平成23年八幡平市議会第4回定例会 議事日程(第2号) 平成23年12月9日(金) 日程第 1 一般質問 渡 辺 義 光 橋 悦 郎 古 川 津 好 大 森 力 男 追加議事日程(第2号の追加1) 日程第 1 発議案第1号 八幡平市市議会議員及び市長の選挙における選挙運動の公営に関する 条例(案)の訂正について 出 席 議 員(24名) 1番 立 花 安 文 君 2番 大 森 力 男 君 3番 渡 辺 義 光 君 4番 工 藤 剛 君 5番 工 藤 直 道 君 6番 渡 邊 正 君 7番 橋 喜 代 春 君 8番 遠 藤 公 雄 君 9番 古 川 津 好 君 10番 小 野 寺 昭 一 君 11番 田 村 孝 君 12番 田 中 榮 司 夫 君 13番 橋 守 君 14番 伊 藤 一 彦 君 15番 橋 悦 郎 君 16番 小 笠 原 壽 男 君 17番 関 善 次 郎 君 18番 三 浦 侃 君 19番 松 浦 博 幸 君 20番 大 和 田 順 一 君 21番 米 田 定 男 君 22番 北 口 和 男 君 23番 橋 光 幸 君 24番 瀬 川 健 則 君 欠 席 議 員(なし) 説明のために出席した者 市長 田 村 正 彦 君 副市長 武 田 常 徳 君 教育長 高 橋 北 英 君 企画総務部長 岡 田 久 君 市民部長 津 志 田 徳 悦 君 福祉部長 畠 山 一 彦 君 産業部長 田 村 勇 君 建設部長 畑 孝 夫 君 教育次長 高 橋 一 夫 君 安代総合支所長 関 敏 博 君 企画総務部総務課長 種 市 光 則 君 企画総務部総合政策課長 高 橋 正 明 君 企画総務部財政課長 小 野 寺 浩 君 企画総務部 工 藤 賢 一 君 庁舎建設対策室長 企画総務部地域振興課長 田 村 昌 治 君 市民部市民課長 佐 々 木 芳 子 君 市民部保健課長 工 藤 健 君 市民部収納課長 小 林 清 功 君 福祉部地域福祉課長 大 森 光 洋 君 福祉部児童福祉課長 松 浦 淳 二 君 福祉部長寿社会課長 松 尾 亮 君 産業部農政課長 藤 原 一 彦 君 産業部商工観光課長 工 藤 正 君 建設部建設課長 工 藤 孝 栄 君 学校教育課長 高 橋 肇 悦 君 生涯学習課長 村 上 輝 身 君 土木林業課長 山 本 正 信 君 国保西根病院事務局長 工 藤 義 昭 君 事務局出席者 事務局長 高 橋 三 夫 議事係長 伊 藤 純 子▼開 議
○議長(瀬川健則君) [ 1 ] | ただいまの出席議員は24名であります。定足数に達していますので、会議は成立いたします。 |
これから本日の会議を開きます。 | |
本日の日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。 |
(10時00分)
▼一般質問
〔議員 渡辺義光君一般質問席登壇〕
◆議員 渡辺義光君 [ 2 ] | おはようございます。では、議席番号3番、新生会の渡辺義光でございます。さきに通告しております3点について質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 |
1点目ですが、高齢者福祉計画の改定についてでございます。平成24年度から改定される第5期高齢者福祉計画の策定についての取り組み状況と、市の基本理念であります市民の健康を守り、生涯を通じて生き生きとした暮らしを営むことができるよう、保健、医療、福祉の連携による安心の向上を進めるまちづくり、この推進についてお伺いいたします。 | |
@、第4期までの保健、医療、福祉の連携をどう総括し、第5期の計画策定に向けて課題を整理していらっしゃいますか。 | |
A、介護予防から心身ともに健康になる健康増進、生きがいづくり教育へのシフト、私はこれを川上行政と呼んでおりますが、この支援をどう考えて計画していくのか。 | |
B、高齢者の生涯学習、スポーツ、趣味、仲間づくり活動の総合的な支援をどう計画し、進めていく考えか。 | |
C、市の高齢者数の現況、高齢化率、ひとり暮らし、高齢者のみの世帯、認知症の現況と、高齢化率がピークになる十数年後、これを2025年問題、平成37年ですか、その人口推移をどう算出し、これに対応した継続性のある計画を策定していく考えか。以上4点でございます。 | |
2ですが、岩手山関連資源の新しい魅力発掘についてでございます。9月の定例会で、一般質問では主に岩手山の山頂や山全体の資源活用についてお伺いいたしましたが、今回は身近な地元の地域での活用、祭りの創出等についてお伺いいたします。 | |
本市は、地理、地形、歴史、民俗、芸能、文化など、岩手山関連の資源を県内で最も多く有していると考えています。これら岩手山に関係した特性ある資源の新しい魅力を調査、発掘して、合併のメリットを生かした地域振興、祭りの創出、まちづくり事業を推進してはどうかについての所見をお伺いいたします。 | |
@、岩手山関連資源のネットワーク、周遊コースの設定、祭り創出などで、地域を舞台にしたまちづくり、人々のつながり、地域活性化を進めてはいかがでしょうか。 | |
A、地域の宝資源の調査、発掘、その資源の利活用について、地域振興のセンターであります地域振興課、商工観光課、生涯学習課、公民館等、その関係課の連携をとらえながら地域づくりの宝の支援、発掘を進めてはいかがでしょうか。 | |
それからB、八幡平市の玄関口に位置し、岩手の名の起源と伝えられる、岩手の名の発祥とも言われております岩手森に散策道や看板等を整備してはいかがでしょうか。 | |
大きな項目の3点目です。グラウンドゴルフ場整備構想について。近年地域要望や愛好者が急増中のグラウンドゴルフについて、松川公民館付近に構想したグラウンドゴルフ場は整備を断念し、新たに構想したいとの考えのようでございますが、大更地区に構想したグラウンドゴルフ場整備と生涯スポーツの環境づくりをどう進めていくか、お考えをお伺いいたします。 | |
以上3点について、よろしくお願いいたします。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
〔市長 田村正彦君登壇〕
◎市長 田村正彦君 [ 3 ] | 渡辺義光議員のご質問に順次お答えを申し上げます。 |
まず、高齢者福祉計画の改定についての1点目の第4期までの保健、医療、福祉の連携をどう総括し、そしてまた第5期の計画策定に向けての課題を整理しているのかと、そういうお尋ねでございます。議員もご承知のとおり、高齢者福祉計画は老人福祉法第20条の8の規定によりまして、老人福祉計画として策定することを義務づけられておる法定計画でございます。介護保険事業計画と一体のものとして作成されるものでございます。その位置づけといたしまして、八幡平市の上位計画でございます八幡平市総合計画との整合性が図られ、福祉全般を統括する八幡平市地域福祉計画の個別計画として位置づけられ、八幡平市健康づくり21プランと連携を保ちながら推進を図っていくものでございます。 | |
老人福祉計画は、老人居宅生活支援事業及び老人福祉施設による事業の供給体制の確保に関する計画で、介護給付等対象サービスの種類ごとの量の見込みを勘案し、老人福祉事業量の目標を定め、当該市町村の区域における身体などの障害があるために日常生活を営むのに支障がある高齢者数、その障害の状況、その養護の実態などを勘案して作成されなければならないものとされております。 | |
平成21年3月策定の八幡平市高齢者福祉計画におきまして、計画の基本理念に保健、医療、福祉の連携を掲げております。具体的には、地域包括支援センターを中核といたしまして、個々の高齢者とその家族の状況に応じたきめ細かい相談対応や、医療、介護、福祉等の各種サービスが継続的かつ包括的に提供される地域包括ケアの構築をすることとされております。これは、市役所内部の保健、医療、福祉関係課並びに市内医療機関との連携によりまして、良好に機能をしているものと認識をいたしております。 | |
今年度策定の高齢者福祉計画におきましても、国の示している地域包括ケアの視点を踏まえ、医療との連携強化や介護サービスの充実強化、予防の推進、見守り、配食、買い物など、利用者のニーズに応じた適切な組み合わせと切れ目のないサービス提供が行われるよう、地域包括支援センターを中心にした仕組みの位置づけをいたしまして、取り組んでまいります。 | |
第2点目の介護予防から心身とも健康になる健康増進、生きがいづくり教育へのシフト、支援をどう考えているかというお尋ねでございます。市では、高齢者が能力と創造性を発揮し、健康で安心して心豊かに暮らし、生き生きとして社会参加できる環境づくりを進めるとともに、たとえ介護を要する状態となっても、住みなれた地域で生きがいを持って自立した生活を送ることができるよう社会全体で支援し、お互いが支え合う、高齢者が地域で安心して生活できる環境の構築に努めております。 | |
具体的には、高齢者の生きがいづくりや健康づくりといたしまして、八幡平市社会福祉協議会への委託によりますニュースポーツ大会開催や老人クラブ育成、シルバー人材センター運営に対する補助金による支援などを行ってきております。また、安心して暮らせる地域づくりとして、ふれあいサロン開催による認知症高齢者見守り事業実施、老人憩の家運営によるレクリエーション等の場の提供による心身の健康増進を図ってきております。要介護状態になる可能性のある高齢者を対象といたしまして、心身の機能低下を予防するため介護予防や転倒予防の教室の開催、保健師の訪問、生活管理指導員の派遣を実施いたしており、今後も引き続き支援をしてまいりたいと考えております。 | |
第3点目の高齢者の生涯学習、スポーツ、趣味、仲間づくり活動の総合的な支援を計画し、進めていく考えについてのお尋ねでございました。生涯学習、スポーツ、趣味、仲間づくり活動の総合的な支援については、これまでも長寿社会課を初め教育委員会生涯学習課、地区公民館において、八幡平市社会福祉協議会、八幡平市老人クラブ連合会、八幡平市シルバー人材センター等関係機関と連携を図り、支援を行っておりますが、今後も継続して行うとともに、それぞれご意見を伺いながら総合的な支援のあり方について検討してまいりたいと考えております。 | |
4点目の市の高齢者数、高齢化率、ひとり暮らし、高齢者のみ世帯、認知症の現況と、高齢化率がピークになる十数年後の2025年問題の人口推移をどう算出し、継続性のある計画を策定していくのか、そういうお尋ねでございます。いわゆる2025年問題は、終戦直後のベビーブーム期に生まれた団塊の世代が2025年には75歳以上となり、社会保障費が急増するものと心配されておる問題であるというふうに認識をいたしております。厚生労働省の推計により、25年度の介護保険の給付費が24兆円程度に達するものと推計をされております。現在国におきまして社会保障と税の一体改革案が政府与党内で調整段階にあることから、引き続き調整の方向を注視してまいりたいと考えております。 | |
市の平成23年10月末現在の住民基本台帳は2万8,961名、高齢者数は9,106名、高齢化率は31.4%となっております。高齢者福祉計画策定のため、住民基本台帳をもとに推計いたしました平成32年の八幡平市の推計人口は2万3,679名、高齢者数は9,700名、高齢化率41%と推計されております。 | |
ひとり暮らし、高齢者のみ世帯につきましては、八幡平市民生委員の方々に毎年12月1日現在の状況について高齢者実態調査をお願いをいたしておるものでございます。そのことから、平成22年12月1日現在のひとり暮らし、高齢者のみ世帯については926世帯、1,102世帯となっております。平成18年同期の824世帯、1,095世帯から増加をしております。 | |
認知症の現況につきましては、主治医意見書等における判定基準の日常生活に支障を来すような症状、行動や意思疎通の困難さが多少見られても、だれかが注意していれば自立できるより重い場合を認知症高齢者とした場合、平成22年3月31日現在では要介護、要支援認定者数1,624名のうち927名となっております。 | |
ひとり暮らし、高齢者のみ世帯、認知症の現況につきましては将来推計を行っておりませんが、高齢者数の増加に伴いふえるものと想定をされております。これらの状況を踏まえまして、給付等対象サービスの種類ごとの量の見込みを推計し、適切なサービス供給が行えるよう計画策定を行ってまいるつもりでございます。 | |
次の大きな2点目の岩手山開発資源の新しい魅力発掘についてのお尋ねでございます。まず、1点目にあります本市は生活から産業などあらゆる面において、岩手山からたくさんの恩恵を受けております。こうした岩手山の資源、魅力をまず地域住民が共有し、地域の将来像や課題などを地域の皆さんで話し合うことにより人々のつながりができ、地域が活性化していくものと考えております。その中で地域住民がやるべきこと、行政がやるべきこと、そして行政、地域住民が協働でやるべきことなど、それぞれの役割分担しながら、住民が主体となった活動を展開していくことが必要であるものと考え、地域振興協議会を単位に地域住民が主体となり、作成する地域計画づくりの支援に取り組んでいるところでございます。 | |
次に、2点目のお尋ねでございますが、現在岩手山に関連する国、市指定文化財は、特別天然記念物焼走り溶岩流、無形民俗文化財では山伏神楽、裸参り、念仏剣舞、土沢の浄屋及び年中行事がございます。また、石碑等の石造物については80個以上が確認をされております。今後につきましては、再調査を行った上で市の指定文化財を紹介する小冊子を刊行することを検討いたしております。一方で、協働によるまちづくり補助金を活用して地域の宝資源の調査、発掘をし、マップづくりをした地域もあることから、地域の意向を尊重しながら関係課等が連携して、宝資源の利活用を通じて地域の活性化を図ってまいりたいと考えております。 | |
次に、3点目についてでございますが、岩手森は盛岡北部工業団地の南側、盛岡市玉山区との境に位置し、その土地は民有地であるため、看板の整備、散策道の設置などは現段階では難しいものと考えております。岩手森が岩手の名の起源であるということでございますが、岩手森の知名度は高くないことから、まず岩手森についてその地域で学習し、地域住民が情報を共有、共感することで地域のお宝として認識すること、さらには八幡平市民が情報を共有することが大切であると考えております。 | |
なお、大きな3点目のグラウンドゴルフ場に関するご質問につきましては教育長のほうから答弁がございますので、以上演壇からの答弁にかえさせていただきます。 |
〔市長 田村正彦君降壇〕
○議長(瀬川健則君) | 教育長。 |
〔教育長 高橋北英君登壇〕
◇教育長 高橋北英君 [ 4 ] | 3点目のグラウンドゴルフ場整備構想についてということに関しては、教育長からご答弁申し上げます。 |
大更地区に構想したグラウンドゴルフ場整備と生涯スポーツの環境づくりをどう進めていくかというご質問にお答えをいたします。市内のグラウンドゴルフ場は、主に3カ所ございます。公共施設では松尾総合運動公園内に40ホール、民間ではいこいの村岩手の16ホールと、おらほの温泉の16ホールとなっております。松尾総合運動公園の利用状況は、平成21年度約9,500人、平成22年度は9,100人、本年度は11月末現在で約8,900人となっており、ほぼ横ばいで推移しております。 | |
大更地区の整備構想につきましては、松川公民館付近の市有地を選定し、現地を調査いたしました。その結果、財政的な視点から整備には難しいとの判断に至り、取りやめた経緯がございます。今後の検討につきましては、雇用確保に努めている民間企業の施設と公共施設が競合しないよう、総合的な判断が必要であるというふうに考えております。 | |
また、大更地区ということで申し上げますと、地区内には市総合運動公園がございます。こちらはグラウンドゴルフコースの常設は難しい状況にございますが、施設内を利用してのプレーは可能でございます。総合運動公園内を地区市民の憩いの場として、さらにご活用いただきたいというふうに考えてございます。 | |
生涯スポーツの環境づくりにつきましては、今後も市民の要望等について真摯に受けとめてまいります。地元民間企業の支援といった市全体の地域経済の活性化対策も考慮しながら、施設整備等の環境整備に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 | |
以上でございます。 |
〔教育長 高橋北英君降壇〕
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 5 ] | 市の基本理念であります保健、医療、福祉の連携、良好に機能しているということ、市長の答弁でございましたが、確かに地域包括支援センター等、高齢者福祉については職員、あるいは保健師、皆さんで精いっぱい頑張っていることに感謝しています。ただ、私の言うのは、各課ごとのこれ以上の努力をさらに伸ばすためには、保健であれば保健の対象者、検診率等、それとあわせて福祉、医療のその連携をどう図っていくか、それが非常に大事なものであろうと思っています。連携をもう少しさらに深めて、この基本理念に沿って進めていくという考えについて、もう一度お伺いいたしたいです。 |
○議長(瀬川健則君) | 市民部長。 |
◇市民部長 津志田徳悦君 [ 6 ] | お答えいたします。 |
渡辺議員のご質問で、高齢者ではなく全体的な各課に及ぶ医療、保健、福祉、どのように考えているかということですので、ただいまの質問にあったようにそれぞれ連携は必要だということで、今各課とのいろんな課題を出し合って、そしてそれをどのように市民に対しての医療、保健、福祉等を進めるかということで検討しておりますので、いましばらく時間をいただきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 7 ] | 私も担当して、つくづくさらに各課の協力にするためには、この3つあるいは4つの連携が必要だなというのも感じております。そのためにも努力してまいりましたが、やれない部分もありましたので、ぜひ各課の連携を密にしながら進めていきたい。特に高齢者については、高齢者の介護予防、あるいはいろんな形でありますけれども、それに至らない高齢者も保健の検診なり受診なり、あるいは食の指導とかいろんなのがあるわけですが、その辺連携がなかなかとれない現状でございました。このことについて医療の担当である西根病院の事務局長からも、どう今後進めていくか、どういう課題があるかというのをお聞きしたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 西根病院事務局長。 |
◇西根病院事務局長 工藤義昭君 [ 8 ] | お答えいたします。 |
確かに議員ご指摘のとおり、今西根病院でも高齢の方の入院がふえております。ということで、医療の治療が終わってもなかなか家庭に帰って普通に生活することができないという方もおりますので、その場合はやっぱり包括支援センター等々、連携とりながら現在やっておりますが、十分な体制とは言えませんので、今後も引き続き連携とりながら進めていきたいと、こう思っております。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 9 ] | これについては、ぜひ係、課内、各課ごとの連携をとりながら、実態をそれぞれ各課の分担のところを共有しながら進めて、できるだけ健康づくり、あるいは医療に進まないような施策をしていただきたいと思います。 |
