず納めるわけです。今ここ何年かそういう民間のアンテナ立ってお金入るようになったのですが、そういう素朴な原点で、なにいつも納めているのだから、何ぼかもらってもいいだろうと思って考えたのですが、いきなりそれを言わないで遠回しに言ったのに、核心に触れる前に決裂しておかしくなったわけなのですが、これについて私も大体聞いて、私のほうからは何も言いませんけれども、そういった普通の住民感覚で接すれば、何となくわかるような気はします。
     そしてまた、そこできちんと、さっき言った利点、欠点があるわけです。市道矢神線が射撃場のあたりなのか、ちょっとその上なのかで多分切れて、この生産森林組合の中は私道なのだと思います。でも、さっき言ったとおり契約書には基づかなくても、今までは役所が頂上まできちんと整備してきたわけです。そういった、例えばグレーダー1回入れたら、金額にしたらどれくらいになるのか、草刈りしたらどれくらいになるのか、そういうふうなのをきちんと教えたりやれば、こういうふうにもつれる話にはならないのですが、何も契約書を書き直して、その条項に入れるなんていうことをやったら、私は働いている現場の職員がもっと苦労すると思うのです。条項にあるのだから、来てすぐ草刈りしろ、穴あいたから埋めろ、そういったことになりかねないと思うのです。以前は、私も職員時代そうだったのですが、雪消えたからグレーダー頼むね、わかった、いつやるかわからないけれども、まずやりますからと言って、それで済んだようなあうんの関係が、こうやってぎすぎすした関係になってしまったので、今さらどうしようもないのですが、やはりきちんとした昔のような感じでやっていけば、たかが幾らかお金払って、ならば道路整備手を引くというのも、これも生産森林組合にとってはかえってマイナスなわけです。ましてや今射撃場まで舗装することになっているわけです。もう少しこれ、当時2年前はなかったと思いますが、今であればこうやってお金も入って、逆に少しでもお金が入り過ぎて課税もふえるのであれば、田山の課長さんたちも2人いて、関係しているのかしていないのかわからないのですが、少し知恵授けて、残った分で研修でもして、市長でも講演の講師に頼んで、懇親会でもしながら、私道の舗装も山まで延ばしてもらえないかという話をしていれば、本当にすごく信頼関係もまた太くなるところだったのですが、そういうことも今ないようですし、ぜひまたあの矢神は役所がきちんと管理するということを前提に物を進めれば、全くこれは問題のないところだったと思います。そういったことをまず何とか私のほうからもお願いして、これから関係修復を図っていただければと思います。
     続いて、2つ目の目名市牛舎と兄川牧場の件ですが……
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 大変貴重な時間ですけれども、先ほど演壇からの答弁で間違った答弁いたしましたので、訂正させていただきます。
     JA新いわてが管理している短角牛種雄牛牛舎の所有者は誰かという項目での答弁でございますが、演壇からの答弁では八幡平市が所有しておりと、そういう答弁申し上げたわけです、間違いでございまして、JA新いわてが所有しておりということなそうです。
議長(工藤直道君) 5番、立花安文君。
議員 立花安文君 ことし1月31日、西根地区のホテルで産業建設常任委員会とJA新いわての八幡平エリアの地域の各生産部会長たちとの意見交換会がありました。その際、短角牛生産部会長の方から目名市牛舎の活用についてご提言をいただいたわけです。この部会長さんというのは、西根地区の獣医師をやっている方でございますけれども、提言内容は八幡平市で生産されている短角牛子牛のほぼ100%に近い購入先である宮城県の農業生産法人が岩手県内、花巻に次いで2つ目の肥育牛舎をどこかに設置したいということで、情報を集めていると。目名市を勧めたいということで提言がありました。そこで、農政課のほうにもお話はいたしました。実は、農政課長、退職したわけで、私が議員になって初めて農政課の質問を出したのです。実は、農政課長とは合併のとき一緒に机を並べて働いた職員ということもありまして、                                                                                                                                                                                                                                                       初めて議員になって農政課に質問させていただきました。余計なことをお話ししましたけれども。
     それで、先ほどは全酪連さんの岩中酪さんの計画もあるということですが、何かの縁談と同じで、非常に物事というのは同じ時期に重なってきて、いいお話が2つあっても、2つとも物にならないということが間々あるものですから、ぜひ今回は全酪連さんのほうに、岩中酪さんのほうに何とか物にしていただければと思うのが本当に正直なところでございます。目名市については、先ほどさまざま小さい項目をいっぱい聞いたのは、本当に牧野から市が土地を買い取るべきではないでしょうか。そこを1点まず伺います。
議長(工藤直道君) 農政課長。
農政課長 佐藤文城君 お答えいたします。
