平成25年八幡平市議会第1回定例会
 
議事日程(第5号)
                                平成25年3月8日(金)

日程第 1 一般質問
        米 田 定 男
        三 浦   侃
        田 中 榮司夫

出 席 議 員(24名)
     1番  立  花  安  文  君     2番  大  森  力  男  君
     3番  渡  辺  義  光  君     4番  工  藤     剛  君
     5番  渡  邊     正  君     6番    橋  喜 代 春  君
     7番  遠  藤  公  雄  君     8番  古  川  津  好  君
     9番  小 野 寺  昭  一  君    10番  田  村     孝  君
    11番  田  中  榮 司 夫  君    12番    橋     守  君
    13番  伊  藤  一  彦  君    14番    橋  悦  郎  君
    15番  小 笠 原  壽  男  君    16番  関     善 次 郎  君
    17番  三  浦     侃  君    18番  松  浦  博  幸  君
    19番  大 和 田  順  一  君    20番    橋  光  幸  君
    21番  米  田  定  男  君    22番  北  口  和  男  君
    23番  工  藤  直  道  君    24番  瀬  川  健  則  君
 
欠 席 議 員(なし)

説明のために出席した者
      市         長    田  村  正  彦  君
      副    市    長    武  田  常  徳  君
      教    育    長    遠  藤  健  悦  君
      企 画 総 務 部 長    岡  田     久  君
      市 民 福 祉 部 長    津 志 田  徳  悦  君
      産   業  部   長    田  村     勇  君
      建   設  部   長    畑     孝  夫  君
      教   育  次   長    高  橋  一  夫  君
      松 尾 総 合 支 所 長    高  橋  三  夫  君
      安 代 総 合 支 所 長    関     敏  博  君
      企 画 総務部市長公室長    高  橋  正  明  君
      企 画 総 務 部総務課長    小 野 寺     浩  君

      企  画  総  務  部    工  藤  賢  一  君
      庁 舎 建 設 推 進 室長

      企画総務部地域振興課長    工  藤     健  君
      市 民 福 祉 部市民課長    種  市  光  則  君
      市民福祉部地域福祉課長    大  森  光  洋  君
      市民福祉部健康福祉課長    藤  田  濱  子  君
      産 業 部 農 政 課 長    藤  原  一  彦  君
      産 業 部 商 工観光課長    工  藤     正  君
      建 設 部 建 設 課 長    工  藤  孝  栄  君
      学 校 教 育 課 長    田  村  昌  治  君
      生 涯 学 習 課 長    村  上  輝  身  君
      国 保 西根病院事務局長    工  藤  義  昭  君

事務局出席者
      事務局長    鈴  木  伸  也
      議事係長    伊  藤  純  子

                     ☆
                  開     議
                     ☆
議長(瀬川健則君) ただいまの出席議員は24名であります。定足数に達していますので、会議は成立いたします。
     これから本日の会議を開きます。
                                    (10時00分)
                     ☆
                   一般質問
                     ☆
議長(瀬川健則君) この際、お願いいたします。
     一般質問の方法は、会議規則第64条及び一般質問及び会派代表質問に係る実施運用基準により行います。また、通告以外の質問は行わないようにお願いいたします。あわせまして、質問、答弁は要点をまとめてお願いをいたします。
     きょうの日程第1、一般質問を行います。
     それでは、通告順位8番、米田定男君。
            (議員 米田定男君一般質問席登壇)
議員 米田定男君 21番、米田定男です。大更駅周辺まちづくり計画について伺います。
     この計画は、正確には大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備基本計画であります。まず、この計画策定については、そもそも地域づくりの主体である地域住民が多数参加して行われたものであり、その策定の手法を含めて計画そのものは基本的には尊重する立場であります。一方、この計画のもう一つの側面は、これは市の計画であり、その内容については議員一人一人も当事者としての当然の責任を有するということであります。その両面を踏まえつつ、3点について伺います。
     まず、この計画の中で駅前広場整備と駅前線沿道整備の両事業が先行して着手の予定であります。また、先行するだけでなく、この両事業は全体計画の中でもかなめをなす事業の一つと位置づけられる内容であります。
     そこで、この事業の成果として得られるにぎわい創出は具体的にどのようなものか、具体的イメージをどう想定できるのかを伺います。
     次に、病院、文化会館等の建設適地についての検討のあり方についてであります。これらの施設については、まず地域づくりの視点から検討するのではなく、その施設の特性を踏まえて検討するのが当然であります。それは例えば病院の場合は、まず市民の医療の確保という立場から検討するのが大前提であるということであります。見解を伺います。
     最後に、事業費の問題ですが、今時点で想定される全体事業費は幾らであるか伺います。
     以上。
議長(瀬川健則君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 米田定男議員の一般質問に順次お答えを申し上げます。
     まず、第1点目の駅前広場整備と駅前線沿道整備の両事業は、にぎわい創出に具体的にどのような効果があるのかというお尋ねでございます。
     大更駅前広場の整備につきましては、歩行者と送迎車両、路線バスやタクシーの動線を分離させまして、交通の安全を確保しようと考えているものでございます。この整備によりまして、駅前広場の交通混雑を解消させ、駅利用者の利便性を高めたいと考えております。
     また、大更駅前線沿道整備街路事業は、道路のみの整備にとどまらず、道路沿道の土地利用の高度化を図り、沿道に商店の出店が可能となる事業でございます。なお、この事業は、沿道地権者の十分な理解が必要とされておりまして、その熟度を高める取り組みを現在行っているところでございます。
     この事業によりまして、大更駅前から国道282号に至る動線がすっきりと整備されまして、沿線周辺に混在する土地が商業用地と駐車場、住宅用地、事業用地、公共用地などに明確に区分されるものでございます。
     このうち、駅前広場に面する区画につきましては、専門家の意見を取り入れながら商工会、大更商店街振興会等関係者間で十分協議を尽くし、八幡平市の南の玄関口であります大更駅前としての顔づくり施設を配置する構想でございます。
     また、区域の中に創出されます大規模な空き地でございますが、にぎわい創出のための複合型商業施設が想定されてございますが、これにつきましても地元商業者や住民の皆様の意向を踏まえつつ、郊外型大型店とは異なる大更駅前ならではの魅力ある商業施設となるよう十分な議論を尽くしてまいりたいと考えております。
     大更駅周辺のにぎわい創出につきましては、大更駅前広場の整備及び大更駅前線沿道整備街路事業だけで完了するものではないことは議員ご案内のとおりでございまして、昨年3月に策定した大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備基本計画に基づきまして、段階的に整備がなされた暁に、八幡平市の中心市街地としてのにぎわいが醸成するものと考えております。
     ご質問の2つ目の病院、文化会館等の建設適地の検討についてのお尋ねでございます。まず、大更駅前周辺のまちづくりは、ワークショップや懇話会で市民目線で検討いただき、基本計画をつくり上げております。
     ワークショップの過程におきましては、病院の位置につきましては西側に建設をし、にぎわい創出の拠点にすべきというような声が圧倒的だったわけでございますが、市の考え方といたしましては、病院はにぎわいを創出するものではないと、あくまでも入院患者さん、あるいは通院される方、あるいは救急患者の搬送、あるいは災害時の利便性、そういったものを主にこれは考えていかなければならないものと、そういう市側の考え方を申し述べさせていただいて、東側がベストだろうというような意見に落ちついたものでございます。
     また、駅周辺には行政サービスも含め公共施設を必要とする意見もございました。そこで市としては、これらの意見を踏まえながら、歩いて暮らせるまちづくり、いわゆるコンパクトなシティー構想、そして利便性の高い公共施設を目指し、これらの意見を取り入れることといたしたものでございます。
     さて、病院などは、その特性を検討すべきとの指摘でございます。市の考え方としては、大更駅周辺の全体のまちづくりを考え、単体で施設の配置を基本計画に盛り込んだものではなくて、道路網などの基盤整備も含め、系統的な配置を検討したものでございます。なお、これらの施設につきましては、尊重すべき市民目線で考えた基本計画での位置づけでございまして、詳細につきましては今後さらに検討を要するものと考えております。
     ご質問の3つ目、想定される全体の事業規模はどれくらいかというお尋ねでございますが、まず大更駅周辺のまちづくり事業は、29事業を想定をいたしております。このうち平成24年度の事業につきましては、市の事業展開は5事業、県は1事業でございます。来年度は、市の事業は1事業に着手し、できるだけ有利な補助事業を選択しながら、スピード感を持って進めてまいりたいと考えております。
     全体事業費規模につきましては、この計画はあくまでもベースとなるものでありまして、規模などの詳細に精査を行っているものではございません。しかし、事業展開に当たりましては、財源を十分に検討し、他事業への影響等も考慮しながら取り組んでまいりたいと考えております。
     以上、演壇からの答弁にかえさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(瀬川健則君) 21番、米田定男君。
議員 米田定男君 再質問したいのですが、まずこの問題、にぎわい創出の問題を考えるときに、前提として私こういうふうに考えたのですが、既存の商店街なり、あるいはそれを含むまちの再生については、全国的にある意味では共通した大きな課題になっていると。しかも、その課題の解決というのは、かなり困難さを伴った課題の一つだと言えると思うのです。ですからこそ計画策定の時点では、最善の計画にする必要があるという立場で質問したいと思うのです。