それと同時に、健康づくりを進める考え方で、将来構想、西根病院も移転する計画でございますが、私は病院の中核とした医療、保健、福祉を病院体制と位置づけて、一体になってやっていただきたいなというような考えを持っています。その辺について市長から、医療を中心にして、そこに福祉、保健も一体となって、事前予防あるいは教育等も進める考えの構想について、市長からお聞きしたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 10 ] | 今渡辺議員がおっしゃったことは理想だと思います。例えばそれを理想を実現化しているのが、本県においては藤沢町なんかはそういった理想に基づいて、町の基本の構想としてそういう構想を仕立てて、それを着実に実現を図っているというのが現状だと思います。ただ、本市の場合には、皆さんご承知のとおり病院は病院、施設は施設、そういった形で立地がされております。そしてまた、それがそれなりに機能を果たしながら現在に至っているというのが実態だと思います。ただ、時代が変わりまして、やはり医療とか福祉とか健康というのは一体的に考えていかなければならないような時代の流れになってきています。そういう意味では、これからの行政の施策としてはそういう方向ですべての政策、施策を考えていかなければならない時代に入ってきているなというふうにも思ってきております。今後これは長い目で見て、そういった理想に向けて政策展開をしていければいいのかなと、いくべきだなと、そういう思いをいたしております。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 11 ] | ぜひ理想に向けて、あるいは大更のまちづくり等の病院移転問題もありますので、幾らか構想していただければありがたいと思います。現在の医療、福祉というのは、百尺竿頭一歩を進むというような言葉がございます。その努力で百尺ある長さの棒をそれ以上ではなくて、さらにそれを一歩進めるというような格言もございますので、そのためには関係課、機関の連携が大事だと思いますので、その辺を理想に掲げながら具体化していく方針をお願いしたいと思います。 |
それから、介護予防から心身ともに健康になる健康増進でございますが、介護予防というとなかなか介護になる人だから来ないのです。むしろ私は、予防という言葉もありますけれども、健康増進とか生きがいづくりというような形で、小さく介護予防と書くと来やすいのです。介護予防教室やりますから来てくださいとなると来ないのです。そういうような健康生きがいづくりが一番大事だろうと思っていました。そして、特にいろんな人の考えなり、あるいはどうしたら介護、病気にならないかということでなくて、どうやって楽しく人生を過ごせるかというふうに発想の転換の形で今後健康づくりなり進めていただきたいと考えておりますが、福祉部長さんにお願いします。 |
○議長(瀬川健則君) | 福祉部長。 |
◇福祉部長 畠山一彦君 [ 12 ] | 今議員さんのほうから言われましたとおり、確かに介護予防だけではなくて、これからは高齢者の方が元気に、しかも生きがいを持って地域を支えていく、あるいはそういったような高齢化社会でございますので、それはまたこれから地域を支える原点となっていくのだろうと、そういうことで自分のためでもあり、地域のためにもやっていけるという視点で考えれば、そういったような、本当に生きがいを持ってこれから生活できるような施策というのは大事だろうというふうに考えております。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 13 ] | 生きがいづくりのために、今月号の広報でした。2人の晴れ舞台、すばらしい市老人クラブの芸能大会がございました。私も最初から最後まで見ていました。あるいはグラウンドゴルフ、あるいはカラオケ、いろんな老人の趣味、スポーツがございますが、そういうのをいっぱい進めることによって介護なり地域のつながりが出てくるだろうと思っていました。この人たちはずっと練習して、400人ぐらい集まりましたよね。議長さんもずっと見ていました。ただ、残念なのが職員の皆さんも、あるいは地域の皆さんも来ていただければいいと思いましたが、昼休みでもやっているのにちょっと曲がって見てもらえば、子供たち、皆さんの様子がわかるかと思います。この趣味活動あるいは仲間づくり活動、そういうのを進めるためには福祉部だけでは難しいです。地区では福祉委員会あるいは公民館等にもそういうような講座等もやっていますが、その連携を図るのが非常に大事だろうと思います。その辺の働きかけを他部局の関係課にどのように行っていくか、福祉部長さんにお願いします。 |
○議長(瀬川健則君) | 福祉部長。 |
◇福祉部長 畠山一彦君 [ 14 ] | 確かにそういったようなことで、社会福祉協議会にはこの地域福祉、具体的な活動推進とかいうことを立てていただきまして、地域福祉活動推進計画ということで一生懸命地域に入っていただき、そしていろんな団体を指導していただいてきているわけでございます。そういったようなことで、どうしても社会福祉協議会なり、そういったような中心的な活動をしている団体さんを通じて、今おっしゃられたようなことはこれからも推進してまいりたいと、そのように考えております。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 15 ] | ぜひ関係する団体なり地域にそういう形でお話をしながら、現場に行って見るとすごく生き生きして、今まで着れなかった着物も着たし、化粧して出てくる。楽しいのをいっぱいやれば、私は逆に介護に進まないだろうと思っています。スポーツも同じです。上町の老人クラブの皆さんは、早朝西根中学校に行ってグラウンドゴルフしているのです。ああよかったなと、帰りは晴れ晴れして帰ってくるのです。身近な施設のお話もございましたが、そういうのをぜひ進めて、地域なり、あるいは老人クラブの団体等の意見を聞いて、それと同時に老人クラブ数も減って、地域もばらばらになってきました。クラブの育成とか地域のコミュニティーの再生も、何回も言うようにこれは福祉部門だけではできないわけですから、連携を取って進めていただくようお願いします。 |
それから、地域医療の重要な要素は予防活動、そして予防から健康づくり、生きがいづくりというのが大事なことでございますので、体力づくりなり、そういうような連携をぜひ進めてほしいなと思っていますので、お願いします。 | |
それから、高齢者の実態でございますが、市長から31.4%ぐらいの、32年は41%、多分集落ごとに高齢化率をとると四十幾らか50近くなっているところもあるのだろうと思いますが、そういうような集落ごと、あるいは集落ごとで老人クラブできない場合は組んでやるとか、あるいは我々の年代の人たちが中心になって結成なり、地域の活動を支えていくような方針を考えていただければありがたいと思いますが、その辺お願いします。 |
○議長(瀬川健則君) | 福祉部長。 |
◇福祉部長 畠山一彦君 [ 16 ] | おっしゃるとおり、確かに地域で例えば安代でございますと高齢化率は41%とか、あるいは松尾ですと三十一、二ですか、西根地区は20、それからばらつきはございます。そういったことで、やはりその地域で高齢者の方々が役割を担うというそのチャンスというのは、その地域でまた大きく違ってきているのだろうというふうに思います。こういったものを含めまして、これからも指導してまいっていかなければならないというふうには考えております。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 17 ] | それでは、1の点はそういう各課なり地域なり団体との連携を図るための話し合い、あるいは現場を確認しながら計画に反映させていただくようお願いいたします。 |
では、2番目の岩手山関係に入りたいと思います。当初から私は郷土愛を持ったまちづくり、人づくりが政治の原点であると思っていますし、祭り創造等も非常に大事な要素で、昔は政というのは政治のこと、祭りから政治が始まりました。祭りを創造することによっていろんな意見が聞けるし、交流が深まるのです。特に協働のまちづくりで、いろんな祭り興しができています。そういうような観点から、岩手山を例えば中心にした祭りをしてほしいというような考えでございます。私は、農と輝ですが、むしろこういう輝きは人の輝きだろうとこのごろ考えていました。観光の側面ですけれども、人が輝く八幡平、そういうような観点から地域に舞台をしたまちづくりを進めていただきたい。そのために、これも各課の連携が必要なわけですが、その連携が非常に大事なわけでございます。例えば祭り、文化財等の掘り起こしの場合も、地域公民館あるいは文化財担当、観光、いろんな地域振興課、むしろ私は観光の進め方では、地域のことは地域振興課が中心になって掘り起こして、大きな観光面は産業部の所管の観光で進める方法が大事だろうと思いますが、その辺を、小さな掘り起こしは今言った何課かの関連の実際にやっているところ、そういう考えでございますが、その辺関連を持った進め方をどう進めていくかお伺いいたします。 |
○議長(瀬川健則君) | 企画総務部長。 |
◇企画総務部長 岡田 久君 [ 18 ] | まさに渡辺議員さんがおっしゃることだと思います。商工観光課の祭りにつきましては、さまざまな大きなイベントを進めていく組織であるというふうに認識してございます。また、小さな祭り、いわゆる地域の祭りにつきましては、これまで地域に根差してまいりました祭りをやはり大切に守り育てていかなければなりませんが、ただ時代の流れとともになかなか難しくなっているのもまた事実であると思います。現在地域振興計画づくりに向けまして、あり方、それから地域説明会等を一部実施しておるわけでございますけれども、それらの中で具体的になって、地域の中で振興計画づくりに入ったあたりの中で職員も入りまして、それら祭りについての意見等が、提言等が出ましたならば職員も一緒になって考えていきたいなというふうに思っております。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 19 ] | そういう地域の形で進めていただければいいし、祭りが今復活してきたというのは、やっぱり祭りでみんなで地域の交流、あるいはまとめて、あるいはきずなで結ばれる、あるいは祭りは無礼講ですから、集まりの場から話し合いが、あるいは問題が、まちづくりが出てくるだろうと思います。祭りがなくなると、同時に地域のつながり、触れ合い、ふるさとという意識も薄れていくのです。そういう愛着や誇りを持つためにぜひ、例えば岩手山関連の祭りというテーマを出しましたけれども、地域を舞台にしたまちづくり、人のつながりを持ちながら活性化を進めていく方法について、もう一度お伺いいたします。 |
○議長(瀬川健則君) | 企画総務部長。 |
◇企画総務部長 岡田 久君 [ 20 ] | 岩手山を舞台にした祭りということで、かなり一見お伺いしますとスケールが大きいような形もありますが、どのような形で岩手山ないし地域、こういうのを例えば資源等を舞台にした祭りをしていけばいいのかということにつきましては、地域の方々にやはりご意見等を伺ってまいらなければならないのかなというふうに考えてございます。なお、例えばこれについて調べてほしい、これについてやはりもっと調査してもらいたいということが出ましたならば、担当課を通じましてさまざまな情報提供に努めていかなければならないのかなというふうにとらえてございます。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 21 ] | 田頭では地域マップ、そして再調査しながら文化財等の小冊子もつくる方向で考えるということを伺って、今そうしていただければありがたいなと思っていました。田頭には地域マップがありまして、これまた岩手山に関する田頭相撲甚句というのがありまして、高くそびえる岩手山、これ今はやらせているのですけれども、いろんな祭りでも岩手山関係、岩手山から吹きおろす風は大更繁盛、そんないろんな形の民俗、あるいは知られていない、忘れ去られようというような文化財、あるいは芸能がございます。ぜひそういうのを調査しながら、できれば前にもお伺いしましたが、こういうのを岩手大学との連携で、それと岩手大学のほうも民俗から芸能から地理なり、いろんなのを共同で調査なり調べることができるだろうと思っていましたが、その辺の考え方をお聞きしたいと。 |
○議長(瀬川健則君) | 企画総務部長。 |
◇企画総務部長 岡田 久君 [ 22 ] | お答え申し上げます。 |
田頭の地域振興協議会で一里塚とか昔から伝わるさまざまな施設等、また相撲甚句につきまして小冊子にしたのを各世帯に配布したのを記憶してございます。このようなのをやはり大事にしていかなければならないということと、岩手大学との連携につきましては、岩手大学と連携協定を結んでございますので、こういうふうなことを調査したいという、または協力していただきたいということがございましたら、岩大と岩手大学の先生の専門分野との兼ね合いもございますけれども、できるだけ打診をして、岩手大学の協力を仰いでいきたいなというふうに考えてございます。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 23 ] | 私のまちづくりの考えは、小さくてもいろいろなのを積み重ねて、それを組み合わせるというふうな手法でございます。一極集中も大事ですが、昔から何百年とやってきた祭りなり地域の文化がございます。それを積み重ねて組み合わせることによって大きくなるのです。先ほど組織設定も見ましたけれども、組み合わせの関係をすればもう少し行政もさらに一歩進むだろうという考えでございます。その組み合わせをぜひ各方面から考えていただいて、進めていただきたいし、旧西根では八景というのがあります。田頭村の八景の、各おらほがこれ一番いいというのが西根4カ村にはございました。そういうのを全体に広げて、それを八幡平なり岩手山なり安比なりに結びつけて、今そういうふうな地域の活動あるいは地域の触れ合い、話し合いをする、そういうような旅行なり観光がふえてきていました。見るだけではなくて、そういうリピーターが多くなる、何回も来たいな、そういうようなまちづくりがふえていましたので、体験したり、あるいはおばあちゃんたちと話したり、そういうような宝物を探していただきたいなと思っています。 |
そのためにも、八幡平市の広報には裏面1面使って、10回ぐらいも指定文化財が上がっていました。それから、議会広報にも何回か同じのが載っていました。余りこういうのに、ほかから行かないのですよね。非常に大事だなと思っていました。その広報の反響なり考え方にはいかがでしょうか、この紹介している。考え方あるいは利用の仕方、活用の仕方をやっているわけですが。 |
○議長(瀬川健則君) | 総務課長。 |
◇総務課長 種市光則君 [ 24 ] | 議員さんおっしゃるとおり、広報の裏面には毎月文化財に関する記述を文化財調査委員の方から載せてもらっているところです。ただ、私のほうに直接その件に対しての意見とかというのをいただいたことは今のところございません。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 25 ] | ぜひこれを活用して、あるいは小中学校の校長さんたちの懇談会にも、自分のところにあるのを知らないでいるというようなことありましたので、それが郷土をつくる、青少年に夢と希望を持たせる、郷土愛をはぐくむ大事な文化財だろうと思いますので、教育委員会のほうでもそういうような考えで、この前学校長の校長会のときもそういうふうなお話がございました。ぜひ考えていただきたいと思います。 |
それから、岩手森は民有地で、起源が、余り情報もないということですが、ぜひこの岩手森の、看板今あったと言いましたね、どの辺りが岩手森建てている、入り口に。結構訪れている方が来るのです。これが私は岩手の発祥の起源ですし、名称の起源だろうと思っています。盛岡の三ツ石神社にもありますが、ストーリーをつくって売り出すのが町おこしなのです。起源がおらほにもある、おらほにあるといっぱいあってもいいわけです。そう伝えられている、北上川の源流でもおらほもここあるよというような、どこだという昔は特定していないわけですから、そういう観点から現場をごらんになっているのですか。ぜひ民有地ですけれども、訪れて、あそこに昔話なり、あるいは散策道をつくっていただきたいし、それと同時に学術参考林であります参考林、これとセットでつくって、道の駅で紹介して散策していただけばありがたいなと思っていました。これは、48年に県で特別保存地区に指定されましたが、学術的に貴重な資源であるというので指定されているわけです。アカマツというのは、木自体は弱いわけですけれども、環境に強い木なのです。木はすぐ折れるのです。ただ、岩手山の荒れ地なり環境には強い木、そういう松森山の学術参考林ですので、セットでこれ広く小さいのを積み重ねていくというのが手法です。古くはお留山というので、南部藩の城とか江戸の城等の修繕にそれ使った、手をかけていない山です。そういうような観点からぜひ調査していただいて、組み合わせてお願いできればと思いますので、よろしくお願いします。 | |
それから、グラウンドゴルフ場ですが、民間と競合しないように総合的な判断で要望を受けとめて、検討したいということですが、これは地域の要望です。要望は受けとめていただいていると思っていましたが、それの要望というのはどういう考えなのか。そして、大更の皆さんはぜひここに構想したのを再現、あるいは復活してどこかに欲しいというような要望が、教育長の答弁した要望を受けとめて、必要があればと判断したときにはやるというようなことですが、それの考え方をお聞きします。 |
○議長(瀬川健則君) | 教育次長。 |
◇教育次長 高橋一夫君 [ 26 ] | グラウンドゴルフの件で、答弁の中での要望等について真摯に受けとめると、どういう解釈かというような質問かと思いますが、議会でも再三このグラウンドゴルフについては取り上げられて、今まで検討してきました。これらについては当然地域の要望等があっての質問と、そのようにとらえております。その結果、いろいろと活用あるいは展開をしてきましたけれども、特に大更地区ということのこだわりでありますので、いわゆる旧ゲンデルランド、現在おらほの湯でありますが、そのことについてのお尋ねかなと、そのように思っています。大更地区からはそういったことでいろいろな要望が多々あったわけですが、残念ながら指定した箇所については調査したけれども、2億数千万の工事費がかかるというような観点等々から断念したと、経緯は説明したとおりであります。これらについても23年度において何とか利用できるように企業側、経営者側と相談をしてきました。ちょっと合意には至らなくて、23年度は実施できなくて、非常に申しわけなく思っていますが、何とか24年度についてはそういったことも考慮してできるように今現在取り進めていると、こういった観点での要望がそういった観点だろうと、そのようにとらえての答弁といたします。 |
以上です。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 27 ] | 地域の要望として質問していましたので、ぜひとらえて、来年度検討するということでしたか、どうなったのだというのを地域の要望なり、せっかくここに必要だというので計画して、調査にお金をかけてやったわけですから、それができないということでなくて、必要でそこにやったわけですから、それにかわるのをどうしたらいいかというのを大更の人たち、あるいは全体の要望で、それを受けての質問ですので、その辺をもう一度ご確認お願いしたいです。 |