     先ほど大規模の全酪連の事業のことですけれども、5月に全酪連の会長、あと岩中酪の組合長、あと役員の方、それと農林水産省の担当の方が現地を確認に来ました。そのときは、私と担当の者と案内して歩きました。お話によりますと、100ヘクタールの規模のを何カ所か欲しいということと、大きな牛舎を建てて、今加工乳が不足しているということで、加工乳の生産を考えているというお話でございました。その後検討をしまして、決まりましたら連絡するということでしたが、まだ決まったという連絡は来ておりませんし、この間担当の者が聞きましたら、まだ決まっていませんということで、ちょっとよその団体ですので、早くしてくれとかなんとかそういうのも言えませんので、返事待ちの状況でございます。
     あと、牛舎につきましては、あそこは市長からもありましたけれども、安比スキー場ができる際に農協の施設の代替施設ということで、県の公社のほうから安代町で取得したというものなのですけれども、現在上平の牧場そのものでは使ってございませんけれども、葛巻の公社のほうで使っておりますので、今のところはそのまま貸しておくという考えでございます。あそこ土地が上平の組合の土地ですので、建物もかなり古くなってございますので、使わなくなれば解体するほかないかと考えてございます。
     以上です。
議長(工藤直道君) 副市長。
副市長 岡田 久君 牧野の購入、市が購入すべきとのご提言でございますけれども、公共の用地として購入する場合は計画があるか、もしくは緊急性があって市がある程度保護すべきか、もろもろのそのようなことが考えられますけれども、やはり現在のところ、現在市が所有している牧野の中において、畜産の放牧なり、粗飼料の関係が十分というかどうかちょっと断定はできないのですけれども、ある程度それで賄えているということでありますことから、現在のところはまだその考えには至っておらないというふうなところが現状でございます。
議長(工藤直道君) 5番、立花安文君。
議員 立花安文君 先ほど一番心強かったのは、葛巻の公社以外にも活用を図ることは考えていただいているのですが、実は最近兄川で草地をとって、冬それで目名市の牛舎でそれを食べさせるわけです。何か聞いていると、兄川の草地の利用が思わしくないということは、この冬にでも葛巻がもう撤退して来ないのかなという危惧もありましたので、結局草を刈らないということは、この冬あの牛舎に頭数が入らないということの裏返しにもなるわけです。当然兄川牧場と目名市牛舎というのは一体でございます。
     そして、先ほど私が心配して言ったのは、田代平での件も何か畜産の衰退とともに、いずれ草地というのがどんどん、どんどん活用されなくて、正直言ってどうしたらいいか、一番問題なところになってきております。こういったことをあっさり諦めるのもいいのですが、しぶとくそうやって人の力をかりながらも維持、継続するということが、景観をまた維持できるのかなと、こう思っています。
     そういったことで、ぜひ頑張ってもらいたいわけですけれども、さっきの目名市の土地はそういった意味でも市がやっぱりそこの宅地の分は持ったほうがやりやすいのではないかと。上平牧野さんが持っていても、本当は何も意味がないわけです。ただ貸しているわけでして、いわば一種犠牲者的なところもございます。といいますのは、先ほど聞いたのは課税状況を聞いたわけですけれども、地目山林ということで、平成24年から突然宅地並み課税があったということで、これも合併のいい面だと思いますけれども、旧安代町時代は多分見て見ぬふりしながら、何とか隠し通してきてやってきたのかもしれないのですが、突然宅地課税で急に固定資産税が上がったというのも聞いたので、そういったこともあれば、地元の組合としても、牧野組合さんとしても、別に大した金にもならなければ、何か売って金にしたいというのも、多分思いとしては出てくるものと思います。活性化して、そこを本当に使って地元雇用にも結びつけばいいわけなのですが、宮城県の農業生産法人がそこで短角牛を肥育してくれれば、あるいはプラスになるのがまだあったのです。餌米も、こんなに米の値段がことしも安いという話になってくると餌米ということになってくるのですが、地元消費のそういうふうな牛舎ができて、餌米が面積で幾らでも確保できれば、これは農家にとってプラスということなので、ぜひ今のままよりは、葛巻に貸しているよりはプラスになるのかなという思いもございました。
     いずれ葛巻さんとは長いつき合いで、非常に信頼関係もあると思いますけれども、毎年更新でこれまでも何回か来ないのではないかということもうわさとしてあったのですが、いまだに入ってくれてありがたいわけですけれども、本当にいつ突然振られて、さあ、どうしようということになりかねないので、ぜひ市長からもこの岩中酪さんのほうについては、何とか力強く進めていただきたいと思います。一言この件で。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 ついこの間も岩中酪の専務にお会いする機会があって、どうなっているのだと、我々は期待しているのだから、何としても予算確保して八幡平市でやってくれというお話を申し上げました。まだ詳細まで行っていないという返答でございましたので、何とかこれからも継続的に、やはりあの一帯は酪農としては最適地だというふうに思っていますので、ぜひ岩中酪にも今後とも働きかけていきたいというふうに思っております。
議長(工藤直道君) 5番、立花安文君。