     それで、議論の前に2つほど確認したいのですが、1つは西根病院のあり方検討委員会の構成なのですが、これは資料によればこうなっていますが、正確かどうか確認したいのですが、そのあり方検討委員会の構成メンバーですが、10人なのですが、こういうふうになっています。1つは、いわゆる有識者、識見を有する者、県立大学教授、それから地元税理士、それから医療関係者として3名、県立中央病院院長、岩手医科大学附属病院の副院長、そして東八幡平病院院長、そしてもう一つは、さらに医療行政関係者として岩手県県央保健所長、それから八幡平市の副市長、それから国保西根病院病院長、この3名、そして市民代表として社会福祉法人西根会理事長、それから八幡平市の婦人会連絡協議会長、この10名のメンバーで構成されていて、検討課題の一つとして新築移転の場所の特定ということになっていると。これで間違いありませんか、確認したいと思いますが。
議長(瀬川健則君) 西根病院事務局長。
西根病院事務局長 工藤義昭君 お答えいたします。
     そのとおりでございます。
議長(瀬川健則君) 21番、米田定男君。
議員 米田定男君 それから、もう一つ確認したいのですが、この計画の中では、駅の東地区に市立病院と文化会館、文化施設を建設するというふうに計画上はなっていますが、この駅東にこういう施設を建設するということが、この計画を達成していく上で必要不可欠の条件なのか。それとも、仮にあの東地区にそういう施設が建設されなくても、このにぎわい創出は可能だというふうになる計画になっているのかというのを確認したいのですが。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えいたします。
     ご質問の東側に西根病院が立地しなければ、にぎわいづくりの事業が所期の目的を達成できないのかと、こういうご質問というふうに受けとめましたが、例えば西根病院がなければ東側の振興策なりというのは目的達成できないということではないと思うのですが、いずれは西根病院の移転改築が必要な状況にあると、そして早晩位置を決定しなければならないと、それと時を同じくして駅周辺のにぎわいづくりの基本計画を策定したと。その中で、やはり人口の集積地区でございますので、その中に西根病院の場所として適地だと、こういう議論を住民の皆さんと一緒になって検討しながら特定をしてきたと、こういうことでございます。
     以上です。
議長(瀬川健則君) 文化施設については。
     副市長。
副市長 武田常徳君 お答えします。
     文化施設につきましても、同様にお考えいただければよろしいのかなと、このように思っております。
議長(瀬川健則君) 21番、米田定男君。
議員 米田定男君 そこで、私は実に不思議だと思うのですが、副市長に伺いたいのですが、この基本計画、市の計画で駅東地区に病院を建設というのは明記してあるわけです。市の計画ですから、副市長もその先頭、先頭というのがふさわしくなければ、第一線でこの計画策定に責任あるわけですが、そういう立場にあると。もう一つは、先ほど言いましたように、あり方検討委員会の委員になっていると、そこでは病院の移転建設場所をどこにするかというのを検討中だと。だから、私からいうと副市長というのは2つの立場、2つの顔を持っているというふうに思わざるを得ないのですが、これはどういうふうに判断すればいいのですか。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えをいたします。
     あり方検討委員会の委員でもあると、あるいは大更駅周辺の計画策定のリード役と、こういうことでやってきましたので、どういう使い分けをしているのかというふうな疑問をお持ちになられたのかなというふうに思いますが、ただ私は大更駅周辺は周辺と、これは再三申し上げております。大更駅周辺は住民の皆さんと一緒になって、あの周辺をさらに活発化、あるいは活性化させるためにどういうまちづくりをすべきかと、こういう視点で議論してきましたと。したがって、その中に文化会館なり西根病院の構想が入ったにしても、これを具体的に、あるいは具現化するときには、おのずと実施計画なりというふうなものが必要になってまいります。その時点で検討がさらになされるべきものと、このように答弁をしてまいりました。
     したがいまして、今の西根病院のあり方検討委員会は、まさに西根病院のこれからの移転改築を具体化していこうというときに、答弁申し上げているような流れの中で、その位置も含めた検討をしているということでございまして、そこの中にまちづくりのリード役をしてきたからというふうな考え方ではなしに、やはりそれはそれと。それはそれとと言っていいか、適切な表現はちょっと今見つからないのですが、いずれあり方検討委員会の中で具体的に、米田議員がご指摘のとおり西根病院、いわゆる医療施設という特質、これを考えながら場所を決定していくと、こういうことであり方検討委員会の一メンバーとして議論してきていると、こういうことでございます。
議長(瀬川健則君) 21番、米田定男君。
議員 米田定男君 納得できがたい回答なのですが、この質問をするのは、最初に言ったように最善の計画をつくると。事業費は明確には今の段階では出ないにしても、合併以降から見れば、事業費規模からいえば最大の事業になる可能性が高いわけです。
     だとすれば、市の姿勢として一貫しなければならないと思うのですが、今副市長はそういうふうに答えましたが、例えば市の計画の中で市の施設をここに建設するというふうに計画が立てられれば、住民から見れば、財政の問題を別にすれば実現する確実性というのは100%近くそう思うのです、普通は。民間の施設等であれば、それは可能性はまた別ですが、そうだと。
     もう一つは、病院のあり方検討委員会、さっきも言ったように外部の人も含めて検討を依頼しているわけですから、ある意味では社会的常識という意味からいっても、あるいは議会の答弁聞いていてもそうですが、その結論について最大限尊重するというのは当然の立場ですよね。そうすると、どう考えてもそこは矛盾があるというふうに考えざるを得ないのです。
     だから、一方では、例えば検討委員の人から見れば、自分たちに設置場所、移転場所を検討させておきながら、市では別の計画の中ではここと決めているのではないかという見方になるわけです。どう考えたって矛盾だというふうに思わざるを得ないのですが、もう一回確認したいと思います。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えいたします。
     にぎわいづくりの基本計画の中で、東側に西根病院の建設構想が打ち出されたと。したがって、それによって一つのこれからの医療行政を推進するためには、やはりそれを基本として進めなければならないのではないかというふうなことで、基本計画の中に入っているものを基本としながら進めるべきが正当なやり方ではないかというふうにおっしゃるのは、それは十分わかります。しかし、それはあくまでもにぎわいづくりの基本計画でございまして、これから具体的に事業を検討、あるいは実施に向けて詳細にわたって規模なり、あるいは特殊性なりというふうなものを検討したときに、それにこだわるというのも、これもまた同様の考え方に進めば一番いいわけではございますが、しかし病院の建設は建設で具体的にあり方検討委員会で検討するのは、私は間違いではないのではないのかなというふうな考え方で現在検討委員会のメンバーとしてやっておりました。
議長(瀬川健則君) 21番、米田定男君。
議員 米田定男君 繰り返しますが、例えばこの計画が地元の住民の自主的な計画だということであれば、それは話はまた別なのです。地元住民のある意味では要望として、この地域に病院なり文化施設を建設したいという計画にとどまっているのであればいいのです。しかし、どう考えても市の計画ですから、例えば本来の流れからいえば、検討委員会で病院の建設適地については検討中だと、その結論について最大限尊重するというところがこの計画の中に盛り込まれれば、何も矛盾はないのです。病院については、例えば我々はそこを希望するけれども、要望するけれども、建設についてはその判断を待つというようなことが入れば矛盾は出ないというふうに私は思うのですが。
     それで、改めて質問に戻りたいのですが、戻りたいというか、なぜこういう状況が出てきたのかというふうに私考えたのですが、そうしたらこうなのです。整備計画、整備方針を定める前提は、どういう課題があるかというのを先に位置づけていますよね、この計画で。どういうふうに課題として位置づけていますかというと、駅東地区の総合的な課題としてこういうふうになっていたのです。課題の中のその一つなのですが、駅東地区は自由通路の設置により大更駅や大更駅前地区への近接性が向上することから、駅周辺部に病院や老人福祉系施設等集客性のある施設の立地を進める必要、それが課題だと。私が最初に質問で言ったように、人が集まる施設という位置づけなのですね。つまり医療の視点から病院を見ていないという位置づけから始まっているから、そうなるというふうに私は思うのですが、こういう流れになったと。
     そこまでにして、もう一つは文化会館となるか、文化施設の問題ですが、これをもし建設するとすれば、市内である意味では唯一の施設になるわけです。そうすると、それはどうあるべきかというのは建設場所も含めて当然全市民的な検討、ある意味では全市民が意見を言う権利がある課題だと思うのです、この文化会館をどこにどう建設するかというのは。これについても、そういう検討が流れとしては必要ではなかったのかと。でないと、建設場所については、大更のまちづくりの計画に入れてしまうと、他の地域の人から見ればどこに建設するかということについてはもう意見を言う立場がなくなるというふうになってしまうと思うのですが、どうでしょうか。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えをいたします。
     文化施設につきましても、先ほど来答弁申し上げております西根病院と同様だというふうに私は考えております。それは、申し上げますのは、米田議員からも何回となくこの辺につきましてはご指摘をいただいているわけでございますが、やはりこの基本計画の中に駅周辺のにぎわいづくりの基本計画の中に入ったものについて、これからどのような形でそれを具体化なり具現化していくかと、こういうやり方について再三議会で議論してきているわけでございます。
     したがって、そのやり方につきましては、やはりこの計画は住民の皆さんと話し合いながら決定したと。とはいえ、米田議員おっしゃるとおり、全く八幡平市の計画でございます。そうしますと、これから例えば文化施設がどこかの場所に案として上がってきたときに、その計画の整合性がとれるかどうかというふうな問題なり、そういう議論がされることもあるのかなというふうに思いますが、要は市の計画として、いわゆる長期構想でございますので、この計画の中にのったからといって、それを具体的に、あるいは自主計画として議論していく際に、その場所を特定して議論する余地がないのだと、こういう話には私はならないのではないかなと、かつそのように持っていくべきではないのかなと、このように現在もそう思っておるところでございます。
議長(瀬川健則君) 21番、米田定男君。
議員 米田定男君 地域の問題については、確かにこの計画でも大更の地域については市全体から見てもいわば拠点という、そういう位置づけだったのです。拠点というのはどういう意味かというのは別にしても、そういう位置づけについては否定するものではないのです。
     そういう意味では、そういう地域の整備、にぎわい創出については、ある意味では優先的に取り組むということ自体は否定しないのです。しかし、いつの場合でも、もう一つはやっぱり市内全体の地域の振興ということと両面が成り立たなければならない、並行で進まなければならないのだと思うのです。そういう意味からいうと、文化会館の問題についても本来はそういう位置づけになるだろうと。そういう視点から見れば、もう最初に大更、あるいは大更駅東地区というのが前提としてあるということ自体は、その地域以外の位置から見れば納得しがたいところがあるのです。
     もう一つは、文化会館については、建設の当否も含めてさまざま意見あると思うのですが、私は単純に否定しないのですが、しかし特に地方の自治体にとっては、共通して財政負担が大きいという問題があるわけです。そうすると、建設費はまた別にしても、維持費も含めてその問題があると。だとすれば、どこかの地域のにぎわいの目的というだけではなくて、経済的に維持費を含めて最も効果的に文化会館をつくるというような検討がこの場合には当然必要だと、その視点からも位置も含めて検討すべきだと。