○議長(瀬川健則君) | 教育次長。 |
◇教育次長 高橋一夫君 [ 28 ] | 地域の要望というようなことで、いこいの村もあるわけですけれども、今申し上げました旧ゲンデルランド、おらほの湯については、企業としては整備をして、芝刈り機等2台増加をして対応してやったと、行政的な支援はなかったわけですけれども、お願いだけでやったわけですけれども、状況を聞きますと3.11以来極端な減少で、利用者が少なかったということでした。非常に赤字だったというようなことです。おらほの湯そのものもそうですが、グラウンドゴルフについても一応対応したということでした。そういった観点で厳しいが、24年度においては何らかの我々も支援をして、そういうミスマッチをなくするような方法で何とか利用できるようにしていきたいと、そういう検討を今経営者側と進めていると、何とか24年度4月からは利用できるように促進してまいりたい、そのように思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 29 ] | 民間施設の利用ということですけれども、私の質問しているのは必要で大更に立地を構想したわけですが、そういうような考えがないかということです。もし、そして下町の身近なところに運動会山というのが、運動会やっているところがあります。そういうような活用とか、おらほの湯を使うので大更のグラウンドゴルフ場をそれにかえるということではなくて、つくるという構想したのをどう考えて、つないでいくかということの質問です。 |
○議長(瀬川健則君) | 教育次長。 |
◇教育次長 高橋一夫君 [ 30 ] | 先ほど教育長答弁で申し上げたように、まず基本的には既存のものを利用していくと、新たなものづくりというのについてはまず利用者をふやすというような観点から求めていますので、先ほど利用者数も申し述べました。また、民間にあるものをさておいて新たに造成、ものをつくるという、そういう観点のとらえ方ではなく、まずグラウンドゴルフ、いわゆるそのそもそもは高齢者の健康促進、そういったことの観点なわけですから、そういったことをとらえて対応していくということ、先ほど言いましたように総合グラウンドにも利用はできることもあると、そういったことでまずそういった利用者をふやすという観点、また既設のものについても利用していただく、そういう観点をクリアした上で場所が、もう少し設置箇所数が欲しい、不足する、そういったことが出たならばそういったことを詰めていくと、そういう順序立ててとらえていきたいと、そのように考えておりますので、ご理解賜りたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 3番、渡辺義光君。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 31 ] | くどいようですけれども、地域の問題で私も皆さんの意見を利用しながらふやしながら、足りなければまた考えるというような考え方ですか。足りなくて……余りくどくなるかな、時間もあれですし……考えは必要で松川にやったけれども、不足しているわけです。その考え方です。今原点に戻って、また足りなければ、あるいは需要がふえればやるということでなくて、その時点でやりたいという、必要だというので発想したわけですから、そこの辺をもう一度確認お願いします。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 32 ] | このグラウンドゴルフ場の創設ということについては、実は私も陳情を受けて、それに対応したわけですけれども、そもそも何で大更地域に必要なのかと、そこから来ておるものというふうに承知しています。松尾に行くのは遠い、焼走りに行くには車持っていなければ行けない、したがって下のほうに何としても必要だからつくっていただけないだろうかと。それであれば、松川の公民館の周辺はたまたま市有地でもあるし、非常にバイパスに近いし、歩道もあるし、バイパスには歩道もあるし、あそこであれば利便性が非常にいいので、ぜひあそこにやってみたらどうかということで調査をさせていただいたわけです。その調査の結果として、あの起伏修正、そしてまた地価の状況、そういったものから莫大なそこには投資額がかかると、それではなかなか実現性は難しいと。であるのであれば、今現在ある旧ゲンデルランドのグラウンドゴルフ場、これを利用する方法を考えてみたらどうかということで、今教育委員会のほうから答弁があるように、旧ゲンデルランドとのグラウンドゴルフの利用について検討を重ねてきていると。その中で企業としての旧ゲンデルランド、今はおらほの湯さんの考え方と市の考え方、こういったものを調整しながら、できれば新たな莫大な投資をかけないで、既存の施設でもって市民の皆さんが利用しやすいような、そういう発想で今まさに交渉しているというところでございますので、ご理解をいただきたいということ。 |
◆議員 渡辺義光君 [ 33 ] | 最後に副市長さんから、各課の連携なりをどう図っていくかということを一言ご指導願いたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 副市長。 |
◎副市長 武田常徳君 [ 34 ] | お答えいたします。 |
医療、それから保健、医療、福祉、これの連携につきましては渡辺議員から再三ご指導をいただいているわけでございますが、この連携につきましては先ほど来福祉部長も申し上げておりますが、しかし今まではうまくいっているような状況にはあると、とはいうもののしかし課題はやっぱりたくさんあるのだろうというふうに思っていました。したがいまして、これは先ほど申し上げましたように、この機会にたまたま時期を同じくして渡辺議員の考え方と、それは行政もやはりこの辺で保健、医療、福祉の連携を見直してみようと、あるいは課題を掘り起こしてみようと、こういう発想で現在取り組んでいるということでございますので、この辺が西根病院の移転改築等との関連もございますので、これから十分詰めてまいりたいと、このように考えております。 |
〔議員 渡辺義光君一般質問席降壇〕
○議長(瀬川健則君) | これで渡辺義光君の質問を終わります。 |
11時15分まで休憩いたします。 |
(11時03分)
休 憩
再 開
○議長(瀬川健則君) | 休憩前に引き続き一般質問を続けます。 |
(11時15分)
○議長(瀬川健則君) | 次に、通告順位2番、橋悦郎君。 |
〔議員 橋悦郎君一般質問席登壇〕
◆議員 橋悦郎君 [ 35 ] | 議席ナンバー15番、橋悦郎でございます。2点について伺います。 |
まず、1点目は介護保険についてであります。来年度から始まる第5期事業計画の策定が盛岡北部組合で進められております。既にことし6月に第5期事業計画に向けての介護保険法が国会で改正されています。今回の法改正に向けて、厚生労働省は3年前に今後の介護保険制度のあり方の研究を三菱UFJリサーチコンサルタント株式会社に委託をしております。そこから出された報告書は、今回の法律の改正に重要な役割を果たしたと言われております。その報告書では、今後高齢化によって介護サービスの需要増加が認められること、一方では財源には限りがあることを理由に介護給付の優先順位を明確化して選択と集中が求められるとし、これまでの共助の介護保険ではなく、自助、つまり自己責任と互助、助け合いの精神、例えばマンパワーや町内会の助け合いに切りかえていくことが必要と、そのための具体的な手法を盛り込み提案いたしました。今回の介護保険法改正は、厚労省が委託したコンサルティングの提案がそのまま取り入れられ、介護予防・日常生活支援総合事業、以後総合事業と言いますが、これらの創設が盛り込まれました。 | |
今民主党野田政権は、社会保障と税の一体改革を強力に進めております。その言い分は、社会保障を将来にわたって安定させる消費税の引き上げで財源を確保するというものであります。皆さんもご存じのように、消費税という制度は所得の低い人ほど負担が大きく、税の応能負担という所得配分の原則、憲法でいう租税立法の原則を踏みにじる税金であります。また、この消費税引き上げと同時に行われる社会保障改革の内容は、年金支給年齢の引き上げと支給額の減額、医療では自己負担の増額、そして介護保険ではサービスの切り下げ、利用料の負担増など、増税と社会保障切り捨てという二重の庶民いじめであり、過去に例がない最悪の一体改革であります。 | |
OECD経済協力開発機構、これは国際機関ですが、日本も加盟をしておりますが、加盟国の経済成長促進を目的とする国際機関であります。このOECDがこの11月の5日に次の提言を行いました。加盟国での貧富の差が過去30年間で最高に達した、加盟国全体で所得上位10%の平均所得は下位10%の9倍に達していると、その中では日本は10倍に達していて過去最高になった、これを是正するために富裕層への増税を行うべきだと提案をしております。また、この提言では、所得に占める最富裕層の割合の増加はこの集団がより大きな租税能力を持っていると指摘し、富裕層に公正な比率の税を負担させるために所得配分における租税の役割を検討するべきだと、こういうふうに提言をしております。日本では、資本金10億円以上の大企業の内部留保は年々増加をしておりまして、既に260兆円に達したと言われておりますが、この大企業や大資産家から取るべき本来の税金を特別優遇現在しており、毎年1.7兆円も減税をしているという事実があります。ここにメスを入れ、庶民増税を抑制していくことが今最も求められているとOECDの報告書を見て改めて感じました。 | |
介護保険に戻りますが、今お話ししたような状況の中から今回制度改正が行われ、サービスの切り下げと負担増が始まろうとしております。具体的には、この総合事業の中で柱になっているのは、要支援1、2認定者の介護給付費サービスを介護予防事業である地域支援事業に切りかえていくというものであります。 | |
そこで、次の点を伺います。@、法改定では介護予防・日常生活支援事業をそれぞれの自治体の裁量で実施できるとあるが、その実施の是非について伺います。 | |
A、9月議会では1号保険者の保険料の明確な答弁はありませんでしたが、幾らと試算しているのか、改めて伺います。 | |
大きな2つ目です。大更駅周辺のまちづくりについてであります。この事業計画の素案づくりについては地元住民が直接携わり、ワークショップや懇話会で提案された意見を積み上げていくという手法が取り入れられました。このような手法は過去に例がなかったものと認識しておりますし、市民との協働のまちづくりの考えに沿った取り組みとして大いに評価できる手法だというふうに思います。 | |
しかし、1年間行われてきたワークショップの話し合いを見ますと、会が進むにつれてワークショップ会員の参加が少なくなって、終わりごろには会員の参加が本当に少なくなり、本来のワークショップが開催できなくなったと言っても過言ではありません。やむを得ず商工会役員や懇話会メンバーに入ってもらい、素案をまとめた格好になっております。この原因について、ある会員は前回の懇話会の中で、ワークショップで会員がいろいろ提案しても取り入れてくれなかったことが原因で参加者が少なくなったと思うという発言をしております。このことが事実だとすれば、地元住民の協働によるまちづくりという今回の大更駅周辺まちづくりの基本的な手法が機能しなかったと、不十分だったということになります。なぜこのような事態になったのか。市がこの事業について当初示した基本的な構想にこだわり過ぎたのではないか、もっと柔軟にワークショップの意見に対応していれば現在の素案とは違うものができ上がったものではないかと感じます。これまで地元住民から出た意見、素案を振り返りながら、住民が本当に求めているまちづくりというのはどういうものだったのか検証しなければならないというふうに思います。 | |
そこで、次の点を伺いたいと思います。@、ワークショップでは当初西根病院移転場所について駅西側にと、そういう意見が素案では東側に位置づけられました。この事業の原点は大更中心のにぎわい創出であり、病院東側移転はその原点に相反するのではないかというふうに思いますが、伺います。 | |
A、大更駅の東側と西側をつなぐ幹線道路については、地元住民にとって最大の関心事であり、要望であった。しかし、素案では松子線を282号線に接続する全線改良工事は将来計画に、また大更中央線の花輪線を横断する延長道路は将来に可能性を残しておくなど、実現性が薄い位置づけとなっておりますが、その理由を伺います。 | |
B、この事業の具体的な予算とその財源を伺います。 | |
以上、よろしくお願いいたします。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
〔市長 田村正彦君登壇〕
◎市長 田村正彦君 [ 36 ] | 橋悦郎議員のご質問に順次お答えを申し上げます。 |
まず、答弁に入る前に、議員、OECDの資料を見て改めて感じたと申しておられましたけれども、私は従前よりやっぱり高所得者は高負担であるべきと、そういう基本的姿勢で今までも来ておるものでございます。そういったことはご理解をいただきたいというふうに思っております。 | |
本年6月の介護保険法改正で、介護予防・日常生活支援総合事業が創設をされました。総合事業は、市町村の判断によりまして、地域の実情に応じて地域支援事業において多様なマンパワーや社会資源の活用を図りながら、要支援者、2次予防事業対象者に対して介護予防や配食、見守り等の生活支援サービス等を総合的に提供することができる事業であるとのことでございます。これは、市町村または地域包括支援センターが利用者の状態像や意向に応じて、予防給付で対応するのか、新たな地域支援事業の総合サービスを利用するのかを判断することとなります。利用者の状態像に合わせて、見守り、配食等を含めた生活を支えるための総合的で多様なサービスを提供することが可能となったものでございます。現在介護予防支援に基づきまして介護予防サービス等の予防給付を受けている要支援者が給付を受けられなくなるものではないことから、利用者の状況を踏まえ、適切な生活支援を行うことができるものと考えておるものでございます。今後第5期介護保険事業計画の地域支援事業費に位置づけて、事業実施を検討することとなります。 | |
第2点目の次期事業計画で保険料を幾らと試算しているかというお尋ねでございます。介護保険料は、保険者である盛岡北部行政事務組合において、今後第5期の平成24年度から26年度までの自然増等の介護サービスの見込み量と、地域の実情に応じた各サービスの過不足ない必要なサービス量の見込みを行った上で3年間の介護給付費を推計をし、これに見合う第1号被保険者の介護保険料を推計することとなります。第4期保険料は、介護従事者処遇改善臨時特例交付金による軽減効果、介護給付費準備基金の取り崩しによる軽減効果により保険料水準が実力ベースより低く抑えられており、全国平均4,160円の介護保険料は約4,500円が実力ベースと想定をされております。これに介護職員処遇改善交付金介護職員人件費上昇分反映、緊急基盤整備による影響、自然増等による介護サービス見込み量増加に伴う給付費増加により、5,000円程度との考えが示されております。盛岡北部行政事務組合においては、4,160円に当たる額が3,960円、4,500円に当たる額が4,407円といたしております。これに加えて、自然増等による介護サービス見込み量増加による給付費増加、第4期中の基盤整備126床分の影響、いわゆる126床が増加をいたしておりますその影響、平成23年度の給付費増加分の岩手県財政安定化基金貸付金の返済と、今期限りの岩手県財政安定化基金の取り崩しによる保険料への減額補てんを勘案した上で、新たな基盤整備を行わないとした場合でも大幅な上昇が避けられないものとする試算結果が出ております。 | |
次に、質問の2番目の大更駅周辺まちづくりについてのお尋ねの冒頭の質問の中にあったわけでございますが、ワークショップの中で自分の意見が通らないから出席しない、それがさも正当なものというような見方のご質問があったわけでございますが、やはりワークショップという観点からいえばいろんなご意見が出てまいります。自分の意見が通らないから次からは出ない、こういうワークショップでは、これはなかなかワークショップの形成そのものの基本にかかわることでございますので、ぜひこれからもこういった機会が、ワークショップをつくって事業を展開する機会というのが多いわけでございますので、ワークショップの意義というものをやはり市民の皆さんに今後理解していただく努力も我々はしていかなければならないものと、そのように考えております。 | |
まず、第1点目の西根病院の位置につきましては、第7回のワークショップの議論において大更駅の西側とする意見と東側とする意見が出されておりました。そこで、第8回のワークショップでは病院の位置について再度議論を行っていただいております。その結果、大更駅の東側とする意見が多く、その理由としては敷地が広く使える、駅とリンクさせることによって利用者の利便性が飛躍的に向上する、健康増進を考慮に福祉施設も整備し、健康なまちとしてアピールできる、災害を考慮した場合どうしてもあの位置では危険である、商店街に病院がなくとも集客という意味では影響がない、そういう主な意見として出されておりました。また、西側とする理由の1つには、この計画は大更駅の西側の開発計画であり、東側を開発することではない、そのような意見もございました。このことから、病院の位置につきましては数回にわたりワークショップ内での意見交換を経て、大更駅の東側とする整理をいたしたものでございます。 | |
この事業の原点は大更中心部のにぎわい創出であり、病院東側移転はその原点に相反するのではないかというお尋ねでございますが、そもそも市といたしましては都市計画道路と駅前広場を整備するだけではなくて、八幡平市の玄関口である大更駅東西エリアを連携することにより、さらなるにぎわい創出になるものと見通しを立て、この計画をスタートいたしたものでございます。そして、大更駅周辺のにぎわい創出のためにどのような施設が必要かということをこの地区にお住まいの市民の方々から、市が誘導することなく広く意見をいただき、その結果をまとめたものが素案でございます。そこで、西側の位置は病院の環境としてふさわしいか、敷地の確保はどうか、ワークショップの意見はどうかを総合的に判断し、現時点におきましては東側とするものでございます。したがいまして、病院の東側移転は本基本計画の原点に反するものではないと、そのように判断をいたしております。 | |
次に、2点目の大更駅の東側と西側をつなぐ幹線道路及び松子線の将来計画、中央線の花輪線横断についてのお尋ねでございます。大更駅の東西を車両が通行できる道路計画につきましては、道路とJRとの新規の平面交差は非常に厳しい状況であることから、道路と線路の立体交差について市内部で検討した経緯がございます。しかし、線路のオーバー、いわゆる上を通す、そしてアンダー、地下道を通す、この2件につきましては地形上の関係から、線路と町なかの国道282号までの距離が短く、市街地を分断するだけとなりまして、このまちづくりには不向きであると、そのように考えております。このことは、ワークショップや懇話会におきましてもその旨の説明を行ってきておるものでございます。しかし、東西を結ぶ道路といたしましては市道松子線の拡幅改良を重要視し、町なかの国道282号との接続には田頭方面などにお住まいの方々の利便を図るため、線形改良も視野に入れながら素案に盛り込んでおるところでございます。なお、現時点ではまだ素案という段階でございまして、修正は可能と考えておりますので、良好な環境整備に向け、さらに検討を加えてまいります。 | |