議員 立花安文君 最後に1つだけ、牛舎を見たことのない方もいらっしゃると思いますので、300頭規模の収容の牛舎でして、古いのですが、直線にして100メーターの牛舎でございます。非常に立派な牛舎なのか、このまま使わなければとんでもない解体費用がかかる、大変なお荷物なのか、ぜひ皆さんにも機会があったら見ていただければと思います。
     3項目めのあしろ保育所畑分園につきましては、私も何度か質問して、初めてきちっとした答弁をいただきまして、議会だよりにはここを活字にして大きくPRしておきます。初めてやめるのかという質問に継続するということでありますので、本当に心強く思いました。
     1つだけ確認しておきますが、地域型保育事業の小規模保育所事業というのは、何か国基準ではA型、B型、C型の3区分されているというふうなことが、いつも私が読んでいます日曜日に来る新聞に詳しく書いていました。この日曜日に読んでいる新聞は、介護とか、こういう福祉関係のものが非常に多くて参考になりまして、今回もたまたま条例案にも出ている小規模保育事業のことが紹介されておりました。意味については、A型というのは100%が有資格者、多分保育士、有資格者ということなのですが、B型は半分以上、C型は資格者なしでも運営が可ということなのだそうです。それで、担当課長から畑分園についてはこのA、B、Cのどれで運営するのかお伺いいたします。
議長(工藤直道君) 地域福祉課長。
地域福祉課長 松村錦一君 お答えいたします。
     お答えする前に、C型、当市の条例案をお出ししてございますのは、国の基準では保育士の有資格者でなくてもいいことになってございますが、お願いしております条例案では、有資格者に限りということにしておりますので、その旨はまずお願いいたします。
     ご質問のお答えでございますが、全員保育士という必要がございます。基準が一番高いA型を予定してございます。
     以上です。
議長(工藤直道君) 5番、立花安文君。
議員 立花安文君 これをもう少し条例とか議論しておれば、その日曜版の新聞に、実は上乗せ自治体も名前が若干載っていました。当市もC型ではなくA型で来年度実施ということであれば、大きな活字で全国にご紹介できたのかと思いますが、本当に残念な思いですが、ぜひありがたく地域の皆さんにもこの旨伝えて、6人の園児を確保するよう、私も頑張りたいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 
                                                                                                                                             
     以上で質問を終わります。ありがとうございました。
            (議員 立花安文君一般質問席降壇)
議長(工藤直道君) これで立花安文君の質問を終わります。
     ここで3時30分まで休憩します。
                                    (15時18分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(工藤直道君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                    (15時30分)
議長(工藤直道君) 通告順位5番、関善次郎君。
            (議員 関 善次郎君一般質問席登壇)
議員 関 善次郎君 議席番号16番、関善次郎でございます。私は、さきの通告に従って3点ほどお伺いいたします。
     まず最初に、兄川リハビリ牧場についてお伺いいたしますが、先ほど立花議員さんも質問いたしましたが、私は求める趣旨が違いますので、改めて質問させていただきたいと思います。
     (1)、兄川リハビリ牧場の貸付先、貸付条件、年間貸付料及び契約更新は何年置きに行っているのか、また岩手北部森林管理署に借地料として幾ら支払っているのかお伺いいたします。
     (2)、昨年までは兄川リハビリ牧場には春に肥料を散布しまして、刈り取り、回収を行っておりましたが、今年は牧草の刈り払いを行っただけで、刈ったままで回収は行っていないようですが、なぜなのかお伺いいたします。
     (3)、兄川リハビリ牧場は、今後も貸付継続を進めるのか。また、行政や市民のために最も有効に利活用を行う検討や模索も必要ではないか伺います。
     2番、住宅リフォームについて。(1)、住宅リフォーム補助事業についての24年度、25年度の実績件数、補助額及び事業総額と26年度の予定補助額、決定件数、決定補助額、決定総事業額をお伺いいたします。
     (2)、住宅リフォーム工事の費用助成は、平成27年3月で最終となりますが、市民からの声で実施期間までにリフォームを行いたいと努力しましたが、いろいろな事情でおくれております。そこで、ぜひ延長してほしいとの声が多数あります。雇用確保と市民の支援のために延長すべきと感じるが、行政としてはどのように判断するのかお伺いいたします。
     3番、災害について。(1)、市内土砂災害警戒区域箇所数は196カ所ですが、災害時のハザードマップを作成し、危険箇所の住民に認識させ、災害発生のおそれがあるときの対応策と避難経路を周知させているのか伺います。
     (2)、孤立した住民の緊急支援の対応や物資の蓄えも必要ですが、どのようになっているか伺います。