     私は、こういうふうに考えたのですが、実現性、突拍子もない話なのですが、例えば維持費等を軽減するという発想をした場合、市の体育館ありますよね。例えばあれを複合施設にすると、可動式にして舞台も手を加えるにしても、それでも駐車場を新たにつくらなくていいとか、建物自体の維持費もそれは割安になるというふうに、例えばそういうふうな検討をした上で、ここの駅東がいいという検討をされるべきだというふうに思うのです。あるいは新庁舎のセットで、名称は忘れましたが、多目的広場だか何だか忘れましたが、そういう施設つくるわけですが、なぜ本来あれとではセットにならなかったのかというようなことも含めて十分やっぱり検討されるべきだったというふうに思うのですが、そういう視点から建設位置についても、ここが最適だという判断をするというのがやっぱり当然だったのではないかというふうに思うのですが、聞きたいと思います。
議長(瀬川健則君) 市長。
市長 田村正彦君 文化会館の維持管理の問題から、その位置の問題からのお尋ねでございますけれども、どこに建てるにしても文化会館なり文化的施設にしても、その建設に当たっての一つの大きな基本的な考え方というのはやっぱり持っておらなければならないだろうと。その考えの中には、当然維持費あるいは運営に当たっての運営体制、そういったものもきちっと考えながら、これに取り組んでいかなければならないだろうというふうに思っております。
     そういう考え方から、私はこの文化会館の建設に当たっては、できる限り芸術団体というのですか、文化団体というのですか、そういった人、そういった団体に呼びかけて管理運営に当たって、そして経費の削減に努めていく。余り行政が運営にタッチしない、指定管理か何かで、ある程度の維持費、経費は出して、そこが責任を持って運営できる体制にできないのかということで、今議会でもちょっと話に出たのですけれども、内々例えば大変残念だったのですけれども、江副財団のほうにも当たりながら、何とか江副財団のほうでそういった西根の構想があるのだけれども、そういったものが出た場合には財団としてこの運営に当たっていただけないかと、こういう打診をしている最中にお亡くなりになったということで、非常に残念に思っていますけれども、いずれそういった都会の例えば輪島には有名な俳優が管理する施設もございます。劇団四季だとか、そういった大きなものは呼ぶことは不可能でしょうけれども、いずれそういうふうな文化なり芸術なり、そういった大きな取り組みをしている団体に公募なり働きかけた上でそういったものに取り組んでいかないと、なかなか市が直営でこれを運営管理していくというのは至難のわざではないのかなと、市民の負担をかけることになると、そういう思いを持ちながら、場所はどこになるにしても、やはり議会でも建設についての請願の採択も受けているわけでございますので、何とかこういったものにも取り組んでいかなければならないなというふうに考えております。
議長(瀬川健則君) 21番、米田定男君。
議員 米田定男君 誤解ないように何回も強調するのですが、この計画については住民が深く、しかも2年間なりかけて、そしてにぎわい創出しようという意欲を持って取り組んだ計画ですから、それが実現するということを、何としても実現したいという思いでの質問ですので、そこを受け取っていただきたいと思います。
     特に私こう思うのですが、さっき言ったような全国でそういう状況がある中で、なかなか解決というか、再生というのは困難な課題だというのも認識同じだと思うのですが、特に大更の場合はかつてのにぎわいの原因は何であったのかというふうに私なりに考えると、例えば遠くは松尾鉱山の存在があったと、あるいは役場庁舎があったと。これは大型店の影響が小さい時代には、役場庁舎の存在というのはやっぱり圧倒的な影響あったと思うのです。そういう状況がなくなったと。そして、今や商業的に見れば、大型店の影響は極めて大きい状況があると、こういう厳しい状況の中でそういう成果をかち取っていくという計画ですので、本当に最善の計画にしていかなければならないと思います。
     それで、話戻した格好で聞くのですが、例えば駅東地区に病院なり文化会館、建設ということがないという状況になった場合に、この計画そのものについては東地区の開発というか、整備計画についてはつくり直すということなのですか、それともその場所はそのままにして、整備方針はこのまま続けていくという格好になるのか伺いたいと思います。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えいたします。
     この計画は、ご案内のように短期、中期、長期と、こういう区分で事業に取り組んでいこうと、こういう考え方なわけでございます。したがいまして、短期、中期に向けては現在の総合計画、あるいは下にあります実施計画なりというふうなものとの整合性をとりながら進めていくと、こういう流れでこれからも進んでいくことになると、このように思います。
     ただ、その過程で、例えば5年後なりにこの辺で見直しをかけたほうが、これがやはりこの周辺の整備なり、あるいは振興策に合っているなと、それがベターな方法なのだなと、こういう結論になれば、これを変えることは一切ないと、こう断言はできないものだと、このように考えております。
議長(瀬川健則君) 21番、米田定男君。
議員 米田定男君 それで、駅前広場、それから駅前線整備に関していえば、交通にかかわりがある部分の整備というふうには見えるのですが、しかし交通上の利便性とかそういうのを主とした目的ではない整備だというふうに私は思うのですが、というのは例えば我々の地域、あるいは田頭なり松尾から見ると、交通の利便性からいうと八幡平線を来て信号で右折して左折するという形は変わりませんので、はるかに利便性が向上するということにはならないということになれば、あの地域、駅前なり駅前線沿道自身が、そのまちが魅力あるものにしていくという計画なのだと思うのです。
     それで伺いたいのですが、もちろんさっき回答あったように、これら計画にのった分については全て計画が具体化されているということでありませんので、あの沿道整備の中でこういう計画があるのですが、その一つの地域の柱として駅前顔づくり施設、これが計画になっているのですが、これについてはイメージとしてはどういう施設を予定しているのか、想定しているのか伺いたいのですが。
議長(瀬川健則君) 建設部長。
建設部長 畑 孝夫君 お答えいたします。
     駅前広場あるいは駅前線ということでは、現在も危険性があるというのが課題となってございます。それらの整備とあわせながら駅前線の沿道整備を行うという、いわゆる商店の活性化を含めた形の中でこの事業を展開しようという内容のものでございます。
     顔づくり施設でございますが、今現段階では地権者の方々との合意形成に向けての話し合いという状況でありますが、しかしそのエリアのプランということで、ご指摘の顔づくりということを出してございます。
     市といたしましては、この顔づくりの中には商店の形成、あるいは将来玄関口としての、観光地でもあるということを踏まえながら観光の情報発信をできる場所なり、あるいは市役所の機能等も含めた中で、現在市の具体な案は出してはございませんが、そのようなものを想定して進めている段階でございますし、いずれにしても地権者の合意形成を得ないとなかなか市の具体策を出していけない状況もまずあるということもご理解を賜りたいというふうに思います。
     以上でございます。
議長(瀬川健則君) 21番、米田定男君。
議員 米田定男君 何回も言うように、今の時点ではさまざまな施設等について具体的に詳細に詰まった形にはなっていないというのはそうだと思いますので、当然だと思います。
     それで、今の施設についてもう少し確認したいのですが、この計画によれば駅前から見た場合に駅前線の両側、北側、南側にそういう施設を設置したいと、そういう計画だというふうに捉えていいですか。
議長(瀬川健則君) 建設部長。
建設部長 畑 孝夫君 お答えいたします。
     まず、この駅前線の道路整備とあわせながら、そして沿道の商店の区域なり、あるいは今ご指摘いただいた顔づくり施設、いわゆる拠点施設になるような施設ということで、現在住民との、地権者とのエリアのまちづくりプランということで、おおむねこの配置については一定の合意が得られていると。ただ、地権者60人ほどあるわけですけれども、それにもまだ多い形での合意形成はありますが、いずれにしろまだ判断をし切れないという方々も半分以下ではありますが、オーケーしているのは66%、それ以外の方は18%、13%という、参加できないという方も現段階ではありますが、これらについては今後個人的な調査も含めて合意形成に向けて進めてはまいりたいと思いますが、ご指摘のとおりそのような形のエリアの想定をいたしております。
     以上でございます。
議員 米田定男君 あと質問の材料ありませんので、終わります。
            (議員 米田定男君一般質問席降壇)
議長(瀬川健則君) これで米田定男君の質問を終わります。
     11時まで休憩いたします。
                                    (10時43分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(瀬川健則君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
                                    (11時00分)
議長(瀬川健則君) 引き続き、一般質問を行います。
     通告順位9番、三浦侃君。
            (議員 三浦 侃君一般質問席登壇)
議員 三浦 侃君 17番、八起会、三浦侃でございます。通告どおり、大きく2つについて市長に質問いたします。TPPと地域農業について、2つ目に地域医療と、先ほど米田議員がお話ししました西根病院についてということで質問いたしますので、よろしくご答弁お願いいたします。
     1番、TPPと地域農業について。先ごろ日米首脳会議で、両首脳はTPP交渉について、一方的に全ての関税撤廃をあらかじめ約束することを求められるものではないということを確認し、共同声明を発表しました。日本のTPP交渉参加に向け、政府は関税の撤廃や引き下げで海外の安い農産物の流入で打撃を受ける農家に補助金を集中的に振り向ける方向で検討を進めるものと見られる。また、対象品目は、現在の米や小麦に加え、野菜、果樹にも広げることを検討するという。また、農業の体質強化にも取り組む。
     そこで、伺います。1、現在でTPPにかかわる政府の対応についての市長の所感を伺います。
     2番、戸別所得補償制度と平成25年度から経営所得安定対策制度が始まりますが、農家にとってこれでどう変わるのかお伺いします。
     3、地域農業マスタープランの作成はどこまで進んでいるのか。また、青年就農給付金や農地集積協力金を受けた人数と集積面積はどれくらいか伺います。
     4番、政府の農業改革の議論を行う産業競争力会議というものがありますが、その内容を伺います。
     大きい2番、地域医療と西根病院について。総務省の推計によると、2011年10月1日現在の総人口は約1億2,780万人で、前年比25万9,000人が減っております。過去最大の減少となりました。あと数年で年50万人の減少、これは政令都市が毎年1つ消えていく勘定であります。我が国は、戦後復興の時期から一貫して公共投資を拡大させ、その結果道路や橋などの社会資本の蓄積が進んできました。しかし、今から数年後には大量の社会資本が建設後50年を経過し、一斉に老朽化と更新期を迎えます。災害列島の上に生活している我が国では、特に深刻に受けとめなければなりません。今我が国では、国土の防災機能の向上が急務となりますが、今ある社会資本の確実な老朽化対策を行うことが優先されるべきであります。