さらに、市道大更中央線のJR花輪線の横断につきましては、大更駅近接に新規の踏切設置となるためJRとの協議を要しますが、この協議は難航が予想されますし、同時に長い期間が必要となるものと想定をいたしております。したがいまして、事業の展開に当たっては優先すべき事業から着手しつつ、JRを横断することはワークショップでも意見として出されておりましたが、その意見にできるだけ呼応するため、現時点では将来の展望として可能性を残しながら、機会をとらえJRと協議を進めてまいりますが、前段で申し上げましたとおり長期の期間を要するものと、そのようにとらえております。 | |
次に、3点目の具体的な予算と財源につきましては、現時点において個々の事業費は事業手法に検討を加えておりまして、具体的な数値をお知らせすることはできません。しかし、この基本計画素案はワークショップなど市民参加でつくり上げたものであり、今後成案まで進めてまいりたいと思っておりますが、あくまでも大更駅周辺のベースとなるもので、その実施に当たりましては事業費も大切なことでございますが、個々に実施計画を立て、事業費を工面しながら事業を遂行することが大切であるものと考えております。したがいまして、実施計画時にさらに内容を吟味し、にぎわいに結びつく事業展開を行うものととらえております。 | |
また、財源につきましては、国庫補助事業の導入や基金、合併特例債、過疎債などを有効に利用、活用し、市全体の整備事業とのバランス等を考慮しながらも、事業進捗のスピードを感じられるように、重点投資が必要な場合には思い切った展開も必要であるというふうに考えております。なお、この計画はあくまでも、繰り返しになりますが、素案であり、今後市の案として成案に向けて取り組んでまいりますので、議員からも懇話会委員としてご意見をちょうだいしておりますが、なお一層のご理解とご協力をお願いし、演壇からの答弁にかえさせていただきます。 |
〔市長 田村正彦君降壇〕
○議長(瀬川健則君) | 15番、橋悦郎君。 |
◆議員 橋悦郎君 [ 37 ] | それでは、再質問いたします。 |
まず、介護保険についてであります。市長答弁では、この総合事業を地域支援事業に位置づけて取り進めたい、こういう答弁でございました。この地域支援事業というのは、介護保険の総給付費の3%枠というのがあるのです。その枠の中で、今例えば要支援1、2、こういう人たちの介護サービスを実施していると。ちょっと時間がありませんので、私のほうから言いますけれども、要支援1、2の方たちは介護サービス受けているわけです。この介護サービスの要支援の方たちのサービス給付費の総額というのは、総給付費の現在4.8%、約5%占めているわけです。5%占めているサービスを、そこへさらに今まで地域支援事業をやってきた人たちへのサービスをやると、これは絶対もうパンクするわけです。そういう意味で、この地域支援事業へ総合事業を組み入れるということになると要支援の方たちが受けていたサービスが受けられなくなると、予算的に、そういうふうに私判断しますが、いかがですか。 |
○議長(瀬川健則君) | 長寿社会課長。 |
◇長寿社会課長 松尾 亮君 [ 38 ] | お答えいたします。 |
先ほどの総合事業の部分について、予防給付のほうで支払いをすると3%枠等があって受けられないということではなくて、現在の介護給付費の中の要支援の方は予防給付、それから要介護の方については介護給付ということで、例えば訪問介護とか通所介護、いわゆるデイサービス等を受けているわけですので、現在はその方々をこの新しい事業ができたにしても、予防給付をなしにして総合事業のほうを地域支援事業費で行うという全くの切り捨てということにはなっておらなくて、現在はまだ予防給付はできるという仕組みになっておりますので、その方々の状態を見て地域包括支援センターのほうで対応できるものというふうな判断をしておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 15番、橋悦郎君。 |
◆議員 橋悦郎君 [ 39 ] | ちょっとわかりづらいのですけれども、いずれ予防給付というのは要支援、要介護から外れた人たちの予防給付、これを地域支援事業で実施しているわけです。それは3%の枠の中でやりなさいと、こういうことになっていまして、今盛岡北部の場合ですと約2.9%ぐらいのお金でやっているわけです。もう3%ぎりぎりいっぱいでやっているわけです、予防給付を。そこへ要支援1、2の方たちが入ってくれば当然はみ出してしまうわけです、予算的に。だから、私言ったような3%枠というのがある限りは、そこへ要支援の人も予防介護の人も入れてしまったら、これは今までのサービスはできなくなると、こういうことを言いたいわけです。ですから、私はこの総合事業に関しては今までの取り組みでいいと、改めてこの総合事業を取り入れる必要はないのではないかというふうに判断するわけです。そこをどう判断しているか伺いたい。 |
○議長(瀬川健則君) | 長寿社会課長。 |
◇長寿社会課長 松尾 亮君 [ 40 ] | お答えいたします。 |
先ほどのお答えの中でちょっと不足している部分がありまして、議員のご指摘の地域支援事業費の中に要支援の部分の給付が来ると3%の枠を超えてという形のご理解ですけれども、現在の地域支援事業費は、第5期についても同じなのですけれども、要支援1、2の方の給付というのがメーンではなくて、その方の部分の介護給付、予防給付等もあるとは思いますが、メーンは要支援1、2にもならない方々の1次予防対象者の方、2次予防対象者の方についての地域支援事業費での対応になりますので、要支援1、2の方については介護給付の中の予防給付で対応できているものですので、そこは現在もきっちり対応できているというところをとりあえずご理解いただくとともに、総合事業については地域支援事業費の中で、予防と任意と包括的な対応の部分に新たに4番目の事業ということで総合事業が出てくるという仕組みになっておりますので、こちらはその方の状態を見て適切な判断で対応するということになりますので、事業としては計画に位置づけるということになったとしても、導入についてはその方の状態を見て判断していくという形になると思いますので、ご理解をいただきたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 15番、橋悦郎君。 |
◆議員 橋悦郎君 [ 41 ] | もう時間がないので、余りあれですけれども、いずれ今度の総合事業は要支援の1、2の方たち、これすべてではないのです。すべてではないけれども、その中から軽度な方は地域支援事業に移していくと、こういう中身なのです。つまり介護サービスから外していくと、目的は、そういう中身なのです。ただ、私に言わせると、要支援1、2、この認定は厳格な認定のもとに確定しているのであって、しなくてもいいという人たちはその中にはいないわけです。特に要支援の場合は脳卒中とか脳溢血とか脳梗塞とか、そういうことで身体の機能に障害を持っている方たちが、かなりの人たちが利用しているのです。そうすると、そういう人たちが結局は予防支援とかそういう方向へ回されていくと、そういう中身だというふうに私は判断しています。ですから、要支援の方は今までどおり介護サービスを受けれるような、やっぱりそういう体制をつくるためには、この総合事業を取り入れるわけではないというふうに判断をしているところです。 |
また別な議案のところで議論したいと思いますが、時間がありませんので、大更駅周辺のまちづくりについて質問したいと思います。まず、西根病院の移転の問題なのですが、私もワークショップに入ったわけではないのですが、直接聞いたわけではないのですが、ワークショップのメンバーの方たちからいろいろお話を聞きますと、当初はやっぱり駅西側、大更中心地に移転をしてほしいと、そのことによって中心部のにぎわいは、これはもうつくっていけるのだと、そういうことで強く要望したということを聞いていまして、それがさまざまなできない理由といいますか、これが出てきて結局は、今でもそう思っているのだけれども、やむを得ないと、そういうふうな意見が聞こえてくるわけです。本当に大更の中心部、駅前のにぎわい、これをつくっていくというのであれば、こういう人が集まるそういう施設、これどうしても必要ではないかと。私は、大更の住民であればだれもがそういうふうに判断すると思うのですが、その辺先ほど市長もいろいろ理由を述べましたけれども、本当に大更の中心地をにぎわいをつくっていくというのであれば、そういう方向で考えるのが当たり前だというふうに私思います。いかがでしょうか。 |
○議長(瀬川健則君) | 副市長。 |
◎副市長 武田常徳君 [ 42 ] | お答えいたします。 |
橋議員もこの会のメンバーであることはそのとおりでございますので、今までの状況につきましては情報というよりも状況を把握されているのだろうというふうに思いますので、簡単に話をさせていただきますが、市長が答弁申し上げましたように、西根病院の位置の問題につきましてはまさにそのとおりで、東側、西側でいろんな議論がされたと、これは事実でございますし、では本当に冷静になって現場を見てみましょうというふうなこともやりましたし、その中で最後といいますか、総括された意見の中では、市長が申し上げましたようにやはりいろんな問題があります。将来的な西根病院の規模の問題、それから先ほど渡辺議員がご質問されました保健、医療、福祉の問題、あるいは市長が申し上げました災害時の対応、こういうふうなことをやはり優先すべきだろうと。西根病院がなければ、では西側のにぎわいづくりというのが形成されないのかと、こういうことも突っ込んだ議論もいたしました。しかし、よく冷静に考えてみますと、これは西根病院がなくても、別に商業も含めたまちづくりをいたしますと西側のにぎわいづくりが落ちていくと、こういうことではないと、こういう議論の結果によりまして東側が妥当だろうというふうに判断をしたものでございますし、決して西側の意見が多数あったものをワークショップあるいは懇話会のメンバーの意見の中でそちらのほうに切りかえをしていったとか、そういうものではございませんし、本当は前段申し上げたかったのですが、実は素案、素案と言いますけれども、まだ懇話会が全部終わっていないという状況でございますので、そこは十分認識をしていただきたいというふうに思います。 | |
そこで、今までまとまった内容というのは第5回目でもそんなに大きく変わることはないだろうというふうに思いますが、病院の位置の問題につきましてはただいま申し上げました内容から東側と、懇話会、ワークショップではそのようになったものでございます。決してそこに誘導したとかというものではございませんので、よろしくご認識を賜りたいと、このように思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 15番、橋悦郎君。 |
◆議員 橋悦郎君 [ 43 ] | 西根病院の移転先については、これはまず最も本来のこと、そもそものことを考えていただきたいのですが、西根病院の将来とかそういう発想でないわけです。この事業というのは、そもそもは大更中心部のにぎわいなわけです。これをどうやってつくっていくかです。さまざまな案も出ておりますし、商店を密集させる地域とか、いろんなお店もつくったらいいのではないかと、こうありますけれども、しかし今のこの現状で、この経済状況の中で、新たにお店が道路に並ぶなんていうことはなかなか考えにくいわけです。そういうものをつくってにぎわいをつくろうといっても、これは現実的でないと。では、何が現実的かといったら、やっぱりそういう公共施設なり、そういう医療の機関が中心にどんとあって、当然そこへ人が集まってくる、にぎわいができていく、そのことによって新しいお店ができるという可能性も出てくるわけです。だから、私はそういうにぎわいをつくるのだという原点からぜひ進めていかなければならない課題だというふうに思います。先ほどから言われているように、懇話会がまだ終わっていません。まだまだ議論をこれしなければいけないと思います。 |
それから、東西を結ぶ幹線道路の件ですが、これはこのまちづくり当初から出てきた大きな要望だったわけです。地域住民からも要望も上がりました。大更中央線を上か下かどちらかで渡って国道までつなぐような道路をつくれないのかと。都市計画の関係でそれは無理だと、それは断念したわけです、地域の人たちもやむを得ず。やむを得ず断念しました。本当は実現してほしかったのです。ところが、ではそのかわりに松子線なり中央線踏切横断して国道までと、こういう構想もその後出てきたわけです。ところが、その構想が素案の中を見ますと10年後と、将来と、こういう表現になっているわけです。私はこれこそ最優先の課題だと、これを最優先してこそ大更のにぎわいなり活性化というのはつくっていけると。残念ですけれども、大更駅前の広場、大更駅前線つくってもどれだけ効果があるかと、それと比較したら東西を結ぶ幹線道路つくったらいかに活力を与えるかというのを、これもだれが考えたってわかる話なのですが、そういう位置づけになっているというのはどういうわけなのかということで伺いたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 44 ] | 議員、最大のまず原点のほうで誤解があるように思われますけれども、私が選挙のときにマニフェストに掲げているのは、八幡平市の南口の玄関である大更駅を中心とした周辺のにぎわいを創出していこうというマニフェストを掲げさせていただいております。大更の西側を中心としたにぎわいというとらえ方をなさっているようですけれども、そうではなくて、私は大更駅を中心としたあの周辺のにぎわいの創出を図っていくのだと、こういうことでマニフェストに掲げさせていただいております。 |
同時に、病院のお話もございました。確かににぎやかなところに病院をつくるという発想もあると思いますけれども、病院というのは何もにぎわいをつくるための病院ではないのです。患者さんをいかに療養するために、環境のいい場所で療養に当たっていただけるのか、あるいはそこにお見舞いに来られる人たちがいかに便利にそこにお見舞いに来れるのか、そういったことを私は病院建設に当たってはまず第1番に考えなければならない、患者さん第一ですから。皆さんもご承知のとおり中央病院、岩手医大、盛岡市立病院、直近では沼宮内病院、すべて患者さん主体に環境のいいところに移転しているわけです。ましてや大更駅、当初想定されているところは飲食店街のど真ん中です。そういうど真ん中に、駐車スペースも余りとれないところに果たして病院というのが患者さんの立場になった場合いいのですかと、そういうこともあったわけです。そういうもろもろのことを、それと同時に医師の確保という問題もありますし、そういう総合的な判断で東側にいったものというふうに思ってもいます。 | |
と同時に、先ほど松子線のお話がありました。先ほど演壇からの答弁にもありましたとおり、あくまでも素案です。議員は、松子線は10年後の構想だというようなお話をいただいておりますけれども、我々は皆さんの意見を聞いて、あのワークショップの意見を聞いて、10年ではとてもだめだということで、今5年にしています。そういったこともきちっと理解をしていただいて、皆さんの意見を聞きながらそういうふうな措置もとっているということをぜひご理解をいただきたいというふうに思っております。 |
○議長(瀬川健則君) | 時間になりますが…… |
◆議員 橋悦郎君 [ 45 ] | 時間ありませんので終わりますが、ワークショップ、懇話会になるわけですけれども、既に、1月が最終という予定になっていますが、そうではなく、本当に懇話会が納得できるような話し合いができるまで延ばしていただきたいと、このことをひとつお願いしたいと思いますが、副市長どうでしょう、最後に。 |
○議長(瀬川健則君) | 簡潔に。 |
◎副市長 武田常徳君 [ 46 ] | お答えいたします。 |
延ばすというのではなしに、5回目の懇話会において方向づけをしていこうという考え方でございますが、状況を見ながら、やはり5回ではやっぱりまずいなと、もう一回ぐらいはやろうと、こういうふうな流れになった場合はもう一度やろうというふうな考え方もございますし、その辺につきましては私らも悩みながらいろいろ考えていました。ぜひご協力をお願いしたいというふうに思います。 |
〔議員 橋悦郎君一般質問席降壇〕
○議長(瀬川健則君) | これで橋悦郎君の質問を終わります。 |
午後1時まで休憩いたします。 |
(12時01分)
休 憩
再 開
○議長(瀬川健則君) | 休憩前に引き続き会議を開きます。 |
(13時00分)
○議長(瀬川健則君) | 引き続き一般質問を行います。 |
通告順位3番、古川津好君。 |
〔議員 古川津好君一般質問席登壇〕
◆議員 古川津好君 [ 47 ] | 議席9番、古川津好です。最初に、自治基本条例、議会基本条例について伺います。 |
日本各地において議会基本条例が制定されております。本年3月現在、168の自治体に及んでおるようで、年度末には200件を超えることは確実かと思われます。同様に、自治基本条例も本年1月時点で198市町村に及び、こちらも200件を超えるものと思われます。県内では、姉妹都市の宮古市、洋野町、花巻市、奥州市などで制定されております。そのような中で隣の滝沢村では市制施行に向けて取り組んでおり、それと並行して自治基本条例の制定も一緒に考えていると聞き及んでおります。滝沢村議会もこの行政当局の取り組みに呼応して、議会基本条例に取り組み始めたとのことでした。 | |
そこで伺います。自治基本条例は、名称は各自治体によって違いますが、まちづくり基本条例などというような名称になったり、さまざまです。まちの憲法に当たる条例と言われております。市長は、この条例についてどのような見解を持っていらっしゃるでしょうか。そして、今後の取り組みとして八幡平市の自治基本条例の制定についてはどのように考えておりますでしょうか。 | |
関連して、地方自治は二元代表制ということで、市長部局と議会に分かれているわけですが、前段でも述べましたように各地で議会基本条例ができ、議会のありようなどが議論されております。このような全国的な地方議会の動きに対しまして、市長は二元代表制の対極にいらっしゃる方として、この各地の議会の動向をどのように考えられているのか、所感を伺います。 | |
次に、大更駅周辺のまちづくり計画についてです。先ほど橋悦郎議員も質問しておりましたので、答弁につきましては重複しない範囲で願えればと思います。大更駅東口を含めた大更のまちのにぎわい創出についての会議が開かれ、検討が重ねられているようですが、その検討の進捗状況を伺います。また、何らかの結果、方向性が出ているのであれば、その内容を伺います。 | |
最後に、収納対策について伺います。ことしの市税、国保、給食費等の滞納の状況はどのようになっておりますでしょうか。 | |
また、滞納者への取り組みはどのようになされておりますか。 | |