     (3)、平成25年の台風18号と集中豪雨により兄川地域のおぼら沢に土砂崩れが発生し、兄川195の5番地付近で市道のヒューム管が土石流により詰まり、市道が決壊し、一時兄川地区民が孤立しました。復旧工事は完了していただきましたが、今後再発防止のため上部に土石流防止柵が必要と認識しますが、どのように検討しているかお伺いいたします。
     以上の件について答弁をお願いいたします。
議長(工藤直道君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 関善次郎議員のご質問に順次お答えを申し上げます。
     まず、大きな1点目の兄川リハビリ牧場についてのお尋ねでございます。まず、リハビリ牧場の貸付先、条件、貸付料及び契約更新は何年置きに行っているのか、あるいは岩手北部森林管理署借地料として幾ら支払っているのかというお尋ねでございます。前段で立花議員のご質問にもご答弁申し上げ、重複する部分もございますが、兄川牧場は市と一般社団法人葛巻町畜産開発公社との間で生産物売り払い契約を締結をいたしております。面積は114.57ヘクタールで、契約金額は67万円、期間は5月から11月までの間とし、年度ごとに契約更新をいたしております。主な契約内容でございますが、生産物の生産及び収穫に要する経費は葛巻町畜産開発公社で負担し、収穫された生産物は他に販売してはならないことなどとなっております。また、今年度の国有林野貸付料は、面積244ヘクタールで111万3,600円となっております。
     次に、2つ目の牧草の回収を行っていないのはなぜかというお尋ねでございますが、葛巻町畜産開発公社に確認したところ、牛の頭数が減少しており、ことしに限っては兄川牧場の草を使用しなくても、葛巻町内での草の収量は足りているとのことでございました。ただ、来年は使用したいと考えているとのことで、草地管理のために刈り捨てをしているということのようでございます。
     次に、3つ目の今後の貸付継続を進めるのかということでございますが、あるいは行政や市民のために最も有効に利活用を行う検討や模索も必要ではないかというお尋ねでございます。現状では、葛巻町畜産開発公社との契約を継続していくことを考えておりますが、先ほど来申し上げているとおり、全酪連において農水省の補助事業を導入し、搾乳牧場を設置する計画がございまして、この事業は大規模牛舎と広大な草地を必要とすることから、本年5月に当市の休止牧野等を視察をいただいておるものでございます。まだ検討段階とのことではございますが、このような大規模な事業が実施されれば、土地の活用のほか雇用も生まれるということにもなりますので、大いに期待をいたしているところでございます。
     次の2つ目の住宅リフォームについての補助事業の実績についてというお尋ねでございます。住宅リフォーム支援事業の目的は、平成20年のリーマンショックの影響によりまして、市内の雇用、経済状況が悪化する中、緊急経済対策として市民の居住環境の向上並びに市内の住宅関連産業及び商業を中心とした地域経済の活性化を図るために実施をしてまいりました。申請対象としては、市内に住所を有し、対象住宅に居住している当該住宅の所有者であって、住宅の修繕、補修、模様がえ等の住宅の機能維持、または機能向上のための工事で、対象工事に要する経費が消費税抜きで50万円以上であり、なおかつ市内に主たる事業所、もしくは本店を有する法人、または個人により施工されるものを申請対象といたしております。
     ご質問の事業実績についてでございますが、住宅リフォーム支援事業は現在が2期目に当たり、1期目は平成21年度から実施をいたしておりますので、過去の経過がわかるよう、1期目の3年分を含めてご報告させていただきます。実績といたしましては、21年度は実績件数148件、補助金額約2,600万円、事業総額2億4,000万円、22年度は実績件数180件、補助額約3,100万円、事業総額約2億6,500万円、23年度実績件数169件、補助額約3,000万円、事業総額約2億4,100万円、24年度実績件数152件、補助額約2,700万円、事業総額約2億2,100万円、25年度実績件数123件、補助額約2,200万円、事業総額1億8,900万円となっております。26年度は8月末現在の実績となりますが、申請件数73件、補助見込み額約1,300万円、事業総額約1億1,100万円でございます。本年度は、申請ペースが昨年度を下回っておりますので、これまでで最低の実績となるものと予想しております。予定補助額といたしましては、最大で2,200万円を予測いたしております。このことから、補助額、事業総額ともに平成22年度をピークに年々前年を下回り、件数ベースでピーク時に対し本年度は4割近い減少となるものと予測いたしております。
     次に、2点目の住宅リフォーム補助事業を延長すべきと感ずるが、どのように判断するのかというお尋ねでございますが、先ほども実績で申し上げましたとおり、住宅リフォーム補助事業は2年目の平成22年度をピークに減少傾向でございますので、住宅リフォーム補助事業は既に一定の成果を達成いたしておるものと市では分析をいたしております。
     以上のことから、見直しの検討も必要でございますが、一方で過去5年間の経済効果として、建設業分野へ11億2,000万円以上、商業分野へも八幡平市共通商品券での補助を実施したことから、1億3,000万円余経済効果があったことも事実でございます。