     そこで伺います。1番、市長の演述に「地域医療の中核施設国保西根病院の移転新設は、早期の施設整備を図る」とありますが、どこまで検討されているのか伺います。
     2番、八幡平市地域医療計画の策定の内容と完成日を伺います。
     以上、よろしくご答弁願います。
議長(瀬川健則君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 三浦侃議員のご質問にお答えを申し上げます。
     TPPと地域農業についての1点目の現段階でのTPPにかかわる政府の対応について市長の所感というお尋ねでございます。
     日本がTPP交渉に参加する場合には、TPP交渉参加に際し、全ての物品が交渉の対象とされること、またTPPのアウトラインにおいて示された包括的で高い水準の協定を達成していくことになること、また一方的に全ての関税を撤廃することをあらかじめ約束するものではない、こういったことが日米共同宣言で確認をされております。
     安倍首相は、国会において最終的な結果は交渉の中で決まっていくと答弁しておりますので、我が国の産業である農業における国益を損なわないように自民党の政権公約である聖域なき関税撤廃でないことを今後交渉の経過の中で注視していく必要があるものと考えております。
     2点目の戸別所得補償制度と平成25年度からの経営所得安定対策制度が始まる、農家にとってこれがこれからどう変わるのかというお尋ねでございます。国の制度の名称が変更になったとともに、交付金の統合及び他制度への移行が行われておりますが、混乱を避けるため、戸別所得補償制度の枠組みを維持することが公表されております。詳しい内容等につきましては、情報があり次第、農家の皆様にお知らせをしてまいりますが、かねてより国に対してはこの戸別所得補償制度の継続ということを強く市長会等を通じて申し入れておりましたので、当面平成25年度においてはこの根幹は継続されるということでございますので、一安心ということではございますが、まだまだ先が、26年度以降の制度につきましては市としての見通しというのは立てられないと、そのような状況であるということをお答えを申し上げておきたいというふうに思いますし、また市といたしまして市長会等を通じて所得の向上につながるような今後の政策展開を国に要望してまいりたいと、そのように考えております。
     3点目の地域農業マスタープランの作成はどこまで進んでいるのかと、また青年就農給付金や農地集積協力金を受けた人数と集積面積はどれくらいかということでございますが、計画よりおくれているという答弁を関連する質問で申し上げておりますが、各集落での座談会では積極的な意見をいただいておりますので、まだ座談会を開催していない集落や地域につきましても今後開催させていただきながら、早期の策定を目指してまいりたいと考えております。
     また、平成24年度の青年就農給付金の給付対象者でございますが、10名の青年農業者が交付対象者となっております。農地集積協力金につきましては、2集落のプランにおきまして2名で1.4ヘクタールの集積が行われることとなっております。
     なお、現在把握いたしております25年度の青年就農給付金の交付対象となる青年農業者は16名、農地集積に協力する方につきましては30名で41.7ヘクタールの農地が担い手に集積される予定となっております。
     4点目のご質問であります政府の農業改革の議論を行う産業競争力会議の内容を問うということでございますが、2月18日に開催されました産業競争力会議におきまして、農林水産大臣が提出した攻めの農林水産業につきましては、当市におきましても情報として入手している資料での説明となりますが、農林水産業・農山漁村から日本を元気にをスローガンに掲げ、今後世界の食市場の規模が増大することや、国内のライフスタイルが大きく変化することを農林水産業の好機と捉え、農山漁村に受け継がれた豊かな資源を活用するといたしております。
     内容的には、1つ目に需要のフロンティアの拡大、2つ目に生産から消費までのバリエーションの構築、バリューチェーンの構築、3つ目には生産現場、いわゆる担い手、農地等の強化について戦略的に対応するとされております。この実現のため、攻めの農林水産業推進本部を設置し、現場の声を徹底的に吸い上げ、施策の具体化を加速するものといたしております。
     この推進本部には、制度見直し検討委員会と戦略的対応推進委員会の2つの委員会がございまして、それぞれ部長、審議官クラスが構成員となり、項目を決め、平成26年度からの予算に向けて検討を進めると聞いております。
     次に、地域医療と西根病院についてのご質問でございます。1点目の地域医療の中核施設国保西根病院の移転新築の検討についてでございます。国保西根病院の移転新築については、八幡平市総合計画後期基本計画にその推進が位置づけられております。現在の施設は、昭和50年の新築以来既に37年が経過いたしておりまして、建物本体や給排水設備等の老朽化が著しくなっております。また、建物の一部に耐震強度の不足が指摘されております。したがいまして、移転新築計画の具体化を図るため、現在西根病院あり方検討委員会において検討が進められております。西根病院のあり方検討委員会では、地域医療の中核施設としての新病院のあるべき姿の方向づけをするため、地域の医療需給や供給体制、西根病院の現状を分析しながら、地域における役割、医療機能と規模、診療・経営の基本方針、施設・設備の概要、収支見込み、移転新築場所などを検討いたしておりまして、最終的な段階に入っておるものと認識をいたしております。
     八幡平市におきましては、人口減少や少子高齢化、慢性的な医師不足など地域医療を取り巻く環境は非常に厳しく、いかにして地域医療を守り発展させるかについて議論が重ねられております。この議論をもとに新病院のあるべき姿を早々に提言していただき、市として早期に移転新築計画の具体化を図りたいと考えております。
     続いて、八幡平市地域医療計画の策定の内容と完成予定日についてのお尋ねでございます。八幡平市においては、ご承知のとおり急速な高齢化を初め、社会構造の多様化や複雑化に伴う疾病構造の変化や医療従事者不足など、地域医療を取り巻く環境が大きく変化をいたしております。そのような状況の中で、保健、医療、福祉のさらなる連携体制の推進や東日本大震災を踏まえた災害時医療提供体制の構築が求められております。
     また、中核となる病院を中心とした医療機関の役割分担や救急医療体制の構築など、将来を見据えた地域医療のあり方を検討することが必要となっております。このことから、地理的状況、人口動態、医療費の推移等の現状を把握するとともに、地域医療の課題を見きわめ、課題解決や地域医療施設を推進するための基本的な指針として八幡平市地域医療計画を策定してまいります。地域医療は、地域住民が主役でございまして、住民と中心とした医療連携体制が図られるように、医療機関や福祉施設、市民団体等のご意見、ご提言をいただきながら、平成25年度中の計画策定を目指してまいりたいと考えております。
     以上、演壇からの答弁にかえさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 それでは、一つ一つ再質問させていただきます。
     最初に、TPPについて、これは国の政策なので、市がどうのということではないのですが、今動いている、しょっちゅう新聞とかテレビで放送されているのですけれども、このTPPの論争で県でも市でもそのまま行ったらどれぐらいの損失をこうむるかとか、いろんな計算もされているところであります。
     基本的には、関税撤廃の例外がどういう品目でどれくらいの、ゼロにはならなくてもパーセントが減るのか、その辺の問題が議論されてくるのかなと思っておりますが、ある全国紙の論説をちょっと読んだところ、今回のTPPについてはいろんな面では経済的な問題があるということが表へ出ているのですが、その裏の話を論説している新聞があったのですが、今中国との尖閣列島の中で、こすれ合いというか、やっている最中なのですが、昔はそういうことはなかったと。船がどうのと、それが当たり前のことでやっているのが一日一日何隻がこっちへ来たとか動いていたという記事になるということは、今までの中国の、日本の領土だと言ったときからいろんな面ではそういうのが出てきたということがまず1つと、その中国に対する日米のいろんな経済のやつとか安保も含めて環太平洋のTPPということを、中身はTPPということなのですが、中国に対する牽制と、それから日本は今エネルギーについてすごく高いものを買っているというか、ガスなんかそうなのですが、それが皆さん口にしているとおりシェールガスというものがアメリカ本土でとれるようになったと。水圧をかけてその層にやるとガスが出てきて、それを液状にするというか、そういうやつなので、値段的には今の貿易の中ではすごく安い取引になると。アメリカが今後産油国、ガスとかそういうものについては世界一になるだろうと、そういうののいわゆる中国と経済的効果を含めたTPPの交渉であったというような論説をしている新聞がありました。なるほどそう思えばそういうふうな感じもしますねということはあるのですが、基本的には我が八幡平市においては、そういうTPPの撤廃を求めていかなければならない、あるいは農業を守っていかなければならないと、そういうことが基本的な考え方だと思います。
     今のTPPについて、いろんな体質強化というものを政府のほうでも出してきているのですが、それについてこの影響を乗り越え、政府の方針がまだ、あるいは交渉に入っていない段階ですが、その辺の農業政策も含めた中で、このTPPの体質強化がどのようになされれば今の状況を少しでも緩和できるというふうに考えられるのか、その辺をちょっと農政的な面からお聞きします。
議長(瀬川健則君) 市長。
市長 田村正彦君 TPPを一概に論ずるというのは非常に問題があるというか、何らかの例えば農産物に絞って考えていくとか、あるいは自動車に絞って考えていくとか、そういう絞った考え方で果たしていいのか、包括的な考え方で臨んでいかなくてはならないのではないのかなと個人的にはそうは思っておりますし、またTPPというのはあくまでも交渉事でございますので、例えば自民党で今打ち出されているTPPにかかわる方針というのがございます。それは、11項目にわたっての国益が守られるのかと。それを一つの大きな党としてのTPPにかかわる方針として、11項目の国益が果たして守れるのかと、そういう提言なり、それが守れるのであれば、いわゆる批准というのですか、そういったものも可能ではあろうとは思いますけれども、ただ工程そのものがまだまだこれから長く続くものというふうに思っていますし、何と表現していいのかちょっとわかりませんけれども、要は政府の覚悟があれば、先ほど議員が申し上げましたとおり、例えば米の関税にしても700%を300%に、そこの辺で妥協する、残された400%は国が財政負担でも何でもこれをきちっと守っていくのだと。いわゆる国の覚悟と財政の負担能力があるのであれば、これは農生産物についてはそれで解決すると思うのです。
     ただ、一方では非関税障壁の撤廃という、これはまた日本の歴史を壊しかねないような大きな交渉事に非関税障壁の撤廃ということが内包されているわけですよね。それの関係もどうすればいいのか、どう我々は理解すればいいのか。片方では、もう来月、4月からはEUとのEPA交渉が始まってきます。ヨーロッパのEPA交渉も、もちろん農畜産物の関税引き下げ、そしてまた特にEUとの交渉には非関税障壁を撤廃しろと。例えば八幡平市が発注する道路工事にも、我々EUの業者を参入させろ、こういうのがEUとのEPA交渉の大きな争点になろうとしています。
     だから、とにかく日本を取り巻く状況というのはTPPだけではなくて、対EUとの交渉、あるいは中国とのFTA、もうさまざまな環境にあって、それをどう我々は理解して、どう国に求めていけばいいのかというのは、とにかく思考できないというような状況にあるのではないのかなと。