3点目として、埼玉県八潮市では滞納者への催促を簡易裁判所からの督促にしたところ、給食費の滞納が激減したことが報じられておりましたが、当市でもこのような取り組みの検討もしくは研究をされたことがありますか。 | |
以上、質問いたします。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
〔市長 田村正彦君登壇〕
◎市長 田村正彦君 [ 48 ] | 古川津好議員のご質問に順次お答えを申し上げます。 |
まず、最初のご質問でございますが、自治、議会基本条例についての1点目にございます隣接の滝沢村を初め各地の地方自治体において自治基本条例、議会基本条例が制定もしくは検討されていると、地方自治の基本条例についてどう考えているのかと、また今後当市の自治基本条例の制定についてはどのように考えるかについてのお尋ねでございます。 | |
まず冒頭、地方分権、いわゆる地方自治という言葉が昨今非常に躍って、マスコミ等、また我々も市長会として地方分権、地方自治の確立ということで国に要望をいたしておるものでございますけれども、そもそも皆さんもご承知のとおり、日本国憲法には地方自治に関する項目がたった3行であらわされております。そういう意味では、各自治体がこの自治基本条例をつくるのではなくて、やはり憲法で地方自治のあり方、あるいは地方自治体の権限のあり方、そういうふうなものをきちっと国で憲法でもって定めるべきものと、そのように考えております。 | |
そういう観点から順次お答えを申し上げていきますが、自治基本条例は北海道のニセコ町まちづくり基本条例が平成12年12月に制定をされ、平成13年4月に施行されたのが全国初の条例と言われております。現在200を超える団体が同様の条例を制定いたしており、県内におきましては宮古市、花巻市、奥州市、洋野町、西和賀町が制定済みであり、北上市、滝沢村が検討中と、そのように聞いております。当条例の目的は、市民、議会、市政運営の原則などの役割を明確にして、地方自治の本旨であります住民自治の推進、あるいは団体自治の強化、それを図るためにまちづくりのルールを明文化するものと、そのように考えております。また、市民、議会、市などが基本的な理念を共有しまして、一体となってまちづくりを進めていくというためのまちづくりの基本理念を定めるものであるというふうにも理解をいたしております。その中で、特にも基本理念を共有するためには、参加と協働が自治基本条例の中の大きな柱ではないのかなと考えておるところでございます。また、住民投票制度についても規定されておりますが、この位置づけにつきましてもどう取り扱っていくのか十分な検討が必要でありまして、現段階では自治基本条例を検討するところに至っておりませんし、時間をかけて検討する必要があるものと認識をいたしております。 | |
次に、議会の基本条例について、二元代表制において対極に位置する市長として議会のありようを含めてどのように考えているかというお尋ねでございます。私も議員の皆様も直接市民から選ばれた代表であり、二元代表制による市長と議会はよく車の両輪に例えられておりますが、議員各位からは市政運営に多大なご協力をいただいておりますので、対極に位置する市長というより、よりよいまちづくりのためにそれぞれの立場で市民の負託におこたえをしているものと考えております。 | |
議会基本条例は、北海道栗山町議会が平成18年5月に全国で初めて制定をし、その後各地議会でも制定され、その内容には議会報告会の実施や、議員の質問に対して行政が質問できる反問権の設定などが行われているものと認識をいたしております。私は、二元代表制といえども市長と議会が極端な対立主義、競争主義的になることは市民の利益にはつながらないものと、そのように考えておるところであり、両機関のバランスのとれた関係を市民は望んでいるものと考えております。そういう意味で、議会基本条例なり議会のありようについては私からどうこうということではなく、議員各位の総意によってお決めいただく事項であるものと、そのような認識を持っております。 | |
次に、ご質問の2番目でございます。大更駅周辺のまちづくりについてのお尋ねでございます。まず、進捗状況につきまして、この大更駅周辺及び隣接地域のまちづくり環境整備基本計画をつくり上げるため、具体的な意見や身近な要望などを出し合うワークショップと、そこで出された内容を吟味する懇話会を平成22年度に立ち上げました。この基本計画は2カ年を予定いたしておりまして、ワークショップは9回、懇話会は4回、このほかに市商工会及び商工会員との意見交換は3回実施いたしております。まだ懇話会との協議を1回残しておりますが、基本計画について種々ご意見をいただきながら素案までこぎつけ、今回庁内調整などを行いまして、成案に向けた取り組みを進めているところでございます。 | |
なお、結果や方向性につきましては、いただいた意見等の内容は市の事業に関するもの以外に県の事業に関するものもあり、県へ事業実施に向けた取り組みの依頼や、市でも事業実施に向けた横断的な取り組みを進めております。さらに、市といたしましては、ワークショップや懇話会から大更駅前を中心とする施設整備を事業着手するようにとのご意見をいただいておりますので、そのようなご意見を尊重しながら事業の優先順位を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いを申し上げます。 | |
次に、収納対策についてでございます。市政を運営する上で自主財源である市税等の確保は極めて重要でありますことは、申し上げるまでもなく認識いたしているところでございます。長引く景気の低迷が続く中での東日本大震災による地域経済への影響を大きく受けるなど、厳しい状況が続いておるものと認識をいたしております。 | |
さて、ご質問の1点目のことしの市税等の滞納状況についてでございますが、市民税、固定資産税、軽自動車税、市たばこ税及び入湯税、以上5税の現年度分の調定額、いわゆる納税者に対しての賦課額でございますが、27億6,046万円に対し、10月末現在の収納額が20億2,733万円となっておりまして、収納率にいたしますと73.4%で、前年対比で1.2ポイント上回っております。滞納繰越分の調定額が2億8,670万円に対し、収納額が2,646万円となっており、収納率は9.2%で、これも対前年比1.8ポイント上回っている状況となっております。 | |
次に、国保税でございますが、現年度分の調定額が6億2,912万円に対し、収納額が2億6,761万円となっておりまして、収納率が42.5%で、対前年比、これも0.9%上回っております。滞納繰越分の調定額が2億1,718万円に対しまして、収納額が2,568万円となっており、収納率が11.8%でございまして、前年比では2.3ポイントこれも上回っております。 | |
次に、保育料、牧野使用料、住宅使用料及び給食費の4つの税外についてでございますが、現年度分の調定額が2億3,798万に対し、収納額が1億2,751万円となっておりまして、収納率は53.6%で、対前年比0.4ポイント上回っております。滞納繰越分の調定額が3,019万円に対し、収納額が236万円となっておりまして、収納率は7.8%、残念ながら前年対比1.0%下回っております。 | |
次に、2点目のご質問の滞納者への取り組みについてでございますが、平成18年8月までは嘱託徴収員の3名を委嘱いたしまして臨戸徴収の集金体制から、納税秩序の確保及び公平の原則から滞納整理事務の考え方を大幅に見直しまして、納税の本来の姿であります自主納付への切りかえを行い、周知を図ってまいってきております。また、新たな滞納者をふやさない対策といたしましては、納期限内納付が困難との申し出に対しまして、きめ細やかな納付相談によります分納誓約と、定期的な分納誓約の履行確認を行うなどの取り組みを実施いたしております。恒常的な滞納者に対しましては、不動産、動産、給与及び預貯金等の差し押さえ及び公売等の適切な滞納処分の実施を行うことといたしております。年末及び年度末を収納向上対策強化月間と定めまして、対策本部を立ち上げ、全庁各課及び担当課によるところの訪問催告などの取り組みを実施しているものでございます。厳しい経済状況の中で納期限内納付に努めております市民の方々との公正、公平の確保に努めているところでございます。 | |
次に、税外の滞納者への取り組みについてでございますが、地方税による滞納処分の規定がございます。保育料につきましては、市税と同様の滞納者への取り組みを実施いたしているところであります。また、私債権に属する住宅使用料及び給食費等につきましては、担当課と連携の上、催告等を実施しているところであります。現在、私債権の滞納処分のあり方について第2次八幡平市行政改革大綱実施計画に係る税外収入滞納整理の研修会を開催し、検討をいたしているところでございます。 | |
次に、3点目のご質問の給食費の簡易裁判所による支払い督促制度の活用及び検討状況につきましては、以前簡易裁判所によります支払い督促や少額訴訟等の法的手段による徴収につきまして検討をしてきております。近隣の実施市町村の状況の確認や、盛岡簡易裁判所からのその制度につきまして聞き取りをし、当市の顧問弁護士に相談した経緯もございます。今後は、このような法的手段の手法の導入も検討をしてまいりたいと考えております。 | |
以上、演壇からの答弁にかえさせていただきます。 |
〔市長 田村正彦君降壇〕
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 49 ] | ありがとうございました。それでは、何点か再質問させていただきます。 |
最初の自治、それから議会の基本条例のことについてなのですけれども、時間をかけて検討するというお話だったのですが、議会側からも提案してこういう自治基本条例をつくっているところもありますので、その検討をするというのがどの程度の検討なのか、ちょっと先ほどの市長の答弁ではわかりかねたのですが、議会とそういうふうな話し合いを持とうというふうなところまでの踏み込んだ検討でしょうか、それとももう少し時間をかけてというのは、もう少しというか1年、2年先のというふうなことなのでしょうか。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 50 ] | 議会には、みずから資質を高めるための機関である政務調査会というのもございます。我々当局側としてもそういった政務調査会等と連携しながら、自治基本条例の策定がいいのか、そういったことからも含めて考えていければなというふうに考えております。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 51 ] | 時期的なことが今のお話の中にはちょっとあれなのですけれども、もう少し検討するのに話し合いをする、具体的なところまでいかなくても、例えば1年とか2年とか、議員のほうは任期があと2年あるのですけれども、例えばそのような範囲とかというふうなところまではご答弁いただけないでしょうか。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 52 ] | 今任期のお話がございました。やはりこういう基本的に条例ということになりますと、後々を拘束することにもなります。したがって、これを拙速に条例策定というわけにはいかないのではないのかなというふうな思いも私個人としてはいたしております。したがって、議会の皆さんと勉強の機会を、さっき申し上げましたように、そういった機関等との勉強の機会を持ちながら進めていった結果として、早急に進めるべき、あるいはきちっともうちょっと精査すべきと、そういうふうなことであればそれなりの考えを持ってやらなければならないものではないのかなというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 53 ] | 1点だけ確認しておきたいのですけれども、自治基本条例、いろいろできているわけなのですけれども、この目的といいますか、先ほど市長の答弁もそのとおりですが、市議会の議員の責務や市長の責務、職員の責務、そういうものを定める、原理原則を定める条例ということになっていまして、その中に、もし定める場合なのですけれども、最終的には住民、市民の皆さんとの地方自治における住民自治をより高めていくという中で、市の情報なりを市民の皆さんにも当然広く伝えていかなければならないということが必要性ということの中で、いろんな大学の先生なり、そういう方々が話されています。それで、その中にはそういうことに対する市民の皆さんの意識も変わらなければならないのですが、市長、それから我々市議会議員、市の職員も変わらなければならないということをおっしゃっている先生もいらっしゃいます。そのことについて、この条例をつくるということに一歩踏み込むという気持ちになれば、自分たちも今ここにいらっしゃる方も含めてみんなが変わらなければいけないということだと思うのですが、そこの認識について、失礼な言い方ですけれども、そのように思っていらっしゃるのかどうかを確認させていただきたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 54 ] | 認識の問題ですけれども、これは議員各位の個々の問題でもありますし、我々行政を担当している個々の問題意識の持ちようだと思います。実際今こうやって自治基本条例の提案があったわけですけれども、自治基本条例そのものに対してのきちっとした見識だとか知識だとか、こういったものをきちっと勉強した上でなければ、拙速にこれは取り組んでいけるものでもないというふうに思いますので、さっき申し上げましたとおりお互いに勉強し合いながら、我々当局は当局で各幹部職員、自治基本条例たるものは何たるものか、自治とは、地方自治とはどういうものなのかと、この根本から勉強し直すというか、勉強していただいて、それに基づいて基本条例たるものはどういうものがいいのかと、そういうプロセスを踏んでいかなければ、ただほかがやったから、それ行けどんどんでやるべきものでもないのではないのかなというふうな思いはしています。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 55 ] | ありがとうございました。それでは、ちょっと議会基本条例のことにつきまして市長のご答弁の中には、そこまでというお話もあったのですけれども、あえてもう一回再質問いたしますけれども、西根町議会議員もなされて、岩手県議会議員もなされて、ものの本にも出てくる岩手県議会の議会改革度だとか、いろいろ雑誌にも岩手県議会登場しております。そこを踏まえて、先ほどと踏み込んで答弁はできないというのであれば、それでいたし方ないですが、もう一回。済みません、しつこくて、伺わせてください。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 56 ] | さっきと同じことだと思います。何で議会の基本条例をつくらなければならないのかと、まずそのつくらなければならないのだという意識を議員の皆さんがそれぞれ共有できるかどうか、そしてそれをきちっと認識できるのかどうか、そこにあるのではないのかなと。これも繰り返しになりますけれども、よそがやったから、ほらうちもやるというのではなくて、やはり八幡平市には八幡平市の議会としての、それぞれの旧町村の議会の歴史もあります。新たに八幡平市議会が合併によってできて、そこの短いながらも歴史があります。そういったことも踏まえながら、議員それぞれきちっとそういった過去の経緯も見据えながら、それぞれの見識で必要であれば、必要性について議会内で勉強していただくということも必要ではないのかなと。ただ、私の立場で言えば、それがふさわしい、いいのだとか悪いのだとか、そういったことは私の立場としては言えないということはご理解をいただきたいというふうに思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 57 ] | わかりました。 |
それでは、もう一つ、先ほどの市長の答弁の中で、議会と当局との関係について対立競争は向かないと、一番最後の部分だけ答弁のしりを取って伺って失礼なのですけれども、対立というのは当然余りあってはいけないのですが、競争ということは、実はこの間議会運営委員会で視察に伺いました北海道福島町というところでは、議会と当局は善政競争、要するによい意味の政治をやるための競争をするのだということをそこの議長さんが視察の勉強させていただいたときにおっしゃっていました。議会と市当局との競争というところの部分で、どういう競争のことかということではないのですが、善政競争というふうに限定して、そういうふうな部分での競争ということについては、市長、いかがお考えでしょうか。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 58 ] | まず、冒頭にお答えしておきますけれども、演壇からの答弁で申し上げたのは議員もお聞きになっていると思いますけれども、極端な対立とか競争と、こういう表現を使わせていただいております。したがって、極端な対立とか競争は、これは避けるべきであろうというふうに思いますし、今競争というお話がありました。競争という言葉が、競争とは何ぞやということにつながっていくものだと思いますけれども、私は議員がおっしゃるとおり、競争は当然あってしかるべきだし、あるべきだというふうに思います。その競争という中身は、やはり議員発議による条例制定だとか、あるいはいろんなご提言だとか、そういったものを受けて我々と議会側との議論を交わす、まさにこれが競争だと思うのです。そういうことは、これは当然あってしかるべきだし、それが議会の役割でもあるというふうに思っております。その結果として1つの成案が出てくれば、これはまさに市民にとっては議会としての役割も果たせるし、我々執行部としても市民に対しての責任も果たせるものと、そのように考えております。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 59 ] | ありがとうございました。 |
それでは、次の大更駅周辺のまちづくりのことについてなのですが、申し合わせしたわけではないですが、先ほど午前中、橋悦郎さん質問いたしましたし、私も質問通告させていただきました。後からの質問者の方にも同じような内容のことが載っております。偶然だったのですけれども、私が質問書を提出しましたのは、いろいろ大更地区の議員さんから何かそういうお話は聞いていたのですが、議会全員に対してここのことについてのお話が余りなかったので、質問の順番からすると、私が先に全体の質問をして、後から橋悦郎さんが個々の質問をすれば何か話がすごく流れがよかったのかと思いますが、私は全体の流れをまずお伺いしたかったのです。午前中からお話聞いていましたので、先ほど市長も答弁いただきましたので、わかりました。 | |
その中でもう少し、ちょっと要望的な部分はあるのですが、答弁は要りませんけれども、もうちょっと早い段階でも全議員に何らかのお知らせがあってもよかったのではないかなという思いが強かったということだけを申し上げておきたいと思います。 | |