     また、市の政策として来年度から時森地区の農業集落排水事業が供用開始となる予定でありますし、公共下水道事業につきましても供用を開始する区域内の工事が実施されます。なお、公共下水道事業の供用開始後は、3年以内の接続が法律で義務づけられておりますため、早期接続を促す必要があり、市としても啓蒙によるさらなるPRを行い、接続をする必要があるものと考えております。
     そのほかの地区におきましても、水質改善や住生活環境の向上のため、水洗化を推進する必要があることから、市の政策と合致する分野へは一定の助成を今後とも実施してまいりたいと考えております。
     次に、大きな3点目の災害についての1点目でございます土砂災害ハザードマップの作成や災害発生時の対応策と避難経路の周知についてのお尋ねでございます。現在当市におきましては、土砂災害警戒危険箇所を示したハザードマップは作成されておりません。しかし、8月20日に発生した広島市における大規模な土砂災害を踏まえ、住民の防災意識、危機意識向上のために、土砂災害危険箇所に居住している住民に対して、危険箇所、危険区域、避難場所、避難経路等の情報を市のホームページ、広報紙に掲載するとともに、危険箇所図を作成し、各総合支所における縦覧実施により周知をしてまいりたいと考えております。ハザードマップにつきましては、住民個々に周知する上で大変重要ですので、作成に向け検討してまいりたいと考えております。
     2点目のご質問の孤立した住民への緊急支援の対応、物資の蓄えについてのお尋ねでございますが、万が一災害により孤立住民が発生した際は、自衛隊、消防署等が協力し、ヘリコプターによる人員の救助、緊急物資の搬送を行うことといたしております。
     事前の物資の蓄えにつきましては、各消防団単位に防災資機材を整備いたしております。主な装備品といたしましては、毛布、発電機、ストーブ、テント等となっておりますが、食料については管理及び更新等の問題もございますので、備蓄をいたしてはおりません。
     自衛隊、消防署等、防災機関と連携し、人員の救助を第一優先に、必要な緊急物資の搬送等についても行ってまいりたいと考えております。
     次に、ご質問の3番目の昨年の台風18号と集中豪雨により決壊した兄川地区の市道の今後の再発防止のため、土石流防止柵が必要と認識するが、どのように検討しているかというお尋ねでございます。今回のご質問で上部に土石流防止柵設置とは、治山ダムのことと理解をいたしております。決壊いたしました兄川地区の市道につきましては、過去にも大雨による土砂災害が発生した場所でもございます。このため、土砂流出や山林崩壊の予防対策といたしまして、市道上部に県の治山事業による治山ダムが8カ所施工されておりますが、最も新しいもので昭和52年に施工されたものでございますことから、全てのダムに土砂が堆積しておりまして、大雨による土砂が下流に流出する危険性が高まっている状況でございます。
     県の治山事業につきましては、県内の市町村から施工申請された箇所を費用対効果等の重要度により順番に施工されますことから、施工まで多くの年数が必要であると思われますので、今後県に対しまして治山事業の施工申請を早急に行い、治山ダム施工を強力に推進してまいりたいと考えております。
     以上、演壇からの答弁にかえさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 それでは順次質問させていただきます。
     まず最初に、兄川リハビリ牧場でございますけれども、ことしは葛巻畜産振興公社が頭数が減ったから回収しないと。ですけれども、今後とも借りて、刈り取りを行いたいと。ただ、契約期間が5月から11月と、先ほどはいろいろな事業が今補助を使って乗り出してくる可能性があるという意思も聞きましたけれども、ただ皆さんもご承知のとおり、牧草というのは1年も手入れしないで放置しておくと、もう使い物にならなくなると。契約は5月から11月でもいいかもしれないけれども、やはりある程度見通しをつけた、何年間は借りる約束はしますよという、口頭でもいいし、一応内示的な契約的なこともやっておかなければ、後でことしは使わないからと黙って、契約期間だからって借りたまま借地料だけ払って、あとは手入れをしないで放置して、来年使いませんからと言われて投げ返された場合は大変なことと思います。こういうことの契約更新的なことも検討すべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 農政課長。
農政課長 佐藤文城君 お答えいたします。
     兄川牧場につきましては、従前から両者話し合いで単年度、草を刈るという契約ですので、土地を貸すという契約ではなくて草を刈る契約ですので、5月から11月まで草ができる期間ということで、毎年1年間でなくて区切って貸しているものでございます。土地は国有地借りておりますので、転貸できませんので、草だけを供給するという契約で1年間でございます。
     あと、単年度では使うほうも大変だということなのですけれども、先ほど全酪連の話ございましたけれども、それらにつきましては何も決まってはおりませんけれども、向こうもいきなり言われると大変だと思いますので、そういう話があるということは伝えてはおります。
     以上です。
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 先ほど市長の説明にもあるが、やはり兄川牧場も大変便利がいいということで、いろいろな企業が検討しているということもありますが、それからさっきは済みませんでした。土地でなくて牧草のこと、ちょっと私が質問の仕方を間違えました。