     その中でも、やはり最低限我々としては第1次産業で生きている市でもございますので、国の覚悟、第1次産業に対しての覚悟というのは当然きちっと求めていかなければならないし、TPP交渉を進める上で政府からいろんな政策が出てくると思います。自民党政権は、過去からずっと今まで農地の集約、大規模化、そして第1次産業の支援策としては、共同化、担い手の特化、集落営農、そういうふうにもう方向性というのは示されておりますので、今の人・農地プランもその一環だと思いますけれども、いずれそれに対応していけるような、我々としては国の政策に沿うような形で、早いうちにそういうふうな組織なり対応策というのをとっていかないと、全てのものにおくれてしまうのではないのかなというふうに思っていますので、このプランづくりというのですか、今当面としては早期にそれに取り組んでいかなければならないものというふうに考えております。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 どうもありがとうございました。全体に見れば国益にかなうのかなという面ははじいている人もいるのですが、ここは第1次産業が主体ですので、これから農業の政策とかについてちょっとご質問したいと思います。
     さっき出ていました地域農業マスタープランというのは、多分今出た話ではなく、前から進められている、あるいはやってきているプランだと思うのですが、現在の農地の集積とか新規就農者の育成ということでやってきていると思うのですが、農地の遊休化、耕作放棄地、そういうものについての調査については大体いつかはやっているはずなのですが、その遊休地、放棄地の全体の水田面積と、その休んでいる分は何ヘクタール、それに対して何%なのかお知らせ願いたいと思います。
議長(瀬川健則君) 農政課長。
農政課長 藤原一彦君 お答えします。
     遊休農地の調査につきましては、農業委員会で調べておりまして、私のほうでは具体的な数字はわかっておりませんけれども、ただ面積は増加しているという話は伺っております。
     そうした中で、市長が答弁しましたが、今回は41.7ヘクタールほどが担い手に集積される予定となっています。マスタープランの中で各地域に入ってご説明いたしておりますけれども、耕作放棄地の解消の手段として、やはり中心となる担い手に農地集積を図って耕作していただくのが最善の対策だと思っております。
議長(瀬川健則君) 面積についてはそのとおり、通告以外にもなっていますので。
議員 三浦 侃君 農業関係だから……まずいいです。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 後で資料ありましたら提出願いたいと思います。
     農地集積という一つの耕作をやめているところの面については、多分今のTPPに絡んで、政府もそういう休んでいるところとか耕作を投げているというか、そういうものについてどうやったらいいのかというのは今の政府の考えも結構あると思うのです。その中に新しく農業をやりたいという人とか、そういうのも先ほど10名ほどいるということなのですが、過疎地とか限界集落とかいろんな話が今出ている中で、私の提案なのですが、集落単位の座談会とかやっているようですけれども、昔を思い出せばそうなのですが、安代で言えば田山村、荒沢村と、要するに合併前の村でいろんな事業とか行事とかやってきた、そういう昔のあれがあるのですけれども、今それすら何分の1にもなっていないというくらいの集落になっているわけです。ですから、地域の中で活力を持ってやるというにしては、集落的にはちょっと小さくなってきているのではないかなと、私の感じですよ。今の農業のマスタープランという、人とか農地とかといろんなのがあるのですが、それの集積についての説明とか、いろんな意見を求める場合に、やっぱり昔の、安代地区で言えば田山村、荒沢村、あとはこっちで言えば田頭村とか寺田村とかあるのですけれども、そういうキャパシティーの中でやったほうがいいのではないかというようなことは、どこかでやっているところもあるのですが、その辺については八幡平市としてはどういうふうに考えているかお伺いします。
議長(瀬川健則君) 産業部長。
産業部長 田村 勇君 確かに今集落単位でプランの説明等を行ってございます。当初24年8月をめどにやろうと、こういうことで頑張っておりましたが、いろいろアンケート調査しましたところ、やっぱり1筆1筆の地権者の所有者の意向をすべきだと、こういうことで若干今おくれている状況なのですが、議員さん通して、その中にやっぱり集落を越えて、集落まとまってやるべきだという声が今出てきてございます。それが大きな地区単位になるかどうかは別としても、そういう意見が出てきておりますので、今一筆調査も終わりましたので、そういう方向になるだろうと思いますし、25年度中の完成を目指してやるというのが状況でございます。恐らくそういう方向で進んでいくだろうというふうに思ってございます。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 もう容量が小さくなっていますので、その辺についてはいろいろ考えながらやっていただきたいと思います。
     あと遊休している、あるいは放棄している人たち、地主、その辺の要因は何なのかという分析は、例えば高齢化だとか後継ぎがいないとか、もう俺はこのままで死んでいったほうがいいとか続けたいとか、いろいろあるのでしょうけれども、そういうようなことも集積の資料としてはいろんな聞き取りとか調べておかないと、これはまたいろんな面でしゃべった、聞かない、だめだというふうになると思いますので、その辺の調査も遊休地のパーセントとか面積をやりながら、農業委員会のほうともタイアップしてやっていただきたいと、そのように思います。
     産業競争力会議というので、先ほど市長から説明を受けたわけなのですが、集積というか、需要を喚起して生産現場を固定というか、うまく持っていくという、そのための会議ということで聞きましたけれども、基本的には例えば2町歩を10町歩、50町歩の農家にするという、一つで大きくやるというのは、これは将来的には政府も考えているようなのですが、すぐにはできないと。だけれども、今出ている農家の放棄している、休んでいるところをどのようにして使うようにするのかというのがやはり農業政策の一つの考え方だと思うのです。そのなり手というのは、大きな会社に任せるとか集積していくのですけれども、ここの八幡平市も含めて農業公社とかそういうものの位置的なところにある組織というのは岩手県とかあるのかどうか、ちょっとお伺いします。
議長(瀬川健則君) もう一回、質問の内容がちょっとわからない。
議員 三浦 侃君 今土地の問題とか、遊休地とかになるところを、例えば貸すというか売るというか、それを集積して、そういうところを土地の利用度を高めるためにU字溝を入れたり、いろんなものをつくって、それを今度大きくやろうとする会社でもいいのですが、組織にまず貸すというか、そういうようなことをやってくれている農業組織というのは、岩手県も含めてこの辺にあるのかどうかお伺いします。
議長(瀬川健則君) 農政課長。
農政課長 藤原一彦君 お答えします。
     以前には、農業公社が受けて、整備してあっせんしてお貸ししたということはありましたけれども、あっせんするにしても相手が見つからないためにそれがうまくいかなかったということもありました。今は、そういう農地については、農地利用集積円滑化団体という組織を市内に設置しまして、今は農業再生協議会、地域再生協議会が受けまして、土地所有者から白紙の委任状をいただいて、その地域の担い手にあっせんするという作業はしてございます。そうした中で地域の担い手に遊休農地を所有者が出し手として出すようにしておりますし、今のマスタープランの中では、出し手については例えばどうしても経営できないということで経営転換型で位置づけられれば、5反歩以下については30万、5反歩から2町歩については50万、2町歩以上については70万ということで、そしてある程度の退職金がわりと言えば失礼なのですが、それを国で助成して受け手に土地を渡すということは行っています。ことしについては、経営転換については直近で2名ほどの対象者に国の助成金を交付してございます。
     以上です。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 そういう組織があるということで、前は公社だということでやっていたということなのですが、やっぱり個人とか地域の小さなことではちょっと無理があると。農地を集積するというのについては、そういう公なものをもって集めていかなければならないのではないかと、そういうことはこれからのマスタープランの中できちっと狙いをつけて、そしてやっていただきたいなと思います。
     農地の集積でちょっとお伺いしますが、ここの金額的なことをちょっとお聞きします。青年就農給付金の交付額というのは、大体年間幾らぐらいなのか。今話に出ている農地の集積については、1件当たりのやつは面積でどれくらいの計算で、どれくらい出ているのか、その辺ちょっとお聞きします。
議長(瀬川健則君) 農政課長。
農政課長 藤原一彦君 お答えします。
     農地の集積、市長の答弁では41.7ヘクタールほどというお話ししましたが、人数は27名ほどからの出し手になっていますが、ちょっと質問の内容わからなかったのですが、大きいところの面積では3町6反歩ほどの方から、あとは小さい方は7反歩弱という方々で、約27名ほど土地を出すということになっております。これについては、25年度以降に該当するものとして捉えております。
     それから、青年就農の部分については、まず実績でお話ししますと、24年は準備型で150万が1名ということで、六原の農業大学校で研修しておりますし、経営開始型については同じく150万が基本で、10名ということになっていますが、ただこの10名の中には夫婦もいますので、9経営体の10名です。そういう方々で、1名については150万を基本として、ことしから給付になってございます。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 この就農給付金とか農地集積協力金とかとあるので、人に対しては1人何ぼでいいのですけれども、集積した場合の協力金というのは27名で3町6反から7反ぐらいまであるというのですが、この協力金という計算方法は面積でいくと思うのですが、1反歩当たりとか1町歩当たりとかと、まだ出ていないのですか。
議長(瀬川健則君) さっき言ったように、5反歩が30万、5反歩以上2町歩までが50万で2町歩以上が70万というようなことで。
議員 三浦 侃君 失礼しました、勘違いしました。
     そういうふうに集積していけば、ある程度というか、そういうものについては大きな動きになっていくのかなと。これは政府に対して市としても、あるいは市長会でもいろんな面では訴えていっていただきたいなというふうに考えております。
     次に、リンドウとホウレンソウの個別のことについてお伺いします。先日田村議員の質問に対しての答えだと思うのですが、現在の売り上げ、あるいは将来の売り上げ目標ということで、リンドウが……
議長(瀬川健則君) 三浦さん、農業全般というようなことになれば全部入るわけですけれども、項目的にリンドウ、ホウレンソウというような通告になっていませんので、その辺を考えて質問をお願いします。
     17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 関連ということで今お話ししようとしたのですが、1点だけその辺についてお伺いいたしますが、今リンドウはリンドウで10億から12億、13億というふうな感じなのですが、これが何とも15億を目標にしてやってきているわけなのですが、この15億を目標に今一生懸命皆やっているのですけれども、その辺のあと二、三億の売り上げを伸ばすということについて、農業の関係から見た場合に、何をどうすればそういうふうになるのかという点と、それからホウレンソウが今まで日本一ということでやってきた八幡平市の農業のことなのですけれども、それが将来12億、27年度は目標にしたいということなのですが、現在の売り上げはもう少し少ないようなので、その辺どういうふうにしてやっていくのか、どのような状況なのか、それをまずお聞きします。