次、質問します。前にも、何年なのでしょうね、大分10年以上前なのでしょうかね、私ちょっと前ある人からもらった大更地区まちづくり素案というののコピーがありまして、道路つくったりいろいろ区画整理することを計画して、西根町時代ですけれども、やったわけなのですけれども、区画整理ですけれども、中身は多分まちの活性化ということだったと思うのですが、今回のここの部分、前と大きく違う点というのをありましたらお知らせいただきたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 建設部長。 |
◇建設部長 畑 孝夫君 [ 60 ] | お答えいたします。 |
まず最初に、議会の皆さんのご説明につきましては、今後懇話会と住民目線の検討が終わり次第に皆さんにご説明を申し上げたいというふうに考えてございますので、懇話会は17日に5回目ということで考えてございました。その後にも懇話会があるかもわかりませんが、いずれそれを終了次第というふうに考えておりますので、よろしくお願いしておきます。 | |
前からの大更地区のまちづくりの関係でございますが、以前に議員ご指摘のとおり区画整理事業を30町歩予定して、西根町時代に進めておった経緯がございます。しかしながら、合意形成が得られずに頓挫をしたという結果となってございます。その段階で大更駅前線、都市計画道路が設定されてございました。それを含めた大更地区の区画整理というふうに認識しておりますが、現在に至って駅前線については19年ごろから都市計画の線形変更ということで進めてきた経緯がございます。したがいまして、大きく違うのは、まず区画整理の頓挫した後の、市になって、では中心市街地の活性化をどのようにして図ろうかということの現在の視点に立って考えているものでございます。したがいまして、今後今の駅周辺のまちづくりについては都市計画道路の大更駅前線を含めた、そしてバイパスも開通いたしました。その東西を含めたにぎわいの創出を図ろうということの内容でございますので、まず内容的に区画整理、そして東西のにぎわいの創出というところが頓挫した経緯を踏まえて今後どうするかということの内容に変わってきているということでございますので、ご理解を賜りたいというふうに思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 61 ] | 午前中の橋議員の質問の中で、Bのところの事業費、具体的な予算とその財源を伺うということで、私が聞き漏らしたかと思うのですが、今の段階での概算でもいいのですが、予算ですか、何億円となっていると思いますので、それと財源のところ、もう一回、失礼ですがお知らせいただきたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 62 ] | 今財源とか予算、事業費のご質問あったわけですけれども、橋議員に対しての答弁でも申し上げているとおり、これはまだまだ素案の段階です。そしてまた、これが例えば議会と今度は具体的に協議に入った場合に、これはどう議会としての意思が示されるかということもございます。そういったこれからいろんなJRとの協議の問題もあります。これからいろんな課題を、これを具体的に進めていく上で課題をクリアしていかなければならない段階で、やりますとか事業費は幾らですとか、そういうお話が出てきてしまいますと、何でもそうなのですけれども、事業費ありき、予算ありきで、そういった事業費だけがただただ広まっていくというような事態にもなりかねない。それが正確な事業費であれば、これはいいのですけれども、全く正確性に富むものではないということですので、ぜひその辺はご理解をいただいて、事業1件ごとにそれぞれ議会とご審議をいただきながら、これは決めていくものでございますので、総枠で何ぼだとか、そういうふうな種類の事業ではないということをぜひご理解をいただきたい。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 63 ] | そういうご答弁いただいて、午前中もそうだったのかもしれませんが、私がちょっと数字を聞き漏らしたのかと思ってお伺いしたのですが、今の市長の答弁の中のお話で数字の一人歩きということだったのですけれども、数字が一人歩きしている部分もちょっと漏れ聞こえてきまして、百何億かかるのだとか、事業費全体で、はっきりした数字ではないですよ、当然。それから、会議の中で市長がおっしゃった金額を聞いたと、50億だ、60億だというお金が市にはあるからこの事業は大丈夫、できるのだというような説明を伺ったけれども、本当にお金があるのかと、ある人から私聞かれました。それ市長お話ししたかどうかは別として、私が聞いたのは、ある人からそういうふうな、市にはそんなにお金があるのかという話も聞きました。そういうことがたくさん一人歩きも含めて、今市長がおっしゃるようにしていましたので、今回全体のことが私もわからなかったので、こういう質問をしたのです。ただ、最終的な金額というのは、それは具体的に何をやるかというのが決まらないのでしょうけれども、要するに財布みんな持っているわけですから、個々に、要するに自分の経済の、自分の1年間なりの収入からすると、このぐらいでしか自動車買えないとか、このぐらいのうちしか建てられないとかというのがあると思うのです。ですから、例えば市の今の財政状況からしましたら、大更駅の東西のにぎわいには財政課としてはおおよそですけれども、50億ぐらいまでだったらいいとか、そういうふうな何かある程度の腹づもりは多分お持ちだと思うのです。少し数字が一人歩きしていますので、逆にこのぐらいだよと言っていただいたほうが市民の皆さんも納得というか、50億なのか100億なのか150億なのかという話がどんどん、どんどん広まるよりは、50億程度のところで大更のことは再開発、にぎわいはやりたいというふうに、ある程度の数字をおっしゃった方が市民の皆さんも、ああそうかというふうに思われるのではないかなと私は思うのですが、その辺を含めて財政課の課長、どの程度のことをお考えになっているのか、部長ですか、よろしくお願いします。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 64 ] | 大更駅周辺のにぎわい創出事業につきましては、前段でも申し上げましたとおり私の選挙の際のマニフェストです。このマニフェストを受けて後期の基本計画をつくらせていただきました。その中には、人口がどんどん落ち込んでいくこの八幡平市の定住化を図るためにはどうすればいいか、そのためにはやはり南口の玄関口である大更周辺を事業なり整備をして、住みやすい大更にしていかなければならない、それと同時に議会にもご説明しておりますとおり、後期として5項目の最重点事項を掲げさせていただいております。これは議会でも当然説明をさせていただいております。その中で議会のご理解をいただいて後期計画というのをつくっておりまして、その後期計画の一種の目玉で、5つの中でもよりスピード感を持って取り組んでいかなければならないというのがこの大更駅周辺のにぎわい事業であると、そのように位置づけをさせていただいております。したがって、マニフェストでございますので、私も選挙の際には50億や60億はかかるのだよと、こういうお話は当然させていただいております。50億、60億かかるのだけれども、その事業費なりそういったものの実際の執行、あるいは事業1本1本の寄せ集めでございますので、その寄せ集まる1本1本の事業については当然議会とのご審議もいただかなければならないものというふうに思っておりますし、50億、60億の事業費に対しての財源の確保策というのも当然やっていかなければならないものというふうにも考えております。ただ、当然マニフェストでそういうお話をさせていただいているということはぜひご理解をいただきたい。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 65 ] | そのマニフェストで市長がお話しされたのを実行するというのは、それはそのとおりわかりますけれども、私も含めて市民の皆さん、とにかく何ぼかかるべというのが常に最初に出てくるものですから、私も聞かれるとお答えしたいなと思って、今この場で聞きましたけれども、まだお答えできる状態ではないのであれば、また機会を改めてお伺いしますし、もしくは次の皆さんへの説明をするという建設部長の答弁でしたから、そのときでもお知らせいただければと思います。 |
それで、先ほどの前回の失敗の原因というのは、前回の西根町時代のまちづくりの失敗が合意形成ができなかったということも部長おっしゃっておりましたけれども、先ほどの橋悦郎議員のところの質問の中で出てきました、質問もしておりましたけれども、ワークショップなり会議の参加の人数が減ってきていると、何とか皆さんに出てもらうようにして、合意形成を図るということは、ある程度ちゃんとお願いされた人が来て、皆さんが意見をしゃべってもらえるような状態にしなければいけないと思うのですが、何かそこちょっと若干心配な面があるのですけれども、これは最終的な合意形成に至るようにやっているのでしょうけれども、その辺の進め方、どうなのでしょうかね。大丈夫、最終的に合意形成ができるような形に持っていくつもりでやっているのでしょうけれども、今の状況をもう少しちょっと詳しくお知らせいただけますか。 |
○議長(瀬川健則君) | 建設部長。 |
◇建設部長 畑 孝夫君 [ 66 ] | お答えいたします。 |
ワークショップへの参加の減少ということになると思いますが、ワークショップメンバーは29名お願いをして議論をしてきました。当初は二十四、五名ということで非常に参加率もよかったと、会を重ねるごとにやはり仕事の都合、さまざまな条件があって参加し切れなかったということで、結果的に9回終わったわけですが、五十四、五%の参加率、十六、七人というのが結果として残ってございます。その中で事務局としても参加人員が減ってきたという実情もあることから、各メンバーの方に何とかお誘いの上、出席しようとか、あるいは電話でお願いしたり、あるいは欠席された方々には文書をもって議論の結果も配付しながら、あわせて何かご意見等があれば紙ベースでも結構ですということも含めて、9回まで数えたものでございます。最終的にワークショップでは各班から班長を当然市民から出た代表者がなって、そしてさまざま意見を出していただくと、あわせて最後に各班の発表までやるように、毎回そのような内容でワークショップを進めてきた経緯がございます。したがいまして、確かに人数は五十四、五%ということで、若干少ないのかなというふうな感じはしておりますが、いずれにいたしましてもすべて話し合われてきたことを各委員の皆さんに配付をもって確認をしてくださいということも含めまして、実施してきたことを踏まえれば、ワークショップメンバーによる素案ということの事務局としては認識を持っているということでございます。これをさらに吟味する機関として懇話会ということに現在議論をお願いしている段階でございます。 | |
以上でございます。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 67 ] | ちょっと心配な面があって質問しているわけなのですけれども、この間会派の視察で大分の豊後高田市というところに視察へ行ってきました。そこは昭和の町という、昭和30年代、まちが一番栄えた時代を再現して、まちの活性化をして、年間40万人の外からのお客様が入ってきていると。そのときに300軒もあったお店がみんな半分もお休みするような状態になって、どうするかといったときにコンサルタントに当然というか、頼んでつくってもらったら、結局出てきたのはお金がかかる箱物をつくりましょうと、ドームの中に商店街並べるとか、そういうふうなお金がかかる話、とても無理だと、自分たちで何か考えてやらなければということで、そこからスタートして、そういうふうな一番栄えた時期を再現して、まちを活性化しようということで始めて、うまくいった例だったのですけれども、そこを見てきましたけれども、午前中の流れもそうなのですが、今の答弁聞いて、やっていらっしゃるのでしょうけれども、市民の皆さんが、これに参加される方が強い気持ち、まちづくりなりに活性化しようということがなければ、ただ大変失礼な言い方ですけれども、充て職的な感じで集められたというふうなところがあるから、言い方が悪いですけれども、50%の参加率なのかなとも、外部から見ていると見えないところもないのです。どういう経緯でそういう方々がなったのかわからないのですが、最初の段階で市民の皆さんに参加していただくワークショップ、もしくは懇話会に参加していただく方をどんな基準で選ばれたのかお伺いしたい。一番下に参加して意見を言う方々がやろうというふうな気持ちがないとなかなかうまくいかないような気がするので、そこのところは質問したいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 建設部長。 |
◇建設部長 畑 孝夫君 [ 68 ] | お答えいたします。 |
ワークショップメンバーなり懇話会のメンバーの基準ということのご質問でございます。まず、ワークショップメンバーにつきましてはそれぞれ大更地区の各地域から選んでいると、広くは。そして、当然学生も入っておりますし、あるいは大更地区の協議会等がございます。その中から例えば5名を推薦をお願いしますというふうな形、そしてそれぞれの地区の方々の協議会なりにお願いをしてメンバーを推薦をしてくださいというふうなやり方、余り縛りのない、ただ各年代をもって充てようということもございました。当然商業をやっている方、あるいは自治会活動をやっている方という内容のものというふうな幅広い構成メンバーで議論をしていただこうというのがねらいでございました。そういう一定の中でメンバーの方々を構成して、9回のワークショップあるいは4回の懇話会ということで現状まで来ているのが実情でございます。 | |
以上でございます。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 69 ] | それでは、時間もありませんので、最後に3番目に質問しました収納対策なのですが、詳しくご答弁いただきましたし、それから数字も前年に比べてすべてアップということで、全く問題がなく、収納課の皆さん方におかれましては立派な仕事をなさっているのだというふうに認識いたしました。 |
少し伺いたいのは、昔税務課の職員には、私が30歳ごろですけれども、ある役場に行って聞いたら何か2,000円とかという手当が出ているという話があったのですけれども、今は収納の方の部分についてはそういうのは、手当というか、何かそういうのありますでしょうか。もし昔があって、なくなったのであれば、どこの時点でどういう理由でやめられたったのかなというのをひとつお伺いしたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 企画総務部長。 |
◇企画総務部長 岡田 久君 [ 70 ] | 人件費のお話ですので、企画総務部長がお答え申し上げたいと思います。 |
従前は国家公務員におきましては税務職という職があって、特別な職でありますことから税務手当という制度がございまして、毎月一定額が出ておりましたが、それにつきましてはある程度もう本市におきましては人事異動で動きますし、一般の1つの仕事だというふうにとらえていることから廃止している現状にございます。 |
◆議員 古川津好君 [ 71 ] | 廃止した時期、いつごろやめたの。わかりません、わからなければいいです。 |
○議長(瀬川健則君) | 企画総務部長。 |
◇企画総務部長 岡田 久君 [ 72 ] | 合併時点では既に廃止しているというふうに記憶してございます。 |
○議長(瀬川健則君) | 9番、古川津好君。 |
◆議員 古川津好君 [ 73 ] | ありがとうございました。その質問しましたのは、非常にいい成績だったので、何かご褒美を上げたらいいのかなと思いまして質問しました。松尾村の議会のときに、私寒冷地手当の廃止をしたらどうかと時の市長さんに質問しました。私の私見ですけれども、市民というか、一般的に皆さんか一般の方が見て納得いかない手当を上げるのではなくて、頑張っている人に何かを上げていただきたいという意味で質問いたしましたので、私のほうから収納課の課長さんには気持ちだけ上げますので、何とかそういうことで今後とも頑張っていただきたいと思います。 |
終わります。ありがとうございました。 |
〔議員 古川津好君一般質問席降壇〕
○議長(瀬川健則君) | これで古川津好君の質問を終わります。 |
2時10分まで休憩いたします。 |
(13時54分)
休 憩
再 開
○議長(瀬川健則君) | 休憩前に引き続き会議を開きます。 |
(14時10分)
○議長(瀬川健則君) | 引き続き一般質問を行います。 |
通告順位4番、大森力男君。 |
〔議員 大森力男君一般質問席登壇〕
◆議員 大森力男君 [ 74 ] | 議席2番、大森力男です。3点についてお伺いしますので、よろしくお願いします。 |
まず、質問に入ります前に、会派で先般第2回の市町村議会特別セミナーという、琵琶湖に面した大津市にありますが、そこで研修を2日間、4講義を受けてまいりました。だれか1人会派からその内容を質問しろと、こういうことでございまして、大変恐縮でございますが、紙面に書かせていただきましたので、ご了承をお願いいたしたいと思います。 | |
それでは、まず1点目でございますが、それでございます。1、地震など災害の備えについてということでございまして、そのセミナーの1つの講義の内容でございました。尾池という京都大学の総長をやられた方でございまして、非常に中身の詳しい内容で、東日本大震災につきましてもいずれ前触れがあって、大体このようなことになるということを予想したという方でございます。我々はそれを聞いてびっくりしたわけでございますけれども、備えについては十分必要だということでございます。地震のメカニズムにつきましては、皆さんもう十分ご承知のとおりプレートと、それから断層、これが東日本大震災と阪神・淡路大震災という2つの大きな地震に見舞われたということでありますし、2年前には岩手宮城内陸地震という地震が近くでも起きたと。気象庁によれば活断層と、それまでわからなかったというふうなことを次の日に発表しておるというふうな、全くお粗末なこともございます。 | |
ということで、まず断層について質問してみたいと思います。断層につきましては、大阪、あの辺を中心として三角形といいますか、名古屋、京都、あの辺に物すごく集中しているというふうな状況下でございまして、もちろん岩手県にもあります。大きな地図上だったわけでございますが、(1)の本市付近と書きましたが、岩手山、八幡平近くの山沿いに、南北に1本存在することが説明の中の地図上に掲載されていたということで、日本地図ですので、その辺ではないかということだったわけです。その断層につきまして、わかるという範囲でご説明を願えれば幸いでございます。 | |
それから、(2)といたしまして、地震などいつ起こるかわからないという、この辺でいいますと岩手山の噴火というのもあるわけでございますけれども、いずれいつ起こるかわからない災害、それの備えというのが一番大切だということも勉強してまいりまして、さらに初動態勢が大きく左右すると、最小限に食いとめるには初動態勢だよということもわかってまいりました。その都市につきましては、いろいろ計画もあるし、各団体もあるわけでございますけれども、いわゆる初動態勢、その状況、その辺についてお伺いいたしたいと思います。 | |