     それで、やはりあそこの兄川リハビリ牧場は、初めて発足したときは夏山冬里というような国のほうの補助事業で始まって、牛舎も一緒にあれが設置されたわけでございます。おかげで、あそこの道路も大変立派につくっていただきました。そういうこともありまして、そしてあの近辺は大変隠れた観光地もたくさんございます。それはそれとしても、あのような立派なものをそのままほかに貸すということでなくて、やはり我々八幡平市民が活用すると。今岩中酪のほうで補助を利用したいというような話を持ち出しているというけれども、これに対してはもしもそういうことを利用したとすれば、八幡平市としても何かのことで携われるような考えはあるのかないのか伺います。
議長(工藤直道君) 農政課長。
農政課長 佐藤文城君 お答えいたします。
     先ほど申しました全酪連の事業の関係につきましては、全酪連という団体の事業でございますので、市としては直接何かをやるということはございません。ただ、兄川の牧野も見たとおり、ご存じのとおりササとか雑草がかなりありますので、もし使うとなれば草地更新などをされてきれいにして使うと。そうなると、牧野そのものもそうですし、牛舎などにつきましても大規模にするということですので、雇用なども生まれると思いますので、ぜひ実現していただければいいのですが、市としては現在は何も関与する予定はございません。
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 確かに雑草とか、そういうのはおがってくるのは当然だと思います。やはり葛巻畜産でやったって、いいところしか刈らないのだから、私はちょこちょこ夏になればあそこを通って見ているのですけれども、本当に春先はもう肥料を物すごい運んで散布して、ちゃんと手入れをしているし、それをさっき言ったとおり一応どうなるかわからないけれども、ことしだけは契約しますと。契約するけれども、やっぱりわがねかったと。さっきも言ったとおり、ことしは牛の頭数が減ったから、もう回収はしなかったと。それを2年も3年もやられたら、ますますあれは草地にかえるには物すごくまた経費がかかると思います。だから、それを事前にやっぱり模索して、ただただ誰も使わないからそのまま誰か使うのを待っているというようなことはすべきでないと思いますけれども、いかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 農政課長。
農政課長 佐藤文城君 お答えします。
     過去の記録を見ますと、あそこは葛巻の公社に貸して、あと農協にも貸していたようなのですけれども、農協のほうは利用しないということで、あと市内の大きな酪農家にも聞いたようなのですけれども、場所が遠いとか、いろいろ理由があって使えないということで、誰も使わないということで、葛巻の公社に貸したという記録がございました。これから使うとしても、市内で使うという方があればいいのですけれども、もし葛巻のほうで使わないということになると、前の丑山とか根石みたいに返地をするということになるかと思います。例えば草地更新をしたとしても、使う方がなければ無駄になりますので、根石、丑山のような形になるかもしれません。ちょっとはっきりわかりません。
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 だから、やはりただ口頭で誰か使わないかと、ここ使わなくなってから使う人を見つけてくださいと、そうではなくて、今もうすばらしいインターネットとか、そういうのがあるのだから、そういうのも兄川リハビリ牧場はこっちにこういうのがありますよと、そのような全国的な募集して、今まで行政だってまちづくりの人材を受け入れして、市内のいろんなことをやっていただいている。そのようなことも参考というよりも、そのような公募方法も考えながら、やっぱりあのくらい広大な草地を、そして今企業というか業者がさまざまな農業に手を出すことに対して支援している政府でもあります。ですから、そういうことも含めながら、ただ誰も使わないから、誰も探していないから、また返すとか、そんな単純な、返すのは簡単だ。返すの返すといったって、今まであの開発に森林管理署で何ぼ金かけていると思って。そこも含めながら、やはり残さなければならないことは残して、そのためにはどうしたらいいかと。それは、もちろん普通の人はできないと思います。ですから、やはりインターネットで公募しながら、いろんなものを今売り手も借り手もインターネットで探しているのだから、そのようなことをやってくれれば、いろんなことで希望者が出てくるかもしれないから、やっぱりそういうことも検討しながら模索していただきたいが、いかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 副市長。
副市長 岡田 久君 お答え申し上げます。
     まさに議員おっしゃるとおりだと思います。使う人がないからやめるというのは簡単ではございますが、兄川牧野を見ますと、返地に向けた今の作業をしております根石とか丑山とは全然条件が異なります。また、安比から近いということで、議員おっしゃられた観光面でもやはり貴重な牧野ではないかなというふうに思っております。畜産振興といいますのは、市の大きな課題でもございますので、地元のみならず葛巻の畜産開発公社さんにはずっと使っていただきたいとは思っておりますし、どんどん葛巻さんと、使ってほしいというPRは必要だと思いますが、もし葛巻さんがそういうことになるとするならば、やはり議員おっしゃられたとおり、新たな息吹といいますか、そういうふうな人、別な市外から畜産をやってみたいという、そういう方を募集するのも一つの考えかなというふうに思います。本当に貴重なご提言ありがとうございます。