議長(瀬川健則君) 産業部長。
産業部長 田村 勇君 最初に、リンドウでございますが、今現在8年連続の10億円突破と、こういうことで発信させてもらっております。おかげさまで、リンドウにつきましては、後継者も順調に育っているというふうに見てございますし、全国でも1番というふうなデータになります。この辺を伸ばしていきたいということもございますし、今後この15億円の目標に向かっては、昨年のリンドウの9棟のハウス造成にも支援してまいりましたし、またそれにあわせて今度の当初予算にも育苗の支援というふうな形で盛り込んでおりますので、そういった現場の声を聞きながら、目標に向かった支援をしてまいりたいというふうに思ってございます。
     それから、ホウレンソウにつきましては、当初の目標より若干下がりつつ悪くなっておりますけれども、やはりリンドウと違って後継者の問題もあるのだろうというふうに思ってございますし、何とかそういう担い手の確保にも努めてまいりたいと思いますが、どうしてもホウレンソウの場合は労働力の軽減が課題になってくるだろうというふうに思ってございます。
     そういうことで、今回の当初予算にも農協の営農支援というふうな形で、共同作業支援というふうな形でそういうセンターを利用していただくべく支援もするということで予算を盛り込んでございますので、これもあわせて現場の声を聞きながら、目標に向かった支援をしてまいりたいというふうに思ってございます。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 次に、西根病院と医療についての質問に入りたいと思います。
     先ほど米田議員のほうからもいろいろ質問ありましたけれども、今西根病院のあり方検討委員会というのが開かれているということなのですが、このあり方検討委員会の市長に対して報告なり答申するという一つの時期は、いつをもって結審するのか、報告するのか、その辺お聞きします。
議長(瀬川健則君) 病院事務局長。
西根病院事務局長 工藤義昭君 お答えいたします。
     この移転新築につきましては、あり方検討委員会で今まで3回ほど議論しております。今度3月の末に4回目を予定しておりますが、市としては大体先ほど市長も申しましたけれども、そろそろ方向性が出るのだというふうに期待しております。その辺を踏まえながら、今後について検討していきたいと思っております。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 3月に第4回目という会議を行うということなのですが、この案がそろそろ出てくるということなのですが、委員に先ほど聞きますと副市長も入っているということで、そういう内容については大体わかっていると思うのですが、どういう位置づけをして市長に報告するのか。
     ということは、先ほど来大更周辺のにぎわいの計画とあわせながら進めているような感じがあるのですけれども、もともと合併してもう8年になるわけです。8年にもなって八幡平市何とか何とかという名前を使えないのかという、市のタイトルをつけてもいいような病院の名前からまだ西根病院というような感じになっているのですけれども、どこに建てる建てないはあれですけれども、その辺のネーミングも含めながらいろいろ検討しているかどうかわかりませんが、この出てくる案の中には、これはあくまでもまだ出てこないのでわからないのですが、その場所の設定についてここだというのがあるべきだというので出てくるのか、こことこことここら辺がいいのではないかというふうに出てくるのか、決定する前の段階でその辺の中身についてはまだわかっていないのか、ちょっとお願いいたします。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えいたします。
     西根病院の名称でございますが、これは任意合併協議会あるいは法定合併協議会で定められた内容でございますので、簡単に変えるというわけにはいかないというのが現在の認識でございます。
     それから、あり方検討委員会は諮問機関ではございませんので、市長に報告すると、これは三浦議員おっしゃるとおりでございます。その報告の内容というのは、基本構想について基本構想を策定して、それをもって報告をすると、こういう考え方でございます。基本構想です。
議長(瀬川健則君) その中に……
副市長 武田常徳君 いいえ、そうではなくて、あり方検討委員会で西根病院の整備に関する基本構想というふうなタイトルになろうかなというふうに思いますが、そういう内容でいずれ市長に報告になると。その基本構想には、位置を何カ所か選定して議論をしたけれども、ここが適地と考えられるというふうな内容で市長に報告になるだろうと、このように思っておりました。
     以上でございます。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 そうすると、今あり方検討委員会というのが市長に報告が行くと、その後基本構想、基本計画というのが出てくるということなのですか、その辺ちょっと。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えいたします。
     おっしゃるとおりでございます。議員ご案内のとおり、一つの事業を具現化していく際に最初につくるのが基本構想でございます。その基本構想を受けまして、基本計画、そしてその内容によって基本設計なりというふうな段階に入っていくわけでございますが、現在は最も初期の段階である基本構想によって市長に報告をすると、こういう考え方ですので、年度を越えますと基本計画、基本設計というふうに進めると、このようになろうかなと思っておりました。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 それの緊急を要するというか、計画書を見てもとにかく老朽化していると、合併時の話見ても大きなタイトルで出ているのですけれども、計画の病院等の施設については、先日副市長のほうから21億という話は出たのですが、実際23億か何ぼが計画書には載っているのですけれども、そういう基本構想が出て、それから基本設計が出て、そして実施までなるというタイム的なものはどのあたりに持っていくのか、その辺ちょっとお聞きします。最終的にはいつごろになるのか、実施とか、いわゆる計画の中で。
議長(瀬川健則君) 西根病院事務局長。
西根病院事務局長 工藤義昭君 お答えいたします。
     今現在あり方検討委員会で議論しているのは、平成28年ごろ工事に入りたいということで検討しております。そういうので検討いただいております。それを踏まえながら、具体的に構想をまとめる段階でさらに詰めていきたいと考えております。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 基本的には、今月あり方研究会のある程度の意見をまとめて、そして25年度に構想から計画に入って、そして実際に建物が建つ建たないの時期は平成28年度あたりをと今局長のほうが言われたのですけれども、そのように考えていてよろしいのですか。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えいたします。
     ただいま病院事務局長が申し上げましたのは、先ほど来申し上げております基本構想の中でもんでいる時期、これについて申し上げましたので、おおむねその内容で進むだろうと、このように考えております。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 そうすると、議会のほうに報告とか、いろいろ内容説明というのはその前にあると思うのですが、総事業費、いわゆる総予算ですか、工事費というか、その辺のやつは実施設計のあたりになるとはっきり出てくると思うのですが、そこに至るその前に場所の選定を決めるときに、議会のほうに内容について説明があると思うのですが、それが工事が28年度ということになりますと、いつごろの議会に対する説明が行われるのか。マクロで、ばふらっとでいいですから、教えてください。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えいたします。
     ただいま局長が申し上げましたように、年度内に基本構想がまとまりますと、基本計画あるいは基本設計に入る前に、当然基本構想なるものを議会の皆さんにお示しし、ご説明申し上げると、こういうことになろうかなというふうに思います。
     そして、その時期は新年度になるだろうと、このように思います。
議長(瀬川健則君) 17番、三浦侃君。
議員 三浦 侃君 そうすると、来年度、25年度中に構想についての説明があると、場所も含めてあると、そういうふうに考えてよろしいですね。うんではなくて、はっきり答弁してください。
議長(瀬川健則君) 副市長。
副市長 武田常徳君 お答えいたします。
     基本構想の内容がそういう構成になっておりますので、当然その時期、位置等も含めて説明申し上げるということでございます。
議員 三浦 侃君 わかりました。どうもありがとうございました。終わります。
            (議員 三浦 侃君一般質問席降壇)
議長(瀬川健則君) これで三浦侃君の質問を終わります。
     ここで昼食のため午後1時まで休憩いたします。
                                    (11時57分)
                     ☆
                  休     憩
                  再     開
                     ☆
議長(瀬川健則君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
                                    (13時00分)
議長(瀬川健則君) 引き続き、一般質問を行います。
     通告順位10番、田中榮司夫君。
            (議員 田中榮司夫君一般質問席登壇)
議員 田中榮司夫君 いつもしんがりで恐縮でございます。11番の市政クラブの田中榮司夫でございます。本当にお疲れのところ、3日も4日も質問、答弁あって本当に大変だったと思いますが、私もできるだけあらゆることを勘案して、できるだけ要点にして早く終わりたいと思います。
     少し視野が大きい面からなのですが、世界のというか、スイスで1月に通年行われているダボス会議というのがありますね。もう皆様私より知っていると思うのですが、そこでは本当に世界のすばらしいエキスパートが、政治家あるいは評論家、あるいは経済、あるいは技術者、そういう人たちが1月に、1万足らずの市なのですが、ダボスに三千数百人の人が集まって、世界の、あるいは国々のことを遠慮なくかんかんがくがくの議論をするすばらしい会議があるわけで、その論評の一部を私も知らせていただきましたので、大きいことを先にお話しするとなんでございますけれども、日本の国もユーロから解放されて、アベノミクスあるいはGDPといい方向に向いてはいるのですけれども、ややもすると今の日本は世界の3番目の経済大国とはいいながらも危険性を抱いている国であるというふうに世界の人々が論評しておったのが二、三ありました。
     その中で日本の今は、やはり私たちの議会でも議論されてまいりましたように、人が少なくなっていく。端的に言いますと、世界でも人が少なくなっていくところは滅んでいくのだということに尽きるわけです。
     そこで、きのうもいろいろ質問がありましたのに対しまして、市長さんは、おらほでもほかにはない子育て支援の施策をやっているのだと、誇りを持って一生懸命やっているのだということを答弁されておりまして、私もそのことには敬意を表しますし、それを含めて2期8年ここまで進めてこられたことに対しましては、本当に敬意を表したいと思います。いいスタンスだったなとは思いますが、でも世界的なのから日本は危険もはらんでいるというのは、人が少ないことと、もう一つは思い切った政策をやる政治家が日本にはいないのではないかというふうなことも言われておりました。そこで、八幡平市の市長は、3期目にも意欲を持っております。やる気、これも歓迎するところであります。