それから、(3)でございますが、市の防災計画の見直しについては今後の予定ということで、今3月でできるということもお伺いしましたが、いずれ東日本大震災が起きたわけでございますので、住民の方々が不安に思っていると思いますので、ひとつその辺についてお話を願えれば結構でございます。 | |
それから、2点目でございますが、安代地区に道の駅の構想をということで、これは提案といいますか、すぐにという話でもございません。いずれこういうふうなこともいいのではないかということでございまして、まず提案ということでお聞き願いたいと思います。日本の面積の7割を占めるいわゆる中山間地域、同僚の渡辺議員も申しますが、いずれこの中山間が全国各地に存在しているという状況下でございますし、当然西根も松尾も安代も中山間地域があるわけでございますが、特に安代についてはもうほとんど中山間地域ということでございまして、平成の市町村合併によって市の面積、市域が5倍にふえたというふうなことでございますので、いわゆる中山間対策というのも今後考えていかなければならないものであろうと思います。 | |
その手法の1つということで、道の駅の、それに直売施設がマッチしたやつでございますが、そういうのが全国的に広がっておりまして、人口減少なり高齢化、それから成熟社会の到来など、新たな課題がもうどんどん近づいてきております。そういうふうな状況下にございますので、解消策は当然やっていかなければならないということでございますので、その1つとして安代地区に道の駅を構想してはいかがでしょうかということで、(1)としまして道の駅なり山の駅なり川の駅なり、いろんな名称はあろうかと思いますが、そういうふうな名称、それを地域に合ったような名称を使いまして、全国的に珍しい漆器、これは浄法寺漆器なわけでございますけれども、漆器センターや漆器工房を有しておりまして、またヤマブドウにつきましても100トンという膨大なヤマブドウがとれるわけでございますが、そうした中で特色ある農林産物直売施設もあわせた施設を考えられるが、いかがでしょうかということでございます。 | |
それから、2つ目としまして、道の駅の直売施設には県内にも数多く存在しておりますが、特に小さな直売施設では女性、特に農村婦人の方々が大いに頑張っているということで、特にこれまでの農政、農業政策は国の農業政策と農協の管理下に置かれておりまして、女性の方々の嗜好といいますか、そういうものが余り発揮できないで今日まで至ったと。そういう中でこういうふうな施設ができて、生き生きとした仕事をしておられる施設も数多く見られます。ということで、女性の雇用の場、あるいはその場所で働かなくてもそこに出すようなことも含めまして女性の雇用の場として考えられるが、いかがでしょうかと、こういうことでございます。 | |
それから、3点目でございますが、再生可能エネルギーの可能性と展望についてということでございまして、京都議定書の第1約束期間ということで2008年から2012年に入っておって、今南アフリカ、ダーバンでやっておりますが、2013年以降のことについて現在協議しているところでございますが、いずれ低炭素社会、これをずっとやってきておりまして、鳩山さんが25%ということで北海道サミットで表明したということもございますが、国土交通省が低炭素都市ガイドラインというものを発表しております。温室効果ガスを2050年までに世界で半減するということをもう最近では目標になってきておりまして、その中で福島第一原発の事故ということを受けて、にわかに化石燃料にかわる新エネルギー、これが注目を集めておりまして、予算的にも総理の意向を酌みまして日本再生重点化措置、これは経済産業省と農林水産省、双方で予算措置、概算要求をしておるわけですけれども、そういうふうな中において本市においても、特に地熱は過般新聞報道なされました。風力、地熱、バイオマスなど豊富な自然の力を利用して電力を生み出す絶好の機会だというふうに思われます。 | |
(1)としまして、再生可能エネルギーの中でも設備の利用率が高い地熱に期待が集まっているということで、新聞報道によると松尾八幡平地域と、こう書いておりましたが、八幡平地域と安比地域、この2つに補助対象、これを発表しておりまして、経済産業省では180億ということが新聞紙上で出されておりまして、その内容につきましてどういうものであるかお伺いをしたいと思います。 | |
それから、(2)といたしまして森林資源、これは代表的にはバイオマスであり、バイオマスエネルギーが注目されるのは、排出される二酸化炭素はもともと吸収されたものということで、今の温室効果ガス、このカウントには含まれないというのが最近定説になってまいりました。このような状況下にもありますので、森林バイオマスという、本市の特に安代地区は90%の山林ということがございますので、そういうふうな森林バイオマス、本市として取り組むエネルギー資源であることは間違いないものと思うが、今後の施策についてお伺いをしたいと思います。 | |
それから、(3)は太陽光、風力、地中熱も有力な再生可能エネルギーと思われますが、考えを伺いますということで、現在全国各地で、特に太陽光につきましてモデル、この辺では太陽光だけではないので、八戸市でいろんな新エネルギーの実験をやっておりまして、そのうちに行って視察するのもいいと思いますが、いずれそういうふうな再生可能エネルギー、この考え方についてお伺いしたいと思います。 | |
それから、(4)につきましては新庁舎建設、これに向けて準備が進んでいるということで、先般も議決したわけでございますが、場所が確定したということもございまして、再生可能エネルギーに取り組む本市としましては新庁舎にどのような設備を導入しようとしているのかお伺いしたいと思います。 | |
以上、よろしくお願いします。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
〔市長 田村正彦君登壇〕
◎市長 田村正彦君 [ 75 ] | 大森力男議員のご質問に順次お答えを申し上げます。 |
まず、最初の地震など災害への備えについてのお尋ねでございます。まず、1点目の岩手山付近の南北に存在する活断層についてでございますが、ご質問にありました活断層は雫石町玄武洞付近から同町鶯宿付近にかけて延びる約17キロメートルにわたる雫石盆地西縁断層帯のことと思われます。この断層帯は、全体が1つの区間として活動した場合、マグニチュード6.9程度の地震が発生する可能性があります。その際には、その断層の近傍の地表面は西側が東側に対して相対的に1メートル程度高まる段差やゆがみが生じる可能性のある、いわゆる逆断層と呼ばれる断層帯でございます。最新の活動時期は約2,800年前以降で、14世紀以前であったと考えられておりますが、平均活動間隔や平均的なずれの速度が明らかとなっていないことから、今の段階では将来このような地震が発生する長期確率を求めることは不可能と、文部科学省の地震調査研究推進本部の調査報告がなされております。 | |
2点目の本市における災害時の初動態勢についてでございますが、市では地域防災計画に基づきまして、気象警報や岩手山の臨時火山情報の発表や、市内で震度4以上の地震が発生したとき、また長雨等により地面減少災害が発生するおそれがある場合には災害警戒本部を設置することといたしております。災害警戒本部は、気象情報等の収集、被害状況の把握等を行い、関係機関との連絡調整や市民への情報伝達を行うことといたしておりまして、これにあわせて各担当課に対しては所管する施設等の状況確認を、また状況に応じて消防団に対しては管内の状況把握を行う体制をとっております。なお、現在見直しを行っております地域防災計画にあわせて、職員の参集から災害処理までの一連の動きにあわせ、全職員が対応する項目と災害対策本部組織における各班が対応する項目をそれぞれ盛り込んだ構成とし、より現実的で実践的な初動対応マニュアルの整備も図ってまいりたいと考えております。 | |
3点目の市防災計画見直しの今後の予定についてでございますが、市の災害対策本部におきまして八幡平市地域防災計画の見直し方針として、現在国の中央防災会議におきまして防災基本計画の修正等が行われているところであることから、国、県の改正が終えるまでの間の暫定的な見直しとし、情報伝達手段、組織改正、所掌事務、行動計画を中心に改定することといたしております。現在改正案を作成し、各課等からの意見を取りまとめているところでございまして、意見集約後、修正を行い、庁議決定を経て市の防災会議において審議をいただき、平成24年3月に八幡平市地域防災計画の決定と考えております。 | |
大きな2点目の安代地区に道の駅の構想についてのお尋ねでございます。1点目の名称や販売品等を安代地区に合った道の駅に準じた施設についてでありますが、議員ご存じのとおり、道の駅は国土交通省により登録された休憩施設と地域振興施設が一体となった道路施設であり、休憩施設を道路管理者が、地域振興施設を市町村等が整備することとなっておりまして、当市では道の駅にしねが登録となっております。道の駅に準じた施設として考えますと、道路休憩施設と言われるトイレは安代地区に安比高原さわやかトイレと分水嶺公園の2カ所がございます。国道、県道の管理者である岩手土木センターに伺ったところ、八幡平市内に新たな道路休憩施設の整備計画はないとのことでございまして、当市においても道路休憩施設や地域振興施設の整備につきましては計画はありませんが、ご質問にある特色ある農林産物直売施設につきましては、安代地区に安比高原産直センター、畑には学び舎農産物直売所、産直りんどうの里、戸沢産地直売所の4カ所と認識いたしており、各施設とも名称や取り扱い品目を工夫しながら農林産物、手打ちそばなど、加工食品だけでなく手芸品等も販売しております。現在市としても、産直個々にではありませんが、産直連携協議会の活動に対し助成、支援をいたしているところでございます。このことから、新たな道の駅等の構想については既存の産直施設への影響があるものと考えますので、整備については慎重に対応してまいりたいと考えております。 | |
次に、2点目の直売施設が農村婦人の自立と雇用の場としてのお尋ねでございます。議員ご指摘のとおり、直売施設は地域の農産物や特産品をつくり販売することで、地域活性化と自立を促す場として大きく寄与していると感じております。多くの産直施設は、当番制で販売を担当する運営形態となっており、多くの雇用の場となっているものと認識をいたしております。産直は、地域の雇用の場と農家から特産物等の提供により農家所得の確保等に大きく寄与し、それが自主自立を促すものと考えております。今後とも施設運営の自主自立を前提に支援してまいりたいと考えております。あわせて、地域の雇用の場として関係課と連携して、地域の雇用の確保にも努めてまいりたいと考えております。 | |
次に、八幡平地域と安比地域の地熱開発概要についてのお尋ねでございます。市は、八幡平の御在所地域において、平成18年度からNEDOの地熱開発促進調査を受託いたしまして、地熱発電事業化を検討すべく開発可能量等の調査を行ってまいりました。この調査を通じて御在所地域には2万から3万キロワットの資源量があると想定され、そのポテンシャルの高さから地熱発電の事業化の可能性が高いと判断し、平成23年5月31日に共同で調査を行ってきました地熱エンジニアリング株式会社、日本重化学工業株式会社及びJFEエンジニアリング株式会社の民間企業3社と協定を締結し、地熱発電事業化へ向けて検討をいたしているところでございます。計画では、当面発電出力を最大7,000キロワットとし、来年度に生産調査井、いわゆる井戸です、還元調査井の掘削と噴気試験を行い、資源量を確認することができれば、調査井はそれぞれ生産井、還元井に転用するといたしております。発電所建設に当たりましては、当地域が国有林野内であることから、国有林貸し付け及び保安林解除に向けて岩手北部森林管理署と協議を行っております。国有林貸し付け及び保安林解除に関しましては、発電所立地場所、パイプライン、生産井及び還元井の掘削位置等の全体計画が必要となります。これらにつきましてはプロジェクト内で検討し、岩手北部森林管理署と調整を行いながら現在進めているところと聞いております。 | |
安比地域は、平成16年度から平成18年度までの3カ年で、これもNEDOによる企業公募により、三菱マテリアル株式会社が地熱開発の事業化の可能性を評価する調査を行い、その後は現在まで継続して調査及び事業化検討を行っているところでございます。これまでの調査結果報告によりますと、安比地域には2万キロワットの資源量が想定されているとのことでございます。三菱マテリアル株式会社では、安比地域において事業化に向けた検討をしておりますが、送電線建設費及びここ数年の材料価格高騰による設備費の上昇が課題となっているとのことでございます。このことから、現状では採算性が悪く、事業化が難しい状況でございますが、発電出力規模の見直し、設備費等のコスト削減及び国の地熱発電に関する補助制度の導入によりまして状況が変化する可能性があるので、前向きに検討していきたいとのことでございます。 | |
地熱発電事業に係る事業採算性につきましては、平成24年7月1日から施行されます電気事業者による再生可能エネルギーの調達に関する特別措置法の固定買い取り価格及び買い取り期間が大きく影響を及ぼします。その内容につきましては現在審議中でございますが、地熱発電を事業化するためには可能な限り高い価格で長期間買い取りされることが望まれます。また、国では来年度予算の中で調査井掘削に係る費用の補助や建設費用の資金調達に対する支援を行うことも検討されておりまして、県におきましても岩手県東日本大震災津波復興計画の中で地熱発電プラントの立地を進め、再生可能エネルギーの利活用を促進するとし、地熱開発に対し支援を行うことといたしております。 | |
以上のことから、国及び県の補助及び支援を活用しながら、再生可能エネルギーの利用を促進すべく、今後も引き続き地熱発電事業化へ向けた可能性を検討してまいりたいと考えております。 | |
次に、再生エネルギーの可能性と展望についてでございます。八幡平市には、伐期に到達した民有林が1万2,000ヘクタールほど存在いたします。年間平均で100ヘクタールの間伐実施によって、推定で5,000立方メートルを超える未利用材が発生いたしております。この森林の未利用間伐材等を活用して、エネルギーを持続的かつ安定的に供給する仕組みを構築をし、林業の活性化や雇用の確保等を図ることは重要な課題となっております。八幡平市における木質バイオマスエネルギー利用につきましては、現在まきストーブ及びペレットストーブ等の普及促進を図り、暖房用燃料とした木材の利用促進とチップボイラー普及促進による地域材利用対策を図っております。国におきましても震災復興のための第3次補正予算の中で、森林の未利用材等を活用した木質バイオマス発電等関連施設整備事業の推進を図っておりまして、国が進めている再生可能エネルギー政策の中でも木質バイオマスエネルギーの利活用は重要な部分を占めていくものと思われます。今後示される国の電力固定買い取り制度の買い取り価格等を見きわめまして、搬出コスト等の軽減方法等を考慮しながら、木質バイオマス発電等関連施設整備につきまして可能な限り検討をしてまいりたいと考えております。 | |
3点目の太陽光、風力、地中熱についてでございますが、環境を守りクリーンなエネルギーを確保するため、八幡平市地域新エネルギービジョンを策定をし、自然エネルギー導入可能性について検討を行ってきております。その中で太陽光発電につきましては、個人住宅用太陽光発電システム導入への補助事業について現在検討をいたしているところでございます。また、県では岩手県東日本大震災津波復興計画復興基本計画に太陽光、木質バイオマス、地熱などの再生可能エネルギーの活用を掲げ、各市町村における大規模太陽光発電導入民間発電事業者による立地促進を図るため、適地について意向調査をしているところでございます。 | |
次に、風力発電に関しましては、現時点では導入の可能性は低いものと考えられますが、将来技術向上やコスト低減が図られた場合は導入の可能性についての検討も必要と思われますので、今後も継続して調査し、事業化にめどが立てば協力してまいりたいと考えております。 | |
次に、地中熱につきましては、環境に優しいエネルギーとしていろんな方面で話題となっておりまして、導入には設備投資が必要となりますが、消費エネルギーとCO2排出量を削減できる熱エネルギーの1つと考えております。 | |
次に、4点目の新庁舎にどのような設備を導入しようとしているのかというお尋ねでございます。再生可能エネルギーの活用につきましては、市としても先ほど来申し上げておるとおり積極的な取り組みを進めているところでございまして、新庁舎の設備につきましても再生可能エネルギー活用の1つとして地中熱を利用した冷暖房設備を導入することといたしております。新庁舎へ導入する冷暖房設備は、年間を通じて温度が14度前後と一定の地中熱を夜間に採熱し、蓄熱層にためることにより、その熱源を日中に利用するシステムとなっており、室内温度と利用する熱源の差を少なくすることで熱交換に係る電力などの負担の軽減を図るものであります。地中熱利用冷暖房設備は庁舎執務室やロビー空間などに配置し、またその仕組みや採熱の状況などの公開も検討しておりまして、再生エネルギー、新庁舎の場合は地中熱でございますが、そのシステムについての情報発信も行ってまいりたいと考えております。 | |
以上、演壇からのご答弁にかえさせていただきます。 |
〔市長 田村正彦君降壇〕
○議長(瀬川健則君) | 2番、大森力男君。 |
◆議員 大森力男君 [ 76 ] | ありがとうございました。それでは、逆になりますが、再質問を3のほうから行ってまいりたいと思います。 |
まず、(1)の松尾八幡平、JFEエンジニアニングほか3社で2015年の送電開始ということで既に岩手日報で報道されておりますし、安比地域につきましては三菱マテリアル、いわゆるNEDOが実施した調査井の活用、これを調整中だということも既に岩手日報紙上発表されております。ということでございまして、さらに経済産業省では掘削調査の補助103億、井戸出資費70億、資金調達のための債務保証10億ということで、183億の予算要求をしているということでございますので、松尾八幡平については2015年、もうすぐでございますが、送電開始という報道でございますので、その辺どのようなことになっておるかということと、NEDO、これやったのは我々も存じておるわけで、3本やって2本、安比については300度近いのが出たというのは聞いております。その活用の調整中ということのようでございますので、その辺もう一つ詳しくわかればお話をお願いしたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 総合政策課長。 |
◇総合政策課長 高橋正明君 [ 77 ] | お答えいたします。 |
地熱発電の関係、2カ所ということで進めておりますが、今市長答弁申し上げた内容から大きく進んでいるというふうなことには余りなってはございません。特に八幡平地域なのですけれども、この開発については先ほどの話のとおり協定を結んで、月1回ほど会議を持ちまして進めておりますが、いずれ国のほうの後押しといいますか、かなりの補助なり支援があるというふうなことで、情報収集、これらを今中心に行ってございました。これらで具体的に我が地域の地熱発電にどのような補助なりバックアップがいただけるかと、この辺の情報収集というものに努めてまいっているところでございました。 | |