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 次に、住宅リフォームですけれども、いろいろ努力していただいて、いい結果が出ておるし、大変波及効果、また雇用も確保されたことと思います。いろいろ先ほど市長さんからの説明ございました。本当にこんな事業ができたということは、いいことだと思います。ただ、ことしは希望者が減っているということは、やはり消費税が3%上がって8%になったということもあって、その影響もあると思います。そして、今度は来年の10月、今の幹事長はもう10%に上げるのが好ましいというような発言というか、そのように私は捉えて聞いておりますけれども、それがまた10%に上がってくれば、これはやっぱり無理しても今やらなければならないという考えもあると思いますので、予算的にもあると思いますけれども、延長できたら延長、3年と言わなくても、まず1年、来年度、消費税のことも含めながら延長ということも検討するべきではないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 建設課長。
建設課長 遠藤明広君 お答えいたします。
     住宅リフォームの関係ですけれども、21年度からスタートし、26年の8月末現在ですけれども、下水道工事に接続する分で358件で、全体の42%となっております。それから、浴室改修で83件で10%、それから屋根、外壁塗装で188件で22%、それから屋根、外壁の張りかえにつきましても111件で13%、それから内装の改修につきましては105件で13%という内容となっております。下水道工事につなぐものが全体の42%ということで、ほとんど大多数を占めておりますので、今後におきましても先ほど市長答弁でございましたとおり、水環境につきまして主眼を置きながら、今後のリフォームについても一定の助成を検討していきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
     以上です。
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 今の説明では下水道関係、水道関係、さまざまだけれども、そればかりでなくやっぱりさまざまあると思いますので、そこも検討してみたいという答弁がございましたので、ぜひ検討して来年度も実行できるようにお願いいたします。
     次に、災害についてお伺いいたします。災害については兄川の土砂災害に対しては、今後県に対して治山事業の施工を早急に申請を行いたいということを市長からいただきました。そこで、市道の橋を原状復旧はしていただきました。ただ、原状復旧といたしましても、橋の約10メートル前後の上部は、崩れて流れてきた土砂がそのままなのです。そして、あのままであれば今でも地域の人たちの話で土砂がちょっと雨降ればころころころと石ころが転がってきているよと。あれであれば、すぐにヒューム管が詰まりますよ。だから、やはり市道の橋のヒューム管のちょっと手前あたりも防護柵というか、土砂が流れてこないようにやらなければ、あれはもう同じような災害が起きることは目に見えてわかっています。ですから、なぜ原状復旧したのに上のほうの土砂はそのまま放置したのか。あとその土砂が流れないような橋の近辺を今後どのような災害防止策を考えているか伺います。
議長(工藤直道君) 建設課長。
建設課長 遠藤明広君 お答えいたします。
     昨年の8月、あるいは台風18号の関係で、兄川線被害を受けたわけでございます。それで、昨年度末から工事を始めまして、平成26年6月16日に工事が完成したもので、完成検査を行ったものでございます。先日私もこの箇所を見てきました。確かに沢から出てくる石といいますか、そういったものも多数ありますし、あと集落の中を用水として使われたのに排水としてこの横断箇所に流れてくるという箇所もございますので、そういった用水をどこかに切り回すことができないのかなということもあわせて考えていかなければならないなと思いますし、あと工事の完成後に沢のほうから流れてきた土砂につきましては、今後維持のほうで対応をしていきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
     以上です。
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 いろいろ詳しく説明いただきました。私が今特に対応してもらいたいという考えを持っているのは、橋の上部なのです。そして、あそこの工事は課長さんもわかっているとおり、ヒューム管は前のやつをそのまま使うのはそれでいいのですけれども、去年も再度あそこはもうヒューム管をそのままではだめだよと、橋脚立てて橋にしなければだめだよというけれども、災害復旧は原状のままでいくからだめだということで、原状のままになったのはいいのですけれども、いずれにしても上部の近辺に、あの橋の本当のそばに、誰が見てもわかるのだけれども、あの砂利をもう少し撤去して、そして砂利がヒューム管のところに流れてこないような対策を講じなければ、今から台風来たって、また同じくあの橋は、そして今度は市道の場合はもうのり面はただ土を盛り上げてそのままやった。あれがヒューム管を越えて市道の上を水が流れると、また去年と同じく市道の路肩が流れることは目に見えてわかっています。誰でもわかると思う。だから、その上流のほうをもっと砂利を撤去して、その砂利が上のほうから少しぐらい流れてきても、そのヒューム管のところまで流れ着かないように、その対策を講じるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 建設課長。