     そこで、本年度からの施策でこういうところ、こういうところと、余り細かいところは、5年計画だとか3年計画、そういったところは部長さん、あるいは課長さんたちが一生懸命やられておるのですから、市長は大きな観点で、これから8年後でもいいのです。10年、20年後の八幡平市はこれだというふうなのを、そういうのを市民に何か示してくれれば。私いつもそう思ってきたのですが、本当にいろんなことはやらなければならないので、やられてきたことには市民も感謝しております。でも、肝心な、八幡平市といったら何だといって、余り使わない言葉なのだけれども、アイデンティティーといったら何だと、私たちが誇りを持てるのは何だというふうなのを一言で言えるような八幡平市。岩手町だったら彫刻、八幡平市だったらリンドウがあるけれども、それではなくてもっと日本一を誇るような、八幡平市ならこういうのだというのをつくっていく、その姿勢、そういう目標、そんなのを市長は市民に示してほしいなと思うので、強靱な施策としまして、これもオーバーしたことですけれども、そういったことで本論の3番、あるいは教育長までの2番、そういったところを質問させていただきます。
     もう質問につきましては、子育て支援のことでも学力のことでも、きのうまでで十分質問され、市長さんも丁寧に答弁されておりますので、きょうは田中も同じようなことだと、その中でも、ではこれ、2番ではこう、3番ではこれというふうに簡潔にご答弁をいただければ幸いでございます。
     それで、具体的に1番の@番、市の今日的な施策は一応評価されるも、未来像のグランドデザインの骨組みというか、簡単でいいのですけれども、骨子、みんなして農と輝の八幡平と言うのですけれども、具体的には農と輝の八幡平といったら何を象徴するかということで、わかりやすく、わかっているようでいてわかっていない面があるので、市長からこれだぞということを明確化していただければいいです。それをお伺いしたい。
     2番目、新庁舎を中心とするアクセス道路計画はまあまあ認めると、可とすると。しかし、新庁舎を中心とした市街地活性化構想、何か昔はこういう法律もあったのですけれども、今は見当たらないのですが、いずれ新庁舎をつくったとき、そういったところを中心とした市街地の活性化構想というふうなのを、括弧書きして公共物とか、あるいは病院だとか、あるいは学校だとか、銀行だとか、そういったところも昔であれば入っていたのですが、八幡平の場合はそこまではいかなくても、いずれそこのところの市街地活性化構想のことを、あそこに役場建てて、あそこら辺をこういうふうに八幡平市民のためにするのだぞというふうなのが市民にもう少し見えてくればいいのだと思いますので、そこを答弁いただければ幸いです。
     それから、3番目には、市の発展的な将来は若き人材の育成にあるのだと。きのうからも言われておりますように、何が何でも人口増だと、人をふやすことだと、これが一番の根本の施策だと私は思っております。私も七、八年以前は、議員を志した気持ちというのは、八幡平市は合併してユートピアまではいかなくてもいい、八幡平市ができるのだと。そのためには人づくりをいっぱいして、そして農業の産業から6次産業ですか、そういったところに行くのだと。そのためにも一番優秀な、有能な人材をたくさんつくることだと、その施策がなければ、やっぱり将来発展しないだろうと。
     今のところ、近くのいろんなことをすることもいいのだけれども、我慢できるところは我慢して、子供をたくさんふやす、あるいは人口増して、生きるところに力を入れてほしい。武田信玄の有名な言葉がありますでしょう。人は石垣なり、人は城なり、人は国なりということ、人なくして私の城は、地域は発展しないということも言っているので、そんなことは私今ここで力説するまででもないのですけれども、八幡平市のいろんなことをやらなければならないのだけれども、まず第1番目の施策、重点に置くのも人をふやすことだと。
     では、具体的にはと、きのうも市長がなかなかそれは俺も一生懸命考えているのだと、私たちも考えているのだけれども、なかなか妙案がなくているとおっしゃっていましたけれども、何のことはない。隗より始めよということわざありますでしょう。やらなければもう事は進まないわけです。やらなければならないというのは、思い切った3子以上の子供に……今私日本の市町村のいろんなところを20市町村ばかり調べたのですが、3子以上に力を入れていると、3子以上には10万円とか、あるいは4子は20万、あるいは5番目は50万とか、とにかくそういった思い切ったこと、今の子育て支援で中学校までの医療費とか学費とか、そんなのを免除するなんていうのは、それは人がふえることでも何でもないわけです。医療関係だったら補助してもいいのだけれども、中学校まで育てるのに援助することは、そんなところは要らないと思うので、3子以上をふやす。夫婦2人で2人以上生まれてこなければふえないわけですから。今福祉課さんからも資料をいただいているし、皆さんももうわかっているのだろうけれども、去年でも八幡平市の住民でもほかに抜けていっている人は1年間、2年間で400人も500人もあるし、それから死んでいく人は生まれる人の3倍もあって、本当に1,000人近くが毎年減っていっているわけです。
     そこで、何でも必要なのだけれども、細かいことを言う必要はないのだけれども、市長はここを、ほかにはなくていいのです。ほかにはないことでも、昔であれば沢内がルール違反してまででも死亡率をなくするためにはこれこれだと、医療だというふうにして、今はすばらしい沢内になったわけです。今はといえば、あっちはもう西和賀になりましたけれども、統合して。いずれそういうものを市長は思い切って、ある程度2期目でやってこられましたから、それに骨筋を入れる。少子化の対策ということで、3子以上の子供さん、いわゆる子供をふやすということに思い切った決意、施策のほどを聞かせてもらえればと、これがここの3番目でございます。
     そして、2番目の教育関係でありますが、この教育関係のことでも今までに3人もの、古川議員さんとか、渡辺義光議員さんとか、工藤議員さんとか、いっぱいもう質問してきたので、学力は云々するまででもないわけでありますが、ここで私問題だと思うのは、学力が低いといったって、これはやればできるのです。だから、そこは私は問題ではないなとは思っているのです。やればできるというのは、授業でも一生懸命にやっているし、それを定着させるものはやっぱり家庭学習なのです。そこでちゃんとやれば、これは心配なく向上していくと思います。
     私は、そこで学力というか、地域を進歩させていく大きな取り組み、社会教育を含めて、八幡平市からもうすばらしい優秀な人間がスポーツでは出ていますけれども、もっとすばらしい人が生まれてくるような、学力云々、それだけではなくて、八幡平市をつくり上げていく人間をつくり上げていくのだと。そういう意味で学力の知識ばかりではなくて、平舘高等学校さんでは、私たちはものづくりの生徒をつくっているのだと、優秀な有能な人材をつくって、八幡平を発展させる人づくりの方針をしているのだと。だから、中学校の職業観の中にもそういったことを入れて、学力はやれば伸びるのです。そんなに心配することないと思うのです。問題は、これから八幡平をつくっていく人間づくりなのです。人を多く産み落として、そしてそういう人間をつくっていくこと、そういったことを教育委員会に望みたいと、そういうことであります。
     1番も2番ももうひっくるめて、一々答弁はしていただかなくても、こういったことで教育委員会は八幡平市のあれをつくるというふうにしてもらえれば、1番、2番はここに掲げましたけれども、簡単に答えていただいて結構でございます。私ももうきのうからのことで、本当によく理解されました。きょうは、そのポイント、ポイントを答弁というか、教えていただければ幸いでございます。
     そういうことでございますので、もう何かにひっくるまぜて、私の考えていることをぐちゃぐちゃとまぜて質問しましたけれども、書かれていることはこれのことだなと思って一言ずつご答弁お願いします。
議長(瀬川健則君) 市長。
            (市長 田村正彦君登壇)
市長 田村正彦君 田中榮司夫議員の一般質問に順次お答えを申し上げます。
     答弁は簡単に明確にということでございますので、簡単に答弁させていただきます。最初の大きな1つ目の質問の未来像のグランドデザインの骨子、農と輝の具現化やアイデンティティー等が明確化されてこそ市民に一層の意欲が高まるのではないかということでございます。
     未来像は、もう皆さんご承知、議員もご承知のとおり、八幡平市は16年3月10日に開催されました第5回の任意合併協議会での承認及び同年8月11日の合併協議会の確認を経まして新市建設計画の中に掲げられ、3町村合併後の平成17年度に策定をしております市総合計画前期基本計画に引き継がれておるものと承知いたしております。
     そこは、農とまさに輝の大地を標榜して、八幡平市はこれを目途に頑張っていこうという大きなまさに未来像のグランドデザインが示されておるものというふうに承知をいたしておりまして、そのグランドデザイン、「農と輝の大地」の創造と、それを全ての行政施策の目標として施策の展開を図ってきているところでございます。
     農、輝それぞれの意味するところは、もう議員十分ご承知のことでございますので、省略をさせていただきますが、いずれにいたしましてもこれまで以上にあらゆる機会にいろんな方々と、市民の方々と懇談を重ね、意見、提言を踏まえながら、それぞれのその時代時代の環境によって行政施策というのは柔軟に変化しなければならないものと承知いたしておりますので、柔軟にその時々の政策展開を図って、市民の生活力の向上、そういったものに取り組んでいきたいと、そのように考えております。
     次に、2点目の新庁舎を中心とする市街地活性化構想についてのお尋ねでございますが、議員ご承知のとおり新庁舎につきましては平成26年9月末の完成を目指して鋭意事業を進めているところでございます。あわせて庁舎関連道路の整備や北森駅の移設、国道282号西根バイパスの完成も予定されておりまして、新庁舎周辺の環境は相当変わるものと予想されております。
     商業施設ほか住宅等の建設など庁舎周辺の開発につきましては、あくまでも民間活力による整備を推進することといたしておりまして、市といたしましてはそれを後押しできるような環境づくりに取り組んでまいりたいと考えてございます。
     また一方では、ご案内のとおり新庁舎周辺は市にとって最良の美田地域でもございます。市の基幹産業である農業を支える重要な農業振興地域でございますので、乱開発とならないように水田地帯の景観と調和した自然の中で共存する施策を進めてまいりたいと、そのように考えております。
     次に、発展的将来展望は若き人材の育成にある、第一施策は人口増ゆえの厚い厚い子育て支援にあると思われると、そのご質問でございますが、まさに人材の育成というのは将来の八幡平市にとって欠くべからざる重要なことであると、そのように承知をいたしております。その人材である子供に対しての支援策、これは本議会定例会におきましてもさまざまな議員の皆様からご提言なりご意見等も頂戴をいたしております。
     将来を担う子供たちへの投資、そういう観点でさまざまな施策をとらせていただいていることは皆さんご承知のとおりだというふうに思っております。しかしながら、この取り組みが出生者数の増に結びついていないというのが実態でございます。これには、いろいろ要因があると思いますが、晩婚化、あるいは未婚化、夫婦の出生率の低下と言われておるわけでございますけれども、仕事と子育てが両立できる環境整備がおくれているということも一つの大きな要因でございますし、全ての子供たちというのですか、いわゆる高学歴化が進んできておることも大きな家庭の負担になっていると、そういう変化もございます。経済的不安の増大という言葉であらわされているわけでございますけれども、もろもろのいろんなものが絡み合って今の少子化という現実に至っているものと、そのように考えております。