安比地区についても、これも余り大きく変わってはございませんが、同じように国のほうの支援なり県の支援というもの、この辺かなり環境変わってきているということで注目されていると。 | |
それから、2つに共通しますことは、固定価格買い取り制度が2月という話ですけれども、価格が示されますが、その単価によりまして事業化が可能かどうかというところが判断されるものというふうに思っておりました。 | |
以上です。 |
○議長(瀬川健則君) | 2番、大森力男君。 |
◆議員 大森力男君 [ 78 ] | わかりました。これからの予算決定ということになろうかと思いますので、もし早い時点でおわかりでしたら情報を出していただければと思います。 |
それから、(2)の木質バイオにつきまして、いずれ相当量の間伐材ということで5,000立方ですか、間伐材、年間あるということでございますし、先般市長の話によりますと東京のほうの事業者の話もあるやに伺っておりますので、これは当然これからの展開になろうかと思いますが、その辺の今後の予定と申しますか、どのような展開を図っていくのかというところにつきまして、ひとつお話を聞かせていただきたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 土木林業課長。 |
◇土木林業課長 山本正信君 [ 79 ] | お答えいたします。 |
今議員からご指摘がありました木質バイオマスによる発電化の事業の関係でございますけれども、市長からもお話があったということでございまして、そのとおり今ある企業さんのほうでそういったような希望を、八幡平市内においてそういった事業化をしたいというような希望があるというふうな話は聞いてございます。今国のほうにおきまして、震災瓦れきと地産材を活用した木質バイオマスについてのコンサル業務を民間に委託して、今そういった候補地、あるいはその業者の選定を行っているというふうに聞いてございます。コンサルさんのほうのそういったような選定にのって、県あるいは国のほうの事業採択にのっていけば市内での事業化というものも可能になってくるのかなと、こういうことでそうなりますと非常に林業の林地残材等への利用ということで大きな振興にも寄与しますし、また雇用の面、さらには地域の中での経済の循環、こういったような面でも寄与してまいりますので、大いに期待をしていると、こういう状況でございます。 | |
以上でございます。 |
○議長(瀬川健則君) | 2番、大森力男君。 |
◆議員 大森力男君 [ 80 ] | 大変いい話だなと思って聞きましたので、そこで市長からお伺いしたいわけでございますが、いずれこのような木材の余る時代がもう10年ぐらい前から出てきておりまして、あるいはチップ業者も震災でかなり苦労したというふうな状況下でございます。そのようないいお話が舞い込んできたということであれば、ぜひ積極的にそういう事業化に向けたことに取り組んでいただきたいと。先ほど課長も申しておりましたが、雇用の面もあるということでございますので、その辺の考え方について市長からひとつお伺いしてみたいと思いますが。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 81 ] | 今課長が答弁申し上げましたとおり、そういったバイオマス利用の発電事業については大変興味を持っておりますし、国、県の採択なり、そういったものに期待をしております。ただ、懸念されることは、バイオマス発電については答弁にも申し上げましたが、八幡平市から供出される未利用間伐材5,000立米というふうな答弁を申し上げましたけれども、例えばバイオマス発電するためにはその数十倍とは申しませんけれども、その数倍の、10倍に近い材が必要となります。当然八幡平市だけで供給できるものではありません。となると、森林管理署、森林組合、そして私有林もこれは含まれておりますけれども、そういった一体となった供給体制をきちっととれるかとれないかというのがこの発電事業が成功するのかしないのかと、そこいかんにかかっているものというふうに思いますので、もしそれが国、県の採択を得られるというのであれば、それと同時に並行してそういった調整作業というのが市に求められるのではないのかな、そういったものに積極的に関与していかなければならないのかなと、そのように考えておりますので、ご理解をいただきたい。 |
○議長(瀬川健則君) | 2番、大森力男君。 |
◆議員 大森力男君 [ 82 ] | 木質バイオについては輸送コスト、これがかなり問題で、旧安代町でも八戸市なり秋田あるいは花巻、いろんなところに運んできておるわけでございますけれども、森林地帯でございますので、いずれその活用ということを考えればぜひ必要であるというふうにも考えられますし、八幡平市そのものの町おこし、まちづくり、その原点にもなろうかと思います。ということで、これからどうなるかわからないわけでございますけれども、まず努力だけはひとつよろしくお願いしたいと思います。 |
それから、(3)の太陽光、風力、地中熱ということで、(4)とも絡んでくるわけですけれども、地中熱、これについては当市にも企業誘致によって1社が来ておりまして、山形に行って勉強してきたこともございました。地中熱という1つの有力な再エネルギーを当市の場合は特に活用していただきまして、そしていろんな今後の公共施設なり、あるいはちょっとコストが高いわけでございますけれども、民間にも波及していければ、1つのインパクトとしては地中熱そのものが全国的に八幡平市ということにもなろうかとも思いますので、その辺の地中熱につきまして今後、庁舎は先ほど聞いたわけでございますけれども、その辺の展望といいますか、その辺についてお伺いしたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 市民部長。 |
◇市民部長 津志田徳悦君 [ 83 ] | お答えいたします。 |
地中熱につきましては、先ほどの市長答弁にもありますようにかなり消費エネルギー、あるいはCO2の削減という形では有効なエネルギーと考えてはおります。議員のおっしゃられるとおり投資的にはかなりの高額になるという形で、一般ではなかなか取り組みが進まないのではないかなと考えておりますが、これからいろんな技術が開発されまして、さらに安価にできるという見通しがあれば、それなりに考えていかなければならないと思います。公共施設におきましては、新庁舎におきましては検討しているところということでございますが、これからいろいろ費用対効果等を検討しながらの導入という形になろうかなと思っていますので、よろしくお願いいたします。 |
○議長(瀬川健則君) | 2番、大森力男君。 |
◆議員 大森力男君 [ 84 ] | ありがとうございました。 |
それでは、2のほうにまいりまして道の駅ということで、道の駅につきましては私も存じておるわけでございますが、旧安代町時代には設置しようとしたわけですけれども、分水嶺公園という、分水嶺全国協議会の会長を町長がしたわけでございまして、そこにもう集中したということで、道の駅には手をかけれなかったということだったわけでございます。ということで、本当はやりたかったわけでございますけれども、そういうふうなことでもう合併してしまったというふうな経緯もございますので、そういうこともあったわけでございますので、ひとつその辺はお含みおき願いたいと思います。 | |
それで、産直と申しますか、直売施設なわけでございますが、特に田山地区につきまして、先ほど4カ所という話でございますが、これは旧荒沢地区でございまして、田山地区にはないということでございまして、田山地区は特に人口減少が著しいということもございまして、学校も云々というところまで来ております。そういう時代でございますので、活性化までつながるというわけではないわけでございますけれども、いずれ何かしらはやっていかなければならないと思いますので、そういう意味合いからも、その地区をどうというわけにはいかないと思いますけれども、いずれそういう地区もあるので、ひとつ考えをもしおありでしたらお伺いしたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 市長。 |
◎市長 田村正彦君 [ 85 ] | 実は3年ほど前でしたか、私東北の道の駅協議会の会長を仰せつかっていた時期がありまして、その際に国土交通省とちょっと話をいたしました。その際に国交省の話では、あの沿線では西根は道の駅がある、その間ずっとないままに花輪まで至っている282号線だと、そうすると田山地区に設置するのが可能性としては高いし、そういう方向性も考えられるのではないかと、そういう話をいただいたことがあります。それ以来、世の中すっかり変わってしまいまして、そういった話が全くなくなってしまったのですけれども、確かに282号線をずっと沿線をたどってみますと、どうしても必要性を感じるのは田山地域だという認識は我々も持っております。そういったことから、副市長もそうですし、私もそうですけれども、田山地域の皆さんには地域懇談会だとかいろんな地域の皆さんとお話しするときにこちらのほうから投げかけています。どうだろうかと、地域を活性化するためには道の駅をみんなで共同してやってみたらどうかと、こういうことも考えてみたらどうだと、こういう投げかけをしておりますけれども、それに対しての明確なやりたいのだとかいうことがまだ出てきておりません。ただ、やはりあの地域には、私個人的にもあのまちを何とか幾らかでも維持し、活性化していくためには、そういうみんなが、地域の皆さんがより集う施設というのが必要ではないのかなという感じはしておりますので、ぜひ地域の皆さんのそういう盛り上がりを期待しているというのが今実態だというふうに思っています。 |
○議長(瀬川健則君) | 2番、大森力男君。 |
◆議員 大森力男君 [ 86 ] | 1つの例なわけでございますが、JA、農協が最近農産物の直売施設に手を出してきております。花巻の母ちゃんハウスだぁすこ、これが成功して、それまで農協は逆の考え方を持っておりまして、成功したのを見て、それやれということで、今全国的に展開しております。1つの方法でございますが、JAの活用、これもひとついいことだと思いますし、田山地区については鹿角市という、県境は挟んでおりますが、大消費地もあるわけでございます。ですから、そこ30分ぐらいで鹿角市との交流ができますので、その辺のことも考えまして、あるいはそういう農協の、新いわては余りやっていないですね。花巻は健全農協でございますが、成功しておりますので、いずれそれも1つの方法として考えていただきたいと思います。 |
それでは、一番最初に話しましたが、地震などへの備えということでございまして、防災計画につきましては先ほど聞きまして、ワンクッションでつくるということでございますが、それについてはいずれ国なり県が修正した時点で、また再度の見直し、何年か後になると思いますけれども、それをやるのかどうか、その辺についてお願いします。 |
○議長(瀬川健則君) | 企画総務部長。 |
◇企画総務部長 岡田 久君 [ 87 ] | お答え申し上げます。 |
現在見直しておりますのは、さきの質問でもお答え申し上げましたが、3.11の震災を踏まえまして国の防災会議ですか、現在見直しを、通常2年から3年かかるところを一応ことしの秋までに見直すということで、現在国のほうで作業を進めているようでございます。それを受けまして、県のほうで引き続き県の防災計画の見直しが図られ、その後に流れといたしまして国、県の防災計画にそぐわないような計画を市町村がつくらなければならないという1つの決まりがありますことから、それを受けての市の計画に入るわけなのですけれども、現在3月の11日の震災、また9月の大雨を踏まえますと、今の防災計画では組織が異なっておりますので、やはり対応はなかなか難しいということから、それが新たな県の計画が出されるまでの暫定措置としての計画を現在3月の完成に向けて進めておるというふうな状況でございます。 |
○議長(瀬川健則君) | 2番、大森力男君。 |
◆議員 大森力男君 [ 88 ] | それでは、初動態勢、これについてお伺いしたいと思います。現在淡路市になっておるわけですけれども、前の北淡町の北淡震災記念公園、講義を受けた後、その公園に行って現地を見てまいりました。先ほど話したとおり1メートルぐらい隆起したと、浮いたということでございまして、初動態勢につきましては朝5時56分でしたか、いずれ起きて7時ごろには防災会議の方々が集まりまして、そして班編成をしまして消防団、特に機能したのが町内会だそうでございますが、建設協会のバックホーなどの建設機械を活用しまして、三百数十人を倒壊した家から、どこに寝ているというのまでわかって、それを午後5時前には全員を救い出したというふうな、いずれ日本の奇跡の1つに数えられておりますが、それを前の北淡町ではやってのけたということでございます。 |
そのようなことでございますし、火災につきましては、一方の神戸市は毎日テレビ放映されたわけでございますけれども、水道の消火栓だったわけでございますので、水が出ないということで全滅に近い状態だったと。北淡町では防火水槽、これを各所に設置しておりまして、何カ所か火災が発生したわけですけれども、防火水槽を使って全部消しとめたという、これも奇跡的な話だったわけですけれども、火災は起きたわけですけれども、すぐに消しとめたというふうなことでございますので、いずれ防火水槽、これについても必要であるということでございます。 | |
そういうことを考えますと、初動態勢がいずれいかに大切かということに尽きるわけでございますが、その辺につきましてひとつお願いしたいと思います。 |
○議長(瀬川健則君) | 企画総務部長。 |
◇企画総務部長 岡田 久君 [ 89 ] | お答え申し上げます。 |
防火水槽につきましては、さきの西根地区の火災におきまして改良区の水路が現在工事中であり、川の防火水利が使えなかったというふうな教訓がございます。それを受けまして、やはり防火水槽の箇所につきましては今後計画的に整備、それらも踏まえました整備をしていかなければならないというふうに思ってございます。 | |
それからあと、同じく初動態勢でございますけれども、先ほど地域防災計画の見直しでございますが、3月の11日の震災を受けまして地域防災計画の暫定版、体制というのを非常時でつくりまして、4月の地震においてもその体制をそのまま進めまして、9月の大雨、台風15号による大雨が大きな災害になったわけなのですけれども、それらの災害を経まして、計画それ自体は現在見直しの体制には入っておりますが、各課の例えば公共施設なり、それから小中学校、保育施設のそれぞれの対応の仕方については、現在さまざまなそういう事態を経まして、それぞれ現場で動くのができつつあるのかなという面も一面ではとらえてございます。それにつきまして3月に具体的に地域防災計画、1つの大まかな計画ですけれども、それを踏まえまして、さらにマニュアルをつくる際にはより具体的なマニュアルになっていくのではないかということで、初動態勢につきましてもそのような形で現在経験を踏まえまして対応しているというふうな状況になってございます。 |
○議長(瀬川健則君) | 2番、大森力男君。 |
◆議員 大森力男君 [ 90 ] | 先ほど雫石盆地の西縁17キロというのがわかったわけでございます。岩手山もここ噴火ということも、10年、20年後にはまた来ると思いますが、その辺のこともございますので、活断層については岩手宮城内陸地震もあったわけでございますので、そういうことも踏まえますと、やっぱりこの断層に対する注意、これが必要であろうと思いますので、会議なり、あるいは訓練といいますか、そういうふうなものを定期的に図っていただきたいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 |
○議長(瀬川健則君) | 時間になりました。簡潔にお願いします。 |
◇企画総務部長 岡田 久君 [ 91 ] | 訓練でございますけれども、現在火災防御訓練を毎年行っているわけなのですけれども、その火災防御訓練にあわせましてさまざまな訓練といいますか、取り入れていかなければならないというふうに考えてございます。 |
◆議員 大森力男君 [ 92 ] | ありがとうございました。 |
〔議員 大森力男君一般質問席降壇〕
○議長(瀬川健則君) | これで大森力男君の質問を終わります。 |
▽発議案第1号
発議案第1号 八幡平市市議会議員及び市長の選挙における選挙運動の公営 | |||
に関する条例(案)の訂正について |
○議長(瀬川健則君) | ここで議事日程の追加がございます。 |
12月8日、橋守君ほか2名から提出された発議案第1号 八幡平市市議会議員及び市長の選挙における選挙運動の公営に関する条例(案)について、訂正したいとの申し出がありました。 | |
発議案第1号の訂正の件を日程に追加し、追加日程第1として議題にしたいと思いますが、ご異議ありませんか。 |
〔「異議なし」の声あり〕
○議長(瀬川健則君) | 異議なしと認めます。 |
発議案第1号の訂正の件を日程に追加し、追加日程第1とし議題とすることに決定いたしました。 | |
ここで資料の配付のため、しばらくお待ちください。 |
〔資料配付〕
○議長(瀬川健則君) | 配付漏れはありませんか。 |
〔「なし」の声あり〕
○議長(瀬川健則君) | それでは、追加日程第1、発議案第1号 八幡平市市議会議員及び市長の選挙における選挙運動の公営に関する条例(案)の訂正の件を議題といたします。 |
橋守君から発議案第1号の訂正について内容の説明を求めます。 | |
橋守君。 |
〔議員 橋 守君登壇〕
◆議員 橋 守君 [ 93 ] | 議員各位におかれましては、大変貴重な時間をちょうだいしまして恐縮に思っております。昨日提出をいたしました議案につきまして一部誤りがありましたので、訂正をお願いしたいと思います。 |
A4の横向きの訂正表、資料と書いてあるものをお開きをいただきたいと思います。左側の訂正前の部分、下線部分の第9条の「26円73銭」、これが右側の訂正後「510円48銭」に訂正をお願いしたいと思います。 | |
同じくその次の下の段の「掲示場の数から500を控除して得た数」という部分、この下線部分を「掲示場の数」に訂正をお願いしたいと思います。 | |
同じく、同じ行の「55万7,115円」、これを訂正後の「30万1,875円」に訂正をお願いします。 | |
これは、ポスターの単価を算出する根拠が施行令の110条に基づいておるわけなのですが、掲示場の数が500を超える場合と超えない場合によって算出方法が違ったものを私のほうで500以上のものを採用したのが原因でありまして、実際は今訂正をさせていただきました500以下の算出方法を使うものであったので、訂正をお願いするものであります。よろしくお願いいたします。 |
〔議員 橋 守君降壇〕
○議長(瀬川健則君) | お諮りいたします。 |
ただいま議題となっています発議案第1号の訂正の件を許可することにご異議ありませんか。 |
〔「異議なし」の声あり〕
○議長(瀬川健則君) | 異議なしと認めます。 |
よって、発議案第1号 八幡平市市議会議員及び市長の選挙における選挙運動の公営に関する条例(案)の訂正の件を許可することに決定をいたしました。 |
▼散 会
○議長(瀬川健則君) | 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。 |
本日の会議はこれをもって閉じ、散会といたします。 |
(15時17分)