建設課長 遠藤明広君 お答えいたします。
     昨年の議会におきましても、議員さんからヒューム管ではなく橋にしてというご要望につきましては承っておるところでございますが、ヒューム管につきましては中が詰まったということで、ヒューム管自体が被災した、いわゆる壊れたという状況ではございませんでしたので、再度ヒューム管については埋塞したものを撤去したという状況でございます。
     また、橋にすればというご提言ではございますけれども、橋にした場合かなりの金額ということもありますし、施工の上で経済比較を行った場合には横断管のほうが安易で維持管理もしやすいという状況なのかなというふうに考えてございます。
     それから、道路の上流部の沢の部分の土砂につきましては、やはりこれは維持のほうで撤去して、来る台風等に備えていきたいなというふうに考えてございます。ただ、その柵、いわゆるとめる柵等につきましては、やはりかなりのボリューム等もあるものでございますから、今後何らかの検討はしていきたいなというふうに考えておりますし、あと治山ダム、これがもう既に埋塞の状態でございますので、この治山ダムに埋塞、あるいはたまっている土砂等の撤去につきましても、県のほうに働きかけを行いながら撤去のほうをお願いしていきたいなというふうに考えております。
     以上でございます。
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 いろいろと説明はわかりました。ただ、同じような豪雨が来ると、災害が起きることがわかっているものに対して即対応しないということは、いろんなことに対して指摘されると思いますので、やはり治山ダム、防災ダム、それらができるのを待っているのではなくて、今なかなか世の中は厳しいものだから、ちょっと天災だか人災だかということも指摘されないように、即対応しなければならないことは対応し、長く置いてもいいのは長く置くと。長くとは、国補助が決定次第やるということもやっぱり検討すべきだと思うが、いかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 産業建設部長。
産業建設部長 工藤孝栄君 お答えいたします。
     議員ご指摘のとおり、道路のすぐ上の部分については管理のほうでの部分で移譲していきたいのですが、先ほど答弁書にあります沢のところに8カ所、9カ所の既につくった治山ダムがあるというところで、その治山ダムを歩いて確認したところ、既に埋まっているような状況です。ですので、県のほうに埋まっている部分については撤去等をしていただいて、次の大きな豪雨来た際にも食いとめるような部分ということで、県には強く要望して防止に努めてまいりたいと思ってございます。
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 それから、災害警戒危険箇所が196カ所というのに、図面等にも添付されていろいろ配付しているということもございました。ただ、市とか各支所の窓口とか、いろいろなところでそれは閲覧できるという説明はさっき伺いましたけれども、やはり一般の市民というのは、そういうのは余り目を通さないと思います。ただ、一番あれなのは私が考えるに危険箇所の地域の人に、ここの箇所は危険箇所になっているから、さまざま災害時には独自で判断して独自で避難とか対応策をというような感じで、そういったことの指導も大事だと思いますけれども、いかがでしょうか。
議長(工藤直道君) 市長。
市長 田村正彦君 議員ももうご存じのとおり、我が市では昨年防災監という災害対応専門監を採用しております。その採用した理由というのは、これも前にも申し上げましたとおり、小さな集落単位にそれぞれの危険箇所を抽出して、それに対応する防災計画というのを集落ごとに、兄川なら兄川でつくってくれと、その役割を防災監が担ってくれと。2年以内に各集落でそれをつくってくれということで採用させていただいておりますので、ぜひそれを、まだ今回県の防災会議があって、ちょっと出足が鈍ったのですけれども、もう県の防災訓練も終わりましたので、ピッチを上げて各集落に入っていただきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いします。
議長(工藤直道君) 16番、関善次郎君。
議員 関 善次郎君 どうも、前向きの答弁ありがとうございます。
     これで私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
            (議員 関 善次郎君一般質問席降壇)
議長(工藤直道君) これで関善次郎君の質問を終わります。
                     ☆
                  散     会
                     ☆
議長(工藤直道君) 以上で本日の日程は終了しました。
     本日の会議はこれをもって閉じ、散会といたします。
                                    (16時10分)