     何も八幡平市に限らず、国全体が少子化傾向でございますので、非常に困難なことではありますけれども、総合計画後期基本計画の重点施策であります定住化促進施策に子育て支援事業を最優先施策として位置づけながら、出生者数の増加に結びつくような施策の展開を図ってまいらなければならないものと、そのように考えております。
     具体的には、平成22年に策定をいたしております八幡平市次世代育成支援後期行動計画を毎年度検証しながら、効果ある事業の推進に努めてまいります。
     以下のご質問につきましては、教育長から答弁がありますので、演壇からの答弁にかえさせていただきます。
            (市長 田村正彦君降壇)
議長(瀬川健則君) 教育長。
            (教育長 遠藤健悦君登壇)
教育長 遠藤健悦君 短く話せということでございますので、端的にお話ししたいなと思います。
     1点目は、学力向上対策についてでございました。これについても、今までたくさんの議員さんからお話しいただいて、お答えしておるわけですけれども、いずれ学力については今年度実施した調査においては全教科、県の平均に到達しなかったというのが事実でございまして、ではその以前はどうだったのか、大体3年ぐらい前からちょっと見てみましたけれども、教科によっては若干上回っている部分もございました。ただ、やはり大方は今年度と同じような状況を推移しておったわけでございます。それで、特に25年度は学力向上に力を入れなければいけないということで、小中連携を中心に取り上げてお話ししたわけでございます。
     さらに、小中高とあります。中高の連携も非常に大事ではないかな、そういうふうに思ってございます。したがって、先日も中学校の先生が高校に行って英語の授業をしているのです。そうすると、高校の授業が、前中学校のとき教わった先生に英語の授業を今回も教わったと、非常に懐かしかったというようなお話をしている子供もあるわけで、そういった事情も聞いておりますし、その前にもやはり高校の先生が中学校に行って授業したり、また数学等でも中学校の先生が高校に行って授業する、そういう中高の連携も実際に行ってございます。そういう意味で小中高の連携、これをやはり今後とも大事にしていきたいなと、そういうふうに思っておるところでございます。
     2点目でございますけれども、文化面をさらに重視する必要があるのではないかな、そのようにご質問されて、ご意見をいただいております。確かにそのとおりなわけでございますけれども、ただ文化面においてもスポーツに劣らず頑張っているところもあるのです。例えば寺田小学校の川柳、表彰も受けたわけですけれども、これは全国5,103人、句の数からすると2万1,179句のうち、会場地である徳島県の教育委員会教育長賞を現地に行って受賞してきたということもございますし、同じ寺田小学校の6年生がやはり全国入賞をしているというようなこともございます。
     それから、ポスター関係でもライオンズ国際平和ポスターコンテスト等でも賞に入っておりますし、それから24年度防火ポスターの作品募集については大更小学校の4年生が優秀賞に選ばれているということもあります。
     それから、ご存じのように江間章子賞等でも、子供たちは非常にすばらしい作品を提示してもらっているわけでございます。
     したがって、数え上げてみるとまだまだたくさん文化面で活躍している子供もあるわけです。芸術祭とか文化祭、そういったものに行ってみても、それぞれ子供たちが一生懸命頑張っている姿、そういったものが見られるわけでございますので、決して文化面が非常に劣っているというふうには捉えておりませんけれども、さらにこれから文化面も力を入れていきたいな、そのように思っておるわけでございます。
     いずれどこの子供もそうなわけですけれども、子供たちは非常に個性的、一人一人みんな持ち味が違うわけです。スポーツが得意な、好きな子供もあるし、文化面が得意な、好きな子供もある。文化面でもさまざまな分野がございます。それぞれで得意分野については特にこれから伸ばしていくような教育ができればいいな、そのように思っておりますので、どうぞご理解、ご支援をお願いしたいと思います。
     端的にまとめてお話ししました。以上で終わらせていただきます。
            (教育長 遠藤健悦君降壇)
議長(瀬川健則君) 11番、田中榮司夫君。
議員 田中榮司夫君 再質問というか、1つずつお願いします。
     それは、もう大方質問の日数4日間の中で、いろいろ議員さんたちの質問の中身から、八幡平市として、施策としてやっていかなければならないということもよくわかりました。
     その中で私がきょう要領悪く質問しているのですけれども、市長さんに明確にお答えしていただきたい。それは、市長さんもきょうはなかなか出生率を高めるというのは困難だと、難しいのだと言っておりますけれども、このままでいけば5年、10年たってもふえないということになりますよね。これではやっぱり施策にはならないと思うので、それでも3子以上、4子、5番目の人にはこれぐらいの何かはしていくというのは今の心境の中にございませんでしょうか。そのことをしていかないと、このままでいくと5年、10年たったって減るだけで、もう1,000人も2,000人も3,000人も減っていって、産業でもいろんな面でも活力が高まってこないわけですよね。そこで何とかしてでも、ほかにはなくてもいいのだと、私たちはこうやりたい、こんなふうに何とかしようと思うというふうな気持ちをお聞かせいただきたい。お願いします。
議長(瀬川健則君) 市長。
市長 田村正彦君 議員は医療費は有償にして第3子から30万円払えと、こういうご提案でございますけれども、そうではなくて、やはり生まれた大事な子供は親の経済負担を余りかけないような形で地域で支援しながら育てていく、そういう意味では医療費助成だとか保育所料の軽減措置だとか、保育所料も第3子からは無料化をしております。まさに手厚い支援策をとりながら、何とか子育てがしやすい八幡平市につくり上げようということで政策展開をしておりますし、せっかくこういった政策展開をしておるわけでございますので、そういったものを市外にこれを発信して、大更駅周辺にぎわい事業とあわせて、八幡平市に行けばそういう手厚い支援措置があるのだよ、あるいは住宅を建てるにしても木造で建てれば100万円の支援、補助がもらえるよと、そういった総合的なプランのもとにぜひ他地域からも八幡平市に来て子育てをしていただきたい。そういうトータルのいろんな定住政策、子育て支援政策、人口減少歯どめ政策をとっておるわけでございますので、単独にこれだけとかあれだけということではなくて、トータルでやはり市の子育て意欲というものをこれからも発揮していければなというふうに思っておりますので、よろしくご理解をいただきたいというふうに思います。
議長(瀬川健則君) 11番、田中榮司夫君。
議員 田中榮司夫君 今で終わりたいと思いましたけれども、議論というか、論点は小さいようなのだけれども、私は市長でないからなのですけれども、論点が違うのです。私は子育て支援を軽視しているのではないのです。医療費でも中学校でも、高校支援でも学力のは支援してやると、それを今のままあれもこれもと市長さんおっしゃっているから心強いものありますけれども、このままでいったら、来年あったって何ぼだって、こういった数字がふえていかないでしょう。
     だから、具体的にでも、ことしからでも来年からでも、とにかく1年に一般の人でも300人ぐらい八幡平市から抜けていっているわけですよね。それから、死ぬ人は多くて生まれる人も少ないから、ここでも700人ぐらい、四、五百人から1,000人近くの人は毎年減っていっているでしょう。だから、そこに論点を合わせて、ふやしていく施策の3子以上を多く育てたい、産んでもらいたいという、そこに焦点を当てればいいのであって、私は何も福祉関係が弱いとかとは言っていないのです。
     だから、まず議論するまでもなくて、2人いて2人ではふえないでしょう。2人いて1.4ぐらいでしょう、今のところは日本にしてもどこでも。だから、これを少しでも、あと10年、20年、市長はまだこれから大きな希望を持って、あれもやりたい、これもやりたいと思っていますから、そういったところの礎は減っていくところからは崩れていくのです。高まっていかないのです。だから、今からでもそういったところを何ぼからでもいいから、ふやしていくというふうなところが私の質問していた論点なのです。だから、答弁はいただかなくて結構です。
     では、もう一つ、今度は教育長さんに1つです。これはささやかな質問ですが、小中高連携というのは、私の考えもそうだったのですけれども、高等学校の生徒さんからも、あるいは父母の方々からも、高等学校の生徒とおらほの小学校と中学校と仲よくなると、夏休みに学校の宿題なども部落ごとに高校生の覚えた人から教えてもらえるのだという父兄が3人ありました、私の近くで。夏休みには公民館で子供たちが集まっているのですけれども、勉強する、家庭学習で集まっているのだけれども、おかあちゃんたちは教えられないと言うのですよね。中学校もクラブが忙しい、高等学校もクラブが忙しいのだろうけれども、高校生の人たちの中には、来て見てあげてもいいよという人もあるということも聞いていました。
     そこで、高等学校さんと親しくしていて、そしてせめて夏休みとか、冬休みはちょっと寒さ厳しいですからだめなのでしょうけれども、夏休みに宿題等で子供さんたちがわからないところを近くの塾に行くよりもいいのですよね。そうしてもらえればいいな、ありがたいのだけれども、そういうふうなのはという、本当に些細な問題なのだけれども、私二、三の父母の方から言われていました。
     そういった点で、高等学校は見ず知らずであってはだめなのだと、やっぱり行き来して親しい仲をつくっておけば、子供さんたちが学校での勉強をさらに重複してわからないところを教えてもらうのには、高校生の力もかりたいのだがというようなことがありましたので、今本当に簡単で結構ですが、質問します。教えてください。
議長(瀬川健則君) 教育長。
教育長 遠藤健悦君 まさに学力向上の一つではないかな、そういうふうに思うわけです。やはり議員おっしゃるように授業第一、先生がしっかり授業し、そして児童生徒がしっかりその授業でわかったと、できたと、そういう思いを持てる、そういう授業であればすばらしいなと思うわけですし、それをさらに家庭で補完するということを先ほどおっしゃったように思ったわけです。
     そういう意味で、夏休み等にかかわっても、家庭教育ともかかわるわけです。そういうことで、地域の子供会においては、地域の小学生も中学生も高校生も同じ地域の子供なわけですので、そこでやはりお互いに教え合ったり、聞き合ったりと。高校生が小学生に教えるということは、高校生の勉強にもなるわけですので、そういう意味でお互いに地域で交流するというのが非常に大事になってくるのではないかなと、そういうふうに思っております。
     そういうことで今後とも小中高連携については、高校サイドともお話をしながら進めていければいいなと、そのように思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。
議長(瀬川健則君) 11番、田中榮司夫君。
議員 田中榮司夫君 質問ではありません。いずれ市長さん、教育長さん、本当にありがとうございました。これで私の質問の一切を終了します。
            (議員 田中榮司夫君一般質問席降壇)
議長(瀬川健則君) これで田中榮司夫君の質問を終わります。
                     ☆
                  散     会
                     ☆
議長(瀬川健則君) 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。
     本日の会議はこれをもって閉じ、散会といたします。
                                    (13時47分)